絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
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戦闘が始まって直ぐ、高町なのはは弾幕を展開した。
それにより、相手側は分断されてそれぞれを自分が育てた仲間達が追って行く。それを見送って、全体を見渡せる様にサーチャーを飛ばした。大体は、訓練通り。自分の生徒達の成長を嬉しく思いつつ……さてと、自分の相手は?と視線を上げ周囲を見回してはて?と首を傾げる。
戦場を見回して、高町なのはは違和感に襲われた。
だが、ビルが倒壊した事に気を取られて頭からそれは消え失せる。しばらくして、その違和感が不思議となり気が付いた時には周囲を白い霧が覆い始めていた。
本当に最初は、それ程視界を遮る様なモノではなく気にもならなかったのだが……時間が経つに連れて確実に仲間も敵もその姿を認識出来ない様にされてしまっている。
サーチャーから、送られて来る映像も真白で意味が無くなってしまっていた。しかも、通信も繋がらない。
しまった!とも思ったが、まだ彼女には余裕の様なモノがあった。何故なら、彼女にはそれ等を吹き飛ばしてしまえる魔法があるからだ。レイジングハートを構え、周囲の魔力の集束を開始。フルチャージを待って、ディバインバスターを戦場の中心に向かって解き放つ。
しかし、出来たのはそれだけだった。
中心部に向かったハズの魔法は、予測していた現象を全く起こさず霧の向こうに消えて行く。そこで初めて、高町なのはは慌て始めた。この霧は、大規模な幻惑魔法だ!と気が付いたものの、首筋に鈍い衝撃を受けて彼女の意識は暗転。この模擬戦で、彼女が目覚める事はなかった。
……………………
……………………
……………………。
「はい。終了!僕達の勝ちだ!!」
「嘘や……ま、負けてもうた……」
そこには、愕然とした表情で経たり込む八神はやての姿があった。周囲には、未だに気絶から回復出来ていない隊員達の姿がある。中でも驚きなのは、一対一であれば負けなしの古代ベルカの騎士であるシグナムが目を回している事だろう。ヴィータもシャマルもザフィーラも気絶していた。
「うぅ……私の騎士が……」
「古代ベルカの騎士が、割りと簡単に討ち取れた件について……弱いとは言わないが、普通に剣術だけで行けたぞ?」
神崎大悟が、凹む八神はやてに更なる追い討ちを掛ける。
自分は、シグナムを剣術のみで封殺出来たので鼻高々の様子だ。もう、ニヤニヤが止まらないモヨウ。
「えっと、スバルさん達も良い動きでした。でも、普通の行動だったので問題なかったですね」
「そりゃ、師匠みたくアクロバット回避とか……突発的な動きで、一瞬でも目が外れたら見付けられなくなるなんて事はないだろうからな……相手が悪かったとしか、言い様がない」
「最初に落ちたの誰?」
「スバルさんです。兄様」
「フロントアタッカーが、一番かよ……」
「その後で、フェイトさんが墜ちてました」
「え゛!?フェイトが、二番手!?」
「討ち取ったのは、兄様ではありませんか……」
「あれ?そうだっけ?つーか、視界が最悪で誰とか判別出来なかったんだけど……」
視界が塞がれ、ほぼ何も見えない状況で目の前に来た影を殴り捨てた神崎。その一撃が、悪い所にクリティカルヒットしたフェイトは脳震盪を起こし気絶してしまった。
「その後は、ティアナさん、エリオくん、キャロちゃんの順でユーリ様が……」
「ヴィータさんを兄様が……ザフィーラさんと、シャマル先生をMasterが討ち取って……」
「準備が出来たと、兄様はシグナムさんと一騎討ち」
「Masterは、コッソリ後ろに回ってなのはさんを美味しく……その後、残ったはやてさんを討って終了です」
「あー……視界を奪って気配を消して誰が師匠を止めれるんだ?って話だよな!!」
等と、乾いた笑い声を上げるしかない神崎。
実際には、神崎がスバルとフェイトを撃ち取りシグナムの元へ走り去った後、双夜に逃げ切られたエリオ達は目標を切り替えてバックアップを強襲。しかし、ユーリの防御力を攻め切れず敢えなく返り討ちに遇って撃沈。
それが、終演の始まりとなった。
走り去った神崎だったが、視界が最悪の中運悪くヴィータと鉢合わせして足止めとなる。だが、シグナムと遊びたかった神崎が欲望に任せてヴィータの攻撃を防いでカウンターで撃沈。剣を抜いて、シグナムに突撃したという訳だ。
その間に、六課側のバックアップを強襲した双夜が守りの要であったザフィーラをアッサリ討ち取って、そのついでの駄賃にシャマル先生をも撃沈。そのまま、後方支援に着いていた高町なのはを暗殺(笑)して八神はやての元へ。
そして、神崎がシグナムを討ち取ってチェックメイトとなった。
「暗殺(笑)って……なのはちゃん……」
「首筋に『首トン』して意識を刈り取りました!!」
「暗殺(笑)だな……」
「まごうことなき、暗殺(笑)です(笑)」
「しかも、セットアップすらしてない魔導師モドキに負けるとか(笑)。超ウケるぅ」
「って、セットアップしてへんかったんか!?」
「してないよ?」
「してないな……」
「してませんよ?」
しかも、たった三人に蹂躙された機動六課の面々である。
プライドも何もかも、完全にへし折って粉砕した彼等は更に白臼でそれらを粉々にしようと追撃。
「これで、シャマル先生の手料理完食権ははやて達のモノだね!何なら、もう一回模擬戦してチャラにする?因みに、もしそっちが負けたらフルコースになるけど(笑)」
「ええよ。それで、やったるわ!!」
「ちょ、はやてちゃん!?」
「ここまで、馬鹿にされて引き下がったら女が廃る!!」
「フン。廃り切らせてやるよ!!」
そんな、売り言葉に買い言葉で二度目の模擬戦は昼からとなった。それまでの間に、気絶していた者達も回復して目覚めると共に、ポイズン・クッキングフルコースという言葉に青冷める事となる。
「という訳で、昼からは本気で模擬戦をやる事になりました!文句は、八神はやてにお願いします。そして、負けたらみんなでシャマル先生の手料理をいただこう!!」
「はやて!何で!?」
「勝てばええんよ!勝てば、チャラになるんや!!」
ヴィータの悲痛な声に、はやては楽観的な返答を返す。
ぶっちゃけ、勝てる見込みは無いのだけれど……何らかの奇策を思い付いたのか、もしくは全員を巻き込もうと考えたのかはわからない。
「現状では、八神家だけがシャマル先生の手料理をいただく事になってるんだけどな?負けたら、巻き添えだ……」
「ちょ、はやてェ!私達まで、巻き込まないでよ!?」
「大丈夫、大丈夫。なんも、問題あらへん。こうなったら、一蓮托生や!!」
「巻き添えか……」
「間違いなく、巻き添えにする気だな……」
「巻き添えですね」
「フン。負ける事前提か……憐れな……」
「という訳で、お昼を食べ過ぎて一口で済む様にしちゃうとか……な(嘔吐フラグ)!!」
「Master、変なフラグ建てないで下さい」
「俺、模擬戦終わったら吐く程ご飯を食べるんだぁ……」
「兄様。それ、死亡フラグ……しかも、何でご飯で建てるんだ!?それじゃあ、食いしん坊ではないか!?」
残酷な微笑みを浮かべた鬼畜二匹が、次々とフラグを建設していく。それを、リリィ&オルタが破砕して行くけれど二人の鬼畜によるフラグ建設は止まらない。
「でも、これで負けたらフラグなんて無いって事にならないか?ま、不謹慎極まりないけど(笑)」
「《空飛ぶ汚物》……とか、面白そうじゃん!」
「師匠、それ……普通に嫌です。てか、相手にしたくないです。あ。でも、失k……って、コンプしてたか……」
「前回の恐怖!?ホラー結界で、なのはさん、キャロ、スバルがコンプ対象ですね。因みに、オネショはヴィータさんのみが対象となってますよ。兄様」
「違う!あれは、オネショなんかじゃねぇ!!」
「隠蔽工作は、失敗……はやて、シャマル、ザフィーラの知るところだ。あ、今、シグナムも知ったな……」
「副隊長ともあろう者が、オネショ!!キャロやエリオっていう幼いどころが頑張っているっていうのに……」
「違げぇって言ってんだろうっ!!」
ニマニマと、ヴィータをからかう双夜と使い魔。からかわてれていると、わかっているのに全力の否定を止められない。
それが、実際に起こった事だと周囲に知らしめる行為になるのに否定し続ける。ヴィータの反応から、様子を伺っていいた(純粋なお子様を抜いた)全員がニマニマし始めた。
どうやら、それが事実だとわかったらしい。
「違げぇって……」
「……まあ、一人でトイレに行けなくなった奴が数人いるみたいだけどな。大人組の中にも……」
「そうなのか!?」
「ああ。さて、全員目が覚めたみたいだし……食堂で、ご飯取ったらもう一戦しようぜ!!」
周囲を見回せば、全員が気絶から回復しており何時でも戦える様に立ち上がっていた。
それを確認した双夜は、そろそろお昼時だった事もあって昼食を提案する。その後に、先程決まった模擬戦を伝えて一時解散とした。それを受けて、高町なのはを含む教導官達はその提案を受諾。その旨を、隊員達に伝えて解散とした。
「それにしても、君達とても強かったんだね!」
「強い……っていうか、ああいう戦いは初めてだろう?」
「……言われてみれば、そうかも……」
「基本的に、魔導師って正面対決って言っても魔法の応酬で幻惑で撹乱された所を強襲される事には経験がないとは言わないけど……浅いだろう?」
「そうだね。逃げられる事はあっても、強襲される事はないかな?うん。確かに、経験不足だったね!!」
「ましてや、サーチャーという《目》が使えない状態で気配と魔力を完全に消した暗殺者なんて早々いないからねぇ……あんな風に、暗殺される事なんてないだろう?」
「うぅ……暗殺って……」
だがしかし、そういう案件はとても少なかった。
いや、無いと言っても過言ではない。ほとんどが、逃げるか隠れるかで幻惑魔法の使い手がいる場合は捜索が主となる。少なくとも、双夜の様に魔導師を暗殺しに来る犯罪者は高町なのはが経験した事のない行動だった。
「だが、次はセットアップしてのガチンコ対決だ。戦闘パターンは変わるから、さっきの戦いは参考にしない方が良いぞ?一応、わかってると思うけどな……」
「うん!正々堂々戦うよぉー!!」
「あー、正々堂々かは不明……」
「ええー!?」
「基本的に、搦め手が得意なんで……」
「そうなんだ……」
「精神攻撃とか……」
「せ、精神攻撃……ほ、ホラーはダメだからね!?」
「ああ……それは、今回はやらないよ。そういうのは、夜にやった方が効果的だから(笑)」
「ひぃ……よ、夜……」
そもそも、怪談は昼にするモノではない。
明るい内では、怪談のおどろおどろしい雰囲気は出せない。
一番、怪談が映えるのは丑三つ時……所謂、午前2時の時間帯だ。それ以外では、少し迫力が欠ける(普通に大迫力です(笑))それは史上最悪な形で機動六課に悪夢を届ける事となる。
まあ、先ずは模擬戦であるのでその話は後日。
……………………。
一先ずは、食堂でヴィヴィオも合流して昼食を取る。
何時もの事ながら、スバルとエリオの大食いが注目を浴びて、それを見ていた双夜が邪悪な笑みを浮かべていた。
「最初の犠牲者は、奴等か……」
「直接、胃でも叩きますか?」
「いや、自ら吐いて貰った方が面白くないか?」
「そこ!汚い話はやめぇ!!」
二人が、悪巧みをしていると八神はやてからツッコミが入る。それを軽く流しつつ、二人が悪人顔をしていると横からフェイトが口を挟んで来た。
「そうだよ。それに、これくらいなら直ぐに消化されてエネルギーになっちゃうよ!」
「そこは、脂肪になる!じゃないんだ……」
「師匠。女性にそれは、死にますよ?」
双夜が、女性の禁句ワードを口にしてそれを慌てた様子の神崎が嗜める。しかし、双夜は止まらない。
「むしろ、フェイトちゃんの場合……胸に、栄養が取られて更に大きくなるんじゃないか?で、はやてが嫉妬の炎を燃やすんだろう?知ってる知ってる(笑)」
「私に飛び火した!?」
「部隊長殿は、運動なんてしないからなぁ……こっそり三段腹を摘まんで、痩せていて肉付きの良さげなフェイトちゃん達見て憎しみの炎を炎上させてたり(笑)」
「まだ、三段腹にはなってないわー!!」
「ん?
「ないっ!無い言うとるやろ!?」
「『まだ』とか、言ってる時点でアウトだよ(笑)。なのはさんの教導に参加して脂肪燃やしたら?」
「このっ……模擬戦、覚悟しときや!?シグナム、全力で叩き潰したり!!」
「フン。程度が知れたな、八神はやて。己の騎士と言えど、他者に丸投げとは結構なご身分だこと……返り討ちにしてやるよ!!」
「これが本当の、売り言葉に買い言葉です。皆さんは、気を付けましょう。下手をすると、借金まみれになります」
「「「「はい!!」」」」
「ちょぉ、待ちぃ!誰が、借金まみれや!?」
「ほら、はやてもさっさと食べちゃえよ」
「うっさいわ!誰のせいやと……」
「そりゃ、叩けば叩いた分反応するはやてのせいだろ?」
「クソッ!言い返せぇへん……」
等と、響きの良い鐘の如くを繰り返しつつ彼等は昼食を終えて一休みをした後、模擬戦場にて向かい合っていた。
神崎は、ダーティー・ニーズの柄を掴んだ状態で前方を睨み、ユーリは両拳を胸の前に掲げて気合いの入った顔。
双夜は、幾つかのアクセサリーを手に俯いていた。
対する機動六課の面々は、既にセットアップを終えてそれぞれの持ち場に散っている。双夜達が、セットアップをしてないのは双夜自身の問題だった。
「覚悟はええか!?」
「そこは、準備はええか?……では?」
「やかましいわ!」
「神崎」
「はい。初めてなので、緊張してます」
「…………は?試しはしなかったのか?」
「あー、まあ……そんな時間がなくて。それに、待機状態でも全然使えたので放置してました……」
「おいおい。変な事されてたら、恥じかくだけだぞ?」
「まあ、そうなんですけどね……大丈夫じゃないかと……」
「本当に、大丈夫か!?」
「不安になる事、言わないで下さいよぉ……でも、ヤらなきゃイケないので行きます!!《ダーティー・ニーズ》セットアップ!!」
《ダーティー・ニーズ》から、眩い黄金の光が発せられ周囲を眩ませて行く。そして、光が収まると神崎は金ぴかの鎧に身を包んでいた。髪型は、何時もの下ろしたヤツではなくオールバックになっている。それは、何時か見たFate/staynightのギルガメッシュそのモノだった。
「……………………」
「ーーーーーーーー」
神崎は、表情を失った真顔状態で少し青冷めているけど問題無さそうだ。そう思った矢先、神崎が何かを言おうとして口を開けた様だが……出て来た言葉を聞いて、目が死んだ魚の様な眼になった。
「フン。これこそ、
……………………。
《助けて下さい、師匠!まともな言葉が吐けません!!》
一言を発した後、しばらく黙り続けていた神崎だったが念話なら普通の言葉使いでイケるとわかったとたん助けを求め始める。《ダーティー・ニーズ》は、超欠陥品だった。
「だから、ちゃんと試しをだな……」
「クックックッ……これ程の逸物でも、我を霞ませる事叶わぬか。だが、それも仕方がないというモノだ」
《口が、勝手にぃ!?》
……………………。
「よし、神崎の事は無視しよう!」
「酷い……」
《酷い……》
とりあえず、神崎は何かを永遠と言っているが双夜はそれを完全スルー。無視を貫く事にしたらしい。その様子から、神崎とユーリが凹んでいるけど……双夜は、気にしない。
「えっと、エエんか?」
「ああ、構わない。開発者の、お茶目な悪戯が炸裂してるだけだから放置で。試しに一度も使わなかった、馬鹿の自己責任だ。スルーしてやってくれ……」
「そ、そうか……まあ、ええわ……」
無駄に高度な技術ではあったが、有用生を見出だせなかったらしいはやては早々にスルーを決め込む事にしたらしい。そこら辺は、双夜と同じで非道な人間だった。
次の変身はユーリで、バリアジャケット(白)と魄翼が展開された姿へと変化する。とは言っても、ユーリの場合……魄翼は任意で展開出来るので本当にバリアジャケットを身に纏っただけだった。
「後は、双夜だけですよ!」
「まあ……な……。さて、動揺すんなよ?」
言って、右手に紅く小さな宝石。左手に金色のブローチ。
その指には、二つの指輪が付いている。
「レイジングハート!バルディッシュ、セットアップ!!」
杖モードのレイジングハートと、籠手モードのバルディッシュを装備して、バリアジャケットは青と白が反転した高町なのはと似た様なデザインで展開された。
「…………oh……動揺しまくりですよ?」
RHを横薙ぎに払って、変身完了とした双夜は目を見開き固まっている機動六課の面々を視界に納めて苦笑いするのだった。目の前で展開されたそれを、見ていた高町なのはとフェイト・T・ハラオウンは、超動揺した様子でアタフタとしている。『動揺するな……』と言われても、自分と同じデバイスで同じデザイン(色違い)のバリアジャケットを展開されたら動揺せざるを得ない状況が出来上がってしまう。そしてそれは、高町なのは達だけではなかった。
「どどどどどどういうことや!?ななななんで、なのはちゃんのデバイスをももも持っとるんや!?」
《Divine…》
「とりまー、落ち着け……の《ディバインバスター》!」
《Buster!!》
青銀の極光が、部隊のド真ん中を貫いて行く。それを受けて、一先ずの動揺は抑えられた様に見えたが……中身の方は今尚大混乱の真最中だろう。だが、だからと言って手加減する必要はないので全力全開で戦うだけなんだけどね。
「それじゃあ、なのはママ」
「ま、ままま、ママあぁ!?」
「僕の、全力全開……受けてくれるよね?」
「……………………なら、お話も聞かせてくれるかな?」
「もちろん。僕達は、絶望の連鎖の果てに、終演を迎えた世界で、もがき足掻いた結果の……成れの果て。今は、その絶望に世界が染まらぬ様、戦い続けているだけの存在だよ……ま、簡単に言うと歴史改竄してる大罪人かな?」
「……………………」
「だから、見た目で判断しないでね?僕は、こう見えても君達よりかは刻を重ねた大人だ。……ブラスターⅡ!レイジングハート!単独モード。バルディッシュ・ザンバー!!」
レイジングハートを、杖モードからビットモードに変化させて、双夜はバルディッシュを大剣モードにして突っ込んで行く。そこから、絶対勝利の金字塔。バルディッシュの《Sonic Move》が、ビット四機に補助魔法として付与され双夜を囮にして消える。その場に居た、全員の注意を一身に受けていた双夜はフェイト・T・ハラオウンに肉薄して……四方八方からの《Divine Buster》にて全員が吹き飛ばされて行った。
そこへ、神崎やユーリが飛び込んで行く。
その後、数分で機動六課の面々を拘束制圧した双夜達がニヤニヤと半泣きなはやてを見下ろしている。
「今回も、楽勝でしたね!!」
「動揺すんなって言ってるのに超動揺して、周囲に意識を向けてなければならない所で一人に注目。後は、自力が無かったのか混戦になったら新人から墜ちて行くとか……」
「大丈夫なんですか?」
「さあ?こっちは、搦め手が得意ですって自己主張までしてるって言うのに……はぁ……」
「くっ……」
「罰ゲームは、しっかり受けて貰うぞ?八神はやて!」
「と、その前にもう一戦出来そうですね……」
「えぇ!?」
「やるよ?当然でしょ?」
「負けたままなんて、誰かさんが絶対許してくれねぇし…」
「そうそう。負けず嫌いさんが、あそこやあっちにも……」
そう言って、双夜がシグナムとなのはさんを指差す。
「三段腹がキツイって言うなら、抜けて貰っても……」
「三段腹やない!予定もあらへん!!」
「そっか。じゃ、もう一戦だ!!」
そして、三度目はBビット数百機による正面突破で機動六課は蹂躙されるのだった。多分、一番動揺させられる一戦となったのはこのBビット数百機による蹂躙だっただろう。
「もう、ヤりとぉない……(泣)」
「こっちも、精根尽き果てたよ……」
「うぅ……ばすたーが……ばすたーが……」
「さて、新人くん達……良い経験は出来たかな?」
「……これの何処が、良い経験だっていうのよ……」
「そりゃ、これだけの蹂躙を体験すりゃ……ここ一番の時に、『ああ、アレよりかはマシだ』と思えるだろう?」
「……………………」
呆z……愕然とした表情で、ティアナが双夜を見上げる。
「本来は、苦しい訓練でそれを学び……実践で、訓練よりかはマシ……なーんて感じで、目の前の絶望を振り切るんだけど。今回は、それ以上を体験して貰った訳ですよ(笑)」
「そんな……無茶苦茶な……」
「まあ、気持ちはわかる。でも、戦闘に負けて死に上司に無能扱いされるよりかは良いさ……ああ、ティーダ・ランスターの事じゃないよ?あれは、仕方がない。相手が、戦闘機人のプロトタイプじゃ無きゃ生還してただろうさ」
「え……」
「正確には、最高評議会が……関わってたんだけど。全く、余計な事ばっかりするんだから……転生者ェ……」
本来の史実であれば、最高評議会とか関係のない犯罪者によって死亡する。……ハズだったティーダ・ランスターは、ヒョッコリ首を突っ込んで来た転生者によって戦闘機人に追われる事となり、最高評議会という存在の尻尾を掴んだ事で凄腕の局員に暗殺される事となった訳だ。
全く持って、『転生者ェ……』である。
そして、葬式の日に無能扱いした局員も最高評議会の息が掛かった局員だって言うんだから最悪だ。
「兄を……兄を知っているんですか!?」
「知ってるっていうか……報告書で見た程度だよ」
「報告書ってなんや?」
双夜の言葉に、引っ掛かりを覚えたはやてが横槍を入れて来る。それを、面倒そうな顔で受けた双夜は返しの刃で横槍を入れたはやてを切り捨てた。
「僕の情報網に引っ掛かった情報の報告書だよ?はやて……【おばちゃん】!!」
「ゴフッ……」
「どうしたの?はやて【おばちゃん】!?」
「カハッ……」
「おばちゃん!?」
「って、わかっててやっとるやろ!?」
「もちろん。でも、なのはさんが『ママ』なら……はやては、間違いなく【おばちゃん】でしょ?」
「おばちゃん、おばちゃん、連呼すなや!?」
「えー……はやて【おばちゃん】言いやすいのに……」
「却下や!私はまだ、ピッチピチのお姉さんや!!」
「現実を直視出来ないからって……ピッチピチとか。ってか、その表現が既に【おばちゃん】だってわかってる?」
「ケハッ……」
トドメを刺した双夜は、視線をティアナに戻し少し困った顔をする。そして、話して良いモノか悩んでいた。
「師匠、どうしたんですか?何時もなら、サラッと教えているハズなのに……今回は、お悩みの様子ですが……」
「うーん……アレの実害があった訳だろう?復讐に走られでもしたら面倒だなぁって……まあ、原因は誰かさんが精神病棟に叩き込んだ後だけど……」
本当であるならば、あの独占欲の激しい彼がティーダを助けて二世代ヒロインをハーレムに加えるという一大企画があったらしいのだが……計画は、失敗。尚且つ、史実よりもちょっと悪い方向に傾いてしまったのである。それを知っている双夜としては、ティアナに真実を出来るだけ話したくはなかった。だが、転生者の存在を彼女達に語るのであるならば真実は話さざるを得ない。
「遅かれ早かれなら、言っちゃった方がよろしくないですか?本人も、真実を望むでしょうし……」
「フム。そうだな……じゃあ、シャマル先生のポイズン・クッキング食べながらお話しようか?」
第三者視点。出来るだけ、他キャラ的感情を入れない様にしてるけど……やっぱり、難しい。神崎寄りになったり、双夜寄りになったりキツいわぁ。とりあえず、おまたせしました(笑)。神崎を弄って遊んでみました!セットアップしたら、ギルガメッシュ化とか(笑)(笑)。言語の呪いって、地味にダメージがあるんですよね。しかも、刺激されるのは黒歴史。精神ダメージ(大)だなんで……なんて、面白そうな事を……(笑)。
誰だよ!?こんな悪戯仕掛けた奴は(笑)(笑)。
それと、原作ヒロイン蹂躙戦です☆!!最初から、搦め手で切り込んでみました(笑)。そして、次に普通の精神攻撃と模擬戦です。ある意味、安定の撹乱ですね(笑)。はやてが、超動揺してますが何故かなのはさんは冷静に対応。まあ、その後の戦闘は高速過ぎて対応出来なかったみたいだけど。
最後は、一方的な殲滅戦です(笑)。ティアナに至っては、もう何も言えなくなる程疲れ果てていて文句の一つも出なかったモヨウ。本当なら、劣等感から文句の一つでもと思ったんだけど……ぶっちゃけ、時間軸的に解消された後と考えられるので諦めた。そして、何時もの説明回です(笑)。省略するかもですが。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
前回の続き(笑)。
双夜を、ファンタジー世界に突っ込めない訳②。
(クラス転移版)
モンスターが、一方的に蹂躙されるイメージしか思い浮かばないんですけど(^_^;)。五大魔法家の腐食の魔女や、魔法政治家の魔導師息子もいるから蹂躙戦しか思い付かない。
新人魔法師達がいたとしても、然程問題でもないし……魔法が使えない一般人が足を引っ張る等の工作をしても余り効果は思い付かない。そもそも、ファンタジー世界に召喚されたとして奴等がドラマ風の物語を展開出来ないと言えば嘘になる。そして、そもそもな話……俺TUEEEEな戦士がいない件。
勇者?傍に、最悪最凶の魔王が君臨してるんですけどwww。
あ、隣に居るの魔王だから退治しちゃってね?なんて……恐怖伝説築いてる悪夢に突っ込んで行ける勇気……じゃねぇなぁ、無謀者はあのクラスにはいないね(笑)。それでなくても、恋愛関係を掌握してる占い師な双夜を敵に回せる女子も男子も居ないんだよ!下手をすれば、暴露される恐れが……即死させればイケるかもだが、反転術式系の拘束魔法で捕まって暴露される未来しか思い浮かばないんですけど(笑)。
そして、特定の条件下の元、カーストがインフレする怪物がwwwww。普段はそれ程でもないのに、特定の条件下でカーストがプラスにマイナスに振り切れる魔王様がwwwww。
いや、双夜って普段は普通に目立つ奴の影に隠れてるんだよね。正人とか、正人とか、正人とか……(笑)。適当に見繕った奴を目立たせて、その威光に隠れる様にするんだ(笑)。
隠れ切れないけど(笑)。なので、カーストがブレるブレる。
普段、目立たず大人しい感じなので目立つのは静(美少女)と正人(男の娘)くらいかな?後は、正人(男の娘/病弱)大好き宮崎(隠密/変態)とか(笑)。という訳で、宮が……宮崎が勇者ね。
正人は、賢者やってれば?静は魔女だから……プリーストは、茜?いや、流石にマシンガントークな茜をプリーストには出来ないから委員長な橙子?でも、魔法科の奴をプリーストにする訳には……オットリ奈緒子が、適任ではあるけど……魔法科(汗)ーーー(長考)。やっぱ、普通科からの排出かな?
因みに、双夜は普通科の生徒でした(笑)。静が、普通科だったからね。
凛奈(混血児/巨乳)は、プリーストにしようと思えば出来るけど……金髪・巨乳プリーストは、定番過ぎるww。
面白味もない。
まあ、魔女(絶壁)とならべて弄るには最適だったけれど。
茜「吸い取られてる!吸い取られてるよ!静」(貧乳)
奈「返せ~!私の胸、返せ~!」(貧乳)
凛「…………オロオロ(超困惑)」(巨乳)
橙「止めなさいよ。凛奈が、困ってるでしょう?」(並)
静「お主等、ちょっと黙らぬか(怒)?」(絶壁)
この五人は、基本セット扱いでした。ここに、双夜を入れてガーディアン状態にしてた訳ですが……最強過ぎて、誰も(ナンパ)近付けない状況に(笑)。本当に、物語としては学園系でしか使えない人々なんだよね(笑)。む、難しい(笑)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……。