絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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グロ?注意……って程でもないか……。
でも、シチュエーションを考えると注意案件なんだよね……

Reflection見ました(笑)。
なのはさんは、カッコイイですね(笑)。
可愛いとか、美人通り越して、カッコイイですね!!
女の子の評価じゃないでけど!でも、カッコイイんです!!
にしても、レヴィがあんまり御馬鹿ッポクなかったのに驚愕。でも、別の意味でバカッポかった(笑)。

あ、一言だけツッコミがあるんだよ。
……新規装備、プロトタイプで試験運用なのにも関わらず、大量生産されてるのは何故!?消耗品!?消耗品なの!?

後、敵さんに……復讐は、他所でやってくれないかなぁ?



二五〇話

Re:

 

 

「正解ッポイけど、違う。死者蘇生ではなく、()そのものについての考察を述べよ。まあ、わかれば言葉にならんからわかりやすかろう?」

 

「あ、正解じゃないんだ。えっと、《命》でしたよね?…………生き物が生かす為の、エネルギーですかね?」

 

「違う。それだと、『生命力』という別物になる。もっと、根本的な根源を考察しろ……」

 

とか言ってますが、多分その考察はかなりの無茶振りだろうという事は理解出来た。《根源》とかの話題は、基本的に世界の中枢システムに関わる類いのお話なので俺にはサッパリなのだ。そんなモノの、考察を振って来るという事は素人がちょっと考えた程度の事では到底至れない類いの話だという事。つまり、遠回しにこの件には関わるなと言われて居るのである。それに対抗して、《命》を『生命力』と言い換えたら即行で訂正されたので俺の知る情報のみでは駄目ッポイ。結論、俺は《命》に付いて仮説を立てる事すら出来なかった。つーか、《命》が《生命力》と完全に異なるエネルギーだなんて言われてしまう。

その上、それーー多分、漫画?かアニメの知識ーーを元にした仮説を長年信じていた俺に取っては、その事実が衝撃的過ぎて何も考えられなかった。

というか、『生命力が肉体を生かす《命》ならば、精神を生している《命》って何?』って質問されて全く答えられ無かったんだよ。つーか、それも『生命力』じゃ無いんですか!?と聞いたら、『生命力』は生物を生かす為の《命》だから『形のない精神』には作用しないだろ?って返される。言われてみれば、前者は形のあるモノを生かす為の《命》で……後者に至っては、形のないモノだから『生命力』が関与している様には確かに思えない。

ヤバイ!《命》って何だ!?

《命》から、『生命力』が生まれるのはわかっているんだ。

しかし、じゃ《命》って何?と問われたら俺には答えられない。《命》が、『生命力』でないと理解させられた所で俺に答など存在しない。

 

「これ、わからないから適当な答えで放置されてる難問なんじゃないですか?科学者ェ……」

 

「因みに、《命》とは物質でないモノにも含まれます。金属とか、溶岩も《命》が分け与えられた存在です(笑)。簡単に説明すると、『生じ出るモノ』かな?」

 

「oh……もう、何がなんだか……(泣)」

 

その後、人外から考察された《命》の概要と詳しい説明を受けました。ぶっちゃけ、一ミリ足りとも付いて行けなかった上に全く理解すら出来なかったとだけ言っておこう。

で、最終的な結果だけを覚えられたとも。

《命》とは、()()()()()そのものの事らしい。

世界という名の箱庭に、生まれ生じ続ける存在を《命》と称するのだとか。即ち、《命》とは『世界(次元)の内に現存するありとあらゆるモノ(存在)』なんだって。

アハハー!言ってる意味わかるか?

俺には、そんな哲学的なもんサッパリ訳わからねぇよ!

そんなもんはな、偉い学者さんに……は言葉変換で有耶無耶にして良くわからない説明してやがったんだった。

えっと、良くわからない事は未来の天才に任せる(他力本願)として……師匠に融合していた精霊が、【《命》を司る精霊】だった訳ですね?そうですよね!?

 

「棚上げか?」

 

「脳筋に哲学求めんなや!!」

 

「じゃあ、脳も鍛えようか?」

 

「ひぃ!?ここに来て、勉強宣言!?」

 

「人生は、何時までも勉強の繰り返しなんだよ?」

 

「嫌だあああぁぁぁ!頭を鍛えるより、肉体を鍛えてた方が楽しいんだあああぁぁぁ!!」

 

喚く俺を横目に、師匠は『パチン!』と指鳴らした。

 

「お任せ下さい!兄様」

 

「我々が、シッカリ頭も鍛えてやるからな?兄様」

 

「ぎゃああああぁぁぁぁ!!!!!」

 

「とりあえず、ドナドナは後回しにするとして……君達は、変態男共に狙われている。気を付けたまえ、彼等は何をするかわならない…………大丈夫か?」

 

原作ヒロイン達は、師匠の話に付いて行けず頭から蒸気を上げていた。途中で、もうちんぷんかんぷんになったらしく脳筋な彼女達は早々にリタイアしている。

デスヨネー!頭を使うよりも、肉体を動かしている方が楽ですもんね!わかる、わかるよぉー……というか、はやては理解してないと駄目だよ?だって、この部隊の頭脳なんだから……まあ、ワザとらしく難解で哲学的に説明した師匠が悪いけど。

師匠が、師匠の生まれた世界の話を始めた辺りで真っ先にスバル轟沈。エリオ&キャロは目が点。守護騎士達(シャマル先生抜き)は、聞いている振りに突入。精霊の話が、出て来た処でティアナ撃沈。

何とか、《命》に関する話が始まるまでは耐えていたけど……フェイトとなのはさんは、《命》とは?の哲学的な話が始まると即墜ちしていた。はやても途中リタイア。

これにて、機動六課は全滅です。

長い様で、短かったなぁ……と言うか、楽勝でしたね。

とりあえず、師匠の興味が俺から原作ヒロイン達に移った所でWikiを開いて《命》を検索した。結果、出て来たのは『多様で奥深い意味を持つ概念であり、生物の生きる力や期間、生きていく大もとの外に現れる働きのもと』という意味不明な説明だ。説明出来んのなら、そんな概念創るなよ!?とは思ったけど、この説明も何処かおかしい事に気が付く。生物とか、生きる力とか、期間とか、何言ってるんですか?生物じゃなくて、動植物限定とかならわかる。しかし、『生物』って『生き物』って事ですぜ!?

動物系列に限定してるって事は、植物は命のない生命体ですか!?生命力云々と言うのなら、『動植物』と称するべきでしょう!?とツッコミ所いっぱいの説明文だった。

やはり、《命》とは説明仕切れるモノでは無い故に放置された概念だったモヨウ。ガチ、説明不可の難題だった。

閑話休題。

そんなこんなで、話が終了するとシャマル先生が料理の乗ったカートを押しながら出て来た。ああ、更に追い討ちですか……約束していた、ポイズン・クッキングですね?わかります。勝負とは、時に無情なのである。

そして、ゴーレム操作で操られた彼女達はほぼ無理矢理××料理を食べさせられるのだった。

グッタリとしていた彼女達は、先程のはまるで幻であったかの様に激しく暴れている。口元に自らの手で、差し出されるスプーンを首を横に振る事で拒絶の意を表現するが、ガッ!と振っていた首が動かなくなりパカリと開いた口に物体Xなそれは放り込まれた。

 

「とりあえず、よーく噛んで飲み込もうね?」

 

「鬼畜か!?ああ、鬼畜だった……」

 

その後も、気絶と覚醒を繰り返したヒロイン達は蒼白な表情で死んだ魚の目の様な状態となっていた。

 

「よし。食べ切ったみたいだな?」

 

ああ、ヒロイン達がシャマル先生の手料理(毒物)を平らげさせられてしまった。そして、師匠が操作魔法をカットした瞬間ヒロインはゲロインへと進化?してしまう。

一番目は、八神はやてだった。何が彼女をそうさせたのか、彼女は目をカッ!と開くと手で口元をサッと隠す。

だが、口の中に留め置く事が出来なかったらしくそのまま溢れさせてしまうのだった。それを見ていた他のヒロイン達は、はやてに釣られる形でその後を追い掛ける。

もはや、見ていられる様なモノでは無かった。

つい、目を背けてしまう様な光景が続く。はやて、ヴィータ、なのはさん、フェイト、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ、シグナム、ザフィーラの順でブチ撒け大会が始まった。シャマル先生の手料理を食べるという事で、多少の見物人が居たにも関わらずそれは続く。被害は、瞬く間に広がった。何せ、あのシャマル先生が作ったポイズン・クッキングが周囲に撒き散らす被害がヒロイン達だけに留まるハズもなく。中途半端に、消化されかかり良くわからない科学反応で異臭を放つそれは見物人をも巻き込みグッチャグチャに。うわぁ……これ、誰が掃除するんだよ?

いつの間にか、師匠の姿が消えてる。周囲を見回せば、食堂から離れて割りと遠くからこちらの様子を伺っていた。

とりあえず、俺も師匠に習って避難を始める。ぶっちゃけ、このゲロ大会に巻き込まれるつもりは毛頭無かった。

 

「この臭い……まるで、淀んだ溝臭の様だ……」

 

こんな臭いを放つモノを、そりゃ口の中に留め置くなんて事は出来ないだろう。俺でも、即吐き出してしまう。

そんな腐臭を放出するモノが、後から後から出て来るんだ彼女達からすれば堪ったモノではないだろう。

生理嫌悪感的に、胃袋が空になるまでエンドレスだ。

さて、そろそろ一段落付きそうなのでーー原作ヒロイン達は、未だにポイズン・クッキングと吐瀉物に苦しんでますーー撤退を師匠に進言せねば。まあ、彼女達が今日中に回復するとは思えないけれど……報復という名の模擬戦なんてしたくもないのでここでフェードアウトしておく。

流石に、負けはしないだろうけどブチギレた彼女達を相手にするには俺の肝が持たないと思われる。

ピンクの極光怖い。

闇堕ち主人公怖い。

 

「師匠、そろそろお暇しましょう」

 

「うん。そうだね……そうだ、神崎。この後、ちょっと付き合え。転生者の拠点を見付けた。まあ、使い魔が局員に偽装して既に潰したみたいだけど……」

 

「何か、気になる事でも?」

 

ウチの師匠……というか、師匠の使い魔は仕事が早い。

相手に、気が付かれるかもしれないのに転生者の拠点を襲撃するなんてとんでもない話である。未だ、こちらの存在が相手に知られる前だから良いけど……筒抜けだったら、どうするつもりなんだろう?

 

「とりあえず、気が付かれる前に立ち去るぞ?」

 

「了解です」

 

言って、足早にその場から離れた。

はやて達には、後でメールする予定だそうだ。

だが、それはこの後起きるちょっと『悪い出来事』と、予想すらしていなかった急な展開によって有耶無耶になるんだけどな。

 

 

……………………。

 

 

場所は変わって、旧・クラナガン跡スラムに俺達はいた。

ここには、転生者共の拠点があり師匠が気になる事があると言うので足を運んだ次第だ。まあ、既に使い魔達によって拠点としての機能は無いらしいのだが……さてはて、ここに何があるというのだろうか?周囲を見回すが、人影らしい人影はなく寂しく廃れた廃墟郡が続く。

そうしている内に、師匠が俺と自分に認識阻害を何重にも展開して更に《ステルス》で姿を消した。どうやら、この辺りから何らかの監視システムがあるらしい。

現在、俺達は通常のカメラでは捉えられない状態にある。

まあ、術者や俺からは普通に師匠が見えるんだけど。

そんな訳で、俺は師匠の後ろ姿を追いつつ目的の場所を目指す。

そうして、辿り着いた先は監獄の様な場所だった。

嗅ぎ馴れた異臭と、ある意味醜悪な光景が入り交じり何かしらの研究所であるハズなのに監獄を思わせる異質な場所。ここで、何が行われて居たのかが容易に想像出来た。

 

「師匠……」

 

「何処まで行っても、お前等は似た者同士なのだな……」

 

改心させられて居なければ、結局のところ俺も似た様な結論を出していただろう。即ち、原作ヒロインのクローン化である。そして、それに飽きたら当人を襲って凌辱するか返り討ちになっていたと思われた。

 

「酷い。扱いですね……」

 

クローンを量産して、凌辱に……拷問に……それに飽きたら、仲間を集めて原作人物を手に入れ様とする。

完全に、欲望剥き出しで理性のない獣みたいだ。

自分も、師匠に出会わなければこうなっていたかと思うと正気を保っていられない。下手をすれば、発狂してもおかしくはなかった。いや、もしかすると転生者のほとんどが発狂しているのかもしれない。だからこそ、こんな狂人の様な行為を簡単にしてしまえるのかも知れなかった。

 

「己が望み、喜び勇んで転生した世界で……自分が、思い描く未来を得られず発狂して暴走。その結果が……これじゃあ、誰も浮かばれない」

 

「神様特典を、選んでも選ばなくても神々の匙加減で成したい事も成せないとは地獄だろうな……」

 

「誰ッスか!?こんな、世界を創った奴は!?」

 

「発想元は、人間だ。それを真似て、システムを構築したのは《旧・神族》で、広められたそれに乗ったのは神々だ」

 

ネット小説程度なら、問題は無かったのだろうけど……それを、現実でやられたらここまで最悪を再現出来るとは思いもしなかった。つーか、神様転生ってもっと面白いモノのハズだろう!?そりゃ、生きて行く上で多少の苦しみはあるだろうけど面白おかしく書かれてるんだから、そこまでちゃんと再現しろよ!

 

「何で、誰も幸せに成れないんだよ!?」

 

「ネット小説を読んで、その面白おかしい物語を現実化したら悪用出来ると理解したからだろう?自分達の欲望の為に……そして、その流行に乗った神々も悪辣な奴しか居なかった訳だ。そりゃ、幸せになんてなれる訳がない」

 

「…………なんで、そんな奴しか居ないんだ……」

 

「新生・神族は、僕達が監修しているけど……現・神族と《旧・神族》が人間でいうところの【貴族】だからだろう?即ち、己の利権のみを追い求める馬鹿オンリーだ」

 

「対策は、してるんですよね!?」

 

「しているとも。だが、それを守るかどうかはそれを受け取った神々次第。受け取った神々が、それをやらないと決めたら不幸は際限なく増えるだろうね」

 

「なっ!?何で、強制じゃないんですか!?」

 

「強制しても、効かないからだよ……」

 

「は!?」

 

強制が、()()()()だと!?

そもそも、永くを生きる神々は新生・神族と違ってそれなりに力を持っているらしい。なので、自分が目標とするレベルに至っている神々は、『何時、神を辞めても良い』と結論を出しているそうだ。だったら、さっさと【神】を辞めろ!と言いたいが辞め様と思って辞められる職業ではないとのこと。なんて、傍迷惑な。一応、師匠の話では辞めたい時に辞められる様なシステムを構築しようとはしているらしい。けど、後任が決まってない状態で辞められるのはちょっと困るんだって。まあ、わからないでもないから仕方がないとしか言い様が無かった。

それに、力のない新生・神族は生活の為に働いているので不正を働く事はない。又、際限なく力を求める神々は目標とする位置が高いので真面目に働き続ける。故に、目標とする位置に至るまでは不正を働く意味がないんそうだ。

因みに、際限なく働く新生・神族の目的は基本的に自身に関する欲望ではないらしい。もしくは、自身を含む何かしらの為に働いているとのこと。

例えば、現行のシステムを改変する案を通す為とか……まあ、政治向きの話だな。それが、前者の自身外の願いを通したい神の話。後者は、結婚欲とか婚約者に贈るプレゼントを得る為に動いているとのこと。なんでも、相手となる女神よりも神格(給料?にも反映される)を上げないと相手にもされないという。全く、世知辛い世界である。

それとは別に、容姿を含むネタ話もあったが割愛させて貰う。アレは、普通に残酷な話だったからな。

つーか、女神が容姿で婚活するとか思いもしなかった。

それで、周囲を巻き込んで醜神を排除して望み通りに成らないからと人間巻き込んでの大騒ぎで断罪されたとか……アホ過ぎる。ああ……ここでも、そういう容姿に纏わる業の深い話はあるもんなんだな(泣)。

 

「じゃあ、翼を生んだ悪辣な奴はどうなるんですか!?」

 

「ありゃ、ただの『愉快犯』だよ。如何に、監視者にバレる事なく非道が出来るか……又、バレた後も監視者に見付かる事なく行動出来るかを楽しむクズさ……」

 

「『愉快犯』……」

 

目標達成した神々が、とってもウザい人種になっていた件。

もう、潔く辞めちまえよ!!

苛々しつつ、師匠の用事が終わるのを待って俺達は転生者の拠点から離れて行く。ぶっちゃけ、俺を不快にしただけの寄り道は何の意味も無かったかの様に思えていた。

だが、この後寄った新都・クラナガンで俺は運命的な出会いを体験する事となる。それは、師匠が地球に送っていた護衛の使い魔達から緊急で連絡を受けている時の事だった。俺の視線の先を、ここに居るハズのない不知火翼が歩いて居るのを目撃したのである。慌てて、師匠に言って追い掛けたけれど、その姿を再度捕らえる事は叶わず……その後に合流した師匠から、すずかとアリサが拐われた事を聞いて俺は頭を抱えた。

 

「まさか、ニアミスを狙って来るとはな……いや、この場合はブッキングか?何れにしろ、今回の転生者が転生させた神以外の神と接触している事は間違いなさそうだ……」

 

「はあ!?転生させた【神】以外の【神】!?」

 

「ああ。彼の件で、とっちめに行ったらデメリットなんぞ付けとらんと言われてな?良く良く調べてみたら、別の【神】から干渉された形跡が確認された」

 

「クソッ!何処のどいつだ!?」

 

「…………翼を転生させた【神】……」

 

そう、呟く様に言われた瞬間……プツン……と、何かが千切れる音がした。だが、次の瞬間には師匠が俺を物理的に木端微塵にされて正気に戻された。

ーーー戻されたんだけど…………しかし……だが、しかしだ!!

 

ち ょ っ と 待 て や ボ ケ ェ !!!!

 

こんな、街中の……しかも、多くの人々が往来する繁華街で、人を木端微塵に爆散させるとか……正気ですか!?

つーか、周囲が唐突に爆散した俺に驚いて悲鳴とか色々ザワメキが酷い。ってか、とんでもないグロ注意!なテロ行為だ。まあ、常識的に考えて師匠の様なチビッ子が大人な俺を物理的に爆散させれるとは誰も思いませんでしょうけど……時と場合を考えて行動して欲しい。

往来していた人々が、爆散した俺を見てテロ!?と勘違いしたらしく慌てて逃げ惑う。最早、収集の付きそうにない状況が出来上がっていた。

 

「逃げて良い?」

 

ーーー!!・・っ!?・・・!?!

 

クソッ!回復が、全然追い付かない。つーか、俺を放置して逃げるとか止めて貰って良いですか!?木端微塵になった肉体が、中途半端に回復してて……今、局員とかに見られたら即行で局の研究所とかに送られそうなんですけど!?

 

「大丈夫、大丈夫。不老不死の研究なんて、そうそう簡単に解明出来る訳ないから(笑)」

 

ちょ!?ふざけんな!!回収されて、研究される俺の身にもなってみろ!!ちょっと、マジで勘弁して下さい!!

 

「ふふふ……みんな、こぞってお前を切り刻んでくれるぞ?人気者だな、神崎……」

 

ちょ!?止めてぇー!置いてかないでぇー!!

 

そんな感じで、必死に師匠にすがり付きなんとか一緒に聖王教会へ連れて帰って貰った俺だったけれど……よくよく考えたら、あの状態でも《念話》が使えた上に自力で転移も可能だった(超凹)。

余りにも、唐突な爆散だったからその事を思い着かず声も出せない状態で必死に師匠にすがり付いて懇願するハメとなった。しかも、この人と来たら再生途中の俺を踏み付けるわ……漸く、固まった血肉を再度爆散させるわで散々な目に。どんだけ、鬼畜なんだよ!?酷過ぎるわ!!

 

「冷静に聞くなら良いんだよ。でも、キレて暴れるのはダーメ。次は、魔法で焼くからね?」

 

「ひぃ……」

 

何はともあれ、現状色々あったせいで何が何やら訳がわからない状態だ。翼の事は、絶対に見付けなければならない重要な案件だけれど……地球に居たすずか達が、護衛の使い魔が居たにも関わらず拐われた事も驚愕だった。

最早、のっぴきならない事態に俺達ーーいや、俺だけかな?……は、混乱している状況。

 

「それで?どうやって、出し抜かれたんですか?」

 

「ん?いや、出し抜かれてないよ?」

 

「いやいやいや、すずかさん達が拐われたって言ってたじゃないですか!?そう、報告されてたでしょ!?」

 

「正確には、拐われた後だったっていうだけの話だよ。地球の月村家・バニングス家に居たのはクローンだった訳」

 

「はあ!?え?あ……はい?何時!?」

 

「僕達が、この世界に召喚される前から……なんだろうね」

 

「ええっ!?ちょ、それ、ヤバイじゃないですか!!」

 

「うん、まあ……大丈夫じゃない?殺されては居ないと思うよ?つーか、オリジナルの居場所は特定出来てる訳だし……心配する必要はないかな?」

 

「え?特定出来てるんですか!?」

 

「うん。まあ、クローンだと思ってたんだよね。まさか、オリジナルだったとは……って感じかな?」

 

「《真実の瞳》は!?」

 

「使ってないよ?ただ単に、クローンだと思ってたら血を採血されて……それを元に、複製体を造ってたから判明しただけで。まあ、襲われてないからおかしいなぁ?とは思ったらしいけど……まさか、オリジナルとは(笑)」

 

「オリジナルが、DNAタンク扱い……まあ、間違っちゃ居ないけど。つーか、そんなに頻繁に採血されてるんですか?」

 

「転生者の人数が、人数だからね。それに、クローンだからってかなり無茶な使い方をしているみたいだし……消耗激しいんじゃないかな?」

 

「クローンが、消耗品扱い……最低だ……」

 

この世界の悪辣転生者は、今までの世界の転生者以上に悪質らしい。つーか、そこそこ丈夫なクローンを消耗品の如く使い潰すとはどんな扱い方をしているんだよ!?って話である。もし、これをフェイトが知ったらどれ程悲しむのだろうか?しかも、被害者が仲の良い友人だなんて酷い話である。

 

「ついでに、黒い聖王のゆりかごも確認された」

 

「は!?黒い、聖王のゆりかごですか!?」

 

「うん。多分、神様特典かと思われる。更に追加で、その黒い聖王のゆりかごは……極最近、彼等に渡ったモノかもしれない」

 

「極最近!?どういう事ですか!?まさか、転生者が増えたって事!?」

 

「いや……翼を転生させた【神】が、この世界の転生者に肩入れして色々与えているんだと思うよ?」

 

「何故、そんな事を!?」

 

「んー……世界を【外】に吐き出すつもりなんじゃない?それで、《旧・神族》に取り入ろうとしているのかも……」

 

は?《旧・神族》に取り入る?

その翼を転生させた【神】は、《旧・神族》がどれ程悪辣な存在であるかわかっていないのだろうか!?彼等が、如何に危険で悪質な存在か《神殺し》達が手を尽くして広めているハズだろう!?それなのに、そんな存在に取り入るとか……何を考えているというのか俺にはわからなかった。

 

「ど……う、して……」

 

「現状のシステムに不満があるんだろうね?……全く、管理者の分際で今以上の権利を欲するとかありえないだろ?しかも、《旧・神族》に取り入ったところで《統括神》や《シンオウ》……ましてや、《セイボシン》には成れないっていうのに……」

 

「師匠?」

 

「創造主に気に入られたいのか……嫌われたいのか……判断に困るんだよね。まさか、《終演》を求めて……な訳ないか。ともかく、アレの思考は意味不明だよ」

 

えっと……何やら、俺の知らない単語がいっぱい出て来た様な気がするけど、師匠は翼を転生させた【神】について《意味不明な存在》と結論付けた。

彼の神は、今あるシステムが気に入らないから《旧・神族》に取り入って根底から世界を覆すつもりらしい。なので、師匠が【組織】と連絡を取って翼を転生させた【神】を指名手配とする事を決めたとのこと。ついでに、その連絡を入れて暫くしたところで羊皮紙と思われる物体が師匠の目の前に出現した。師匠は、それを手に取り中身を確認した後どこかにメールを送っていたけど……それらについて、俺は全く説明すらされてない。その羊皮紙が何なのか、また師匠が言っていた《シンオウ》や《セイボシン》というモノがなんなのか全くわからないままだ。

とりあえず、【組織】について俺はまだまだ知らない事が山程ある事が今回はわかったので勉強は必須と思われる。つーか、武術も座学もやらなければならない事がめじろ押しだが……今、やるべき事は転生者共を蹴散らし……機動六課の面々を護りつつ、すずか達を助け出した後……黒い聖王のゆりかごをブッ壊す。

それだけわかっていれば、後は何とか成るってもんよ。

 

 

 

 

 




ガチで、《命》の説明が適当だった件。おい、学者よ……説明出来んのならそんな概念創るんじゃねぇよ!!ピックアップする者の身になれってんだ!!って訳で、《命》に関する話は作者の持論です。つーか、エンターテイナー(?)なのに哲学を考察させられまくる件。これ、学者の仕事だろ!?

マジで、『生命力』と《命》は全く別ものだからね?
じゃないと、《命》から『生命力』が生じてるとは誰も言わないし。後、《命》から生じた『生命力』が生かすのは動植物なんじゃねぇの!?生物と書かれてるアレは、言葉使いがおかしいんじゃないかな?と思いました。
ま、個人的な感想だから書いた人がこれで良いと言うのであれば作者は気にしません。(保険w)
さてはて、全力で放置されてた《命》という概念についての説明に関して……作者は『生じ出るモノ(ショウジイズルモノ)』と考えてます。つまり、世界という箱庭の中に存在するモノ全てが《命》とした考え方です。ぶっちゃけ、『寿命が来た』と称されるモノは例え『鉄』でも《命》とする……という認識です。実際、生物でなくても『寿命が来た』と称するのでそれも《命》があるモノという認識。なので、箱庭内のモノ全てが《命》扱いとしています。それを、前提としています。

偶々、抜けていた《命》の項目。慌てて、考察するも今一な答えッポイモノになりました。ぶっちゃけ、作者も不満ですが……四日間で出せるモノなんてこんなもんでしょう。はあ。
ああ、因みに検索に掛けるのは『命とは』で。笑える結果が出てくるよ(笑)。まあ、検索掛けて出て来るスレはランダムだから毎回変わるんだけど……まさか、なろう関係オンリーとか出て来た日には『学者、仕事しろよ!?』と心底思いました。wikiよりも、エンターテイナー(娯楽提供者)の考察が圧倒的に多かった。マジで、学者仕事しろよ……(汗)。


はてさて、基本的に私は物語をノリで書く事があります。
まあ、コメディ文がそれに該当するんですけど。で、一応誤字・脱字が無いか確認する上で文章の修正もしてたりします。ついでに、その文面の状況をイメージしてナレーション(地の文)を追加したりしてるんですが……今回の神崎爆散は、やらかした!?類いのシチュエーションですよね。
繁華街で、人々の往来があり、そこそこ人目がある場所で、連想から行って小さな子供も居ると思われる状況で、成人男性が爆散って……アカン!!
日常の一コマで、横を歩いていた男性が唐突に?爆散。
テロだったとしても、これ程トラウマになる事案はないと断言できる。爆散させて、最後まで書き上げて、再確認で頭を抱えるという一連の作業を繰り返す私(笑)。まあ、毎回なんですけどね。書き直すのもアレなんで、そのまま載っけてます。肉、食えんなぁ。不老不死設定なんで、爆散させる事には何の躊躇いも感じないけど(笑)。目の前で、そんな事案起こったら普通は暫く立ち直れんよな?やっぱ、アカン事案だったか……(汗)。

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m(_ _)m

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