絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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ひとつ、大きな違和感がある。
話数的には、平行世界編に入って直ぐの数話。
何か違うんだけど、それが何かがわからない。
はて?


二五一話

Re:

 

 

アレから、数日後。

例によって、公開意見陳述会が始まった。

原作では、この公開意見陳述会が始まったところでナンバーズによるテロ攻撃があった訳だけど……既に、ジェイル・スカリエッティ一味は逮捕されているのでテロ攻撃はないと考えて良い。……と、言いたいところだが、師匠の話では転生者達がジェイル・スカリエッティ一味の代役として攻めて来る可能性があるとのこと。そんな、予言じみた事をした師匠はというと……現在、行方不明だったりする。

 

「つーか、予言じみた事しておいてここに居ないとはどういう了見なんですかね?」

 

「Masterには、Masterのやるべき事があるんだ。兄様」

 

「兄様は、地上を任されたのですから全力で護れば良いのです。まあ、使い魔部隊の指揮はアルカがやるんですが……」

 

使い魔部隊……大体、SSランクが五百人程地上管理局の周囲に配置されているらしい。ほぼ、間違いなく襲撃してきた転生者達を無力化するのが目的だろう。

もしかすると、暗殺かもしれないけど。

 

「…………って事は、時空管理局本局に師匠は行ったのか!?何故、地上ではなく本局なんだ!?」

 

「ま、色々懸念事項があるのですよ。兄様」

 

「最初の世界が、アレだったからな……心配なのだろう」

 

ああ……俺が生まれて殺されたという、第一世界の《始まりの軸》。あの世界で、行われたという時空管理局本局襲撃事件を師匠は懸念しているのか。成る程、確かにこの世界の転生者は悪質だから可能性としては低くない確率だ。

しかし、この警備体勢の中どうやって襲撃してくる予定なのだろうか?思い当たる戦略は、リンカーコア封じのレアスキル持ちが転移して来て魔法を封じ、質量兵器で武装した転生者が襲撃するっていうのが師匠や使い魔達の見立てだけど。ぶっちゃけ、リンカーコア封じのレアスキル持ちがそれ程多く実在している様には思えない。

多分、二・三人。最悪でも、十人には満たないと思われる。だが、あちらには翼を転生させた悪辣な神が付いているからもっと用意されているかも知れない。

確定じゃ無い分、予想出来ないが故に様々な言いしれぬ不安が次々と沸き上がっていた。

何せ、相手は【神】を味方に付けたキ〇ガイ共だ。

どんな手を使って来るか見当も付かない。

クソ!神様特典は、最大でも五つが限度じゃ無かったのかよ!?なんで、これ程転生者に便宜を図る【神様】がいるんだ!?これじゃぁ、どんなに対策を立てても特典持ちには原作人物では勝てないって事じゃないか!!

 

「ーーーーっ!」

 

そもそも、この世に『御都合主義』なんて存在しない。

この世界で、主人公なのは高町なのは一人だけ。

この世界が、『痛みと悲しみ』を前提にした世界である事はファンなら誰だって知っている。

そして何より、この世界は【魔法少女】の世界だ……男が世界の中心として目立つ事は不可能。

だって、『魔法少女』が中心の世界だから。どれだけ、自分が主人公だと主張してもその現実は変わらない。

イケメンだろうが、何だろうが男は基本的にモブなのだ。

世界の中心の席には、最初から一人の少女が座っている。

繰り返し言おう。この世に、御都合主義など存在しない。

この世界は、【魔法少女の世界】であって男が中心に成れる世界じゃない。全ては、シナリオ通り彼女達が中心とされて動いているだけだ。そもそも、題名からしてこの世界が一人の少女を中心としたモノである事は確定事項だ。

そしてそれは、転生者達も従っている事じゃないか!何故なら、彼等が高町なのはの元に集っているのがその証拠。

転生者は、その事を皆知っているハズ……いや、知っていて当然の話だ。知らなかったなんて、誰にも言わせるつもりはない。この世界に転生する前に、神様事態がちゃんと事前説明で【()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言っていたんだから。

三度、繰り返そう!

この世界が、少女達の世界である事は絶対たる事実。

御都合主義はなく、『痛みと悲しみと最後に残された希望』って言うのがこの世界のテーマだ。主人公は、高町なのはを中心とする三人の魔法娘達。舞台設定は、幼い頃が地球で……今は、多次元を含む第一管理世界のミッドチルダ。

ぶっちゃけ、そこに男性魔導師の出番は一切存在しない。

だけど、前世のネット小説で面白おかしく創作された作品があって、皆それを好んで読んでいたから自分にも出来るんだと思い込んでいる。中には、原作人物を創作上の存在として人間扱いしない者もいた。今回も、オリジナルの原作ヒロインをDNAタンク扱いをしているというじゃないか。

例え、彼女等が人間で無かったとしてもこの世界に存在する者としての権利は発生しているハズだ。それを無視して、自分達の都合に合わせさせるのはどうかと思われる。

もし、彼女達が本当に創作上の存在で人間ではないとするなら……きっと、転生者達でも彼女達をどうにかする事は出来なかっただろう。何故なら、それを前提とした場合、転生者は基本的に原作を傍観するだけで関わる事は出来ないからだ。

だって、俺達転生者は物語を読む又は見る事は出来ても干渉する事は出来ないだろう?考えてみて欲しい、刷り上がって本となってしまった物語に何かしら手を加える事が出来るかい?確かに、落書きは出来るだろう。だが

その落書きは、世界中にあるその物語全てに適応されるかい?されないだろう?ぶっちゃけ、【創作上の存在】って言うのはつまるところ干渉する事が出来ない存在って事なのだよ。

なのに、この世界の彼女達は普通に干渉出来る存在だ。

その時点で、彼女達がちゃんと生きた生命体である事が証明されている。にも関わらず、それを認識出来ていない彼等は何時まで経ってもこの世界に馴染めない……いや、世界から認められない存在という事になる。

もっと早く、それに気が付いていればこんな犯罪を犯す事は無かったのだろうが……彼等は、その機会を棒に振った。

それは結局のところ、原作ヒロイン達とは違う道を行くと自ら選んだという事だ。あれ程、原作ヒロインを望み手を伸ばして掴み取ろうとしている癖に、自ら選ぶ選択肢は彼女達が行く道と真逆だというのだから笑えて来る。

だから、お前等は踏み台だというのだ。まあ、それを言うとブーメランなんだけどさ。

 

「ところで、敵はどんな方法で攻めて来るんだ?」

 

「予測になりますが……黒きゆりかごを、防衛機能が十全に発揮出来る場所……即ち、衛生軌道上に位置取って防衛機能を最大に世界を蹂躙する気なのでしょう」

 

「って事は、最初っから宇宙戦になるのか……まあ、師匠なら空気の無い所でも戦えるだろうけど。戦略は、あるのか?」

 

「ある。というか、()()()()があるから問題はないハズだぞ?兄様」

 

「置き土産?誰の?」

 

「「ふふふ。見てのお楽しみ(だ)ですよ?兄様」」

 

リリィとオルタが、声を揃えてニヤリと笑うが俺からすると不安度の方が大きくなるだけだった。そうこうしている内に、師匠から預かっていた疑似・リンカーコアの光が弱まる。どうやら、馬鹿共が作戦を開始した様だ。

師匠の()であるフレールくん達の目を通し、戦場となっている地上管理局正面玄関やそれぞれの場面を広く見据える。今のところ、衛生軌道上にゆりかごは現れていないが……ほぼ、攻撃手段を失った管理局側はかなり混乱している様だ。リンカーコアを封じられ、魔法を使えなくなった彼等は防衛に専念しているが崩されるのも時間の問題だろう。そこへ、何体かの救援(部外者)が入る。

もちろん、彼等の武装は魔導兵器で質量兵器を禁止する管理局の法には引っ掛からない物。大量のカートリッジを持っての参戦だ。それを見た、他の局員達も防衛戦法をカートリッジ消費による魔法戦法に切り替える。

リンカーコアからではなく、多少非効率だけどカートリッジに入っている魔力のみでの魔法攻撃。威力も大きく下がっていて、AMFも貫通出来ないけれど威嚇にはなる。

だがしかし、局員のカートリッジ側は敵に届く事なく消えてしまう。どうやら、AMFがリンカーコア封じと同時使用されているモヨウ。だけど、師匠の魔導兵器は普通に牽制出来ていた。つーか、属性を付与されて多分に敵の牽制になっている。使われる属性は雷と氷。当たれば、相手を痺れさせ外れても周囲を凍らせて相手の移動を阻害していた。

 

「なかなか、考えさせる戦法を……」

 

「高度AMFが展開されてから、物理系の魔法の方が良いと指示を受けていたのでしょう。流石ですわ」

 

「フム。こちらが、動くまでもなさそうだ……しかし、未だにリンカーコア封じの能力者が見付からぬとはフレールくんは何をしているのか……」

 

「……最悪、透明マントみたいなモノを想定する必要があるかも知れないな。ドラ〇もんのポケットでも手に入れたか?ありえそうだ……」

 

「不思議アイテムが入ってるという、伝説のポケットですね!?兄様」

 

「何とも、恐ろしいポケットだな!兄様」

 

「何が、出て来るかわかったもんじゃねぇからな……そういう意味では、確かに恐ろしいポケットだ……」

 

いやぁーもうマジで、あのポケットを手に入れたとするなら戦々恐々とせざるを得ない。覚えている便利アイテムを思えば、ロクでもないモノが多かった様にも思えるけど……奴等の場合、大量殺戮兵器とか入ってそうで確かに末恐ろしい。

 

「……と。兄様、やはりMasterの方でも反乱が起こったそうです。現在、魔導師は使いモノにならず、使い魔が応戦していると……」

 

「チッ。別動隊か……厄介だな。本局は、師匠に任せて俺達はこっちをヤれば良い。とはいえ、師匠は兎も角……本局の魔導師は、心配だな」

 

「大丈夫ですわ。兄様」

 

「我等が、Masterが敵に遅れを取る事はない。寧ろ、敵の方が心配だ。肉体的な意味ではなく、精神的な意味で……」

 

「そうだな。肉体的な心配は必要ないだろうが、精神的な意味ではとても心配だな……」

 

「そう……ですね。廃人にしてしまうと、事後処理が大変になりますものね……」

 

「「「はぁあ~~~(凹)」」」

 

ハプシエルしかり、黒き悪魔の大群しかりである。

師匠は、敵となった相手に対し精神的な攻撃で追い詰めてブチ壊す……といった戦法を好んで取る鬼だ。嫌がらせの為に、沢山の使い魔を捨て駒(信者&病んデレ)に漁夫の利を得る鬼畜様だ。

なんせ、現戦場でも師匠の思惑通り、彼等の戦略は思い通りに行かない。その状況に、敵は苛立っている様子だった。

事実、フレールくんから送られて来る映像に苦々しい表情が映っている。苦し紛れのミサイルランチャーが局の正面玄関に撃ち込まれたけれど……到達するまでに魔導兵器によって撃ち落とされてしまっていた。この度に、彼等は局に組する転生者の存在を罵っている。もう一人も、局に所属する転生者なぞ居ないというにも関わらずだ。

 

「そろそろ、こちらも出ますか?」

 

「まだ、見付かってないんだろう?」

 

「ああ。だが、その場合の指示も受けているぞ?兄様」

 

「そうです。それに、膠着状態となった現状では天秤を傾ける手段が必要ですよ?兄様」

 

「出来る事なら、リンカーコア封じの転生者を潰して置きたかったんだが……仕方がない!行くぞ!!」

 

「「はい!!」」

 

参戦する俺達は、敵対する転生者を挟んで背後に降り立つ。

地上管理局正面に防衛局員が、その手前にアルカリアが指揮する使い魔部隊。そして、我等が敵・悪玉転生者達でその背後に回ったのが俺達。リリィは、空を担当して貰うので屋上に陣取ったまま杖を横に向けた。

リリィが持つ杖の先端には、師匠の魔改造したビットが装着されていて……その先には、黄色い魔力光の塊が集束している。流石に、高町なのはや師匠みたく超遠距離は無理だけれど……二・三キロ位なら、リリィでも穿てると言っていた。なので、リリィには転生者側のスナイバーを掃除して貰う任が与えられている。とは言え、敵も馬鹿ではないので唐突に現れたリリィに警戒していた。

しかし、リリィの姿と手に持っている獲物を見てニヤリと邪悪な笑みを浮かべる。だが、次の瞬間には黄色い閃光が屋上のスナイバー諸とも穿ち空へと消えて行く。

それが、戦闘開始の合図となった。

俺とオルタは、目の前に陣取るアホ共を蹴散らす為、瞬動術を使い間合いを殺して敵を殴り潰す。唐突に後ろから現れた俺達を見た転生者達は、『ギルガメッシュ!?』と悲鳴に似た疑惑や疑問の声を上げて戸惑うが、その間に俺はドンドン敵を屠って行く。銃口を向けられれば、《神速》を使って引き金を引かれる前に無力化して……銃を乱射されれば、近くに転がっていた完全武装の転生者を盾とした。

 

「おまっ!?」

 

「人間バリアー!!」

 

「ちょ!?」

 

「鬼かああぁぁぁ!!?」

 

元々、ギルガメッシュは鬼畜で卑怯な性格だろう!?

これくらい、普通にする……つーか、してただろうに。

まあ、実際には宝物庫の宝具をバラ撒いて力押しで押し通っていただけだけど。ほぼ、似た様な状況だから無問題。

 

ーー我が、英雄王である!道を開けよ!!

 

そんな気分で、馬鹿共を蹴散らしていた。

 

「兄様。局裏手、制圧したと報告が!」

 

「仮拠点襲撃!制圧完了だ!兄様」

 

「OK。地上管理局正面玄関、制圧完了。残存兵力は!?」

 

「現在、確認中です。ですが、リンカーコア封じの転生者が見当たりません!!」

 

「もしかすると、ロストロギアの可能性も視野に入れるべきか?中心部と思われる場所に、不審物は!?」

 

「……本部に確認します!」

 

本部って……割りとアッサリ、制圧出来たので拍子抜けしているとリリィ達が何やら面白そうなワードを口にする。

そんなモノがあるなんて、聞いてなかったから余計にツッコミを入れたくなってしまった。

つーか、対策本部wってwwwww。

フと、頭を過ったのは仮設テントを立てて長机に無線機等を置いた簡単な対策本部。だが、実際にはそんなモノはなくて……レジャーシートの上に、色とりどりなフレールくんが並べられているだけのモノ。

 

ーー何のマーケットですか?(笑)。

 

「ぬ、ぬいぐるみ『マーケット』!!……て、手作りですか!?(笑)(笑)」

 

つい、そんなツッコミを入れてしまった俺は悪くない!!

どう見ても、フリーマーケットで手作りのぬいぐるみを売っている様にしか見えない状況だった。

超ウケるんですけど!?

何はともあれ、『本部』についてはこの辺で。これ以上ツッコミを入れると、リリィ達を含めた使い魔達が臍を曲げそうだ。だが、反論は認めない。

 

「兎も角、敵の人数は?」

 

「その程度で、誤魔化されませんよ!?兄様」

 

「これが、対策本部であってフリーマーケットではないからな!?兄様」

 

「良いから、報告を……どう見ても、フリーマーケットだよ(小声)」

 

「今回、捕まえた転生は30人程です。残存兵力は、まだ確認出来ていませんが本局と空に分けられていると推測されます。フレールくんは、売り物ではありません!」

 

「それと、リンカーコア封じの中心部と思われる場所からは、兄様の推測通りロストロギアらしいモノが発見されました。現在、機能の分析を急がせています。それと、機動六課の拠点が襲われ……ヴィヴィオ様が、誘拐されたとの事です。フレールくんは、手作りではありません!」

 

「ヴィヴィオが!?チッ、そこは原作通りにした訳か……相手側に【神】が居るから、ヴィヴィオは必要ないと思ったんだがなぁ。あ、まさか大人モードのヴィヴィオに御執心の転生者が居たのか!?しくじったなぁ……」

 

六歳程度の幼女に、欲情する馬鹿は居ないだろうと思ったんだが……そう言えば、ヴィヴィオには『大人モード』という魔法があったんだった。それでも、肉体に多大な影響を及ぼすだろうからと省いたのが失敗だったモヨウ。

 

「クソッ。原作人物を人と思わぬ者が居るのなら、当然その辺りの倫理観も崩壊していると思わなければならなかったか……」

 

これは、師匠のお説教コースエンドレスバージョン行きだな。絶対に、受けたくないお説教コースなんだが……今回ばかりは、回避出来そうもなかった。

 

「大丈夫ですよ。兄様」

 

「ウム。ヴィヴィオの護衛に、ヴォルグ達が回されていたハズだ。兄様が、SE☆TU☆KYO☆Uされる事はないだろう」

 

「師匠も過保護だねぇ……おかげで、命拾いした!……しかし、使い魔が居たにも関わらずヴィヴィオが攫われたのか……凄い、転生者がいたんだな……」

 

「いえ……それがーーー」

 

その続く言葉を聞いて、俺は一気に頭へと血が昇るのを自覚した。ブチギレ神崎大悟Mk-Ⅱ。

 

 

……………………

 

 

……………………

 

 

………‥Side 双夜。

 

 

「広い!そして、無駄に部屋が多い!!」

 

アサルトライフルを乱射する、転生者の脇を抜けて身長差にて下から抉り込む様に脇腹を殴打した俺は崩れ落ちた馬鹿に更なる追い撃ちを叩き込んで意識を沈める。

ここは、時空管理局本局……転移装置のある区画、その西側の通路に俺達は居た。現在は、転生者が立て籠っているらしい転移装置がある部屋へ向かって進撃中である。それ以外にも、散らばった転生者を探して彼方此方へと奔走している使い魔もいる。当然、俺達の事を知る局員は居ないので悪玉転生者と同じ様な扱いだけど、基本的に援護や救援等をやっているのである程度は協力的だ。しかし、不審者である事に代わりはないのでそこそこ警戒されてはいる。まあ、気にしないけどな。

ギュルッと、軸にしている脚から円を描く様に素早く練り上げた丹力を相手に叩き込む。腕は、伸び切っていたので軸脚とは逆の脚で蹴り上げた。それと同時に、《瞬動術》を発動させて《大樹》とし、《二重の極み》に成り掛けたそれを散らしながら次の相手へと飛び込む。ところが、懐に飛び込んだまでは良かったのだが……直前に弾丸を避ける為に、体制を崩したのが悪かったらしく取り位置があまりよろしくない。これでは、上手く衝撃が伝わらないと判断した俺は咄嗟に標的を一部変えて相手の股間をスマッシュした。結果、股間の肉が千切れて手が赤く染まる。

それを見て、俺は面白い事を思い付いてしまった。

 

「ふふ、アハハ!良い!調度良いネタだ!フレールくん、映像ヨロ。ーーーさあ、次は誰が己が股間を潰されたいかな!?」

 

フレールくんが、本局内全域にこれから俺のやる映像を届けれる体制を整えられる間を置いてから宣言する。ついでに、近くに転がっていた転生者から股間の逸物をもぎ取ってブチュッと握り潰して見せた。男の象徴が、血潮を上げて四散する映像をシッカリと流した上で更に煽りの言葉を続ける。

 

「これで、彼女達に欲情出来なくなるな。ついでに、知り合いの漢女に預けて立派な漢女に成れる様にしてやる!!」

 

瞬間、前方の方から悲鳴の様な叫びが聞こえて……それで、俺は俺の目的がシッカリ転生者達に伝わった事を確信した。それと同時に、局内で転生者捜索の任に当たっていた使い魔から了承の通信を聞いて『あ、早まった!?』と思ったけれど……今更、悪戯ですなんて言い出せなかったので放置とする。

それとは別に、俺は使い魔に『お願い』をした。

この世界で、俺はまだ『漢女』と言える様な人物と知り合って居ないので、面倒見が良く任せられそうな人材の発掘を指示する。

指示を受けた可愛い系の使い魔が、『ふぁ!?俺、生け贄!?』とか言ってたけど視線を反らし無視して念を押す様に『お願い』して置いた。予定には無かったけれど……頑張って!君の犠牲は、決して忘れないよ……と合唱して、獲物を捜し悲鳴の聞こえた方向に進んで行く。途中、見付からなかった保険としてハプシエルを召喚しても良いかな?なんて……死刑宣告的な事も考えたが、この後無事に使い魔が条件に合った漢女を見付け出して来てくれるのでハプシエル召喚には至らなかった。残念無念。

とはいえ、まだ戦闘が終わった訳ではないので弾丸と怒号が轟く中を駆け抜ける。身長上の問題で、背の高い転生者との対峙が難しい俺は悠々と股間にブラ下がる逸物を千切り取って、『あ゛ーーー!!』と叫ぶ転生者を横目に適度な治癒魔法を施し、二度と手術等で逸物を取り戻せぬ様にしてしまう。

それから、当人の目の前で逸物を四散させるのも忘れない。

 

「あ、悪魔……め……」

 

絶望の表情で、固まる馬鹿の股間を拳で撃ち抜いて直ぐ治す。

偶々、白い液体の袋も破いてしまったのか血と共に白濁の液体も吹き出て来て……生理的嫌悪感から、一歩身を引いた。

その白濁が、血潮と混ざりピンクの血溜まりを作る。

これはこれで、ビジュアル的にヤバい状況となっていた。

 

「ショッキング映像!」

 

「おい!ヤメロ!?」

 

「じゃあ、君達もこんな事……止めてくれるかな?」

 

「こ、こんな事!?」

 

「時空管理局を襲うなんて事を……さ」

 

「こ、これは、当然の権利なんだ!!」

 

「当然の権利?」

 

「お、俺達は、主人公として転生したのに、せ、世界は、お、俺達を認めようとしないっ!!だ、だからーーー」

 

「あのさ、ここは【少女】の世界だよ?」

 

「は!?し、しょ、うじょ……?」

 

「り、【リリなの】の世界だろう!?」

 

「だからさ、そうじゃなくて……題名。題名言ってみてよ」

 

「は?だ、題名!?」

 

「そう。この世界の正式名称。知ってるでしょう?」

 

「…………ま、【魔法少女リリカルなのは】だろう!?それが、何だって言うんだよ!!?」

 

「自分で言ってて、気が付かないの?この世界はね、【魔法少女】の世界なんだよ。つまり、【男】で有る限り主人公には成れないって事だ!!」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「………………は?」

 

「『「『「はあああああぁぁぁぁぁ!!??!?」』」』」

 

通信からと、目の前に倒れているアホ共含め本局を大きく揺るがす程に転生者達が驚愕の悲鳴を上げる。知らなかった事とは言え、これだけの大それた事をしてしまってからそれを知った彼等は空いた口が塞がらない状態でかたまっていた。

 

「お、俺達が、主人公なんじゃ……」

 

「題名からして、高町なのはが主人公のままじゃん……」

 

「『ふおおぉぉぉぉ……』」撃沈

 

「だ、だって、二次創作じゃぁ……」

 

「それと、現実は異なって当たり前だろう?」

 

「『そ、そんなぁ……』」消沈 

 

『だ、だが、神様が言ってたんだぞ!?』

 

「そりゃ、自分が楽しみたいが故の娯楽なんだから嘘だってつくだろう?転生って、神々の娯楽なんだよ?」

 

「『ーーーーーま、マジか…………』」驚愕

 

「じ、じゃあ、原作人物との恋愛は!?」

 

「実力で、もぎ取れ!コミュ障の人は、お疲れ様です」

 

「『ーーーーー』」絶句

 

「とは言え、君達はテロリストという犯罪者です。なので、ここで殲滅します。『何で!?』問答無用!!」

 

『「ちょ!?ふざけんなぁ!!?!」』

 

現実に気が付かなかった者が、何を言おうとそれはただの言い掛かりというモノである。なので、一度反省を促す為(建前)にもキッチリ潰されて下さい。

 

「本音は!?」

 

「僕達の手を煩わせたんだ……死ね!」

 

『「ちょぉ!?」』

 

という訳で、俺達は現実を知って嘆く転生者をーー抵抗する者もいるーー薙ぎ払って行った。無抵抗な者は、そのまま拘束して抵抗して来る者は股間を潰して回る。中には、転移装置で逃げようとした者もいたけれど……別の端末から、システムをダウンさせたので割りとアッサリ片付いてしまう。だが、この世界のルールを知って尚、己が主人公だと言い張る馬鹿が居たけれど……神様特典に『自己・御都合主義』が有るかを聞いて論破してやった。

 

「酷い!!」

 

「さ、詐欺じゃねぇか!!」

 

「こんなの、あんまりだ!!」

 

「やり直しを要求する!!」

 

「チクショウ!俺の人生、返せぇ!!」

 

「相手の悪意に気が付かず、物語の世界に転生出来ると喜んだんだろう?その辺りを、ちゃんと確認しないから騙されるんだ。生前で、学ばなかったのかよ?旨い話には裏がある……って?」

 

「ちっ……」

 

『 チ ク シ ョ ウ ッ ! ! 』

 

 

 

 

 




始まりましたね(笑)。転生者vs神殺しの戦いがww。
巻き込まれるのは、原作人物達であくまで主要は双夜達なのですよ!!これは、譲れない!!ユーリは、狙われる可能性があるので紫天の書に戻しました(笑)!またか……と思われるかもですが、彼女は平穏の象徴であって戦いは双夜と神崎がやります。異論は認めない!!

一つだけ、双夜がファンタジー世界に突っ込める方法を思い付きました!!エピソード記憶を破棄して、性別を逆転させれば行けるハズです!!まあ、そうなると問題となるのはシステム・アガシオとシステム・ユグドラシルですね。
エピソード記憶と銘打ってますから、魔工技術&知識は引き継ぎになる訳です。それ以外は、最初から(笑)。でも、魔工技術&知識がある以上……S・ユグドラシルとS・アガシオが作られるのは時間の問題。なら、それを踏まえて物語を考えてみたら『悪役令嬢?に転生。ヒロインざまぁ』が一番かなぁ……と。まあ、流行の一つだよね!
とは言え、RPG要素は除外出来ないのでレベル有のスキル有の剣と魔法の中世世界を考えてみました!NAISEIもヤりたい!土壌改革や産業革命だって!!
結果、双夜の不幸になる運命を含めた物語の概要が出来上がり……そこそこ、面白いかも?と思えるモノが出来ちゃった訳です。しかも、たった一人で出来る王国運営とかww新しいジャンルの物語です!!つーか、システム・アガシオがある以上、双夜一人でも普通に時間が解決してくれるってオチ。

人手不足?システム・アガシオと時間が解決します。
魔力不足?システム・ユグドラシルが解決します。
ぶっちゃけ、双夜(主人公)が居れば国とか要らなくないですか?というか、双夜(主人公)が居たら国が滅びても運営出来るんじゃ……?
魔法があるから(言い訳)、技術が……文明が……中々、発展しない!農工は、ダメダメで大地は痩せて行くばかり。おかげで、王国の各々の領地は借金地獄!?でも、貴族は見栄を張りたいが為に税を納め……領民を奴隷にして売り捌く。領民奴隷化!?売り捌いて、誰も居なくなった!!でも、貴族は残ってる!じゃあ、彼等を生かす為の食べ物は?衣服は?住居は?贅沢は!?使い魔が、農民やって税を納めれば問題なくない?なら、全部使い魔が何とかします(笑)!!

〇あらすじ⤵
侯爵家に生まれた女児(主人公・双夜)。母の面影を引き継いで、銀髪で、美少女で、幸せな日々が続きます。ところが主人公が8歳になったある日、祖父と母が王宮からの帰りに盗賊に襲われ殺されてしまいます。すると、婿養子の父親が浮気相手の妻子を家に呼び込んで……主人公を家から追い出してしまいました。スラムに捨てられた主人公は、生前の記憶(情報記憶とIQ GET)を思い出して魔力覚醒!周囲の魔の手から、何とか逃げ切って《魔の森》と呼ばれる魔物の巣へと入って行く事に。
だが、大丈夫!前世の記憶に、反転術式(未完成)を含めた結界術で、チート無双!!《魔の森》の最深部を支配していた地竜を倒して城をGETします。そして、手柄を立てて成り上がり!ついでに商売を初めて、大儲けしましょう!財団を立ち上げて、大国をも超え大商人にまでノシ上がります。
そしたら、王家から借金の打診が来た。じゃあ、王太子様との婚約で手を打ちましょう。兵士が不足?なら、傭兵を貸し出しましょう!『青薔薇の戦乙女』と呼ばれ、戦場を駆け抜けるのが主人公の役目です。NAISEIもやるよ?商人でもあるよ?ついでに、王妃教育も受けます。忙しい!!
数年後、王立魔法学園でヒロインwが王太子をNTちゃった!?じゃあ、婚約破棄ですね(笑)。となると、国無くなってますよ?王太子様は、借金まみれですよ?更には、ヒロインwの両親には貴族御家乗っ取りの罪があって。実際には、主人公ちゃんが追い出された家で……乗っ取られた貴族家の実子。王太子をNTちゃったのは乗っ取った婿養子の娘だった!!
という様な、スッゲー複雑怪奇な物語が出来上がっちゃったよ(笑)。御都合主義を多分に含みます。

全部、纏めてブッ込んだとも言う。良く、纏まったよな!
ついでに、国も乗っ取るぜ!!⬅こっちは、合法(笑)。
ある意味、究極の『ざまぁ』(笑)(笑)。これなら、ヒロインwが転生者でも有無を言わせない。全ては、国が個人から借金をしたのがイケないんだからね(笑)。まあ、ありえない話だけれど……商家にって意味合いなら、ありえるかもね(笑)。
お前を貴族として取り上げてやるから金を出せ!みたいな?
その結果が、国の崩壊。そもそも、国民が居なきゃ国が成立しないんだけどね。借金地獄回避に、領主が領民を奴隷として売るとか末期だし(笑)。まあ、一部の頭の悪い貴族位だろう。とは言え、剣と魔法の世界である以上魔物が跋扈する世界である事は間違いない。そっち方面で、領民が死にまくるとか?病気とかで人口減少を予定。お金が無けりゃ助ける事も治療も出来んからな。

そこで、【魔素システム】を導入。
【魔素システム】とは……野生の動植物が、濃度の高い【魔素】がある場所に長期間居ると魔物化するというシステムの事。
そして、【魔素】とは……魔法によって、使い切られなかった魔力が散って変質した物。大元素・【マナ】とは別物とする。因みに、【マナ】は自然界に存在する精霊や妖精が使う魔力の素。人間が、体内に吸収して使う魔力の素でもある。
精霊や妖精は、そのまんま【マナ】を使うけど……人間は、取り込んだ【マナ】を一度【オド】というモノに変えて使用。
使い切れなかった【オド】は、散り散りになって時間を掛け【魔素】に変わり大地や樹等に吸収されて【マナ】へと戻って行く。ちょっとした、サイクルを考えてみました!!
あ、でも、人間に対して敵対するのは別の理由。当然、魔法を使うという状況では魔法使いが敵対するモノに対して敵意を持ち使用する訳ですよ。結果、魔力に感情が乗るのは仕方がない事かと……それが、魔物が人間に敵意を向ける理由。【魔人】や【魔族】は、元は人間。長期間、超濃度の魔素に浸り続けた結果。人間が住まう場所で、高濃度の魔素が集まる場所としては町外れとか村外れ。あー、教会とかが建てられている場所とかが町外れ素溜まりになりやすい場所。
教会がある場合は、神の加護?があるので大丈夫らしい。
まあ希に、予定地が町(村)から離れているって理由で司祭(悪)が拒否る事がある。その場合は、予定外の者が魔素溜まりに住んで魔人化する訳だ。ま、人間は理由を知らんか忘れているだろうからな。神託で、場所を決められていても頭の悪い司祭なら別に建てそうだし……色々(笑)。

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