絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
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「クソタレェ!主人公になれないからって何だって言うんだよ!?俺は、俺のやりたい事をやるだけだっつーの!!」
「ホゥ……己のやりたい事とな?つまり、君はキャロに白濁の液体を送り付け家族を人質にそれを飲ませようというのだな!?」
「はああぁぁ!?白濁って、まさか……やるか!そんなゴミクソみたいな事なんか!!」
「え……そうなの?彼女達の近くにいた、幼馴染み君はやってたんだけど……」
「『殺せ!そんなクズ!!』」
「テロリストが、ちょっとまともだった件」
「『うっせぇよ!!』」
飛び交う弾丸。言葉の応酬をしつつ、一人……また、一人と敵を沈めて行く。その間も、俺はテロリスト達の一部と駄弁っていた。
まあ、相手からしたら俺の気を引いてミスを起こさせるのが目的みたいだけれど……そんなモノは、基本が身に付いていて魔法の連続使用が可能な者に取っては些細な事柄だ。
ぶっちゃけ、ギャグを連発して笑わせた方がミスは起こりやすい。まあ、ワザワザ教えてやらんけど。
現在は、進撃をしつつも適当に神崎から聞き出した生前の物語等のネタで煽っている。というか、テロリストの癖にコイツ等と来たら何故か逞しくって逆に煽り返されてるけど。というか、そういう一面があるから『踏み台不適合』の烙印を押されたんだろうね。でなければ、物語を盛り上げるモブ役として主人公の周りに転生させられていたハズだ。
「うお!?正規転生者発見!!君、神様転生じゃない人だよね!?テロリストに混じって何やってんの!?」
「は!?」
「いやいや、居るんだよたまーに。生前、軽犯罪を犯して地獄に送られる事なく転生させられる人が。つーか、君……今世で犯罪犯したら、地獄行き確定だよ?何、やってんの!?」
「地獄行き確定ぇ!?ちょ、そんなの聞いてないよ~!?」
「はい。テロリストの中に、生前の記憶はあるけど神様に会って無いよ。神様特典持ってないよ!という人は、正規転生者です。今世で、犯罪を犯すと地獄行き確定になります。ついでに言うと、地獄に500年位は拘束されるのであしからず……」
「はい!テロ止めます!!罪、償います!!リーダー、すいません!俺、地獄で500年も拘束されたくないんで抜けます!!」
『お、おう……そりゃ、仕方ねぇな。他にも居るなら、抜けて構わないぜ!?』
「アザース!!」
微妙に優しいリーダーさんの許可を貰い、数人が局員が居る方へと装備を投げ捨てながら走って行く。ちょっと、微妙な気分にされたんですけど……ま、まあ、相手が少なくなるならこっちも楽で良いんだけどさ。でも、何このグダグダ感。
スッゲー、やる気が削られるんですけど!?そして、仲間が局員の元まで辿り着くまで牽制も攻撃も一時停止するテロリスト達。
何でそんなに温(ヌル)めなの!?
「つーか、今、まとめて撃つべきだろ!?」
『仲間に当たるだろ!?』
「囮にしちまえよ!?」
「『鬼か!?』」
「戦術的には、当たり前の場面じゃんか!?相手に隙を与える絶好のチャンスで、仲間諸とも撃ちまくるのがテロリストの常套手段だろう!?」
『知るか!!つーか、何だその鬼畜な戦術は!?お前には、情とか人情とかねぇのかよ!?』
「それ、同じ意味だよ?てか、ユッル!もう、良いや。ビースト召喚。噛み砕け!!」
『GULYAAAAaaaaaaaaa!!』
『え!?ちょ、おまっ!?て、撤退だああぁぁぁ!!!』
「させると思うか!?ゼラス、殺っちまえ!!!」
『ぎゃあああぁぁぁ!?転送装置があああぁぁぁ!?』
大量の黒い獣を召喚し、後方に控えていた魔導ハッカーに転送装置を強制的にシステムダウンさせる様命令する。
これで、テロリスト達は本局に閉じ込められて逃げられない。そんな、混乱の極みへとビーストを送り込み心へし折って敵対する転生者達を拘束した。
「ざまぁ完了!!」
『こんな「ざまぁ」があって、堪るかぁ!?』
「はあ!?目ぇかっぽじって良く見やがれ!目の前で起きてんだろうがよぉ!!!」
というか、幾ら踏み台転生者が何処か抜けてて残念な設定の人物達でも、流石にコレは残念過ぎるというモノだ。
ぶっちゃけ、この物語に作者が居るとしてもやり過ぎじゃないですかね?テロリストな転生者が、腑抜け過ぎる件。
最初の転生者は何処行った!?あの、原作ヒロイン達を監禁して欲望の捌け口とした鬼畜で悪魔な転生者達だよ!!居るんだろう!?当然、別の世界に転生してるんだよな!?アイツ等の人格データが流出してんのは、【組織】の調べでわかってるんだ!!
「絶対に、阻止してやる……」
『ふざけっぎゃあああぁぁぁ!?』
ついに、転送室の扉を貫いて侵入を果たしたビーストが文句を喚いていた転生者に噛みついて終了。断末魔の叫びが聞こえたけれど、聞かなかった事にして踵を返した。
「また、つまらん奴を噛んでしまった……」
「おい……」
「何だ?正規転生者」
「鬼畜過ぎるだろ!?」
「伊達や酔狂で、【魔王】なんて呼ばれてねぇよ……」
「あんた、【魔王】なのか!?」
「フッ……」
敵は、殲滅した。残りも、それ程掛からずに捕まるだろう。
ならば、ここにはもう用はないとばかりに去ろうとしたら……切羽詰まった様子の神崎から通信が入る。
『師匠っ!!』
「おう、神崎か。どうしtーーー」
『翼が……不知火翼が居ました!!』
「は?」
『嗚呼……クソッ!!見失った!!』
「翼が居たのか?」
『今、アイツはSAOモドキ世界に居ますよね!?じゃあ、やっぱりアレがオリジナルだったんだ……クソッ!クソッ!!』
「おーい。ダメだこりゃ……」
完全に冷静さを欠いた神崎は、そのまま通信を切ってしまう。アイツの中で、不知火翼という少女がどれだけの割合を占めているのかちょっと確認したくなって来たよ。
とはいえ、このタイミングでニアミスを狙って来るとは相手の【神】は余程嫌らしい性格の奴らしい。
最初の転生者達と同レベルの嫌味っプリだ。
「必ず、見つけ出して魂諸とも……殺す……」
もう二度と、『ママ』達の様な犠牲者は出したりしない。
……………………
……………………
…………Side 神崎。
ちょっと、時間は戻る。
これは、ヴィヴィオ誘拐の裏側。その報告をリリィ達から聞いて、俺は呆れて言葉を失っていた。つか、言いたい事が山程。
「【神】が、直接手を下したモヨウです。兄様」
「使い魔達に気が付かれる事なく、ヴィヴィオ様のみを転移させたモヨウだ。兄様」
「はあ!?そこまで、やるのか!?」
【神】の癖して、転生者共の手伝いを買って出るとかありえないでしょ!?つーか、アンタ神様なんだろう!?あの、白銀の世界から出て来てんじゃねぇよ(怒)!!そして、人間の悪事に手を貸してんじゃねぇ!!幾ら、踏み台転生者が腑抜けで頼りないからって自ら荷担してんじゃねぇよ(怒)!!
「舐めとんのか!?」
「多分、超ペロペロされているかと……」
「それはもう、盛大に舐められているのだろうな……」
「肯定すんな鬱陶しい!!それで、ソイツ等は何処に潜んで居やがるんだ!?知らないなんて言わせないぞ!?」
「恐いです。兄様」
「そんなに怒鳴るな。兄様」
これが、怒鳴らずに居られるモノかよ!!
そもそも、敵対する相手が【神様】だぞ!?何でもありの超ハイスペックな全知全能の怪物だぞ!?なんで、リリィもオルタもそんな余裕で居られるんだ!?下手な事をしたら、普通にプチッと潰されて魚の餌さとかにされるんだぞ!?
「兄様。忘れておられる様なので言いますが……兄様は、《神殺し》に転生されているので相手の【神様特性】は無効されますよ?つまり、全知全能ではない【神様】が相手です」
「…………知ってたよ!?知ってましたよ!?そんなん、当たり前じゃないですか!アハハハ、リリィも何言ってんだか……」
「忘れておったな?」
「忘れてましたね……」
「うっさいよ!?」
「しかも、相手は【神様】と言ってもバイト君な神族。【神性】を無効されたらただの雑魚と成り果てますから大丈夫です」
テロリストだった、転生者を拘束して局員に引き渡す事後処理中、ちょっとした勘違いから大混乱してた俺は、アッサリ現実に引き戻されて冷静さを取り戻した。
つか、何を恐れて居たというのだろうか?全然、全く必要のない混乱だったけれど……師範達の様子を見せられて、それ程重い問題でも無かったと再認識させられてしまう。というか、【神性】を否定出来るなら神々なぞそれ程恐れず事もない存在だ。ホッとした俺は、何気なく視線を地上管理局の玄関口から大通りの方へと向けた。すると、視界の端に見た事のある色を見付けて目に魔力強化を施す。
その結果、その色を持つ者と目が合った。
「え…………つ、ばさ……っ!?」
一瞬、見間違いかと思った。
だって、翼……不知火翼は現在、SAOモドキ世界でスイルベーンの復興に尽力しているハズだったから。だけど、そこに居たのは間違いなく不知火翼だった。深い色合いの青み掛かった髪。光の当たり具合でパープルに輝く瞳。まるで、造られたかの様な造形美の顔立ち。豊富な胸と、スラーとした手足。フェイトレベルのナイスボディ……間違いない。あれは、不知火翼だ!!
「ーーー翼!」
二度目の再開。今度は、目が合った!翼も俺を認識した……ハズなのだ。なのに、そう思ったのも束の間……俺に気が付いた翼は慌てた様子で逃げ去って行ってしまった。一瞬、頭が真っ白になってしまったけど慌てて追い掛けつつ師匠に連絡を入れて知らせておく。
「師匠っ!!」
『おう、神崎か。どうしtーーー』
「翼が……不知火翼が居ました!!」
『は?』
翼は、裏路地をドンドン進んで……こちらを引き離したいのか、何度も何度も角を曲がって行く。裏路地で、人気がないとはいえ誰も居ない訳じゃなくチラホラと人が地面に蹲っていた。中には、乞食もいるらしく手を伸ばして救いを求めて来る者もいる。しかし、翼はそれ等を気にした様子もなく……その上、浮浪者達から認識されていないのか奥へ奥へと走り去って行った。
「嗚呼……」
ただ、ただ、俺を引き離そうと進んでいるらしく、段々と引き離されてしまっている。俺は、邪魔する様に救いを求めて来る浮浪者が鬱陶しく思えて来ていた。だからと言って、救いを求める者を殴る訳にも行かず俺は翼の後ろ姿を見失ってしまう。
何故、翼は俺から逃げるのか……何故、どうして?なんで!?とグチャグチャになった思考で翼の今を考えた。でも、そうこうしている内に角から出て来た浮浪者にぶつかって、反動で弾き飛ばされた俺は尻餅を着いてしまう。
「クソッ!!見失った!!」
『翼が居たのか?』
「今、アイツはSAOモドキ世界に居ますよね!?じゃあ、やっぱりアレがオリジナルだったんだ……クソッ!クソッ!!」
『おーい……』
見失ったけれど、俺は諦め切れずに周囲を探す。
憐れに思われても、女に捨てられた可愛そうな男と同情されても翼を探し続ける。探して、探して!でも、見付からなくって最後は師範代達に捕まえられて俺は管理局玄関口に戻された。
「翼が……翼が、居たんです……」
「わかっています。ですが、闇雲に捜しても見付かりませんよ、兄様」
「そうだ。それに…だ。こちらを撹乱するのが、【神】の目的かもしれんからな。目的がわからん以上、相手の思惑に乗るのは危険だぞ。兄様」
そんな事は、わかっている。わかっているが、翼が……翼が、俺から逃げたんだ。そりゃ、今までだって態度や言葉で【嫌い】を示されて来た事はあった。だが、あんな風にあからさまに逃げられる事はなかったんだ。それが、ショックで……決して、恋愛感情とかではない。きっと、身内だと思っていた翼からそんな風に逃げれたのが衝撃だったのだろう。だから、ニヨニヨすんな師範達!!
「残念な兄様ですね」
「いや、残念過ぎる兄様だろう」
「うっせぇよ!」
全く、どいつもこいつも何でも間でも直ぐに恋愛だの愛だのに繋げやがって……だから、俺はぁ!以下略。等と、色々不安はあったけれど……茶化し合いながら、迎えに来た使い魔と合流して空へと向かう事となる。ここから先は、宇宙戦だ!!
……………………。
「ゲシュ〇ンストMk-Ⅲ!ゲシュペ〇ストおおおぉぉぉ!!」
つい、うっかり……誰かさんの置き土産に大興奮して抱き付いた俺氏。だが、それは仕方がないと思われ。つーか、こんなモノを目の前に提示されたらファンなら間違いなく飛び付く。リリィ達の呆れ視線を、ビシビシ感じながら俺は全力全開でゲシュ〇ンストMk-Ⅲに頬擦りする。それがある程度終わったら、今度はヒュッ〇ヴァインに突撃。
まだまだ、抱き付きたい機体は多い。
宇宙戦に置いて、とある船の艦橋に案内された俺が攻撃手段がないなぁとか言ってたらリリィ達が格納庫に案内してくれた。そこには、ガン〇ムを始めとした様々な人形兵器が並んでいたんだ。それを見た、俺氏大興奮。それぞれの機体に飛び付いて頬擦りを開始した。←イマココ。
一通りの説明は受けていたが、まさかあの超大作の兵器が並んでいるなんて誰が思うよ!?
「ありがとう!ありがとう、【鮮血の】さん!!くぅ……ファンなら、この行動は間違いじゃない!!最高だ!!」
しかも、実際に乗って戦闘が出来るなんて夢の様……翼に振rーーー誰が、振られたし!?そもそも、俺が翼に恋愛感情を持っているなんて誰が認めた!?そりゃ、逃げ出されて少し落ち込んd……誰が、落ち込んでたと!?落ち込む必要性皆無だろ!?全く、こんなイケメン捕まえて逃げ出すとか疚しい事でも企ててたーーつか、それだと翼を転生させた【神】の方が圧倒的に怪しい。
もしかすると、翼の奴……転生させた【神】に捕まってロクでもない呪いでも受けてたんじゃなかろうか?だったら、俺に気が付いて逃げ出すのも理解出来る。あの【神】の事だ、とっても嫌らしく面倒な呪いを掛けたに違いない。内容は、全くわからんけど。
何はともあれ、【鮮血の】さんが残したお土産で完全復活です!
因みに、このお土産はゲームの内容と現実を同混した【鮮血の】さんが試作機ーー固有特殊機や一品モノーーを大量生産した結果余った残りモノ。〇RXやビル〇ビルガー、アルト〇イゼン・リーゼなんてモノもある。ヤバい!ヲタク心を擽るモノ満載だ。
「って!うおおおおおぉぉぉぉぉ!?ら、ライン・ヴァイ〇リッターだとぉ!?ちょ、ま、マジですか!?え?え!?こ、これ……原作通りとか言わないよね!?」
「兄様……」
「ただのヲタクがいる……」
いや、だって、【ライン・ヴァ〇スリッター】ですよ!?
超加速で、分身砲撃が可能な機体ですよ!?これが、興奮しないハズがない訳ないじゃないですか!!
ウヒョー(o’∀`)♪とはしゃぎ周り、気に入った機体に『乗りたい!動かしたい!!』と我儘を言ったらブリーフィングルームに連れて来られていつもの如く分厚い説明書を渡された。
クソッ!一度、ヤったじゃんこのパターン。学習しろよ俺!と思いつつ、泣く泣く取り扱い説明書を読み始める。でも、薄い上に細かい文字で超分厚い……どんな、拷問ですか!?あ、これもやった記憶があるわ(苦笑)。
何はともあれ、頑張って読み解くけれど……決戦には、間に合いそうにも無いので超後方からの支援程度にしておくつもりである。当たれば、ラッキー!?
味方撃って、反撃撃沈されない様にしないと。
俺が、心配するのはその程度の事柄だろう。
一機でも多く出て、敵にプレッシャーを与える役目ですね。わかります。つーか、それすらも全う出来そうに無いんですが……時間が、時間が欲しい。本当に、待って!時間を下さい!!
しかし、敵は待ってくれそうにもない……ってか、待ってくれない。そうこうしている内に、転移反応が検知されて衛生軌道上に黒いゆりかごの機影が確認された。最初っから、クライマックス何ですね!てか、敵さん殺る気満々じゃないですか!やだー。
ついでに言うと、出現早々主砲を地上管理局に向けて撃ち放ったらしい。しかし、師匠が展開した空間遮断にも匹敵する防御魔法の多重展開によって防がれたそうな。それで、諦めてくれたらゆりかごを吹き飛ばして終了だったんだけど……その次に放たれたのが、次元消滅砲弾だった。パッと思い付く、アニメや漫画だと天地無用とか勇者王とかだけど……どっちだ!?どの特典だ!?と混乱して、見えもしないのにブリーフィングルームの窓に張り付いて懸命に探す。星の海は見えるけど、見えません。
前方の空間で、チカチカと光が見える程度で……何てもどかしい。
「くっそ!俺も参加したかった!!現場に行きたい!!」
「なら、二人乗りの機体で出りゃ良いじゃん……」
振り返れば、いつの間に現れたのか【鮮血の】さんがブリーフィングルームの机に頬杖をついて座っていた。つーか、何でここにいるんだよ!?この人……SAOモドキ世界で、ヒャッハーしてるんじゃなかったのかよ!?
「機体の整備に呼び出されたんだ。一日で、全機整備しろとか……何処の鬼畜かと思ったぞ?まあ、整備が終了した機体から出撃して行ったけれどさ……」
「お疲れ様です!!」
「まあ、置き土産をしたボクの自業自得だけど……」
「そうなんですか?」
「人形兵器って、かなり面倒なモノだよ?そこそこ、使えはするけど。ある程度したら、ちゃんとメンテナンスしなきゃだし……」
「オーバーテクノロジーで、ちゃちゃっとという訳には行かないんですか?ナノマテリアルとか……」
「そこまで、予算は降りないよ?何をするにしても、高いからな」
「ああ……コストの壁か……」
詳しく聞けば、然程使われないMSがそんな頻繁にメンテナンスされる訳がない上、ナノマテリアルを搭載するのとメンテナンスをするのとでは、コスト差がとんでもないのでオートメンテナンスで十分だとか。
因みに、ナノマテリアルを搭載するのとオート・人動メンテナンスをするコスト差はナノマテリアル=一億九千万回(オート)。
人動では、七千万回に相当するらしい。
オートの方が、安いんだ……人件費がヤバイんだって。
オートメンテナンスは、造られてから最初のメンテナンスまでに20年程開けて……それからは5年置き。人の目を使ってのメンテナンスが、50年置きらしいからかなりの放置っプリだ。逆に、頻繁に使われる機体は車と同じく2年置きのオートメンテナンス。人目が、10年置き。でも、10年も現役で飛んでる機体はないとのこと。理由は簡単。大体10年に満る前に新機種へと代えられるから。まあ、寿命が20年~30年程なので壊れたら新しい機体で補充される。古いモノは、バラして再利用か溶鉱炉行き。ただし、早いのもある。そっちは例外。
流石に撃沈されたら、遅いも早いもないとのこと。
それで、ナノマテリアルを搭載する機体は戦艦とかが多いらしい。
まあ、穴が開いても直るって理由で良く盾にされるけど。
だから、ナノマテリアルは防御艦に搭載される事が多いとのこと。
防御艦ってのは、装甲が厚くて硬い艦の事。ビーム兵器は、普通に効かないし多少の物理衝撃にも耐えられるとのこと。
『多少』って、どんな『多少』だよ!?って聞いたら、ミサイルが何百発当たっても大丈夫と返って来た。そんな、何百発もミサイルを載っけている艦がある訳ないので想定される対象が違うんだろうと推測。なので、【神様】の攻撃には何秒耐えられるか聞いてみたら、運が良ければ30秒耐えられると返って来た。
運が良ければ、30秒……って、マジか(笑)。
「科学兵器で、神を殺さんで下さい」
「まだ、殺せないよ?」
「……………………」
あ、この人マジだ。マジ、科学で神様を殺す気だ。
恐ろしい事に、【鮮血の】さんは科学兵器でオートキリッシングマシーンを創るつもりらしい。想定される問題と、神を殺せる出力を出せる兵器を開発とのこと。なんで、《神殺し》って奴はこんなにも【神様】を嫌っているんだろうね?マジ、ドン引きです。
その後、幾つか情報を聞き出して、俺は【鮮血の】さんオススメの二人乗車可能な機体に乗る事になった。で、操縦を師範にお任せして『ライン・ヴァイ〇リッター』に乗り込む。
……………………。
「で、重力制御を切ってブッ飛ばすとはどういう了見ですか!?」
「上を見上げないで下さい。兄様」
「セクハラか?兄様」
「見てないよ!つか、スカートで操縦すんなよ!?って、質問に答えろや!!(怒)」
「「ただの嫌がらせです。兄様」」
「わかってるよ!そんな事!!」
死ぬかと思ったわ!!
つーか、内蔵が口から出そうになったよ!!
ライン・ヴァ〇スリッターに乗り込み、カタパルトデッキに運ばれて『いざ!』と身構えた後の記憶がない。目の前が、一瞬真っ赤になったのは覚えているけど……気が付いた時には、戦場真っ只中だった。てか、超スピードのアクロバット飛行中で……そこからは、三半規管イジメかと思う様な軌道で飛び回られまた気絶。
次に気が付いたら、目の前にゆりかごが見えて主砲が……当たらなかったけど。兎に角、恐怖の連続だった。つーか、久々に恐怖なんてモノを感じたぜ。まあ、師匠の前にいたら幾らでも感じられるんだけど。でも、それ以外の恐怖は久々だった。
「久々の師匠を抜いた恐怖体験だった……」
「恐かったんですか?兄様」
「フッ。兄様もまだまだ軟弱だな」
「それ、違う。多分、違う……」
軟弱云々ではなく、もっと肉体的で物理なモノだと思われる。
そして、宇宙のゆりかご戦はもっと凄かった。
まあ、師匠が先陣を切っているのだから当たり前なんだけど……普通に敵も、人形兵器を展開して戦っているのには驚く。というか、これ何処の宇宙戦争?MSどころか、アレ……バルキリーだよね!?スパ〇ボですか!?つーか、宇宙要塞は何処ですか!?まあ、探しても無かったけれど(笑)。
これ、完全に遊ばれてますよね?
師匠、全力全開で遊んでますよね?
だって、こちらには【鮮血の】さんがシレッと混ざり込んでいたんですよ?そして、後方には……見えないけど、《皇家の船》も控えてますよね?ゆりかご出現と同時に放たれた主砲、
これ、ゆりかごに勝ち目無いですよね!!
「この戦闘、意味あんの?」
「抵抗する転生者の心へし折る為の戦闘です。兄様」
「二度と、抵抗する気が無くなるくらいへし折ると言ってたぞ?兄様」
「へぇ……」
というか、こちら側のMSや人形兵器郡がヤケに機動性が良いんですけど?【鮮血の】さん効果なのかな?つーか、やっぱりミサイルに当たっても無傷ですよね!?というか、ビクともしてないんですけど……あ、ビームに当たったのに堕ちないですよ!?
「マグネットコーティング?」
「いえ。あれは、ハルコンコーティングですね……」
「ハルコン?」
「オリハルコンから抽出された金属だ。産毛よりも軽く、0,1ミリ程で防刃防弾効果がある。3ミリもあれば、ミサイルすら弾くと言われているな……」
「それ、どんな超合金!?」
「合金ではない。純粋な金属だ……Masterと小悪魔が合同で開発した不可思議金属……それが、【ハルコン】だ」
「あの人達、何やってんの!?もう、驚くモノ無いよね!?ちょ、なんで目を逸らすの!?え?まだ、何かあるの!?」
師匠と【鮮血の】さんのタッグは、色々とヤバイ方向にハッチャケているらしい。そもそも、師匠が魔法にも科学にも精通しているのがダメだったとのこと。普通は、どちらかの専門家なんだけど……ウチの師匠ってば、どちらにも精通していたらしく【鮮血の】さんとそっち方面で意気投合。
酔っ払いのテンションで、色々やらかした結果がこれ等の不可思議技術なんだとか。
「マジ、何やらかしてんの!?」
「最初の頃は、仲が良かったんですよ……」
「悪友……と呼べる程の仲でな。色々と、ハッチャケてたんだ」
「ハッチャケ過ぎだろう!?」
絶対に会わせちゃイケない人種じゃ無いですかー。
つーか、最初聞いた感じじゃぁ……師匠が一方的に、【組織】の人達を嫌っていてその中では比較的【鮮血の】さんがちょこっと交流を持っている的な話じゃなかったんですか?
これじゃぁ、師匠と【組織】の間で嫌われる事件があって師匠が【組織】から離れた様に聞こえるんですけど!?
「そうですよ?とある事件が元で、Masterが【組織】を離れたんです。事件の詳細に関しては、師匠から聞いて下さい」
「何したんだよ!?」
「まあ、彼等はそれを事件とは認識してません。というか、事件と思っているのはMasterだけです。なので、何で嫌われたのか【組織】の方々は把握してません」
「は?【組織】の者からは、普通の事ってこと?」
「「はい」」
「でも、師匠に取っては琴線に触れた訳だ?」
「「ええ……」」
「師範達は、どう思ってるんですか?」
「「Masterと同じく、《異常》かと……」」
「フムフム……使い魔と交配してたとか?」
「それは確かに、蔑む事柄ではありますが……違います」
「あ、蔑まれるんだ……」
では、何があったと言うのだろうか?全くわからないので、棚上げにする事にした。後で、師匠に教えて貰おうという判断だ。
そんな会話をしている内に、師匠達は戦場を宇宙空間からゆりかご内へと変えていた。なので、慌てて俺達も突入して行く。
対人戦であるなら、人形兵器戦よりも慣れているので楽だという理由。まあ、降りるのは俺とオルタだけでリリィにはライン・〇ァイスリッター内で待機して貰うんだけど。
「漸く、俺の出番だぜ!!」
「既に終わってないと良いな?兄様」
「止めろ!変なフラグ建てようとするな!!」
『あ、兄様。GPS付けて行ってくださいね?』
「ああ!?」
「ゆりかごが、爆発四散した後回収するのに時間が掛かるからな。GPSがあれば、直ぐに見付かる」
「待て……ゆりかごが、俺諸とも爆発四散する様に聞こえるんだが!?」
「ウム。オチは、確定だな!!」
「ふざけんなっ!!」
展開が、早い速い(笑)。くっそ忙しい状況で、神崎にニアミスを狙って来る敵がウザい件。面倒ですね(笑)。
ついでに、神崎の感情の揺らぎを明確化してみました(笑)。
基本、神様って……信仰心で、能力が上下するんですよ。
なので、神々は人々の信仰心を集めようと躍起になります。
但し、現世への直接干渉は禁じられているので代役を立てての干渉となります。信託の巫女とかがそれに該当しますね。
信託の巫女には、自身の名と必要事項を伝えて信仰心を広め能力とします。そして、作中でも書いた様に神々には達成したい目的があります。で、その目的を達成する為に日々の仕事を頑張る訳ですが……目的を達成した後、【神役】を後任に引き継いで辞める奴と辞めないバカが居ます。
前者は、【天使族】と呼ばれる【神】以下の存在に戻り【神々】の補佐として仕事をする者達となるのですが……中には、【神役】を辞めずに続ける者も居ます。
そういう神々は、権力に縛られたおバカさん達です。
このおバカさん達が、闇堕ちすると《狂い神》となります。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……