絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
「最早、国作りですよね!」
ギルガメッシュが、空に向かって何かを叫んでいるが無視。というか、今更な話なので気にしない。もし、ツッコミを入れるとしたら『国作りではなく、国のシステム作りだよね!』といった所だろう。そもそもな話、町も国?もあるのでそこのシステムを詰めてる感がもっとも正確と思われる。そして、その王様……ではなく、生け贄と選ばれたのがギルガメッシュだ。
ぶっちゃけ、王様なんて【国】を繁栄させる為の歯車でしかない。王様に成れば、贅沢したい放題とどこかの馬鹿が言っていたが基本的に個人で使えるお金は自身で用意しなければならないし、遊んだり贅沢をする時間は公務で埋もれるだろうから意味がない。やるなら、人材を育てよ!お金を稼げ、下手したら……僅か、一年足らずで国は滅びるからな?
「確実たる、ブラックな職業だよな(笑)」
「代表は、アレ以外で頼む」
「うはー(笑)。ガチで、生け贄なんだ……」
もしくは、受付?
「どこも、似た様なモンだろう?」
ウチの師匠が、辛辣過ぎて辛いです。まあ、火の粉が飛んはで来ない限り気にもならないけど。しかし、自分と似た存在が使い潰されるのを眺めているのはそこそこダメージになる。
なので、視線を逸らして目の前の問題へと戻した。
「っていうか、次から次へと厄介な問題が持ち上がりますね……」
「新参の世界だからな、色々と改変しやすいんだよ……」
ギルガメッシュ達を送り出して直ぐ、この世界の距離がおかしくなっている事に気が付いた。ここ、アルンからスイルベーンまで馬車で一日や一日半程度の距離だったのに……アルンから、砦までの距離がどれだけ急いでも約二日間も掛かる様になっていたのだ。空を飛べば、別だったけどな。気が付いたのは、ギルガメッシュ。連絡してきたのは、フレールくん。
慌てて、ギルガメッシュの元に転移して周囲を調べてみたら惑星自体が以前の二倍位まで拡張されていたのである。
「誰が、こんな事を願ったんですかね?」
「もしくは、管理者が転生者の願いを歪曲して叶えたか……だろうな」
「漸く、落ち着いて来たと思ったのに……」
「まあ、まだまだ混乱の最中ではあるんだがな……」
よって、スプリガンルートは本当の意味で使えないルートとなった。ついでに、スプリガン領方面とアルン地方を繋いでいた洞窟は海水?で沈んでいて使い物にならない事が転生者の調べで判明している。多分、スプリガン領消滅の際に地盤に亀裂が入って海水が浸入したのだと考えられた。
つまり、師匠が潰したんですね!!
「なんだ?言いたい事があるのか?」
「いえ。とりあえず、アルン平原の農地化は見直しですかね?」
「あ、ああ……拡張された以上、見直さないとヤバイな……」
農地にする部分を決めたのが、ギルガメッシュ達を送り出す前で……その間に拡張されたとするなら、きっとどこまでも永遠と農地を耕して行かねばならなくなる。なので、計量し直して再度農地にする原っぱを決めなければならない。ついでに、井戸と風車を作る場所も見直しだ。地下水を組み上げて、整備した水路に流す方向で調整したけど……この様子だと、それらも計測し直しかもしれない。えぇい、面倒な!!
「クソッ!開拓した後に拡張しろよ!!そしたら、こんな面倒はなかったと言うのに!!」
「全くだ!開拓後なら、農地も拡張されて楽々農業生活が出来たというのに……絶対、ブチ殺したる!!」
師匠の憎悪が、おかしな意味で神様に向いていて怖いです。
まあ、大抵の《神殺し》がこんな感じらしいのでこれが普通の事みたいだけど。こうして、全ての理不尽は神様の所業として呪われるのであった。ただの、責任転換じゃ?と思うが今回はそうでもないのでその言葉は飲み込む。
「とりあえず、【鮮血の】に測量計が無いか聞いてみるわ……」
「目測ではなく、正確に計るんですか?」
「んにゃ、どれくらいの速度で拡張されてるのかを測量するんだよ。それで、出来る事からコツコツとやって行くのさ」
「出来る事から……ですか?」
「そうだ。幾つか、アルンに隣接する農地を耕してな……」
等と、今後の計画を立てて行くが最終的に今尚拡張が続いているので本決めは拡張が終わってからとなるだろう。その間は、基本暇になるので師匠は【鮮血の】さんに借りた測量計で何日か計測してアインクラッドに戻って行った。大富豪クエストを続けるんだって。まあ、暇潰しには持って来いですよね!
とは、思いつつもいつ拡張が終わるかもわからないのでアルンの近場だけでも耕してしまおうとギルガメッシュ達と共に宝物庫から農地予定地に爆撃した。ギルガメッシュは、何時もの通り宝具で……俺は、50ミリのスチール弾で穿つ。
「それ、便利だな……」
「そうか?攻撃力なんて、皆無だぞ?非殺傷攻撃として、取り入れたヤツだからな……まあ、『クレイモア』行くぜ!!みたいな?」
「クレイモア?……大剣?」
「スパ〇ボのアルト〇イゼンだよ(笑)」
「ああ!チタン弾か……って、スチール弾?」
「俺の属性適正が【土】でな、今チタン弾が作れる様に猛訓練中だ。ちょっと前までは、ただの【鉄】だったんだぞ!?」
「んん……微妙な成長だな……」
「頑張ってんだよ!回収!!」
「まあ、頑張れ……」
「まあ、最終的には黄金錬成を……」
「ハッ!?大金持ちぃ!?」
「黄金律は、あるぜ?」
「……おま、それ、最強じゃんか!?」
「だよな!?土属性で、黄金律……間違いなく、楽して金持ちになれるんだぜ?」
「クソッ!俺も、そうしときゃ良かった!!」
「RPG系で、黄金律あってもモンスター倒さなきゃ金は手に入らんもんな?クΨ(`∀´)Ψケケケ」
「そうなんだよ!……神様特典、魅了系じゃなくて【錬金術】にしておけば良かった!!」
「アッハッハッハッ!黄金錬成!!って、はいいぃぃぃ!?」
冗談半分で、黄金錬成と言いつつ土をコネコネオラ!っといつものスチール弾を作る要領で地中にある砂金集まれ!と念じてみたら金?のボールが出来上がった。ナニこれ!?アレ?もしかして、本当に黄金律が働いたんですか!?黄金律さん、お仕事されたんですか!?マジで!?混乱する頭で、色々考えてみるが正解なんてわからないし近くに師範代達もいない。なんとか、震える手でそれを手に取ってみたらズッシリとした重さが伝わってくる。
「黄金ッスか!?」
「いや、冗談のつもりだったんだけど……どうしよ?」
「いや、どうしよ?と言われても……」
見た目、ギルガメッシュの癖に小心者だった俺達。
ガチでどうしよ?
「どうする!?」
「……換金して、スイルベーンに持って行くとか?」
「成る程……って、それ、お前の事情だろ!?」
「あー……ですね。えっと、神崎さんが作ったモンなんですから懐に入れたら良いんじゃないですか?」
「…………幾らくらいになると思う?」
「…………まあ、砂金の大玉なんで……十四、五万ユルドくらいじゃ無いですか?」
「もっと、大きくしたら高い?」
「や、重さが重要かと……」
「中に、石を詰めるとか?」
「質量的な問題が出てくると思いますけど……」
「師匠も居るからなぁ……」
「「はあ……」」
割り増しの不正は出来ないので、普通にウロウロして湧き出した黄金に重ねる様にして黄金の玉を両手で抱えるくらいにしてみた。やり過ぎ?ねぇ、これ、やり過ぎ!?
「やり過ぎじゃないですか?」
「やっぱ、そう思う?」
「それに、不純物も多そうですよ?」
「まあ、初心者が作ったもんだしなぁ……」
という訳で、不純物が取り抜かれるイメージを思い浮かべつつ再度大玉をコネコネしてみた。後で聞いたら、その時の俺は一人ブツブツと『不純物どっか行け……不純物どっか行け……』と呟いていたらしくギルガメッシュに大笑いされてしまう。気が付いていたなら、注意しろよ!?そして、出来上がったのは直径50センチ位の黄金な大玉だ。はてさて、どうしたモノか。
「純金ですか?」
「鑑定系の能力とか、持ってないよなぁ……」
「持ってないですね。でも、間違いなく黄金ですよね!」
「ギルガメッシュ、だもんなぁ……俺等、ギルガメッシュ二人で《黄金律》二倍ーーーなーんつって?」
「アハハハ!そんな、御都合主義な……」
「「……………………」」
いや、有り得る。実際に、過去にあった話じゃないか!!
あの時は、師匠の《太陽の化身》スキルとだったけれど黄金律チートで無双フィーバーしていたじゃないか!!つまり、この黄金の大玉は《黄金律》×2で強化された土魔法。即ち、黄金錬成!!
マジか!?マジですか!?俺の土魔法が、どれだけ弱々なレベルであっても今ここにギルガメッシュが二人居る。つまり、スキル《黄金律》×2倍は確実に機能しているという事だ!
「黄金だ!《黄金律》かけの二倍は、伊達では無かった!!」
「っ!?ちょ、マジで!?かけの二倍って、有効なのか!?」
「間違いない!!」
親指を立てて、サムズアップして見せるとギルガメッシュは青冷めた様子で俺の握る大玉を見詰めていた。
そして、俺の目の前で黒歴史を立ち上げる。
「金塊カモーンщ(´Д`щ)!!」
ヒャッホーイと、鋼の錬〇術師の如く胸の前で合掌して地面に両手を付く。その上で、お尻を突き上げてフリフリと振り回す。
「…………人が、居ない所でやれよ……」
「冷静に返さないで!?」
瞬間的に、顔を真っ赤にするとギルガメッシュは怒った様子で怒鳴って来る。まあ、気持ちはわからないでもないが今のは見てて痛かった。ってか、ギルガメッシュの姿でそれはないわー。
見た目が同じな分、そういう黒歴史は立ち上げないで欲しい。
『きゃるーん☆♪』
グハッ!思わず、頭を過った過去の記憶に血反吐を吐く思いで地面に両膝を付く。そうですね……あんな暗黒歴史立ち上げた俺が、言うべき言葉ではありませんでしたね。生きててごめんなさい。死に……死にたいですから……死なせて下さい。
……………………。
はい。俺、復活です!うっかり、思い出してしまった暗黒歴史に心へし折れてテンションがおかしくなった俺だったけれど……なんとか復活しました。いやー、あの記憶って本当にヤバいですよね!ちょっとした事で、思い起こされて心にダメージを負うのですからたまったモノじゃありません。
「……って、俺等何しに来たんだっけ?」
「黄金錬成……じゃねぇなぁ……何だろ?」
「……………………あ!「農地!!」」
冗談でやらかした黄金錬成に、思わず当初の目的を忘れてしまっていた俺達は慌てて元居た場所へと戻る。大地が抉られ、更地に成った農地(予定)を見て少しホッとした。
「…………なぁ、広くなってないか?こんなもんだったっけ?」
ギルガメッシュに言われて、周囲を見渡す。多分、更地にしたのはこれくらいの土地だった気がするのだが……少し、拡張されている様にも見えた。もしかして、世界の拡張と一緒に農地の拡張も行われたという事なのだろうか?
「宝具の一斉掃射とクレイモアだから……こんなモンじゃね?少し、広くなった気もしないでもないが……気のせいだろう?」
そう言って、俺は地面に手を置いて土魔法を発動させた。
見る見る内に、小石や岩が取り除かれて行ってある程度の広さの耕された畑が姿を現す。ついでに、畝も作って終了とした。
「おぉ……畑だ!!」
「いやいや、畑を作ったんだよ……」
「土魔法、便利ですよね!!」
「まあ、良くラノベでも使い古される程には有能だしな……」
「デスヨネー!」
とりあえずではあるが、庭付き一軒家が建てられる程度の土地に畑を作り上げてみた。これで、翌日どうなっているかで世界の状況も計れるだろうという思惑もあったりする。まあ、結論的には右斜め遥か上を駆け抜けられるんだけど……その時の俺達は、全く一切そんな事は考えてもいなかった。ギルガメッシュとは、また明日もと約束を交わしてそれぞれの寝床に戻る。今日は、いっぱい働いたし臨時収入もあったけれど…それなりに楽しめた日だった。
……………………
……………………
……………………。
「嘘だろう!?」
「これ……マジか……」
翌朝、畑を見に来ると……何故か、畑が拡張済みで中々の広さとなっていた。それを見る限り、世界の拡張はそれなりのスピードで拡張されている事がわかる。
「えっと、お二人は頑張ったんですね……」
「「いやいやいやいや!!」」
「俺等が作った畑は、一軒家程度の土地や!!」
「それが、今や二軒半くらいありますね……」
「これって、ほっといたら農地が増えるんじゃ……」
「いやいや、雑草とか生えて来たら不味いだろ?それなりには、手入れとかしとかないとヤバいって……」
「それなら、人手を少しずつ増やせば良くね?」
「ええ、それなら対応可能でしょうね……」
「じゃ、空豆植えるぞ?」
そう言って、師匠はどこからともなく上木鉢を取り出して畑の一画にある程度育った空豆の苗を植え始める。それ、ネタとかじゃ無いですよね!?世界拡張に合わせて、空豆の苗が大きくなるとか……空に届くレベルになるとか考えてませんよね!?
他にも、カボチャとか瓜とかが植えられていた。
ネタ!?ネタなの!?
それと、この世界のみで木の実や果実が取れる植物等も植えられて行く。と言うか、次から次へと出てくるそれらを不思議に思っていると師匠から答えが教えられた。なんでも、大富豪クエストを終えると大富豪が欲しがらなかったノーマルなアイテムが全て報酬として得られるらしい。その結果、師匠のアイテムストレージには大量の種やら苗やらが詰まっているとのこと。そんな訳で、それらのアイテムは全て俺の宝物庫に突っ込まれましたとさ。
師匠は、ストレージが空になったと喜んでいるけど……ノーマルだけでなく、そこそこレアなアイテム郡が入っているんですが!?あ、後で翼に渡せば良いのか。スイルベーンの復興は終われど、次はサラマンダーにケット・シーとインプ領が加えられて……最終的に、ウンディーネ領の復興まで手を出した翼。
ぶっちゃけ、あらゆる復興に手を出したので資金が幾らあっても足りないという状況に追い込まれていた。
なので、俺やキリト達は全力で後方支援を行っている。
まあ、アインクラッドで攻略して集まったアイテム等を売ってお金に替えて翼へと仕送りする訳だ。まあ、キリト達はボランティアでお願いしているので用事がある時は不参加なんだけどね。
つーか、師匠から一千万ユルドまで貰ってしまった。
「使わねーし」
「一千万ユルド……」
「これ、大富豪クエストの結果!?」
「儲かるんだね……大富豪クエスト……」
「まあ、転生者が追加したクエストだからな。そりゃ、簡単に儲かるだろうさ……ぶっちゃけ、チートだろ?」
「「デスヨネー!!」」
ギルガメッシュと俺の声が揃う。というか、お前はあれの内容知ってて当然の人材だろう!?何故、知らない様な顔で同意する!?
「あ?知らないッスよ?」
「何故、知らない!?」
「そりゃ、アレを追加した転生者と会った事ねーし?」
「会った事ないのか!?」
「だって、俺はサクヤやリーファの巨乳を揉む為に転生したんすよ!?伝説の武器や、追加要素なんて知る訳がないでしょう!?」
「よし!その台詞、師匠の前でもう一回言ってみようか?」
りぴーとあふたーみぃ(笑)。等と笑いながら、ギルガメッシュの顔を片手で持って引き摺る様に歩く。『顔が取れるぅ~』等と騒いでいるが、お前の目的がどれだけ周囲の人々に迷惑を掛けたかわかってんのか!?だからちょっと、師匠にしっかりその腐った心を叩き直されて来いと放り投げた。ベチャッと、師匠の目の前に放り出された奴はムシッと師匠に背中を踏まれて沈黙する。
「残酷ッスね……」
「うーし、こんなもんだろう!おーい、アルカァー……鍛練しようぜー(笑)」
師匠が、ギルガメッシュの上で無邪気に跳び跳ねているけど気にしない。時折、ぐぐぐぐっと持ち上がろうとする頭をゲシッ!ガシッ!と潰す様に踏むのも忘れない。そうこうしている内に、師匠は薙刀を取り出していてアルカリアさんはショートソードを構えていた。そして、始まるのは先日の神話の戦い以上の模擬戦。
《神威》を用いた、超亜高速の剣閃の嵐だった。
「ヤバい。残像しか見えない……」
ちょっと、《神速》使って見てみたけれど鉄パイプを引き摺る鈍い音が聞こえるだけ。まあ、《神速》が無ければ大量の鉄パイプを地面に落としたかの様な不規則でほぼ同時に響く金属音のみである。ここから、一瞬だけでも《閃き》へと加速して……それでも、ゴガガガガと金属を引き摺る音にしかならなかった。
「ダメだ。段々、速くなってやがる……」
「それは、仕方がありません。今のMasterは、御自身の鍛練をされているので兄様の成長を促す為の魅せる模擬戦ではありません」
「魅せるつーよりも、見せる模擬戦かぁ……」
要するに、『見取り稽古』な訳ですよね?俺、それを無駄にしてきた自覚があります。視なければならない所で、《神速》に入らなかったり……つい忘れて、呆然としたりしてました。
「つーか、今は魅せる戦いじゃねぇみたいだし……放置で良いか。あ、セイバーは……」
振り返り見ると、唖然とした様子でセイバーが師匠とアルカリアさんの模擬戦を見つめていた。ああ、やっぱりセイバーでもアレは唖然としてしまうモノなんですね。わかります。しかし、剣を極めたセイバーがアレなのだとしたらウチの師匠の実力はかなりヤバイ事になる。なので、ちょっとけしかけてみる事にした。
「セイバーも混ざって来たら?」
「なっ!?貴方は、私に死ねというのですか!?」
おぉう……セイバーが、言葉を隠さずにストレートな発言をしてきましたよ!?フム、アレってそんなレベルなんだな……ぶっちゃけ、俺やユーリみたいな戦闘員要らないんじゃ?
「でも、セイバーって最強の剣のサーヴァントなんだろう?」
「うぅ……で、ですが、流石にアレは…………無理です」
チラッと、師匠達に視線を向ければ分身の術を使っているかの様に数十人の師匠とアルカリアさんが異常な速度で剣撃の応酬をしていた。うん。アレは普通に、人外の領域ですね。セイバー、アレに混ざったら一瞬で細切れにされそうだ。それぐらい、恐ろしいまでのスピードで師匠達は模擬戦をしていた。
「大丈夫。イケるイケる!」
「どこに、大丈夫な要素があるのですか!?」
「フムフム。つまり、セイバーはやる前から敗けを認めるんだね?最強の剣のサーヴァントが、聞いて呆れるよね!!」
「ム……」
後、もう一押しと言った所かと考えているとラヴォルフさんなリリィがオチを横からかっ拐って行った。
「余り、そういう事していると変な称号が増えてたりしますよ?」
「ファ?…………マジで!?」
言われて、左手を振りステータス画面を展開。
称号の部分をタッチして、称号一覧を開いて見てみれば……《踏み台の宿命》なんて称号が増えていた。慌てて、内容を確認すると膝から力が抜けて膝立ちになり前のめりに倒れるので両手を突いたら『orz』の形に落ち付く。
つか、《踏み台の宿命》って……どういう理由で増えた!?
「ウハッ……ウケる。『きゃるーん☆♪』を体験してて良か……ないな。でも、あれよりかはマシ……」
その称号が、衝撃的な事である事は間違いないけど……『きゃるーん☆♪』を体験した後ではそれ程ダメージにはならなかった。
まあ、そこそこショッキングな事ではあるんだよ?一応、落ち込む事案だけど……あの精神を抉る様なレベルの衝撃程でもないのは事実。どう足掻いても、踏み台から脱する事が出来ないっていう称号が付いたのはアレだけど。『きゃるーん☆♪』よりかはマシな衝撃だった。そう、『きゃるーん☆♪』よりかは……きゃ、きゃ、うがががががーーー。
「おや?もっと、落ち込むモノかと思っていたのですが……」
「ーーーーま、まあ、それ以上の衝撃を最近受けたからな……アレよりかは、マシだった……」
「そうですか……」
なんで、そんなに残念そうなんですかね!?ラヴォルフ師範さんよぉ!?まさかとは思うが、俺の凹む姿を見て笑いのネタにする気じゃねえよなぁ!?色々とあったせいか、事ある毎に嘲笑われている様な気がしてならない。
だがしかし、マジで《踏み台の宿命》とか何時付いたよ!?こんなもんあったら、原作ヒロインや見せ場で全然活躍する事が出来ないじゃないか!!はっ!?まさか、前回の神殺しで殺し切れなかった結果がこの称号の正体じゃあるまいな!?(正解)
ふざけんなよ!?あれは、ちょっとした手違いだろうがよ!?いや、マジで勘弁してください。つーか、この称号消したいんですけど!?
「は!?」
色々と混乱していると、《踏み台の宿命》の下にもっとヤバい称号が表示されているのに気が付いた。
称号・《女装趣味》、《ブリッ娘》、《魔法少女(笑)》。
「…………フッ……」
モウ、シンデシマイタイ。
流石に、『きゃるーん☆♪』の後で称号ネタは薄いですよね
!でも、《女装趣味》とか《ブリッ娘》とか《魔法少女(笑)》とかは神崎くんを確実に抉るネタです(笑)。クックックッ……どやああぁぁぁ!!
もし、《ダーティー・ニーズ》が通常の意思ある武具だったとしても神崎に意思を伝えようとする度に『イラッ!』と来るのは避けられないかと。普通の意思ある武具に戻ったとしても、意思を伝えようとして『きゃるーん☆♪』とでも言い出したら神崎の暗黒歴史が刺激されて『ぎゃる゛ーん゛』となる事でしょう。ええ、ブリッ子ですからね。大いに刺激し続けてくれる事でしょう(笑)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……