絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
俳句的な?
双夜:
大富豪クエストを終えて、アインクラッド第22階層キリト達の愛の巣『森の家』の裏手にある秘密基地入って直ぐの広間でソファーに身を預けマッタリしている。すると、慌てた様子の翼がバタバタと転がり込んで来た。その様子から、尋常ではない事が起きたのはわかるのだが……さて、なんとなく心当たりがあるのはどうしてか?と首を捻る。
「どうした?」
「か、神崎が……神崎が……」
「ああ……大丈夫だ。放っておけ……」
「あ、ああ、あ、アレが、何なのか知ってるの!?」
「まあ、予想は付いた。だから、放置で元に戻ってもツッコミは無しにしてやれ。下手をすると、首を括りかねん」
「大丈夫なの!?」
「まあ、本人は意識不明状態だ。アレが引っ込めば、目覚めるし……何があったかなぞ、記憶にすら残りはせん」
「…………どういう状態なのか、説明して貰っても?」
「神崎に与えた、《ダーティー・ニーズ》……武器の人格が出ているだけの話。まあ、精神的にも肉体的にも問題はない」
「本当に!?でも、さっき首を括りかねないって……」
「当人に記憶がないんだ。
「…………放置で良いのね?」
「うん。だが、どこで発現したかは聞いて置こうか?」
「アルンよ。今、大通りで絶望を振り撒き転生者や妖精達をオーアールゼット状態にしているわ」
「……………………」
それはまた、隠蔽不可能な状況で……下手したら、本当に『首を括るぅ~』と煩いだろう。さて、神崎が今直面している状況について説明しておこう。簡潔かつ簡単に説明すると、神崎に与えた《神殺し》の武具が全ての原因である。
あの武具は、
そして、神崎が持つ《ダーティー・ニーズ》はその人格破綻者が手掛けた武具らしく、魔剣の形成された人格がブッ壊れ人格となっているのだ。多分、女性……というよりも、少女レベルの人格でかなりはっちゃけた意思を持っていると思われる。
憶測で良ければ、『きゃるーん☆♪』とか抜かしていた擬似人格モドキがあの武具に宿った意思なのではないだろうか?
確かな事ではないので、断言は出来ないのだが……担当した者の性格を考えるとほぼ間違いないと思われる。で、担当者の名が『ラミス』と言うのだが……それでは、伝わらないと思われるので言い直す。セイビヤに恋愛感情を持って、落とす前にレイに奪われた悪魔っ娘と言えばわかるだろうか?名前だけなら、既に出ているのだけれど……多分、記憶の片隅にすら無いと思うので再度説明する。
まあ、セイビヤが好きだっただけの事はあって人格がかなりブッ壊れ状態でアレなのだが……当人曰く、自身は悪魔っ娘ではなくて魔女っ娘なのだそうだ。この段階で、ほぼ百パーセント《ダーティー・ニーズ》の製作者である事はわかるだろう。
だが、それだと金ぴか鎧なんてモノは出て来ないハズなので、それに加えて誰かが救い(笑)として追加したモノが金ぴか鎧なのだと思われる。ただ、その『救い』も冗談みたいなモノだったので誰が追加したのか速効で知れた。
やったのは、【鮮血の】で間違いないだろう。
効果としては、多分神崎の精神を慣れさせる為。
だが思いの他、元々の主人格が強力で神崎がそれに慣れる前に『魔女っ娘ギルちゃん』なるモノが表に出てきたのだと思われる。その結果、神崎が睡眠状態に陥ると《ダーティー・ニーズ》の人格が肉体を乗っ取って、女装に魔法少女風で町を練り歩いているのだろう。それにより、それを見た転生者&妖精達が精神ダメージで『orz』状態へと貶められているのだと思われた。
「製作者を、こっちで指定しておくべきだったな……」
だが、今となっては後の祭り。元凶は今頃、アルンの大通りを『きゃるーん☆♪』とはっちゃけ回っている事だろう。
強制暗黒歴史の再来である。
そして、そこから先の未来も予測出来てしまった。
「アルンには、ハプシエルが居るんだよな……」
そう!このSAOモドキ世界には【ハプシエル】が居るのである。
そして、《神殺し》の武具にはハプシエルの精神攻撃が効き辛い。
そりゃ、直接ディープなキッスをされたらわからないけど……そんなヘマを、ラミスが作った人格がする訳もない。故に、導き出される答えは神崎ハプシエルと合流……そのまま、都市中央へと向かって悪夢を振り撒き続けるーーという感じになると思われた。
ぶっちゃけ、最悪の厄災だろう。
「翼は、アレな神崎を見て幻滅したか?」
「…………っていうか、目が光ってるわよ!?」
「そりゃ、【真実の瞳】を発動させてるからな。こんな薄暗い場所じゃ、赤く光って見えても仕方がない……」
「ちょ!?なんで、そんな事を……」
「そりゃ、嘘を付くのを防止する為だけど?」
「……………………気持ち悪かったわ……」
「フム」
とても、何か言いたそうな顔をしていた翼だったが嘘付く事なく本音を語った様子だった。まあ、相手が女装した細マッチョだったからな……うん、嘘は言ってない。だけど、俺が聞きたかった答えでも無かった。きっと、意図的に隠しているのだと思われる。
その辺りの感情は、人間ならではのモノだろう。年齢を重ねると共に、色々な理由から正直な言葉を口に出来なくなるのが人間だから。仕方がないので、適当にスルーしつつ遠回しに色々聞いてみたが結論としては【真実の瞳】全力解放で視る事にした。
「フムフム……神崎を救いたいとは思わないんだな?まあ、アレに近付いたら同類扱いされかねないもんなぁ……」
「…………そこまで、言ってないわ……」
「うん。ストレートに聞くわ。今でも、神崎の事好きなのかい?」
「……………………」
「大事な事だから聞くけど、前みたいに一緒に世界を見て回りたいかい?」
「それは……」
「前回の世界で、君の複製体が居た。神崎は、それを見てオリジナルと思ったのか追い掛けたと聞いている。君は、彼の弱味になる」
「……………………」
「まあ、だからどうという訳じゃないけど……本気なら、本気であの馬鹿と接して欲しいんだ。じゃないと、色々と面倒でな……」
「それは、神崎と付き合えって事?」
「別に、付き合わなくても良いよ?だけど、あやふやにはしないで欲しいかな?覚悟って、あやふやな状態じゃぁ決め難いんだよ」
「覚悟……」
「そう。彼が、君をどうしたいのかはわからないけど……彼に取って、君は特別な存在である事に代わりはない」
「私が……特別?」
「うん。ああ、恋愛的な感情では無かったよ?まだ、そこまでは育ってないし……恋愛感情に転ぶのかもわからない状態かな?」
「それでも、私を気にする程度にはあるって事ですか?」
「うん。それを先に進める為にも……君には、あやふやな態度を捨てて欲しいと考えている。オリジナル問題もあるけど、今は気にせず好きにすると良い。一度だけの人生だ。オリジナル云々とか、インスタント・ソウル云々とか気にしなくて良いよ」
「でも、オリジナルが見付かったら……」
「その時は、神崎くんにお任せで(笑)。アイツが、君に惚れているなら自分でなんとかすると思うけど?てか、僕は何とかしたし。だから、アイツにも何とかさせる。アイツが望むなら、自分でなんとかするだろうさ(笑)」
「……………………そうね……」
「だから、頑張れ。望みは聞いてやる。言いたい事は言え」
「…………考えてみるわ」
「フム。じゃ、神崎の事はこのままにして置けないから処理しに行くけど……来る?」
「いいえ。こっちに居るわ……」
「そ。じゃ、また後でね~♪」
とりあえず、翼を焚き付けるだけ焚き付けて俺はアルンへと向かう事にする。今は、《ダーティー・ニーズ》の人格が表に出て来てるらしいが……いつ、神崎が目覚めてその状況を理解するとも言えないので少し急ぐ。暗黒歴史の立ち上げに、慣れれば気にも成らなくなるんだがなぁ……アイツの精神では、ラミスの悪戯は耐えられるモノでもないだろう。
だが、その前に以前から【組織】に打診していたとある提案についてのメールを確認する。それは、この世界の今後についてを示唆したモノで【国】を創るのに当たり王や士官等をどうするかについての問題だった。なので、俺はもののついでで悪魔族の何人かを派遣して貰えないかと掛け合っていたのである。
ぶっちゃけ、見た目はアレだけど……悪魔族ならば、働き者だし、不正しないし、どんなにブラックでも馬車馬の様に頑張ってくれるので重宝していた。そんなメール郡を見て、俺は世界樹の上に放置してある【城】を再利用する事にする。
ただ、一つ問題があって彼等と妖精達を繋ぐ方法が神崎と仲良くしているギルガメッシュという青年だけだった。
「まあ、説明すれば納得するだろうけど……」
だけど、悪魔族の見た目がクリーチャーだからなぁ……耐性があるなら問題ないだろうけど。まあ、好きな奴は好きなんだけど……希に、夜中とかに出会うとビックリさせられたりするんだよな。ただ、相手はとても気さくでお気楽に声を掛けて来てくれたりするんだけど……真夜中に、物陰からクリーチャーは怖い!!
うっかり、ビビって素直に告白してこの仕返しは必ず!と返答したらスッゲー慌ててたけどね。
後日、落とし穴からの真っ白な空間にご招待。
思いっきり、叫び声を上げてたのが印象的だったよ。アイツ等と来たら、ごちゃごちゃしたのは大丈夫な癖に真っ白で何も無い場所だとスッゲービビるんだ。だから、落とし穴で何も無い真っ白な空間にご招待。フハ( ´∀`)ハハハ!真夜中に、視界反転真っ白な空間は超ビックリの大騒ぎになって保安部が出動する事に。
俺はその時、罠を仕掛けた事すら忘れて完全に寝てたので知らん。後でバレて、大目玉くらって思い出したくらいだ。
むしろ、どれの事を言ってるのかわからなくて思い出すのに時間が掛かった程度の話となった。まあ、それで他のもバレて解除の為にそれぞれの業務が数日一時ストップしちゃったけど。なんたって、俺と【鮮血の】の力作だぞ?自分達が、良く利用する所以外罠だらけだぞ(笑)。そりゃ、数日業務が一時停止するのも仕方がない。
そんな訳で、俺は件のクリーチャーを行政に使うべく【組織】に打診していた。ただ、RPG系の世界でクリーチャーな悪魔族を配備したら妖精や転生者が攻撃を仕掛ける恐れがある。なので、出来るだけ告知をして周囲に見知って貰うか……悪魔族にお願いして、妖精や転生者と交流を持つ際は人間に変身して貰うかしないと駄目だろう。どうせ、事務仕事オンリーとフットワークの軽い実働部隊にと分ける事になるだろうから。
とりあえず、告知する前に話を通しておかないと不味いのでギルガメッシュにも会いに行かねばならない。憂鬱だなぁ……と思いつつも、アルヴヘイムのアルンへと転移する。
……………………。
転移して直ぐ、視界に入ったのは取り憑かれたかの様に地べたへと『orz』している妖精&転生者達の姿だった。誰もが、青冷めた上に死んだ様な目をしてえぐっえぐっと泣きつつ『orz』の状態で固まっている。それだけで、何があったのかを俺は悟った。きっと、ハプシエルと神崎(?)が絶望と悪夢を振り撒きつつ通ったのだろう。それを見た彼等は、余りの出来事に心へし折られたのだと思われる。ある意味、戦略兵器と化しているんだろう。
女装男(細マッチョ)&ガチムチ両刀使い……ただ、目にするだけでこの威力とは恐ろしいモノであった。
「という訳で、前回お仕置きを延期された者は集え!」
『ちょ!?唐突に、死刑宣告!?』
『ギャアアァァァ!!』
「ハプシエルの所に行く。身代わり要員を集めろ!」
『は、ハプシエル……』
『あ、死んだ……』
『い、嫌だ!オラ、まだ、死にたくないだ!?』
『無事に戻れたら、お腹一杯美味しいモノ食うだ……』
『止めろ!?不吉だろ!?』
『ハプシエルは、勘弁して下さい!』
『そのお仕置きは、回避させて貰えませんか!?』
「フッ……勅命」
『『勅命キタ━(゚∀゚)━!!』』
『『ギャアアアァァァ!!』』
『お、俺は逃げるぞ!?逃げるからな!?』
「良いから、来い!ハプシエルと神崎が、女装して『きゃるーん☆♪』とか言ってるから」
『『『是非、行きます!!!』』』
コイツ等……あれだけ、嫌だ嫌だと騒いでいた癖に他人の恥を見れるとわかったとたん参加する気になりやがって……自分の使い魔ながら、その悪鬼さにちょっと呆れてしまう。しかも、コイツ等と来たら得たネタを散々引っ張り続けて殺しに行こうとするから面倒だった。その上、更にブッ込むだろうから神崎の精神が耐えられるのかを思い嘆く。絶対、爆散するぞ?
「じゃあ、突撃する!」
『『『ジャッジメント!!』』』
全く、神崎め……余計な事を教えやがって……。
声が揃うと、隠密行動に支障が出るからバラバラで良かったんだよ。何の為に、そういう注意をしてなかったと思ってんだか……まあ、もう後の祭りだけれど。ブツクサと文句を言いつつ、周囲に気を配りハプシエル達の動向を確認しつつ移動を開始。
兎に角、周囲の転生者が俺を見たらクレームを言い募って来るのはわかっているからチョイ隠密行動。ハプシエルに気が付かれたら、神崎回収も不可になるのでこの行動は必須事項なのだ。
ついでに、魔法少女で魔女っ娘な神崎を使い魔で複製して準備。
一気にブチ撒けて、神崎を回収後即離脱するぞ?と作戦を告げて物陰から様子を伺う。その先では、ハプシエルと乗っ取られ神崎が少女の様にキャイキャイ言いながらウィンドショッピングを楽しんでいる姿が見えた。この作戦を実行すれば、魔女っ娘な使い魔が何体かハプシエルに捕獲されるだろう。だが、この作戦はハプシエル送還戦ではない。目的は、神崎の回収でありハプシエルは捨て置いて構わない。だから、奴には近付き過ぎるなよ?と注意して時を待った。
そして、先に魔女っ娘ギルちゃんな使い魔達を投入。
相手を撹乱して、大暴れさせている間に《神威》で神崎を拉致って転移して適当に投げ捨てた。
「きゃああん☆!」
「黙れ」
「いやん。ギルちゃん、これからショタっ子にレイ〇されちゃうのね!?ギルちゃんが、とっても魅力的だからってオイタはイケないんだぞ?きゃるーん♥♪」
「「「ウハッ!これ、ヤバいッスよ!?Master!!」」」
「うん。わかってた……わかってるよ……」
「ああん☆!ギルちゃん、モテモテ!?」
「これは……クるッスね!!」
「精神的にな……」
主語をカットするな!変な意味に聞こえてウザいんですけど!?
わざとらしく、そんな事を行った奴を軽く睨み付けた後でこれの処置方法を募集する。まあ、DBからのSLBが一番なんだろうけど……ここで、そんな事をする訳にも行かないのでバッサリ斬り捨てるか爆散させるかで相談。その間にも、こちらの沸点を降下させに来る魔女っ娘がウザくてウザくて鬱陶しかった。
「殺しましょう!」
「メッチャ、ウザいです!」
「面白そうかと思いましたけど……今は、ウザいです!」
「当人が、意識無いっていうのが残念ですね!」
「とりあえず、録音よろしく!!」
「任せろ!バッチリ、収録中だぜ!!」
「小規模なハプシエルを見てる様です!!」
「以降、神崎くんの事はハプシエルJrと呼ぶ事にする!!」
「「「賛成!!」」」
「止めろ。それでなくても、へし折れてる奴を追い込むな!」
「でも、Masterも好きでしょう?」
「否定はしない」
否定はしないが……コイツが、使い物に成らなくなるのはちょっと止めて欲しい。そろそろ、俺の手元から離れて一人で行動出来る様にしてやりたいのだ。そして、恋愛にうつつを抜かそうモノなら例の称号効果で踏み台と成り下がって欲しいところ。
「てな訳で、コイツが今潰れるのは駄目なんだ!」
「「「了承!!」」」(^ー^)b
言い訳がましい理由で濁し、何とか神崎崩壊のフラグを折ってさてどうしようか?と『きゃるーん☆♪』を見てみれば何故か悶えていた。まさか!?と思ったけれど、元に戻った様子もなく大丈夫そうなので放置続行。悶えている理由は、きっと妄想に浸り過ぎて恐ろしい結末まで進んだ結果だろう。
確か、放置する前に襲われるとか何とか言っていたから暴走した妄想が最終段階に進んだのだと思われる。
「掘r「わああああああああああ!!!!!」
「ちょ、Master!危険な発言禁止です!!」
「そうですよ!ここは、BL最終段階で十分伝わります!!」
「ええ!ヤ〇イ穴だったか、〇オイだったかは忘れましたがそれで楽しまれているでも問題ないハズです」
最後のは、危険かアウトレベルの発言だと思うが……フム、これ以上は危険とのことで俺は黙る事にする。まあ、言った所でわかる奴にはわかるし、わからない奴にはわからない話だけどな。
さて、この『きゃるーん☆♪』娘をどうするか、だが……大元である《ダーティー・ニーズ》を引き剥がした上で接続ーーパスーーを断ってやれば良い。すかさず、神崎にはスリーピング系の魔法で夢の中へと誘う。
「さて、と……これ、どうしたら良いと思う?」
折角、武具の意思が目覚めたというのにその意思には欠陥があった。だとしても、本来は担い手が何とかするべきなんだけど……逆に意識を乗っ取られた上に玩具にされているんじゃ難しい。
例え、何とか成ったとしてもこれ程に我の強い意思の場合、担い手が成長する前に潰されかねなかった。
「つか、これ……アカンヤツですね?誰が、最終確認したんですか?」
とりあえず、武具の
「【鮮血の】じゃね?」
「術式追加は?」
「……【鮮血の】呼んでこい。誰に依頼したかで、状況が変わって来るぞ?」
こんなモノを見逃すとなれば、よっぽど腕の悪い術者に頼んだ事になる。ぶっちゃけ、【組織】の法に抵触している恐れがあるので出来るだけ早く確認する必要があった。調度、【鮮血の】はこのSAOモドキ世界に居るので確認しようと思えば簡単に出来る。
【鮮血の】を使い魔に呼びに行かせて、俺は《ダーティー・ニーズ》を手に秘密基地へと戻った。もちろん、神崎の回収も忘れない。神崎の着替えは、ラヴォルフとテオルグに任せて【鮮血の】の到着を待つ。その間も、《ダーティー・ニーズ》の人格は己を手に持つ者の意識を乗っ取ろうと八方手を尽くしていた。
「無駄だよ。僕には、君達を管理する権限が与えられている。特に魔剣や妖刀には、最大の抵抗力を持つから君程度じゃ乗っ取れないよ。それに、逆も出来るんだよ?」
言って、《ダーティー・ニーズ》の意思を塗り潰す様にハッキングを掛けてみせたら大人しくなった。このまま、意思を塗り潰して俺好みの人格にしてしまっても良かったんだけど、それをやると追加登録した製作者が誰かわからなくなってしまうので止める。全く、面倒な武具を作ってくれたモノだ。
「お呼びしました」
「やあ、【鮮血の】。これ、誰に追加登録させたんだい?」
「……………………」
「神崎に与えた、この武具の製作者はラミスだったけれど……それに、追加で色々してる奴が居るよね?」
「まあ、製作者がラミスだったからな。人格面が、ヤバいのはわかってたし……彼じゃぁ、慣れるまでに潰れるのはわかってたからね。なんで、黒歴史程度に成る様に追加して貰ったけど……」
「法に抵触しているよ?」
「え゛!?嘘、そんなハズは……」
「神崎くん、意識乗っ取られて辱しめを受けてたよ?」
言って、衝撃の『きゃるーん☆♪』映像を【鮮血の】に見せた。
最初、大爆笑していた【鮮血の】だったけれど、その乗っ取られ具合を見て段々真っ青に青冷めて行く。
「…………これ、マジで?」
「マジだよ。多分、術式を追加した時に変な書き込みまでしたんだろうね。これだと、人格形成と遠隔術式関連に逸脱した違法術式があったのかな?」
「うへぇ……ガッツリ、食い込んでんじゃん……」
「こんなヘマをやらかした馬鹿は、誰だ?」
「あー……良かれと思ったんだけどなぁ。新人だよ。ウェルマーが見初めてスカウトした奴。そこそこ腕が良かったんで、任せてみたんだよね。まあ、本人の希望もあったからなんだけど……」
「資格は?」
「持ってるよ。まあ、クリエイターBランクだけど……」
「それじゃ、ダブルSのラミスと釣り合わないだろ!?最低でも、ダブルSの武具に干渉したいならクリエイターSランクは必要だぞ!?」
「あー。ボクは、魔術は詳しくないから……騙された?」
「だろうな。とりあえず、これ【組織】に送り返してラミスに修理を依頼する他ないだろうな……」
「あー、マジかぁ……ゴメン……」
「【鮮血の】が、頑張っている事は認めるけど、まだまだ、魔術の知識系統は未熟なんだから専門家に任せておけよな?」
【鮮血の】が、俺の影響を受けて魔術関連の勉強をしているのは知っている。たが、魔導具や大規模術式による魔導兵器製作にはまだまだ届かない。なので、魔導具方面はもう少し知識を増やしてから手を伸ばして欲しいモノだ。
その後、《ダーティー・ニーズ》は厳重な封印処置をしてから【鮮血の】に預けられた。【鮮血の】は、一時【組織】へと戻り数日後に戻って来たのだが……メッチャ怒られたと涙目で、珍しく超凹んでいるのを慰めさせられる。
こうして、神崎の絶望的悪夢な暗黒歴史『きゃるーん☆♥』事件は幕を閉じた。…………出来れば、ここで『幕を閉じた……かの様に見えた』と続けられれば良かったのだが……残念な事に、本当に『きゃるーん☆♪』事件の幕は閉じてしまったのだった。
残念無念(>_<)!!
本当の本当に残念だけど、『きゃるーん☆♪』事件はおしまいです!これ以上、無いっていうくらいの渾身ネタだったのに残念無念です。まあ、人格は消えないけどセットアップ後の乗っ取りは終了。このネタで、当分遊ぶ予定だったけれど双夜がダメと言うので終了です。奴はたまに、作者の手を離れるので大変だ。そもそも、双夜のイメージがイメージだから希に作者の意向と反する事があるんだよ。他にも、そういうキャラが居るので仕方がない事と思ってるけどね。
だが、神崎弄りは続けるかんねぇー!!(笑)。
ラミスは、基本的にブリッ子だったような記憶が……。大体、彼女は作者が手掛けた初期の頃のキャラクターなので記憶が曖昧です(笑)。
そして、グロ耐性があると豪語している貴方!腐った魚とか大丈夫ですか?例えば、浴槽いっぱいにした腐った魚の中にダイブ出来ますか?まあ、無理でしょうね(笑)。ならば、グロ耐性(視覚・聴覚のみ)というプロフィールに切り替えましょう!何故ならば、基本(リアル思考)的に我々がグロ耐性を得られるのは視覚と聴覚のみです。嗅覚・味覚・触覚のグロ耐性は、基本習得できません。習得したければ、浴槽いっぱいの腐った細切れ魚にダイブすれば良い。突っ込んで、一時間程マッタリ出来たら間違いなくグロ耐性を習得出来るでしょう!作者は無理です!腐った魚だけでもアウト。生理的嫌悪MAXです!!
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……