絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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二七一話 #

Re:

 

 

「神崎、一つ問おう……」

 

「……………………」

 

「ここは、どこだ?」

 

「……んー(;>_<;)…………地球?」

 

俺達は今、多分地球?に来ていると思われる。つか、オッス!皆、オラ神崎大悟。SAOモドキ世界から、【魔法少女】の世界に二~三回?程《時渡り》して現在は地球?に居ると思われる。

なんで、こんな疑問符だらけの会話をしているかというと……どこぞの某四次元なポケットの未来都市?が、目の前にデテン!と鎮座しているからだ。

つーか、《時渡り》が既に二~三回目なのにも色々と訳があるんだよ。何故なら、一つ目の世界で師匠がガチギレして【魔王化】した所まで遡る事になる。ぶっちゃけ、唐突に心臓をワシッ!と掴まれたかの様な感じがして、ありとあらゆるモノの動きを止める程の凄絶で禍々しい覇気を撒き散らし切り札の一つである師匠の本体と《接続》。師匠の魔力がインフラ起こして、世界どころか神々が仕事している天界にまでも影響を及ぼす結果になった。そのお陰?で、原因となった転生者を送り出した神を除く全ての神々が協力して原因となった神を突き出してくれたのだ。

なんでも、凄絶で禍々しい覇気が自分達の働く天界にまで届き、その度に仕事を中断させられるのは困るとのこと。

いやー、あの時程師匠のデタラメさに『超遠い目』をさせられるとは思ってもいなかったね!てか、師匠が【魔王化】すると周囲の神々が平伏するなんて思いもしなかったよ(笑)。

ああ、いや……全く、笑い事じゃないんだけど。

まあ、そんな感じで神々の全面協力が得られた俺達は転生者から違法特典の回収が異様なスピードで行えたものだから思いの外早く《時渡り》が出来た。

ああ、因みに……師匠をキレさせた神と転生者は、《旧・神族》と繋がりがあったみたいだ。まあ、だからこそ転生者が師匠の恋人だった人の姿を持つ性的奴隷を手にしていた訳だけど。そう、師匠の恋人ーー静・クリスティーナ=ダイモンド=アスフォードの姿をした()()()()だ!!それだけで、もう『殺して下さい』って言っている様なモノデスヨネー。性的奴隷を求める転生者もアレだけど、その奴隷を師匠の恋人の姿にする神も神だった。

アホやった神は、完全消滅。馬鹿やった転生者は、男の精神のまま女体化して【魅了EX】の特典が付けられ放逐される。

結果、『俺TUEEE』が『俺、男にMOTEMOTE』になっていた。

ぶっちゃけ、精神的BLですね!!頑張れ(泣)!!

それと、【魔王化】した師匠についてだが……普段の邪神的師匠と比べ物にならないくらい凄絶で禍々しい覇気を纏ってました。

ハッキリ言って、普段の邪神モードがとても可愛らしいレベルでもう二度と【魔王化】には遭遇したくはないくらい。

あれはもう、【始まりの魔法使い】レベルでしたね。

アレと、顔合わせした時に感じた威圧感みたい……いや、アレ以上?の恐怖を感じました。あの時は、本能的に逃げ出せましたが師匠の場合はその場から動けずガタガタ震えている事しか出来なかったよ(遠い目)。強さ……【魔王化】した師匠の強さ、か。

ぶっちゃけ、あれはそういう言葉で語れる様なモノじゃないと思われる。身体強化……というより、変質?と言うべき身体能力。

思考というかIQは、目に見えないからわからないけど何百万というビット全てが個々の動きをしていたからその処理能力は比類を持ち得ないくらい……と言える。戦いップリは、変態の如く。

簡単にいうと、超アクロバティックかな?《閃》ーー思考だけなら、それに至れるーーで見たけど、全く影すら掴めなかったね!

動体視力が、師匠の動きに到達してなかったよ(笑)。

とりあえず、アレだ!師匠は、ガチギレさせちゃダメな人だ。

キレたら、世界が滅びる云々以上の事態になるよ。

実際、後で聞く事になる話だけど……もう少し長く【魔王化】が続いてれば、【組織】が全勢力を上げてて全力出撃!!をやらかす寸前まで行っていたらしい。まあ、アレを思い出す限り間違った選択肢でない事は違いないね。師匠の【魔王化】は、それをやっても然程不思議には思わないレベルの事柄だった。

【組織】が、師匠に監視の目を付けたがる理由もわかるよ。

まあ、わかるってだけでその役目を受けようとは思わないけど。

絶対受けないね!つーか、【魔王化】を直で見てそれを受けようとは思わないね!!受けたりなんかしたら、敵対間違いなし!なんだよ!?誰が好き好んで、師匠と敵対したいなんて思うよ!?

馬鹿じゃね!?そいつ、ガチで馬鹿じゃね!?ぅんな事したら、存在そのものを消されるって事だぞ!?誰が、そんな結末を望むってんだ!?痴呆が入った爺さんでも断るわ!!!!

てな訳で、俺は断固として断りますので話を持って来ないで下さい。そう、文字化けの人にメールしたら『了』の文字だけが送り返されて来ました。これ、『了承』という意味ですよね!?ちょ、略さないで下さいませんかね!?割りとガチで!!

そんなこんなで、《時渡り》をして三度目の世界です!!

二度目の世界は……【魔王化】の影響が残ってて、神々が協力的だったので然程特出的な事柄はありませんでした。

三度目の世界は……どうも、転生者が神々の手を離れて極超好き勝手をやらかした世界みたいですね。神々が、協力出来ないと頭下げて来ましたよ(笑)。まあ、だからこそこんな未来都市が出来上がっちゃってんでしょうけど……ヤっちゃったね!神。

そして、転生者ェ……。

 

「某、未来都市ですね!」

 

「SFチートは、【組織】だけで良いんだけど……」

 

「よし、セイバー!エクスカリバーで、凪ぎ払っちゃって!」

 

「は?えっと……」

 

「ああ、答えなくて良いよ?冗談だから。本気なら、僕に言ってくるだろうし……広域破壊は、僕の専売特許だ」

 

「そうよ、セイバー。神崎の言葉は、流して貰って良いわ」

 

「ちょ、酷くね?」

 

人のお願いを冗談扱いされた挙げ句、翼にはスルーしろと言われる始末。あ、はい。翼さんが、再度参戦です。どういう心変わりがあったのかは知らないが、スイルベーンの復興が終わったという事で再度翼が俺と師匠に付いて来ました。

いやー、ホントどういう心境の変化なんですかね?あ、鉄は残りましたよ?アインクラッド攻略継続中です。まあ、こっちは人手が増えるので構いませんが……とりあえず、今はこの【魔法少女】の世界に集中しますか。とは言え、さてどうしたモノか。

 

「師匠。とりあえず、この世界の中心人物と接触してみませんか?ぶっちゃけ、そうでもしないと何が起こっているのかサッパリです。フレールくんの出撃をお願いします」

 

という訳で、不足している情報を集める為にフレールくん出撃です!師匠の影から、ワラワラと様々な色で大小なフレールくんが出て来る。これって、影収納なんですかね?まあ、影いっぱいに目玉が敷き詰められている時があるので恐怖の対象ですけど。

 

「出撃って……わかった。じゃ、フレールくんよろしく!」

 

『『『きゅ~~~~~ぅ!!!』』』

 

フレールくん達が、蜘蛛の子を散らす様に飛んで行く。

さて、それではしばし休憩しましょうか。

 

 

……………………。

 

 

そうして、フレールくん達から送られて来る情報を整理して思う事はただ一つだけ。【ギルガメッシュ】って、それなりに人気があるんだよね!つーか、ギルガメッシュのスキルがチート過ぎるのがイケないと思うんだ。はい、世界の中心人物?にギルガメッシュ?の外見な転生者を発見しました。 

 

「神崎モドキがいるわね……」

 

「神崎モドキw。でも、格闘戦術使いではないぞ?」

 

「兄様モドキw。弱そうですね」

 

「兄様モドキか……弱そうだな」

 

「ここにも、ギルガメッシュが……」

 

「うるさいよ!?もう!」

 

俺は髪を下ろしているとは言え、オールバックだった頃の【ギルガメッシュな姿】を見られているのでオールバックなギルガメッシュを見掛けたら全員が一度こちらに視線を向けて来る。

そして、直ぐに視線を外しコソコソと何かを話し合うのだが……それがとってもウザいです。言いたい事は、ある程度予測されるけど……それを、ワザワザ目の届く範囲であからさまにやらなくても良いと思われる。わかっていますよ!?中二病だっていうんでしょ!?自覚はありますから、放っておいてください!!

 

「「「『きゃるーん♪』!!」」」

 

「ゥグッ!?」

 

唐突に、師匠と師範代達がブリッ子風にキュッと軽く握った両拳を顎下に並べて上目遣いに人の暗黒歴史を抉って来る。不意討ちだったので、精神的防御すら出来ず直撃を受けた俺は崩れる様に両膝を突いて『orz』の状態になった。

 

「「「もう、怒ったぞ!プンプン!!」」」

 

違うんだ……アレは、俺じゃないんだ。

 

「「「悪い子は、お仕置きだぞ♪」」」

 

「アンタ達、割りとエグいわね……」

 

「抉れるなら、徹底的に抉らねば……!」

 

「これで潰れるなら、Masterの隣に立つ資格はありません!」

 

「とりあえず、あの都市の放送機能を乗っ取って流して見るか?」

 

「この世界のギルガメッシュが死にます!!」

 

「だから、殺るんじゃないか(嗤)」

 

そう言って師匠は、割りと簡単にそれを実行に移し成功させた。某未来都市の巨大TV画面に、俺の暗黒歴史が映し出される。

ブリッ子な筋肉質男のゴスロリ(白)女装映像は、破壊力抜群で都市機能の大半を一時的にストップさせて見せた。すまぬ……まだ出会わぬこの世界のギルガメッシュよ。我が師匠を許して下さい。鬼畜なまでに、悪質なお子様なんです。

 

「ハァ、ハァ……それで、師匠。この世界は、どうするんですか?問題的には、全ての転生者を処理するんですか?」

 

「無理だな。世界人口の約三分の一が転生者みたいだし……大元の歪みは、調整でなんとか出来るレベルのモノだ。ついでに言うと、転生者はヒロインよりも好きな事優先な感じだし……原作も、大分前に崩壊したという宣言までされている」

 

「マジですか!?では、この世界は……」

 

「ん?『時空管理局をカ〇ハメ派で撃退(笑)!!関係修復は不可だ!!』…………だってさ」

 

「誰だー!?時空管理局にカメ〇メ派した馬鹿は!?」

 

「転生者だろ?」

 

「転生者なのはわかってます!!」

 

とりあえず、この世界は時空管理局と敵対フラグが立っているという。マジで、何やってんの!?転生者ェ……。

 

「OK、師匠。『きゃるーん♪』画像、再度GOです!!」

 

「OK。じゃ、スク水猫耳メガネセーラーで行くぜ!!」

 

そして、流された映像は近くで事故を誘発させた挙げ句に、事故った車が爆発炎上して大被害となったのだった。他にも、ハイレグなんて着た記憶もないのにハイレグブリッ子なギルちゃんがステッキ振り回して悪夢を撒き散らす映像や露出度の高いコスプレでキメ台詞を身振り手振り付きで朗読する映像が公開される。

 

「師匠、なんですか……アレ……」

 

まさかとは思うが、俺の意識が無い所であんな事とかしてませんよね!?俺、肉体乗っ取られてあんな暗黒歴史をバンバン立ち上げられていたと言うならば最早死ぬ以外に選択肢とかないんですけど!?

 

「【船】の量子コンピューターと接続して、超速で画像加工したりして作った捏造映像だ。リクエストがあれば、幾らでも作ってやるぞ?翼でも、ヒロインでも……」

 

「そこで、前者を選択したら死亡フラグですやん……」

 

というか、何を選択しても俺の人格が貶められる事に変わりはない。ぶっちゃけ、画像や映像だけならなんでもアリなのでマッチョな酒池肉林を選択しても問題ないが……ここで、それを言ったらこの世界のギルガメッシュまでも巻き添えにするので黙っておく。多分、ソロソロこの場所を特定されそうなので地面からスチールブレードを精製して手に持つ。周囲警戒度を上げていると、案の定怒天髪な金ぴかが物凄いスピードで突っ込んで来た。

《ゲート・オブ・バビロン》から射出される宝具の山をセイバーと共に切り払って、俺は翼をセイバーは師匠達を庇う様に前に出る。他意はないぞ!?他意は!!位置的な問題だからな!?

 

「貴様等かあああぁぁぁ!?」

 

「殺れ、神崎!!」

 

「ハイハイ。足場、よろしく!」

 

《ダーティー・ニーズ》が無いので、足場をお願いして駆け出す。

《踏み台の宿命》という称号がある事を意識しつつ、それを踏み越えるぞ!!という気合いを入れてブチギレモードの転生者へと踏み込んだ。

 

「アレの元は、お前かあああぁぁぁ!!!」

 

違う!と言いたい。だが、元の原因も俺じゃねぇけどやってるのは俺なので否定は出来ない。出来ないけど、やりたくてやった訳じゃねぇから俺じゃねぇ!!と思いつつブチギレなギルガメッシュを斬り捨てに行く。

 

「ブッ殺ーす!!」

 

「《神殺し》発動!!」

 

《神殺し》スキルを発動させて、敵の能力を弱体化させる。

口にしなくても、【神】やその影響を受ける者を相手取ると自動発動するらしいが気分的に口にした。

別に、中二病じゃねぇぞ!?俺が、中二病だったのは最早過去の事。今は、ちょっと中二病が入ってる格闘厨程度だ!!

振るう剣は、間に合わせのモノだから数回宝具ともなった剣と打ち合うだけでボロボロになっていく。そのつど、地面から新たな剣を作って《ゲート・オブ・バビロン》経由で手元へ呼び出す。

だが、《踏み台の宿命》が邪魔しているのか何度か空振って魔力を纏わせた拳で宝具を打ち返した。ついでに、足場となる障壁の無い場所を踏み抜いて落ちる事数回。糞が!邪魔すんなよ!?

何時かは、乗り越えなければならないソレは俺を貶める様に幾度となく襲い掛かって来る。だけど、『不幸だー!!』が口癖の某ツンツン頭な少年だって、己に降りかかる不幸を踏み越えるだけの力を持っていたんだ。なら、俺にだって《踏み台の宿命》を踏み越えていけるだけの力を得られないハズがない!!

ええぃ、面倒な!ゴチャゴチャ考えた所で、俺の頭じゃどうにも成らないんだ!後天的に得た直感と、目の前の敵にのみ集中しろ!

武器も要らねぇ!魔力を纏わせた拳があれば十分だろ!!

 

「ーーけ!」

 

武器を投げ捨てて、魔力を纏わせた拳のみで相対する。

飛んでくる宝具を弾き受け流しつつ前へ前へ。進めば進む程、激しさを増す宝具の嵐。多少の負傷をモノともせず、ひたすら食らい付く様に怒天髪のギルガメッシュへとすがり付く。背後からの凶刃をかわし、更に踏み込んで飛んでくる宝具を殴る。後一歩、もう少し……だが、どうしても後一歩が届かない。

 

「ーーどけ!」

 

これが、俺の限界か!?後少し……後少しで、奴の懐に入り込めるのにその一歩が進めない。懐にさえ、踏み込めたならばどうにでも出来るっていうのに最後の一歩が踏めないでいた。

これ以上進めば、そこには生のない空間が待っている。踏み込めば、確実に俺の命を奪うだろう事がわかっているから進めないのか!?四方八方からの宝具の嵐で、蜂の巣にされるのが怖いのか!?ーーーいや、確かに怖い。痛いのも、死ぬのも怖くて仕方がない。宝具の嵐なんて、そんな場に飛び込めば確実に殺されて終了だ。例え、不老不死であってもその痛みと苦しみは本物だ。

だから、怖くて恐くて後一歩が踏み出せないというのか!?

いや……それも、否だ。なら、何故俺は後一歩が踏み出せないのか!?これが、《踏み台の宿命》というモノの正体なのか!?

 

「ーー届けェ!」

 

ーーーああ、クソッタレ!!

 

負けたくない!負けたくのにっ!……自分と同じ特典で転生した奴に負ける訳には行かないのにっ!!このままじゃ……。

それとは別問題で、重い。重過ぎる。

この『一歩』が、物語の主人公達が踏み込む世界の境界か!?

この『一歩』が踏み込めるからこそ、物語の主人公達は主人公足り得たというのだろう。クソッ!ああ、俺は結局その『一歩』が踏み込められないから踏み台なんて位置に立ち尽くしていた訳だ。重いね、『主人公』。俺は、転生して主人公になったつもりで居たけど……結局の所、『つもり』は『つもり』のままだった。詰まる所、俺は主人公の器ではなかったのだろう。

ハハハ……そりゃ、《踏み台の宿命》なんて称号が付いても仕方がない。俺は、『主人公』には成れない。届かない……その『一歩』が、俺に絶望的な諦観をもたらす。届かなかった……と、まだ終わってもいないのに力が抜けて行く様だった。

 

《だからどうした!!》

 

「っ!?」

 

《そんなモノは、遠の昔からわかっていた事だろが!?自覚を得たなら、踏み込め!神崎ぃ!!》

 

師匠からの念話に、背中を押される形で俺は最後の一歩を踏み出す事となった。その身が、死地に晒される。四方八方から、必殺の凶刃が迫り……世界が、単色となり全てが停まったかの様に感じた。だが、それらは確実に迫って来るし停まってもいない。

俺の命を、確実に奪おうと凶刃が迫る。だが、踏み出してしまった以上今までの様に傍観している暇はない。

TV画面を眺める様に生きては要られないんだ!!

 

「ーーーーーぉぉぉぉおおおおおおぉっ!!!」

 

死力を尽くして、俺は敵を倒す為だけに拳を振るった。

その一撃に、《踏み台の宿命》とかゴチャゴチャしたモノは含まれていない。そんなモノなど、その瞬間には存在し得なかったのだろう。俺の拳は、金ぴか野郎の顔面に叩き込まれたのだった。

まあ、その後は迫り来る凶刃に刺し貫かれBlack out。

言いたい事は、山程あったけれど……それ以上に、心が満たされていたと思う。ただ、目が覚めて師匠にお説教という名のダメ出しを食らうまでの天下だったけどね。

 

 

……………………。

 

 

どうもすみません、最後の『一歩』が踏み出せないヘタレの神崎です。目が覚めて、即行師匠にダメ出しされたヘタレです。

あの最後の瞬間、なんで《踏み台の宿命》が働かなかったのかわからないけど……消えた訳じゃないらしいので、そのまま踏み台の神崎です。つーか、称号って消えるんですね!初めて知りました。正確には、正反対のモノに上書きされるそうです。

なので、俺が目指すのは……某とある不幸なツンツン頭の少年と同じく、運命すら捩じ伏せる力を身に付ける事だそうです。

ははは……大変だった。ハァ……凹。

そして、俺が死んでいる間に師匠がこの世界のギルガメッシュと交渉してくれたらしく俺達は拠点と活動資金をえたのだった。

まあ、予期せぬ伏兵も得ちゃった訳ですが……何故、目の前にギルガメッシュが居るんですかね?

 

「我(オレ)は、貴様等の監視だ」

 

「素で、良いぞ?ロープレは、止めれ」

 

「しておらぬよ」

 

「うわっ!?痛々しい奴!!」

 

「くっ……貴様っ!?」

 

「ロープレを定着させるとか、馬鹿じゃね!?まあ、俺も正気に戻らなきゃお前みたくなってたのかもしれねぇけど……ヲタ乙」

 

「貴様に言われたくはないわ!女装魔法少女殿」

 

「あれは、俺じゃねぇ!!」

 

「フン。あのチビッ子が、量子コンピューターで創った映像だとは聞いた。だが、モデルはお前だと言うではないか!!」

 

おっと、そういう言い訳してくれてたんですね!?ありがとうございます!師匠。一瞬でも、俺の名誉を投げ捨てられたんだと思ってしまった自分を許して下さい!!

 

「モデルは、モデルだろ?ちょっと、ポーズとか録っただけじゃねーか。それで、文句を言われてもなぁ……」

 

余り、沈黙を続けると変な疑いを掛けられるので適当に話を合わせつつどうやって話を切り換えるかを考える。そう言えば、今は原作で言うところの何期なのだろうか?

 

「……ジュエルシード事件は?」

 

「ん?あー「ロープレは無しでお願いする」……終わったよ。ジュエルシードは、我々転生者が集めて……高町なのはは、フェイト・テスタロッサと相対した。後は、原作通りと言いたいが……プレシア・テスタロッサが、我々にドン引きでな。改心した後だった」

 

「は?」

 

「前に、時空管理局をカメハメ派で追い返した事件があったんだが……それで、この世界が超危険領域指定されていてな?悪名だけは、かなり浸透していたらしい」

 

「それはそれは……馬鹿じゃね?」

 

「言うな。それで、ジュエルシードは無理だろうと思われていたみたいだ。だが、そんな危険領域に無謀突撃したのが……」

 

「フェイト・テスタロッサか……ははは。無謀だな……」

 

「この世界は、魔法技術の通信は通らんし……時空管理局の奴等も侵入できんからな、潜伏先も食事もままならんかったみたいで随分と痩せ干そっていた」

 

「フェイト・テスタロッサが!?児童虐待じゃん……」

 

「悪いとは、思っている。最終的に、栄養不足で高町に負けて我々が保護する事になった。プレシアに会わせた時は、もう死んでいると思われていたのか……マジ泣きの綺麗なプレシアだったがな?」

 

「マジか!?……時空管理局は?」

 

「次元の海から、様子見で終わったよ」

 

「ああ、干渉すら出来なかったのか……なんて、恐ろしい世界に……じゃあ、【闇の書事件】も不干渉か?」

 

「いや、そっちは無理矢理干渉して来た様だ。ただ、最後の戦いは転生者が全力介入して無事に終わったが……」

 

テレパスが、八神はやての精神に魔法ではない方法で全力介入。

その結果、リインフォースに気が付かれる事なく八神はやてが目覚めて事なきを得たそうだ。そうか、原作とは大きく異なるんだな(笑)。つーか、魔法使いでない者も居るのか統括者は大変だな!!

 

「そのほとんどが、原作何それ?美味しいの?な自由人間だ」

 

「大混乱ですね!わかります……」

 

「名乗りも上げずに介入して去って行ったからな……」

 

「うわぁ……カッコいい!で、今は何してるの?」

 

「自営業なのは突き止めたが、原作に関わる気はもうないらしい」

 

既に結婚していて、転生者の娘が居るとのこと。

スゲーな(笑)。

因みに、嫁も転生者だという事だ。生前は、結婚する前に死に別れたとロマンスを語っていたらしいからかなりドラマチック夫婦らしい。マジ、カッケーなその夫婦!是非とも、お知り合いに成りたいわ!!

 

「つーか、リア充爆散しろ!!」

 

「貴様が言うか!?あんな、美人を侍らせて置いて!?」

 

「翼とは、そんな関係じゃねぇよ!?俺が、原作ヒロインと馴れ合うのを監視する要員だ!下手したら、再生するからってグチャッてされる運命なんだぞ!?」

 

「ひぃ!?」

 

ギルガメッシュが、グチャッ!の部分で股間を隠したので意味は伝わったらしい。だが、二度言おう。翼とは、マジでそんな関係じゃねぇ!!アイツは、俺がヒャッハーした場合のグチャッと要員なだけだ!!!

 

 

 

 

 




某未来都市は、ドラえもんの未来都市です!!
あの、微妙なデザインの某未来都市ですよ!?(笑)!!
全力で、あんなデザインの家はごめんこうむる!!
そして、某ツンツン頭の少年はみんな大好き高校生ヒーロー!とある魔術の禁書目録主人公上条当麻くんです(笑)。
もしくは、みんなのヒーローかな?ぶっちゃけ、勧誘したい人材ですね。基礎体力向上と神威のみ教えて《神殺し戦》に投下してみたい(笑)。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ぶっちゃけ話
神崎くんには、【主人公】になって貰う予定です(笑)。
主人公(笑)ではなく、本当に【主人公】をやって貰う。
まあ、その為には幾つかの試練を乗り越えて貰わねばなりませんが……《踏み台の宿命》は、その為の試練です。
上条当麻の様に不幸を踏み越えられる力を身に付けられれば一歩前進出来ると思われ。
基本的に、作者が創る物語は複数の主人公が其々の戦いをするといモノが多いのでそうなる様に物語を作ってます。
なので、今回は双夜(メイン1)と神崎(メイン2)で……希に翼(サブ1)や原作ヒロイン(サブ2)等で物語を作ります。
そんな考え方なんだよ(笑)。
なので、ナレーションをやらせない奴等はモブと考えてOK。例え、その物語でメインであったとしてもこの物語ではモブなのです(笑)。ついでに、忘れ去られていると思われているユーリやツヴァイ等は出て来ないだけで一応一般的な生活はしてるんですよね(笑)。SAO世界でも、リリなの世界でも活動はしてたりとか。文章上に出て来ないけど!!
つーか、お子様には教育を!と言うのが双夜のモットーなので使い魔が家庭教師となって勉学を教えてたりします。
百万も居るから、文章上に出て来なくても問題はない。
そもそも、使い魔には双夜の才能を切り崩して分け与えてあるので、それを自分のモノとして育成するという任務があります。詰まる所、使い魔は其々の分野のプロフェッショナルな訳です。まあ、狂人が多いですが……それでも、専門分野に置いて彼等はそこそこ使える存在であると共に双夜の才能を伸ばす要員でもある。故に、それ等を纏めると双夜が万能人材となります。只し、完璧超人ではないので出来上がりは一流と二流の間…一流寄り?、くらいで収まると考えています。所謂、器用貧乏とか言われる奴だね(笑)。
まあ、今は戦闘系の暗殺者兼業【魔王】寄りに設定されてますが。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……

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