絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
二七四話#
Re:
前回の世界は、調整だけで終了した。
だが、あの世界……本当に、ギリギリの段階に至っていたそうだ。
いやーもう、歴史改竄を初めとして様々な物語の特典がもたらす歪みによって限界の限界にまで至っていたらしい。なんせ、調整だけのハズなのに五年も掛かってしまったから。それに、調整中にもやらかす馬鹿が多くて……ある程度、調整が終わった所で師匠が《ルール・ブレイカー》で世界に干渉して転生者の特典を一纏めにしてブレイク!!彼等の特典は、一つだけと相成りました。
他の、デメリット特典の元になるモノは切り捨てで。
切り捨てた後、雲隠れして様子見をしてたんだけど……ありゃ、酷いモノだった。荒れ狂う転生者と、不満を爆発させてヒロインに突撃するクズ……と様々な事をやらかしてくれた。
暴漢紛いや、拉致・誘拐・監禁と馬鹿をやらかすアホが続出。
とりあえず、情報だけはリークして統括者なギルガメッシュが頑張りました!(放置したとも言う)
今後も、チョクチョク行って調整しないと直ぐに荒れるだろうと師匠は大きな溜め息を吐いて一拍置いてから二度目の溜め息。
それは、とても大事な溜め息だったんだろうと思われる。
そう言った話を、改めてギルガメッシュとしていると……唐突に、世界の救いを求める光が立ち俺達は赤い光に呑み込まれる。
赤い光が収まり、周囲を見回せば森。遠くの山を見れば、ドラゴンが飛んでいる姿が見えた。だがそれも、直ぐに木々の間に消えて行く。それを見送りつつ棒立ちしていると、ジットリとした湿気が肌に絡まりジリジリと熱気に茹だられる。それにより、快適空間からの地獄に世界が変わった事を悟らされた。どうやら、俺達は熱帯雨林のド真ん中に投げ出された様だ。つか、俺はこの気候には覚えがあった。導き出される答えは、『アルザス』。
また、ここからですか!?ああ、キャロルート?なんですね。
「兄様」
「おう、状況は?」
振り返れば、師範代達とまだ《時渡り》の衝撃で気を失っている翼が見える。その隣には、目を回しているセイバー。契約者である俺が、世界を渡るのでそれに引っ張られる形で連れ回されていると思われるが……文句は師匠へよろしく。その師匠は、気が付いて直ぐ行動を開始したのか既に何十というウィンドを開いて情報の収集に乗り出していた。きっと、展開したフレールくんが集めた情報を見ているのだろうと思われるが……キャロは、どうなってますか?アルザスに転移したという事は、stsに干渉するって事ですよね?
「どうです?キャロは、今どの辺りですか?」
「村にいるなぁ……」
「村?って事は、追い出される前って事ですか?じゃ、周囲に転生者が居るんですね?」
「いや、居ないな。つーか、まだ赤ん坊だ」
「は?赤ん坊!?え?stsじゃないんですか!」
「なのはママ達も、まだ子供だな……」
「え!?じゃぁ、俺達は何でアルザスに!?」
「考えられるは……直接、ママ達の元に送り込めない理由があったのか……神々の干渉を受けたか……何れにしろ、要警戒で当たるべきだろうなぁ……」
「直接送り込めない?何故?」
「さあ?罠でもあるのか……」
そう言って、師匠は顎に手を当てたまま沈黙した。
「…………《附与・【真実の瞳】。対象、フレールくん》」
暫く黙っていたけど、何かを見出だしたらしい師匠は、フレールくんの【目】に【真実の瞳】を附与したモヨウ。だが、フレールくんの視界は普通の視界ではないという話なのでそれによってどれだけの情報が得られるのかわからない。それでも、フレールくんの視界情報をダイレクトに受けられる師匠にはなにかが見えているのかも知れなかった。
「ん。今一……」
「わからないんですか?」
「二重に見える。後、オリジナル主人公を見付けたかもしれない」
「マジで!?伝説のオリ主が居たんですか!?」
数多の世界を渡り、それでも出会えなかった……最早、伝説となりつつある『オリジナル主人公』を師匠は見付けたらしい。
ただ、『二重に見える』という師匠の言葉は『オリ主、出現!?』の知らせで俺の頭から完全に飛んでしまっていた。後で、その意味をこの身に刻む事になるのだが……それは、まだ少し先のお話。
ぶっちゃけ、『オリ主』よりもそれについて聞いとけば良かったのだが……己の未熟さを痛感させられる結末となる。
師匠の言では、其々のヒロインに恋人?と思われる男子の仲むつまじい姿が確認されたそうだ。即ち、高町なのはには高町なのはの恋人が……フェイト・T・ハラオウンには、フェイト・T・ハラオウンの恋人がいるとのこと。他にも、八神はやてや守護騎士達にも男の影があるらしい。ただし、ザフィーラはお一人様。
「……………………」
誰か……誰か、居なかったのか!?
一瞬、ホロリと目から水が零れそうになる。
そうですよね!転生者に、女性が居なければ恋人なんて出来ませんよね……等と、不憫極まりないザフィーラを想ってハタとした。
「そう言やぁコイツ、アルフが居たじゃないか……同情して損した。ケッ、リア充共め……爆散しろ!!」
「兄様……見ていて、見苦しいです」
「最悪じゃの。兄様」
「まったく……」
三人のーー見た目ーー美少女から、そんな指摘を受けて俺のガラスな心にヒビが入る。畜生!イイモン、俺には翼がいるし!!そう、思ってそれが師範代達の思考誘導なのではと疑ってしまう。
ぶっちゃけ、ただの例え話しだからな!?決して……決して、翼を恋人にしたいとかそういう話じゃねぇからな!?
「何でしょう?何か言いたいならどうぞ?」
ジィと見ていたら、何かを訴えていると判断したらしいセイバーに続きを促される。『なんでもない』と言って視線を逸らすが、何か……こう、生暖かい視線を背後に感じた。くっ……気のせい気のせい!何でもない、ただの呆れ視線だ!気にしない気にしない!!そう、何度も繰り返して視線を明後日の方向に向ける。
「何、遊んでんだ?お前ら?」
と……段々、居たたまれなくなって来た頃に師匠から声が掛かった。おぉう、救いの邪神よ……と、冗談言いつつ直ぐ様手の平を返して無かった事にしようとしたら師匠の表情が余り芳しくない。
何かと思って、訊いてみたら……この世界というか、転生者が色々とヤバイかも知れないと言われた。
「えっと、何でですか?」
「ブービートラップって知ってるか?」
「知ってますが……?」
「世界が、僕達を転生者の居ないアルザスに転移させたって事は既に神々の干渉によって転生者に何かしらの罠が仕掛けてあると考えても良いんじゃないか?」
「例えば、どんな?」
「……《旧・神族》が、関わってると予想しにくいが……『関わって無い』という前提でなら、顔合わせした瞬間にぶくぶくと膨張して爆散するとか?」
「えっと……可能なんですか?」
「断罪対象の神が、逃げ出すまでの時間を稼ごうと実際にやらかした話だ。しかも、連鎖的に一人が爆散すると他の転生者も続けて爆散するとか……」
「マジか……つーか、顔合わせで爆散とか悪意いっぱいですね」
罠と知らずに、顔合わせをしたら唐突に相手が膨張し爆散なんて最悪な嫌がらせだろう。神々が、逃げ出すまでの時間稼ぎらしいけど……余りにも、悪意満々の嫌がらせである。
「しかし、どうやって爆散させているんですか?」
「知らんし、わからん。だが、多分デメリット特典かな?」
「例えば?」
「フム……爆弾人間とか?風船とか……?」
「それ、転生する意味あるんですか?」
「無いなぁ。でも、爆散する事で《神殺し》を足止めするっていう目的は達成出来ると思われるが?」
「ねぇのかよ!?つか、爆散して初めて意味が生まれる!?」
「意味っていうか……《堕ち神化》した奴等よりかはマシだよ。スペック上の問題で、リミッターが常時オーバーブレイク状態で動けば動く程バラバラに成っていくんだから」
はあ!?怖っ!?それ、超怖っ!!
師匠の話では、肉体を持つ《堕ち神》は常時崩壊していく爆弾みたいな存在なんだそうだ。以前、俺が倒した《堕ち神》も放っておけば最終的に魔力暴走を引き起こし、質量膨張を始めとした爆発となっていた可能性がある。ぶっちゃけると、核爆発に匹敵するエネルギー量を撒き散らしながらの爆散となっていたらしい。
「えっと……じゃぁ、《古き神々》が《堕ち神》になったらどうなるんですか!?」
「…………次元消滅術式搭載型爆弾をエネルギーMAXで起爆させるのと同等の爆発?」
と、綺麗な満面の笑顔で師匠は告げた。即ち、数万単位での次元消滅と同レベルな爆発になるらしい。
「…………過去、《堕ち神》と化した《古き神々》が爆散した回数は?もしくは、爆発寸前とか……?」
震える声で、何とか絞り出した俺の問いに師匠はやはりとても素敵な笑顔でバッサリ言い切った。
「二十には届かないけど……二桁程」
百万以上の世界が、巻き添えで爆散したとのこと。
マジ、なにやってんの!?バカじゃね!?死ぬの!?ねぇ、死ぬの!?それで、《旧・神族》はどれだけの利益を得たって言うんだ!?ぶっちゃけ、大損失じゃん!?大損失じゃん!!
「因みに、爆発四散中に《旧・神族》が得た知的生命体がいる世界は数千万単位らしいよ?」
「大損失だったんじゃ……」
「世界が崩壊して、
「マジっスか……ハッ!そうだ、《神殺し》。【組織】は!?動かなかったんですか!?」
「動いた所で、間に合わなければ止め様がないと思うけど?」
「異常な魔力暴走なんでしょう!?何故、気が付かない!?」
「基本、《神殺し》は個々で動いてるからなぁ……余程、情報が揃って無いと事前に察知は出来ぬよ。予知能力者が居るって言っても、正確な世界に加えて場所までも特定するのは割りと時間が掛かるモノだ。特に、『宇宙空間で爆散する!!』とわかっても……何処の次元にある世界の宇宙のどの宙域とか、細かく調べれば調べる程に時間は掛かるんだよ?」
「うへぇ……」
世界は、圧倒的に広く……《堕ち神》の異常な魔力を感知した所で、場所を調べるのは至難の技なのだそうだ。つーか、並列平行斜め過去未来を含めると量子コンピューターでも幾ばくかの時間が掛かると言う。
「……oh……詰んだ……」
そりゃ、間に合いませんて。どんなに頑張っても、破裂(爆散)した後で無ければ辿り着けないとなると、どれだけ【組織】に力があったとしてもどうにもならない。そこまで考えて、ハタ!と気が付いた。ならば、現在はどうやってソレを抑えているのだろうか?と。まさかとは思うが、事前に察知している?
「師匠、今は?」
「量子コンピューターは、現在第五世代型だ。そう言えば、わかるだろう?ぶっちゃけ、第一世代型で間に合わないのなら間に合うモノを造れば良い……と、どこかの馬鹿が進言した」
【せ・ん・け・つ・の】さ~~~ん!?マジで、量子コンピューターをパワーアップさせ捲ったんですか!?〇〇
実際、スパコンでも超期間掛かる処理が量子コンピューターで三秒というのが量子コンの売り込みだった。なら、『世代』とはなっているけど……それって、新な名前が思い付かなかった故に『〇〇世代型』と言っているだけの様にも聞こえる。
「それで、合ってるぞ?」
「何が!?」
「思い付かなかったんだ(笑)」
「思考が駄々漏れぇ!?」
「漏れてないぞ?ただ、予想が付くだけで……」
「……………………」
「そんな、アヒルみたいな顔をしても面白いだけだぞ?」
「うっせぇ!で、師匠。地球には、行かないんですか?」
「……フム。行くには、行く予定だが……《時間転移》は、スタンバって行くべきだろうか?最悪、《R・B》で【軸】の切り捨てもあり得る」
「『もしも』の時の対応が、厳重ですね……」
「そりゃ、《R・B》で時間軸の切り捨てと《時間転移》で過去へと飛ぶ準備をしておくのは当然だろう?何が起こるか、わかったもんじゃないんだからさ……」
それも、そうなんだけど……対策方法が、厳重過ぎて過剰対応に思えてしまうのだから仕方がない。とはいえ、何かあった時に《時間転移》で過去へと飛ぶのは安全策の一つではある。しかし、どうにも成らないからと言って枝分かれした【軸】を切り捨てるのは流石にどうかと思ってしまう。そりゃさ、薔薇とか選別が必要な植物とかであるならば納得は出来るが……枝分かれした時間軸を、そんな風に切り捨てるのは間違いだと思われる。
「より、大輪な花を咲かせるんだ。植物も【軸】も、余り変わりないよ?そりゃ、無意味に行うのは駄目だけれど……どんな結末になるかはわからんが、準備くらいはしておくべきだよ?」
「はあ……わかってはいるんですが……」
「何はともあれ、何かが起きてからで良いんじゃないか?何さが起こってから、《時間移動》でも《R・B》でも使えば良い」
「何が起こるの前提でなんですね?」
「罠が張られている以上、それが前提になるのは仕方がない」
言って、俺達は目を覚ました翼と通常状態なセイバーを連れて地球へと向かう事にしたのだった。
……………………
……………………
……………………。
「はい!アルザスです!!」
視界広がって、俺は現状を確認して言い切った。
「戻って参りました!戻って参りましたよ!兄様!!」
「とっても!とっても、大変だった!!」
ラヴォルフ師範や、テオルグ師範もそれに続く。わかります!
とりあえず、叫ばずにはいられない罠でしたもんね!!
「気持ちはわかるけど、そんなに大声で叫ばないの」
それを呆れた様子で、宥めようとする翼だが……あれを体験して、冷静でいられるなんてスゲーな?俺、あの状況に陥って目眩がしたんだぞ!?つーか、囲まれて逃げ場なしとかまともな精神状態では居られないって!!
「…………悔しいです!」
真っ先に殺られ掛けたセイバーが、俯いたままに悔しがっている。
だがしかし、あれは仕方がない状況だった。師匠のお陰で、何とか復活したセイバーだけど……アレは、そもそもサーヴァント程度でなんとか出来るモンじゃない。何とか無事に、元の拠点に戻って来る事には成功したけれど……次は、逃げ切れるとは言い切れない。それだけ、恐ろしくも洒落にならないトラップだったのである。とりあえず、応急措置としてトラップが発動した【軸】は師匠がアッサリと切り捨ててくれた。ちょっと前に、間違い云々と言ってた自分を殴り飛ばしてやりたい気分だ!!
「なんとも、恐ろしいトラップでしたよね!?」
「全くだ!というか、良くぞあんなトラップを思い付いたと言いたくなったわ!Master、アレは《旧・神族》が関わっていると思うぞ!?間違いなく!!」
「私も、テオルグの意見に一票です!アレは、普通の神々では思い付けない所業だと進言いたします!!」
「慎重も糞もヘッタクレも無かったわ!!この世界、《神殺し》を倒す為だけに創られた世界だと言われても信じますよ!?」
《確かに、初見殺しではある。だが、罠のネタが割れた以上問題はないと思うがな?》
「「「無理(だ)でしょう!?」」」
という師匠は、罠を諸共せず機械的に処理した後俺達を先に転移(チェンジリング)させたのである。今は、フレールくん経由の念話で話をしているけど。未だに師匠は、彼の地でその罠を何とかしようと奮闘しているところだ。
「師範代、戻って手伝う事は!?」
「……貴方が転移しては、セイバーも連れて行かざるを得ません」
「なら、師範代達だけでも!」
「我等は、お前達の護衛でもある。命じられた事を、放棄する訳にも行かぬ。納得は出来ぬであろうが、呑み込んでくれ!兄様」
「ーーーーー」
糞っ!こんな時に、何も出来ないなんて!!
「すみません。私のせいですね……」
「いや、セイバーのせいでは……」
「いえ。良いのです……まさか、《堕ち神》と呼ばれるモノがアレ程の存在だとは思ってもいませんでした……」
「まあ、今回はソレが大群で襲って来たのだから仕方がありませんわ。まさか、罠があんなモノだなんて誰も予想していなかったのですから……ね?兄様」
全くである。まさか、転生者に近付くだけで転生者が《堕ち神》となり襲って来るなんて誰が予想出来るか!?しかも、連鎖崩壊ならぬ連鎖堕ちで近場にいる転生者も《堕ち神》となり暴れ出すなぞ誰が思おう!?正に、正に!恐ろしいトラップであった!!
「あんな事、可能なんですかね!?」
「…………多分、爆散と似た様な方法なのでしょうね……」
「しかし、どうやって!?《堕ち神》は、転生者が絶望の果てに至るモノなんじゃないんですか!?それに、《堕ち神》になった者は肉体が崩壊するんでしょ!?何故、アイツ等は普通に暮らせてたんですか!?」
「大悟、もう良いから……」
「おかしいじゃないですか!?それを可能にするだけの能力を《旧・神族》は持っているとでも!?」
「大悟!もう、良いから!!」
「ふざけんな!畜生!!」
あんな……あんな、絶望的な状況を見せられて俺は訳がわからなくなっていたんだと思う。でも、ソレ以上に理不尽過ぎる理不尽にモノ言わなければならない気がしたんだ。だって、ただ俺達を罠に掛ける為だけに転生させられた彼等が憐れ過ぎて泣きたくなる。本来なら、転生ってのは新しい人生を始める……希望溢れるモノでなければならないハズだ。なのに、見も知らずの神様の暇潰しで転生させられて娯楽を提供しろだなんて理不尽過ぎる。恩も何も無いっていうのに、神様の勝手な都合で転生させられる方の身にもなって欲しい。
「ちく、しょう……」
「大悟……」
寄り添いに来てくれた翼を見て、俺は彼女を無意識に抱き寄せた。多分、誰かの温もりが欲しかったんだと思う。
「ちょ!?だ、大悟!?」
「「きゃわわわ♪!!」」
だから、周りの状況なんて考えもせずにめいいっぱいに翼を抱き締めた。まあ、後で羞恥に染まった翼に叱られるんだけどさ。
それ故に、俺は、絶対に、温もりが欲しいだけだったなんて口に出来ない!!なので、黙して語らず言い訳もしなかった。
だが……だが、それ故に言いたい!違うんだ!!俺は、生身の人間となったアニメのヒロイン達と結ばれたいのであって、転生者である翼と恋人関係に成りたい訳じゃない!!ああ、いや……そりゃさ、翼みたいな女性とそういう関係に成れるのはそれなりに嬉しい事ではあるんだよ?でも、俺が転生した理由は『生身の人間となったアニメのヒロイン達と結ばれたい』であって、その目的を達成もせずに翼と結ばれるだなんて出来るハズもないだろう?
それに、病気でガリガリに痩せてて見た目疲れ切った少女はとても不細工くに見えたよ?でも、多分生前の翼は病気でなければかなりの美少女だったハズだ。たまに……本当にたまにだけれど、生前の翼が病気で無ければ生前の俺とーーと思う事はある。
まあ、病気で死んじゃうからそれは絶対にあり得ないんだけどさ。
だけど……それを夢想するのは、自由じゃん?恋している訳じゃないけれど……愛している訳じゃないけれども、翼が病気で無ければ、とか。俺が、引き籠りに成っていなければ、とか……思う事があるのは事実だ。もっと……もっと早くに、俺は彼女と出会いたかった。出来る事なら、生前に。そしたら、俺はアニメなんてモノではなくて……生身の人間を好きになっていたかも知れない。
因みに、その後……傍に翼が近付いて来なければ、セイバーを抱き締めていたかも知れないと冗談を言って場を誤魔化そうとした俺はキレた翼に殴り伏せられたのだった。
くっ……俺のおバカ……。
神崎くんの想いは、『もしも』の話であってこの物語でのお話ではない!!まあ、『IF』ってヤツだね。もう、転生しちゃってるから神崎本人は無理だと思ってる事柄だ。
まあ、ハーレム望んでんだから翼も入れりゃぁ良いだけの話なのに変なこだわりを持ち続けるから馬鹿なんだよ(笑)。
でもまあ、それが踏み台転生者と呼ばれる所以だから仕方がない。いい線行ってると思うんだけどなぁ……。
さて、此度の世界は『罠』と《堕ち神》を題材とした世界です!!セイバーと翼が居るせいで、本来の能力を発揮できない神崎とそれを守ってる使い魔との物語に……出来たら良いなぁ(希望)。
うっかり、遠い目をしてしまったけれど……アルザスで、サバイバル生活です(笑)。双夜は、《堕ち神》の処理で忙しいのでたまに念話だけの登場となる予定です(笑)。なので、どんな罠なのかという説明は後回し!ひたすら、神崎くん達のサバイバル生活を伝えられたらなぁと思います(笑)。
因みに、秘密基地は出て来ません。ガチで、サバイバルな生活をやらせます(笑)。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そう言えば、神殺しの物語はもう一つ異なる神殺しの物語があるんですよ。こちらの主人公も、『如月双夜』ですがこっちは偽名。本名は、真名扱いで名乗る事はありません。因みに、こっちの神殺しは『聖母神』の直轄……所謂、宮仕えの《神殺し》です。まあ、神様の許可を貰って神を殺す《神殺し》の物語ですね。で、その世界の『如月双夜』は元人間の成り上がりな《神殺し》です。彼のお仕事は、『聖母神』からの依頼で神を殺すというモノ。希に、神の育成なんて依頼もあったりで……【神】という存在にまつわる関係のお仕事をする何でも屋みたいな物語かな?もちろん、堕ち神を殺すお仕事もありますよ?まあ、それがメインのお仕事なんですが……育成とかも含まれます。
つーか、うっかり意見が通ちゃった的な話なんですけどね(笑)。こっちの『如月双夜』も、そこそこうっかり者なので(笑)。うっかり者というより、苦労人?かな……元々は、勇者召喚で異世界に招かれた少年。で、魔王を倒せと言われて魔王を倒し……その後に現れた邪神を勢いで倒して人類の敵認定された勇者。
堕ち神と言えども、神は神。その世界の住人からすると、信仰対象。だけど、暴走しているので封印対象なだけだったのに勢いで討伐。故に勇者で魔王を討伐した英雄だけど人類の敵!!そんな感じで、人類を敵に回しちゃった彼は《英雄》の称号を持ちつつも逃げ回る事になった。
そして、10年後……何とか勇者召喚の魔法陣を紐解いて、存在しないとされる《送還術》を作った彼は元の世界に帰るべくその世界から脱出した。しかし、辿り着いた先は彼の世界ではなく異なる異世界。しかも、また勇者召喚。破竹の勢いで魔王を倒して、英雄となったら毒殺され掛けた。その世界の王様は、勇者の名声だけを得たいが為に魔王を倒した彼を殺して別の者を英雄に祭り上げようとした。しかし、原因不明のスキル?で死ななかった勇者は国家反逆罪で追われる事に……。
そしてまた、彼は世界を渡り別の世界へ……と、異世界から異世界に渡りその世界の問題を押し付けられ続ける旅が始まった。元の世界に戻るまで、かなり沢山の異世界を渡りついに辿り着いたのは『聖母神』の御前。その時には、彼は数多くの【神】を殺して《GODキラー》なる称号まで持っていた。因みに、《キラー》系の称号を得る為には同種のモンスターを百匹以上殺す必要がある。つまり、彼は【神】に分類される存在を百匹以上殺していた事になる訳だ。真の勇者にして、ベテラン勇者で《魔王キラー》や《邪神キラー》を持つ最強の人間。
ただし、人間不信で人間嫌いだけど(笑)。
ああ、因みに……神様を殺すと呪いを撒き散らすあのシステムはそのまんま。神の呪いを受けて、不老不死(再生能力は別)となっていた(他にも沢山の呪い有り)彼は死なず老化せず青年の姿のままで『元の世界に戻る』という条件の元(オマケで、帰る時に呪いも解いて貰える)、宮仕えになる事を決意。
そんな彼の物語が、あるんですよ(笑)。実力は折り紙つき。超有能な人間不信で人間嫌いな超ベテラン元勇者が、神殺しとなってそれらのトラウマを克服しつつ成長するそんな?物語……でも無いか?むしろ、拗らせて人外に走るんだっけ?
ま、まあ、一応そんな感じの恋愛系?コメディです。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……