絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
神崎:
目の前に置かれたフラスコには、黒く淀んだ眺めていると酷く不安になるモノが入っていた。『入っている』というか、フヨフヨとフラスコの中央付近に浮かんでいるというか。
師匠が、持ち帰って来たこれはいったい?
意味不明な物体が、我々の拠点に持ち込まれる。
ではでは、今回の顛末を語ろうか?
数日前、次元航行艦アースラと共に現れた師匠は超が付く程の不満を露に俺達の元に戻って来た。なんでも、守護騎士のシャマルに上書き現象があったとかで色々面倒臭かったらしい。
他にも、模擬戦とか折れない心で果敢に挑んで来る主人公達に辟易している様子だった。更に、次元規模で時間逆行を行ったらしく調整が大変なのだとか……ぶっちゃけ、三重苦に陥ったモヨウ。マジで、お疲れ様です。いや、本当に。
そして、この目の前に置かれたフラスコは今回の事件の原因物質とのこと。中身は、聞いてビックリ理解してドン引きの代物。
転生者達……《堕ち神》へと至った者達の【魂】だそうだ。
「黒くて、蠢いてますが……」
「まだ、
「生きているんですか!?肉体も無いのに!?」
「ああ。どうやって取り出したか……最初から、そうだったのかはわからんが……生きているな」
「へぇ……これで、生きているんですか……」
フラスコに顔を近づ付けて、その蠢く黒い魂をマジマジと見詰める。しばらく見ていると、何やら呻き声みたいなモノが聞こえて来る様だった。まるで、苦しんでいる様な……そんな感じの。
「神崎、余り近付くなよ?」
「はい?」
注意されたので、視線を上げて見ると何故か苦笑いした様子で俺に視線を向ける師匠。何か、ヤバイんですか?
「それ、【浸食型寄生魔力】の原因箘だから余り長く近くにいると呑まれるぞ?」
「…………しんしょく?浸食!?ひぃ!?(ノД`)ノ」
ズザザザザザッ!!
一瞬、何を言われたのかわからなかった俺だったが……それを理解した瞬間、慌ててそのフラスコから離れて距離を取る。
まさか、そんな危険な物体だったなんて聞いてなかった。
つーか、わかっているならもっと早くちゃんと説明してくださいよ!?怯えた俺の様子を見て、面白そうに肩を震わせる師匠。
「それを、これから説明するんじゃないか……」
言って、ツボにハマったのか暫く笑っていた。
「…………それで?これ、何なんですか!?」(不満気)
「転生者の【魂】だ。ああ、ただの【魂】じゃないぞ?《堕ち神》へと至った【魂】の
「……【融合魂】?」
「ああ。多分、VR系のシミュレーションを使って一度……もしくは、至るまで?絶望的な悪夢を見せ続けたんじゃないか?上げて落とす的な?それで、《堕ち神》へと至った魂を集めて合成したんだろうな。それが、上手い具合に融合して【浸食型寄生魔力】の発生源となったモヨウだ」
「…………はぁ。てか、その【浸食型寄生魔力】って何ですか?」
「普通の人間すら、《堕ち神化》させてしまう魔力が変質したエネルギーだな……」
「想定以上にエライもんだった!!」
「一度これに浸食されると、浄化しない限り寄生されて魂と肉体を変質させられる事になる」
その説明を聞いて、頭が真っ白になってその意味を理解してくれない。《浸食》!?《寄生》!?《変質》!?割りと、物騒な言葉の羅列に俺はドン引きしつつもその物体?に視線を向ける。
「ーーーマジっすか!?そんな、危険なモノが……」
「ああ。そんな魔力に、長年浸食され続けたのが今回の地球だ。結果、そこの住人全てが《堕ち神化》した。地球の総人口70億人が、たった数日で数百人となる事態だ。転生者が零歳から生まれたとして、高々十二、三年で惑星一つを丸っと覆った事になるな……」
もし、九歳からだったら三、四年で浸食された事になるが……そこは、十二年程で合っているらしい。世界を浸食するには、それなりの時間が掛かるとのこと。
「ひぃぇえぇぇ……」
「周囲の魔力をも汚染……当然、それを吸収して魔力とする魔導師も汚染&浸食を受ける。そして、それは周囲の魔導師にも影響を及ぼし……拡散される。しかも、浸食寄生された事に気が付けない上に兆候もない。後は、魔法を使う度周囲の魔導師をも巻き込んでドンドン拡散、寄生、浸食を繰り返すという訳だ」
「なんて、悪質な……」
「悪質……ってだけなら良いんだが……」
「まさか、《堕ち神》以外にも弊害が!?」
「悪堕ちしやすい。負の感情が強化される傾向がある。特に、悲観的な奴は深みに堕ちやすいだろうな……」
「……これ、《旧・神族》絡みの物体ですよね?」
そこまで聞けば、誰でもこれを創った奴等が何者なのかが理解できる。というか、理解できない方がおかしい。つーかまた、えげつないモノを創ったものだ。『浸食型寄生魔力』だっけ?
《堕ち神》を量産する為とは言え、こんな危険なモノを創る《旧・神族》とは本当に洒落にもならない存在らしい。というか、下手をしたら自分達ですら《堕ち神》になるかも知れないのに良くぞこんなモノを創る気になったものだ。
「良くぞ、こんな恐ろしいモノを創りましたね……」
「偶然らしいぞ?」
「は?」
「いや、だから偶然らしいぞ?」
「偶然で、こんな危険物が出来るんですか?」
「正確には、まだ知識のない頃の《神殺し》が大量の《堕ち神》を討伐した後に生まれたんだ。それが放置されて、《旧・神族》の手に堕ちたのが原因だな。まあ、それを造る為に少なくない犠牲は出たけど」
最初は、ただの淀みだったらしい。
《堕ち神》討伐後、その淀みが浄化される事なく放置されて病原菌状態になった頃……《旧・神族》が、負の感情に引かれてそれを手にしたのが始まりだった。
《旧・神族》は、手にした“それ”が何であるのかを解析しようとしたらしい。まあ、その行動はある意味正しいっちゃ正しい訳だが、淀み蠢く“ソレ”を解析し“ソレ”を構築するメカニズムを理解し何かに使えないかを考えようとしたのだ。
そして、その結果として……自滅する。
“ソレ”により、知的生命体含む惑星が消滅するのと同時に、《旧・神族》の者達までもが《堕ち神化》して多くの犠牲を出したとか。まあ、そのおかげで《旧・神族》は元の半数近くまで数が減ったらしい。“ソレ”を解析するだけで、それだけの被害を出したというのに……なのに、《旧・神族》達は諦めなかった。
何故か、“ソレ”に固執し解析し続けたという。もしかすると、《堕ち神》の量産をその時から目指していたのかも知れない。
“ソレ”の発見から、万では数え切れない時間を経て《神殺し》の情報網にも引っ掛かる様になった頃……万を期して、《旧・神族》は“ソレ”の解析に成功する。それにより、始まったのが【神の娯楽】と名を打った『神様転生』である。
モノは簡単で、『転生システム』を悪用した【不等未成熟魂】の流用だ。先ず、輪廻内から転生に至らないレベルの未成熟魂を抜き取り、その意識を表面化させる事を優先する。そして、その未成熟魂に幻を見せーー白銀の世界で、転生させる旨を伝え特典を選ばせるーーて望む願いに近い能力と神格を付与し転生システムで特定の世界へと送り込む。世界は、それにより枝分かれをするので本筋には影響を及ぼさない……とのこと。
ただ、誤算があったとしたら『転生S』では狙った『神様特典』が付与されなかった事だろう。故に、急遽『転生S』は破棄して『救済S』へと変更された。
「あるぇ?『転生システム』は、《神殺し》が確保したのでは無かったんですか?確か、最初の頃にそう聞いた様な……」
「正確には、最初っから『転生システム』と『救済システム』は《旧・神族》が確保してたんだよ。それを、《神殺し》が奪ったんだ。両方ともね……ただ、『転生システム』にしろ『救済システム』にしろ創ったのはあちら側の神々で、設計図までは奪えなかったから再度創られたらそれまでの話なんだけどさ……」
「創られた……んですか?」
「彼等に取って、最も都合の良いモノが創られたらしいよ?」
彼等に取って『都合の良い救済S』は、転生する未成熟魂が望むがままの特典を付与する事が出来るらしい。それによって、世界へと転生した転生者達は《旧・神族》の思惑通りに世界を【外】へと排出させ、彼等は『世界』と『生きの良い玩具』を手にするのである。それと同時に、彼等は戦力でもある《堕ち神》の量産の目処を立てたのであった。
「何つーか、後手後手ッスね……」
「そうでもないよ?」
「そうですか?」
「うん。『転生システム』で、輪廻内にある全ての魂を神様転生させられなかったからね。下手をしたら、未来に生まれる魂が一体も居なくなる所だったよ……」
「ふぁ!?そんな事態だったんですか!?」
「うん。色々、手を回して置いて良かったよ。と、セイビアや僕と他数人でやったリミッターが上手く機能してる」
「…………【組織】の仕事じゃないんですか?」
「真の未来を知る者は少ないからね……」
「真の未来?」
「色々あるんだよ。ルールから外れた、《異端》を介する者とかね」
「《異端》?」
「そ。僕やセイビアが、《異端》の代名詞になってるよ?」
良くわからないが、師匠やセイビアさんは他の《神殺し》と比べて《異端》なんだそうだ。
「おかげで、動けない事もあるんだよ……」
「???」
“ソレ”により、《旧・神族》は種族的に大きなダメージを受ける事になったが……それでも、多くの知的生命体を捕獲出来たって言うんだからおかしい話である。
「古き神々レベルでは無いにしろ、《堕ち神化》した《旧・神族》は危険な存在だったとのこと。まあ、欲望にまみれた《堕ち神》だったんだろうね」
「はあ!?《堕ち神》は、闘争本能剥き出しの怪物でしょ!?」
「あー、まあ、そうなんだけどさ……我先にと、敵に群がる様は《旧・神族》らしいっちゃぁらしくね?」
師匠の言葉を聞いて、それはそれは《旧・神族》らしい行動だと思ったのも事実。何となく、獲物を横取りする為に同士討ちとかもあったんだろうなぁ……と、妄想出来るくらいには俺も《旧・神族》に余り良い印象を持ってはいなかった。まあ、あれは……ねえ?生きの良い人間に、背筋が凍る様な欲望にまみれた笑顔を向けてくる奴等は嫌悪の対象でしかないけど。
「それで、コレどうするんですか?」
「浄化するよ?」
「……浄化するんですか?」
「うん。一応、君には見せて置こうと思って……持って来たんだけれど……見たくなかった?」
「あー……」
つまり、『勉強』の教材扱いだったモヨウ。
その後、役目が終わったらしい“ソレ”は師匠にサクッと浄化されて消滅した。割りと、呆気ない最後である。造るのに、割りと簡単ではない手間暇が掛かっているというのに師匠の手に掛かれば一瞬の浄化で消滅する事になるとは。
「師匠は、この後どうするんですか?」
「もちろん、地球に戻る予定だよ?あ、お前はサバイバル続行な?」
「え?一緒に、サバイバルをしないんですか?」
「ダメだ!兄様」
「駄目です!兄様」
「(´・ω・`)」
「え!?」
「Masterにサバイバルだなんて……自殺行為「だぞ!?」です!」
何故か、リリィ&オルタが声を揃えてダメ出しをして来た。
かなり慌てた様子で、サバイバル否定をするから師匠はショボーンとした顔で成り行きを見守っている。
「えっと、何でですか?」
「Masterにサバイバルなんて……野生化するだけだぞ!?兄様」
「Masterを野に放てば、野生に帰りますから捜索が大変ですよ!?過労で死にますよ!!兄様」
「師匠、反論があればどうぞ?」
「「反論ww。野生化して理性を失い、スイルベーンを消し飛ばしたMasterに慈悲はない!!」」
「はぁ!?スイルベーンのアレ、アンタだった訳!?」
唐突なカミングアウトに、翼が超反応。批難を多分に含んだ声で、師匠を糾弾するが……師匠は、本当にわからないのか首を傾げている。もしかすると、本当に知らないのかもしれない。
「何の話だ?」
「報告書には、上げて置いたはずですが……」
「ちょっと、ハッキリしなさいよ!?」
「報告書?」
言って、ウィンド群を開いた師匠は大量の報告書とにらめっこ。
そして、問題の報告書が出て来たのか顰めっ面になっていた。
「おぉぅ?……マジか。あれ、僕の仕業だったらしいぞ!」
「仕業だったらしいぞ!……って、知らんかったんかい!?」
「重要なモンじゃねぇから知らんかった」
「知らんかった……じゃないわよ!?大変だったんだからね?!」
「ああ、うん。ごめんごめん……」
「アンタ、サバイバル禁止よ!ちゃんと、理性を保ってなさい!!」
という訳で、師匠はサバイバルに参加出来なくなったのだった。
まあ、多少ハショッタが概ねはこんな感じ。ただ、翼だけは一人プリプリと怒っていた様子だった。まあ、復興の事を考えたら仕方がないと言えば仕方がない。
「ちょっと、サラッと流そうとしてんじゃないわよ!?」
「ハイハイ。今後は、気を付けるよ……じゃ、神崎。後は、よろしく!!」
そう言って、師匠は逃げて行った。
どうやら、居たたまれなくなったモヨウ。
とは言え、師匠はサバイバルをすると野生化するのか……スイルベーンの様にクレーターを作る、『野生化』とは一体。俺の知っている『野生化』とは、異なるモノの様だった。
「多分、兄様が考えている『野生化』で間違いないかと……」
「ただ、Masterの場合……力が、有り余っていると《メガフレア》が出るだけで……」
「そんな『野生化』が、あってたまるか!!」
そもそも、『野生』の意味知ってるか!?動物が、何の教育も受けずに生まれたまんまの状態で生きるって事だぞ!?それが、超全力で管理・教育された師匠に当てハマると思うか!?
「そもそも、『野生化』なんてしないだろ!?」
「あー……えっと、兄様は知らないから言えるのです」
「最悪、言葉すら忘れるのが我等がMasterなのだ。兄様」
「忘れるって、あり得ないでしょ?」
「まあ、それが普通なのだが……Masterには、その辺りの常識が通用しないのだよ」
「「何故?」」
「“私達”が、居るからですよ……」
「我等は、Masterの才能を細かに与えられた存在だ。それこそ、Masterの人間性に至るまでをバラバラに切り刻んで分けられた分身の様な存在だ。故に、Masterは……」
「ある意味、空っぽな『存在』なのですよ……」
故に、師匠は『箱』みたいなモノなんだそうだ。
数多くの歪みを詰めて置ける『箱』。文字通り、何でもって訳ではないけれど、ある種のモノなら色々詰められる『箱』。
そして、今は『憤怒』と『悲観』と『絶望』が詰め込んであるらしい。しかも、数千人分の激情が……である。
「良く、正気を保ってますよね……」
「保ててませんよ?」
「何の為の【クレッセント・ノヴァ】だ!?」
「成る程、それで蓋がしてあるのね……」
「蓋ではない」
「無限に衝撃を吸収出来るスポンジですね……」
「ああ……浄化されてるのね……」
にも関わらず、浄化仕切れずに溢れる心の闇。何処の『魔王』ですか!?って、正真正銘の『魔王』様でしたね!!つか、面白い表現するなぁリリィってば(笑)。無限に衝撃を吸収出来るスポンジか……言い得て妙だな。吹き出す激情を、浄化する方法で蓋をした事にするアーティファクトと……吹き出てる時点で、かなり無理してんじゃね?と思わない事はないがさてはてフムゥ。
「それにしても、スイルベーンの犯人が目の前に居たとは……」
「まあ、Masterに自覚はないだろうけど……」
「むしろ、お休み中。多少の違和感は、全力スルーでのんびりマッタリ仕事は全力放棄していたんでしょうね……」
「ストレスMAXの頃だったからな……現実から、目を背けたかったのだろう。その結果が、スイルベーンにクレーターというのはまた違う話なんだろうが……という訳です。姉様」
気持ちは、わからないでも無いが……スイルベーン復興に、色々なモノを提供した身としては複雑な気分である。まあ、本人も超が付く程に資金とか提供してはくれたけれど……それはそれ、これはこれであった。そりゃ、提供された資金が一番多くても感情的な理由でイーブンである。
「この事は、私達の胸の内にしまっておきましょう」
「公表しないのか?」
「しないわ。だって、妖精達に一番貢献しているのはどう考えてもあのチビッ子である事に代わりはないもの」
「余計な混乱は、控えるべきか……師匠なら、公開しそうだけどな」
「その時は、その時よ……」
「ストレスMAXで、現実逃避してる所に転生者に追い回されての《メガフレア》ですからね。多少は、情状酌量の余地があるかも知れません」
「まあ、そのお陰かはわかりませんが……ケット・シー領は、無血解放されましたけれど……」
「……………………」
「……………………」
『にゃんこな師匠にビビって、逃げちゃったんですよー(笑)』と語るリリィの説明に、色々黙って居やがったな!?と後から出て来た事実にイラッとしたのは言うまでもない。
つーか、情状酌量どころか全部転生者のせいじゃないか!?
「それ、むしろ……情状酌量の上、無罪放免じゃない……」
「ぶっちゃけ、感謝される方が強くないか?」
そして、師匠はそのままケット・シー領の首都に陣取ってお昼寝していたらしい。そこを、フレールくんに見付かって叩き起こされて仕事に戻ったそうだ。
「全力で、仕事している様にしか聞こえない」
「むしろ、無意識に敵を追っ払った様にしか聞こえないわ……」
「休憩中なんだよな?」
「ええ。お休みを貰って、のんびりしていたハズです」
「「どこが!?」」
「めっちゃ、仕事してんじゃん!?」
「ケット・シー領を無血解放したんでしょう!?」
「お二人共、Masterに好感的ですよね……」
「ま、師匠だし……」
「結果が良ければ、そうなるわよ……」
「休日オーバーして、行方不明になっていたんですけどね」
「スイルベーンとケット・シー領解放で、プラマイプラスだろ?」
「それくらい、見逃してあげなさいな……」
「兄様と姉様が、敵になってしまいました……」
「仕事を途中放棄したMasterが、弁護されるのは解せません!」
「ですが、そのお陰で二つの領地が本来の住人の手に戻ったと言うのなら誉められるべき所業ではありませんか?」
「「セイバーまで!?」」
双方の弁明を聞いていたセイバーまでも、師匠側に回った事によりリリィ達は半泣きで拠点を飛び出して行った。何がしたかったのか……何に、同意して欲しかったのかはわからないがどうやら二人はヘソを曲げてしまったらしい。
「どうしますか?」
「その内、戻って来るだろう」
「追わなくても?」
「それよりも、今日のご飯を狩って来る方が先決ね」
「それじゃ、一狩り行って来るわ」
「何?ドラゴンでも、狩って来るの?」
「ド、ドラゴンですか……」
「!?何故、そのネタを!?ってか、狩らないぞ!?」
何故か、セイバーが苦々し気に俯く。
それに対して、俺は即否定して置いた。まさかとは思うが、共食いになるとか思ってないだろうな!?
「モ〇ハンでしょ?知ってるわよ。最初のだけだけど……」
「へぇ……まあ、ドラゴンはどう捌けば良いかわからんしなぁ。流石に、尻尾を輪切りにして食うのもアレだし……」
「御飯が要るわね!」
「後、スッパイりんごもな(笑)」
ボールネタで、笑い合ってから俺は一狩りに出掛けたのだった。
そこそこ、ネタが通じるんだよなぁ。さて、次はどの時代のネタが通じるのやら。ちょっと、楽しみであった。
ネタの応酬。はてさて、今回は《堕ち神》の大元の話でした。病原菌というか、浸食型寄生魔力についてですね。
空気中にある魔力の元を浸食汚染して、生物に吸収されたらその生物に寄生して変質させる魔力のお話です。
かなり、悪質な魔力なので通常の方法では解除する事は出来ません。双夜が持つアーティファクト級の浄化力で一気に浄化するなら兎も角、多少の浄化作用では浄化出来ない代物なんですよ。即ち、原作人物達の浄化や転生者の浄化ではなんの役にも立たない訳です。そもそも、彼等は病原体なのでそれを解除出来る特典は持てません。結論から言うと、双夜が来るまでは解放されない上に双夜が来たら《堕ち神化》するという悪質な罠だった訳だ。エグいですよね!!もうちょっと、小出しにしたいのにドンドンネタが出て行く悪夢。残りの設定は、後どれだけあるのやら……(焦)。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
マイドーお馴染みの転生ネタです。
ぶっちゃけて言って、物語の世界に自分が転生してなんで結末が同じになると断言出来るのかが不思議です。物語の世界に、別の人物の人格が其々の登場人物に憑依するんですよ?異なる結末になるのは、当たり前じゃないですか!?それが嫌なら、逃げちゃえば良いんですよ。でも、立ち向かって行く転生者達。そりゃ、結末近くで意識が上書きしたなら兎も角、幼い頃に意識が上書きされたならば結末は全く異なる結末になるハズです。なのに、悪役令嬢なら断罪された挙げ句国外追放か死罪とか(笑)。ヒロインならば、ハッピーエンドとか逆ハーレムとか有り得なさ過ぎる。まあ、物語通りになったとして死罪でなければどうとでもなる様な気もするし……むしろ、自由になれるんだからもっと幸せになる事だって出来る訳じゃないですか。
という訳で、ちょっとしたストーリーを(笑)。
まさか、この為だけにこの流れを作るとか誰も思わないよね?つーか、思い付き過ぎだと言われそうな気がするよ。
こんにゃくはきモノです(笑)。婚約ね、婚約!婚約破棄!!
ぶっちゃけ、婚約破棄ってそんなに醜聞になるモノかね?と思わずにはいられないですよね!まあ、馬鹿やアホには嫁ぎたくないですら、むしろ婚約破棄ウェルカムな話し何ですけどね。
婚約破棄を望む、転生令嬢と勇者召喚をやらかして世界の覇者になりたい馬鹿な王子様の話です(笑)。仮想敵国は、獣人国で勇者召喚で呼び出した少年少女達を騙してブツけ様としたら転生令嬢が怒って辞めさせ様とします。
そして、転生令嬢は馬鹿な王子様と結婚したくない為に獣人国に人質として嫁ぐと言ってみたり……それを、半泣きで止め様とする王子様や家臣連中。ぶっちゃけると、王子様と転生令嬢の痴話喧嘩に少年少女達が巻き込まれるというだけのお話です(笑)。ハッキリ言って、超迷惑な物語ですね!!コメディです。まあ、ギャグとも言いますが……。
因みに、ステータスの無い世界です(笑)。剣と魔法の世界ではありますが……勇者は、『なんちゃって(笑)』なので役に立ちません(笑)。召喚されただけの可愛そうな子供達です。
むしろ、転生令嬢だけで十分な戦力だったのに神様に唆されて敵に塩を送ったお馬鹿さんな王子様達です。
勇者召喚を召喚する代わりに、それに掛かるリソースを敵側に送る為に邪神が善良神と偽って王子様達を唆します。
まあ、それでも転生令嬢だけで勝てますが(笑)。
え?双夜じゃないんだから勝てる訳が無いって?
簡単だよ?生産職なら、超簡単に勝てるよ?例えば、空間を断裂する魔法のリミッターを外して魔道具にする。イメージとしては、銃とかなら尚良し!それを、コンテナくらいの大きさに纏めて宇宙……衛生軌道上に上げる。衛生軌道上にソーラーパネルを大量設置。電気エネルギーを魔力に変換する魔法陣を用意して、充電とかして置けば準備は完了。後は、衛生軌道上から一撃必殺!!空間断裂魔法のリミットブレイクで穿てば、楽々撃破。魔力じゃないから、直前まで感知される事はないし……真上からの、超広範囲攻撃なんて中世くらいの時代なら意識してないので防衛すら出来ないんじゃないかな?まあ、長期戦なプロジェクトだけど、まあまあ使える攻撃だと思うよ?コロニーレーザーからヒントを得ました!!(笑)(笑)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれる方々に感謝を……