絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

314 / 592
二八八話

Re:

 

 

あれから数ヶ月後、浄化を終えたという師匠と合流して俺達は《時渡り》で某未来都市へと渡った。そこで、調整を半年程行ってから《時渡り》でちょこっと【組織】に寄ってから別の世界軸へと渡る。そして、基本となる情報収集を行い……その、世界での活動開始。というか、その世界の問題が『薄い本』だった。

ああ、いや、BL系のーーそれはそれで嫌な話だけど!そういう話じゃねぇぞ!?いやいや、普通のR18指定な『薄い本』な?

別に、『薄い本』が問題なんじゃないんだけど。それに似た様な世界……じゃなくて、似た様な状況に陥っている世界があった訳だ。それで、俺の知識にその状況に似た様な『薄い本』の知識があったって話。とあるサークルが書いた、工口漫画同人誌で……サークル名が、『インド洋に発生しベンガル湾沿岸などを襲う強い熱帯低気圧(遠回し過ぎた?)』と一緒。

彼等が、作った物語に良く似た世界観と状況を備えた世界が《時渡り》をした先に広がっていたのだ。

要は、バトルアニメのハズが工口系の話で原作人物達が工口な方向の快楽で悪堕ちした世界と言えばわかりやすいだろうか?

まあ、情報が入って来た時点でもう終わったけれど。

速攻戦で、瞬殺だったwww。

いや、むしろ蹂躙?ま、まあ、質量兵器なロストr……あーいや、失われてないし現在進行形で発展してる技術オンリーな【鮮血の】さんの置き土産で、聖王のゆりかごがあっという間に大破っていうか轟沈しちゃったけれど。

ほぼ、一方的な攻撃でこっちに被害らしい被害はない。

つか、万の軍勢で聖王のゆりかごをタコ殴りwww。流石の聖王のゆりかごも、オーバーでテクノロジーな万の軍勢には手も足も出なかったモヨウ。ガチ、タコ殴り状態だったよ(爆笑)。そして、ゆりかごの攻撃が豆鉄砲的扱いでノーダメージだった事を一応記載しておく。

なのに、こっちの攻撃はガッツリ通ってゆりかごの船体を原子レベルで陽子崩壊を起こし一部がゴッソリ抉れてしまうという攻撃方法で凸凹に。それが理由なのかはわからないけど、その攻撃を受けた後ゆりかごは動かなくなってしまった。

自動修復能力はどうした!?

ゆりかご内に突入しても、蹂躙に次ぐ蹂躙。

しかも、ナニかが師匠の琴線に触れちゃってたらしく使い魔達が皆12歳から14歳くらいの外見年齢で統一。

戦闘機人をボロッかすに批判しつつ、殲滅を開始。途中、現れたヒロインも瞬殺して放置。むしろ、雑魚扱いでダメ出しまでして隅っこに転がしている。そんな蹂躙戦な戦いの合間に、『これが、戦闘機人?』『オーダーメイドの高コストでこの程度w』

『普通に、生態強化の方が強くない?』『低コストで、寿命も延びて子供でもこの戦力!』みたいな感想を声高々に発言して挑発及び扇動。それに反応した、セッテやトーレが先ず達磨にされた。

その後、ドゥーエが姿を消して近付いて来たけれど難なく達磨にwその他にも、vividの原作人物達が戦闘機人として現れたりしたが瞬殺。まあ、それを見て『ああ、転生者が関わっているな?』と判ったけれど……まだ、それらしき姿は見えてない。あ!クアットロ撃沈。残ってるのは、ウーノくらいかな?他のナンバーズは地上でーー戦闘機人用の人材探しに出掛けてたモヨウーー確保したって話だからな。主犯共が、サクサク屠られて行く中ヒロイン達は保護されているのでそこそこの配慮はされてるモヨウ。

そして、ウーノも瞬殺。見付けた瞬間に、間合いが殺されて一瞬で決着。そもそもウーノは、戦闘能力がないから達磨にしなくても良かったんだけど……師匠が、微妙に怒っているので放置で良いや。それから、そのウーノの背後に居た10歳くらいのスカリエッティを捕まえて『どう?僕等が作った生態を強化した人間達は?君の戦闘機人よりも、これくらいの低コストでその辺にいる適当な人間を材料に大量生産してみたんだけど?』と徹底的にオーダーメイドで高コストな戦闘機人にダメ出ししてた。

止めて上げて下さい。というか、その人はロストロギアに取り憑かれた可哀想な人なんです。悪人だけど、ロストロギア無しの技術には見向きもしない様に洗脳されているのでその辺りで。

そう、声を掛けてみたけど口撃は止まらなかったね。

とりあえず、達磨とスカリエッティ(幼)は見張りを付けて放置。

もう、動かない聖王のゆりかごの奥にある玉座へと向かいヴィヴィオを例のバインドで捕まえてレリックを摘出破壊し回収。

艦隊に帰投して、未来ある敵含むヒロイン達全員を医務室に叩き込んでいた。

その後、万の軍勢の集中攻撃で聖王のゆりかごを蒸発させて遊びその様子をスカリエッティ一味にしっかりと魅せる辺り鬼畜度高いです。それにしても、こんな未来にした張本人が未だに姿を見せないんですが……逃げたんですかね?と思ってたら、遠の昔に腹上死していた事が判明。世界を混乱に貶めながら、早々に死ぬとかバカなんですかね?なので、死体から回収された『神の欠片』から神様特典を特定。そこから、洗脳系の能力者である事が判明した。ただし、『ニコポ・ナデポ』ではないガチの洗脳能力だったらしい。その結果、原作ヒロイン達が役立たずな木偶の坊状態に陥ってストーリーがマトモに進まなくなった結果、早々に見切りを付け管理局を裏切りスカリエッティ側へ。

交渉で、戦闘機人となった後のヒロイン達を貰い受ける契約を交わして洗脳能力をフル活用。地上や海の主要局員を洗脳して乗っ取り、最高評議会な脳みそに権威ロストな絶望を与えて殺害。

それで、機動六課無しのstsが始まって超順調に事が進みテロが成功して転生者はヒロイン達をGETしたーーんだけど、半年程楽しんで腹上死。それまでに重ねた、不養生含めてあっという間な12年だったらしい。

9歳の春に9歳の姿で転生して、他の転生者と共に高町なのはやアリサ&すずかを攻略開始。その後、アリサ&すずかの洗脳に成功して恋人とするが他の転生者からの証拠の無い誹謗中傷な嫌がらせで親に引き裂かれる。それによって、アリサ&すずかが何らかの方法で洗脳されていた事が発覚。ヒロイン達から、距離を置かれる事になるがフェイトの優しさに付け込んで主人公組の籠絡に着手。それと同時に、他の転生者達を洗脳して舞台からの排除を実行した。最初は、そこそこ順調だったけれど……主人公補正なのか、高町なのはや八神はやてが抵抗。それに比例するかの様に、強力無比な洗脳を重ね掛けし過ぎた結果……洗脳のやり過ぎで、はやてとなのはが精神崩壊。自我や意思の無い木偶の坊と化す。これにより、リンディとクロノ・ハラオウンが問題の転生者を捕まえ様とするが……転生者は、フェイト・T・ハラオウンを手土産にジェイル・スカリエッティ側へと取り入る。

そして、原作知識を元に空港の災害時にType0と呼ばれるスバル・ナカジマとギンガ・ナカジマを誘拐してスカリエッティへの土産とした。

更には、キャロ・ル・ルシエとエリオ・モンディアルのクローンをも回収。スカリエッティの元で、ルーテシア・アルピーノと共に洗脳教育。その後、欲を出してvivid時の選手達をも洗脳して拉致。スカリエッティの元で、戦闘機人化させると共に己のハーレムに加える。

結論だけを言うと、原作崩壊のお知らせと共にvivid開始不可のお知らせだ。戦闘機人と化せば、未来の選手達の選手生命は崩壊したとしか言いようがない。

な の で、師匠には過去から改訂する事をオススメした。つか、それ以外にこの世界軸を救う手立てが無いのである。

良くぞここまで、原作を崩壊させたと文句を言いたい所だが当の張本人は既に死亡しているので文句は言えない。

なら、過去に行ってそこから物語を改訂するしか方法が無さ過ぎる。

そう報告したら、師匠が一人で過去に跳んで洗脳能力を持つバカの神様特典のみをブチ壊して戻って来た。

 

 

 

……………………。

 

 

 

ああうん、原因となったモノさえ無ければこんな未来無かった事になりますよね!わかります。それと同時に、腹上死したバカも復活。何の因果か、地上に降り立ったらすぐに遭遇しちゃいました。その上、10年以上も、昔の話なのにも関わらず師匠を見て己の特典を破壊した奴だと言い掛かりを付けて来る始末……正解だけど。反論したら、『じゃ、その関係者だ!』と断定。

転生者って、こんな馬鹿ばかりだっただろうか?

そう疑問に思っていると、師匠と問題の転生者との間で話を着けたらしく、平行世界ーーBAD ENDへとひた走った世界ーーの記憶を甦らせてやるから文句はその後で聞く事になった。

すると、どういう事でしょう!?

腹上死な転生者は、性格が180度反転して師匠の手を取ると物凄い感謝を表明してくる。最早、先程までの不遜かつ横暴な態度は成りを潜めとても謙虚な青年へと生まれ変わったではありませんか!!……多分、自分の策謀が尽く失敗に終わったのと、右往左往も出来なくなるくらい自分の首を締める結果となったもう一つの未来を思い出して嘆いているらしい。

ついでに、人間であった自身が戦闘機人の体力や性欲に付いて行けなかった事や特典の選択間違い等を嘆いているモヨウ。

彼の話では、最終的に順番待ちをしていたヒロインが彼を独占しようと拉致して拘束し、薬剤の入ったチューブに繋がれ精力剤やら何やらを点滴されつつ犯されるというオチとなったらしい。

その結果、満足な休養を取れず食事も出来ず敢えなく過労と腹上で死亡したとのこと。ある意味、ハーレムの宿命で悪夢だよね。

男一人に対して、女が十人以上では良くあるある話だった。

順番待ちにしても、過労死にしても。そして、相手はエース・オブ・エースには成らなかったとしてもそれなりの体力を持つ『高町なのは』と来たら予測できた話である。なんで、それに思い至らなかったかというとチート能力があったからだ。チート能力を得ていたから、『俺TUEEE』で『俺SUGEEE』と勘違いしていたらしい。それを聞いた俺は、その瞬間に彼の得た能力について思い浮かべていた。

①洗脳系能力/対象悪堕ち確定。

②魔力増大/体力・耐久性減少(=早漏)。

③優秀なデバイス。

どこにも、体力上昇の能力は無いし精力増大的な能力も得ていなかった。これで、何故『俺TUEEE』で『俺SUGEEE』になったと思えたのだろうか?せめて、『精力増大』でも取っていればその後のハーレム生活に耐えられていたかもしれない。しかし、そんなモノは無くてハーレム生活の合間に休憩を取っていたらしい。

だが、その休憩時間を惜しんだヒロインによって拉致られベッドに拘束され、薬剤が入った点滴のチューブに繋がれて強制的に行為をされ続けたとのこと。最初は、そういうプレイなんだろうと楽しんだらしいけど……永遠と続く行為に、段々怖くなって助けを求めたら飢えたヒロイン達に襲われたそうだ。

 

「猿だな!」

 

「あー、そうですね……」

 

猿に自慰を教えると、死ぬまでやり続ける話は有名だ。

そして、精神が一度崩壊し幼児化していたヒロイン達に快楽を教えたのも問題だっただろう。ついでに言うと、猫は二歳児から三歳児程度の知能しか無いらしい。次に、精神が幼いと大人なら簡単に出来る我慢でも幼児には出来ないという事がある。

何が言いたいかというと、そんな状態のヒロイン達に気持ち良くなる方法を教えたらどうなるかなんて考えなくてもわかるって話だ。結果、ヒロイン達は猿と似た様な状態へと陥り洗脳転生者は天国と地獄を同時に見る事となった。ヒロイン達の精神を、幾度となく自分の都合の良いように洗脳を繰り返し破壊し尽くし、幼い子供の様にしたのは転生者なので完全な自業自得である。

 

「子供は、自分を中心に物事を考えるから余程言い聞かせていない限り例え順番だったとしても他の誰かが優遇されていると思い込み癇癪を起こして暴走するんだよね……」

 

「そんな御子様(精神的な意味で)に、快楽を教えて放置かぁ……お前、自殺願望があったのか?」

 

「ありませんよ!?」

 

「でも、Mではあるのだろう?」

 

「Mじゃないです!Mじゃ!」

 

「じゃぁ、Sなのか!?」

 

「そういう問題じゃねぇよ!?」

 

と彼は言うが、ぶっちゃけそういう問題でしかない。

とりあえず、洗脳能力を失った後の話を聞いてみたが他の転生者に出し抜かれるだけの日々だったそうだ。とは言え、持ち前のコミュニケーション能力をフルに生かしてそれなりのポジションを確保しているらしいので問題はないらしい。

 

「引き籠りの癖にコミュニケーション能力が高いだと!?」

 

「引き籠りじゃねぇよ!?俺は、ただのヲタクだ!!」

 

なんでも、生前はフットワークの軽いアルバイターなヲタクだったらしい。引き籠らずに、あっちこっちを回り欲望のままに己の追い求めるモノを追い掛け続けるヲタク戦士だったとのこと。

 

「ヲタク戦士って、なんだよそれ!?」

 

「あー……まあ、気にするな」

 

「気になるわ!!」

 

「じゃ、言うが……積極的なヲタクって、体力がアスリート並みだろ?フットワークが軽く、様々な場所を駆け抜ける戦士の様なヲタクを敬意と畏怖を込めてそう呼ぶんだ」

 

「……………………」

 

否定は出来ないだろうから、これ以上この話は掘り下げない。

俺達みたいな、元引き籠りなヲタクとヲタク戦士では様々な能力に大きな差があるので言及するとこっちが傷付いてしまう。

この問題については、余り触れない方が心穏やかであれるのだ。

因みに俺は、記憶ないけど引き籠りなヲタクだと思われ。そもそも、生前の自分を客観的に見ると引き籠り性質を持ったストーカーだった様に思えるからだ。ぶっちゃけ、引き籠りなストーカーって最悪としか言い様のない犯罪者予備軍じゃん。師匠に会わなかったら、その後の人生がどうなっていたのかとゾッとする。

絶対、ロクでもない結末に至っていただろう。恋人の居ない、独り身な独身貴族なんて最初の人生よりかはマシだろうけど地獄である事に代わりはなかった。最悪、翼を拉致って隠れ住む未来しか無かったんじゃね?翼に取っては、それがベストの様にも思えるけど……俺にしたら、別の意味で地獄だった様にも思える。

まあ、翼の婚約者よりかは翼を幸せに出来ただろうけど。

つか、二十歳で40歳越えの禿げデブ親父なんぞと結婚せざるを得なかった翼を思えば今の生活の方が天国だろう。実際、裏取りとかもしたけどあの糞中年は真っ黒だった。つーか、不幸になる未来しかないとか……舐めてんのか!?って感じだったんだよ。まあ、実際……俺が、その事実を突き止めた時には翼は行方不明だったけどさ。師匠じゃねぇけど、俺の身近な知人の絶望はブッ飛ばす!マジで、ブチ殺す!あ、『殺す』で思い出したけど……翼を転生させた【神】って、今どこに隠れ潜んでいるのかなぁ?【アレ】だけは、地の果てを越えてでもブチ殺す!!

 

「あのぉ……さっきから、殺す殺すって言ってますけど……俺、殺されるの?」

 

「お前じゃねぇよ。翼を転生させた【神】をブチ殺すって言ってんだよ。おれの知人を不幸にする奴は、全員ブチ殺す!!」

 

「おぉう……何か、わからんけど頑張れ!」

 

「おう。任せろ!!」

 

「ついでに、翼も任されてくれないかな?」

 

「師匠、流石に俺でも出来る事と出来ない事があるッスよ?」

 

「……………………」

 

「そこは、『任せろ!』って言うところでは?」

 

「俺は、無責任な事は言わない主義なんだ」

 

「…………なんか、潔い。でも、カッコ悪!」

 

「あはは。おいおい、俺は原作ヒロインとイチャイチャする為に転生したんだぞ?翼と付き合うなら、生前に付き合ってるよ」

 

「えっと……これ、潔過ぎませんか?」

 

「知らん。僕に振るな……翼、殴って良いぞ?」

 

「じゃ、遠慮なく」

 

「遠慮してえええぇぇぇ!?」

 

しかし、翼は全く遠慮せずに殴ってくれた。

つか、いつから居たんだ!?最初は、居なかったよね!?

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

Side 凍真/所在不明地。

 

「………………ふっ、また齧られた……」

 

全く、一切これっぽっちもスキルが生える様子もない禍焔凍真です。よって、今日も今日とて猛獣に見付かって追い回され組敷かれて齧られた雑魚で無能な転生者だ(卑屈化)。他にも、【魔力操作】や【魔力循環】とかも頑張ってるけどピクリともしない。

だけど、【気配察知】や【気配感知】は覚えたので猛獣の居場所だけはわかる様になりました。しかし、魔力に関する事柄だけが未だに成長しない憐れなゴミです。ええ、毎日毎日妖精さんに罵倒されて足蹴にされる日々を過ごしていました。しかし、最近は興味も持って貰えません。俺が無能過ぎて、呆れられたモヨウ。

今は、正に空気扱い。居ても居なくても、同じ扱いしかされません。それなのに、俺が取って帰った獲物はしっかり食べる妖精さん。日がな一日、安全な場所に居るだけなのに飯を食うと……まさかの引き籠り系ニートだった。その上、散々不味いと文句を言って罵って来ます。もう、心がへし折れそうだ。

というか、もうへし折れた。

それはもう、盛大にベキリと音を立ててへし折られた気分だ。

帰りたい……けど、帰る場所はないので何処へ?と問われると困る。そう考えて、俺は帰れる場所が失われた事に気が付く。

《神殺し》になる前なら、【リリなの】の世界に帰るべき場所があったけれど……あの場所は、俺が前生涯を終えた事で既に失われてしまった場所だ。じゃあ、今の俺に取って帰るべき場所というのは【組織】がそれに当たるのだろうか?例え、そうだとしても俺にはどうもシックリ来なかった。多分、あそこには俺の居場所がないからだろう。そもそも、俺は【組織】に所属している訳ではない。今はまだ、『お客さん』という立場でしかないのだ。

あそこに入隊する為には、圧倒的に力不足だし何より俺にそのつもりが無さ過ぎる。何故なら、今の俺は何の目的も持たずただ流されるままに生きているからだ。『路頭に迷っている』と言っても良い。てか、今の生も俺が望んで求めた訳でもない。以前だって、唐突に適当に呼び出されて拒否する事も出来ず強制的に特典を与えられて送り出されたじゃないか。それで、『必要だから』とか『己の為だ』とか言われても納得なんて出来ない。

 

「いつだって、俺は被害者なんだよ……」

 

「はぁ!?アンタ、何言ってんの?さっきから、ブツブツゥブツブツゥ全部聞こえてんのよ!強制転生者だからって、何拗ねてんの!?」

 

「拗ねてなんて……」

 

「拗ねてるわよ!転生する事になった結論を、『被害者』で終わらせてんだから間違いないわ!」

 

「だけど、事実だし……」

 

「転生したくなかったら、被害者になる訳!?はぁ……そんな訳、無いでしょう!?そりゃ、アンタの知らぬ間に別の世界に送り込まれてたのならまだしも、特典を作り込んで異世界に行ったら普通に共犯よ?」

 

「……………………」

 

妖精さんの言葉は、圧倒的なまでに正論だった。

正論過ぎて、反論できる余地はない。

 

「一回目の転生は、楽しかったのでしょう?物語の主人公になったみたいで【魔法少女】の世界に転生出来るってわかってワクワクしたんでしょう?」

 

「…………それは……」

 

「だったら、アンタはそれを受け入れたの。自ら、飛び込んで行った事になるのよ?それで、苦労する事になったら『被害者』になる訳?アンタ……バカァ?」

 

「うぅ……」

 

「アンタ、中二病で自己中じゃないからって自分は踏み台じゃないとか思ってるでしょ?でも、今のアンタは踏み台共と似た様な状態よ?自分で、『やる』って言ったんでしょう?だったら、他人の責任にして言い逃れ様としてるんじゃないわよ!!」

 

「……………………」

 

言われて、確かに踏み台みたいな我が儘を言っている事に気が付いた。だけど、仕方がないじゃないか!あんな怪物を前に、断りを告げるなんて俺には出来ない。その後も、人の姿をしてるけど人じゃないナニカがワラワラと出て来るんだぞ!?人の心のままで、それらを受け入れるなんて俺には出来ないんだ!!

 

「はぁ……上部だけ、馴染んだ振りをしてた訳ね?ああ、だから双夜もセイビアもアンタを【外】に出したがっていた訳か……だから、『組織から追放』とかじゃなくて『追い出せ』な訳ね……」

 

「え……?セイビアさんも?」

 

「そうよ。アンタは、真面目過ぎる常識人だから【組織】は合わないだろうって双夜が言ったのよ。でも、スキルを得なければ戦う事も出来ないから修行させる事になったの!でも、アンタは鍛練をサボるしやる気もないから【組織】を追い出してチュートリアルをやる事になったのよ。周囲に誰も居なければ、アンタ心置きなくチートで主人公な自分を楽しめるだろうからって……」

 

「チートで、主人公なんて……俺は、望んでない……」

 

「少なくとも、一度目の転生の時には望んでいたわよ。まあ、あの転生は有象無象の転生だったから、『チート』ではあっても『主人公』では無かったらしいみたいだけど……」

 

そんなモノ、俺は望んだりしていない。『主人公』なんて、そんな面倒臭いモノになんて成りたい訳無いじゃないか!そんなモノは、踏み台共が言ってれば良いんだ。俺にまで、頭空っぽな事を押し付けないでくれ。

 

「俺は、『主人公』になんてなりたくなんてない!勝手な事を言って、押し付けて来るな!!」

 

「そう?だったら、有象無象の一つで良いんじゃない?だって、アンタは『隠鬼』なんだから有象無象で合ってるのよ?」

 

「は?『オンキ』だから、有象無象で合ってる?」

 

そう言えば、俺のステータスの種族部分にそんなモノが書かれてた様な気が……だけど、俺が転生したのは《神殺し》なんじゃ?

 

「はぁ……やっぱり、勘違いしてるのね。まあ、転生仕立てだと良くある勘違いなんだけど。アンタは、第三種第三『隠鬼』。もし、【堕ち神】と戦う者であるのなら第二種第三『戦鬼』からになるわ」

 

「えっと、第三種?」

 

「第三種は、支援とかって扱いね?攻撃なら、第一種。防衛なら、第二種になるわ。それに、『隠鬼』でもなく『戦鬼』になるでしょうね。因みに、神崎くんは第二種第一戦鬼ね」

 

「第三種とか、第二種とかはわかったけど……オンキやセンキの前の第三や第一ってのは?」

 

「等級よ?第一が、一番上で第五が下ね?アンタは、『第三』だから普通の『隠鬼』ね?感覚さえ掴めば、すぐにスキルとか技術を得られる等級になるわね。まあ、簡単に言うと成長を促すスキルを組み込まれた存在かしら?」

 

だが、そんなスキルはステータス画面には乗って無かった。つまり、チートは無いって事なんだろう。

 

 

 

 

 




サークル:『インド洋に発生しベンガル湾沿岸などを襲う強い熱帯低気圧(遠回し過ぎ)』さんはR18系なのでネットで検索すると規制が入ってる人は弾かれるよ(笑)。とは言え、かなり作り込まれてるし面白かったのでちょこっと転生者も混ぜて上げてみた。内容的には、ジェイル・スカリエッティがヒロイン達を撃沈して捕らえて工口方面で落とし戦闘機人へと魔改造するお話。まあ、工口いな?
まあ、彼等が工口いからと言ってこの話まで工口くなる事はないんだけど。

そして、過去の改変に伴いR18世界から全年齢世界へと早変わり(笑)。その上、問題の転生者は平行ロスト世界の記憶を上書きされて改心。まあ、二重記憶ってヤツなんですが……平行ロスト世界のも現在の世界の記憶もある状態に。それによって、失敗だらけの人生感と能力を失った人生感が入り交じり結果改心へ。つーか、ストーリーを滅茶苦茶にしたのなら自分が主人公の代わりに主人公やれば良いじゃない!って発想が浮かばない時点で踏み台確定だよね(笑)。なんで、己の失敗を放置して逃げ出すのかねぇ?双夜なんて、どこまでも戦い傷付いて最後は殺されたのに……軟弱な。

それと、凍真くんの一人RPGはまだまだ続くよ!
妖精さんは、ファンタジーだけど【組織】の妖精さんは正論を吐いて来ます。イメージは、エヴァンゲリオンのアスカ。気の強い相手を見下す女王様な妖精です!!ポワポワ系は、【組織】に居ません。奴等は、科学班に隔離されました。悪戯は、他所でやれ!!ってね。妖精の無邪気な悪戯は、致命的な欠陥ありありだから科学班に嫌われる(笑)。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。