絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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ヴィヴィオの【聖王の鎧】は、なのはさんが壊した……であっているよね?

アニメ……漫画?で、そんな会話をしてたから……ふと思っただけ。


十九話

Re:

 

 

「マスターは、自分を傷付けられるのは問題ないのですが……他者……特に、自分に良くしてくれた人々に危害を向けられる事に酷く怯えるんです……」

 

 

「自分に良くしてくれる人々?」

 

 

「そうですね……なのはさんやすずかさん……の様な人と言えば、わかりますか?」

 

 

私やすずかちゃんみたい……つまり、『お母さん』ってこと?

 

 

「母親になってくれた人って事?」

 

 

「いえ……それは、この世界が初めてですね。そうではなく、困っている人がいたら手を差し伸べるでしょう?そういうことをしてくれた方々に……ですね。」

 

 

「そんなの、当たり前じゃない!」

 

 

「はい。ですが……マスターの人生では、その当たり前が存在しませんでした。むしろ、地下牢に閉じ込めて暴行を加える等をした方々がいたくらいです。まあ、それもマスターが4歳までの話ですが……マスターが4歳になってしばらくした時……マスターを見付けて外に連れ出した……というか、誘拐した方がいたんです……ああ、悪い意味ではありませんよ?良い意味での、誘拐です……」

 

 

誘拐なのに、良い意味なんだ。

 

 

「誘拐なのだろう?悪い事じゃないのか?」

 

 

「考えてみてください。地下牢に閉じ込めて暴行を加え、マスターを殺そうとする両親と……その地下牢から外へ誘拐し病院に連れていく誘拐犯……どっちが、悪人ですか?」

 

 

なんて、話だろう。

地下牢に閉じ込めて暴行を働く両親。その地下牢から傷付いた双夜を連れ出し病院に連れていく誘拐犯。

この前提だと、誘拐犯がスゴく好い人みたいに聞こえる。

 

 

「双夜の両親が悪い様に聞こえる……」

 

 

「いえ、実際に悪い人なんです!!」

 

 

「でも、双夜の両親なんだよね?」

 

 

「はい。マスターの生みの親です……ですが、自分が腹を痛めて生んだ子供に『あんたなんて、生まなきゃ良かった』等と言う輩が良い人なんてあり得ません!!まして、自分達の都合上マスターが生きていると不都合だからと暗殺者まで送り込んで来るような方々ですよ?冗談じゃありません!!」

 

 

『ーーーーー』

 

 

なに……それ……。

その話を聞いた瞬間、頭が真っ暗になった。

だって、親は子を無償で愛するモノなんだって信じていたから、そんな生んで捨てる処か殺そうとする人がいるなんて思わなかった。

 

 

「酷いっ!あんまりだよっ!!」

 

 

「双夜って、そんな人生を過ごして来た子なの?」

 

 

「はい。最終的には『そこまでだ。テオルグ……』マスター?御無事ですか!?」

 

 

フヨフヨ飛んでいたフレールくんの一体が、テオルグさんの言葉を遮ってテオルグさんの頭にチョコンと降り立った。

 

 

『んー……微妙かな?【クレッセント・ノヴァ】さっきから、“闇”が溢れて困っている所だ。【クレッセント・ノヴァ】……』

 

 

「真名解放しまくりですね?わかります……」

 

 

『とりあえず、僕は既に解放されている。【クレッセント・ノヴァ】ってか、自動攻撃が発動してアホ共がバラバラに……今は、研究所内を探索中だ。【クレッセント・ノヴァ】』

 

 

「探索しているのに、真名解放が必要なんですか?」

 

 

『ああ。ここの研究所、違法な生命・生態系の研究とか色々やっていたみたいでな……研究室に入る度に、悪辣なモノを見せられて……今すぐにでも、管理局の高官殺しに行きたい気分にさせられているよ……【クレッセント・ノヴァ】』

 

 

「見なきゃ良いんじゃ無いですか?」

 

 

『ああ?見たくて見て回ってる訳じゃねぇよ!フレールくんの視界を通して、管理外世界で拉致られた女の子がいたから探しているんだよ!!【クレッセント・ノヴァ】!』

 

 

「…………なにやってんですか……」

 

 

呆れたようなテオルグさんの声。

それよりも、私達としては違法研究関係が気になるところ。管理外世界で、少女を拉致して実験体にしているって事なんだろうけど……そんなの、許されることじゃない。

チラッとフェイトちゃんを見る。こっちを見ていたフェイトちゃんと目が合った。

 

 

『【あの組織】でも、やっていたことだろう?それに、“雫さん”の言葉もあるからな!【クレッセント・ノヴァ】!!』

 

 

ーー“しずく”、さん?

 

 

「誘拐犯ですね!わかります……」

 

 

『誘拐じゃねぇよ!僕の育ての親だろ?【クレッセント・ノヴァ】!!』

 

 

ーーあ、育ててくれた人がいたんだ……。

 

 

「え?育てて貰ったんですか?」

 

 

『…………………………………………』

 

 

双夜が、長い沈黙に入った。

なんで、そこで黙っちゃうのかなぁ……。

 

 

『……日向と僕は、頑張った』

 

 

「そうですね。日向さんは、頑張り屋さんでしたね……ああ、日向さんというのは雫さんの実子です。マスターも、退院するまでは問題ない人生だったと思いますよ?ただ、普通の子供……という様な存在ではありませんでしたけど……」

 

 

『……退院後は、謝罪と苦労の日々だった……』

 

 

「そうですね。主に、雫さんが犯す犯罪レベルのトラブルは酷いモノでした。動物園では、山羊を連れて帰ろうとするわ……ペットショップでは、真夜中に忍び込んで子猫達と戯れようとするは……コアラが可愛いからと、許可なく“門”を超えようとしましたよね……」

 

 

『やめてぇー!!思い出させないでぇー!!』

 

 

「雫さんが、問題を起こす度にマスターと日向さんが謝罪して回っていましたよねぇー……懐かしいです」

 

 

『( ; ゜Д゜)…………(゜Д゜;)』←場にいる全員

 

 

なんて、苦労人。

両親に殺されかけて、逃げ出したら入院生活。

それが終わったら、養母の起こす問題を妹と共に謝罪して回るなんて……詐欺も良いところだろう。

双夜の人生は、波乱万丈なんて言葉で済ませない。

あまりの苦労人気質に、私はホロリと視界を歪ませる。

 

 

『あ、いたいた…………いたけどさぁ……【クレッセント・ノヴァ】』

 

 

「チッ。また、真名解放ですか……」

 

 

『雫さんの思い出でも、抑えきれないだけだよ。酷い光景だ……これで、この子を不老不死にしたら高官の思い通りなんだろうなぁ……【クレッセント・ノヴァ】!』

 

 

「?…………不老不死って、魔法等で造れましたか?」

 

 

『いや、神秘系の魔導の果てに至るのが正式だな。後は、ヴァンパイアに吸血感染したら……だけど。吸血感染ができるヴァンパイアが、そもそもいないからなぁ……【クレッセント・ノヴァ】』

 

 

「(OДo;)ドキッ!!」←w

 

 

「そうですか……あ、そういえば……管理局を襲撃するって話は冗談なんですよね?」

 

 

「なんだって!?」

 

 

『この後で、行くよ……流石に、キレたわ!』

 

 

低く小さい声で、双夜は断言した。

クロノ君が、慌てたように声を荒上げていたけど……複雑な顔で、腕を組み唸っている。珍しい……あのクロノ君が、双夜を捕まえるかで悩んでいるなんて……。

 

 

「あ、マスター?一つ質問があるのですが……」

 

 

『なんだ?』

 

 

「常時、防御術式で自らを護っているマスターをその高官達は簡単にマスターを殺していたようでしたが……防御術式を抜かれたんですか!?」

 

 

『んな訳ねぇよ!……人質をとられたってだけだ。見も知らずとはいえ、若い命がああも簡単に殺されるのを見せられたら、防御術式を解除して自分が惨殺された方が余程良いって思うだろう?【クレッセント・ノヴァ】!』

 

 

「…………」

 

 

そっか……そういうことだったんだ。

双夜の優しさに、私は心暖まる思いだった。

双夜のとった行動自体は、誉められたものではないのだけど……誰かを助けようとするその思いだけは誉めてあげたい。

 

 

「酷い話ですね。自分の思い通りにする為とは言え……他人の命をそうも簡単に切り捨てるとは……………………これが、時空管理局のやり方なんですね!!!!!」

 

 

「待て!違うぞっ!!」

 

 

「いやー、悪辣非道もいい線行ってますよねー。まだ、人間を助けて回る【あの組織】の方がマシなんではないですか?」

 

 

『一枚岩ではない《正義》を名乗る組織なんて、そんなものだよ。それに、【あの組織】は一枚岩だったじゃないか……それと比べるのは、可哀想って言うものだよ』

 

 

「……君達の組織は、一つに纏まっていたのか!?」

 

 

「ええ。【あの組織】の人員は、約数万いましたが……更に、ぶっちゃけ半数以上が快楽主義者です。が……何故か、犯罪を犯す者には一丸になって戦っていましたねぇ……」

 

 

それは、驚きの話だった。

大きな組織になればなるほど、纏まりが無くなって行くのに……時空管理局ですら、一枚岩ではないって言うのに……数万人いながら、一つに纏まっていたなんて……奇跡に近い。

 

 

「す、すごいのね……」

 

 

「まあ、あそこの人達は特殊な方々ばかりでしたから……だから、纏まっていたのかもしれません……」

 

 

『……僕、あの人達……嫌い……』

 

 

双夜の声が、すごく憎らしげで怖い。

何故、そんなに怒っているのか全くわからない。

 

 

「お世話になりっぱなしなんですけどね……」

 

 

『それでも、嫌なものは嫌!』

 

 

「……マスターは、それでも良いですが……我々、使い魔一同は感謝してますよ?」

 

 

『必要ない!僕の事なんて、放っといてくれた方が良かった……正気を取り戻したところで、アイツが生き返る訳でも無いのに……むしろ、正気であることの方が辛い……』

 

 

「……マスター……」

 

 

アイツ……というのは、双夜の恋人のことだろう。

双夜が、ずっと後悔している大切な人を失った思い。

正気を失ってでも、その悲しみから逃げ出そうとした双夜の気持ちが重くて辛かった。

 

 

「双夜……そんなに、その子の事が好きだったんだね……」

 

 

「同棲してましたからね……」

 

 

『同じベットで寝てたからな……』

 

 

『ええっ!?Σ( ; ゜Д゜)!?』

 

 

「…………そ、そ、そうなんだっ……////」

 

 

「…………へ、へぇ……/////」

 

 

それはつまり、男女の関係っていうアレなのかな!?

聞きたいけど、ちょっと聞き辛い。フェイトちゃんを見ると、顔を真っ赤にしてこちらを見ていた。きっと、似たような事を考えているのだろう。

 

 

『お風呂も、一緒だったよ?あの頃は、まだ女性恐怖症もなにも無かったからねぇ…………』

 

 

「あわあわあわあわ……」

 

 

「へ、へぇ……そ、そうなんだぁ……」

 

 

どうしよう……この手の話は、免疫がないからどんな風にツッコミをいれたら良いかわからない。下手につつこうものなら、地雷を踏み抜いてしまいそうだ。

 

 

『「さて、なのはママ(さん)達は……一体どんな想像をしたのかなぁ……?」』

 

 

「えっ!?そんな、妄想なんてしてないよ!!」

 

 

「フェ、フェイトちゃん!!」

 

 

ニヤニヤと、邪悪な感じで笑うテオルグさんとフレールくん。その瞬間に、嵌められた事に気が付いた。

 

 

「もう、テオルグさんも双夜も嘘ばっかり言ってると、誰にも信用されなくなるよ!!」

 

 

『残念ながら、僕が彼女と同棲してたことも、同衾していたことも、一緒にお風呂入ってたのも事実だよ?』

 

 

「はい。事実ですね……」

 

 

『ーーーーー』(全員)

 

 

「因みに、あの方が寝る時は……必ず、ネグリジェを着用されてましたね……マスターの理性が、良く持ったなぁと感心いたしました」

 

 

『あっはっはっは!本当に、耐えられた事は奇跡だったと思うよ?流石に、年齢が200歳を越えていようと……見た目が、12歳くらいだからというのもあったかもだけど……』

 

 

えっ!?200歳!?なのに、見た目が12歳!?

どういう事なんだろう?寿命的な何かが、私達とかなり違うみたいだけど。

 

 

「待って!双夜の世界では、100年以上生きるのが当たり前なのかな?」

 

 

『「うん。当たり前だよ(ですよ)?」』

 

 

「一番長生きの方で……800歳以上900歳未満が一人。600歳以上700歳未満が7~10人。それ以下は、世界人口の半数はいますねぇ……」

 

 

『世界人口の約8割が、魔導師っていう世界だよ。君達風に言うと……その8割の内、4割がAランク以上。ああ……僕の世界の人口をまず言わないといけないね……えっと……』

 

 

「大体で、約120億人ですね」

 

 

『なら!約96億が魔導師ってことになるか……』

 

 

「96億っ!?それだけ、魔導師がいるのか!?」

 

 

とんでもない、世界である。

だから、双夜が魔法を秘匿しない理由にも行き着いた。

 

 

「もしかして、日常的に魔法を使ってるの?」

 

 

『魔法と科学がごっちゃになってて、普通の家庭にすら魔道具が置いてあったはずだよ?僕も良く利用していたのが……台所用品の魔法洗剤?地球にクリーンな洗剤です!が、売り文句だったアレ』

 

 

「ありましたねぇ……うっかり、洗濯機に入れたら色物のシャツが真っ白になっちゃうヤツですよねー(笑)」

 

 

『そうそう!黒のシャツが、真っ白に……って、どうでも良いだろう!?』

 

 

やったんだね……。

 

 

『あー……えー……あ!んで、Aランク以上の4割の内、約2割がSランクだね。約24億。その中でも、突飛していたのが、御三家と魔法五大家かな?』

 

 

「御三家が、大和家・出雲家・沢木家ですね。沢木家は、血筋が絶えてしまったので名前だけの存在ですが……」

 

 

『でも、大和家と出雲家は普通にあったよ?推定SSSランク魔導師を生み出した家系』

 

 

「……と、SSSランク……」

 

 

『大和家は、8人。出雲家は、5人。いずれも、英雄や賢者とか呼ばれる名門だよ……因みに、僕は大和家の分家筋の末子。一応、SSランク扱いの魔導師だったよ?』

 

 

『ーーーーー』(全員)

 

 

「ただ、問題があるとすれば……」

 

 

『うん。実力主義なんだよね……僕の世界って……』

 

 

『実力主義!?』(全員)

 

 

『この世界では、魔力ランクが高ければ良いみたいだけど……僕の世界は、学力とか実力が無いと出世も出来ない世界なんだよ……まあ、【あの組織】には劣るけど……』

 

 

「ど、どちらにしても、厳しい世界で生きて来たのね……」

 

 

『資格を取るにしても、年齢制限があったり……魔導師になるなら、魔法連盟……国際連合みたいなのかな?に登録しないとだし……ある程度の功績を上げると、二つ名みたいなのを貰えて厨ニ病を排出したりしてたけど……』

 

 

「マスターにもありましたよね!!二つ名っ!!!」

 

 

『…………一気にウザくなった』

 

 

「えー!良いじゃないですか!私は、気に入ってますよ?あの二つ名っ!!!」

 

 

『ヤメレ……マジ、言うな……』

 

 

「どうしようかなぁ……♪」

 

 

テオルグさんのテンションが、ドンドン上昇している。

それと対照的に、段々落ちていく双夜のテンション。

なんだろう……そんなに嫌な二つ名だったのだろうか?

 

 

「世界の発展に貢献した魔導師に贈られる称号なんです!『ヤメロ……』マスターは、宇宙開発において素晴らしい功績を上げられまして『ヤメロって!』……でも、マスターは【魔王】と言う称号に固執されて……『テオルグっ!!』そしたら、一つだけあったんですよ!!『ヤメテー!!』魔王の称号だけど、功績を讃える称号が!!『ヤメテェー!!言うな!マジ言うなあぁぁ!!!!』その名も、【愛を叫ぶ魔王】!!!!」

 

 

『うわっコイツマジ言いやがったっ!!信じられねー!!』

 

 

【愛を叫ぶ魔王】……このネーミングは、恥ずかしいっ!!っていうか、誰が名付けたの!?

 

 

「【愛を叫ぶ魔王】か……」

 

 

「【愛を叫ぶ魔王】……凄い称号ね……」

 

 

「【愛を叫ぶ魔王】……良い称号だよね?」

 

 

「それをですね、中継で全世界に放送するんですよ!世界に二つ名持ちが誕生しましたー!!的な報告という名の晒し者ですね。地球上、全ての人類が注目するなか【愛】を叫ぶんですっ!!」

 

 

「ブッフフッ!!あ、【愛を叫ぶ魔王】っ!!愛っ!!全世界に中継っ!!全人類に中継っ!!あははは!!」

 

 

神崎君……笑いすぎ……。

後で、どうなっても知らないよ?

 

 

「この叫びには形式がありましてね?まあ、恋人に愛を叫んでも良いんですが……まず、OKはされませんね。ぶっちゃけ、その宣誓の対象として映りたくないです!!」

 

 

ーーだ、だよね!

 

 

「で、その形式も……はっちゃけてますよぉ?コレが、その時の映像です!」

 

 

空中にディスプレイが投影される。

そこには、12歳くらいの双夜が映っていて……とても、その場に立っていられるような雰囲気ではなかった。

今にも倒れそうな顔色で、目は虚ろになっている。

これから、何をいうのかはわからないけど、ろくでもない事をさせられようとしているのは良くわかった。

 

 

『[ーーーそれでは、宣誓していただきましょう!!]』

 

 

苦虫を噛み潰したかの様な歪んだ顔で、壇上に上がっていく双夜。そして、マイクの前に立つと泣き出しそうな顔付きでマイクをジッと見詰めている。

 

 

『[……………………]』

 

 

しばらく、無言で立っていて……ついに、覚悟を決めたのか溜め息を吐き出し……。

 

 

『[この度……【愛を叫ぶ魔王】を襲名いたしました如月双夜です……]』

 

 

陰鬱な顔で、ブツブツと自己紹介を始めた双夜。

 

 

『[固い!固いですよぉ?もっと、軟らかくお願いしまーす♪]』

 

 

暗い雰囲気を吹き払うかの様に現れたのは、双夜より幼い感じのする少年。

彼が出て来た瞬間に、双夜にダメ出しをする。

 

 

『[……テメェ。後で、マジ滅ぼすからなっ!?覚えてろよ!?]』

 

 

怒りに震えた様な双夜が、少年を睨み付けて宣言しているが……少年の方は、飄々としたものだ。

 

 

『[ほらほら、みんな待ってますよぉー(笑)]』

 

 

『[……………………みんなー!僕が、如月双夜……【愛を叫ぶ魔王】だよー☆]』

 

 

「!?」

 

 

突然、双夜の態度が180度変化して明るく元気なモノとなる。なんだか、歌のお兄さん的な感じだ。

 

 

『[ほらほら、呼んでみてぇー?でも、如月双夜なんて堅っくるしい言い方は嫌だよー?うん。「ソウニャ」って呼んでくれるかなー?はい、セーノ……ソゥーニャ☆!!]』

 

 

『[[ソゥーニャー!!]]』

 

 

子供を含む、大勢の声で双夜の名前が叫ばれる。

双夜はどちらかというと、全力でノリノリ……というよりも、自棄になっているといった方が良いだろう。

そうとは知らない周囲が、双夜の名前を叫ぶ。

 

 

『[ノン、ノン!ソ☆ウ☆ニャ♡♪……もっと、愛を込めてぇーーー!!!!!]』

 

 

『[ソゥーニャー♡♪!!]』

 

 

一旦、ダメ出しをして双夜は、両腕を開いて叫んだ。

『もっと、愛を込めてぇーーー!!!!!』と。

そのまま、双夜はしばらく動かない。

直後、垂直に膝をついてorzの状態へと変化していく。

余程、ショックだったのかそのまま号泣。

 

 

「これ、実はさっき出て来た少年の策略なんです!本当は、こんな風にしなくても形式的な用紙を読み上げればOKだっんですが……」

 

 

「そ、そうなんだ……」

 

 

「ええ。流石、撥春さんですよねー!英雄の一人なんですよ?見た目はあんなんですが、600歳の怪物さんです!!」

 

 

『ええっ!?』

 

 

アレで、600歳!?

全然、子供だと思ったよ……。

 

 

「この後、約一ヶ月間程……この映像が、ニュース番組やらで放送されまくります。マスターが外を出歩けない程に(笑)」

 

 

い、一ヶ月間も!?

それは、恥ずかし過ぎて外を出歩けないっ!!

 

 

『……時空管理局、マジ滅ぼすっ!!!』(泣)

 

 

「八つ当たりですか?わかります……」

 

 

「え?ちょ、ま、待て!!」

 




オリジナルの宣誓は、もっと真面目なヤツだったと言っておこう!しかし、インパクトも無ければ、印象もパッとしないのでもっと違うモノをと思っていたけど……思い浮かばなかった。
結局、無難なモノで……持ってった。

そしたら……最近、武装○金でインパクトのあるシーンを見て「こんだけ、はっちゃけれればなぁ……」的なシーンをみたので歌のお兄さんと合体させて使ってみた。
笑顔の絶えない明るく元気な双夜で、会場を巻き込んでの宣誓。うん。最高の暗黒歴史建立!!

そして、『大和撥春』登場。
双夜が、【紅(クレナイ)の小悪魔】と呼んでいた人です。
髪の毛が赤黒く、真紅みたいだからという理由。
後の【小悪魔】は、性格ですね!
「お前みたいな悪人は、これくらいしないと信用されないだろう!!」と双夜を説得した人でもあります。
東京タワー(600年後もあるかはわからない)の展望台屋上から、小さな子供を投げ捨てる人です(設定)。
ノーロープバンジーです!!命綱はありません!!
魔法が使えるなら、浮遊魔法で浮かんで見せろ!!←鬼
見た目が幼かった双夜も投げられました(笑)
兎に角、タワーから落とされる子供が後を絶たないのでタワーには武装した警備員が毎回立っています。
まあ、撥春が止められた事は一度無いんですけどね。
撥春は、心霊系の呪術士なので……警備員は、毎回呪われて何処かに放置されているんですよ。
そして、大和(本家)には毎回タワーを管理しているところから請求書が送られて来るわけです。大和撥春にかけられた呪いを『払い落とした代請求書』が(笑)

【物語の内容】
予定していたものと今回の話は全く違う結末になりました。本当なら、フェイトちゃんとクロノ・ハラオウンが助け出す予定だったんだけど……クロノ・ハラオウンが、暴走しちゃった上……双夜のスキルに自動防衛システムモドキ(大人モード発動後復活)があったのが致命的。(神崎を引っ掻けて上下にビタンビタンさせたアレが、自動防衛Sモドキです)

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m(_ _)m

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