絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Side 神崎
という訳で、【組織】へとやって来た神崎大悟です。
師範代達に連れられて、通された先にはセイビアさんが待っていて普通に自己紹介から始まった。そう言えば、会話とか初めてでしたね。前は、顔合わせはしたけど会話もなく別れた気がする。
確か、SAOモドキ世界の依頼だったかな?師匠と会話して、依頼の内容を説明されてそれに対しての質問と応答をしただけでそれ以外の会話をした記憶がない。なので、本当に今回が初めての会話である。
「神崎大悟です。よろしくお願いします……」
「おう。双夜から、聞いてるよ?《時空石》を作るんだってな?」
「あ、はい。えっと、それで……大釜で作るんですか?」
「は?ああ、アトリエシリーズな!知ってる知ってる……それ、【鮮血の】に聞いたのか?」
「あ、いえ……師匠に……」
「あんのクソボケ!双夜に何教えてやがるんだ!?」
ああ、やっぱりあの人の仕込みだったんだ。そして、師匠はそれをまともに受け取って覚えてるんですね?ついでにいうと、その仕込みは各方面の方々に多大な迷惑をもたらしているモヨウ。
「えっと……大釜?」
「使わねぇよ!?てか、一体いつの時代だよ!?」
憤慨するセイビアさんを横目に俺は、心の中で『デスヨネー』を連呼していた。ゲームの如く、大きな釜で錬金術を行う事は無いらしい。そりゃ、大量の回復薬や大量の魔法薬を作る時は使うらしいけど……基本的には、ビーカーやフラスコを使うとのこと。
「あ、普通に大釜って使うんだ……」
「普段は、使わないぞ?」
「じゃぁ、今回は……」
「お前……蒸留水を作るのに、大釜を使うと思うか?」
「濾過装置ですよね!わかってますよー?」
「まあ、大釜よりも巨大な設備を使うけどな……」
「……oh Jesus……」
大釜よりも、巨大な設備を使うんなら大釜と大差ないと考えられる。つか、蒸留水を作る為にそんなもんまで作ったのか!?
「誰だよ。そんなもん作ったのは……あ、いや、わかるな……」
「他にもあるぞ?巨大なフラスコとか、巨大な秤とか……」
「最早、大量生産前提の設備ね……」
「おや?もしかして……神崎くんの彼女?」
背後で、会話を聞いていた翼が余りの規模に驚いたらしくボソッと呟く。それを聞き留めたセイビアさんが、からかう様にそんな事を訊いてきたのでバッサリ切り捨てる。
「いえ、違います!」
「即答……別に、それが本当でも嘘でも女の子は立ててやれよ。まあ、少し溜めて相手が勘違いする前に訂正するでも良いだろう?」
「おぉう……でも、俺は【リリなの】のヒロイン達とーーー」
「お!?ハーレムか!ハーレムだな!?よし!【始まりの魔法使い】に報告しないとな!!そして、二人っきりにしてやるから奴の怨嗟を受け止めてやってくれ!!」
「止めて!マジで止めてぇ!!ハーレム違う!ハーレムじゃ無いから!!告げ口しないで!!!」
「なんだ、順次攻略か……」
「ハァハァ……唐突に、覚醒するの止めてくれませんか?」
「いやー、最近面白い事が無くて……トーマも、君ぐらい面白かったら良かったんだけど……」
トーマと聞いて、一瞬頭に思い浮かべたのは『上条当麻』。
しかし、あの人物がここに居るハズもないのできっと《堕ち神》にボコられていた人だろう。フムフム、面白くない人なのか。
「あー……俺、その人がどんな人か知らないんですよね。どんな人なんですか?その、トーマって人は?」
「そうだなぁ……路頭に迷った子羊?」
なにやら、とても不名誉な称号を持っているらしい。
とりあえず、当人とは先入観なしで会いたかったのでセイビアさん主観の話は聞き流しておく。ただ、真面目な奴との事だったのにやってる事はサボり魔のそれだった事は覚えておく事にした。
多分、その辺りが『路頭に迷える子羊』的な話なのだろう。
「まあ、良いや……」
「コイツ、人の話を半分聞き流ししやがった……」
「基本、他人からの話は半分聞けばOK。後の半分は、自分で確認するのが正解……って、師匠が言ってた」
「双夜の仕込みか……チッ、妥当だな」
だって、他人の話を真に受けてBLの闇に沈んでしまった憐れな男の末路を聞いた後での忠告だったんだもの……聞かない訳にはいかない。流石に、トーマって人物の話を真に受けた所でBLの闇に引き摺り込まれる事は無いだろうけど……脳裏にチラチラと、絶望する己の姿が過るので師匠の忠告を厳守する。BL怖い。
「それで?お前は、専用の《時空石》を作りたくて基礎理論を学びに【組織】に来たと聞いたが……間違いないな?」
「基礎理論?違います。《時空石》を作れとしか聞いてないです」
「…………半年で?」
「えっと……アレ?なんか、話が違うんですか?」
「専用の《時空石》を、錬金術の基礎理論も知らない奴が半年で作るの?あははは。舐めてんのか!?」
「あ、やっぱり話がおかしかった……」
「どういう事かしら?チビッ子は、《時空石》を作れって言ってたわよね?材料は、無限にあるからって……」
「そうそう。なんか、無理矢理熟練度を上げて作れ的な話だったんですが……」
「無理矢理熟練度アップ?…………なんて、スパルタ……つか、この超実力主義な【組織】人でも『スパルタ』と感じるレベルの事をさせようと思うアイツがおかしい」
おぉう……無理矢理熟練度アップは、【組織】でも珍しい分類に入るレベルのスパルタな行為なんだそうだ。何と言うか……ぶっちゃけ、不老不死な《神殺し》が不眠不休で半年間無茶に無茶を重ね過労状態に至っても専用《時空石》を作れる確率は一桁だとか。基礎理論を知っている錬金術師だったとしても、専用の《時空石》を作るのに短くても一年は掛けるレベルの話なのに……それをド素人が、半年で実行するにはちょっと無茶が過ぎる話だった。
「それ、どんな無茶振りなんですか!?」
「というか、お前……そんな話、信じたのか!?」
「人の話を半分聞かない様にしていたハズなのにね……」
「師匠が、嘘を付くハズがないと思ってました……」
「いやぁ、アイツ……基本的に嘘付きだぞ?まあ、今回は別の目的があるみたいだけど……」
「別の目的?」
「多分、足手まといだと思われたんじゃないか?」
「足手まとい?」
「例えば、神崎では倒せない敵の存在を感知したとか?……ああ、いや……この場合は、神崎だけなら問題ないけれど、そっちのお嬢さん方が居ると足枷に成りかねないとでも考えたか?」
「…………そう、私達が居たからなの……」
流石に、それは違うだろうとは言えなかった。
あの時の師匠は、確かに話題を《時空石》方面に向けていた節があったのでセイビアさんの予測は正しいと思われる。ただそれが、翼達が足手まといだったからかと問われると……多分、違うだろう。もし、あのままあの世界に居座っていたとすれば翼を守る役は俺が担当する事になっていたハズだ。当然、俺と強制的に契約を交わす事になったセイバーも護衛の対象と化す。そこから導き出される結論は、俺の力量不足以外のなにものでもない。
俺が、人間から産み出された《堕ち神》位の存在としか戦えないのが理由だろう。もう少し、レベルアップしたいのは山々だけれど気ばかりが焦って成果に繋がらなかった。ついでに言えば、《縮地》の成功率も未だに10%を越えない状態が続いているのでそう思われたのかもしれない。
「くっ……最強の女剣士さんの所に修行へ行って来ようかな?」
「止めとけ。今回は、錬金術の勉強か熟練度上げに来たんだろ?」
「そうは言いますが、足手まといだから外した……なんて言われたら焦るじゃ無いですか!?」
「落ち着け。気持ちは、わからないでもないが焦っても仕方がないだろう?ここは、地道に積み重ねて行こうぜ!」
「クソッ……」
焦る気持ちは、抑え切れるモノじゃないが……今回は、セイビアさんの言う通り錬金術を学びに【組織】へと来たのだから鍛練はまた今度という事にした。OK、切り替えて行こう!
「…………話はわかりました。それで、スパルタですか?普通に、座学からですか?」
「……………………」
「もちろん、スパルタに決まってるじゃないですか!兄様」
「その為に、【組織】まで来たんだ。スパルタでやるに決まっておろう!兄様」
「…………だ、そうだ。とりあえず、スパルタでやりつつ知識を詰めて行こうか?フォロー的な感じで……」
「両方!?それ、超ハードモードなんじゃ!?」
「良いではありませんか、兄様」
「実施訓練も出来て、知識も得られる……最高の環境じゃな!兄様」
「すまんな。俺に決定権は無いんだ……行くぞ」
「ちょ!?セイビアさん、弱っ!?」
目を伏せる様に逸らしたセイビアさんは、逃げる様に錬金施設のある場所へ案内を始める。そんな背を向けたセイビアさんの左右で、邪悪なしてやった顔をする悪魔の様な師範代達が怨めしい。
つか、アルトリアな外見で邪悪な笑顔をするのは止めて貰えませんかね?美少女の顔で、醜く嗤うのはちょっと止めて欲しい。
あんなモン見せられたら、夢にまで出て来そうで恐過ぎる。
「笑うなら、もう少しおしとやかに儚く笑ってくれませんか?」
「は?兄様は、馬鹿なのですか?」
「待て!兄様は、元々馬鹿であるぞ?」
「あ……そうでしたね。兄様は、元から馬鹿でした……」
そう言って、哀れむ様に俺を見詰めるリリィ。心折れそうなので、そんな目で俺を見詰めるのは止めて欲しい。つか、清楚可憐な美少女が悪魔みたく嗤うのなんて誰得だと思ってんだよ!?
ふざけんな!外見詐欺をやるなら、徹底的にやって欲しいって言ってるだけだろ!?なんで、俺一人が哀れまなければならないんだ!?というか、皆だって醜悪に嗤う美少女なんて嫌だよね!?
「誰に向かって言ってるんですか?」
「止めよ、リリィ。兄様には、衆人観衆が見えておるのだ。ソッとしておいて上げなさい」
「はっ!そうでしたか。では、関わらない様にしておきます」
「酷いなぁ!もう!!」
「諦めろ。アレは、そういう生き物だ」
「セイビアさん……諦めが良過ぎですよ!?」
「長い事生きてるからな。ある程度は、諦めが付くさ」
「おぉう……」
「それに……反応すればする程、返って来る反応はキツクなるぞ?最終フェイズは、心へし折られるから絡まない事だ」
「お、おぉぅ……了解だ」
「嫌ですねぇ……そんな事しませんよ。ねぇ?オルタ?」
「ウム。ちょっと、
そんなモン告げられたら、心へし折れるのは目に見えている。
しかも、悪意満々でへし折れるまで言葉責めにされるのも容易に想像出来る。ぶっちゃけ、二人は心へし折る気満々だった。
とりあえず、そんなやり取りをしつつ錬金施設へと辿り着いた俺達だったが……なんなんッスかね?この巨大な施設は!?
「……小人になった気分ね」
「メルヘンな感想だな……」
「【鮮血の】さんが、嗤っていそうだ……」
「その感想は、望んでなかった……」
「つか、大量生産前提の施設と言えどもやり過ぎなのでは?」
ぶっちゃけ、巨人の住みかである。一応、人間サイズの作業台等も揃ってはいるんだけど。それ以外の錬成に使う道具が、ちょっと常識を外れ過ぎていた。この大きさがデフォなら、機動戦士くらいの巨人あれば調度良いサイズだろう。まあ、MSなんて使ったらちょっとした事で砕けて錬成所じゃないんだろうけど。
「そう言えば、【天子】とかも作れたりするんですかね?」
その巨大な作業場を見ていたら、フとあの【天子】も造れるんじゃないだろうかと思って聞いてみた。そもそも、《堕ち神》の原因である《複合融合魂》すらも錬成辺りで作られていそうだったからだ。《魂》の錬成は、鋼錬でデフォな理論だったからな!
「は?テンシ……【天子】!?【天子】っつったか!?」
「え?……そんなに、驚く事なんですか?」
なのに、凄まじい反応が返って来た。
「おまっ……いや、どうなってんだ!?お前等、【魔法少女】の世界に行ってたんじゃなかったのか!?」
「あー……」
「そうなのだが……」
「なんで、【魔法少女】の世界で活動している新人の口から【天子】なんて言葉が出て来るんだよ!?」
おやぁ……?新人の口から、出て来る様な存在じゃ無かったんですね……【天子】って。でも、普通に現れましたよ?アレ。
「えっと……師匠が、倒してましたよ?」
「はあぁ!?一人で!?」
「あ、はい。一人で……」
何をそんなに、慌てているんですかね?割りとアッサリ、30ちょっとで倒された『壁』程度の相手だったのでセイビアさんの反応はとても不思議だった。
「…………普通は、レイド組んで倒す相手だぞ?」
あはは。レイドボスを、ソロで討ち取ってましたよ?ウチの師匠。
そりゃ、慌てる話である。つか、【レイドボス】だったんだ……【天子】って。ソロで、相手にする敵じゃないな!
「30分ちょっとで、倒されていたんで普通に倒せるんだと思ってました。ええ、ええ……ウチの師匠がおかしいのはわかっているんですが……でも、《神殺し》なら10分程で倒せると聞きましたけど?」
「10分ちょっとって……そりゃ、《神殺し》の精鋭で被害ド外視すりゃぁそれくらいで倒せるけど……なぁ?」
「被害ド外視ですか……」
幾ら何でも、被害を念頭に要れないのはヤヴァいッスよ!?師匠ェ……。そう言えば、師匠って【組織】の人達に冷たかったッスね。成る程……師匠ってば、《神殺し》の精鋭達を消耗品として使った場合の時間を言っていたのか。エグい。
「というか、【天子】には大量の《堕ち神》が搭載されていたハズだ。ソイツは、どうした!?」
「え?えっと、使い魔と一緒に俺とで倒しましたけど?」
「何、当たり前みたいに言ってんだコイツ……それ、かなり異常な発言だからな!?」
あるぇ!?《堕ち神》って、使い魔や新人が倒すと異常な扱いになるモヨウ。え?でも、普通に倒せたんですけど!?俺なら、当たり所が良ければ一撃粉砕出来ますよ?というか、師匠のやり方がかなりのスパルタである事が判明した。
「…………全く、あんの常識外れはどこまで行っても非常識なクソッタレだったんだな!!」
「どんな異常でも、普通にすれば普通になります」
「ウム。それに、最初から異常であれば異常が普通になるのは当たり前であろう?ここは、そういう所が温くてイカンな!」
「お前等のやり方は、新人がバカスカ落ちこぼれるから出来ないんだよ!そりゃ、神崎が上手く行ってるだけで普通は出来損ないになるからな!?」
「ワンツーマンでやれば、成功する確率は高いですよ?」
「ホレ、そこに成功例が……」
「ヤメロ!神崎が、普通みたく言うな!マジで!!」
俺、セイビアさんに普通じゃ無いと思われているみたいです。
とは言え、普通を知ったからと言って鍛練度を下げられるなんて事はなく……スパルタは、スパルタのままで進行される事に。
そう言って、鉄の塊をヒョイッと渡された俺はそれを別のモノに錬成する様に言われた。
「そんないきなり言われて、出来る訳ないだろう!?」
「はい。黄金にしてみました」
「……………………Σ(|||´Д`)!?」
なので、黄金錬成をして返してみるとセイビアさんが得たいの知れないモノを見る様な目で俺を見詰めてくる。ヤメロよぅ(笑)。
「……成る程。染まっちまったのか……」
「……………………」
嫌だなぁ。その言い方。それじゃぁ、まるで俺が師匠の色に染まっているみたいじゃないか!?ぶっちゃけ、BL臭いんでそういう言い回しは止めて欲しい。それに、他の金属や貴金属の錬成率よりも黄金が簡単に出来るからしただけだ。黄金律的に……。
黄金以外の場合は、成功率が激減してショボショボである。
だからこそ、未だにステンレスレベルで留まっている状態だ。
「別に、好きで出来る訳じゃないです……」
「ああ。ギルガメッシュ効果か……じゃぁ、他の金属は?」
「ショボショボです」
「…………フム。それって、ただ単に知識量不足なんじゃ……」
「は?」
「えっとな?錬金術ってのは、知識量で成功率が変わって来るんだよ。例えば、其々の金属構成分子や原素とかなんだが……」
「じゃ、それを知ればレパートリーが増えると!?」
「その様子じゃぁ、何も聞いてないみたいだね……」
セイビアさんが、非難する様に師範代達に視線を向けると鋭く睨み返される。反射的に、セイビアさんは視線を逸らしたけど……この人って、そこそこ権利を持つ有権者じゃないのか!?
「現代世界に置いて、自力で調べられる環境が調っている状況で我々が教える必要はないかと愚考します」
「ありとあらゆる手を尽くす事が求められている故に、その事に気が付かぬ木偶の坊は要らないと進言します」
「マジ、スパルタなんだな……」
「スパルタ過ぎて、辛い!」
「大変ね。私は、応援しか出来ないけど……頑張ってね?」
「くっ……この落差が、地味に辛いです……」
「頑張れ!マジ、頑張れ!!」
という訳で、蒸留装置による《蒸留水》作成を実行する。
もちろん、普通の大きさな道具でだぞ!?大量生産用の蒸留装置は動かさずに、一般的な蒸留装置でジックリと《蒸留水》を作って行く。ぶっちゃけ、普通の水を火に掛けて時間を潰す作業である。つか、安全装置付きなのに火の番をする必要もない。
「…………拷問?」
「そっちは、自動で出来るから他の方法でもやるんだよ!」
と言うので、水晶を使った蒸留法等も試してみた。
つか、《蒸留水》つっても色んな方法があるもんなんだな。
「兄様。そんな、チマチマした方法で熟練度は上がりません」
「こっちの乾燥させた《体力草》と《蒸留水》を約80度で煮て作る《スタミナポーション》を作って経験値を稼ぐのだ!」
「ちょ、初心者にやらせる事じゃねぇよ!?」
「大丈夫です。兄様ならやってくれます!!」
「ふぁ!?」
「ウム。なぁに、失敗しても使い道はある。問題ない」
「それって、《栄養剤》として使う気なんじゃ……」
ああ、倒れ掛けたら俺が使うンッスね?超理解しました。効能は、低そうなのでそれ程元気にはならないかもしれないが無いよりかはマシだろう。というか、《体力草》から作られる《スタミナポーション》がどれ程の効力があるのかわからないので判断が付かない。もし、ヤヴァいくらい効力があるモノであるなら遠慮させて欲しい。下手をすれば、翼に襲い掛かり兼ねないからな!
どっかの泥棒の如く、一瞬で衣服を脱ぎ捨てパンツ一丁で翼が眠るベットに飛び込みかねない故に。そんな事になれば、人生の墓場まっしぐらである。
「効能が心許ないのなら、俺の《スタミナポーション》を使うか?ああ、例の概念は突っ込んでないから安心しろ(笑)」
「結構です。例え、『混乱』が突っ込んでなくても要らないです」
「チッ。新薬の実験台GET成らずか……」
「ちょ!?」
アブねぇ!油断も隙もあったもんじゃねぇな!!
ちょっとした、危機も乗り越えつつ俺は指定された栄養剤を作るべく奔走した。つか、八割方が失敗ってアリかよ!?どんだけ、微調整が難しいんだ!?てか、沸騰させたらアウトって難易度高過ぎるじゃないッスか!?一応、沸騰させても効力はそのままらしいので味見してみた。
「かあああぁぁぁ!!!?!?」
カラッ!メッサ、カラッ!!
ゲホゲホと咳き込みながら、口にした激辛な《スタミナポーション》にのたうち回る。これは、確かにアカンですわ。辛過ぎて、口にしただけで火を吹きそうだ。てか、ハバネロの方がまだ雑味が多くて食べられるんですけど!?雑味が無くて、辛いだけだとこんなモノになるのか……恐ろしい薬品である。因みに、成功した《スタミナポーション》はちょっと甘味のある飲み物だった。
効果の方は、一般的なリボビタ程度。即効性も、特効性もない。
「んん!?」
そういやぁ、失敗しても飲まされるンだったな……慎重に作ろう!!
はああぁぁぁ……漸く、主人公を双夜から別の誰かに押し付ける事に成功した!ある意味、押し付けたって事なんだけど。因みに、双夜は基本的に〆を担当させた方が能力的には合ってるんだよね。あの精神的な不屈君には。そして、神崎とセイビアの絡みは滅茶相性が良い。ネタボケとツッコミが、普通に可能だからな。とても、楽しい。
スタミナポーションは、失敗すると辛くなる。
因みに、失敗すると酸っぱくなるポーションもあったんだけど……なんのポーションだったのかが思い出せない。
苦いのや、激甘ポーションなんてのもあったんだけどなぁ……さてはてふむ?思い出せない。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。