絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

325 / 592
二九九話

Re:

 

 

【組織】に来て、早くも一ヶ月が経った頃。

俺が、ひたすら魔法薬を作っている間に新年が明けていたそうだ。

【組織】の新年の祝い方は知らないが、俺は久しぶりに宿舎として確保して貰っていた住居に戻った訳だが……そこには、一人寂しく待ち構えていた翼に泣き付かれてとても大変だった事を告げておく。セイバーには、冷たい目で睨まれるし師範代達は俺と違ってチョクチョク帰っていたからと敵に回られて責められるというオチだ。とりあえず、心配を掛け捲ったみたいなので平謝りで土下座して許して貰えたが暫く錬金術はお預けとなる。

まあ、全部俺の自業自得なので甘受するしかない訳だけど。だがしかし、恋人でもない翼のーーあ、はい。ごめんなさい。

 

「そう言えば、師匠はどうしてるんだろう?連絡とか、ないんですけど……」

 

「露骨に話題を変えましたね」

 

「居たたまれないのだろうな……」

 

うるせぇよ!耳が痛いから、何も言わないで下さい。

つーか、マジでメールすら来てないんでけど?師匠が、何をしているのか御存知の方はいらっしゃいませんか?

 

「えっと、知らないんですか?」

 

「「知って(おる)ます!」」

 

「他の使い魔経由で、毎日報告が来ておるわ!」

 

「ええ。どういう状況で、どんな改革なのかは知っております!」

 

「じゃ、教えていただけますか?」

 

「「……………………」」

 

何故、視線を逸らす!?

何か、後ろめたい事でもあるのか師範代達は一向に師匠の現状を教えようとはしない。まあ、師匠がどうこうなるとは思えないので彼の世界か転生者の方がどうにかなっているんだろうけど……さて、一体どんな地獄が口を開いたのやら?もしくは、サクサク仕事を進め過ぎて……この一ヶ月で、どこまでも移動し捲って俺の知らない場所で別の仕事とかしている、とか?

 

「そう言えば、俺達がここに送られた直前にいた世界には人間に転生した【神】がいたとかなんとか言ってましたよね?」

 

「そうですね!」

 

「其奴なら、幻想殺し(イマジンブレイカー)なるモノで襲って来たらしいが……返り討ちにしたそうだ」

 

「い、イマジンブレイカー!?」

 

確か師匠は、高密度のエネルギー体でしたよね!?そんな、幻想に近い存在に幻想殺し(イマジンブレイカー)は仇敵!超簡単に『返り討ちにした』と言われても今一信じられないんですけど!?

 

「問題ありません」

 

「如何なる能力でも、神の力で再現されているモノならばスキル《神殺し》で無害化が可能だ」

 

「…………あれって、弱体化させるだけなんじゃ……」

 

「確かに、弱体化させるモノではあるが……ブチギれしたMasterの前では些末なモノであろうよ……」

 

「えっと?ブチギれしたんですか?」

 

「ある事柄に関してのみ、Masterの沸点が下がるんです。なので、Masterが本気を出すと弱体化ではなく無害化になるのです」

 

なんでも、《ルール・ブレイカー》が良くわからない作用をして弱体化のスキルを強制的な無力化に変化させるらしい。

 

「まあ、ブチギれさせなければ弱体化なだけのスキルでしかないがの?問題は、その後だーー」

 

「オルタ!」

 

「おっと……すまぬ」

 

「ちょっ、なにしたの?師匠、なにしたの!?ねぇ!?」

 

戦闘後の干渉と言えば、悪玉転生者の改心とか更正ですが……まさか、それで『改心』とか『更正』とは言えない何かを仕出かしたんじゃ無いだろうな!?それも、原作人物達に悪影響のある系統の改変を……ちょ、どんな風にやらかしたんですか!?

 

「楽しそうですね。兄様」

 

「Masterが、何をやらかしたのかを楽しみにしているのか……」

 

「やらかす事、前提ですか……否定はしませんけど」

 

「いやー……ちょっと、興味を引かれたので……」

 

「…………まあ、良いですけど」

 

「では!」

 

「男の象徴を、チョッキンしたそうです……」

 

「……………………(汗)」

 

切り落とされた本人でも無いのに、その話を聞いた瞬間ササッと股にあるモノを隠して後退る。なんで、そんな状況になったのかはわならないがとてもロクでもない話からそうなったと思われる。だがしかし、それを俺に確認する術はない。なので、俺の精神を安定させる事を第一として聞かない事とする。

 

「始まりは……」

 

「良い。ロクでもない事なのはわかった」

 

「そうですか。後、転生者が四人居て最初に殺られた者が最弱だったらしいのですが……」

 

どっかの馬鹿が、師匠の前で『奴は、我々の中でも最弱』的なネタを言っちゃったらしい。結果、師匠が一番強い転生者を求めてジャンキー化したとのこと。バカめ……師匠の目の前で、そんなネタを披露したら普通に切り捨てられると言うのになんて愚かな事を。多分、負け惜しみとか言われるモノのつもりで言ったんだろうけど……残念、師匠はそういうネタが通用しない人なのだ。

それはもう、超正直にその言葉を額縁通りに受け取ったのだろう。

そして、それをそのままに返された彼等はどう受け取ったのかな?まあ、間違いなく嫌味か何かとして受け取ったに違いない。

その結果、もたらされるのは誤解という名の戦争だ。

 

「ああ、糞!結果も、オチもわかり切っているのに手も足も出せないとは……歯痒い」

 

「同意します。兄様」

 

「全くもって、遺憾であるの。兄様」

 

蹂躙された挙げ句、『これで、最強?』という疑問を叩き付けられるという現実だろう。その上、男の象徴をスマッシュ!されたのだとしたら目も当てられない。

 

「で?それだけじゃ無いんだろう?」

 

「…………ええと、まあ……」

 

「何故、口数が減る!?そんなに、言いにくい事を師匠はやったのか!?もう、マジで何やらかした!?」

 

「……………………」

 

「これまでは、兄様が傍に居たゆえ時代時代の常識を兄様を通して視ていたのだ。所が、兄様をここに戻した事によって現代の常識がわからなくなってしまっての?」

 

「俺を通して?【真実の瞳】でって事か?」

 

「ウム。現在、暴走中だ……」

 

つまり、今までは俺を視る事で常識を得ていた師匠は俺が居なくなった事で常識に囚われなくなったらしい。そりゃ、()()()()分に関しては記憶にあるので問題ないらしいのだが、新たに直面した事柄については完全に常識を投げ捨てて行動しているとのこと。故に、男の象徴をスマッシュ!した後はスマッシュ!した男共を洗脳してヲカマなレギオンを作らせたという。

 

「…………とりあえず、ツッコミたいのは山々ですが先に進んで貰えませんか?そんな、取って喰うなんて事はしませんから一々こちらを見ないで下さい」

 

「そ、そうか?では、ヲカマバーが出来たのだ!!」

 

「なんで、男の股関スマッシュ!したらヲカマバーが出来るんだよ!?…………続けろ」

 

取って喰わないと宣言した端から、余りにもおかしな暴走についツッコミをしてしまっていた。だがしかし!!おかしいだろう!?スマッシュ!して直ぐ、ヲカマバーに繋がるのもそうだけど……その間の出来事どこ行った!?

 

「なので、ユーノを女装させて突っ込んだら主人公が釣れたそうだ。しかも、現在は主人公を搾っているらしい」

 

「文法がおかしい上に、立場が逆転してるだと!?」

 

「いや、合ってるぞ?」

 

「つか、どこからユーノが女装する流れに!?そして、主人公って高町なのはだよな!?釣れたのか!?高町なのはが!?」

 

「美少女と化した、ユーノに首ったけだそうだ……」

 

「普段のストレスも凄いですからね。趣味と実益が揃えば、ハッチャケてしまっても仕方ありません」

 

「少女趣味と可愛いモノ(実益)は、全て主人公のモノです?」

 

何となく、ユーノの精神がガリガリ削られている様な気がするけど……聞いているだけの俺に、それ以上のツッコミは意味がないので止めて置いた。つか、ユーノ毎日女装してなのはさんの接待してんの?何となく、どっちもノリノリの様子がイメージされるんですけど?洗脳とか、してないですよね?てか、ユーノに女装ってハマり役じゃん。俺も、奴が女だったらなのはさんの百合生活が更に華やかになっただろうなぁ……と、何度も妄想した事だ。

 

「ユーノ、大丈夫なのか?」

 

「…………それは、お答えしかねます」

 

「だ、大丈夫だ。問題ない……」

 

それ、問題あるって言ってる様なモノじゃないですかー……ユーノ、精神的に追い詰められて自殺とか仕掛けたりしてないだろうな?もしくは、なのはさんに男の子扱いされなくなって毎日枕を濡らしている可能性も?南無阿弥陀仏。

 

「で、そこにはイケメン……つか、そういう発想が出るって事はイケメンとか居ないんだろ?もしかしなくても、男の娘的な外見の男の子オンリーなんだろ!?そうなんだな!?」

 

「ほら、兄様にまで感付かれてしまいましたよ!?」

 

「しかし、大盛況だったからの。最悪、人が来ぬ場合はクロノんを縮めて女装させる案もあったではないかの?」

 

「先に、そっちを捏造するべきでしたか……」

 

「止めてやれよ!?」

 

クロノを縮めて、女装させるとか……奴が、ストレスで禿げたらどうするつもりだ!?まあ、その話が先に来ていたら男の娘カマバーなんて思い付かなかっただろうけど。しかし、〆た転生者使ってそんなカマバー作るなんて良く思い付いたな?しかも、高町なのはまで釣り上げて……んん!?つか、どうやって高町なのはを釣り上げたんだ?アレ、早々簡単には釣り上がらない大物だぞ?

 

「誰か、通報でもしたのか?」

 

「リンディさん経由で、フェイトさんに話が行きました」

 

「フム…………グルか……」

 

つか、それ絶対リンディさんもグルですよね!?師匠が、どんな関係を原作人物達と築いたかはわからないが……リンディさんと師匠は、間違いなくグルですよね!?もしくは、男の娘達に迷惑を掛けられてストレスがマッハなリンディさんがVIP対応で臨時参加しただけかも知れないけど。だがしかし、俺は断言する!リンディさんと、師匠は間違いなくグルであると!!

 

「あ、因みに……カリムさんが死んで、シャッハさんが『シャ姉』になりました。もちろん、カリムさんは蘇生されましたけど」

 

「それ、どんな状況!?つか、何があった!?つか、それが一番ビックリな報告なんですけど!?」

 

聞けば、金髪巨乳に執着する転生者がフェイトにフラれた腹いせにカリムを拉致って玩具にしようとしたらしい。それを、シャッハが対応したらしいんだけど……どういう状況だったかはわからないが、シャッハさんの目の前で無惨に惨殺されてしまったとのこと。結果、絶望したシャッハさんが師匠の知る『シャッハ』さんに上書きされて、世間に公表される前に介入した師匠が死亡したカリムを蘇生してしまったらしい。

 

「大混乱だな……」

 

「そうですね。大混乱ですね……」

 

「それが、一番問題に成りそうな話題だの……」

 

「問題になったんですか?」

 

「「成りませんでした!」」

 

《ルール・ブレイカー》のフル活用で、大問題となるハズだった蘇生魔法の発見は有耶無耶にされたと師範代達はにこやかに言い切った。それ、ヤバい方々に知られ掛けたって事なんじゃ!?

一歩間違っていれば、カリムが死ぬ直前に戻っての改変になる所だったらしい。つか、それだけで済むんですか!?そうですか。

だが、前回の【天子】騒動で出来るだけ歪みが発生する様な歴史改竄的な改変は避けたい所なのでそうならなかったのは喜ばしい事なんだとか。

 

「警戒中なんですか?」

 

「ええ。一応、【外】の《神殺し》達に巡回して貰ってはいるのですが……準・警戒体制で挑んでいます」

 

「もしかすると、第二第三の【天子】が待ち構えておるかも知れぬからの。歪みは、出来るだけ無くさせたい所だ」

 

「魔法世界に、魔力吸収型はヤバいですからね……」

 

「全くだの……」

 

まあ、だからと言って男の娘カマバーはヤらなくても良いと思うのだけれど?お仕置きも兼ねてのカマバーらしいから俺的にはなんとも。しかし、女装ユーノは見てみたいので画像をねだってみた。すると、予想通りの反応が帰って来る。

 

「まさか、兄様にそんな趣味が!?」

 

「男の娘もイケる口かの!?兄様は……」

 

「はあ!?どんな、クオリティか見たかっただけだよ!?そして、俺にそんな趣味も口もねぇよ!!」

 

「フム。出来映えか……確かに、気になる所ではあるの?」

 

「特に、師匠監修だろ?どんなクオリティーか、気にならなくね?」

 

あの何でもやらかす師匠が、ロークオリティーな女装で接客させるハズがないのでスンゲーレベルの女装である事は予想出来なくはない。だが、どんな出来映えになったかまではわからないので見てみたいと言ってみたらアッサリ許可が出た。なので、翼も誘ってその出来映えを確認する。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

俺含む、問題の画像を見た人達の反応がコレ。

 

「誰これ……」

 

「…………ユーノだと思われます」

 

「え!?コレが、ユーノ!?」

 

「ユーノって、なのはの元にオコジョに扮して潜入してた変態でしょう?って言うか、完全に女の子じゃない……」

 

「いや、ユーノは変態じゃないぞ?ってか、翼的に奴は変態だったのか……よし、黙っていよう!つか、普通に女性だ……」

 

「ウム。間違いなく女性だの!」

 

「このクオリティー……誰介入?」

 

「使い魔の一人ですね。衣装係の娘だと思われます」

 

「衣装係なんて居るんだ……」

 

「居るの。確か、化粧とかも詳しかった奴だ」

 

「どこに、潜入させてたんですか!?」

 

「「さあ?」」

 

多分、潜入で間違いは無いらしいのだが……その娘が、活動している間に師範代達が呼ばれた事はないのでわからないとのこと。

 

「つか、呼ばれたりしてないと同じ使い魔でもわからないんですか?」

 

「わからんの」

 

「わかりません。そもそも、交流がないと知り合う事も無いですから。私達使い魔は、『外』に呼び出されて初めて人格を起動します」

 

「それまでは、Masterの影に潜んでおるだけだからの」

 

「使い魔同士での交流は、基本的にありません」

 

「記憶や情報のやり取りはあるが……基本的に、個々での活動を主としておるからの」

 

「じゃあ、師範代の知り合いって……」

 

「上位存在と、その系列の使い魔のみだの」

 

「それ以外の、交流無き使い魔は同士ではありますが……その程度の認識でしかありません」

 

「そうなんだ……」

 

師匠の使い魔だからと言って、使い魔全員を把握している訳では無いらしい。つか、交流があるだけマシだと思われる。何故なら俺は、基本的にボッチでしたから。

 

「ム?兄様が、落ち込んでいる!?」

 

「何処に兄様が、落ち込む要素があったのでしょう!?」

 

「わからぬ。わからぬが、この話題は避けた方が良いのやも知れぬ」

 

「わかりました。今後、この話題は避けましょう」

 

「おい、コラ!何を、痛々しい目でこっちを見てやがるんだ!?」

 

「いえ。兄様が、異様に落ち込まれておられましたので……」

 

「まるで、我等に交流がない方が良かった的な反応だとは思っておらぬよ?だが、そういう反応をされるとだな……」

 

「そうですね。色々、思う事はあります」

 

「…………悪かったよ。つか、言えよ!言葉で!!」

 

つか、わかった上で痛々しい視線を向けていたのかコイツ等!?

メッチャ、腹立たしい……腹立たしいわ!!

 

「いえいえ、そんな……」

 

「我々には、何の事やら……」

 

「メッチャ、腹が立つんですけど!?」

 

「止めなさいよ。こんな、子供相手に……」

 

「「ちょ!?姉様、その反応は効きます!」」

 

「そこは、反発してやる所だろ!?冷静に返してやるなよ!?」

 

「「え!?ちょ、兄様!?」」

 

「あ……すまん。翼が、余りにも冷静に言うから本音が……」

 

「「……………………」」

 

はい、仕返し完了です。ナイスアシスト!翼。

調子こいていた師範代達には、俺が適当にお付き合いしていただけだったという印象を与えると共に、全てわかった上でのおふざけという事にしてやった。まあ、翼が居なかったら同じ穴に落ちてた所だが……何とか、落ちずに這い上がれたので良しとする。

 

「所で、セイバーがボロボロなんですけど……どういう事!?」

 

「…………ん?ああ……【組織】の道場で、ちょっと……」

 

「んん!?まさか、道場破り!?ここで!?」

 

そ、それはまた、思い切ったなぁセイバー。

ぶっちゃけ、負け戦確定の決断過ぎる。それはそれは、負け越してドン底気分で真青な結果なんだろうけど……気は確かか!?

 

「問題ありません。凄まじい手練れ達でした……」

 

何故か、悟りを開いた彼の様な目でキラキラと空を見上げるセイバー。あー……あの化け物達と渡り合って、なんか新たな扉を開いてしまったらしい。何の扉を開いたのかはわからないが、あの人達の性質を考えるとロクでもない扉なのは確かだった。

 

「それより、あの者は神を相手取っていたハズです。そっちは、どうなったのですか?」

 

「あ、それ聞いちゃいますか?折角、逸らしていたのに……」

 

「酷い戦いだったの。兄様達が居たら、発狂間違いなしのホラー戦になっておっただろうな……」

 

「ホラー戦だったのか……」

 

「日本ッポイ、陰湿で悪質なホラー戦だったぞ?」

 

「一面が、真っ赤な血の海でヒタヒタと音だけが近付いて来るんです。そして……」

 

「足首を、冷たい骨がガシッ!と掴んで来ての?」

 

「血の海から、赤い液体を滴らせながら髑髏が……」

 

おぉう。それは、禍う事なきホラーだった。

そんな状況に追い込まれたら、俺も翼も確かに発狂間違いなしの大混乱に陥っていただろう。つーか、日本系のホラーってエグいモノが多いから怖過ぎるんだよな。【組織】に送られて、足手まといだとわかった時には複雑な心境だったけど……これは、正解だったかな?そう、思った瞬間。登っていた梯子を外された。

 

「それを、Masterが蹴り捨てて踏み砕き……空気が、変わりました」

 

おぉう?唐突に、ホラーな気分が吹き飛びましたよ?

ギャグですか?ギャグになるんですか?コメディなんですね?

 

「相手のノリに付き合う必要はないからのぉ……」

 

「Masterなら、普通に空気と流れを断って粉砕して行きますから」

 

「それにの?弱点は、あるにはあるが……それを突けばのぉ?」

 

「魔王覚醒で、暴走ですから突けない弱点なんですよー(笑)」

 

「突く、予定だったんですか?」

 

「多分、の?」

 

しかし、極最近に魔王化しちゃっていたのでその恐怖からか突くに突けずに有耶無耶となり……迷っている内に捕まったそうな。

と言うか、師匠の魔王化って各方面に多大な影響をもたらしてません?なんで、そんなに怯えられているんですかね?

 

「怯え過ぎじゃありませんか?」

 

「…………まあ、知らないとそういう反応になりますよね」

 

「Masterは、()()【始まりの魔法使い】が自ら動いて止めた存在なんだぞ?そりゃ、怯えられても不思議ではない」

 

「普段がアレなので、とても残念な人扱いな【始まりの魔法使い】ですが……アレが動くと、《旧・神族》もざわめくと言われている存在です」

 

「普通は、ありえんのだよ……アレが、自ら動いて何かをするのはMasterの事があって何兆年来の話だったらしいからの?」

 

へぇ、兆単位の引き籠りだったんだ……【始まりの魔法使い】って。ははは、そりゃヤバいッスよね!そんなのが、自ら動いて師匠を止めたとあればそりゃ怯えられて当然だ。つか、普段アレなあの人がそんなレベルの存在だったなんてわかんねぇよ!?

 

「詐欺?」

 

「そう言う方が多いですが……事実です」

 

まあ、そりゃぁ……あの威圧感からすれば、そういう事実があっても仕方がないんだろうけど。本人が残念過ぎて、今一凄さや恐ろしさがわからなくなっているんですが……その辺り、どうなんですかね?まあ、聞いても答えは返って来なかったけど。

 

残念過ぎな最強。

【始まりの魔法使い】

 

 

 

 

 




暗い雰囲気の中、一面が血の海でくるぶし位の浅さなのに音もなくザパー(イメージ擬音)と出てくる髑髏。普通は、雰囲気に呑まれて悲鳴を上げる場面なんだけど……双夜は、ヤ〇ザキックして踏み潰しちゃった。そんな場面を見ていた人間に転生した神様は、双夜の弱点(静・クリスティーナ=D=アスフォード)を使うか使わないかで迷い捕まったとさ。そこは、迷わず使って魔王化を経験する場面でしょうに!?何故、覚醒させなかった!?と人間に転生した神に文句を言うところ。

因みに、【始まりの魔法使い】は英雄セイビアを更に強化した感じの怪物です。古き神を殺した、《旧・神族》の天敵が【始まりの魔法使い】なんだけど……本人は、怠惰な怠け者化により傍観してるだけとなってます。つか、傍観してないと漸く育った世界が滅び兼ねない。なので、ハラハラしつつも傍観中。アワアワしながら、怠惰を装う存在だな(笑)。いや、マジで!!マジで、ハラハラドキドキアワアワしながら傍観してるキャラです。たまに、悲鳴も上がる(笑)。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。