絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
本当は、TAKE1が10話だったから12話にしようかと思ってた。三週間で10話なら四週間なら後2話加えようか?みたいな……でも、切りの良いところで〆。
双夜
あれから、30分程して俺はハラオウン家に戻って来ていた。なのはママと、黒化していたすずかママに迎えられてリビングに入る。今は、黒化すずかママの膝の上にいた。
何故か、なのはママがソワソワしているけど気にしない。
それにしても、本当に腹の煮えくり返る胸糞の悪い体験だった。入る部屋、入る部屋、幼い子供達が呻き苦しみ悶えていたり、既に生き絶えていたり……きっと、不老不死を研究している施設だったのだろう。
え?時空管理局はどうしたって?
【次元消滅術式搭載型爆弾】が、格納庫で解体中だったので放置して来た。ただし、研究所を維持していた高官共は不老不死にしてバラバラに切り刻みグチャグチャに纏めて来てある。きっと今頃発見されて、不老不死の実物として研究所で実験体になる事だろう。
そうそう、アイツ等……高官共も言っていたけど、【不老不死】と【超再生能力】はセットじゃ無いからね?
ちゃんと、【超再生能力】は別に用意しておかないと永久に終わりのない苦しみが待っているだけだから。
【不老】は、老化しないだけ。
【不死】は、死なないだけ。
どこら辺に、【超再生能力】が含まれるのか教えて欲しいモノだ。断言しよう。そんな、セットは存在しない。
不老不死にした方法?人外魔法である、妖精魔法(真)で若返りの魔法を使用。それにより、高官達は永遠の不老化。
で、治療系の……病気や怪我を、それ以上進行させない目的で作った不死術式を組み合わせただけだ。
一応、不老で不死だよね!ちょぉっと、不死術式を永続系にするのに手間取ったけど……きっと、大丈夫な……はず!
ギュッとすずかママの服を掴み、頭を胸に押し当てる。
黒化してはいるけど、すずかママに癒しを求めてみた。
服をちゃんと着ている女性には、俺は超強気に出られるし……こんなことをしても超平気!!恐れるモノは無い!!
「~~~♪♪♪」
「ハラハラ……」
すずかママが、ものすごーく機嫌が良いんだけど……何かあったのかな?そして、対称的になのはママがハラハラしているけど……黒化がもたらす副次的な何かだろうか?
まあ、良い。
「……………………」
さて、今後は……。
TAKE2(始)から、約三週間ちょい……時空管理局が、【次元消滅術式搭載型爆弾】を手に入れて約二週間。
既に、TAKE1時の次元消滅の刻限は過ぎていて……原因が、時空管理局であることは明白となっている。
その上で、転生者全員とは一応顔合わせをした。
ループに関しては、想定外だったけど……ソレも合わせて、計算に組み込んだので問題はない。
与えられたレアスキル経由で、彼らを転生させたアホ共は判明させることに成功した。“外”で待っているアイツ等に、メールで連絡とデータを転送しておいた。
だが、それにより別の問題が浮上。また、確認しなければならない案件が出てきたが……すぐには、何もできない。
とりあえず、ソレは棚上げするとして……今ある問題は、『三桜燐』だな。それと、踏み台となのはママ達と非協力転生者か…………うん。フェイトちゃんを使おう。
「レイジングハート、神崎と不知火に連絡してくれるかな?」
《All right》
『あれ?師匠……』
「帰ろうとしている所悪いが、今すぐ戻って来い。実験というか……確認しなければならない案件が浮上した」
ついさっきまで、ここにいた神崎を呼び戻す。
TAKE1の踏み台君だったら、意味もなくここに残っただろうが……用件を済ませたら、さっさと帰るとは成長したものだ。ウィンドを消して、次の人物に連絡を入れる。
『何か用かしら……っていうか、すずかにベッタリなのね……』
「黒化してるからな……ある程度は、落ち着かせる必要に迫られているからな!でだ、君達に依頼がある。ちょっと、頼まれてくれないか?」
『依頼?』
「ああ。ちょっとした、確認だ……もしかすると、もしかするかもだからな……あ、ついでに有栖川を連れて来てくれないか?」
『有栖川を?良いわ。調度、そこにいるし……』
『フッ……俺に用か?』
「磨り潰してやるから、戻って来い!」
『……よ、用事が『さっき、無いって言ってたでしょ?行くわよ!!』
『待ってー!!お願い、待ってぇー!!磨り潰されるっ!!マジで、磨り潰されるぅーーー!!!』
不知火が、渋る有栖川の腕を掴んで歩き出すと、有栖川が電柱に抱きついて叫び始める。
『冗談よ!冗談!!冗談だから……もう!貴方が、ラケーテンハンマーで散々虐めるから……』
「だってぇ……ハンマー娘にアイゼン借りて、冗談で降り下ろしたら……寸止めなのに、すっごく面白かったんで」
ハンマー娘に断りを入れて、ちょこっと彼の股間目掛けてアイゼンを降り下ろしたら(寸止め)、すっごく泣き叫ぶから面白かった。だから、アイゼンに頼んでドリルを回して貰って……ほーらほーらと虐め抜いた。
その後で、うっかりを装い……ちょんと回転するドリルを当てたら、激しく反応するんでソレを何度も繰り返す。
最終的に、泣かせてハンマー娘に叱られるはめとなった。
「今回は、ハンマー娘はいないから大丈夫だよ!磨り潰したりしないから、ちょっと手伝って!むしろ、来ない方が危険だったりして……」
プツリッと、通信妨害を使って通信を強制的に消す。
「さてと……」
玄関の方に視線を向ける。数秒後、呼び鈴が鳴って神崎がハラオウン家に戻って来た。
「で、師匠……確かめたいって、何をですか?」
「もちろん、《踏み台の運命》を確かめるんだよ!」
『《踏み台》の運命???』
「うん。《踏み台》の運命……それで、あることがわかるから……ソレを確認したいんだ……で、」
すずかママの膝の上から、ヒョイと降りて神崎の元へ行く。
神崎の視線が、微妙に俺から逸れて後方に向けられているが気にしない。ものすごーく、恐ろしいモノを見るような顔付きだけど……気にしてたら、埒があかないからだ。
「神崎……ちょこっと、地獄見てみようか?」
……………………………………
…………………………
………………
「来たわよ。それで、何をさせる気なのかしら?」
不知火と有栖川が、ハラオウン家のリビングに入って来た。
その姿を確認して、フェイトちゃんを見て神崎を見る。
「うん。待っていたよ……ちょい、打ち合わせがあるから……あっちの部屋で、話をしようか?」
「打ち合わせ?」
「良いから、翼と有栖川……こっちに来い!」
二人を連れてリビングを出た。
そして、予め頼んでいた部屋に二人を連れ込む。
「…………さて、君達は生前の事をどれ程覚えている?」
「え?生前……って、転生する前よね?まあ、そこそこ覚えているわ」
「有栖川は?」
「えっと……はい。一応、覚えてますが……」
二人共、良くわからないまま質問に答えている。
それは、表情からもわかるし……態度からも、ありありと滲み出ていた。
「なら、二次創作って言葉は理解できるよな?」
「ええ。もちろん……」
「覚えているよ……」
「なら、二次創作小説に出てくる踏み台と純正オリ主様のやり取りと言われて、代表的なのは?」
「……そうね。原作人物の取り合いと踏み台の敗退かしら?」
「そうそう!『彼女、嫌がっているだろ!?』ってヤツな。で、オリ主にボロクソに言われて去っていくアレだろう?もしくは、力付くでの排除……」
「うん。じゃ、神崎に踏み台やらせてフェイトちゃんに絡ませるから、君等……純正オリ主様的に、踏み台を退けてくれない?」
「……………………」
「……………………」
『はぁ!?』
二人の声が、重なった。
驚いたような、訳がわからないような顔をしている。
「多分、面白いモノが見られるはずだよ……」
『面白いモノ???』
「で?どっちがやる?」
もう、何が何だかわからないという態度で、しきりに首を傾げながら……それでも、役回りを決めてくれる辺りノリが良いと言えるだろう。
結局、有栖川が純正オリ主様をやることになった。
不知火には、俺の身体を触れながら様子を見て貰う役割を与える。俺にさえ触れていれば、きっとアレに巻き込まれることは無いだろう。
俺達は、フェイトちゃんのいるリビングに戻って来た。
「さて、神崎……やれ!」
「……気は進みませんが……わかりました!でも、後で説明して下さいよ!?」
「わかっているさ……」
そう言って、すずかママの膝の上に座る。
「何を始めるの?」
「僕の一番、嫌いなモノが見られるよ。すずかママ!」
そう。神々が、してはならない事が見られるはずだ。
ハートの矢を持った、キューピッドが心を射止めて愛を育む……という、古い伝承がある。
しかし、アレは比喩や揶揄であるべきなのだ。
「美しき我が嫁よ……」
戸惑うフェイトちゃんの手を取り、キラキラの笑顔で語りかける神崎。寸劇だとわかっていても、うっかり吹き出しそうになる。
「我と共に帰ろうではないか!愛の巣に!!」
「止めろ!彼女、嫌がっているじゃないか!?」
断言しよう。コイツらに、演技の才能はない!!!
台詞は完全に棒読みで、感情の欠片すら入ってない上に表情がやたらと引きつった苦笑いになっている。
一応、やって欲しかったシーンの再現はできているので問題はないと思うのだが……これで動かないなら、TAKE3では二人に演技の指導もしないといけないだろう。ってか、お前ら演劇部に入れ!と命じておけば、問題ないのか……。
だが、ソレも杞憂に終わる。
どんな三文芝居であっても、そのシステムは動くらしく俺の【眼】はしっかりとソレを捉えていた。
「もう、止めて!」
フェイトちゃんは、ソレが終わった後……虚ろな瞳で、神崎を払い除けると有栖川の腕を取っていたのだ。
「いつも、ありがとう!《零》!!」
そして、その表情は異性に対して向ける乙女の顔。
間違いない。心証操作系魔法……所謂、神通力だ。
誰もが、フェイトちゃんの豹変に呆然としている。
ついさっきまであった、フェイトちゃんの神崎に対する信頼的な何かが抜け落ちてしまっているのだ。
みんなの反応も、当然だろう。
「はい。お疲れ!」
ポン!とフェイトちゃんの背中を叩く。
瞬間、カン高い音がパキィンと鳴り響いた。
「あ、あれ?」
「どう?今の気分は……特に、神崎に対しての気持ちを聞きたいんだけど。ついでに、有栖川に対する気持ちも……ね?」
「え……えっと、大悟は……なんか、嫌な感じがする……」
「グハッ!!」
神崎が、両膝を着いてorzの状態に。
「有栖川は……いい人?って感じかな?」
「じゃあ、ちょっと前に聞いた時の自分の言葉……覚えてる?」
「えっと……大悟は、気持ち悪くて……零は……アレ?なんで!?私、どうした……の!?」
「あー、フェイトちゃん……僕の目を見てくれるかな?」
「え……あ……………………」
【真実の瞳】を使って、フェイトちゃんに起きた変化を本来あるべき【真】に戻す。フェイトちゃんは、俺の目を見た後目眩を起こしたようにフラフラとしていた。
「師匠?何が起こったんですか!?説明して下さい!!」
「そうね。私達にも、判るように説明してくれるかしら?」
神崎だけでなく、リンディさんやエイミィさん達からも説明を求められた。
「良いよ。なら、僕達が見たモノを映像で見せてあげるよ!その上で、説明だね?」
言って、空中にディスプレイを展開し、問題の映像を流す。
神崎と有栖川の三文芝居が、流れて行き有栖川が『止めろ!彼女、嫌がっているじゃないか!?』と言った瞬間、フェイトちゃんを中心に黒い霧の様なものがフェイトちゃんを包み込んだ。そして、神崎を払い除け有栖川に駆け寄って行く姿が写し出されていた。
「この黒いのは、フェイトちゃんの心を操る神通力だね。神崎を悪く思わせ、有栖川をいい人……いや、好きな人にする心証操作かな?」
「心証操作?」
「うん。神崎達が、【転生者】であることは知っているだろう?その神崎達の一喜一憂を見て、楽しむアホ共がいるわけだ。人の印象はさ、初めて会った時に得たその人の態度や服装によって違ってくる……だろう?」
「そうね。第一印象は、大事だわ……」
「ソレを強制的に、変化させることができるとしたら?また、好感度を自分の思い通りにできるとしたら?」
「……………………」
「この黒いのが、その人の心を惑わす力さ。そして、この黒いのは……フェイトちゃんだけではなく……なのはママや八神はやて……すずかママやありちゃにも組み込まれていると言えるかな?……君達の恋愛は……このシステムのせいで、恋愛シュミレーションゲームモドキと化しているって言えるだろう」
「……そ、そんなっ!?私達の恋愛が、誰かの都合で書き換えられているって言うの!?」
「そうだよ。誰の趣味かはわからないけど、君達の恋愛はアホ共の趣味で特定の転生者と強制的にくっつく様になっている……」
そして、俺はそのシステムを確認した。
【真実の瞳】を持って、確認してしまったのだ。
故に、そのシステムに関してはもう根底まで判明している。
アレは、彼女達が生まれた頃に組み込まれたモノだ。
だから、その心は恋愛方面に傾倒していると言える。
《ルール・ブレイカー》を使ったとしても、消せるのは神通力だけだろう。長い時間をかけて、育まれたものには手を付けない方が良い。下手に手をいれようものなら、彼女達の心を壊してしまう恐れがある。こういうのは、スペシャリストかプロフェッショナルの領分だ。
残念ながら、俺には神通力を消すことしかできない。
「なんとか、できないのかしら?」
「できるよ?何の為の《ルール・ブレイカー》さ?……だけど、そのシステムが育んできた心だけは……僕の手に余る」
「……何か、影響が!?」
「さあ……わからないとしか言えないんだ。どんな影響をもたらすか、未知数としか言えない。でも、神通力は消せる。あの黒い霧が無ければ、その心を歪められる可能性は消えるはずだからね……」
「……そう。フェイトさん達は、それで良いの?」
「うん。大丈夫」
「私も、双夜を信じるよ……」
「うん。私もそれで良いかな?」
「はやてちゃんには、どう説明しようか?」
「……さて。翼、君に頼みたいことがある」
「…………何をすれば良いの?」
魔方陣で組まれた、虹色の剣を作り出し……ソレを不知火の左手に融合させた。
「TAKE3が始まったら、これを世界に突き刺して欲しい。それで、僕がこの時代より過去へ行けるようになるはずだ」
「……まさか、原作に介入する気なの!?」
「それこそ、まさか!だよ。僕がやるのは、神々の力を介入できないようにする事だけさ。これ以上、アホ共の好き勝手されてたまるか!」
「……そう、良いわ。やったげる……だけどーー」
「僕は、彼女達の物語に介入できないよ?この期間は、物語になってない期間じゃないか?神崎!」
「はい。空白期です!この間に、物語として語られたのはドラマCDくらいですね!!」
「今は、対象時間か?」
「該当はありません!そう、記憶しています!!」
「だ、そうだ…」
「そう……そういうルールがあるのね……わかったわ」
介入できたとしても、幼児後退しているか子猫期間となるだろう。俺達裏方が介入できるのは、神々の干渉があった場合のみだ。
「さて、神崎……TAKE3では、今回出会った転生者以外の転生者が介入してくるだろう。その対策として、僕は過去に行き世界に楔を打ち込む。恋愛フラグ建設は、できるだけ控えろよ?」
「了解であります!!」
不知火と共に、疑いの目を向ける。
本当にわかっているかは、不明だ。コレに対しても、何か対策をしておいた方が良いかもしれない。
「……後は………………」
すずかママを見上げる。
ん?みたいな、優しげな眼差しで俺を見下ろしていた。
すずかママの『絶望』も、なんとかしないといけないのだろう。神崎は……ダメだな。有栖川は……キャラ作りに忙しいだろう。黒龍は、遊び呆けている。月詠は……優柔不断で役に立たない。浅上は……ギャクキャラ何で無理そうだ。原作組の周りには、録なヤツがいない。
すずかママの『絶望』は、愛する者による常識ブレイクが良いだろうと思ったのだけど……別の何かで……あ!
「……………………」
一つ、可能な事がある。
それは、俺でもできる事柄だった。
彼女の当たり前……常識にメスを入れる方法。
ほとんど、自分の趣味(?)に相当するけど……彼女の常識に、亀裂を入れることはできる。時間も無いことだし、やるだけやってみよう。
手を伸ばして、すずかママの首にブラ下がる様に抱き付いた。すずかママは、嬉しそうに抱き返してくれる。
グリグリと首筋に顔を埋めて、八重歯で薄く浅く首を切る。
「っ!?」
すずかママが、ビクッと硬直した。
ジワリと、滲む赤い液体をペロリと舐める。
そして、ガブリッと首筋に八重歯を突き立てた。
「っ!!」
こんなに、たくさん人がいる場所で……周囲から何をしているのか丸見えの所で……普通ならば、秘匿しなければならない行為を堂々として見せる。
「え!?ちょっと、何やっているのよっ!?」
「ええっ!?」
近くにいた、不知火が慌てたように声を荒上げる。
流石に、なのはママも気が付いて俺を後から羽交い締めにして力いっぱい引っ張りだした。
てか、なのはママの行為は危険なのでしちゃダメだ。
ゴクリ、ゴクリ、すずかママにガッシリとしがみついて二口飲む。これ以上は、すずかママの体調にも影響が出るかもなので、歯を抜いて回復魔法を展開し……なのはママとフェイトちゃんの力に負けた風を装ってすずかママから離れた。
「すずかちゃん!……大丈夫?」
首筋を見ながら、なのはママがすずかママの心配をしている。
「え……あ、う、うん……」
流石に、驚いたままなすずかママ。
本来なら、逆だもんね……。
「………………ペロリ」
口端から、零れる液体を舌で舐めとる。
ちゃんと、すずかママが見ているのを確認しての行為。
それを見て、更に驚くすずかママ。
「双夜、何て事をするのっ!?すずかちゃんに、謝って!」
「……なんで?」
「え!?な、なんでって……人に噛みついたらいけないでしょう!?」
「噛み付く?」
ヤバイ。なのはママからは、吸血行為が見えて無かったのか……仕方がない。困った時の『かーんざきくーん』!!
「あー……なのはさん、師匠は噛み付いたんじゃなくて……吸血したんですよ……吸血……」
「え……きゅうけつ?」
「ええ。ヴァンパイアの如く、首筋に噛み付いて血液をゴクゴク飲んだ訳です……」
「ええっ!?双夜って、吸血鬼だったの!?」
「吸血鬼ではないよ?まあ、飲まないで良いなら飲まないけど……?すずかママの事は、前から狙ってたんだぁ……」
「狙ってたって……」
「別に、肉を引き千切った訳じゃ無いんだから、良いじゃないか……ねぇ?すずかママぁ……」
「ーーーーー」
首筋を押さえて、固まり続けるすずかママ。
そもそも、気が付いて当たり前なんだけど……かつて、次元航行艦アースラで過ごした日々の中で俺が食事をしたことも水に口を付けた記憶でさえない。そういう幻は見せたけど……ゴ、Gは、口にしてたかもだけど。
そんな俺が、血液を口にした理由は……人間が、コーヒーや紅茶を飲む理由に近い。つまり、嗜好品だ。
「君は、人間を何だと思っているんだ!?」
「そんなに怒るなよ……チッ。【鮮血の】がいれば、割りと頻繁に飲ませてくれるんだけどなぁ……」
「……………………」
「…………っ!君に常識は、無いのか!?」
「誰も、教えてはくれなかったよ!まあ、僕ら化け物には普通の行為でしかないからなっ!!我慢する事もなけりゃ、忌避することもない。普通の行為だよ!!」
「このっ!化け物めっ!!」
クロノ・ハラオウンが、忌々しいモノを見るような目で俺を見下ろして来る。いやはや、こういう時はクロノ・ハラオウンのようなバカがいてくれるとありがたい。
「化け物で結構!!」
クロノ・ハラオウンを払い除けて、もう一度すずかママ目掛けてダイブ。流石にダイブする俺に驚いてはいたようだけど、さっきの今で嫌がったりはされなかった。
そんな風に抱き付く俺を、引き剥がそうとフェイトちゃんが肩辺りを掴む。
クロノ・ハラオウンも似たような感じで、俺の服を掴んだ。
「行くぜ!!TAKE3!!!」
どうやって、【次元消滅】を感知してやがるんだ!?と思った人へ。感知できなくても、使い魔で見てれば良いんだよ!ついでに、ロストロギアのエネルギー回収力に介入。
即、回収!即、起爆!!一気に消し飛ばす!!!
吸血行動の話は、本当。ただ、ちょっとだけ違う。
【鮮血の】に断り無く噛み付いて、吸血!そのまま、肉を噛み千切り食す始末。基本的に、【鮮血の】のみが対象になっている。
他に手を出そうモノなら、返り討ちに合うから(笑)
さて、この辺まで来ると作者が何したいのかわかわかってきた頃でしょう。それでも、わからない方は……感想に書けば、オブラートに包んでボカした感じで伝わりにくくネタバレしますよ?(余計混乱するかもだけど……)
フェイトちゃんとクロノ・ハラオウンが、TAKE3へ。
なのはさんは、TAKE1のまま更新はされない!!
前回のあとがきで書き忘れたモノが一つ。
双夜が生まれた世界では、魔力に比例して寿命が長くなったり普通だったりします。まあ、それにも理由があって……双夜のステータス見れば判るけど……今は、黙っておこう。
連続投稿は、ストック状況により終了です。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
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