絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三〇五話

Re:

 

 

「とりあえず、トーマと神崎は自分の《時空石》を其々合わせて置けよ?そうすれば、双方がどこにいても感知出来るから」

 

「もしくは、追い掛けるのが容易になりますから合わせるのをオススメしておくぜ?」

 

ぶっちゃけ、追い回されるのは正に合わないので拒否ったのにトーマの奴がセイビアさんに言われるがまま人の《時空石》に己の《時空石》をカチン!と合わせて来やがった。ハッキリ言って、男に追い回される趣味はないんだがなぁ。だからと言って、合わせてしまったモノは仕方がないので注意だけはしておく。

 

「追い掛けて来るのは良いが、人の事情中に割り込んで来るのは絶対するなよ!?」

 

「しませんよ!?」

 

一応、言質は取ったけど何故かその言葉を百パーセント信じる事が出来ない。多分、コイツは間違いなく俺のヒロイン攻略を邪魔して来るだろう。いっそうの事、ここで仕留めておく必要があるかも知れない。とりあえず、コートのポケットを漁って刃物か何かを持って無いかを確認する。チッ……錬金工房と宿舎を往復するだけの毎日だったからなぁ武器になる様なモノはないモヨウ。

 

「リリィ……オルタでも良いぞ?」

 

「申し訳ありません」

 

「すまぬ……」

 

「セイバー……剣貸してくれね?」

 

「は?」

 

リリィ達にも訊いたが、武器に該当するモノを持ってないと言う。なので、武具を魔力で形成するセイバーに求めたが首を傾げられてしまった。気が抜けてるセイバーは、かなり使えねぇなぁ!

チクショウ!!

 

「ここで、トーマを殺しても意味はないと思うぞ?」

 

「……つーか、発想が双夜ッポイなぁ……」

 

「チッ……なら、いっそう拳で……」

 

「はいはい、その発想から離れようなぁ?」

 

「トーマ、下がってろ。ソイツの傍に居ると殺されっぞ?」

 

「つーか、監視がソイツの役目なんだろう?傍に居なくても良いんじゃね?ってか、目障りなんだけど?」

 

「ガーン(|||´Д`)」

 

「目的の邪魔になるからって、邪険にしてやるなよ……」

 

「つか、ガーンとか口で言ってるぞ!?ウザッ!」

 

「そう、言ってやるなよ。妖精と二人っきりで、長期間ボッチ状態だったんだ。割りと真面目に、寂しい人なんだよ……」

 

「うわぁ……辛そうだな……」

 

「フッ……問題ない。すずかとの思い出があればこそ耐えられたんだ。「アリサとの思い出は?」カハッ……(死)」

 

「OK。このハーレム野郎!オルタ、なんでも良いから武器持って来い!ブチ殺してやる!!」

 

ニヤニヤ告げるセイビアさんへの反応で、ある程度の事情を把握した俺は血の涙を流しながらオルタに武器の催促をした。何が、長期間ボッチだっただ!?すずかにアリサと、サブヒロインハーレムを築いた糞野郎なんじゃねぇか!たった一人を落とすのに、生涯を剣に捧げた俺の人生を舐めてんじゃねぇそ!?そのたった一人でさえ、師匠の意地悪で初夜の記憶を消されて独り身のままだって言うのに……何、幸せそうに思い出を語ってやがるんだ!?

あ゛あ゛!?

周囲を、美女に囲まれて居るって言っても付き合ってる訳じゃねぇから結局『御一人様』である事に代わりはない。そんな奴の前で、のろけやがって……コロす!!

 

「はい、兄様。落ち着く!落ち着くのだ!!」

 

「兄様。本気で、血の涙を流しながら悔しがらないで下さい」

 

「だって!だって、アイツが!!」

 

「ドゥドゥ、兄様。落ち着くの……ほら、ナイフですよ?」

 

「ふぅ……オルタ、ありがとう……じゃ、死ねぇ!!!!」

 

「ぎゃあああぁぁぁーーー!!!?」

 

「「な、なんだってぇ!?」」

 

「玩具なんだがの?」

 

まあ、手に持った所で重みが無かったから知ってるけど……殺意と憎しみと殺気は本物なのでバレはしなかった。最早、阿鼻叫喚の大騒ぎである。特に、本気で殺されると信じたトーマが全力で逃げ出したので迫真の演技が発揮できた。そもそも、俺達のパーティーに参入するって事は日常的に周囲から悪戯をされるという事だ。なので、それに慣れて貰う為にも提示されたクエストは基本的にノリと嫉妬で行うべきだと判断した。つー訳で、死ねぇ!!!

 

「最近、兄様が建前で武装して悪戯を始めたのですが……」

 

「大義名分は、大事だぞ?リリィ」

 

「わかってはいますが……兄様のMaster化が酷い……」

 

「まあ、Masterは最近……建前も前触れもなく、悪戯をされる様になったがの。以前は、建前や大義名分を掲げて悪戯をされておったのだ。大体、今の兄様みたく……」

 

「染まって来たのね……神崎……」

 

「冷静だな。てか、追い掛けて行ったぞ?」

 

「問題ありません。直ぐに戻って……来ました」

 

「いやー、ちょっとスッキリしたわぁ……」

 

ホンのちょっとだけ、本気の憎悪が混じったけれど概ねトーマの悲鳴によって心に掛かっていた黒いモヤモヤが晴れたので良しとする。本当は、殴り殺しても良かったんだけど……何となく、奴の潰し方をもうちょっと手の込んだモノにしないと完全にスッキリは出来そうにない。例えば、〆を【始まりの魔法使い】に委託するとか。なので、ある程度追い回した後戻って来た訳だ。

 

「俺の『踏み台の宿命』ってまだあるのか?」

 

「はい?ありますが……何を考えているんですか?兄様」

 

「いや……何も?さて、ヒロイン攻略に行こうか?」

 

「何じゃ?兄様から、黒い波動を感じるのじゃが……」

 

「とりあえず、セイビアさん。トーマ捕まえて来て下さい」

 

「コイツ……いきなり、真っ黒になりやがったぞ!?」

 

「知恵でも付けたか?」

 

俺の称号……【踏み台の宿命】を利用すれば、俺の形成したハーレムをあの幸せ者に擦り付ける事は可能だろう。ならば、既成事実を作らせて【始まりの魔法使い】に通報すれば次に【組織】へと戻って来た時にトーマを肉体的にも精神的にも殺す事が出来る。クックックッ……ちょっと、時間の掛かる仕込みだけどあの幸せ者が独り者の怨嗟に呑まれる姿を見るのは楽しそうだ。

 

「ケッケッケッ……」

 

「何故かしら?神崎の考えてる事が、何となくわかる気がするわ……私、他人の心を読めるスキルなんて持ってないのに……」

 

「擦り付けでもする気ですかね?」

 

「ハーレムを形成、凍真に擦り付け、【始まりの魔法使い】召喚かの?これは、【組織】が荒れそうだの(笑)」

 

「止めさせろよ!?」

 

「兄様とトーマの相性が最悪だの。何故、兄様にトーマを預けたのだ?こうなる事は、予想出来ただろう?」

 

「しかも、あの方……巻き込まれ体質なんでしょう?詰んだ」

 

「詰んだの……」

 

「詰んだわね」

 

「ちょ、助けてやらんねぇのか!?」

 

「義理はありません」

 

「ないのぉ……」

 

「ないわね……」

 

「敵しか居ねぇぞ?トーマの人生に幸あれ……」

 

筒抜けだった。だが、セイビアさんが祈る事しかしないので計画は続行。奴には、モテない者の苦しみをぶつけてやろう!!

それが、逆怨みで八つ当たりなのはわかっているが……こればっかりは勘弁してやれない。だって、俺は一人しか攻略出来なかったんだぞ!?なのに、奴はアリサとすずかの二人も攻略した挙げ句、同世界で結婚までしたというじゃないか!?リアルで、ハーレムとか……羨まし過ぎて殺したくなる!!

 

「持つ者に、持たぬ者の苦しみはわからぬ!!」

 

「兄様。兄様、怨嗟が駄々漏れです」

 

「兄様は、姉様に想われてますよ?」

 

って、言われてもなぁ?思われている事がわかったのは、《神殺し》に転生した後だし……それに、翼は最終的に居なかったからな?

 

「ぶっちゃけ、俺が20歳になる前には翼居なかったし……」

 

「Masterに、拉致られてしまいましたからね……」

 

「ずっと、気にはなってたんだ。翼って、不幸体質だから中年ハゲ爺の嫁にされたんじゃないかって……でも、どんだけ調べても見付からないし……逃げた(別世界に)のかなぁって……」

 

実際には、翼の下衆両親に突撃して脅したりもしたんだけど。

当人達も困ってる様子だったから、翼が嫌になって逃げたんだとばかり思っていた。それがまさか、《神殺し》に転生した俺が師匠に進言して拉致らせていたなんて考えもしなかったよ。だから、翼が今幸せn……幸せ?ま、まあ、一応は目に見える程に不幸な状況ではないし、まともな生活が出来て居る様だから以前と比べれば『幸せ』っちゃぁ幸せな状態だろう。

 

「……幸せ……幸せ、なのかなぁ……」

 

幸せ……思考の深みに嵌まりそうな命題だった。

 

「女の幸せは、結婚して明るく楽しい生活を送る事ですよね!」

 

「ちゃんとした家で、愛する者と暮らし子供のいて全うな生活が出来れば……幸せなのだろうな?」

 

「……………………」

 

貴様等の意見は、聞いてはいない!!ってか、結婚が女の絶対的な幸せとは限らんだろう!?結婚によって、不幸になるって話は良く聞くし……だからと言って、結婚した者が全て不幸という訳でもないという事も知ってはいるけど。翼に関してだけ言えば、間違いなく俺の居た世界では幸せになれなかっただろう。

 

「デメリット特典が、アレだったからなぁ……」

 

「……………………」

 

己の不幸が、周囲の幸福とかマジで殺すぞ?翼を転生させた【神】の糞野郎に『舐めてんのか!?』と訊きたいくらい、最悪なデメリット特典に翼を拉致って良かったと思う反面……なんで、そんな糞【神】を引き当てたんだよ!?とも思う俺も居た。娯楽にしたって、担当した転生者の幸福を願っても良いじゃないか!?

なんで、ワザワザ不幸な人生だった者を更なる不幸に叩き落とすんだよ!?全く全然、納得が行かないんですけど!?

 

「普通に、幸福にしてやれば良いじゃんか!?」

 

「兄様。【神】の中にも、弱者をいたぶって快楽を得る者がいます」

 

「そうだ。『神様』だからって誰もかもが人々の幸福を願っている訳でもない。そう言う、被虐趣味な奴もいるの……」

 

「ほぅ……翼を転生させた奴は、被虐趣味だったのかよ?」

 

「で、あろうな……」

 

「ははは。被虐趣味なら、己が担当する転生者を不幸のドン底に落としても良いって訳!?」(怒)

 

「誰も、そんな事は言っておりません……」

 

「言ってるじゃん!なら、被虐趣味だったらなんなんだよ!?」

 

「いや……そういう、趣味趣向持ちがいるというだけだ……」

 

「不愉快だ。生前、不幸だったなら今世は幸せで良いじゃないか!」

 

不幸な星の元に生まれたなら、生前も今世も来世も不幸でなければならないとでも言う気か?ははは、マジで殺すぞ?生前、不幸だったならば今世は幸せになる権利があって当然じゃないか!?それが、神様転生で特典まであるのに不幸にならなきゃならないとか……んな糞ルール、俺がブチ壊してやるよ!!

 

「兄様は、ハッピーエンドが好きなんですね?」

 

「誰だって、ハッピーエンド好きだろう?自分が、バットエンドで終わるのが嫌ならみんなの幸福を祈ってハッピーエンドで死にやがれ。そらが叶わぬなら、全力で生きてハッピーエンドにすれば良い。それとも、お前等は『運命』でも信奉しているのか?」

 

そんなモンが、誰かを不幸にすると言うのなら犬に食わせて忘れてしまえば良い。それで駄目なら、力付くで螺伏せてしまえ。

 

「兄様は、神様転生で誰かが不幸になるのが我慢出来ないんですね。神様に転生させて貰ったなら、幸せにならなければならないと?そう、思っておられるのですね?」

 

「そりゃ、そうだろう?全知全能でなくても、世界をどうこう出来る程の存在だ。なら、その【神様】に転生させて貰った者は皆幸せになるべきだろう?」

 

でなければ、神様に転生させて貰った意味がない。

例え、転生させられた者が《神々の娯楽》という名目で転生させられたとしても、多少の不幸は仕方がないにせよ最終的に幸せになる為の転生のハズだ。そもそも、『神様転生』ってのは不幸に見舞われた者が()()()()来世で幸せになる為に転生させて貰えるモノであって……誰かが、不幸になる為の【転生】ではない!!

 

「なのに、なんで不幸になってんだよ!?舐めてんのか!?」

 

「それは、ケースバイケースなのでは?」

 

「《神々の娯楽》とは言え、転生は転生故……不幸になるか、幸せになるかはその人の力量にもよるであろう?」

 

「なら、【神様特典】ってのはなんだよ?その人が、幸せになる為の『便宜』なんじゃねぇのかよ!?」

 

【神様転生】した者は、その先の人生を神様に保証されているからこそ特典がーーーんん!?なんだろう?なんか、今おかしなこと言わなかったか?……その先の人生を、神様に保証されているからこそ、特典が貰える?あるぇ?それ、逆じゃね?特典を貰えたから、その先の人生が神様に保証されているって事なんじゃ!?

 

「んん!?ちょっと、混乱して来たぞ?」

 

人生が、保証されているからこそ特典を貰えるのか……特典を貰えたからこそ、人生が保証されたのか……どっちだ?

 

「???」

 

「どうしました?兄様」

 

「いや、【特典】が貰えたから人生が保証されるのか……人生が保証されているから特典が貰えたのか……どっちかなぁって……」

 

「……兄様。特典があれば、人生が保証されるのですか?」

 

「兄様よ、人生の保証されていたら特典が貰えるのかの?」

 

「というか、神様特典って転生するにあたってその世界で生きて行く為に貰う技能なんじゃねぇの?」

 

「え!?」

 

いつの間にか、セイビアさんに担がれた状態で戻って来ていた禍焔凍真が話に加わわり別の見解を告げて来ていた。

 

「え!?」

 

「それ、どういう意味だ!?」

 

「いやいやいや、アニメの世界に転生するんだろ?なら、事件に巻き込まれるにしろ、巻き込まれない様にするにしろ……乗り越えて行く為には、それ相応の技能が必須だろう?」

 

「その為の【神様特典】?」

 

「俺は、そう聞いたぞ?」

 

「俺は……人生の保証だと言われた……」

 

「なんか、バラバラですね」

 

「ウム。これだと、姉様の話も聞くべきだろうな」

 

「…………私?人生の刺激、だと言われたわね」

 

自分の話題になってから、居たたまれない様子でずっと髪の毛を弄り続けていた翼がポツリと質問に答える。まあ、自分の手の届かない所を話題にされると居たたまれないのはわかるんだが……毛先が乾くから、弄り続けるのは止めた方が良いぞ?

 

「余り、弄るな翼。艶やかな髪が、枝毛になるのは嫌だからな?」

 

「え!?そ、そうね……」

 

ハッとした翼が、視線を指に向けて毛先を離す。ウムウム。保湿が保たれてなきゃ、艶やかさは失われるだけだもんな。

 

「……いきなり、口説き始めたぞ?」

 

「いえ、アレはただの感想です」

 

「兄様は、別に姉様を口説いている訳ではないのだ……」

 

「な、なんだと!?アレが、口説きじゃない!?」

 

外野が、何か言っているが俺の気にする所ではないので無視する。

あ、でも……禍焔凍真の驚愕が、意味不明ではあった。つか、この程度の誉め言葉は普通だろう?それで、翼の髪が痛まないのなら何も言わないより言った方が得だ。美しいモノが、廃れて行く様を見るのは痛ましいからな。

 

「美人は、美人のままの方が良いだろう?」

 

「…………これが、口説きでない!?」

 

「わかります!とっても、わかります!!」

 

「汝の気持ちは良くわかる。だが、アレはただの感想なのだ!!」

 

「マジで!?どう聞いても、女を口説いているとしか聞こえないぞ!?これが、ギルガメッシュの余裕なのか!?」

 

「ギルガメッシュじゃねぇよ。俺は、『神崎大悟』だと言っているだろう!?この姿は、確かにギルガメッシュであるが……黒歴史の産物だ。ツッコミは、無しで頼む……」

 

「あー……黒歴史なんだ……」

 

「フッ。リアルハーレム男には、負けるさ……」

 

「違うからな!?別に、ハーレムを作りたくて作った訳じゃねぇから!あれは、苦肉の策でしか無いんだよ!?」

 

「兄様、兄様。こちらをどうぞ……」

 

苦々しい表情で言う禍焔凍真。そこへ、オルタがタブレットみたいなモノを持って割り込んで来た。覗き込むと、タブレット?に写っていたのはとある報告書と画像。見れば、禍焔凍真が作ったハーレムの真実が綴られていた。あ、師匠のせいだったんですね。すずかと結婚。アリサとは…………こ、これは、辛い!!!!

 

「何、お前……種馬なのか!?」

 

「ゴフッ……」

 

血反吐を吐いて、ソファーにグッタリと身を預ける禍焔凍真。

流石に()()は、無いわ。二人とゴールインしたと聞いたから、ハーレムかと思っていたけど……これは、マジで無い!!

 

「アリサ、酷ぇ……アリサが、残酷過ぎる」

 

「あ、でも……その映像のおかげで、【組織】の独身女性に寄って集って慰められたそうですよ?」

 

「おっし!てめぇは、敵だ。逝って良いぞ?」

 

「ちょ!?俺が、望んでそうなった訳じゃ……」

 

「いやいや……モテモテのリア充は、爆散してしまえば良い」

 

つか、寄って集ってとかなんて羨m……けしからん事になっているんだ!?舐めてんのか?お?舐めてんのか!?どうやら、コイツと俺は徹底的に合わないという事がこの瞬間決定した。

 

「さて、翼は人生の刺激と言われて転生したんだったな?」

 

「あ、話が戻された……」

 

「これは、訂正させて貰えぬパターンだの?」

 

「え!?マジで!?」

 

「諦めて下さい」

 

「俺の意識、関係ないのに!!」

 

「まあ、抵抗はせなんだのだから合意と取れるの?」

 

「使い魔ネットワークで、そういう報告が来てます」

 

「いや、アレはーーー」

 

「アレも糞もへったくれもねぇよ。ヤったんだろう?なら、テメェの罪だろ?取っ替え引っ替え春を買った糞野郎め……」

 

「えぇえええぇぇぇぇ……」

 

「うるせぇ。さて、俺は人生の保証。クズは、技能で……翼は、刺激。ここまで来ると、適当な事を言われてる様なのは言うまでもないな。もしくは、特典の一面だけを見て言ってるのかも知れねぇが……悪意を感じる辺り、糞タレな結論しか出ねぇな」

 

「ですね……」

 

「だの……」

 

つまる所、【神様特典】というモノは《神々の娯楽》の一つと判断するべきだろう。もしくは、娯楽を盛り上げるスパイスかもしれない。となると、翼の特典は間違いなく翼を貶める為の特典だろう。そう言えば……翼の容姿や肉体は、転生させた奴の趣味だったな?つー事は、だ。翼を転生させた神の奴、不幸のドン底に落ちた翼を救い上げて自分に惚れさせる予定だったんじゃね?

 

「自作自演かよ……」

 

「自作自演ですか?」

 

「翼を、己に惚れさせる為の自作自演だったんじゃね?」

 

それを、俺や師匠に邪魔されてオリジナルの魂は回収したものの予定が狂い捲って右往左往。そうこうしている内に、己の罪もバレて逃げ出すハメに?そして、今は隠れ潜んで路頭に迷っていると?見事なまでの落転神生だった。

 

「そう言えば、姉様の容姿や身体は糞野郎の趣味でしたね……」

 

「キモいです。兄様」

 

「それだと、俺がキモいと聞こえるんだが?」

 

「訂正。姉様を転生させたクズがキモいです」

 

そうだな。なんとなく、モテない男が神という職権を乱用して自分の女を作ろうとした感じがヒシヒシと覚えるが……翼は翼のモノである。他人が、どうこうして良いモノなんかじゃない。

 

「職権乱用って、犯罪じゃなかったっけ?」

 

「犯罪ではありませんが、モラルやマナー違反ではあります」

 

「犯罪の前段階だの。悪い事に使えば、普通に犯罪だ」

 

「じゃ、他人の人生を玩具にするのは?」

 

「「犯罪(です)だの」」

 

「翼を転生させた神は?続報とか、無いのか?」

 

「現在、行方不明です」

 

「もしくは、逃亡中だの?」

 

「……俺の剣って、修復まだぁ?」

 

「何を考えとるか、良くわかるの……」

 

「兄様。瞳孔が、開いてますよ?眩しく無いですか?」

 

 

さっさと、クズを殺して翼を解放してやらねば……。

 

 

 

 

 




ハーレム……皆、好きだよね。ハーレム!!
まあ、幾つかの条件をクリアしなきゃ……あっと言う間に、空中分解するハーレム!今、神崎くんがそんな感じになってるけど……転生者に勘違いさせるだけの名ばかりハーレム!!だけど、一応のハーレムだ!!手も足も出せないハーレムだけどな!!アルトリア(衛宮士朗が攻略済み)やリリィ(ラヴォルフ)とオルタ(テオルグ)……そして、翼。外見だけなら、最高の美少女&美女の集まりだ。実情を知らなければ、神崎を目の敵にさせる為だけの女体檻。さあ、勘違いの果てに神崎を憎むのだ!!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

『親の心、子知らず』で、良く子が『俺は、親の人形じゃない』とか『親の言いなりになんてなるもんか』とか言ってる場面がありますが……作者も最近、そんな感じになってますね(笑)。まあ、作者は親と共同自営業ってのをやっているんですが……バイトくんを雇っていて、そのバイトくんがテスト等でお休みする事があります。その時にシフトに入る事があるんですよねw。そんな時、親にシフトの采配を握られると毎回言ってます(笑)(笑)。つーか、作者の睡眠時間を全く考えないのは止めて欲しい!!ぶっちゃけ、半月分の睡眠時間を消し飛ばされるシフトを組まれた事があります。バイトくん達が出る、それぞれの学校のテストで前週間と後週間の14日程シフトが薄くなる場面がありました。まあ、正確にはテスト3日前お休みとテストの日数分なんですけど。テストは、中間3日。期末4~5日……でこの時偶々重なってしまったという話なんですが……。
そこに来て、昼のパートさんにもお休みを取ろうとする人が……結果、作者は深夜シフト(深夜が、基本3日。早朝にも3日。後、細々)にも入っているので朝・昼・夕方・深夜のフルをほぼ毎日突っ込まれる事に(苦)(笑)。特に、土日がヤバかった。シフトが、スッカスカになったからな(笑)。

死 ね と !? 。

つか、普通に死にます。ってか、睡眠時間がありません。いやぁ、ブラックにも程がありますよね!!
『無理です』って言ったら、『若い時の苦労は買ってでもするべきだ』とか『遊び呆けているのだから、これくらいやれよ』とか言われました。
ですが、これは正当な反論ですよね!?
全然、不当な反論じゃないですよね!?
14日間ですよ!?睡眠時間無しの14日ですよ!?
帰宅用の移動時間とか完全無視ですよ!?
それを考えたら、30分とか一時間程度しか無いんですよ!?風呂とか入ってたら終了です!!身支度しか出来ません!!これ、車の中で寝るの前提のシフトですよね!?それを14日間!?2日、3日なら未だしも14日ですよ!?マジで!?冬ッスよ!?車じゃ、寒くて眠れねぇよ!?無理です!絶対、無理です!体力ってわかります?

え?毎日グータラしてるんだから大丈夫だって!?
そりゃ、深夜に出てるんですから昼間は寝てますよ!?
でも、それはちゃんと働いているから寝ているのであって働いていない訳じゃねぇよ!?と、色々言ったんですが取り合ってくれません。
イメージって、とても大切なんですね……(泣)。
最終的に、パートさん達を説得して朝・夕・夜で勘弁して貰いました。深夜も、バイトくんが重なる部分を作ってなんとな凌いだよ?たいへんだった。

さて、貴方ならどうしますか?

っていう話。世間一般には、『親の心、子知らず』ではありますがこれは逆も言える話なんですよ。
『子の心、親知らず』(笑)。
つーか、作者に『遊び呆けている』というイメージが付いている事に驚きだったよ。10年間、年中無休で365日共に経営&シフトに入っているのにね?マジで!!この小説の事を言ってるのかな?とも思ったけど……普通に、そういうイメージがあったらしい。死ぬわ!!!!

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m(_ _)m

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