絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三一〇話

Re:

 

 

さて、この世界に来て数日。

初日から、色々とゴタゴタしていたけれど。

何やかんやを経て、ついに俺は達成しました!

即ち、戦線からの離脱です!!\(^-^)/

いやー、大変だった!なんたって、戦力として使いたい領主側と騎士団との折衝があったからな。なので、俺を戦力として投入するデメリットを徹底的に上げて、それがどれだけの不利益を出すかを数値やらなんやらで示し何とか勝ち取った戦線離脱である。

その為に、近くの山が消し飛ぶ事になったけど……概ね、こちらの要望通りになったので満足だ。というか、何十何百の《ディバインバスター》の乱射をやった辺りで元老院の方々が腰を抜かし、《スターライトブレイカー》で山を消し飛ばした所で騎士団が折れた形である。これらが、クールタイムも何も無しで幾らでも乱射が可能だと言ったら普通に戦線からの離脱を宣告されたよ(笑)。

そして、俺を参加させる場合は一度の興業に対して短時間のみの投入となった。まあ、簡単に言うと興業の後半戦で戦況をかんば見つつ負けそうなら短時間のみの参加という条件で採決された訳だ。最初から、無制限で出てると俺一人で楽々勝利!なんて事になりかねないからな。流石にそれは、双方の国に取っても参加者に取っても不利益にしか成らないという判断だ。

 

な の で !

 

「祝い☆!戦線離脱!!」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

垂れ耳と、そのお兄さんが無言で騎士達の訓練を担当している横で、今回決まった俺の興業への参加条件を声高々に宣言した上で喜んでみた所……微妙な視線が向けられる中で、ちょっとハメを外してみた。ついでなので、その騎士団の訓練にも参加していたんだけど……今は、皆地に伏している。

よって、俺は一人楽しげにそんなお祝いをやっていた訳だった。

 

「つ、強すぎる……」

 

「なんで、あの年でこんなに……」

 

「にゃーははは!《気力強化》恐れるに足らず!!」

 

騎士団長とも戦ってみたけど、【神力】の運用法が今一で力が足りてない事がわかった。というか、感応力がどうやら個人によって強かったり弱かったりするモヨウ。まあ、そこら辺はどんな力でも起こりうる個人的能力の差異なので仕方ないとは言え、【神力】の使い方がわかっている癖に何かと足りてないのが現実だ。

 

「とりあえず、【フロニャ力】はもっと集められる様になった方が良いよ?【フロニャ力】が、僕の知るアレで間違いないとするなら君達のその時その時の感情によって集まったり集まり切らなかったりすると思うし……」

 

「ほぉう?その、アレとは何だ?」

 

「ぶっちゃけ、《神様の力》だね。邪悪な気持ちと言うか、負の感情……例えば、怒りとか悲しみとか憎悪の時等には散っちゃって、それ以外の感情いっぱいの時には集まって来る感じ?」

 

欲望いっぱいでも、散って行くだろうけれどな!というか、みんな欲望いっぱいオンリーだよね。活躍したい!とか、活躍してお金いっぱいGETしてやる!!とか。うん、集まらないね(笑)。

この世界には、まだまだ精霊や土地神といった神々に近い存在が溢れているので【神力】が世界に満ちている訳だ。補充も、微々たるモノだけど日々されている。その、満ちている《神様の力》を使って人々は日々を過ごしている訳なんだけど。

それ故に、根本的な意味は知らないけれどそこそこ便利に使う事が出来ていて普通に日常に密接していたりする。あ、罰は落ちません。人が使える【フロニャ力】は、それ程大きくは無いみたいだからな!だけど、それを知る俺みたいなのだと……かなりの濃度と量と範囲で、使用が可能だったりする。

 

「なので、清らかな気持ちで『神様、力をお借りします!』的な感じで使ってやると……レオ閣下みたいに、なるぅ?」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……そんな、バカな……!?」

 

「この世界には、かなりの土地神や神に近い精霊が居るんだろう?なら、何故彼等の力が世界に満ちてないなんて言える?満ちているからこそ、人々が日々を平和に暮らせるんだろ?でもって、その力は邪悪を避ける作用があるとなれば……ほら、間違いなく《神様の力》……略して、【神力】じゃん!」

 

まあ、彼女達の常識なんて俺の知った事じゃないので俺は俺の知る理論でそれを説明する。ついでに、人が集められる以上の【フロニャ力】をかき集めて《気力》に変えて見せた。

 

うんうん、絶好調!!

 

例え、この理論が違ったとしてもこの世界に精霊力や土地神の力が満ちているのは間違いないから、【フロニャ力】がそういうモノであるのは確実だ。なら、その力との親和性が肝になる事もあるんだけど……《神様の力》であるなら、純粋かつ強い想いに反応するからそこから憎悪系の感情を抜いてやれば良い。

それだけで、《神様の力》との感応力も大きく変化するだろう。

で、その世界に満ちている程の【神力】っていうのは……これがまた、腹を空かしている神様の良い【力】に成るんだわ。

まあ、普通はそこまで腹ペコになってしまう程【神通力】を使い切っている神様ってのは居ないんだけど。《堕ち神》みたく、狂っちゃってるヤツはその限りに当てはまらないんだなーぁこれが!なので、この世界が《堕ち神》に見付かったりすると即行で食われちゃう可能性があったりする。まあ、()()()()()の話なんで直ぐどうこうなったりはしない。ただ、そういう可能性を数字にしたりすると天文学的な数字になっちゃったりする訳よ?あーまぁ、見付かる率を数字にするとなると……並列平行斜平(過去・現代・未来含む)世界分のルートエックスの二乗程度?もし、それで【古き神々】の《堕ち神》を引き当てたらある意味、超運のない世界って事になるんだけど……むしろ、運が良い?

いや、来たら来たで被害が半端ないから来ないで欲しい。

 

「……………………」

 

《ルール・ブレイカー》を楔にして、この世界の扉に蓋をした方が良いのかねぇ?まあ、来ると仮定して蓋をされた世界に入って来れるヤツはいると言えばいるからなぁ。例えば、【古き神々】とか……まあ、来ちゃったらあっという間に周囲の【フロニャ力】が呑み込まれて枯渇しちゃうんだけど。で、移動と共にその範囲が広がって行く……と。ぶっちゃけ、空を裂いて入って来るだろうから中から押し返して入って来られない様に戦わざるを得ない。

だから、その場所を特定して【古き神々】よりも先にその場に居なければならなかったりするんだけど。

 

「予知能力者、連れて来たいんだけど?」

 

しかし、俺の《時空石》はこの世界に入った所でウンともスッともキャッとも言わなくなった。どれだけ魔力を込めても、全く起動する様子もない。そうなると、予知能力者を連れて来るだけの余裕がないって事になる。来るのが、【古き神々】か新興の【神】かはわからないがそれなりの()()()()()という事なのだろう。

 

「まあ、【古き神々】だったら俺一人なんて事にはならないもんなぁ?普通に、複数呼ぶよね?」

 

多分……。きっと……いや、だったら良いなぁ(汗)。

流石に、【古き神々】の場合は俺一人ではどうにもならないと思うぞ?いや、マジで!!【天子】程度なら、ちょっと《ルール・ブレイカー》でズルして倒す事は出来るけど……【古き神々】には、通用しないからな!?冗談抜きで!!

えっと……これ、本部に問い合わせた方が良いのか?

でも、《時空石》使えないんですけど!?

通信やその他諸々は、《時空石》を通じて連絡を取る事になる。

そりゃ、掲示板とか割りと簡単に繋げたりしたけど……あれは、《ルール・ブレイカー》の副産物的なモノだから出来ただけで《時空石》が使えないと何も出来ないんですけど!?

部隊の誘導とか、俺ここにいるよ!?アピールとか!!

ヤヴァイ!!俺、フラグ建てとかやりまくっちゃったんですけど!?どうしようΣ(T▽T;)……なんて、今更慌てた所でどうにもならないのならドッシリ構えて待つだけだ。まあ、それしか出来ないんだけど。何が出るかは、開けてのお楽しみってな(笑)。

さて、勇者少年はというと……早朝は、お姫様と散歩して帰って来たら学術チビッ子と城の中を駆け回り午前中は騎士団で訓練。

昼からは、風月庵という女剣士の住みかに出掛ける毎日だ。

ずっと、楽しそうに過ごしているけど……送還方法は、見付かったのだろうか?あ、もしかして忘れてる?忘れてそうだな。

逆に俺は、騎士団に入り浸って若者達を強いている。ちょこっと、AGIの高いゴーレム作って模擬戦を連続して行っていた。編隊を組ませて、騎士団ッポク集団戦闘をさせてみたり変則的な行動をさせて相手の出方を見てみたりとやり方は億通り。それが、ウケて今では嬉々と訓練場に誘われるくらいになった。因みに、垂れ耳は勇者少年の時の様なツンケンした様子ではなく普通に素直で優しい感じで対応してくれる。どうやら、あのモードは勇者専用の対応らしい。うっかり、【ツンデレか!?】と言いそうになったけど……我慢した。折角、普通に対応してくれているんだ態々それを突ついて怒らせる必要もない。

そういうのは、全部勇者の少年にお任せする。後で、【ツンデレ】の意味を教えて垂れ耳娘に伝わる様にしておくだけだ。ちょっとした、トラップを仕掛けてやれば割りと簡単に【ツンデレ】と口にするだろう。ふふふ、《正直者の陣》……足元注意だな。

弱目に展開しておけば、魔力光を抑えられるし誰の目に映る事もなく勇者少年を正直者にしてくれる。それに、カーペットの下とかが狙い目だな(笑)。もしくは、土属性のフレールくんを対象にして展開すれば移動可能な《正直者の陣》の完成だ。(鬼)

 

「♪」

 

ニヤニヤが止まらない。こういう、意地悪な悪戯の為の作戦を考えるのは好きだ。妄想とも言うけど。どうやれば、相手に気が付かれずに……もしくは、気が付かれる前に悪戯を完遂する事が出来るかを考察するのが大好きだ。そして、思い付いた方法を試して成功させた時の喜びはかなりの快感になる。

そりゃ、病み付きにもなるさ!

 

ーーーまあ、『今』は現実逃避なんだけど。

 

ああーうん。現実逃避。現実逃避なんだよな……誰かが、《時渡り》の座標を弄ったのは間違いない。間違いないんだろうけど、それを利用してここに連れてきたのは()()そのものだ。

しかも、その理由が《堕ち神》で……かなりの力を持つ、【神族】なのも大体予測出来る。だが……現状、()()がそういった危機で座標の狂った《神殺し》を強制的に呼び込むのは稀に見ない強行だ。ぶっちゃけ、ほぼ間違いなくこの地を訪れる【力ある神】で【古き神々】の一柱だろう。しかも、お腹を空かせた【狂いし神】でエネルギーなら何でもかんでも呑み込み捲るブラックホール。生きていようが、死んでいようがエネルギーを持つならば存在を殺してでも奪う怪物。精霊や土地神……それに、人を含む世界に存在する生けとし生けるもの。思い付くだけで、これだけあるっていうのに……腹ペコ《堕ち神》が来るとかw。

うわぁ……被害が、洒落になんないんですけど!?

 

「詰んだ?」

 

戦後処理も含むんだよね?世界の調整に、《堕ち神》が撒き散らした汚染物の除去。人に取り憑いてたら浄化して、変質させてたら殺さなきゃならない。まあ、それは最終的な手段だとして……それらを、一人でですか!?そりゃ、《ミリオネア・アガシオ》や【クレッセント・ノヴァ】があるとしても、一人で【力ある狂いし腹ペコの古き神】と殺り合えと?

 

「悪夢じゃん……つか、HP無限大のレイド系ラスボスを一人でとか……笑えない冗談だよ!!しかも、腹ペコ……」

 

腹ペコじゃなければ、幾らでも相手にしてやるけど……腹ペコで狂って暴走しているグラトニーwなんだけど。そういう奴に限って、与えられるダメージが微とか……良くあるあるな話だよね!その上、周囲の生きとし生けるモノからエネルギー変換された【食事】までやらかしてんだろ?与えれるダメージが微だけなのに、数パーセント《常用リジェネ》が掛かってる相手を倒せとか言ってる様なモンだ。

 

「《超速再生》の方がマシなんだけど?」

 

だって、《超速再生》なら時間修復だけど……《常用リジェネ》は、一定時間で纏めて回復なんだぜ?絶望感が、違うのだよ!!

何故なら、【真実の瞳】でHPバーモドキが見えてるから精神的な気負いが変わって来るのだ。イメージ的に、《超速再生》はジリジリ回復して行くけど、《常用リジェネ》は一定時間で数ミリずつ回復して行くんだよ!?ほぼ、一瞬で回復されるのとジリジリとでは士気にも影響して来る。ぶっちゃけ、一定量削って次の瞬間にフル回復されるとイライラするんだよ!!

だから、【力ある狂いし古き神】の倒し方は正攻法ではなく搦め手で行う。簡単に言うと、拳の位地に【クレッセント・ノヴァ】をセットして真名を唱えながら殴り捲るという反則技。

一発一発、全力の一撃を真名と共に拳に乗せて殴り【神】を狂わせる原因となるモノを浄化して正気に戻すという方法だ。

超至近距離での殴り合いなので、物凄い危険と隣合わせになるけど……これが、一番効く。【クレッセント・ノヴァ】を持つ者だけが、行える反則技だが被害を最小限に抑える為にはこういった反則技を使わなければならない。というか、そうでもしなければ被害を最小限になんて出来るハズもない。

 

「……………………」

 

だからこそ、座標を狂わさせられた俺がこの世界に呼ばれたのだ。

んん!?って事は、この世界は虎視眈々と俺が転移座標を狂わさせられるのを待っていたって事に!?いや、まさかねぇ?

 

「うん。怖い想像は、止めよう」

 

下手な妄想は、ひたすら恐怖心を掻き立てるだけになるから思考を振り払って現実を見詰める事に。現実を見詰めるって事は、【力ある狂いし古き神々】をどうやって撃退する!のか……もしくは、討伐してしまう!を考えるという事である。

 

「【魔王化】して、能力をブーストするとか?」

 

俺の内面にいる、融合した者達に聞いてみる。

『本来』ならば、《神殺し》仲間に相談するべき事なんだが現在はそれを封じられているので俺は俺に融合している“俺達”に相談を持ち掛けた。スペックは、自分と同等。似た様な世界で、歴史や人々との交流の違いはあれど、ほぼ似た様な人生を辿った者達。

交流した人と専行が違うが故、様々な意見や代案を求める事が出来る相談役として使っている。しばらくして、《ルール・ブレイカー》の無制限使用が最も有効的という回答が返って来た。

 

「にゃはは。《ルール・ブレイカー》の無制限使用と来たか」

 

有り体に言えば、可能ではある。基本的には、魔力を代償として使っている技能ではあるけど、『とあるモノ』をブチ込めば無制限の使用が可能な能力だった。まあ、その『とあるモノ』っていうのは【神格】なんだけどさ。要するにさ《ルール・ブレイカー》の無制限使用を可能にする為に【神格】を代償として差し出せば良い。それで、《ルール・ブレイカー》は本来の能力を発揮出来る。今は、()()()な能力()()使えないがその制限から解放された《ルール・ブレイカー》は超御都合主義な能力と化す。虹色の剣を出す必要も、モーションすら必要なく……だだ、演算して思い描くだけでそれは発動する。

【全ての理を砕く】それは、元々()()()()()()()()()()()()()()()()()起動するモノではなかった。それを、『強力過ぎる』という理由で劣化させて使っているのだが……ノーリスクハイリターンなそれに対して、ちょっとした恐怖があったのは否めない。

だって、ノーリスクでハイリターンなんだぞ!?使えば使う程、何か目に見えないモノが消費されている様な気がして……それはそれは、俺の恐怖心を煽るのに十分なモノだった。だから、劣化させて使っている訳だが……故に、今一信用仕切れない能力である。

信用は出来ないけれど、頼りにはしているので俺の『切り札』の一つとして数えられていた。まあ、頻繁に使っているので『切り札』とは言い切れないけど。だから、手段の一つとして紹介している。常用の《切り札》としてね?それを、無制限使用でフル活用すれば【力ある狂いし古き神々】くらいは簡単ではないけれど勝てるハズだ。《ニーデルヴァレスティ》の槍や《死剣》等の状態を確認する。《ニーデルヴァレスティ》については、ある意味使い捨ての消耗品なので消費していれば追加購入するだけだけど。

《死剣》に至っては、『抜く』こと事態出来ないので適当に状態を維持する魔法や修復魔法を掛ける程度だ。というか、コイツを無理矢理『抜く』と世界そのものが死に至るので自然に抜けるのを待つ以外使い道がない。稀に『抜ける』が、その条件は未だにわからないままだ。なので、鞘に収まった状態のまま上から鉄でコーティングして金棒として使っている。たまに、イラッとして抜いちゃったりする事はあるけれど……概ね、『抜かない』武器だったり。俺は、そんな感じで準備を進めていた。

さて、そんな暇を持て余す様な日々を過ごしていると『大戦』なる情報が舞い込んで来る。もちろん、公式に世間へと発表されたモノではなくて俺の使い魔が仕入れて来た情報な訳だが……それと同時に、【俺】や勇者それにビスコッティ領の領主ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティが死ぬという情報も手に入れた。しかし、【俺】が死ぬ?『完全』って訳じゃないけど、《不死》の【俺】が『死ぬ』の?首切りしても、死ぬ事はないと思うんだけどなぁ?って、危なっ!?ゴラァ!いきなり首目掛けて剣を振り下ろして来るんじゃねぇよ!?殺す気か!?死にはしないけど、首を切り落とされると普通に痛いんだぞぉ!?全く……。

情報によると、この世界には《星詠み》という未来予知モドキの占いがあるらしい。それによると、俺や勇者少年達が『死ぬ』未来が映し出されたそうだ。

 

「それ、外部から干渉された結果とかじゃないの?」

 

もしくは、白虎姫の不安が見せる妄想とかだったりして……なんか、そっちの方が正しい様な気がして来たんだけど?まあ、とりあえず……現在、彼女がやっている暴走はビスコッティ領のお姫様を想っての事らしい。というか、領主がそんなモノに踊らされてどうする!?つか、その情報を与える事で白虎姫を暴走させてそういう状況に持ち込もうとしている者がいると考える方が健全だぞ?んん!?あー……うん。これ、普通にそれを想定した方が全うな結論だと思われるんだけど?《星詠み》という技能が、どれ程の精度を持っているのかはわからない。だけど、何者かが外部から白虎姫の《星詠み》に干渉して己が望む結末を引き当てようとしている。俺からして視ると、そういう風に読み取れた。

 

「はてさて、フムゥ……」

 

この情報を、ビスコッティの領主に伝えるかどうかちょっと迷う。

伝えた瞬間、あのお姫様ならプリプリする事はないだろうけど怒り出しそうである。しかも、静かにニコニコと怒り出したら普通に怖い。まあ、最終的にそういう女性になりそうでアレだけど……俺的には、黒い方に堕ちないで欲しいかな?

あのまま、真っ直ぐ育って欲しいモノである。

 

「あー……この世界だと、黒に堕ちる可能性は低いか?」

 

だがしかし、可能性がない訳じゃないから!

勇者少年よ、あのお姫様を暗黒サイドに落とすんじゃないぞ?

とは言え、あの勇者少年がお姫様を暗黒サイドに落とすことはないと言いたい所……だが、人間関係が複雑化したらわからない。

それに、政治の世界に浸かる者には良くあるあるな話だからな?

是非とも、真っ直ぐに育って欲しいモノである。

大事な事なので、二度言いました!!

冗談はさて置き……この情報は、どう扱えば良いだろうか?例えば、宣戦布告をされた際に民衆達へ大暴露したりしてみるか?まあ、そんな事をすればあの白虎姫には超の付く大ダメージに成りそうだが……それに、その情報を得ておきながら前もって言わなかった事に対してビスコッティのお姫様はどう反応するかちょっと怖い。先に、お姫様に情報の開示をするのが正しい様な気がする。開示するなら、それはそれで白虎姫へのダメージになりそうだけど。つか、別に俺は白虎姫にダメージを与えたい訳じゃないんだよ。ただ、悪戯に使えないかなぁって考察していただけだ。

 

「……フム。このまま、原作通りに進めちゃえば良いか?下手に干渉して、大戦を回避するのもどうかなぁって思うし……【真実の瞳】も大筋を邪魔すんなって言ってるしなぁ」

 

一度目を閉じて、再度目を開けフレールくん視点から俺の目を見ると赤色から金色へと変化していた。気になったから、視点をフレールくん側に移した訳だけど……やはり、【真実の瞳】は俺の意思とは関係なくその能力を強めたりする事があるモヨウ。

そもそも、俺は俺自身の能力の全容を知っている訳じゃない。故に、どういう時にいかなる理由で強弱変更されるのか未だに判明していないところがある。なので、今みたく自動的に能力がフルバーストする場合は内側か外側からの干渉を受けているのだろうと思う事にしていた。じゃないと、全く説明が付かないからな。

 

「禁止目録……」

 

《次元の果て》にある、【真の歴史】とやらが記されているという石板。それを読める者は、未来への切符を確約されると言われている訳だけど、そこには《禁止目録》なるモノが存在している。

その《禁止目録》の内容は、【組織】の資格習得等にも採用されていて《神殺し》達の行動の指針となっていたりする訳だ。

その中に、『原典に近い世界では原典の流れに逆らってはならない』という項目がある。この『原典』っというのは、簡単に言うと多分『原作』という言葉に置き換えられるモノだと思われる。

つまり、【原典=原作】に近い世界では歴史干渉や人物の成り代わりをしてはならないという事だ。なので、俺自身は原典に近いこの世界の歴史に干渉する気は無かった。だけど、白虎姫の暴走に心痛めているお姫様に多少は伝えた方が良いかも知れない。

だって、あんなにも白虎姫の事で心痛めているお姫様を見ていると中々に痛々しいモノがある。それなら、多少大筋から逸れてもいいから俺が持つ情報を伝えて……自己満足に浸れと?等と迷っている内に、白虎姫からビスコッティに対して大戦の宣戦布告が行われる事となった。

 

 

 

 

 




さて、今回はDD'Sで《堕ち神》戦かも!?という双夜の考察話です。まあ、DD'Sでやれる事なんて限られてますし……勇者少年(主人公)が居る以上、双夜の原作出番は無いに等しい。これが、転生者や憑依者……成り代わりとかなら、双夜の絡みもあったんですが双夜の戦力を考えると一般参加の方々に申し訳なさ過ぎて余り目立たせられないというオチに。だってなぁ?一人で、事足りるだろう?双夜は、広域系の魔法使いなんだぞ!?一網打尽オンリーで、即戦闘終了では面白味がないというもの。故に、後方支援で一般参加者が活躍できる状況を作る事に注視すると思われる。
その方が、双夜的に楽しいだろうしなぁ?こう……ポカポカヤられてた奴等がいきなりパワーアップして反撃していくのを後方という安全圏でマッタリお茶をシバキながら眺めているとかw。元より、後方支援ばっかの双夜だから楽しいだろうさ!そして、トドメの一発で降伏させるとか……w
《ディバインバスター》でも、《スターライトブレイカー》でも良い訳だから最後は味方諸とも撃滅です!!

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。
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