絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
大戦の宣戦布告が行われたその日、ビスコッティ領主ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティは散々迷った上でその宣戦を了承する旨を白虎姫へと返した。その後は、バタバタと大戦の準備に追われて騎士団や兵士の方々が走り回っているのを横目に俺は騎士団長と元老院のお爺ちゃん達にお姫様を拘束して例の情報を伝えてみた所……お姫様と垂れ耳が、とても良い笑顔で迫って来るなんて場面もあったけど概ね問題なく話は進んで行った。まあ、大戦を受けると宣言した後だった事もあり今更感が抜け切らないといった感じだったけどな。そして、作戦会議が終わった後は騎士団長にも詰め寄られてもっと早くその情報を教えて欲しかったという旨を受け取る。そう言われてもなぁ……だが、これでお姫様はちょっとスッキリした様子で出陣出来ると言ってくれたので問題なし。ついでに、白虎姫と直接話がしたいからと言い出して学術チビッ子と見た目を変えて前線に出るとのこと。
なので、俺は後方の本陣でお姫様に化けた学術チビッ子と支援アンド殿役を頑張る事に。ついでに、急襲部隊を一網打尽にしてしまえと言われた。その後、現れるであろう白虎王子達と適当に派手に遊んで見ている人々を楽しませれば問題ないとのこと。
ただし、無双はしちゃイケないと使い魔達に言われた。
それから、《システム・ユグドラシル》や《ミリオネア・アガシオ》も使うなとの仰せだ。ビスコッティ側が、戦力過多になるのはダメらしい。それはそれで、見応えがあって壮観だろうに……まあ、使い魔が言う事もわかるのでそれらは使わない方向で調整してある。
要は、極力広域砲撃は行わず一対一か一対多数を念頭に適当かつ派手に遊んで時間を消費するという作戦だ。民衆の視線を俺達に集中させて、白虎姫と領主姫との決闘?話し合い?を補佐する役割。それさえ叶えば、後は好きにして良いと騎士団長に言われていた。まあ、広域砲撃撃ちたい放題でもOKって事だ。
……しないけど。
つか、俺が【興業】というシステムを知った上で殲滅や蹂躙をすると思う方がおかしいからな?一般の参加者が居て、【興業】が生計の一部となったり活躍すれば臨時ボーナスが出ると教えられたら普通に一般参加者を立てる方向で調整するに決まっているだろう?暴れて良いのは、隊長格や将軍格を相手にした時くらいだ。それ以外の一般参加者は、普通に強化魔法を掛けて放置するだけで構わない。活躍する奴は、活躍するだろうし……それ以外にも、そこその儲けを出す奴もいる。
それ以外に、やれる事があるとすれば隊長格や将軍格の必殺技に巻き込まれない様に防いでやる事くらいだろう。そんな訳で、白虎王子達がこの後方に来るまではフレールくんの目を通してビスコッティ側の一般参加者達をフォローして遊ぶというネタを披露する事としよう。
そして、大戦開始と同時に両国フィールド全域にフレールくんウィンドをフル展開。こちらの画像を添付すると同時に、とある宣言を行う。ついでに、それぞれの国営放送の電波ジャックも行い全世界に向けて説明も実行した。
「初めましての人も、初めてでない人も、こんにちわ!勇者と共に、この世界へ来た魔導師・双夜如月です!フロニャ周波をジャックしてお送りしております(笑)。この大戦で、ボクは前線に出ませんが……ビスコッティ側の一般参加さん達の、支援・フォローを中心的に行います!支援魔法!中央の一般参加者に《フィジカルアップ》!!この魔法は、身体強化の魔法だよ。大体、身体能力が1.2倍から1.8倍になるから頑張って活躍してね?じゃ、ガッツリ稼ぐが良い!!」
一方的に通達して、人々が困惑しているのを見つつブツ切りした。
当然、戦域全体で少々の混乱が見られるものの理解の早い者達が我先にと近くに居たニャンコ国の戦士を猫玉にして、己の強化された能力確認を行う姿が見られるのでこれ以上の説明は必要なさそうだ。それと同時に、呆然としていた国営放送の人達が慌てて事実確認をしているがこっちにまで説明を求めて来ない所を見るとまだまだ混乱中のモヨウ。まあ、ある程度すれば説明なんて必要なくなるだろうから気にもしてないけどね。だって、見ていればわかる事だし。一般参加者達が、微隊長格化してるけど気にはならない。とりあえず、左翼右翼の強化もしてしまおう。
「あの、勇者様達が……」
そうこうしている内に、中央突破して戦線を抜けて行こうとしていた勇者一行が劣性になりつつあるけど気にはしない。何故なら、あっちは正規戦士団の一行だ。一般参加者じゃないので、俺が支援する必要はないので無視する。
「問題ない。あっちは、抜けるまでの話だろう?」
下手に強化して、民衆の関心をこちらに引き付ける前にあちらを注視される訳にも行かないのだ。なら、多少の不利は覚悟であのまま強化無しで中央突破をして行った方が断然良い。
「あっちの姫と、こっちの姫がゆっくり話が出来る様にするのも僕等の仕事だ。民衆の視線は、ちゃんと惹き付けるよ?」
その為には、まず向こうの王子様にこちらの本陣攻めを行って貰う必要がある。でもそれは、勇者一行が向こうの本陣攻めと同時に行わせる必要性が求められているので、歩みを進め過ぎても遅らせ過ぎても駄目なのである。よって、勇者一行の歩みを早めてしまいそうな身体強化を彼等には使えない。なので、いつも通り【妖精魔法】の《リヴゥフロー》で濃ゆい盗賊顔のおっちゃん共を子供に変化させてやった。当然、大人だった男達が唐突に子供へと変化したので周囲を含む戦士団が大混乱。
そして、子供へと変化した元濃ゆいおっちゃん達を見て俺も大混乱となった。
「…………び、美少年、だと!?」
『『『えぇえ!?』』』(メイド隊一同)
一体、彼等にどんな人生を迎えさせたらあんな盗賊顔のおっちゃんなんてモノになるって言うんだ!?このまま、育っていればそれなりの場所にいられたハズなのに盗賊顔のおっちゃんとかw。
まあ、とりあえず……勇者一行も混乱しているので、説明の為にフロニャ周波をまたジャックして割り込んだ。
「あー……とりあえず、戦線が混乱してるけど……やったのは、後方支援担当の僕だから。勇者一行は、そのまま進め!……僕の特殊魔法、『妖精の悪戯』で大人を子供に戻してみました。というか、厳ついおっちゃんを若返らせたら美少年とか……誰得?」
目論み通り、戦線は大混乱に陥っているし目的は果たしたけれど未だに混乱し続ける前線に俺は苦笑いを浮かべた。
「あ、効果は二十四時間です。明日の今頃まで、子供のまんまだから戦線離脱確定ですね。まあ、彼等は敵陣なので戦線離脱は儲けモノ。てな訳で、生計の一部を稼ぎたい雇われ一般兵は勇者の前に出ない方が良いぞ?子供にされて、強制的に戦線から離脱させるからな!?」
なんて、警告してやると敵陣が勇者一行を避ける様に割れて行く。ドヤァ!白虎姫、貴様の目論みなぞ割りと簡単に崩せるのだよ!
「というか、盗賊紛いの悪人面なおっちゃんがまさかまさかの美少年だった事実の方が驚きだよ!?一体どんな人生を送ったらそんな悪人面になるんだろうね?」
とりあえず、そんな疑問を投げ掛けて置いて言い逃げしたった。
フィールド全体で、ばくしょう爆笑の渦が巻き起こっているけど楽しそうなので気にしないでおく。まあ、敵陣も彼等の変化にビックリしているだろうから問題はないと思われ。それに、白虎姫も飲んでいたモノを吹き出していたから痛み分けだろう。因みに、白虎姫の様子についてはフレールくん経由で知った情報。
成る程、成る程……白虎姫の仮想敵対者は、勇者少年か。だがしかし、その予想は覆される事になるのだよ!!それに、『死ぬ』とわかっていてノコノコ死にに行かせる程俺は薄情じゃ無いんだぞ?
それなりの(首が落ちても治るレベル)装備は、ちゃんとお姫様に持たせたからな!勇者少年にだって、ガッツリ超再生の魔導具を持たせてある。死角なんて、あるハズもない!!あっても、フレールくん経由で選り取り緑な回復魔法が叩き込めるからな!?
万全だぜ?もしもの時は、俺自身が転移してなんとかするから大丈夫だしなぁ?……あれ?なら、お姫様死なねんじゃね?
そもそも、俺が居る時点でその未来は無かった事になっているハズなんだがなぁ?世界も、白虎姫の《星詠み》に干渉しているヤツもまだ状況を正確に把握してない?普通、俺が関わった時点でその先の未来は大きく変化をするのが当たり前みたいになっている。なのに、ビスコッティ領主の未来は全く変化がなく勇者少年か加わった事でより悪くなった程……って、白虎姫の《星詠み》ではそういう事になっていた。でも、それって普通はあり得ないんだよね。ここに俺が居て、最善を尽くして居るんだから変化しない訳がない。だと言うのに、彼女等の未来はより悪くなった。
という事は、白虎姫の《星詠み》に干渉している者の知識が現状に追い付いていないという可能性がある。
つまり、この世界に生まれ生きる誰かの知識が元になっている?その場合は、白虎姫の妄想だという可能性があるんだが……それとも、《神殺し》という存在について全くの無知者の可能性も?いやいや、《星詠み》が本当に世界の意志的なモノを読み取っているのならば俺が関わっている時点で何かしらの変化があるハズ。それに、変化が無いって事はあの《星詠み》に世界の意志は関係ないって話になる。って事は、あの《星詠み》は人の心が魅せる観測的な心の何かなのだろうか?
つまり、白虎姫はビスコッティ領主を想い過ぎるが故にお姫様の悪い未来を見て不安となり……そこを、何者かにつけ込まれたってことだね。まあ、いずれにしても白虎姫の《星詠み》に何の変化も無いという事は正確な情報を得られる存在ではないという事だ。なら、その不安や絶望を国事に組み込むのは論外だね。
正気を疑う行為だよ。国を守る者としては、ダメダメだ。
ぶっちゃけ、《神殺し》の戦いにこの世界の者を関わらせるつもりはないから彼等には彼等の戦いをして貰おう。《神殺し》の戦いは、《神殺し》だけのモノだし……それに、人間が関わる事はない。というか、能力差的に出来ない事だから。
「……………………」
砦の最上階から、戦域全体を見回してフロニャ力の状態を確認する。そこそこ、薄い所はあるけれどフロニャ力が満たされている状態だし今の所は大丈夫だと判断して良いだろう。だが、遊びに集中し過ぎて状況の変化を見逃すのはアレなのでフレールくんを戦域全体を囲む様に配置して俺は視線を下へ向けた。
「来たみたいだね……」
少数精鋭かどうかはわからないけど、敵陣営の近衛隊長とメイド隊達が姫様モドキの居る天幕に到着したらしい。とりあえず、そっちはビスコッティ側のメイド隊にお任せするとして俺は視界の端に入った敵陣の王子様一行に視線を向ける。えっと、この後は……学術チビッ子を送り出して、敵陣を迎えれば良かったんだっけ?一応、ゲートキーパー達が頑張った後に俺の出番が回って来るとは言われてるけど。ゲートキーパー達が、敵陣を切り崩せれば問題無しだろう。だが、白虎王子に取り巻きついでに鉄球のおっちゃんかぁ……超頑張れば、なんとかなるかもしれないけど。
「……無理だな」
「無理ですね」
「無理でしょう」
「ムリー(笑)」
ビスコッティ側の戦士団は、一般参加者を含めどこかホワホワしてるヤツが多いので彼等の進軍を止める事は叶わぬだろう。
戦力分析の為に、出した側近の使い魔達も無理無理言ってるし、ゲートキーパーの全滅が確定した所で一丁ド派手に【魔王】風に参戦してやるか?そんな気分で、戦況を眺めているとカーラという騎鳥に乗った学術チビッ子が出撃の準備を始めた。その間にも、白虎王子一行が砦に到着して大暴れを始めている。というか、ゲートキーパー弱過ぎだろ!?あっという間に、全滅仕掛かっているゲートキーパー達に戦きながら学術チビッ子の準備が終わるのを見守る。最悪、なし崩し的に割り込む事になりそうだけど……どうしたものか?と思っている間に、学術チビッ子の準備が終了。
騎鳥カーラと共に、砦から出撃した学術チビッ子だっが弓兵の矢に討ち取られそう。
「あ……」
三馬鹿の一人、ウサ耳弓兵の攻撃を受けた学術チビッ子。防いだ様に見えたけど、メイド服を打ち抜かれてパンツ一丁になってしまった。まあ、ケモ玉化してないのでそのまま飛んで行ったけれど……風邪引くなよ?と見送って、俺はニヤリと嗤う。
「漸く、出番だな……」
言って、ビットを数機並べて《シューター》を白虎王子の後ろに控えていた戦士団へと叩き込む。その上で、声を魔法で拡張拡散させつつ彼等の前へとゆっくり降りて行った。
「やれやれ、ウチのゲートキーパー達には呆れてモノが言えんよ。まあ、頑張っているのは認めるが……」
「……おいおい。まさか、テメェが残ってるなんて聞いてねぇぞ!?」
「フン。後方支援と言った以上、ここにいるのは予想できたであろう?まあ、良い。ちょいとばかり、遊んでやるよ。小わっぱ共……恐怖と絶望の奈落に沈むが良い!!」
と、おもむろ感を出しつつ大人モード(12歳)へと変化。
周囲が、驚いているのを横目にBビット10機を扇状に展開。
「クックックッ……滅びよ!」
《ディバインバスター》を一斉掃射。慌てて、ジャンプして回避する王子達を眺めつつ邪魔になりそうな一般兵の排除を実行。
残っているのは、王子と三馬鹿と鉄球おっちゃんのみ。
とりあえず、お色気担当ッポイウサ耳と虎っ娘は真っ先に剥いて《チェーンバインド》で国営放送のマスコミ前へ。タップリ、その柔肌を世間に曝して民衆を楽しませてやるが良し!即行、目の前から排除したとも言う。ついでに、ツルペタ娘も付けてやる。
アイテムストレージから、薙刀を出して王子に矛先を叩き付ける。腕を気力で覆い、クロスさせる事で俺の攻撃を凌いだ王子は唸りながらも弾き返そうと頑張っていた。と、右方向から殺気を感じて王子を蹴り飛ばしながら回避。目の前を、鉄球が過ぎて行ったので鉄球おっちゃんからの攻撃だろう。それを、何機かのSビットで迎撃しつつ牽制の意味を込めてオールレンジ攻撃を続行。
「クソッ!攻めきれねぇ!?」
「フ……高々、十数年ポッチ生きた小僧に技術で負ける訳がないだろう?まあ、あっちのおっちゃんもどっこいどっこいだけど」
適当に王子の拳を弾いて、鉄球を振り回すおっちゃんをあしらう。
力押しオンリーな小童共に、技術の俺が負けるハズもないので攻撃の合間に《アクセルシューター》を挟みつつ吹き飛ばす。
「十数年ポッチだとぉ!?どういう意味だぁ!」
「クハハハ!見た目に騙され、真意を見抜けぬとは未熟だな?我は、一万二千年生きた【魔王】よ……」
「なっ!?」
「なっ!?」
「頭が高い!平伏すが良い!!」
気力全開プラス魔力バースト!吹き飛べ!!
瞬時に集めたフロニャ力を、魔力バーストと共に解放して王子と鉄球おっちゃんを爆風で吹き飛ばす。ガッツリ、気力&魔力を込めたので大地を砕き巻き上げながら広範囲を吹き飛ばす事に成功した。いやー、我ながら派手にやらかせてますねぇ(笑)。オリジナルの魔王プレイではあるが、昔取ったなんとやらで様にはなっているハズ。生まれた世界で、【魔王】の称号を得る為に各方面に喧嘩を売り捲っていた頃の名残ではあるけど。使えるモノは、なんでも使うのが俺の魔王プレイだ。幻術に、気力へと殺気を込めて撒き散らし《ディバインバスター》で吹き飛ばしつつ次から次へと各種のビットを展開していく。ついでに、巨大な十字架を模した砲塔を四機サイドに出して穿つ。本来は、レールガンとかエネルギー砲として使うモノなんだけど……今回は、気力砲を撃つ為の砲身とした。都合、四つの気力砲が王子と鉄球おっちゃんを吹き飛ばし周囲を巻き添えに砕いて行く。相手の攻撃は、その巨大な十字架を盾にして防ぎ残りの砲身で凪ぎ払う。
「準備、終了。《ディバインバスター》フルバーストEX!!」
其々のビットに収束させた魔力で、周囲全てを巻き込んだ《ディバインバスターEX》を穿ち放つ。当然、王子達を相手にしつつも呼び出していた大量のS&Bビットで、そんな魔法を実行すればどうなるかなんてわかり切ってはいるが遠慮はしない。
ここが、正念場なんだ。これが、最後の戦いなんだとわかっているからこそのド派手な攻撃だ。さあ、これが知恵と戦術最後の切り札!……と行きたかったが、どうやらタイムアップらしい。
「ちぇ。《スターライトブレイカー》は、おあずけか……」
急激にフロニャ力が薄れ、魔物の気配が強くなって行く。
雷鳴が轟き、昼にも関わらず薄暗くなって少し気温も下がっている気がする。それに伴い、周囲の者達が困惑して興業は一時中断。
王子達も、グラナ砦の方角を見つつざわめいている。その内、興業を運営する委員会より一時中断のお知らせと避難の指示が出た。
その間にも、フロニャ力がドンドン薄れ切って行きグラナ砦の方角から魔物というか【魔】の気配が強まっている。
今にも、爆発しそうな程に……それと同時に、俺の知るとある気配も強まっていた。
「ああ……こりゃ、最古の神々だな……」
一番最悪とも称される、厄介な【神】の気配に辟易としてしまう。こりゃ、本当に《ルール・ブレイカー》の無制限使用が必要になる戦いになりそうだ。さて、何を代価に捧げようか?
まあ、【神格】系のモノであるのは変わらないけど……何を捧げるかは、選べるのでどれにしようかなぁ?と考えてみる。
俺が持つ神格は、『太陽の化身』と『希望&絶望』に『真実の瞳』くらいだろうか?いずれかを、代価として《ルール・ブレイカー》にくべるとすれば……『太陽の化身』だな!というか、それしか無かったりする。理由は多々あるが、先ず他の方法で代用出来るモノがあるというのが大きい。そう、【システム・ユグドラシル】があるので似た様な機能である『太陽の化身』はあっても無くても良い訳だ。『希望&絶望』は、勝率などの確率変動として使えるし……『真実の瞳』は、《ルール・ブレイカー》に必須スキルで考えるまでもなくくべられない。その他にも、あるっちゃぁあるけど能力の安定に使っているので使用は不可能だった。ぶっちゃけ、ある程度浮いているヤツじゃないとくべられないだろう。
その点、『太陽の化身』は使っても使わなくても問題ない神格だし遊ばせているモノだったりする。なので、調度良いっちゃぁ調度良い神格だった。つー訳で、《ルール・ブレイカー》に『太陽の化身』をくべて……その代価として、《ルール・ブレイカー》の無制限使用を獲得する。
「さて、準備は整った。お姫様や、勇者少年の事は気になるが……あれを野放しにしておくと世界の危機だ。とりあえず、これ以上の戦闘もなさそうだし救援に行くかねぇ?」
魔物の方は、お姫様達や勇者少年に任せても良いけど……あ、ウチのお姫様が魔物の攻撃で鎧を削られた?血も、噴き出している。
というか、あの鎧……柔過ぎるだろ!?まあ、お姫様に渡した治癒の首飾りがちゃんと仕事してくれているから傷跡も残らないだろうけど。でも、お姫様はそのショックで気を失って更には魔物に連れ去られてしまう。それを見ていた、白虎姫がブチギレ!!
魔物に攻撃を仕掛け始めるけど、余り有効とは言えそうにない。
俺は、飛翔魔法を使って現場に急ぐけど……うん、あちらには関われそうに無かった。だけど、支援をしてやれる程こちらにも余裕はないので祈りだけを送っておく。怪我をしても良い、諦めても良い、ただ生きて戻って来い!と願いを込めて祈りを捧げた。
そして、魔物が現れたとされる空を見上げて世界の歪みを睨み付ける。少しずつではあるが、世界の歪みが裂けて彼方側から黒い指先がこの世界へと侵入してくる所だった。両手が全て露出し、空間を引き裂き出すと周囲のフロニャ力を吸い上げ始めるからそれまでに【外】へと押し出さないとイケない。力負けしないかなぁ?とか、思ってしまうが《堕ち神》であろうと世界の枠に入ればその能力を世界の枠に納めてしまうのである程度の弱体化が望めたりする。まあ、【外】に追い出す予定なので能力値の弱体化は戦闘で望めないけど。それに、世界の枠に納まり切れない場合でも【古き神々】が使えるシステムと現在の世界のシステムはフォーマットが違うので世界そのものを武器にされる心配はない分安心だ。その代わり、重度の呪いをブチ撒けたり実体化した悪意の塊を吐き出されたりするんだけどね?
「クソッ!老害がぁ!!」
事後処理とか考えたら、不老不死でもガチで鬱になる程の大量な仕事についつい愚痴が出る。つか、世界に入ってくんな!マジ、出て行けよ!?ぶっちゃけ、コイツ等を世界の中で殺したく無いんですけど!?いやあぁぁ!仕事、仕事に忙殺される!!ブラックな臭いに拒否反応があ!?そりゃ、仕事好きだけど……今は、遠慮したい!もう、お腹イッパイです!転生者だけで、十分です!
そんな、くだらない事を思いつつ純粋たる魔力を翼一枚分吐き出して圧縮に圧縮を重ねていく。《ルール・ブレイカー》で、本体との隔たりは排除してあるので、ある意味【俺】自身での戦いになるんだけど……それでも、魔力を吐き出せる蛇口が小さいので押し返せるかは微妙な所。だが、それでもやらねばならないんだ!
もし、この世界の中での決戦となれば苦戦は免れないだろう。
だが、【外】での決戦となれば【俺】本体を呼び出した上で全力を振るう事が出来る。
さあ、ここが正念場だ!!
本編そっちのけで、完全オリジナルな話を実行中の作者です(笑)。ここまで、原作そっちのけな話もこの作品中では珍しい感じになってますか?因みに、作者はビスコッティ城にいるメイド長リゼル・コンキリエや秘書のアメリタ・トランペが好きですw。後、ダルキアン卿とか(笑)。ガレットの方は、ビオレさんとか(笑)。なので、絡むなら大人組かなぁ?もちろん、転生者や憑依者、転移者等のストーリーもあるけど……そっちは、また今度。最終的に、双夜がフロニャルドを避暑地認定しないと関われないけど。いつかは、やりたい話ではある。それに、神崎連れて来て変態認定もしたい所だしねぇ?ロリより、大人!!でも、剥くのはロリのみで!!もしくは、ツルペタで!!じゃないと、幼児化しちゃうからな(笑)!!大人でも、小柄でツルペタなら大丈夫!そういう、呪いだから(笑)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。