絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
凍真
俺はその日、洞窟の最奥で頂上に祭壇のあるピラミッドモドキを登っていた。なんで、俺がこんな洞窟の最奥にいるかと言うと拠点とその周辺の魔改造が終わりだからだ。ついでに言えば、ある程度ではあるけど拠点周辺の地図を完成させたからとしか言い様がない。それで、余裕が出来て暇になったので周辺の探索と共に以前見付けた洞窟探索へとのり出したのである。
ここに辿り着くまで、インディ・ジョーンズも真っ青な大冒険をする事になったがなんとか生きて辿り着ける。何度、手持ちに鞭があったら等と妄想を愚した事か!もしくは、トロッコアクションとかのゲームを嗜んでおけば良かった等と思わずにはいられない程の体験だった。まさか、飛距離が足りなくてトロッコが谷底に落ちて行き、俺が衝撃で投げ出されるなんて誰が思う!?
それとも、アレは風魔法で吹き上げフラグだったとでも言うつもりか!?投げ出された後は、言うまでもなく顔面スライディングで着地。岩肌で、デコボコだからどんな結果になったかなんて想像し難くもないだろう?治療が終わって、トロッコのレールの上を歩いていたら槍や矢が飛んでくるし……慌てて避ければ、天井が落ちてくるなんてテンプレが続く。戻れば、蛇が落ちて来て大きく進めば落とし穴。水責め・スライム責めかと思ったら、火に壁にとありとあらゆる罠が押し寄せて来る始末。
そして、開けた場所にでたと思ったら祭壇に刀の様なモノが祭られている大部屋だったというオチだ。遠目ではあったけれど、多分アレは迦楼羅ではなかろうか!?と喜び勇んで、祭壇への道のりをテクテクと歩いて行く。ピラミッドモドキの麓まで行くと、祭壇へと続く階段を発見したので現在はそれを登っている最中だ。
「いやぁ……まさか、こんなにも早く迦楼羅に出会えようとは……まあ、アレだけ不幸に見舞われたんだから当たり前か?」
注意判断が、鈍いなんてツッコミはノーサンキュウ。
俺的には、日頃の行いが良いのだと思いたい所だ。
それにしても、長い階段だな。ピラミッド型の祭壇にしては、ちょっと長過ぎる様な気もしないでもないのだが……これ、罠とかじゃないよね?これまで、散々罠に嵌まって来た俺が何も無いまま祭壇への道を歩いている訳だが段々不安になって来た。フと、この階段が唐突に滑り台みたく段差のない坂になったら俺は間違いなく滑り落ちるだろうけど……ならないよね!?そんな不安に駆られて、立ち止まっているとガコンという音と共に階段が滑らかな滑り台へと変化した。ついでに言うと、階段の角度は45度の急な階段だったのでズルッと行っちゃった俺は麓までの坂を滑り落ちる事となる。しかも、ズルッと転んで顔面を強打。そのまま、数メートル程顔面を地面でタップリ削ってから転がり滑って麓まで落ちて行く。顔面スライディングと違って、上から下へではなく下から上への顔面スライドだ。耐性のないスライディングに、俺はしばらく何も言う事が出来なかった。正に、目の前に人参をブラ下げられた馬状態である。迦楼羅に釣られて、罠の事を頭から省いた結果の成れの果てだが……自分が、こんなにも単純だったなんて二重の意味でショックだった。しばらくして、気を取り直した俺はゆっくりと立ち上がり今までの反省を遅れながらする。もっと、慎重に行動するべきだった。まあ、もう遅いけど。それでも、まだ生きているのだからやり直しは効くので今後気を付ければ良い。さあ、仕切り直しだ!と顔を上げたら、頭のないスケルトンに包囲されていた。
「だから、なんでだぁーー!!?」
つか、なんだろう?初めて見た、モンスターなのに既視感の様なモノを感じる。いつか、どこかで見た事がある様な無いような?いや、どこかで見た事があるぞ?何処だったっけなぁ……………そうだ!なんかのゲームで見た敵キャラだ!何だったっけなぁ?
あ、そうそう!見た目からして、Fate/stay nightのキャスターが使っていたゴーレムにそっくりではありませんか!?確か、『竜牙兵』とか言うゴーレムですよね!?つか、なんでこんな所に竜牙兵が居るんですか!?
「まさか、ここにキャスターが!?」※居ません。
なんて、周囲を見回してみるけど……黒紫なローブを着た魔術師の姿も形も見当たらない。そうこうしている内にも、竜牙兵はドンドン増えて行って……ナイフで応戦していたものの、リーチが短く斬る為の武器ではゴーレムなスケルトンには役立たずだった。
せめて、打撃系の武器でもあれば良かったんだろうけど……なんの準備もせず、暇だからなんて理由で探検隊気分全開で遊びに来た者として準備不足&後悔しても遅過ぎる。最終的に、数で押し切られました。HPを零にされて、強制的に拠点へと転移させられ妖精様にグチグチと有り難いお説教をされる事に。
お説教が終わって、俺は洞窟への攻略として武器を取り揃える事にした。とは言え、高々レベル2の自分では心許ないので出来るだけステータスを上げてから洞窟には挑む予定だ。
レベルは、また今度。どう足掻いても、この世界のシステムじゃ上がらないから。だから、レベルではなくステータスを上げる方を優先とする。限界が、あるかないかはわからないが上げられるだけ上げて挑戦する方式を取る事にした。
流石に、武器を揃えて即突撃では多分返り討ちにされる事が容易に想像出来る。ならば、出来るだけ備えてから突撃した方が健全と言うものだろう。そういう訳で、俺はその日からステータス向上の為のトレーニングを始めた。
朝起きて、ウォーミングアップを念入りにしたら30㌔マラソン。標高は、そんなに高くもないので空気の薄さは地上とほぼ変わらないけど……拠点を尖り山に錬成して、その最も出っ張ってる部分をマラソンコースとしている。すると、普通に30㌔程あったのでそれを一周してからそれぞれの鍛練へと進む。このマラソンコースモドキについては、平坦な道であればスムーズに走れて良かったと言えたのだけれど。下手な所は、ちょっと段差の大きい階段状になっているので登るのも降りるのもとても大変なのである。下りは、坂道なのでウカウカしていると駆け降りる事となる急な坂。それ故に、心臓破りとまで言われる急な下り坂。そんな感じの障害が、割りと多目に作られているのが我が拠点のマラソンコースだ。ここを走るだけで、スタミナ(SP)が上がる。
そして、拠点出入り口の真上から階段が頂上付近へと続いていた。これは、うさぎ跳用の階段で発案者は飛龍さん。俺は、必要ないと思っていたんだけどみんなが(掲示板の)進めて来るので仕方なく作った鍛練コースだ。これを何往復かすると、足腰が鍛えられて素早さ(AGI)が上がるらしい。検証は必要だけど、これで素早さが上がるならそれはそれでやりようがある。
その後は、地上で伐採してきた樹木を風魔法で板状に加工したらそれを使って拠点の奥を掘って掘って掘り捲る!方向は下方へ、戻りが階段になるようにしておく。見方によれば、井戸へ続く道を掘っているようにも見えるだろう。そして、それによって出た土砂は木の皮と蔦を編んで作った袋に入れて外へと運ぶ。
正に、人力のみによる土木作業だ。STRやVIT(HP)辺りに、影響をしてくれたら良いなぁと思っている。というか、VITについてはどうすれば影響が出るのかがわからなかった。掲示板に聞いたら、『飛び降りろ』的な返答が来たけど……それを試す勇気は、ない!!つか、死ぬわ!!とりあえず、死にたくないので……いや、まあモンスターに殺されたけど。それ以外では、なるべく死にたくないので安全第一で頑張る予定だ。それらが終わったら、後はひたすら魔法を使い捲るのみ!それで、MPやINTにMNDは上がるハズなのでMPを使い切る気でブッパーするぜ!まあ、MPを使い切ると地獄なので零にはしないけど。
そして、DEX……器用さは、調合や細工等で上げる他無いだろう。
なので、伐採してきた棍棒モドキの表面に簡単な細工をしてみる。これで、どれだけのDEXが上がるかは不明だ。
それら以外にも、スキルレベルを上げる為に地上へ降りて森の中を徘徊するカリキュラムも含めている。ただ、徘徊するのでは意味が無いので《気配感知》と《忍び足》は全開だ。そのお陰かはわからないけど、《気配感知》のレベルが上がって感知距離が100メートルくらいへと進化した。よって、安全マージンが取れる様になりそこそこ楽に徘徊が出来る様になる。まあ、相手が先にこちらの事を察知した上に《気配遮断》のスキルを使って近付いて来たらわからなかったけどな!それで、襲われて当たり所が悪くてまた死んだ。クソォ……。
妖精様に聞いたら、《感知》系のスキルでは《気配遮断》をしているモンスターを認識する事は難しいらしい。出来れば、《感知》系を高レベルにするかその上の《察知》系スキルを得るしかないらしい。つまりは、《気配感知》を《気配察知》へと進化させるしかない訳だ。道のりは、まだまだ遠い。
それらの鍛練と、日々の糧探しは同時進行で行われる。当然、魔物やモンスター退治も含まれるので糧探しに行くまで疲れ切る訳にはいかなかったりする訳だ。そして、うっかりやり過ぎて疲れ切っている時に限って、複数の猛獣の群れとかち合ったりするんだ。
多分、注意力や集中力が散漫となり猛獣の接近とかに気が付かないんだろう。なので、鍛練の前に食料は探す事にしている。
それから、7日を一週間としてその内の一日を完全休日とした。
じゃないと、いつの間にか蓄積した疲れから体調不良になったりする可能性があるからな。慣れない事をしている自覚はあるし、安全マージンは取れるだけ取っておいた方が良いのは間違いない。つか、不老不死?だからって過労は普通にあるとセイビアさんから聞いているので休日は必要だ。腕輪型PCで、どれくらいの期間動き続けていたら過労になるのかを確認したら個人差があるらしいけれど……人間が、過労状態になる三倍から五倍程度働けば至るとのこと。大体、不眠不休で働いた人間が数週間から数ヶ月でそうなると聞いた事があるので数年単位?なら、休日無しでも良いかな?とか思ってたら、ヒヨッコリウィンドを覗き込んだ妖精様が6日置きで良いと言い出した。
「えっと……数年単位ですよね?」
「そうね。でもそれは、ちゃんと栄養とかを取っていた場合の話でしょう?あんた、今ちゃんと栄養が取れる食事してる訳?」
「うっ……」
チラッと、俺がかき集めて来た食料としている木の実やら猛獣の肉を見て十全に栄養を摂取している!等と言い張れない状況にある事を自覚する。ええ、どの木の実や肉にどんな栄養が含まれているかなんてわかりませんとも。ぶっちゃけ、不足している栄養素の方が多そうである。そんな状況下で、本当に安全マージンが取れているかなんて言い切れないので、6日置きの休日は取った方が問題にはなり難いらしい。よって、6日置きの休日は確定した。
「あ、雨の日とかも休みなさいよ?」
「え?風邪なんて、引きませんよ?」
「あんた、不老不死だからって病気にならない訳じゃないのよ?むしろ、不老不死だからって高を括っていたらとんでもない目に合うからね!?」
「……………………」
「そういう事になった奴を、私は何度も見て来たんだから!先人の言うことは聞いて置きなさい!!」
という訳で、雨の日の外出も出来なくなった。まあ、だからと言って食料事情が変化する訳でもないので俺は《氷の魔法》を覚える事にする。要は、集められる食料を日持ちさせれる様にするのだ。特に、肉の腐敗は早いので凍らせて日持ちさせようと考えたのである。ついでに、氷室も作ってしまえば良いので水場の近くに一室作ってみた。そこで、《水魔法》を使おうとしたのだけれど水を発生させる事が出来ずに困り果てるハメになる。さて、どうしたモノかと腕輪型PCで《水魔法》について色々と調べてみるが……どうやら俺には、《水魔法》に関する資質がないらしい。
「マジか……」
「何、落ち込んでるのよ?高々、《水魔法》系の資質が無かっただけでしょう?別に、《氷結魔法》の適正がない訳じゃないじゃない……」
「《氷結魔法》?」
「呆れた。本当に何もわかってないのね!別に水系の属性魔法が使えないからって、氷室を作れない訳じゃないのよ?水属性の魔法から、氷属性の魔法が派生するとしても水を凍らせるのが《氷属性》だけなんて誰が言ったの?」
「……………………」
「誰も言ってないでしょう?」
「《氷結魔法》ですか?」
「こぉら!人の話は、最後まで聞きなさい!」
「あ、すみません……」
「良い?全ての事象を、魔法で再現する事は出来るの。属性魔法は、確かに強力でありふれた魔法だけれど代わりになる魔法がない訳じゃないわ。むしろ、ありふれた魔法でもあるのよ?」
「えっと……事象魔法って事ですか?」
「そう。魔法が、ありとあらゆる事象を再現するモノであるなら資質があろうが無かろうが関係なんてないのよ!水も、氷も使えないのなら水が氷になる現象を再現すれば良いの!」
「水が氷になる現象……」
全く、妖精様は無茶を言ってくれるモノだ。だが、属性魔法が使えないなら現象を再現する魔法を使えば良いというのはちょっとした視点の切り替えみたいでおもしろく感じた。属性が無理なら、事象や現象を再現するかぁ……普通なら、考えもしない方法である。だが、それが出来るのであればそれはそれで有り難い話ではあるので、腕輪型PCで水が氷になる現象を科学的に説明した動画をおさらいの意味を持って確認した。まあ、その動画の説明している人物が【鮮血の】さんでとても戸惑ったけれど。
「そう言えば、レベルアップって何か意味があるんですか?」
「は?」
「いや、ちょっとした疑問なんで聞き流してくれて良いんですけど……ほら、レベルを上げるのに鍛練でステータスを上昇させて経験値を積み上げるじゃないですか?なら、レベルの意味って無いですよね?」
「ステータス上昇の補正よ。レベル1で、0.01倍だったかしら?」
「はぃ?ステータス上昇の補正!?」
「そうよ。レベルは、ステータス上昇の補正よ?」
つまり、俺が頑張って鍛練をしてステータスを上昇させる際にレベルが高いとその分だけ補正が入るらしい。まあ、低レベルの時は微々たるモノらしいけどレベルが上がって高レベルになるとザックザックステータスが上昇して行くとのこと。
「えー……それなら、もっと簡単にレベルが上がった方が良くありませんか!?」
「アンタ、バカァ!?」
グハッ!また、その台詞ですか!?割りと、グッサリ来るので止めて欲しい。というか、この妖精様は元ネタを御存知とのこと。
「それじゃぁ、【組織】が超実力主義を掲げる意味がないでしょう!?それに、レベルアップでステータスが上昇した所で身に付かないじゃない!!」
レベルアップで、ステータスが上昇するとそれに対して対応が出来ない者が出てくる。なので、このシステムが採用されているのだとか。まあ、レベルアップをして唐突にAGIが二倍になったりしたらまともに走る事も儘ならないとは思うけど。でも、徐々にであれば普通に対応出来ると思うんだけどなぁ?
「あ、デスペナルティもあるわよ?EXPの約5%が、無かった事になるんだけど……アンタ、ここ最近何度も死んでたからレベルが1に戻ってたりしない?」
「はぁ!?ま、まさか、そんなハズは……」
ステータスを開いて、レベルを確認してみれば『レベル1』となっていた。NEXT EXPを見てみれば、レベル1の90%まで下がっている。うおぉおあぁぁぁ……!!なんとも言えない、超な衝撃が頭の頂点から爪先にまで走り抜ける。そんな……そんな、バカな!?
あれだけ苦労して、レベルを一つ上げたというのに……まさか、まさかの降格!?普通、レベルって固定されるんじゃねぇのかよ!?つか、リアルな成長譚にデスペナルティとか組み込んでんじゃねぇよ!?ゲームや小説ならいざ知らず、現実でデスペナルティとか洒落になってねぇよ!?
「うおぉおあぁぁぁ…………くっ……コロセ!」
「なんで、クッコロなのよ!?アンタ、本当に御馬鹿さんなのね」
「シミジミ言わないで下さい……」
だがしかし、15%も削られてレベルまで降格してるとかショックが大き過ぎて心のうめきが口からも漏れる。だけど、幸いな事にステータスまでは下がっていなかった。これで、ステータスまで下がっていたら俺はしばらく引き籠っていただろう。とは言え、レベル降格はそれなりにショッキングな出来事だったので立ち直るのにしばし時間が掛かる。また、猛獣との戦いが始まるかと思うと憂鬱になるのだ。そう、思っていたんだけど……実際に、猛獣と遭遇して戦ってみると全然大した事がなかったりする。ちょっと前までは、猛獣と泥沼試合をやっていた俺が……ちょっと、鍛練しただけでここまで戦闘を有利に出来るなんて思いもしなかった。これは、【組織】の施設内でサボり捲っていた俺自身を殴り飛ばしたくなる事実である。あそこで、もっと真面目に取り組んでいればここに落ちた時にもう少し楽に行動出来たかも知れない。まあ、その場合はこの世界に落ちる事も無かったんだろうけど。だけど、少しの後悔が俺の心にズッシリとのし掛かるのは避けられなかった。
「後悔、先に立たず……」
「今更?っていうか、なんで木の棒を大量生産しているのよ!?」
「木の棒じゃねぇよ。棍棒だよ!!」
「木の棒じゃない……」
「…………鈍器?」
「どれでも一緒よ!じゃなくて、なんで木の棒を作ってるのかって意味よ!部屋が狭くなるし、邪魔になるでしょう!?」
「あ、大丈夫です。洞窟攻略に持って行く予定なので……」
「は?洞窟攻略???」
「迦楼羅を見付けたんだ……」
「…………それって、この拠点がある反対側の洞窟?」
「ああ……」
「ふーん。あそこの攻略レベル、30から推奨だけど大丈夫?」
「ええ!?」
「そうね……最低ランクで、平均ステータスが5000は必要ね……それで、何とか勝てると言ったところでしょ?」
「五千………………ちょっと、足りない……」
ちょっと所か、平均1000と少し足りないくらいだった。
「余裕を持ちたいなら、平均ステータスが8000。楽勝で、平均ステータスが10000ね」
「あははは。全然、足りなかった……」orz
つか、あの洞窟の攻略レベルが『30』とか聞いてないし!
レベル1や2程度で、突撃しちゃったよ!そりゃ、命をバカスカ削られるトラップが多い訳だ。回復系ポーションも、使い切っちゃったし次に突撃出来るのはもう少し先になりそうだ。
とりあえず、日々の食料を得るのと同時進行で回復ポーションの材料集めも再開する。出来れば、もう少し質の良い体力草が欲しい所なんだけど……流石に、森の浅い所では良い体力草は採れない模様。もっと、奥へ進みたい所だけど……下手をすれば、うっかり死にそうなので今はまだ諦めておく。デスペナルティが怖い。
そりゃ、まだレベル1でこれ以上下がりようがないとは言っても……折角貯めた、経験値の約5%が削られて行くっていうのはとても困る話である。しかも、妖精様の話からすると1レベル的な5%ではなく俺が得た経験値全体からの5%らしい。つまり、1レベルに必要な経験値から5%ではなくて、今までに得た経験値の約5%を削られるとのこと。高レベルで、なくて良かった。下手をすれば、レベルが一つ二つ降格するレベルの話である。
「デスペナ怖い……」
「ステータスは、落ちないんだから大丈夫でしょう?」
「いやいや、普通にとても怖い仕様だよ!?」
「そうかしら?でも、頑張ろうって気にはなるでしょう?」
そりゃ、弱いままで四神と交渉とかする気はないですからね!
交渉条件に、レベルや強さとか組み込まれる可能性を否定出来ないし……もし、それを組み込まれて規定レベルに至っていませんでしたなんて状況になればバッサリ殺されて余計にEXPを稼がないとイケなくなったらしばらく引き籠りになるのは間違いない。
「衝撃が、半端ないッス……」
「そうかしら?……アンタの低いLUKが、下手をすると下がったまま戻らない……なんて可能性もあるのに?」
「ガーン!?」
ちょっと、待って欲しい。俺のLUKが、更に下がって元に戻らない可能性があるだとぉ!?そんな事になったら、今以上に不幸な出来事に巻き込まれるのでは!?等と、聞き返したけど妖精様は知らん振り。ちょ、それはトラップですか!?それとも、モンスター的な攻撃ですか!?マジで、教えて下さいよぉ!?
「惜しくはないけど、愉快な子を亡くしたわね……」
「嫌だ!お願いします、LUK云々について詳しく教えて下さい!」
「真面目な性格で、頑張る子だったけど……LUKが、零になったんじゃ生きて行く事は出来ないわね……」
「ぜ、零も有り得ると!?」
「そうそう。昔、《旧・神族》が《神殺し》から逃げ切る為に『ラックイーター』なるモンスターを創ったんですって。その再現モンスター(ミニ)が、森をさ迷っているらしいわ!」
「ありがとうございます!!」
つか、なんてモノを再現するんですか!?セイビアさん、マジで止めて下さいよぉ!そんなのに、遭遇したら普通に俺ヤヴァイじゃないですか!?通常の《神殺し》を足止め出来るとか、普通にヤヴァイモンスターって事じゃないですか!?まさかとは思うけど、強化されてたりは……あ、してないんですね?因みに、そういう輩はストーカーになりやすいとは……知らないんだろうなぁ?
願わくば、戦う日が来ない事を祈る……フラグっぽいけど。
LV 1
HP 3848←(+3476)
MP 4467←(+4533)
TP 1400←(+)
SP 1200←(+2500)
STR 1094←(+2289)
VIT 1780←(+2123)
DEX 985←(+3657)
INT 1262←(+2691)
AGI 1179←(+2432)
MND 884←(+1102)
LUK 56←(+)
CHA 670←(+)
スキル技術
《瞬動術Lv5》《身体能力強化Lv6》《伐採Lv6》
《木工加工Lv5》《忍び足Lv5》《気配感知Lv4》
《体術Lv5》《調合Lv5》《細工Lv3》《気配遮断Lv1》
スキル魔法
《魔力操作Lv5》《魔力感知Lv3》《生活魔法Lv5》
《土魔法Lv5》《風魔法Lv5》《錬金術Lv3》
《氷結魔法Lv4》《火魔法Lv1》《闇魔法Lv1》
《幻惑魔法Lv1》
固有 なし
EX 《神速》
称号 《器用貧乏?》
不死の呪い
不老の呪い
再生の呪い
不能の呪い
さて、トーマのいる世界の説明をしよう!
先ず、レベルはステータスを一定値上げて経験を積めば上がる。ステータスは、そのまんまトーマの身体能力で下がる事はない。レベル1での最大限界値は、約5000。個人差有りで……レベルアップは、ステータス値の補正となっている。補正値は、レベル1で0.01倍プラス程度。一つ、レベルが上がる度に0.01づつ増えて行くと考えて良し!いずれは、上がり難くなるだろう。予定としては、レベル50から。レベル100で、0.5倍プラスの倍率予定だ。
因みに、魔物とモンスターの違いは魔物が野生動物からのモンスター化生物。食用可!モンスターは、最初からモンスターとなっている。食用無!!そして、ランクがあり野生動物からの成り上がりはF~Dに分けられ……モンスターは、D~Aランクに分類される。四神は、Sランク。それを、最大とする。竜牙兵は、Dランク。トーマが、いつも泥沼試合を繰り広げていた猛獣はEランクの魔物だ。
そして、アイテムにもランクは存在する。
トーマが持つ、ナイフはDランクなので同ランクの竜牙兵にナイフが壊される心配はない!逆に、棍棒はEランクだから竜牙兵を殴れば消耗するし壊れる。大量生産は、間違いではなかった!!という感じの設定です(笑)。
因みに迦楼羅はSSSランクに設定されてます。整備とか、出来ないからなぁ(笑)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。