絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三一六話

Re:

 

 

という訳で、一週間後。

始まりました!DSAA世界大会の予選です!!

 

一週間、何もない日々だった。つか、たかが一週間で何かとてつもないドラマとか展開があったらもう少し面白い話になっていたんだろうけど。

主人公でもない、裏方の存在である俺等にそんな事起きる訳もなく……とても、平穏な日々を過ごしていたよ。

まあ、全力で面白展開にしようと暴走する使い魔が一部はしゃいでいたけど……何とか()()

とりあえず、会場を一通り見て回ったけどヴィヴィオの姿はないので原作はまだ始まらない様です。

そもそも、原作が始まるのは何時だ!?

一応、ヴィヴィオは補足しているので状況だけは確認出来る。St.ヒルデ魔法学院初等科で、三年生をやっているって事だけは把握した。細かい生活までは、追ってないのでどんな日々を過ごしているかまではわかっていないけど、元気に走り回っているのだけは視認したのでホッとはしている。次元航行艦の中では、長い間聖王のゆりかごで生きたコアユニットとして活動していた後遺症で車椅子生活を余儀なくされていたが、この世界軸では普通の少女の様に走り回っていたので周辺調査だけしてソッとしておいた。

とりあえず、ヴィヴィオの周辺に変態な転生者は居なかったので問題となるのはDSAAの会場での話だろう。

どんな風に奴等が、ヴィヴィオ達に接触するつもりなのかはわからないが良い事にならないのはわかるので出来うる限りは排除する予定である。方法としては、【クレッセント・ノヴァ】の接触解放で『良い子ちゃんの刑』が確実だ。殴る機会は多そうだし、真名解放をしつつ心の浄化をするのも良さげだろう。それの後であるならば、幾らでもヴィヴィオ達と関わってくれても良いのでその予定は変わらない。

 

「良い子ちゃんの刑って……怖いわぁ……」

 

「そう言えば、ウェンは呪われ無かったのか?」

 

「早々、呪われへんて。それに、ワテあの戦いには出てませんよってからに……誤解されるんもアレやから言っときますけど、【組織】で合流した組ですわ」

 

「ああ。休暇組か、後追い組か……」

 

一応、ホワイト企業を宣言している俺の使い魔達はそれなりに自由の権限を持つのである。なので、一定期間働いた者には休暇が与えられ休む事が義務付けられていた。

そして、後追い組というのは本隊から切り離されて俺達が去った後の世界で事後処理をする部隊の事である。

俺がやり残した……もしくは、やり過ぎちゃった世界で影響を最小限にしつつ処理をして追い掛けて来る部隊の事だ。

この部隊が居るお陰で、俺は後を濁さず次の世界へと移動出来るのである。ぶっちゃけ、事後処理の事後処理をする部隊だ。別に、俺の事後処理が適当だとは言わないぞ!?ただ、やり切れてないけど滞在期間が過ぎて世界に居られなくなる場合に残して行く部隊があれば便利だなぁって思って作っただけだし!まあ、重宝している今の現状を見るに必要部隊だった訳だけど。なので、使い魔では処理し切れない重要案件さえ片付けておけば多少難しくても何とか処理してくれるとても便利な使い魔さん達だった。

駄目な時は、再召喚してくれるしな。

まあ、過去再召喚された事は未だ一度も無いけど。

 

「さて、トーナメントは……と?」

 

配布されている、予選トーナメントの表を見ると見事に転生者が固まっているブロックが存在した。もちろん、俺のブロックもその転生者が集まっているブロックで誰かに意図的に集められたという事が良く理解出来る。

これ、ウチの使い魔達が尽力を尽くした結果らしい。

一体、何をやらかしてくれたんだろうな?しかも、勝ち抜き戦みたいなトーナメント表にドン引きである。

そりゃ、転生者全員を『良い子の刑』にしなきゃならないけどさ……だからって、自分達まで参加して全員に当たる様にしなくても良いじゃないか!?

階段方式だと、運営にもバレるからってワザワザ八百長戦みたいな事をしなくても普通に篩に掛けりゃ良いだろう!?さては、先の『良い子ちゃんの刑』の鬱憤をここで転生者に晴らす気か!?良いけどね。ただ、闇討ちしなくても良いってのは気が楽で良い。本来であるならば、俺と拳を交えない者が出てくる予定だった。

そいつ等については、後日闇討ちして『良い子ちゃん』にするハズだったのだ。

下手を打てば、管理局の奴等と一戦交える事になっていたかも知れない。出来れば、機動六課のメンバーでお願いしたかったけれど……そうでない場合は、情けも容赦もなくブチのめすだけだった。

もちろん、ピンクの魔力光で何処かの戦技教導官みたくビシバシ教導してやったのに。ええ、彷彿とさせる予定だったのだ。先ず、間違いなく俺と戦技教導官との関係性を疑いたくなるように!!

『なのはママ』には、迷惑極まりないがそれで時間を稼いで転生者全員を『良い子ちゃんの刑』に処するつもりだった!……なのに、余計な事を!

 

「…………チッ」(犯罪者思考)

 

何はともあれ、先ずは最初の一戦目である。対戦相手は、キザったらしい転生のガキンチョだ。ナルシストッポイので、ナルちゃんと呼ぼう。というか、ナルシストって戦えたっけ?何となく、弱っちい印象を受けるが……雑魚じゃなければ良いなぁ。

 

「フッ……我が、最強の一撃!受けてみよ!!」

 

トロイ。どこら辺が、最強で『俺TUEEE』なのか良くわからないけど。初撃は、譲る予定だったので待ってみたんだけど……動きがトロくて、スピードも遅いと来たらカウンターで沈めるのが我が心情!といった感じに、タイミングを見計らってクロスカウンター(自分は当たらない)を実行。

ついでに、【クレッセント・ノヴァ】発動で『良い子ちゃんの刑』も同時進行してみた。馬鹿は、そのまま引っくり返って白目状態で伸びてしまう。え?まさか、一撃で撃沈ですか!?弱すぎるんですけど!?あれ?でも、疑似感覚で痛みや脳震盪は再現されるんじゃなかったっけ!?まさか、罠か!?だが、どう見たって本当に気絶しているし様子を見ていても起き上がって来ない。

その内、審判の人が馬鹿の状態を確認して俺の勝ちを宣言した。

 

「え?終わり!?」

 

マジで!?これだけ!?いやー、そこは『女の子を、自らの手で裸にしたい』っていう欲望一心で再覚醒して起き上がって来る所だろ!?何、本当に気絶してんだよ!?(鬼)

余りにも、呆気ない終わりに俺は呆然と立ち尽くしていた。色々と足りてないけど、神から貰ったチート能力で『俺TUEEE!!』をやっている転生者の一人がこの程度だったのである。そりゃ、【クレッセント・ノヴァ】の一撃で精神ダメージが入っていたとは言え物理的なダメージはほぼ皆無だった……ハズ。なのに、何故気絶してしまったのか訳がわからない。まさかとは思うが、このまま勝ち進んで行ったりしないだろうな!?なんて思っていたら、本当に勝ち進む事となった。転生者が、雑魚過ぎるんですが!?もしや!と思って、裏特典とか色々確認してみたりしたけど……雑魚標記や、負けフラグ的な特典は誰にも確認できず更に混乱するハメに。とりあえず、掲示板に助けを求めたら『当たり前』の返答が返ってきた。

相手の年齢を考えろ!とか、成長の後『俺TUEEE!!』になるだとか様々な要因が上げられて来る。

つまり、成長()チートという事らしい。

ぶっちゃけると、後期晩成型になる特典とのこと。

なら、雑魚で弱々なのにも頷ける。成る程、本当に色々足りてない存在だったらしい。それを、物理と精神の両面から攻撃したら気絶してもおかしくないと言われてしまった。フム……普段であるならば、【真実の瞳】や神崎が色々と対応してくれるのだが神崎は不在で【真実の瞳】は休眠中だったのがそもそもの原因らしい。つまり、俺には常識が抜けているとのこと。つか、()()()()()()()()()のにこの程度なの?

俺の人生で、9歳や10歳と言えば未だベットの上から動けない日々だったからなぁ……足だったか、腕だったかは忘れたけど。まだ、関節が二・三箇所ある状態で立って歩く事も這いずる事も出来なかった。それと比べれば……普通に立って歩けて走れる状態でなら、ちょっと頑張るだけでそれなりの強さを手に出来てたハズだ。

 

「あるぇ?じゃぁ、そんなに急いで排除しなくても良かった?」

 

この程度であるならば、先に鍛練をしてそこそこ戦える上位選手だとちょっとやそっとの事でバリアジャケットを破損する事も無いのでは?そう考えて、例外はあるかも知れないという考えに行着き続行を選択する。

そう、例外は幾らでもあるのだ。ならば、懸念の芽は摘んでおいた方が良い。それと、女の子達のレベルがどれ程なのかも確認しておくべきだろう。それで、お馬鹿さん達がどれだけ頑張らなければならないかがわかるからそれを持って調査終了って事にする。

そう言えば、女の子達のレベルを確認してなかったなぁ。

報告書を見ても良いけど、これから実際に戦ってみればわかる事なので後回しにした。だって、フェアじゃないだろう?こちらは、相手の出方や技を知っていて……なのに向こうは知らないとか。ま、今更だけど……初見で、どこまで対応して来るの?とか対応出来るの?とかを見て楽しむモノだろうから。その土台に乗る代わりに、こちはも同じ条件で対応させて貰おうって話だ。

転生者は除外する……ってか、もうほぼ全てを見ちゃっている以上俺が出来る事は少ない。まあ、『やるべき事』と『やらなければならない事』と『出来る事』は違いますよ?ってだけで、転生者に言葉を尽くして説得しても良いのだけれど……アイツ等には、謎理論と自己完結という訳のわからない武装があるので会話は成立しても理解して貰えるかがわからない。つか、殆どの場合は会話そのものが成立しないので無駄だ。

【真実の瞳】で視える事実と、本人の理解が異なる場合も含めると俺の説得は謎理論と自己完結で歪めて逆炎上させるのである。そして、逆ギレで更に謎理論でブチギレて敵対とか……ホント、止めて欲しい。

正に、自己中の極みと表現できる精神構造だった。

 

「転生者は、このまま『良い子』にするとして……標的の女の子の実力も計っておくに越したことはない」

 

という訳で、転生者達を『良い子』にした後は上位選手との対戦である。俺がいたブロックの上位選択は……砲撃番長こと、ハリー・トライベッカという女の子だった。砲撃……戦い方が、被っている原作人物が居ようとはな。

だが、遠距離や超距離ではなく近接砲撃型の陸戦魔導師とか……中々、居ない分類だ。まあ、俺も似た様なモノだが……フム、どれくらいの引き出しがあるのかちょっと興味が出たので遊んでみる事にした。

だが、その前に言いたい事がある!!

 

「痴女現る!!」

 

「あ゛あ゛!?何言ってんだ、この野郎!?」

 

「痴女じゃないなら、露出狂か!?」

 

「テメェ……喧嘩売ってんのか!?」

 

「上半身裸の変態が居るんですが!?」

 

『ぶふっ!』

 

ビシッと指差して、レフリーさんに訴え掛けてみたら噴き出しつつ視線を逸らされてしまった。口を押さえた様子から、マイクが声を拾わない様にしたのだろうけど……耐え切れなかったみたいだ。

 

「ちゃんと、サラシ巻いてんだろ!?良く見ろ!!」

 

「『良く見ろ』!?そこまで、自信があるのか……」

 

グフッ!と、レフリーさんから抑え切れなかったモノが溢れる。もしかして、追撃になりました?

 

「ちょ!?待てや、お前!?」

 

「もう少し、慎みのある女性であって欲しかった……」

 

「……良いだろう。ブッ殺してやる!!(激怒)」

 

なんとも、恐ろしい女性である。上半身裸で、多少サラシを巻いて上着を羽織ってはいるモノの普通に露出度が高く……しかも、自分の身体に自信もあるらしい。

というか、男である俺に己の姿を『良く見ろ!!』とかどれ程自信に溢れているというのか!?

正に、変態の極みである。(ヴィクトーリア爆笑中)

拡声魔法は使ってないが、耳聡い奴は普通に爆笑していた。特に、レフリーの肩がとても震えているのが気になる。なんなら、大爆笑してくれて構わないぞ?笑いを堪えながら、涙目で震えるのは止めて欲しいのだけれど……つか、さっさと仕事をして欲しい。

(レフリーの腹筋がヤヴァい!!)

 

なんとか、持ち直したと思われるレフリーによって試合は始まったのだが、ブチギレて狂化した砲撃番長が猪よろしく突っ込んで来た。

それを、避けずにワザワザ真っ正面から受けてカウンター気味に打ち返す。真っ正面から受けたとは言え、まともに入ればダメージとなるが相手の攻撃を逆発勁で地面へと逃がした。

これ、相手からすると濡れた布団を殴った様な感触を得るらしい。

そのせいか、相手選手の表情が驚きと困惑に染まる。それが物語るのは、想定通りの感触と奇妙なインパクトが返ってきたという証拠だ。逆発勁は、相手の攻撃(打撃)をその身を通して別へと逃がす技法。クラッシュエミュレート的には、多少のダメージとして計上されるモノの僅かな数値で実際にはノーダメージの技術だ。

言っても、200前後のダメージでしかない。

 

《Accel Shooter!!》

 

近接砲撃格闘という、我流の武術に対して俺が取る戦法は体系化された近接魔法格闘術と呼ばれる魔法と格闘術との融合技術。己の動きと魔法を連動させる事で、あたかも魔法と格闘術がコントラストを描き調和している様に見える技法である。実際には、全く融合していないしほぼ目眩ましとしてしか使えない戦法だ。

それを《神威》で、素早く動く事によってあたかも調和している様に魅せるのである。それによって生じるのは、ビックリ箱の様な戦闘となってしまう。肉体の構造上、目二つで顔の正面側に付いているが故にそれが最大の弱点となってしまう人間。それ故に、死角が多くなりがちなので……真っ正面に迫って来た拳を首の傾きだけで避け、生じた死角で魔力弾を形成。相手の行動を先読みしつつ、身を後方へ下がりつつ牽制として形成した魔力弾を放つ。相手からすると、俺という壁の死角から魔力弾が飛び出して迫って来た!?……という様に見えただろう。そして、その攻撃に驚いた事で生じた隙を付いて『身を退いた』という風に見せていた行動をキャンセルし懐へと飛び込んだ。己の行動と、魔力弾という()()()()()脅威を使っての意識を誘導してみせた。それによって、生じた隙に懐へと飛び込む事によって更なる驚愕を相手に与える。

当然、俺が懐に飛び込んだ事によって意識は魔力弾から俺へと移り、目論み通り魔力弾は相手の頬へと叩き込まれた。うんうん、大変未熟な対応ですね?俺なら、先ず間違いなく跳び退く場面ですが……怒りで、視野が狭くなってしまっていては対応できないだろうと読んだ結果そのままだった。なので、土手っ腹に軽めの発勁を叩き込む。内蔵を傷付ける訳には行かないので、衝撃は臓器の隙間を狙って相手を引き剥がす様に弾き飛ばした。踏ん張って、弾かれた際の勢いを殺そうとしたけど……結局、相手選手は舞台の端まで弾け飛ぶ。だが、手を緩める気はないので次の手を切る!

 

《Cross Fire!!》

 

レイジングハートの()()()()によって、大量の魔力弾を形成し相手選手に狙いを定める。そして、直ぐ様大量の魔力弾を撃ち放つなり《瞬動術》で相手の懐に再度滑り込んで逃げ場を失わせた。

近付き様に、回し蹴り。避けられて、背中を見せる形で舞台へ足を付くが死角に形成していた魔力弾で牽制しつつ格闘戦へと持ち込む。

こちらとしては、ガリガリとLIFEポイントを削って倒し切りたいが相手も馬鹿じゃないので実体有の《Chain Bind》でこちらを拘束しに掛かって来た。それを敢えて、右斜め後方へジャンプして避けて見せる。そして、迫って来ていた魔力弾を()()にして弾かれた様に相手選手の右手に降り立つ。結果、相手は不自然な軌道に動いた俺を見失い迫っていた魔力弾へと視線が集中する。そこを突いて、丸開きになっていた右脇腹に打撃を入れる事でガードを崩し……崩れた体勢で、相手は俺の《クロスファイヤー》を受けるハメに。

俺は慌てる事なく、迫って来ていた魔力弾(大量)からさっさと退散する。その直後、魔力弾が相手に着弾し始めあっという間に呑まれて行く。俺は、そんな状況下へと《ディバインバスター》を叩き込んで追撃とした。さて、どうなったかな?

 

「あ?足場にしただけなのに、ダメージ判定になってる?」

 

どうやら、魔力弾を足場にしたとしても『当たった』という扱いになるらしい。なら、魔力弾は『足場』としては使えない手段になる。

まあ、前例が無くて対応出来ていないのであれば仕方ないのかも知れないが……残念だ。さて、視線を戻して相手選手を見ると唐突に足元から《Chain Bind》が飛び出して来て俺を拘束して来た。

ありゃ?Bindには、こういう使い方もあるのか?下が、コンクリでも掘り進めるとか……評価を上昇修正せねばならないな?だからと言って、相手選手の能力評価は余り変化はしないけど……魔法の性能評価は上昇したと言える。

 

「テメェ……よくも、やってくれたな!?」

 

「は?小手調べ程度で、よくもやってくれたな?とか……ウケるぅ」

 

「あ゛あ゛!?」(怒)

 

「そもそも、相手の戦力がどんなもんかもわからんのに突っ込んで行く馬鹿がどこにいるんだ!?僕、ここに来るまでワンパンだったんだけど?戦術とか、見せてないよね?」

 

「うっ……そ、そりゃアレだ。ちょっと、突付けばわかるとおm」

 

「下策だね。相手が、意識を刈り取る系の技術持ちだったらその時点で終了してるよ?」

 

「うっ……うぅっ……ごちゃごちゃと、うるせぇんだよ!!(怒)」

 

「はぁ……短絡思考。戦闘能力は高く、伸び代もあるのに知能が低くて総合評価Cって所かな?」

 

「うおぉい!?マジで、喧嘩売ってんのか!?テメェ……」

 

「まあ、良いや……レイジングハート、()()()()()()!」

 

《stand by ready. set up.》

 

「は?はあぁあああ!?」

 

バリアジャケットを展開し、拘束を解除した俺は杖となったレイジングハートを構えると驚愕の表情をした相手選手を見上げた。というか、相手選手どころかレフリー達や観客も含めての驚きの表情だったので意味がわからない。

んん……なんだろう?もしかして、バリアジャケット?それとも、拘束解除のいずれかに驚いたのかな?

 

「お、おま……今まで、セットアップして無かったのかよ!?」

 

「してないが?ああ、来ている服がそもそもバリアジャケット風になってたからバリアジャケットと勘違いしてたのか……」

 

という事は、観客もレフリーも大会運営もその事に気が付いて居なかったという事になる。あるぇ?もしかして、大会そのもののレベルも低いんですか?つか、大会側ならデバイスがバリアジャケットを起動しているのかとか確認する事が出来るんじゃないの?ああ、普通は上位選手相手にバリアジャケットを展開せずに戦う奴はいないから気が付かなかったのか?そう、考えていたらレフリーから注意が飛んで来た。大会運営側から、厳重注意の指示が出たらしい。

 

「問題ない」

 

「いえ、こちらからすると大問題なので……」

 

「そうか。なら、注意しよう……」

 

どうやら、評価は下方修正が必要の様だ。俺の都合ではなく、大会運営側の不都合を優先してきやがったからな。

まあ、運営側の懸念やら色々思い当たる事はあるが……建前は必須だよ?

 

「さて、ここからが本番だ。覚悟したまえ……」

 

「チッ……コイツァヤベェなぁ……」

 

「安心しろ。変態は、撲滅する!!」

 

「だぁかぁらぁ!変態じゃねぇっつってんだろうが!!!!!」

 

「…………アンタ、不良なのだろ?」

 

「お?お、おう!まぁな!」

 

「第97管理外世界での常識だ。不良という人種は、最終的に痴女になるんだぞ?知らないのか……」

 

「知らねぇよ!?つか、ここは第1世界ミッドチルダだ!!そんな、管理外世界の常識なんざ知らねぇよ!?」

 

「だが、人種の精神構造は世界共通だと思うぞ?」

 

「うるせぇ!!《ガン・フレイム》!!」

 

相手選手の右手に、魔力が収束するのを確認した。まさか、魔力を纏った拳で殴って来るのか!?と思っていると、普通に砲撃魔法が飛んでくる。避けようとしたら、足が引っ張られる感じがして見れば足首にBindが巻き付いていた。仕方なく、相手のBindを掴んで引っ張りリングの上にBindの全体を晒す。そうする事で、Bindの拘束力を無効化してから斜線軸をズラし回避すると向こうの砲撃がスライドして来た。相手をチラ見したら、砲撃魔法を放っている拳がこちらに向けられていた。

フム……つまり、あの発射元である拳を向けられるならどこに避けても砲撃は着いてくるという事か?なら、誘導弾で相手を攻撃して……等と考えていたら、Bindのチェーンを掴んだ相手選手が全力で引っ張り俺を無理矢理引き摺り倒して来る。そう言えば、ずっと拘束されたままでしたね。

さほど、邪魔にならなかったので無視してましたよ。ってな訳で、浮き上がる状況を無視して脱力状態で静止した身体を《神威》を使って回転の力を加えつつ急激に動かす。

繋がれぬ拳、《アンチェイン・ナックル》を全身で実行。結果、空中で拘束から逃れリングに降り立った。

 

「は?なんだ、そりゃ……」

 

「残念ながら、僕にBind系の魔法は意味を成さない」

 

「ああ、糞っ!()()()()()()・ナックルか!?」

 

「アン、チェイン、ナックルな?言い間違えてるぞ?」

 

「う、うるせぇよ!!(照)」

 

「さて、そろそろ決めちゃおうか?」

 

「はっ!オレの拘束から抜けて、いい気になってるみたいだが……勝負はまだまだだぜ!?」

 

「いや……勝負は、決した……動けるモノなら、動いてみろ」

 

「ああ?って、Bind!?いつの間に……だが、アンチェイン・ナックルはお前だけが使える技法じゃねぇんだぜ?」

 

言って、相手選手も俺のBindから逃れ様とするが……俺のBindが、そんな小手先の技術で抜けられる魔法な訳がないだろう?何の為の()()()()か?作用と反作用の法則が、入れ替えられている拘束魔法に対して《アンチェイン・ナックル》では逃れる事が出来ないんだよ?先ずは、そこら辺を看破してからモノを言って欲しかった。

 

「あ?あれ?え、ちょ、なんだこれ!?」

 

「ホント、頭の悪い選手だった……」

 

「ちょ、これ、Bindじゃねぇのかよ!?」

 

「Bindは、Bindだけど……ちょっと、弄ってあるんだ。つー訳で、ブラスト1!!」

 

ブラスタービット四機を呼び出し、レイジングハートはエクセリオンモードへと変化させる。そして、レイジングハートの矛先に魔力を収束して《A.C.Sドライバー》を展開。槍状になったレイジングハートを構えて、《瞬動術》で一気に間合いを詰めた!!

 

 

 

 

 




痴女とするのなら、シャンテが良かったんだけど……シャンテは、来年からの出場なので断念せざるを得なかった!もしくは、ジークだけどジークをいたぶるのはちょっと……。
って訳で、なんとなくいたぶっても心が痛まなそうな番長が双夜の対戦相手に選ばれました(笑)。作者的に、いたぶっても心が痛まなそうな代表キャラが……シャンテ、ハリーなので、最大のいたぶりを行ってしまった。もう一人、丈夫そうな奴もいたけど……あっちは、ストライクの方だから諦めた。原作一年前の設定だから、現上位選手との戦闘くらいしか出来ない。あと、成長系の転生者達は最終的に最強になるかも知れないけど……原作人物な美少女達を裸に剥くのは不可能という結論だよ(笑)。そもそも、原作上位選手はそれなりの強さを持っているので現状の転生者では歯が立たない。むしろ、心折れて関わらなくなるんじゃないかな?結局は、不純な動機で参加してる奴は最終的にストリートファイトに走ってスバル達に御用になるから(笑)。

実は、この物語を書き始めた頃は双夜に浮気をさせる予定でした。でも、割りと問題が多くて元の思い描いていた物語とは大きく異なってしまったのでより多くの問題を突っ込んでかき回し続けている状態です。そして、成長チートvs双夜とかやると……相手の心をへし折って、諦めさせようとか。心を浄化して、怖いくらいに純真な子供を量産しようとかという話になってしまっていますが……最終的に、大本に戻れたら良いなぁと思ってたりします。まあ、一応可能と言えば可能な範囲なのでもしかしたらまた最初の世界をどうにかするなんて話になるかもしれません。作者的に心残りなので。なんで、全滅で終わらせちゃったのかなぁ?

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m(_ _)m

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