絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三二四話 #

双夜:

 

場所/???。

 

 

 

「やあ。久しぶりだね?」

 

案内されて、向かった先には色んな機械に繋がれた状態で横たわる老人。その老人の顔を、覗き込む様にして声を掛けた。声を掛けて暫く待つと、ゆっくりと目を開いた老人は俺を見てとても驚いた様子だ。そして、掠れた声で俺を呼ぶ

 

「………………ー、ーー?」

 

「ああ、良いよ。動き難いだろ?年なんだから、そのままで……」

 

「……すみ、ません」

 

寝たままを許すと、起き上がろうとしていた体から力を抜いてベットに身を預ける。それだけでも、かなり体力を使うのかそれなりにしんどそうだった。

 

「問題ないよ。さて、ここに……この時代に来たのは、君にお願いがあったからなんだ」

 

「お願い、ですか?」

 

「ああ。僕と、契約して欲しいんだ」

 

「……………………私は、魔法少女になるのでしょうか?」

 

「はい?」

 

何故、《神殺し》への転生契約で魔法少女なんて言葉が出て来るんだろうか?意味不明なんだけど……また、ネタ系の話なのだろうか?つか、先程の台詞にどれだけの意味が???

 

「いえ……わからないなら、良いです……」

 

「フム?契約と言っても、《神殺し》へ転生する為の契約でね?既に、君のコピーが僕の傍に居るは居るんだ……」

 

「私のコピーですか……」

 

「魂の複製品……それを模倣してみたんだけど、劣化速度が早くて持ちそうにない。だから、君で補完をしたいんだけど……」

 

「……………………」

 

「駄目かな?」

 

「…………老い先短い私で良ければ、幾らでも……」

 

「そうか。ありがとう……神崎大悟……」

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

使い魔からの報告で、とある世界軸が何者かによって徹底的に歴史改変をされ暴虐の限りを尽くされていると告げられた。その悲鳴に応えて、件の世界軸へ急行した訳なのだが……先行していた使い魔達からの報告書を読み進めると、以前どこかで聞いた様な歴史と似通った世界の事を思い出す。つか、俺が生まれ育った世界と似たような歴史を辿る【魔法少女】の世界に色々な悪意を感じていた。てか、下手をすると俺の生まれ育った世界以上の悪辣世界になってしまっているかも知れない。

そもそも、事の始まりは……1990年台初頭に【神の加護を賜った神子】なる存在が現れ、『日本の頭脳』と呼ばれる場所を襲撃した事より始まる。一応、日本政府も一方的にやられていた訳じゃなくてそれなりの装備で抵抗を続けていたらしい。

だが、【神の加護を賜った神子】を名乗る者達?は不思議な力を宿していて、その力の一端で薙ぎ払われた政府は多くの犠牲を出し情勢を維持できずに勢力を弱める事になる。

しかも、【神の加護を賜った神子】達?はその力の一端によるモノかは不明だが人間を材料に己の意思を持たない生き人形を作成するに至った。多分、隷属的な術か何かだとは思うけれど。その【神の加護を賜った神子】?……彼の者『達?』???複数系は、一般人な人形を盾に政府へと武力解除を求め最終的に頭脳を降す。

降された政府は、手足をももがれて『日本政府』という名の傀儡へと変わってしまったらしい。

つまり、現在の日本は政府の存在しない独裁国家……【王政の国】となっている訳だ。なら、この国の『王』とは誰なのか……という話になるんだけど。多分、それは【神の加護を賜った神子】等と自称する集団だろう。だが、彼等は裏から日本を支配しているだけで表に顔を出そうともしない。故に、日本は傀儡ではあるけれど表向きの日本政府が普通に統治している様に他国からは見える様になっていた。そして、【神の加護を賜った神子】達は支配者としての恩恵はガッツリ食い散らかしてもいる。

まあ、贅沢の極みを尽くしている……といった所だ。

そして、時折思い出したかの様に【神の加護を賜った神子】として力を振るい人々の畏怖と憧憬を集めている。だが、俺に言わせると畏怖や憧憬等というモノではなく己を最上とする目立ちたがり屋が信者を求めて振る舞っている様に感じた。

 

「コイツ等、普通に僕の知る奴等なんじゃね!?」

 

フと、頭を過るのは嘗て俺を目の敵にしていた親族達のシルエット。顔や名前は覚えていないので、立ち姿な影だけが頭を過って行ったが……ほぼ、間違いないだろう。どうやら、この世界軸は《旧・神族》からの干渉を受けているらしい。まあ、それならば糞ババア共と干渉している《旧・神族》を血祭りに上げてしまえば事は解決するんだけど……そこに【魔法少女】と【転生者】なんて存在も関わっているからややっこしい事になっている。

というか、立ち位置がおかしい事になっているぞ?転生者!?

どういう流れで、そうなってしまったのかはわからないが何らかの原因から転生者が【神の加護を賜った神子】達と敵対。更に、魔法少女に覚醒した原作人物達がハチャメチャになった原作ストーリーを原作とは異なる流れでクリアして転生者に加担。微々たる戦力ではあるけど、転生者&原作魔法少女達が【神の加護を賜った神子】達と敵対しているという状況が出来上がっていた。

つか、ジュエルシード事件より前に闇の書が覚醒!?というか……何故、覚醒した!?そんな状況下へ更に燃料を投下。シグナム達が、転生者の支援を得て八神はやてを救出!?闇の書の【闇】を捩じ伏せて、闇の書のバグを取り除いたとのこと。

その後、ジュエルシード事件が起きてそれを回収するのにヴォルケンリッターが突撃!?何故か、フェイトちゃんやなのはさんと協闘してテスタロッサママからアリシアを奪還。リインフォース・アインスが、アリシアを蘇生?して転生者の治療魔法でテスタロッサママも回復とある。報告書の欠落、とても多いよ!?

まあ、善性の改変でテスタロッサママとアリシア&リインフォース・アインスが生存しているルートらしいが原作から大きく解離している物語となっているのだろうけど……つか、その辺りの情報が激しく欠落しているので再調査を依頼した。

 

「転生者達は、自由を掲げて支配者な【神の加護を賜った神子】共と敵対しているらしいが……傀儡と化した政府を取り戻そうとしているのか?そこへ、時空管理局まで関わってて更にややっこしい事になっているんですが!?」

 

元々は、ロストロギア関連でこの世界へと来たんだろうけど……状況の異常性から、関わる事になって現在暴走する【神の加護を賜った神子】と敵対している模様。転生者達をバックアップしている辺り、彼等を救国の英雄に仕立て上げようとしているのがありありと見て取れた。その政策、大丈夫ですか?

 

「えっと?日本政府プラス自衛隊&【神の加護を賜った神子】達vs魔法少女&転生者&時空管理局の図?」

 

更に状況を詳しくツッコミを入れるとしたら、主要都市がほぼ壊滅してて物流が停滞又はストップ。他国からの救援物資を細々と流通させて、人々は日々を生き長らえている模様。

つか、主要都市が()()()()になっている事から其々の都市でかなりの激戦があった事が見て取れた。まるで、俺の世界の【聖痕戦争】みたいな状況だな!?第一次魔法大戦か……この時代だと、第二次世界大戦とかならあの『焼け野原』にも納得が行くのだが、いやはや他世界で【聖痕戦争】の再現とか何を考えているんですかね?まあ、人々を奴隷にしている事から推察して……俺の考えている通りなら、御先祖様達の立ち位置に自分達をすげ替えて人々から称賛の声を集めたいのだろう。

だが、現代社会で奴隷はないだろう!?奴隷は!?

【奴隷】の事が、世間一般に知られたら普通に非難轟々の爆発炎上は免れない。それ所か、暴動になったり政権交代になったりすると思うんだが……まあ、バラすけどな!!人々の悪感情を煽って、【神の加護を賜った神子】達にクレームやら抗議等を集中させれば……なんとなく、堪えそうにない結論となってしまった。

あの鈍感過ぎる糞ババア共が、世間一般からの評価や流言に一々反応する事はないだろうから、情報のリークをした所でこちらの存在がバレて大々的な宣戦布告とかされても困る。そうなれば、奴等が何を仕出かすかわかったモノではないので俺達はその世界軸の【外】から干渉する事にしていた。下手に、世界という枠に入ると感知されかねないので一度は内側に入ったけれど、その存在を認識した所でさっさと出て来た次第である。

とりあえず、【内側】への干渉はフレールくんのみで行い人形以下俺は【外】から状況をかんば視て手を回す予定だ。ぶっちゃけ、糞ババアが居る町に殺傷設定込みのSLBを叩き込んで問答無用で蹴散らしてやりたいのだが……奴等のスキルに《対・神殺し》を確認したので諦めた。【対・神殺し】は、《神殺し》スキルを無害化する類いのスキルで《旧・神族》から与えられたスキルを保護する為に使われている。その他にも、様々な恩恵があって……ウザイ位に相反するので、まともに立ち合わない様にしていた。

まあ、俺が【魔王化】してしまえば関係ない話なんだけど……念には念を入れて、対抗しているだけである。

 

「つか、自然に同化できるフレールくんしか使えないのは辛いモノがあるんですが……」

 

転生者&魔法少女達と、【神の加護を賜った神子】達の戦闘風景を眺めていると魔法少女達側の魔法が所々無効化されているように見える。特に、なのはさんの超長距離砲撃が意味を成してないみたいで糞ババア共に当たる前に消失している事から【主人公】からの攻撃がとても怖いと視える。しかし、あれはAMFではない系統らしく放出された魔力のみに適応しているみたいだ。判断基準としては、誰も魔力的に能力が低下していないから……で、それ以外と言われると周囲の魔力残子がそのままだからとしか言いようがない。AMFだと、魔力残子も消えてたからジェイル・スカリエッティが関わるロストロギア系ではないと言える。多分、《旧・神族》が与えた能力的なモノだとは思うけど……フレールくん経由では、神子達の能力まではわからなかった。

せめて、小ビースト(見た目モンスター)を送れれば能力を判別出来るんだけどなぁ……BB弾【核】では、これが限界だろう。

つー訳で、小ビーストにフレールくんを合体させた幻術搭載型の小ビーストを送ってみる事に……まあ、小ビーストにフレールくんが乗ってるだけだけど(笑)。

 

「可愛い……」

 

「え!?」

 

「え!?」

 

「どう見ても、ゴブリンライダーならぬフレールライダーですよ!?どこら辺が、『可愛い』になるんですか!?」

 

「え……可愛いよ?」

 

「Masterの感性は、特殊ですから仕方ありません」

 

「おい!」

 

「それで、フレールくんが小犬に見せる幻術を使うんですね?」

 

「正確には、フレールくんが魔力制御を担当して骨格から組み換えるんだけどね?後は、このリアルぬぐるみを被せて完成!」

 

「誰だ!?こんな、着ぐるみ作った奴は!?」

 

「例によって、特殊メイク担当のヤツだ!」

 

「ああ……そう言えば、特殊メイク担当と汚腐れ様が意気投合してたぞ?今度、男役(♀)立てて腐れ劇場をするらしい」

 

「「「「マジか!?」」」」

 

腐れの闇が、使い魔達に浸透しつつあるらしい。

 

「でも、男と男がイチャイチャして肉体言語で語るだけの話だろう?どこら辺に、ダメージを受ける所が?」

 

「糞!これだから、おかしな感性の奴は!!」

 

「あれもこれも、全部糞ババア共のせいだ!!」

 

「己ぇ……大和分家の親族共めぇ!!」

 

「滅びろ!《旧・神族》諸共!!」

 

使い魔達から、憎悪が溢れ出しているけど……その在り方が、《神殺し》達と被っている様に見えて鬱になる。まあ、言ってる事は間違いではないけど。責任転換……ではないけど、それをする辺りが何とも言えない感覚にさせられるのだった。

はてさて、今尚【内側】の世界で猛威を奮っている【神の加護を賜った神子】達は《旧・神族》から与えられた能力を使って一般市民達を玩具の様に牛耳っている訳だが……グリーン・ブラッドみたいな事をしているんだが?

 

「グリーン・ブラッド化!?」

 

「グリーン・ブラッド……懐かしいですね(笑)」

 

「Masterが、小銀河を消し飛ばした原因ですね(笑)」

 

「《旧・神族》が産み出した、ヒューマノイド型の生物ですね?」

 

「《旧・神族》に囲われて、《旧・神族》と似た様な事しかしなかったクズ人類(笑)」

 

「結局、原始的な文明にまで落とされて星と言う名の牢獄から出られなくなった哀れな人類種。存続はしているけど、ありとあらゆる種族から見放されてるんですよね(笑)」

 

「超技術を流用するだけで、知能を持たないクズ種だからな……【鮮血の】が、徹底的にブッ潰してたな」

 

「【鮮血の】さんの仇敵ですもんねぇ……」

 

「緑の血のヒューマノイド……《旧・神族》が産み出し、宇宙の支配者と望んだクズの種族。滅ぼせば良かったのに……」

 

「一応、人類枠に入るので文明を奪って星に押し込めたんですよねぇ……【組織】の理念は、曲げられないって言って……」

 

「それを、消し飛ばそうとした【魔王】も居ましたが……」

 

「ええ。ここに……」

 

「【鮮血の】に出来ない事だったからな……【魔王化】した俺の被害惑星に名を連ねさせてやろうとしただけじゃん……」

 

「大義名分を掲げて、【魔王】である事を理由に暴れる暴君……」

 

「結局、【組織】に邪魔されてガチモードに成り掛けたんですよね……まあ、ウォーティアさんに封じられたけど……」

 

「滅ぼせば良いんだ。そうすれば、綺麗な世界になるってのに……みんな、無駄な事をするよね?」

 

「「「はいはい……」」」

 

とりあえず、フレールくんによって骨格から変化したビーストにリアルぬぐるみを着せて敵の本拠地に送り込んでみる。だがしかし、一時間程してフレールくん達は強制的に戻って来てしまった。

どうやら、《看破》のスキル持ちが居たらしく直ぐに潰されて一部の者しか情報を得る事が出来なかったモヨウ。

 

「中々、難しい様ですね?」

 

「バレましたかね?」

 

「一応、斥候扱いだが……どうだろう?」

 

「とりあえず、時代を変えて送ってみますか?」

 

「そうだな……なら、1990年代に送り込んでみるか?」

 

「そして、時系列で送り続けるんですね?」

 

「そうそう。前にもあったなぁ……って感じで、斥候続きにすれば油断が生じるんじゃないか?」

 

「今回も斥候かぁ……みたいな?」

 

「そうそう。まさか、時間転移まで使って斥候してるなんて思わないだろうからな。だが、妙な動きをするなら即回収で……」

 

「了解!証拠と術式を残さない為ですね。わかります!!」

 

それらさえ、残さなければ誰が何の目的で斥候を送り続けているかがわからなくなるからだ。その上で、ここぞって所に時間転移&歴史干渉を引き起こせば大ダメージを相手に叩き込む事が出来る。それも、彼等がその機転で肥大化すると言うのなら最も大きな失敗となるからだ。

本当に、『まさか』の手口である。

まさか、己達が進めた歴史を一度確認された上で一番大きな機転に大打撃を与えられるのだから堪ったモノではないだろう。まあ、一度奴等が辿る人生をひたすら見続けなければならないっていう苦痛の時間があるけれど……何がしたいのか、見届ける義務が俺にはあると思う。

 

「はぁ……気が重過ぎるが、みんな!情報を集めるだけ集めて、ここぞって時にブッた斬りに行くぞ!!」

 

『『『『Yes My Master!!!』』』』

 

という訳で、俺は鬱になりに行きます!!

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

かくして、俺の親族達と魔法少女&転生者プラス時空管理局の戦いの幕が切って落とされた。原作ストーリーとか、魔法少女達の嬉し恥ずかしなエピソードとか完全にそっちのけでただひたすら自由を勝ち取る為の戦いが続いて行く。しかも、広域指名手配されていたジェイル・スカリエッティを遥かにブッ飛ばす斜め上の思考で、非人道かつ非道徳的な実験やロストロギアの運用と様々な方面に手を出し始める親族達のブッ飛びっプリに俺も使い魔もドン引きだ。人間?何それ美味しいの?と言わんばかりな人体実験に、裏で何処と繋がってんの?と思わずにはいられないレベルでプロジェクトFateを持ち出して来るから次元世界の方にも目を向ける事となった。それに、ロストロギアまで持ち出して来た時はジェイル・スカリエッティと繋がってんじゃ!?なんて思って、色々調べてみたりしたけどそんな事はなく……どうやら、親族の中に既存の技術知識を得られる能力者が居るのだと推測された。そして、奴隷化していると思われていた者達だが……どうも、奴隷等ではなく傀儡系の魔法でガチ人形にされている事が判明する。傀儡系の魔法は、隷属魔法と違って本人の意識すら封じてしまう非道な魔法だ。これでは、何を命令されても記憶に残る事もないので暗殺とかに良く使われる魔法として有名だけど……そもそも、そういう使い方をされるのは希だ。ぶっちゃけ、傀儡魔法は愛し合う者達に掛けて殺し合わせるという()()()()()に使われる事の方が多い。何故なら、事が終わった瞬間に双方に掛かった傀儡魔法が解けるので、唐突に愛する者を殺した状況に放り込まれた者達が絶望に壊れて嘆く姿を面白おかしく取り上げるのが主流だ。それなのに、コイツ等と来たら傀儡魔法を掛けた状態で人体実験を繰り返し、完成した後に意識だけを浮上させて絶望する姿を視て楽しんでいるモヨウ。

 

「なんで、こんな性質なんだろうな?」

 

「余程、屈折した世界に押し込められていたんでしょうね?」

 

「歪み過ぎだろ!?ああ、うん……異常過ぎる」

 

「つか、ここまで酷かったんですか!?」

 

「表向きは、大丈夫そうだったんだけどなぁ……」

 

「鬼畜なんて言える所業じゃ無いですよ?」

 

「思考が、人外ですよ!?人の皮を被った、《旧・神族》と言われても納得するレベルです」

 

「《旧・神族》に引き取られて、増長しているとは聞いていたけど……これ、増長?」

 

「むしろ、思考ルーチンまで悪辣改造されてません!?」

 

「言いたい放題だな?まあ、わからないでもないけど……」

 

「これ、人の世界に入れちゃダメなヤツですね?」

 

「ダメなヤツだな!」

 

「なんで、こう……極端な存在が多いかねぇ?」

 

「両極端な?他は?」

 

「《旧・神族》と似た様な事やってますね……」

 

「つか、人間が家畜扱いになってるんですけど!?」

 

「家畜?」

 

「人間牧場か!?」

 

「うわぁ……」

 

若い女の子が、家畜の様に並べられてクズ共の玩具にされている場面にウィンドが切り替わる。養豚施設の様な場所に、裸にされた女性達が首輪とリードに繋がれて【神の加護を賜った神子】達に犯されている所だ。ぶっちゃけ、ここまで人権を無視した行為をやらかす奴等ではなかったハズなんだけど……《旧・神族》に拾われて、こんなレベルにまで落ちぶれてしまったらしい。

 

「すずかやアリサが、魔法少女に覚醒して良かったッスね?下手すれば、こんな場所に押し込められて玩具にされてたッスよ!?」

 

「魔法少女に覚醒させたのは、転生者だって話だけど……」

 

「そういう、神様特典を持って転生したみたいッスね!」

 

「……コイツ等が、居るってわかってたんじゃないか?」

 

「あー……あり得るッスね……」

 

「じゃ、もう消されてるかも知れないッスね?」

 

「おい。その転生者を転生させた神を保護して来い!」

 

「ウッス!」

 

慌ただしく、命じられた使い魔達がサポート役の《神殺し》を連れて【船】から出て行った。多分、もう手遅れだろうとは思うけど……それでも、生き残っている可能性がない訳ではないので保護は必要だ。つか、この状況を打破する転生者を送り出した神は保護して事情を聞いてから【組織】の保護施設へ連れて行くのが決まりなので普段は使わない超法規的措置が置かれる。まあ、【組織】の保護施設と言っても次元の果てにある本部ではなくて通常の空間にある支部へと護送されるんだけどね。

 

「ナイス采配!しかも、その後の世界調整もしているみたいだぞ!?こりゃ、有能だな!」

 

希にではあるけど、【組織】が配布している間違ったルールの訂正告知や【組織】のブログ等を見て行動を改める者も居る。今回は、多分そういう奇特な神族が居たのだろうと思われた。だが、実際には【組織】からの派遣社員でちゃんと護衛まで付いてるアルバイターだったので護送は必要なさそうだ。

 

「つか、何時から干渉を受けてたの?」

 

「割りと、最近の話なんですよ。気が付いた時には、あの方々が侵入していて手も足も出せなくされていました……」

 

「そか。ご苦労だったな?」

 

「では、残りはお任せしても?」

 

「ああ……」

 

見送って、ウィンドに視線を戻せば使い魔の一人がポツリと呟いた。それは、先程の【神】代行者の種族に関する呟きだ。

 

「悪魔族と人間のハーフでしたね……」

 

「【神】代行業者……なのに、悪魔族のハーフ……」

 

「なんで、悪魔族以上を目指さないのか……」

 

「上を目指していれば、こんな事にはならなかったのに……」

 

「下しか、見ねぇからだろ?」

 

「違いない……」

 

下界を見下ろす【神】。

天を見上げる【悪魔】。

 

 

本当に、なんでこんな事になったのやら……(凹)。

 

 

 

 

 




いや、本当に。上を見上げて、それを目指せばもっと良い世界になったと思うんだけどねぇ?でも、下界を見下ろすだけで上を見ないから堕ちるんだよ……って話でした!
つか、多分マジでそんな感じなんだろうと思われる。
もし、本当に【神】が居るのだとしたら……の話だけどね。
というか、唯一絶対神や全知全能な神は死んで良いから!マジ、消滅してくれないかな?つか、滅べ!消えろ!!
【唯一神】、死ね!!百パーセント言い切れる!【神】は下劣!下しか見てないからな!?悪辣な存在だと思うぞ?

グリーン・ブラッド……緑の血のヒューマノイドについては、【鮮血の】の仇敵です。【鮮血の】の物語で出て来た悪役ですが、支配を司るゴミクズです。全宇宙の敵にして、文明を喰らう《文明イーター》。宇宙で出くわしたら、『逃げ切るか、諦めて自爆しろ!他の者達に迷惑を掛けるな!』と言われるくらいの存在だった。見付かったが最後、全ての文明を食われて滅びる……なんていう種族だった。それとvsしてたのが、過去の【鮮血の】。次から次へと新しい兵器を開発してグリーン・ブラッドを襲撃して奴等から文明の利器を奪い封じ込めたって訳よ!いやー、《旧・神族》にしてもグリーン・ブラッドにしても双夜の親族にしても、悪辣な敵役が居ると派手に立ち回れるので楽しいねぇ(笑)。まあ、悪辣と聞くと真っ先にグリーン・ブラッドが頭を過るので、今尚悪辣種族としては代表的存在だけどね!!

隷属魔法と傀儡魔法。似て非なる魔法だな。隷属魔法は、相手の自由を奪う魔法で傀儡魔法は相手のありとあらゆる尊厳を奪う魔法だ。隷属魔法は、他の物語等で良く出てくるので説明を省くが……傀儡魔法は、簡単に説明すると生きたマリオネットを作る魔法だな。それには、一般的な生活能力も失われるので定時にトイレ・お風呂・食事等をするようにと命じられるままに行動する。慣れるまでは、垂れ流しだけど慣れてしまえばその時間までは普通にしていても問題なくなる。そして、魔改造!死んだら、棄てて次。
正に狂気の所業。ジェイル・スカリエッティよりブッ飛んでるから(笑)。特に、双夜の血族はかなり狂人だった。
母親も、他の親族の影響で狂ってたけど……父親は、婿養子なのでまだちょっとまともなんだけど母方はガチンコのキチガイである。なんたって、狂気に育てられた一族だからな。よくぞ、ここまで狂人になったモノだと作者ですら思ってしまったくらいだ。そんな親に育てられた、双夜の弟妹達もそれなりの狂人。発狂してるんじゃね!?と思いたくなる様な思想の持ち主達だ。会話も今一通じないし……常識に至っては、無いに等しいから本当に危険な人達である。因みに、今回は複製魂での参戦。未だ、殺される訳には行かないので《旧・神族》の加護を賜った上で複製され神様特典を付けられたガチート(ガチなチート)。妙な言葉を作ってしまった?まあ、良いや。そんな訳で、双夜vs産みの親プラス親族との対戦です!!
敵じゃねぇけど。双夜が、奴等を見付けるまでが何時もの物語だったので。だから、最初から見付けている場合は簡単な処理で終わる物語です。だけど……長引かせるぜぃ!!

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m(_ _)m

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