絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三四〇話 SAO

神崎:

 

 

今日も今日とて、大富豪クエストに参加させられている神崎大悟です。まあ、午前中は集中的に15階層から30階層までのラフコフ共を狩り尽くさんと奮闘はしていますが……中々、見付からないし倒しても倒しても湧いて来る悪夢を体感しております。要するに、大富豪クエストは俺の中では気分転換的な位置に収まりました。なので、それは良いのですが……現在、俺は女性達にドン引きされている最中だったりします。何故かと言うと、パンチ・ラビットがドロップした品物が原因だ。

何故……何故!しましまパンツなんだ!?

 

「何かの罠かと推察します!」

 

「モテる男への攻撃か!?」

 

「精神攻撃でありますか!?」

 

「つか、ドロップ品は全てリュックの中に納められるんじゃ無かったのか!?頭の上に落ちてきたぞ!?」

 

「被れと?」

 

「烏龍……」

 

「ふざけんな!?」

 

なんで俺が、ラビットがドロップしたパンツを被らなきゃならんのだ!?それなら、t……いや、そうじゃなくて!それなら、言い出しっぺの法則で鉄が被れば良いだろう!?つか、被らせる!

てな訳で、他人事な鉄に《神速》を用いて頭に装着させてみた。

 

デンデロデンデロ~♪

 

鉄の頭に、しましまパンツを被らせると同時に、なにやら不気味な音楽?効果音?的な音が流れる。

あ、とっても嫌な予感が……。

 

「ちょ!?なに、今の音!?」

 

「…………あ、呪われたアイテムか!?」

 

「ああ!成る程。被ると呪われて、取れないと?」

 

「ちょぉーーー!?なんばしてくれよっとかね!?」

 

「呪いのアイテムか……って、アブねぇ!俺の頭に落ちて来たんですが!?なんて、危険なアイテムなんだ!?つか、誰だよ!?こんな、ヤバ気なアイテムを追加した奴は!?」

 

「そりゃ、転生者だろ?」

 

頭に、女性下着を被りたがる変態が生息しているらしい。

チラッと、女性陣を見ればとても嫌そうな表情でドン引きもドン引きな様子でかなり離れていた。まあ、しましまの女性下着を頭に被っている変態がいるんだ。そういう態度は、わからないでもないが……これ、女性に全力で嫌われる呪いもプラスされてるんじゃね!?フムフム、良かった被らずに済んで(笑)。この後で、超必死にパンチ・ラビットを狩りまくった鉄が色違いのしましまパンツをGETしてしょうもない復讐に燃えたけれど……キリトが、犠牲になってくれたので事なきを得た。

 

「ドラ〇エなら、聖水で取れるんだけどな……」

 

そうそう、ド〇クエだと聖水で呪いは解ける。だが、しかしフと別の可能性が頭を過ったので俺は口を継ぐんだ。つか、【聖水】違いの下ネタだった場合……余計に女性から、嫌われるオチなのでは?普通は、協力して貰えないぞ?これ……この願いを実行した奴は、何を考えていたんでしょうね?馬鹿じゃね?

 

「いや、変態の考える事だ……多分、もっとエゲツナいネタだと思うぞ?例えば、聖水違いでーーとか、な?」

 

「つまり、女性のアレを掛けて貰えと!?」

 

こらこら、人が敢えて言わなかった事を言い出さないで欲しいかなぁ?そんなんだから、恋人が出来ないんだよ鉄。

 

「ストレートに言うなよ。人が、声を潜めているって言うのに……と言うか、女性陣が更にドン引き中なんですが……」

 

「それを思い付く時点で、同類ですよねー?キリトは、速攻で外れそうですけど……ねぇ?」

 

変な同意を求めるなよ!?トーマ……だがしかし、それが聞こえた女性陣からは殺気に近い嫌悪?が漏れ出していた。そうですよねー。嫌ですよねぇ……草が生えるわ。

つか、この反応からして百パーセント協力して貰えない事が判明した。

 

「やらないよ!?」

 

ほら、アスナさんがブチギレじゃないですかぁ……イヤだぁ。

 

「つか、アレなら俺等のでも良いんじゃね?ほら、女性が掛ければ内容物が男のだろうと女のだろうと結果は同じだし……」

 

「ははは!キッツゥ……最悪の下ネタッスね!」

 

「というか、女性は協力してくれないと思うぞ?」

 

「「デスヨネー(笑)」」

 

「俺的には、これを考え付いた馬鹿の顔が見てみたいね。どんな事考えて生きてるんだか……ハプシエルの餌にしてやる」

 

「どーかん。で、神崎さんの馬鹿力でなんとかなりませんか?」

 

「チッ、しゃーねーなぁ……ちと、試してみるか?」

 

言って、鉄の頭にくっついているしましまパンツを破りに掛かった。多少でも、破れれば呪いの効果は無くなると思われたからだ。

何故なら、前に師匠がフィティッシュの扱いで壊れたら無効的な事を言っていたからな。定石通りであるならば、形が変化するだけでも【呪い】の効果は消滅すると思われる。

 

「痛たた!?ちょ、痛いです!!」

 

「固いなぁ……つか、神経が繋がってる?な、訳がないからこれが呪いの効果か?身代わりのマジクックアイテムの逆パターン?」

 

「やはり、ここは【聖水】で!!」

 

「それ、二度と恋人が出来なくなるフラグな?」

 

「マジッスか!?じゃ、我慢するんで破っちゃって下さい!!」

 

「暫く、このままにしようか?ネタアイテム見付けたって事で」

 

「ちょ!?マジ、勘弁して下さい!!」

 

「だってなぁ……解除しようとする度にチャチャを入れて来るんだぞ?鬱陶しいし、面倒臭いだろ?」

 

晒し者の意味も含めて、暫くその姿のまま過ごせば良いと鉄には伝えた。つか、これも師匠待ちになると思われるので放置しておく。もしくは、【鮮血の】さんにお任せって言う方法もある。

 

「【鮮血の】s」

 

「嫌です!」

 

「ボクの意見としては……」

 

『『『『『『ひぃいいぃい!?』』』』』』

 

冗談で、【鮮血の】さんの噂をしているとガチで本人が現れてしまった。まあ、大富豪クエスト中なので現れる可能性は大だったけれど……それでも、唐突に現れないで欲しい。

 

「尿素と女性ホルモン(微量)を調合したアンモニア水でも十分イケると思うんだが……それなら、協力を求められる」

 

「…………え!?わ、私ですか!?」

 

超ビビっていたリーファが、【鮮血の】さんから意見を求められて更に怯えているが……答えない限り、追求は続くのでビクビクしつつも返答を返す。つか、本当に怯えられてるんですね?【鮮血の】さんは。リーファは、おずおずと薬品関係ならと了承していたけど……そんな科学薬品が、この世界にあるということ事態おかしな話なんだよなぁ。

でも、【鮮血の】さんがいる時点でその辺りの不可思議は棚上げでも問題ない。というか、薬品を作れる程度にはこの世界の法則は科学圏に近いという事なのだろう。

確か、師匠の説明では並列上に並ぶ世界は同一の法則で運営される世界だとは聞いている。これが、平行世界側へ上下すると少しずつ法則が変化するという話だからその周辺なんだと思われた。

横並びの世界が、()()()の違う世界であるならば、縦並びの世界は()()()()……もしくは、()()を変化させた世界。法則が違うと言うのなら、確かに歴史や人物にも影響をもたらすだろう。

 

「ここは、法則の変わらない世界なんですか?」

 

「…………へぇ。双夜の入れ知恵かい?でも、ここの法則は科学圏から大分離れた世界だよ。ボクが、薬品を所有しているのは里希が居たからだ。彼女は、【創造主】の()()だからだ」

 

「…………【神】の半身って事ですか?」

 

「いや、【創造主】は【創造主】であり……【神】とは、異なる」

 

「【神】ではない???」

 

どういう事だ?【創造主】が、【神】の分類では無いという事なのか?だが、俺達の知識では【創造主】は【神】的分類なんじゃ無かったか?今一、良くわからないけど……【神】的分類だとするなら、《神殺し》と共に居るという事にも疑問思う。

 

「まあ、師匠に問いますので構わないですが……」

 

「【神】とは、世界を管理する者の総称だ。彼等に、世界の創造は出来ないのだよ。管理は、出来るがね……」

 

「はあ……」

 

ヤバい……【鮮血の】さんの話しを聞いていると、頭が混乱して来る。そもそも、この人は科学圏の人であってそっち方面の専門家ではない。それでも、世界の裏側を知る《神殺し》の一人ではある。だからこそ、その言葉にはちゃんとした意味があり【創造主】が【神】の分類では無いって話も何らかの理に沿ったモノなのだと思われた。

だが、その意味を知りたくてもここには師範代達も居ないので直ぐにはそれを知る事は出来ない。

何故なら、この場に居るのはキリト、アスナ、リーファ、俺、鉄、凍真の六人。一チームが、六人パーティーなのでバランスを考えてくじ引きをしたらこういうパーティーになってしまったのだ。

翼とユイは不参加なので、他のパーティーは守護者とリズ、エギル、クライン、シリカ。もう一チームが、師範代達とシノン、ユウキ、飛び入り参加のレコンだ。レコンは、リーファに釣られる感じで付いて来たけど……リーファと、一緒になれてないのでちょっと可哀想だった。

超、期待してたのにね?

三チームで、レベル上げと大富豪の好感度を上げる為に大富豪クエストを引き受けている。因みに、俺や師範代、守護者の四人は引率みたいな役割を持っていた。彼等だけじゃ、レベル上げの為に大富豪クエストを受けてもパワー不足で死に戻りになってしまうからな。鉄や凍真は、未だレベルが低いので俺がパワーレベリングをしている所だ。

その後で、ラフコフの討伐に向かう事になっている。

だけど、その前にレベルを上げて最低でも百以上にはしないとラフコフに美味しく戴かれてしまうだろう。

現在の原作組レベルは、60から70なので後30は上げないとラフコフに届かない。そりゃ、俺や守護者の力を借りれば勝てるだろうけど……それだと、俺達がこの世界から去った後でラフコフ討伐の記録がゴッソリ抜け落ちてしまう。

なので、彼等の協力は必要不可欠だった。その為のレベル上げなのだが、ここのモンスターの大半がドラゴンの子供であるが故に硬過ぎて攻撃が通らない。俺や守護者、師範代達なら彼等を庇いつつドラゴンの子供にトドメを刺せるのでレベル上げも簡単だ。そういう役割で、この討伐クエストに参加していた。なのに、何故か俺達のパーティーはラグーラビット狩りへとシフトしてパンチ・ラビットからしましまパンツをGETするという大筋から全力で逸れるという行動に出ている。それもこれも、キリトがラグーラビットの群れを見付けたりするから仕方がなかったんだ!!

 

「ラグーラビットの群れかと思いきや、まさかまさかのパンチ・ラビットの群れとか……まあ、二・三匹は居たけど……」

 

「腹が……減ってたんだ!」

 

「わかる。わかるよ……」

 

「キリトが、腹ペコキャラにシフトした件」

 

「元からだけどな。その内、また眠りキャラに戻るから……」

 

「その前に、頭の装備をなんとかしないと……ユイちゃんの教育に悪影響を及ぼすんじゃね?」

 

「隔離か!?」

 

「隔離!?」

 

「そうね。隔離するしか、無いわよね……」

 

「デスヨネー」

 

「(゜ロ゜; !ガーン……」

 

蒼白になった絶望顔で、両膝を付くキリト。

俺達の視線は、普通に鉄の元へと集中していく。元々の原因は、俺だけど……復讐心に燃えて、油断していたキリトに突撃したのは鉄だ。全ての責任は、コイツにあるので俺は他人事だった。

 

「とりあえず、一通りの事は試してみて……ダメだったら、愛の力で乗り気ってくれ……」

 

「わ、私は、嫌だよ!?」

 

「わ、私も、無理です!!」

 

「シリカやリズ、シノンも居るから何とかなるって(笑)」

 

「誰も、協力してくれないと思うぞ?」

 

「とりあえず、アルンに戻ったら雑貨屋に突撃したら?」

 

多分、どっかに『聖水』を置いている店があると思うぞ?もし、無かったら下ネタだろうから【鮮血の】さんの出番になるだろうけど。概念武装ならぬ、概念道具だった場合は……諦めるしかない。何はともあれ、全ては大富豪クエストを終わらせてからの話になるだろうから、先ずクエストを終わらせる事にした。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

「へ、変態が、居るっ!!」

 

「グフッ……」

 

「カハッ……」

 

クエスト終了後、大富豪邸から出た俺達を出迎えたリズが鉄とキリトを見て早々、精神的ダメージを叩き込むという残酷な行為を行ったのだが……二人とも、普通に崩れ落ちたので鬼だと思われる。つか、先に大富豪邸から出たリーファ達から説明を受けていたハズなのに『変態』と言い切る彼女はとても良い笑顔だった。

 

「そう、言ってやるな……自分で、被った訳でもあるまいし……」

 

「そもそも、最初に被せたのは神崎さんなんですよ!?」

 

「油断してるお前が悪い……」

 

「自分で、被れば良いモノを……」

 

「お前等が、煽って来るからだろう!?」

 

「それで、取れないんですか?」

 

「呪われてて、取れないみたいなんだよ……」

 

「呪いのアイテム……クッ……」

 

「笑いたきゃ、笑えよ!?」

 

「ドードー……」

 

噴き出したシノンが、後ろを向いて肩を震わせている。

その様子に、鉄が吠えてキリトはorzの状態で無言。

何とも、カオスな状況にエギルとクラインは呆然とした様子で鉄とキリトを凝視していた。まあ、大富豪も爆笑していたのでアレはそういうアイテムなんだと思われる。

だが、当人のダメージは鰻登りな状態だ。

 

「とりあえず、10階層の首都へ行ってアイテムを探さないと……すっと、このままだろうし……普通に、死にそうだ」

 

「ですね。それで、無かったら……アレ、ですね?」

 

「下ネタオチは、回避してやりたい所だが……どうなるか……」

 

「他人事だと思いやがって!!」

 

「他人事だな」

 

「他人事ね」

 

「他人事だ」

 

「他人事です」

 

「うわあああぁぁぁん!!!」

 

あ、鉄が壊れた(笑)……とまぁ、冗談はさて置き。このままでは、二人のストレスがマッハだろうから一同は首都の方へと移動する事になった。つか、俺的にはこのままでも良いので鉄にはずっとしましまパンツを被っていて欲しいのだけど……キリトと共に、呪い解除で外れてしまいそうだ。ここに、スマホがあれば現在の姿を撮って拡散してやれるのに……全く、残念である。

 

「つか、彼処はコロシアムだからそんなに雑貨屋なんてないだろう?直ぐに、見付かるんじゃないか?」

 

「まあ、雑貨屋なんて一都市に一つあれば事足りるからね」

 

「だが、何らかのイベントアイテムだとしたら……しばらくは、このままイベントをクリアするまで?」

 

「「ひぃ!?」」

 

「こらこら、イジメるんじゃないよ……」

 

つか、イベントアイテムだった場合は最悪このままアルンへ降りる事になるかも知れない。普通に、手探りでの攻略はかなり厳しい。このままでは、二人とも社会的にも死ぬ事になるんだけど……どうしたものか?見た目からして、かなりの変態度だ。これをこのまま、アルンの広場を練り歩かせる事になるなら二人の精神は発狂する事になる。

なので、このコロシアムのある都市で『聖水』が見付かる事を願って守護者さんに祈りを捧げてみた。

 

「何故、私に祈るのですか!?」

 

「ブッ壊してあげて下さい」

 

「と言うか、解呪の呪文は試してみましたか?」

 

「いえ……まだ、なにも……」

 

「では……《不浄なるモノを、退けよ》!」

 

パァ……と、辺り一面が明るい光で照らされて彼の者の頭から……頭から、ハズレる事なく鉄はそれを被ったまま首都へと入って行く。取れませんね?やっぱり、特殊なアイテムかイベントをクリアしないとしましまパンツは取れないらしい。なので、もう一つの対策を試してみる事に。

要は、しましまパンツを株っているって事がわからなくなれば良いんだろう?という事で、フルフェイスメットみたいな防具を着けてみる事になった。だが、何故か被れないらしい。というか、被ろうとすると磁石のS極N極の様に反発力が生じて上手く被れないとのこと。

 

「つまり、『俺、変態なんだ!』を地で晒け出せって事?」

 

「頭に、しましまパンツを被ったまま人々が行き交う町中を練り歩けって事か……フッ。絶対、おかしなイベント満載だな?」

 

「百パーセント、治安兵が出て来るな(笑)?」

 

「で、風紀を乱した的な理由で牢屋行き?」

 

「外すまで、出られないオチか……お巡りさーん!!」

 

「止めてやれよ……」

 

げんなりする二人をからかっているのか、矢継ぎ早にしましまパンツの町中イベントを予測する凍真とエギル達。

コイツ等、割りと他人事では鬼畜になれるんだな(笑)。

まあ、鬼畜云々は横に置いといて……先に俺達が、町へ入って対応するアイテムを探し出す。何となく、当人達が探さないと出て来ない気がするけど……見付かったら、それを持ってキリト達に渡せば任務完了だ。

 

「とりあえず、パーティー解散……あれ?出来ない(笑)」

 

「…………あはは。マジだ!解散、出来ない(笑)」

 

「つまり、このアイテムは頭に被るとパーティー解散不可になる訳か……で、下手に町に入ると?」

 

「憲兵が現れて、みんな一緒にしょっぴかれる……と?」

 

「うへぇ……」

 

「って事は、アスナ達も牢屋行きか……」

 

被り物が、外せる時まで同列扱いで仲良く牢屋行きと?マジか!

 

「何となく、オチがわかって来たぞ?」

 

「うん。予想が付くな……」

 

「最終的に、アスナかリーファがアレを実行する訳だ……」

 

って事は、男女でパーティーを組んでないと発動しないトラップイベントの可能性も出て来た感じだな?

 

「良し。【鮮血の】さん、俺とトーマ、鉄を殺してくれませんか?多分、それでパーティーから抜けられると思うんで……」

 

「ず、ズルいぞ!?そうやって、自分達だけで難を逃れる気ですね!?そもそも、これの原因はアンタだろう!?」

 

「自由に動けないのは、困るんだ……それに、可能性としては原因となるモノを被っている奴が居ないとイベントが起きないとか……男女パーティーだったから、イベントが起きた……なんて可能性も、考えられる。だとすると、アスナ達を惨殺して強制的にパーティー解除でも良いんだけど……それでもし、外れなかったらどうするつもりだよ!?って話にもなる」

 

「おぉう……キリトは、アスナ達を保険にして……上手く行けば解除、と!?で、俺達は何が条件になってるかわからないから検証する意味でバラバラになってみるって事だな?」

 

「転生者が、仕込んだ糞イベントだ。原作組に、迷惑は掛けられない。だから、キリトは最悪アスナ達にアレをして貰うって事で……ガンバ!!」

 

「「え!?……えぇぇ……(泣)」」

 

アスナ&リーファに泣きが入った。まあ、恥ずかし過ぎる下ネタイベントだもんな……気持ちはわからないでも無いが諦めて欲しい。というか、こんな糞下ネタを突っ込んだ転生者を恨んでくれて良い。見付けたら、みんなで寄って集って袋にすれば良い訳だしな?つか、こんなネタ考え付く転生者は基本的に居るだろうなぁ……って言うのが、俺達の見解だ。ってか、普通に居ると思われる。だってなぁ……超下らないイベントだぞ?普通なら、思い付いても避けて通るネタだ。

 

「百パーセント断言する。俺達の見解は、ほぼ確実に間違ってない。転生者に変態が居るのは、確定事項だ。その性癖も、割りと居るだろうからな……」

 

「このレベルのネタが、大好物で……その方面の業界では、『御褒美』とか言い出しそうなクズが居そうですよね?」

 

「つか、確実に言い出すだろうな……」

 

「「「はぁ……」」」

 

つい、鬱になった俺達はほぼ同時に重い溜め息を吐き出した。

 

どこにでも、頭のおかしな変態は居るもので……今回は、己の性癖全開で神様特典に捩じ込んだのは考えるまでもなくわかってしまう。余程、綺麗な女性にアレを掛けて欲しかったモヨウ。

 

「気が重いです……」

 

「気分は、最悪だよ……」

 

「それが、大体予想出来る自分にも……な?」

 

「「「はあああぁぁぁぁ……」」」(凹)

 

「…………で?殺して、良いのか?」

 

「「「お願いします」」」

 

「わかった」

 

そう、【鮮血の】さんが了承するのと同時に俺の意識は暗転した。

 

 

 

 

 




とっても、ありそうな下ネタイベント。
女性に、ニョ……を掛けて貰いたい変態が夢見た下ネタイベント。パンチ・ラビットを追加して、そんな糞みたいなイベントを作ってみたのは良いものの……SAO原作関係者と、仲違いをした結果儚き夢と果てた幻想。まあ、最初から望みは薄かったけれど……町中へ入れば、憲兵にしょっぴかれて無理矢理出来る状況に持ち込もうとしたのは間違いない。そして、そんな変態の幻想に引っ掛かる神崎達。最悪だな(笑)。思い付いたのは、パンチ・ラビットを出した時だけど……まあ、こういう『とある業界の御褒美』的なネタを思い付くであろう変態は普通に居ると思われ。なので、突っ込んでみた訳だけど……これ、後で暴露されて恥ずかしい思いをする事になるとは思わなかったのかねぇ?絶対、犯人探しするぞ?特に、被害に逢った奴等は確実に犯人探しするぞ?まあ、勢いは大事だけど……これは、ねぇ?
検証する者の身にもなって欲しい(笑)。

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