絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
神崎:
「誰だ!ゴリラなんて、モンスター追加した奴は!?」
「ゴングな?ゴング。ヴァプールゴング!」
今日も今日とて、大富豪クエストで遊んでいたら魔物の集団と出くわした。まあ、出くわすのは別に構わないんだけど……何故、青いゴリラが群れで行動してるんだよ!?
つーか、ツッコミが追い付かんわ!!
後、俺の発言を訂正しているのは凍真。
「ヴァプール?ってなんだ?」
「『蒸す』だな。蒸し焼きとか?」
「肉を蒸せと!?」
「それだと、薄く切った方が良いかな?」
アスナの積極的な発言に言葉を失う。
え!?食う気なんですか!?マジで!?ゴリラッスよ!?ゴリラ!観賞はしても、食用ではないと思われるんですが……マジで、食うつもりか!?最近のSAO女子は、肉食なんだな。
「えぇ……(引)。食うつもりなんだ……」
「だって、S級食材だよ!?」
ファ!?ゴリラが、S級食材!?誰だ!?妙なネタ食材を追加した馬鹿は!?ゲテモノか!?ゲテモノ好きか!?
「だからって、ゴリラ食うとか……腹ペコキャラか!?」
「んな事は、どーでも良い!お前らは、アレを見て何も思わんのか!?あの、一番奥にいるヤツだよ!!」
青いゴリラが、たむろしているその奥で一匹だけ異なる容姿のゴリラが奇妙な躍りを披露している。だが、そんな奇妙な躍りよりもその容姿がとてもツッコミ所満載だった。つーか、なんでゴリラがウェディングドレスを着てやがるんだよ!?しかも、顔を真っ白にして唇には赤いルージュ……明らかに、場違いなそのゴリラはクネクネと気持ちの悪い動きでブーケを振り回している。
「白粉(オシロイ)か!?その顔に塗ってるのは、白粉か!?てか、なんで真っ赤なルージュなんて引いているんだ!?んで、どーしてウェディングドレスなんだよ!?」
つか、なんで誰もツッコま無いんだよ!?
どう見ても、誰が聞いても頭おかしいとしか言い様がない光景なのに誰もツッコミを入れないのがおかし過ぎる。
まさか、あのゴリラには周囲の者を洗脳……あるいは、認識阻害的な何かが出来るとでもいうのか!?
つか、あの真っ赤なルージュは血か!?血液なんですか!?敵を倒し、その身から流れ出た血液をそのまま唇に塗ったなんてスプラッタな事をしていやがるのか!?
いや、それにしたってあのルージュ?赤過ぎないか?
【鮮血の】さんの髪の毛みたく、鮮烈な赤色をしてやがるんですが!?っと、俺が事細かにウェディングドレスを身に纏っているゴリラを観察していると、何故か視線が合った瞬間ゴリラがポッと頬を赤らめた。
しかも、両手で恥ずかしがる様に顔を挟むとイヤンイヤンと身悶えをし始める。その上で、軽く握った拳を口許に寄せてこちらを恥ずかしそうにチラチラ見つつ……ウインクなんてモノを飛ばして来やがった。
「…………ブッ殺す!!!!」
獣なんぞに色目を向けられる程、こっちは女に不十してねぇよ!?ああ!?ふざけてやがるのか!?
そうかい。じゃ、死んどけ!!
《神速》と《瞬動術》を使い、あっという間に問題のゴリラに肉薄した俺は問答無用でチート武器を振り下ろす。
持ってて良かったチート武器!こういう時、ホント一撃で屠れる武器があるっていうのは精神的に余裕が出来るのでありがたい。サックリ、ウェディングゴリラを屠った俺は残りの雑魚共を八つ当たり気味に切り刻んで行く。
つか、滅びろ!雑種!!!(怒)
ーーー等と、一人でゴリラの集団を殲滅してしまった。
そして、何故か『ヴァプールゴングの肉』が一つだけで残りのヴァプールゴング?のドロップアイテムは毛皮だったり牙や目玉等の換金アイテムだ。まさかとは思うが、ヴァプールゴングはあのウェディングドレスの一体だけで残りのゴリラは別のモンスターだったりしたのだろうか!?
つか、この場にいたゴリラ共は皆ヴァプールゴングじゃ無かったのか!?兎に角、色々と確認した結果……あの場に居たのはヴァプールゴングとファプールゴングだったのが判明した。一文字違いかよ!?
……………………。
「神崎さんが、一人で殲滅してしまいましたね……」
「イケメンって、大変よね。あんなのにも、色目を向けられるんだから(笑)。ま、見てる分には面白いんだけど……」
「そうですね。見てる分には、面白いですね」
「他人事だと思いやがって!つか、腐女子共にチクるなよ!?この間、ギルと俺の薄い本が出ててビビったんだからな!?」
何の因果か、ギルガメッシュと俺の薄い本がヲタク共の布教所で売り出されていた。新感覚ナルシストBLとか訳のわからん歌い文句でガッシリした俺がナヨッとしたギルガメッシュとあんなこんなをしているヤツだ。
一瞬で、売り子の胸ぐらを掴み作者の情報を求めたが誰も口を開こうとしやがらねぇ。敢えなく、剣を抜いて脅して見たりもしたけど……奴等の結束は、強かった。
つか、お前等……BL本が、出回るのは良いのか!?
ちょっと前まで、BL本の『B』の字を聞いただけで阿鼻叫喚してたくせに、今では普通に店先で売り出しているとか……正気ではない。まさか、洗脳されたとかじゃないよな!?嫌だなぁ……もう、二次元なら何でも良いって流れなのか!?だとしたら、奴等の目を覚まさせてやらねば。
いや、もしかしたらハプシエルの影響でハードゲイに走った転生者がーーー等と、神崎が思考の迷宮に囚われたので閑話休題。
……………………。
「大富豪クエスト、中々奥が深いな……」
「ですね。まあ、でもドロップアイテムは美味しいのでやり甲斐はありますけど……」
「待て、敵だ……」
「え?敵?」
クエストを終えて、大富豪邸の前で集まっていると【鮮血の】さんが警戒した状態で大富豪邸とは真逆の方向を睨み付けている。
【鮮血の】さんの視線を辿って行くと、幾つかの集団がこちらへと近付いて来るのが見えた。その装備や見た目から、その集団が妖精の様に色分けされてない事が見て取れる。
「転生者?」
「ああ。アルンに居る、ヲタク共とは別の奴等だ」
どうやら、また波乱の種がこのアインクラッドに出現したみたいである。というか、このタイミングで平定されてない領域の転生者が現れるとか……全く、波乱に満ちた人生と言うのはどうなんですかね?主人公様?とキリトを見ると、とても嫌そうな顔をしていた。
まあ、その気持ちはわからないでもないですが……今は、目の前の状況をなんとかするべきだろう。それに、こちらに気が付いた転生者達が原作組を見付けて騒ぎ出している。
一部、下卑た表情をしている奴がいるからまた工口方面な思考が原作組に向けられているのだと思われた。
「……【鮮血の】さんは、ハプシエルを召喚できますか?」
「無理だな。アレと契約が出来るのは、セイビアとか精神がタフか異常なのだけだ。因みに、双夜は異常の方な?」
「それ、知らなくて良い情報です。殲滅します!【守護者】と師範代、手を貸して下さい!」
「了解」
「行きますよ?オルタ」
「行くぞ!リリィ」
「そう言えば、チート武器だと二度と死に戻りが出来ないんでしたね?なら、俺はコレを使います」
「キリト達は、どうする?」
「やります!」
「やれるぞ?」
「行ける!」
「行くわ!」
「なら、俺の近くには来ないで下さいね?」
「「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」
周囲を確認してから、俺は武器を抜いて向かって来る転生者の目の前にまで《神速》と《瞬動術》を使い移動。そして、クリティカル100%のチート武器で数人の転生者を斬り捨てた。
瞬間、俺に斬られた転生者がリメインライトを残さず消滅。それを見た、転生者達が目をひん剥いて驚く様子が目に付いた。
「アイツ、死滅武器持ってやがる!!!」
「何ぃ!?」
「へへへ、手間が省けたな?」
「奪え!!ついでに、アスナもGETだぜ!!」
「リーファ貰い!!」
人を人とも思わぬ発言に、一瞬頭がカッと熱くなるのを自覚する。
だが、こんな発言を昔の自分もしていたんだと思い直して頭が冷えた。だから、そんな発言をしたクズ共をこの手で屠ろうと考えて……既に存在しない事に落胆した。
つか、速過ぎます……【鮮血の】さん。
ほぼ、半数の転生者が『一陣の風』によって斬り捨てられ消滅していく様子だけが目に映る。うわぉ……【鮮血の】さんは、師匠とは別のタイプの殲滅者だったモヨウ。
目にも止まらぬスピードで、縦横無尽に戦場を駆け回り刀を抜いた事も相手を斬ったという事実も置き去りにして敵をドンドン斬り捨てて行く。【守護者】さんやキリト達が、剣を抜いて接敵するまでにその場にいた敵性転生者達は全滅していた。
「……………………何も、させて貰えなかった……」
「ハェーよ。速過ぎだろ?マジで……」
「流石、《神速の太刀》。一定の範囲内であるならば、縦横無尽に敵を殲滅できる彼以上に速い者は居ませんからね……」
「それって、師匠よりも?」
「あっちは、別格です」
「むしろ、範囲攻撃が最悪だ」
「無差別ですからね……」
「「ふぅ……」」
師範代達が、何故か同時に溜め息を吐き出した。
えっと……体験者ですか?てか、師匠っめ範囲攻撃とか出来るんですか?惑星や銀河系を消し飛ばした的な?話は聞いた事がありますが範囲攻撃とかの話は聞いた事がないんですけど?
「つーか、速いッスね?」
「ゴミの発言は、聞くに耐えん。殲滅するが良し……」
「あー……まあ、そうッスね。つーか、奴等はどっから湧いて出て来たんですかね?下層の門は、こちらの術式になって居るんでしょう?」
「そうですが……先ずは、アルンに降りましょう」
「いつまた、あの様な連中が来るとも限らぬし……安全を確保してから、話をした方が有意義だぞ?」
「それも、そうですね。では、戻りましょうか?」
そんなこんなで、転生者との遭遇戦で緊張状態が続くかと思われた戦闘は【鮮血の】さんの活躍であっという間に終わった。
……………………
……………………
……………………。
所変わって、アルンの拠点に戻って来た俺達はそれぞれの席に着いて帰還を祝っている。俺は、師範代達に師匠の範囲攻撃について聞く為に隅の方へと移動していたが……【鮮血の】さんの思い出?教訓?話が始まったので先にそっちを優先する。
だって、この人達の話って面白いじゃないか!!
「異世界のインフルエンザについて!」
「インフルエンザ?」
「あるんですか?」
「あるよ?つか、魔素系世界のインフルエンザはヤバい!!因みに、魔素系世界ってのはモンスターが自然発生する系統の世界の事ね?そんな世界では、インフルエンザが超危険なウイルスに変貌するから(笑)!というか、インフルエンザウイルスも自然発生する様だ……」
「…………例えば?」
「ナノマテリアルが、全滅させられたよ……フッ(泣)」
ナノマシンが、全滅させられるインフルエンザウイルスってなんですか?つか、ウイルスに負けるナノマシンとか……訳わからん。
「はいはーい!魔素って、なんですか?」
「魔法または、魔術に成り切れなかった魔力の残滓だな。人間の体内で、作られる魔力を『オド』。自然が産み出した魔力を『マナ』というが……この場合は、『オド』から派生した魔力を意味する……だよね?」
「まあ、大まかにはそれで良いです……」
「じゃ、ナノマテリアルってなんですか?」
「ナノマシンだよ。目には、見えないレベルの小さな機械。近未来系の物語等で見掛けなかったか?つか、SAO系ならナノマシン造られてなかったっけ?」
「それは、もう少し先の話ですよね?アク〇ル・ワールドでしたっけ?キリト達の時代では、まだ到達してません」
廃止になったとされる、脳内組み込み型のナノマシン端末。
「あー……あれって、キリトが開発するんだっけ?」
「知らんがな……」
とりあえず、その辺りの話は今関係ないのでまた今度へと持ち越される事となった。つか、マジで知らないよ?でも、途用を考えるとキリトが開発者でも不思議ではない。多分、ユイちゃんの為に作ったシステムなんじゃね?的な?そんな感じのヤツ。
「それで、そのナノマシンがウイルスに殲滅させられてしまったと?それ、どんなウイルス?」
「インフルエンザだよ?」
「魔素で、自らを強化しちゃったらしいインフルエンザですね。単細胞で、知性の欠片すらないのに生存本能のみで自らを魔改造。『ウイルスバスター』とまで言われていたハズの医療用ナノマテリアルを殲滅し、発病から僅か一日で感染者を殺す殺人ウイルスです」
「魔素系世界のインフルエンザが超ヤバい!!」
それって、自然発生したとかじゃないんですか!?つか、そんなレベルの殺人ウイルスが蔓延してるって異世界どんだけぇ!?パンデミック処の話じゃないじゃないですかぁ……やだぁ。
「メッチャ、悪意を感じる……」
「別名、異世界人殺し!転生以外で、異世界へ来た者を最悪半年から五年以内に殺す為の殺人ウイルスです」
マジか!?そんなウイルスが居るのか異世界!?そんな世界に、行きたいなんて言う奴が居るのか!?つか、誰だよ!?そんなモン、創った奴は!?いや、自然発生したのか……。
「因みに、異世界のインフルエンザに引っ掛かると……百パーセント死にます。ま、まあ、魔素系世界はそういう恐ろしいウイルスが居るんだと知っておくと良いよ(笑)」
「まあ、ウイルスよりももっとヤバイ世界はあるんだけどね」
「結局、医療用ナノマテリアルは負けっぱなしですか……」
「もちろん、改良して逆蹂躙してやったよ?」
「まあ、T細胞の強化版……Z細胞なんてモノが生まれましたが……あれは、T細胞すらも補食してしまうので大変危険です」
「それ、どんな細胞?つか、ナノマテリアルの話じゃ……」
何はともあれ、魔素強化が出来るインフルエンザ(強)ウイルスよりもヤバイ世界があるという話に忙殺されて俺達の意見はスルーされる。というか、ウイルスよりヤバイ世界とは一体どんな世界だ!?まさか、単細胞な水生生物が人間を殺すヤヴァイレベルの世界があるって事か!?
つか、それってスライムと一緒なんじゃ……と言うか、ウイルスは目にも映らない微生物だから恐ろしいという教訓な話なんだろうけど……次は、どんな話が飛び出して来るのかな?
「次は、『世界樹』と呼ばれる『マナ』を生み出し世界を満たすシステムがある世界の話ね?その世界には、『精霊』と呼ばれる存在がいる訳だけど……高位精霊がヤバいって話ね?」
世界樹……というか、『マナの樹』がある世界についての話らしい。つか、『マナ』系世界云々を聞いていると『聖剣〇説』を思い出すのだが……あれと、似た様なモノだろうか?
「あ、質問です。さっき、魔素系世界の話にもありましたが『オド』と『マナ』が存在するなら一つの世界に『魔素』とかもあるんじゃないですかね?」
「それは、ありえません。確かに、『オド』と『マナ』等の知識はあるかも知れませんが、世界を満たすモノの質が違いますので両立する事はありません」
何故か、守護者さんが横槍を入れて来る。やはり、【鮮血の】さんみたいに科学系の人が説明するよりも信頼度が違うので拗ねる赤い人よりも拝聴する態度に違いが出てしまう。
「えっと……つまり?」
「魔素系世界は、魔素が満る世界。マナ系世界は、マナが満る世界……という事になりますね。因みに、魔素系世界の精霊は自我が乏しく……マナ系世界の精霊は、自我がハッキリしていますので完全に分別が可能です」
「フムフム、精霊の自我があるか無いかが世界の本質を変化させるんですね?って事は、精霊の有無で世界の調整が違うんですか?精霊がいる方が、楽だとか?」
「まったりスローライフ向きなのが、マナ系世界。勇者や英雄になりたけりゃ、魔素世界。まあ、転生するならだけど(笑)」
「まあ、その通りではありますが楽にはなりません。むしろ、精霊と対話してあっちを立てつつ調整をせねば成らないので難易度的に言うと自我が強い方が大変ですね」
「マジか……」
守護者さんの説明で、『マナ』系世界と『魔素』系世界の違いがハッキリする。その上で、断言すると『マナ』と『魔素』が両立する世界は無いとのこと。
そもそも、『マナ』を体内に取り込んで『オド』に変換。
その『オド』を使って魔法か魔術を使用したら魔素が生まれるって感じではないらしい。マナは、世界樹と呼ばれる巨大な樹が太陽から照射されるマナを宇宙空間からキャッチして世界へと供給し……魔素は、惑星内部から惑星表面に竜脈を通して満たすのが主流だという。
「それ、両立させたらどうなるんですか?」
「モンスターパニックワールドになりますね」
「生き残りを掛けたデスゲーム」
「モンスターに精霊が融合して、属性系のモンスターがパワーアップ!人間をも巻き込んで、それぞれの種族が狂化しちゃうんじゃね?つーか、魔力ゼロで魔法抵抗力がマイナスだと精霊が憑依してきて人格を塗り潰されるって話をしようとしてるのに……先にネタバレされた……」
「いやいや、全くネタバレしてねぇよ!?つか、魔力ゼロで魔法抵抗力がマイナスになるってどんな状況!?」
「地球人が、生身で異世界転移した場合のステータス!」
「神が、関わってない場合(笑)。まあ、神が関わってなくても特殊な転移ならなんとかなる事もある……」
地球人が、生身で異世界転移すると魔力がゼロで魔法抵抗力がマイナスなるらしい。まあ、魔力の無い世界からの珍入者なので魔力を持たない上に魔力抵抗力皆無。
そんな状態な奴が、異世界に転がり込んだら即周囲に存在する精霊に見付かる。そんな事とは知らずに、異世界を満喫しているとアッサリ高位の精霊に見付かって憑依されてしまう。高位精霊は大抵、暇を暇で持て余しているのでいつも面白い事を探している状態。そんな暇人の目の前に、魔力を持たない抵抗力皆無どころか受け入れ万全の異世界が転がり出たら……もう、憑依するしか無いだろう!?って感じなんだそうだ。速攻で憑依されて、自意識を塗り潰されて上書き。
後は、高位精霊の気の向くまま思うがままに使われ飽きたらポイッとゴミの様に捨てられる。その時に、自我が残っていれば残りの人生を謳歌出来るらしいけど……ぶっちゃけ、高位精霊が気の向くまま思うがままに行動した後なので、顔バレした犯罪者扱いで捕まって極刑コースが基本なんだそうだ。それはもう、笑っちゃうレベルで全世界に指名手配されているとのこと。
「それ、誰が責任取ってくれるんですか?」
「ははは。誰も、取ってくれないよ?てか、ポイ捨てされて放置されるなんて誰が言った?もちろん、次の高位精霊が肉体を乗っ取って遊んでくれるに決まってるじゃん(笑)」
「あ、了解です」
本人の意識関係なく、問答無用な予約が入っているんですね?納得です。そうですよね、高位精霊(一体)が肉体を乗っ取っていたからって高位精霊全員が飽きてくれる訳じゃないですもんね!
むしろ、高位精霊に肉体を乗っ取られて気の向くまま思うがままに暴れている間も他の高位精霊が見ている訳だから、捨てられればすぐ別の待っていた高位精霊にまた肉体を乗っ取られてもおかしくはない。正に、死ぬまで無限憑依ループ!周囲からしたら、大迷惑な存在でしかない異世界人。精霊が、暴れれば暴れる程悪名高く周囲から睨まれる存在に……無実を訴え様にも、自我を塗り潰されて自分の主張は押し込められたまま死に至る、と。
「よって、地球人が異世界へ行く為には神様経由で行くか転生するしか無いっていう究極の二択」
魔力の有無が、まさかそんな事態になるとは……俺は、頭を抱えるのだった。つか、高位精霊って暇に暇を持て余しているモノなのだろうか?あっ……なんか、察した。下っぱは、貧乏暇なしなんですね?低級・下級・中級・上級精霊が、とても頑張っているんだろう。
「つーか、精霊は不老不死系の加護とか人間に与えられないんですか?あるぇ、これ与えたら永遠にループするんじゃ……」
「【命の精霊】ならば、与えられますね」
「そして、予想通り……無限ループするよ?一巡程度で終わるならそもそも不老不死要らないし?」
「ラストの一柱が終われば、また最初から(笑)」
「そいつに、自由意志が戻る事はない」
「ずっと、ずぅっと、精霊達の玩具と化します」
「世界が終わるその時まで……」
最悪だよ!つーか、精霊ってもっと人格者的な性格をしてるんだと思ってたよ!?まさか、そんな無邪気な子供みたいなモンだとは思わなかった。自由意志を奪われて、悪名高く指名手配されても永遠に暴れ続け人々に嫌われるとか洒落にもならない。
OK。『マナ』系世界には、絶対行かないぞ!!
世界を満たす魔力の質によって、世界の方向性が違うっていう話でした。小話にするつもりが、なんかメイン扱いに成ってる気がしないでもないけど……小話です!!でも、惑星の内部から噴き出して来るのが『魔素』。太陽から照射されるのが『マナ』なのはまあまあ異世界モノの物語では良くあるあるな話ではある。で、その二つを両立させると人類の生き残りを掛けたデスゲームが始まります。なので、世界樹を切るか……噴き出し穴を塞ぐかの二択になるんだよね。まあ、大体は世界樹の伐採かな?穴を塞いでも、噴き出して来る事もあるからね。ある意味、カウントダウン。メッサ、冷や冷やモノになるので伐採推奨。
あ、転生者共がどこから来たのかってのを書き忘れた!!
フム、また次回に持ち越しで♥(笑)。
因みに、魔素インフルは通常のインフルエンザです。鳥インフルではありません。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。