絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
自分で、ブチ撒けた管理局の闇だったが……一年。
終息させるのに、一年以上掛かるとは思わなかった。
つか、未だに転生者達が自分が目立つ機会を潰したって怒鳴り込んで来ない。まだ、ヒロイン獲得の攻略合戦に注視しているんですかねぇ?
と言うか、そろそろ本格的に地球に残るかミッドチルダへ移住するかの選択肢に頭を悩ませる時期なんだけど……そんな感じの話を、全くと言って良い程耳にしない。
てか、原作ヒロイン組が女子中に通い始める頃なので奴等がこちらに流れて来るハズなんだけど?確か、俺達がそうだったのでマジでそろそろのハズ!!
だが、そういう話をリンディさんやクロノんから聞かないので現在の転生者がどうなっているのか俺には確認出来なかった。
つか、俺の活動基盤が出来上がっちゃったんだけど……妨害すらされませんでしたよ!?まあ、そんな事を仕出かしたら即評議会の息が掛かった局員扱いで逮捕されていただろうけどな。まあ、未だ嘱託扱いで子供だから初犯って事で見逃されていただろうけど……それでも、奴等なら何度でも突撃して来てくれそうだ。
とりあえず、復活のフラグは建てて置くべきだろうと思ったので『惜しい人材を亡くしてしまった!』とか『殺ったか!?』等と言って置く。これで、いつの間にか復活しているだろうから問題はない。ただ、現在の管理局の様子を見て奴等がどんな風に感じ……どの様に思うのか、そこら辺は出たとこ次第だろう。
まあ、普通には俺に辿り着けない様にしてある。
何たって、真実を知る人物がリンディさんとレティさん……そして、クロノんしか知らないって言うんだから仕方がない。他の局員は、俺が執務官の研修中にこの事件に巻き込まれてコキ使われていたという風にしか思って居ないだろうからな。実際、そう見える様にしか見せてないし……リンディさんやレティさんの前でしか、本性は見せてないのであの事件は立役者の居ない事件として当初はかなり困惑させてしまった。しかし、そこはそれでレティさんが先頭に立って指揮を取ってくれたお陰で何とかスムーズに進み始めたあの事件。ほぼ、出たとこ勝負の根回し不足な思い付き発進だったからリンディさんやレティさんにメチャクチャ迷惑を掛けるハメになった。本当に、ありがとうございます!!
「という訳で、お疲れ様でしたー!」
エイミィさんの音頭で、この事件に関わった局員達が一斉にグラスを掲げて『お疲れ様でした!!』を唱和する。殆どの人達が、目の下に隈を作っているけれど……大丈夫。お疲れ様会が終わったら、暫くは何もしない予定なのでのんびり休んで下さい。
「つか、本当に洒落にならない仕事量でしたね……」
「全くだ!まさか、ここまで時間が掛かる事件も多くはないだろう。というか、本当にこれ以上おかしな事件を隠してはいないんだろうな!?」
「通常の細々とした事件はあるだろうけど……管理局を揺るがすレベルの事件は、今のところ無いよ」
まあ、聖王オリヴィエ・ゼーゲ・ブレヒトのクローンであるヴィヴィオが生まれて居ないけど……聖王のゆりかごは、未だに健在なのでその内アレを使って何かをやらかそうとする馬鹿が出て来ないでも無いと考えられる。それならば、その時に彼女を保護してなのはに押し付ければ万事OKとなるだろうから問題はない。
あるぇ?なんだろう……俺は、至極全うな事を言っているハズなのにとてもクズ親ッポイ発言をしている様な気がしてならない。
そもそも、ヴィヴィオはクローンであって親から生まれた子供ではないので俺が責任を感じる必要は無いハズなんだけど……なにやら、罪悪感が酷い。とりあえず、養育費はみんなで割り勘にしておこうか?そんな、不穏な事を考えていたせいか気が付けばクロノんがジト目で俺を睨んでいた。
「何か、怪しいんだが……」
「大丈夫、大丈夫。次の事件は、クロノんとエイミィさんの結婚式くらいしか思い付かなかったし……」
「あらあら~♪」
「ちょ!?僕は、
キュピーン!と、目を獣の如く煌めかせて現るリンディさんが居る。だけど、それを上回る絶叫がクロノんの口からポロっと溢れ出た。フムフム、クロノんもその気に成って来たか……そして、それを聞き逃すリンディさんでは無いしそんな千載一遇のチャンスを見逃す俺でもない。
からかいネタGET!!
「ほほぉ~う♪ 【
「はっ!?い、いや、それは……ここでは、ちょっと……」
「まあまあ~♪」
そんな感じで、冗談を言いつつ掌の上でレイジングハートを弄んでいると《Sonic move》で加速したフェイトが出現。手を伸ばして、俺の手にあるレイジングハートを取ろうとするも俺にバレバレなんですけど!?それに、局内で魔法移動しているので諸々アウトだったりする。
そんな事を考えつつ、隙だらけな背中をペチッ!っと叩いて手を伸ばした状態のまま床へと叩き落とすと何故か顔面スライディングをしていた。ああ、勢いあったもんな。
「フェイト!?」
「あら?フェイトさん!?」
「《Sonic move》で、飛び込んで来たから止めてみたんだけど……奇襲失敗な上に作戦もバレバレですね……」
「……ああ。レイジングハートか……」
「……ああ。なのはさんの差し金ね?」
「ち、ちが……」
「ほぉうら、レイジングハートだよぉ?」
「……もう!……十分!……だよね!?」
レイジングハートを摘まむ、俺の手にピョンピョン跳び跳ねながら回収しようと躍起になるフェイト。その姿から、彼女がレイジングハート狙いである事は明白なんだが……それでも、彼女は『違う』と言い張る。だがしかし、彼女は隠すつもりもないのかピョンピョンとレイジングハート目掛けて跳ね回っていた。
彼女は、『もう、十分だよね!?』と言っていたが……『高町なのは』は、一年前から一切休んではいない。つーか、フェイトも半年前に何があったかは良く知っているハズだよね?事もあろうに、高町なのははデバイス無しのまま魔法訓練をやっていて……その最中に、ぶっ倒れやがった。診断結果は、極度の疲労状態という事だったが……様は、過労だ。彼女は、俺がレイジングハートを取り上げても極度の疲労状態を維持したまま過度な訓練を行って自滅してくれたのである。問題の訓練中に、気を失って高高度から墜落し……偶々、近くに彼女を気に掛けていたヴィータが居てくれたから高町なのはは死なずに済んだ。下手をすれば、彼女は二度と帰らぬ人になっていた訳だが……忠告を受けていながら、無茶を続けていた彼女はそのツケを払わねばならなくなった。
怪我こそしてはいないが、親兄妹友人知り合いから散々叱られた挙げ句何をするにしても監視が付く日々を送っている。本人が、『もう、大丈夫!』と言っても疲労が溜まっていく感覚がわからないお馬鹿さんだから!と、必ず誰かが付く上に……医師から許可が降りない限り、車椅子での移動を強要するフェイトがいるので当分は一人にはなれない。実家に帰っても、美由希さんや恭也さんが目を光らせているし八神はやてや守護騎士まで監視して来ると来たもんだ。何もさせて貰えなくなって漸く、身体を休める事になった高町なのははここ半年間は大人しいモノだったけど……医師からの許可も貰えたので、フェイトを何とか説得して俺からデバイスを受け取って来る様に仕向けた模様。
だから、俺はフェイト経由で高町なのはに宿題を伝えて貰った。
「君の身体が、疲労を蓄積しない程度の鍛練表を作ってリンディさんに提出する事を要求する」
これで、誰にも相談しないでまた自分だけで計画を練るというのであれば……却下。父親や恭也さん達、身体を動かす専門家に相談するならOKとする事にした訳なんだが……案の定、高町なのははフェイトや八神家族に相談こそしたものの専門家の意見は全く聞かずに宿題を提出。俺はそれを受け取って、すぐ高町家に突撃して士朗さんに相談を持ち掛けたら……スッゴク良い笑顔の士朗さんが、高町なのはに拳骨を落としていた。
「とりあえず、その鍛練馬鹿に専門家の鍛練表を作ってやってくれませんか?」
そう、お願いして俺はレイジングハートを高町士朗に託して高町家を後にした。高町士朗は、俺がレイジングハートを持っていた事に驚いた上で『君だったのか……』と呟き彼女の指導を快く引き受けてくれた。
高町なのはは、『なんで!?』と驚いていた様だけど【身体を鍛え適度に休む】という事柄に対して、この人以上に詳しい人は居ないだろう。
それ以降、俺の元に高町なのはから刺客が送られて来る事は無くなったけど……たまに、模擬戦に誘って来る様になった。それを俺は、何だかんだ理由を付けてのらりくらりと回避していたけれど……ついに、シグナムが来て強制連行される事になる。
そして、連れて来られた先にはフルメンバー+αが待っていて+α達が凄い睨んで来るんですが……どうしたら良いですか?まあ、普通に蹴散らすんだけどね。という訳で、少しだけ高町なのはで遊んでから模擬戦と洒落込みますかねぇ?
「レイハさんを長期で預かってた報復で、遠距離攻撃でフルボッコにするんでしょ!?薄い本みたいに!!」
「……ふぇ!?し、しないよ!?」
薄い本の意味は解らずとも、フルボッコの意味はわかるので否定する高町なのは。出来れば、薄い本の意味も理解して少し赤くなって言えればもっと良い表情になるんだけどな?まあ、八神はやてがわかっているみたいなので今は良しとしよう。
「そんな事言って、油断した所をみんなでリンチにする気なんだな!?流石、管理局の白い悪魔さんだ……」
「ちょw!何いうてんねんwww」
流石に『白い悪魔』と言った所で八神はやてが割り込んで来たけど……俺は、からかいネタを止める気はない!!
「つか、つい先日までリンディさんやクロノん達と死ぬ程忙しかった俺を報復の為に模擬戦に誘うとか……鬼畜?」
「そう言えば、そうだったな……」
「執務官達が、白目剥いて倒れているのはスゲー怖かった……」
「でも、今は暇なんだよね?」
「まあ、な。漸く取れたお休みが、模擬戦で消えるとか……俺からしたら、地獄以外のナニモノでもないんだけどな?」
「……す、すまない!」
「いやいや、別にシグナムを責めてる訳じゃねぇよ。まあ、フェイトは執務試験に落ちたのは残念だったけどな……」
「はうっ!!」
「おい!テメェ、俺のフェイトに絡んでんじゃねぇぞ!?」
「そんなに面倒なら、さっさと模擬戦して帰れば良いだろう!?」
「なのは達に色目使っている変態が!ブッ殺してやるよ!」
とりあえず、俺が乱雑に周囲をからかっているのは伝わったみたいなのである程度のおふざけ扱いにしてくれるみたいだったけど……原作ヒロイン達と交流を許さないDQN達が割り込んで来る。
器量の狭い餓鬼モドキが、キャンキャン吠える犬みたいだけどそういう態度がヒロインの心を離れさせているってわからないのかねぇ?俺も経験者だから言えるけど、この娘さん達は独占するよりもみんなで共有する方向で仲良くなる方が早くフラグを建てれると思うぞ?まあ、未だに攻略云々言ってる様じゃまだまだだけどな。何はともあれ、俺の気は済んだので模擬戦を始める事にする。デバイスを手に取り、魔力バッテリーに繋いで聖剣エクスカリバーを宝物庫から引き抜いた。バリアジャケットは、魔力が勿体無いので展開は一番薄くて脆い最低限のヤツを展開。
これで、大丈夫だっていうんだから俺も頑丈になったモノだ。
「じゃ、10秒以上空を飛んだら負けだからな?」
「フン。魔力を持たない雑魚が!お前みたいな無能は、世界の隅っこに引っ込んでいれば良いんだよ!!」
等と、蔑んで来るイレギュラーがいるけど……そもそも、俺が持ってないのはリンカーコアであって魔力では無いんだけど?まあ、そんな細かい事は気にしてないんだろうけど……魔力至上主義過ぎて痛い。つか、お前のソレは神様からの後付け能力であって元からあったモノじゃない。まあ、俺もか……と思い掛けて、師範代達にされた魔力増強の修行が頭を過った。微々たる魔力しか無かった俺に、とてつもなく苦々しい魔法薬を飲ませ……魔水晶の前で、周囲を飛散する魔力を取り込めと激痛の中ひたすら魔力集束をやらされた日々。それでも足りないと、人の魂を開こうとしてインスタント・ソウルが軋みを上げ壊れ掛ける一歩手前を永遠と揺さぶられた悪夢の時間が思い返された。
「……………………」
それらに比べれば、超楽々手に入れたその魔力に胡座を掻いているイレギュラー共がガチでウザいだけのDQNに見えてイライラする。調子こいてんじゃねぇぞ!?糞餓鬼共が!!俺の苦労を、嘲笑ってんじゃねぇよ。それ以上の感想は無く、ただ無言で模擬戦が始まるのを待つだけとなった。その間、こちらをニヤニヤ笑って見下しているイレギュラーに殺意を覚える。
ーーーという訳で、模擬戦開始直後真っ先にイレギュラーを沈めてから原作ヒロイン達との交流を再開した。
ぶっちゃけ、一撃で沈むイレギュラーが雑魚過ぎるんだが大丈夫か?
その後も、気絶したままのイレギュラー達を放置して俺は高町なのはや八神はやて一家を相手に大立回りをやらされた。因みに、フェイトはちょっとかすっただけでバリアジャケットが全損するので、一定以上の防御力を持つ者とだけで模擬戦を続けている。
まあ、要するに……色々あって、ちょこっと凹み過ぎるフェイトには控えとしてベンチに戻って貰ったって事で。というか、俺が目に毒だからという理由で下がって貰った訳だ。
「こうも、デバインバスターを意図も簡単に真っ二つにされては……立つ瀬がないな?高町」
「というか、攻撃が当たる前に無効化するのはズルいよ!!」
「ハッハッハッ!品安品安、ピンクのトラウマがああぁぁぁ!!」
「当たってもない癖に、何言うとんねん!?」
「アハハハ!悔しかったら、当ててみろ!って、《スターライトブレイカー》はアカン!!」
「当ててみろ!って言ったじゃない!なら、当てに行くの!!」
「それは、当てるんじゃねぇだろう!?」
「行っくよー?」
《Starlight Breaker!!》
言って、高町なのはは守護騎士達の援護を受けてSLBを完成させた。まあ、俺も本気で妨害する事はなかったので同罪ではあるけど……その後、解き放たれたSLBは気絶するイレギュラーや控えていたフェイトをも巻き込んで爆散する。てな感じで、楽しく遊んだ俺はその後もメンバーを入れ替えたチーム戦をやった。
最悪のパターンは、イレギュラーチームの時で戦いにならなかったけど皆で大爆笑。自滅する馬鹿が出るわ、いがみ合い過ぎてほぼ自爆戦法になった為だ。因みに、最初のSLBは途中で全力疾走したが逃げ切れず巻き込まれたとだけ言っておこう。つか、直前までシグナムとやり合って居たのに逃げ切れるハズがない。
……………………
……………………
……………………。
こうして俺は、日々を忙しく過ごしていた訳だが……そろそろ、ルート分岐をさせるべきだろうと動き出す事にした。ぶっちゃけ、本来であるならばメインヒロインである高町なのはから落とすのが筋なんだろうけど……俺が選んだのは、フェイト・T・ハラオウン。執務官仲間になる訳だし、俺は魔法が使えない事にっているから相性が良ければ共同捜査する事もあるだろう。そんな訳で、リンディさんを説得しクロノんに協力して貰いフェイトの隣に立っていられる様にして貰った。まあ、ほぼボディーガードだな。
なんやかんや言って、リンディさんもクロノんもフェイトを一人にする事を心配していた訳だ。だから、魔法を使えないのに魔導師以上に強いーー?戦い方が巧いじゃなくて?ーー俺を傍に置いておく事にした模様。まあ、俺から提案したっていうのもあるけど……彼方側としても、渡りに船だったらしい。そんな訳で、彼女が執務官試験に合格したと同時に俺もクロノんの下に付いて彼女と行動を共にする事となる。
「そういう事だから、フェイトを頼んだぞ?」
「ついでに、イレギュラーも蹴散らせと……」
「……………………」
「あれ?そっちは、ノーコメント?」
「……いや、そうだな。出来れば、で良い。それも、頼む……」
最近は、今まで以上にアイツ等の我が儘が酷いもんな?彼等の介入で、上手く行っていた任務が無茶苦茶に成り掛けたり失敗したりとクロノんも散々な目に合っている。なんとか、他のメンバーのフォローでなんとかなりはしているが……クロノんが、彼等の介入で増えた事後処理を残業で賄っているのは俺も知る所。ぶっちゃけ、彼等の介入さえ無ければやらなくても良い仕事である。
「とりあえず、イレギュラーが介入して来たら武力で排除するけど構わないよな?任務の方を優先でOK?」
「もちろんだ。犯人の取り逃がしだけは、避けてくれ……」
「OK,BOSS」
「…………それなんだが、止めてくれないか?」
「大丈夫、大丈夫。身長が伸びたら、気にならなくなるから問題無し。……ちゃんと、伸びるって信じろよ?」
「本当に、伸びるんだろな!?」
「百七十代は、間違いないから堂々としてろよ?BOSS?」
最近のクロノんは、俺が暴露した身長170センチ以上が懐疑的らしく事ある毎にこうして訪ねて来る。こうも、自分の身長が伸びる事に疑心暗鬼な奴も珍しいだろう。まあ、それを知る者としては面白いだけなんだけどな?
つい、からかいたくなるだろう?
何はともあれ、フェイトが地球の学校に行っている間は俺とクロノんが二人で今担当している捜査をして、フェイトが帰って来たら合流して進捗状況を共有し怪しい場所へ突撃。その間に俺は、どっかの馬鹿共が邪魔しに来ないかを監視して向かって来たら排除したり仲介したりしている。つか、希に……コイツ、裏の人間と繋がってんじゃないだろうな!?と思わざる場面に遭遇したりと、怪しさ抜群な転生者に疑惑の視線を向けざるを得なかったりもした。というか、アイツ等と来たら誤解を生む行動が多くてその裏取りにフレールくんが日夜大活躍しているくらいだ。
ぶっちゃけ、フレールくんはここぞという時にだけ使いたいんだけど……色々、面倒を起こしてくれるイレギュラー達がそれを許してくれない。完全な純白の癖に、悪振りたいのか怪しげな発言や行動が多くてフレールくんをゆっくりさせて上げる事が出来ないでいた。アイツ等、マジでウザイだけなんですけど!?
そして、今日も今日とてあの糞馬鹿な餓鬼共の適当かつ怪しげな言動に振り回された俺達は、ミッドチルダ郊外にある如何にもな裏路地に来ていた。俺は魔導師と違うので、多少薄汚れた格好をすれば普通に聞き込みが可能だったりするから適当に居るDQNに金を掴ませて話を聞く。この辺は、世界が違えど共通の情報通ッポイ輩が居るのでそれを見分けて話を聞き出す。大抵の輩は、金と酒をくれてやればペラペラと喋ってくれるので楽だ。法的には、白から灰色辺りなのでクロノんに教える気はないが……情報屋って、中々に便利だよね!見付けるの大変だけど。
「あー糞!今回も、嘘八百ッスよ!?」
「まあ、そう言うな……」
「そうは言いますけど、アイツ等の気を引きたいからチョイ悪人間装いは目に余る。そりゃ、可愛い娘の気を引きたいのもわかるが……それにしたって、『俺……犯罪に関わってんだぜ?』アピールがウザ過ぎだ!!」
今回は、フェイトの気を引きたいが為に『俺、悪い子なんだぁw』を演じた馬鹿が居てその裏取りに俺達が動く事となった。
しかも、違法薬物とか持ち出して来るからフェイトが心配をして俺達に調べて欲しいと連絡。それで、出庭ってみれば違法薬物なんて売られてなくて薬物は郊外ではなく次元港周辺を根城とするマフィア者の仕業だった。それはそれで、後日大捕物となるけど今は関係ない。それをクロノんに報告して、俺達は一旦拠点に戻る事にした。
つか、違法薬物はどこで手に入れたんだ!?
「ん?……喧嘩か?」
裏取りを終えて、車の元へと帰る途中に激しく言い争う声を耳にした。先ず、それに気が付いたクロノんが足を止めて……俺もそれに釣られる形で立ち止まる。気になりはしたけど、緊急性もないし面倒事に関わりたく無かった俺は避け様とした。だけど、クロノんが『様子だけでも……』と言うので争う声の方へ足を向ける。瞬間、発砲音が響いて即バリアジャケットを展開したクロノんが音のした方へと急ぎ出す。俺もまさか、質量兵器を所持している馬鹿が高々喧嘩如きで発砲するとは思っていなかったので一点歩遅れたが現場に急行した。すると、角を曲がった所で飛び出して来た誰かとぶつかり慌てて抱き留める。なんとか、相手を抱き留めた俺は周囲の安全を確認するべく抱き留めた相手を確認せずに視線を前に走らせた。その時には、質量兵器をブッ放した馬鹿を拘束したクロノんが居て俺はその場の安全を確保された事にホッと息を吐く。ホッとしたのも束の間、抱き留めた相手に視線を向け俺は固まってしまった。
「つ、翼!?」
「えっ!?」
俺の腕の中に居たのは、ついこの間まで散々デートをしていた不知火翼だった。彼女を見て、真っ先に思った事は『まさか、オリジナル!?』で次に彼女の保護をしなければという想いだけだ。
一瞬、頭を過った可能に俺は彼女を抱き留める腕に力を入れる。ただし、俺の知る翼と違う所があるとすれば……髪はボサボサで、所々暴行でも受けたのか赤く腫れていたり切り傷がたくさん見て取れる。つか、痩せこけた頬に目の下に黒くハッキリとした隈があって着ている衣服もどっかの病人が着る様な病衣みたいなモノを羽織っているだけだ。何故、こんな姿に!?とも思ったけど不知火翼のオリジナル魂
「だ、誰!?」
「俺だ!神崎だ。神崎大悟……」
「神崎!?どうして……はっ!離して!!」
最初、呆然とした様子で俺を見ていた彼女は何かに気が付いたかの様で、唐突に暴れ逃げ出そうとする。俺は、彼女を抑えて置く事が出来ず手を放してしまう。自由になった彼女は、俺を振り切って逃げて行こうとするけど……それより先に、俺は彼女を追おうと一歩を踏み出そうとした。
だがしかし、その一歩を踏み出そうとした瞬間……世界が、白黒の世界へと切り替わる。
ーーーー良いのか?
漸く……漸く、ここまで来たぜ!!
次回は、神崎君がハーレムを取るかどうするかの選択を迫られるよ(笑)。しかし、ここに来て翼オリジナルとか底意地の悪さが見え隠れするのが目に見えるレベル。
ハーレムを作って呪いを解除するか、翼オリジナルを捕まえて諦めるかの選択肢。まあ、どっちを選ぶかなんてわかり切った話だけどね?
翼を取れば、呪いは解けず……翼正規ルート。
ハーレムを取ったら、呪いは解けるけど……翼裏ルート。
どっち付かずだと……翼ハードモードルートになる。
なので、作者的にはどっち付かずを選んで欲しい所!
因みに、ハードモードだと翼が女王様になります(笑)。
他にも、翼を取って捕まえ切れずに逃がしたら病んデレルート。ハーレム取って、ハーレムが出来なければ翼狂鬼発狂ルート(BAD)とかもあります。まあ、普通に考えて正規ルートが正しいルートッポイですけどね。でも、そこにちゃんと至れるかは不明。さてはて、どうなる事やら(笑)。
全ては、神崎君の選択肢次第だ!!
つか、狂鬼発狂ルートとかヤベェな(笑)。作っておいて何ですが、翼が狂鬼に狂って発狂しているルートです。ぶっちゃけ、誰も手が付けられない……《神殺し》に殺されるだけのルート。なんの救いも何もない、BADENDですね。しかも、発狂しているのがオリジナル魂なのでガチに救えないルートです。ぶっちゃけ、この物語のスタンスに真っ向から喧嘩を売ってますよね。絶望の果てに、堕ちた者の末路的な話なので最初から選ぶ可能性はありません。つか、魔王堕ちした双夜と同種なのでかなりヤバイんじゃね?
努力すれば報われる……念能力……テイルズオブシリーズの技&魔術全てなんて特典だからな。翼の神様特典って……『努力すれば報われる』なんて上限が存在しない能力ですよ?そして、翼はオリジナル魂を持つ転生者なので【堕ち神】化はしませんが……狂鬼に発狂したら、魔王化した双夜と変わりはありません。下手をすると、《神殺し》でも手に負えない可能性があります。って訳で、出番ですよぉ?【始まりの魔法使い】さん?って話に……世界が、壊れますね(笑)。ガチのBADENDだ。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。