絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
とりあえず、【魔導兵器】との対話はそこそこに切り上げて目の前で未だに稼働する魔力太陽炉に目を向けた。稼働率を低下させたにも関わらず、バリバリ魔力を生み出し動き続ける炉心。
重力制御で、浮かんでいるとしても必要物質が足らず下半分は何も無い状態なので溶けた強化耐熱ガラスが底に溜まってハルコンシャッターが動かないなんて事は起きていない。というか、既に周囲は薄暗く光という光は存在しないんだけど……何故、未だ動いている!?あ、【魔導兵器】とのリンクを切らないと止まらないのか?と気が付いて切ってみた。
「……………………あるぇ?」
「止まりませんな?」
「光合成じゃ、無かった?」
「……ちょっと待て!光合成って、どういう意味だ!?」
「……太陽電池とか?あ、オリハルコン溶けて光発してる?」
「うぉい!?人の話、聞けよ!?」
「…………フィードバックさせたら、どうなるのかな?」
「んん!?ちょ、何か不穏な事を言ってる気がするぞ!?」
「…………ちょっと、実験。ゴメンね?」
「待っtぐるぶあああぁぁぁぁ!!!」
待った無しで、【魔導兵器】へと生じ続ける魔力を逆流させてみたら、何やらもがき苦しみつつ悲鳴を上げる奴の姿があった。多分、逆流してきた魔力が循環経路を逆流して魔力の流れを掻き乱しているのだろう。魔力の流れもまた、正常であればそれだけで存在の安定を促せるからな。まあ、肉体があれば『気の流れが正常であるならば健康で居られる』と言えるんだが……エネルギー体なんだよ。俺も【魔導兵器】も(笑)。ビッタンビッタンと、もがき苦しむ【魔導兵器】を眺めながらそんな感想を思い浮かべていた。というか、良いねぇwコイツが、苦しむ姿って(ドS発言)。
「お前!マジで、いい加減にしろよ!?」
「わんもあぷりーず?」
「サーセン!許して下さい……」
「じゃ、整備ヨロ~♪」
溶けたガラスを交換する位なら、【魔導兵器】にでも出来るだろうと後始末を丸投げした。まあ、何日掛かるかはわからないけど。
……………………。
【魔法少女】の世界へ舞い戻った俺は、報告書を読み漁りつつ今後の対策を立て様とした所で、神崎達を転生させた糞神が【堕ち】た事を知った。どうやら、セイビア達が仕事をしているらしい。
出来る事なら、堕とさないで欲しかったのだが……あのメンバーでは、時間の問題だったか。【組織】へ行ったら、勝手に動き出したなんて報告来るし……戻ったら戻ったで、糞神が【堕ち】たなんて報告が来る始末。完全に、後手に回っているんだが……間に合うのかな?一応、神崎には最高の助っ人を送っておいたけど……彼が、間に合うのかも心配になって来た。間に合わせるのに、インスタント・ソウルの神崎を融合させて補完しておいたけど……それでも、神崎の封印は解かれない。まあ、欠落していた魂の一部が戻った程度で『満男君』部分は封印されたまま。
そもそも、虫食いみたいで穴だらけだったんだよ?神崎の魂ってば。それが埋まり、ちゃんとした球体に戻っただけなんだけど……それでも、存在を保つという意味では良い補完になったんだ。
それでも記憶は、神通力と神通力ではない力で封印されていてかなり強固だったのは覚えている。でも、神通力の方は俺の《ルール・ブレイカー》で弾け飛んでしまったので後は時間の問題だったんだ。でも、その時間が惜しくなったのでオリジナルの魂で無理矢理こじ開けてやる事にした。それで、アイツの元になった『満男君』に会いに行ったらネタで断られるし……色々面倒な、チート能力を求められたのでちょこっとお仕置きしておいた。
いやー、ちょっと邪神化した程度でコロッと手の平を返す彼には言葉すらなかったね。もう少し押し込めば、脱ぎ出したんじゃない?まあ、件の『神崎君御乱心事件!!『きゃるーん♪』モード♥映像を見せた後にあの時使われたフリフリの魔法少女コスチュームを取り出しただけで済んだのだけど。そのせいで、もう一悶着あったけど……まあ、暗黒歴史・改になったので割愛する。
「間に合わなかった……」
漸く、神崎君が神崎君らしく居られる世界に辿り着いたのに……既に、飛龍によって連れ去られた後だった。直ぐに、その後を追ったけど……着いた時には、神崎君が専用武器と対話をしようとしている所だったので泣く泣く魔術式に落としたスキル《神殺し》を魔法陣として展開する。でも、何も無い空間なのでその魔法陣の基点として使うのはスキル《神殺し》を分配した使い魔達。
それを、其々の場に配置してそれに必要な魔法と魔法陣を展開させる。それを基点にして、陣を構築してみれば立体型の三角錐が二つ重なって巨大な六芒星を形成し……それを囲む様に、円陣と魔術言語が浮き上がって行く。平面の魔法陣と違い、立体の魔法陣故複雑に絡み合って重なった部分は読み辛いけど。それらが、カラカラと歯車が回る様に動き始めれば気にならなくなった。
総勢16名から成る、魔法陣が八つ……それを、増やせるだけ増やしそれらを光の輪で結び巨大な魔法陣とする。一つ一つが、スキル《神殺し》そのものと言えるのでそれ等を増幅系の魔法陣の基点に組み込んで強化してみた。増幅されたスキル《神殺し》は、連動して強化に強化を重ね互いを増幅していく。結果、魔術式スキル《神殺し》の魔法陣は神々の神通力を完全に払い【堕ち神】をただの『呪いの塊』とした。
「……神通力が消滅して、【神】が【神】で無くなったぞ!?」
予想以上だな、【魔術式スキル《神殺し》の陣】は……強力過ぎるんじゃないか?ただ、魔法陣を形成していた俺の魔力がもう少しで空っぽに成りそうだけど。とりあえず、システム・ユグドラシル(小)と《接続》して魔力を供給する。流石に、アレを見た後で惑星規模のユグドラシルと《接続》しようとは思わない。多分、コントロールは可能だと思うけど……ちょっと、遠慮するかな?
脳裏を掠めるのは、逆流した魔力に悶絶する【魔導兵器】の姿。
さ、流石にアレを自分で再現したいとは思わない。アレは、他人にさせるからこそ面白いんだ。まあ、悪戯レベルだけど。本気で逆流させたら、アイツ……一瞬で爆発四散したんじゃないか?
とりあえず、神通力を失った呪いの塊さんは神崎の専用武器数振りで終了する。あー……やっぱり、神通力の無い神様ではそんなレベルですか。これじゃぁ、神崎ってば不完全燃焼なんじゃね?
こりゃ、その不完全燃焼を発散させる場が必要ですね。どうしたモノかな?テオルグ達に任せちゃおうか?とりまー、保留で。
さて、セイビア達にクレームでも告げに行きますか。
ただ、力を失った神の残り香が残留しているから混沌に捨てる必要がありそうだ。神通力を失ったが故、己を殺した者に【咎人の呪い】を発動させようとしたんだろうけど……神通力が足りなさ過ぎて、【呪い】にも成らず元になるモノだけが残留してしまっている。
まあ、簡単に言うと悪意の塊だな……人を呪おうとする心とでも言って置こうか?そんなモノを残して、神の意思は消滅してしまった様だった。まあ、残っていても混沌に捨ててしまえば後は呑まれるだけの話なので問題なし。混沌の中で、自我を保てるのは【魔導兵器】ぐらいだからな。全く……化け物である。
「それで、文句を言いに来たのか?」
「邪魔をするなら、途中からじゃなくて最初からにしろって話。神崎には、正々堂々と真っ正面から殺りあって欲しかったからな」
「神様と真っ正面から殺りあって……って、負けるだろ?」
「サポートはするよ?」
「アレを見せられた後では、『無理だろう』とは言えませんが……また、無茶をしましたね」
「つか、神通力を消滅させる程のスキルとか……無茶し過ぎ!」
「しかも、スキル《神殺し》が哲学礼装の一種だったとか……また、ややっこしい話を持って来たな!っと」
「中身は、用意したよ?」
「「「これだよ!!」」」
「絶対、厄介な理論ブッ込んでんぞ!コイツ!!」
「スキル《神殺し》が、今まで以上に強化されてる未来が見える!!というか……絶対、強化しただろ!?」
「哲学礼装は、基本的に後付け属性ですから《ルール・メーカー》で幾らでもブッ込めますよね!?とんでも理論を!!」
「いやー、そんなに期待されるとやらかしたくなるよね!!」
「「「期待してねーよ!?」」」
セイビア達と合流して、クレームを言った後……残った悪意を処理してからスキル《神殺し》の話になった。そこで、スキル《神殺し》が哲学礼装の一種だと言ったら非難轟々となったのである。
そんなぁ……『ちょっと』だけだよ?ホントに『ちょっと』だけ(笑)。そもそも、哲学礼装と呼ばれる後付け属性にはそれなりの理論がちゃんと用意されているモノが多い。だから、スキル《神殺し》に追加できた基礎概念と基盤は微々たるモノだ。まあ、強化云々を否定する気はないけどね。だからこそ、『やらかし』宣言もした訳だし……察しろ(笑)!!
「それで?翼ちゃんは、今後どーすんの?」
「なんだ?気に入ったのか?」
「話を逸らすなよ、兄弟。お前、あっちもやらかす気だろう?」
「ふふふ。最初から、決めていた事だ。オリジナルをメインに組み直す。神崎には、ガッツリ攻略して貰わないとな?」
「お前……ワザと、神崎に恋心を抱かせたな?」
「“楔”みたいなモノは、最初から有ったんだよ?満男君に会ったら、あっちにも“楔”があったけどね。だから、別のモノに昇華してあげたんじゃないか……それに、恋愛は双方想い合ってのモノだろう?」
「絶対、拗れるパターンな?それ……」
「知ってる(笑)。だから、やるんじゃないか!!」
「神崎が、不憫すぎる。何故、コイツに師事したし!?」
ブツクサ、文句を呟いているセイビア達を横目に俺はズレた疑問に首を傾げていた。セイビア達が言うように、順風満帆な恋愛も良いだろうとは思う。だが、なんの障害も乗り越える事なくイチャコラされると俺がムカつくんだよ!平行世界の俺が、静と結ばれハッピーエンドを迎えるのにどれだけの俺が絶望を肩代わりしたと思ってやがるんだ!?百や千単位の話じゃねぇんだぞ!?
少なく見積もっても、億単位の俺が絶望に沈んでいるからな!?
そこから、更に試行錯誤で数万の俺が絶望に沈んで……最終的に【俺】へと統合された。お陰様で、悲観と憤怒にまみれた俺が数億単位で一つになってますとも。少しでも、均衡が崩れたら【魔王】化しちゃうのがその証拠だ。核爆弾を抱えているとも言う。
「折角、同じ方向を見れる様になったのに……引き裂いちゃうの?両想いなんだよ!?残酷過ぎるよ……」
「……両想いは、両想いのままなんだけどなぁ……」
「はい?いや、オリジナルに統合したら想いは残るだろうけど、一緒になるかどうかはわからねぇだろう!?」
「悪神の邪魔が入らなければ、満男君と佐藤奏は結婚して死が別つその時まで一緒に居る運命だったとしても?」
「「「……マジで!?」」」
「さあ?でも、あの様子からして間違いないんじゃないかな?」
「取っ替え引っ替えの現代で、幼馴染みラブロマンス!?」
「あの世界で、それが出来るのは物語の中だけだと思ってたよ」
「やる方は、やりますけど……そうですか。幼馴染み婚ですか!」
「好き者だなぁ……コイツ等。まあ、だからこそ神崎が進もうとする梯子……あー、レールかな?を外したんだ」
「「「何故!?」」」
そりゃぁ、過去の因縁や個人への執着を『恋愛』だと言い張る事は出来るけど……俺は、違うと思う。恋愛っていうモノは、因縁や執着で行うモノじゃないからだ。というか、そういう事を一番わかってる奴等が何を言ってるんだか……所詮は、他人事か?
「過去は過去。恋愛は心でするモノだ。因縁や執着で、するモノでは無いだろう?ぶっちゃけ、恋は落ちるモノなんだろう?」
「……………………まあ、な……」
「だから、梯子を外してみようと思う訳よ」
「エグいですね」
「そこから始まるモノもあるだろうに……」
「依存は、恋愛ではないよ?」
「正論だ。正論だが……もうちょっと、こう……人情というか、情緒をだな?」
「十分持ってるよ?」
「机上の空論の様な気もするんだが……」
「【真実の瞳】を疑うと?」
「「「あ、そっちッスか……」」」
「まあ、見えるモノを見えぬモノとして振る舞ってる僕も僕だけど……破滅するとわかっていて、そのままにしておくのはどうかと思うよ?知ってるよね、君達なら……言わなくても」
「……………………」
「それとも、わんもあぷりーず?」
そう言って、首を傾げると珍しく青くした三人の顔が見れた。
一時期、義務で結婚した憐れな少女を助けた事のある三人だ……それはもう、その結末をよーく御存じだろう。なんなら、あの時の後悔を再現してあげても良いんだよ?怠惰に、悲観する、憤怒の【魔王】が、その後悔を再現して上げる。というか、七つの大罪を網羅する気は無いんだけどなぁ……そろそろ、嫉妬とかもGETしてしまいそうな感じだ。残りは、傲慢と強欲と色欲か?あー……でも、傲慢と強欲は持ってそうだなぁ?色欲は、静が居ないと得られそうにないけど。
「静が居たら、七つの大罪を網羅するのか……」
「「「止めて!!」」」
「七つ!?七つも、大罪持ってくの!?」
「今でも、大罪を複数所持してるくせにどこまで強欲なんだ!?」
うっかり、心の声が口に出てしまった模様。そのせいで、セイビア達が混乱してしまっているけど……ドンと来い!!
「ドンと来ーい!!」
「ギャアアアアァァァァ!!!!」
頭を抱えて、悲鳴を上げるお馬鹿達。そこへ、神崎が話掛けて来たのでお開きになった。というか、良くこの状況で話掛けて来たな?中々に、良い性格になって来たんじゃないか?
「師匠?お話し中、失礼します」
「……本来であるならば、僕が用意する舞台でタイマンの予定だったんだけど……おかしな話になってたな?」
「あ、でも……翼のオリジナル魂は、確保しましたよ?」
「あ?う、ま、それな!!」
一瞬、何の事を言われてるのかわからなくて……そう言えば、翼オリジナルを見付けてた事を言い忘れてたのを思い出し、今更報告する必要も無いので流した。その後に男の欲望の話も出たけど、俺はそれよりも早く翼オリジナルとインスタント・ソウルの融合がしたくて適当に話を合わせて……《いあ!いあ!》する。
ビヤーキー呼ばないと……ねぇ?後処理だけは、確実かつ完全にしておかなければならないからな。呪いの元というか、悪意は始末しておかないと面倒な奴等に再利用されてしまう。
因みに、ビヤーキーや猟犬・ジョゴス等は大丈夫だけど……ムーンビーストだけには、SAN値チェックに失敗する。アレだけは、駄目なんだよなぁ。
……………………
……………………
……………………。
その後、SAOモドキ世界にて翼オリジナルとインスタント・ソウルを融合して翼の恋心をリセットしてみた。まあ、完全なリセットではなく恋心を気になるにまで落としただけなんだけどね。
神崎の心は、完全ーーツンデレだけどーーに翼の方を向いているので、翼の心を一旦……恋前にまで戻した感じかな?だってなぁ……どっかの悪神の罠に嵌まって、本来助けなければ成らない人を助けられなかった。助けたと思った者は、インスタント・ソウルで間違いではないけれど偽者でもあった訳だ。
そして、その助けなければ成らなかった者はアレ以降も絶望の淵に立たされて心砕かれて来た。なのに、神崎だけが幸せになるのはバランスが悪いだろう?そりゃ、神崎が翼に寄り添って心を癒すという方法もない訳ではないけど……それじゃぁ、依存してるのと変わらない。いや、最終的に神崎に依存する翼(佐藤奏)の出来上がりだ。そういう恋愛も、あるにはあるので有りではあるんだが……それだと、転生する際に一悶着が起こってしまいかねない。というか、必ず一悶着あるだろうから依存系の恋愛は推奨されない。実際、そういう事があったらしいので却下。
大前提として、不知火翼は転生する者として今後の成長を見守って行かなければならない。とするなら、依存恋愛は駄目だ。
だから、佐藤奏を主人格として融合を促した。結果、少し影のある人間不信ーーというか、神崎不信?が出来上がってしまった。
神様に対しても、不信感を持ってるから人間不信とは言わないけど……神崎に対する、拒否反応が強いので神崎不信。
いや、適切な言葉が無いので『人間不信』と称しておく。
それにしても、佐藤奏との融合は思ってた以上に影響が出たな。
それに、神崎の魂もでかくなった。インスタント・ソウル(劣)に、インスタント・ソウル(普)を足して……今度は、オリジナルの魂を突っ込んだ訳だからそうなるのも仕方がない。だけど、人格融合が上手く行ってない上に半分以上がそのままとか……これ、記憶や人格の補完で終了しちゃってる?
(劣)と(普)で、魂の補完。オリジナルの魂からは、記憶や精神のフルコピーが行われたけど大まかな部分が残留中。人格が、二重人格状態で念話が可能とか……纏めても、おかしく成るんじゃね?
これなら、一層の事……新たな魂を用意して、切り離した満男君を一つの魂にした方が良いかも知れない。魂の用意は、割りと簡単に出来るので出来ない事では無いけど……ビッタンビッタンコロコロは、大得意です(笑)。うん、そうしよう♥(ドS思考)。
理想としては、双方がお互いに相手を攻略し合う関係が一番良い。
満男君が入る仮初めの肉体は、いつも通り臓物あにまるで良いだろう。適当に見繕って、馬鹿がテオルグ達と馬鹿をやっている間に背後から近付いて《ルール・ブレイカー》を刺せば何とかなる。
その後は、大好物のビッタンビッタンコロコロをして魂を一つに纏めてしまえば……残り、もう一つ♥。うわぁい♪ ビッタンビッタンコロコロが、二回も出来るぞ♪!?これだけは、神崎に大感謝だな!貯まったストレスを発散仕切るつもりで、ビッタンビッタンコロコロをしてやる!!結論から言えば、大満足の出来上がりだ。満男君も神崎も、完全に別個体となり今やハプシエルから逃げ回っている。神崎は良いとしても、満男君は初めての体験だろうからハプシエルの洗礼は必要行為だろう。さあ、逃げ惑え!
「フハハハハハ!」
「鬼畜か!?逃げろ!逃げ切るんだ!!満男君!!」
確認すれば、神崎がフラフラしている間に貢献ポイントがギリギリ一人分転生する事が出来るまで貯まっていたんだよね。なので、確認がてら『転生するか?』と聞いてみたら神崎が速攻翼を転生させる様に言って来たけど無理って断っといた。そもそも、基本的に神崎が貯めた貢献ポイントは他人に譲る事は出来ないモノだ。
こちら側に引き込んだ当初、神崎の貢献ポイントの一部をインスタント・ソウルである不知火翼に渡したが……既に、返還は済んでいる。ある意味、貢献ポイントの借り受けみたいなシステムがあって、それを特例としてあの時だけ認めたって話だ。引き込んだ当初は、ほぼ身一つで何も持っていなかったからな。それに、神崎も喜んで協力してくれたので出来た裏技だった。
「あー……捕まってしまったか……」
目の前で行われる凶行を眺めつつ、安全領域で一喜一憂する神崎が中々良い性格になっているのだが……アレ、お前のオリジナルだぞ?裏を反せば、満男君が転生した後にあの記憶を引き継ぐのはお前なんだけれど。今更、どう足掻いてもディープなキッスをしているハプシエルと満男君の逢瀬は神崎の記憶領域に刻まれるのだった。皆、大好きハプシエルの抱擁と接吻。人気者は辛いなぁw……って事で、馬鹿は放置してその後の結末を待つ身とする。
フィードバックで、擬似体験して沈むと良い。
「それで、師匠……俺は、どうしたら良いんですかねぇ?」
「翼に攻略されたんだろ?なら、攻略して差し上げろ。ああ、依存は駄目だぞ?依存は。転生すると、本人が望んだんだ。依存させたら面倒な事になるから別の形に収まる様にしろ」
「うわぁ、無茶振り来たぁ!!マジッスか!?」
「大真面目だ馬鹿野郎。寄り添っては良いが、依存させたらリセットな?忘却魔法で、サクッとリセットしてやるから!」
「無茶振りも、超無茶振りだった!?寄り添って、依存駄目とか無理ッスよ!?絶対、依存に入りますって!!」
「掲示板使ってでも、トゥルーエンドに持ち込めよ?」
「のおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ……」
馬鹿は、頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。無茶振りなのは、俺もわかっているけど……そうでもしないと、かなり面倒な事に成りかねないからな?わかってるか?神崎。
不知火翼本人が、転生を望みそれに向けて頑張っているんだぞ?なら、後を濁させる必要はない。爽やかに、送り出して差し上げなさい。それが、我々に出来る唯一の事だ。
難易度は、ルナティックだが遣り甲斐のある仕事だぞ?
まあ、そう割り切れるか割り切れないかで結末は変わって来るけどな?因みに、依存させた場合は君がちゃんと責任を取って不知火翼を引き取ると良い。その時は、【組織】もしくは俺の近くで新婚生活が出来るように手配してやろう。まあ、どうなるかはわからないが……失敗は、人生の墓場と知れ。
神崎君に無理難題が課せられましたという話。
ヨッシャー!これで、条件は整った!!これで、禍焔凍真を作ってくださった方の要望が通るぜ!!恋愛サポーターが、禍焔凍真を作って下さった読者の要望なのでそれを整えてました。長かった……ストーリーを歪めず、神崎と翼の恋愛サポーターをさせろなんて無茶振りされてメッサ困りました。ぶっちゃけ、どこからサポートさせようかと。
でも、翼がインスタントでは融合したら意味が無くなるし……こちらが、まだ進め切れてないストーリーの事もあって右往左往。一応、出してみたものの……路頭に迷ってる感がバリバリ出ちゃって、それなら路頭に迷わせていようと放置する事に(笑)。後は、タイミングの話なのでマジそういう流れにしようとしたら……セイビア、暴走!!⬅こ、これしか無かったんや……あの二人のストーリーを進めるしか……進める事でしかその流れに持ち込めんかったんや!!
流石に、保護対象の恋愛事で伝家の宝刀を抜く訳にも行かんかったからなぁ。伝家の宝刀=《旧・神族》。
困った時の伝家の宝刀。マジ、重宝してまっせ!!
まあ、そんな感じなんで無茶振りはホドホドでお願いします。下手に、整地しようとすると時間が掛かるわー。泣きそう。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。