絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三九四話

Re:

 

 

《キィン》

 

戦闘中、唐突に来たメールで高町なのはのホムンクルスが居た事を思い出す。結局、彼女は神崎達では面倒が見切れなくなって【組織】が引き取ってくれたんだけど……そのホムンクルスが、賢者の石の力を得て人間になった事の報告書が届いた。やはり、転生者が造ったホムンクルスはそれ程長くは生きられなかったらしい。

ほぼ、完全に性処理用の肉人形扱いでしかなかったみたいなので、ウォーティーがキレて人間へと昇華させてしまったんだと。

うん、まあ……そうですよねー。わかりますよぉ?

 

「ぶっちゃけ、ウォーティーが【始まりの魔法使い】の娘であるって事実が現実味を帯びないんだけどねぇ……」

 

それさえ無ければ、ウォーティーが正道の人と言われても納得が出来るのに……完全に、【魔導兵器】が汚点扱いだな。とりあえず、ホムンクルスについては機材と指導者が居ても錬金術初心者な馬鹿共では扱いが難し過ぎてお手上げになった。俺も、何度か様子や面倒を見たりもしたけど……アレは、根本的に長く生かす予定の無いホムンクルスだという事が判明して【組織】に預ける事になった訳だ。つか、生かすつもりが無いのなら簡単に造らないで欲しい。

そりゃ、生物学上は女だけど……子供が産めなかったり、乳房の中身が空っぽだったりするのは頂けない。

もう、本当に性欲を処理する為だけに造った生き物ですよねぇ?

いっそうの事、転生者の魂データに紐を付けてウォーティーを投入しホムンクルスを造った馬鹿を直接ぶちのめさせれば良い。

それが一番、平和的で穏便な方法だと思われる。

はぁ……と、溜め息を吐きながらなのはさんの攻撃をいなしチョイチョイ意地悪な搦め手含む攻撃を返して行く。ハッキリ言って、なのはさんの攻撃は真っ直ぐなのでとても読み安い。希に、理外からの砲撃があるけど《神威》で後の先にスリ替えれば問題なかった。

魔法の展開速度も、俺の演算処理の方が早いからなのはさんより一歩先を行く。まあ、その気になれば十歩先でもイケるけど……無駄な演算をする気も無いので適当に流す程度にする。

それにしても、なのはさんの動きがちょっと鈍い様だけど怪我でもしているんだろうか?これは、ちょっと捕まえてひん剥く必要があるかも知れない。つか、ちゃんとシャマル先生の診断を受けているのかな?少し、遊びを切り上げて確認する必要があるな。てな訳で、《法則魔法》込みのバインドでサクッと捕まえて調べる事にした。

 

「え!?あ、ちょ、って、えええぇぇぇ!?」

 

「ええ!?あ……そ、双夜……何してるんですか?」

 

アッサリ、バインドに捕まったなのはさんは頑張ってバインドから逃れ様としていたけど、俺が背後から唐突に腰の辺りをググッと押し始めたのを見て困惑を始める。それと同時に、ユーリも俺の行動に困惑と混乱をしてアワアワ状態でオロオロし始めた。

 

「んー?ちょっと、確認事項をちょっと……って訳で、コレはどうでしょう?」

 

「って、あたたたた!!ちょ、痛い!痛いよ、双夜君!!」

 

「アレ?痛い?痛いの?じゃ、こっちは?」

 

「痛っ!痛い痛いちょ、痛いから!!」

 

「フムフム……じゃ、コレとかヤバイんじゃね?」

 

「あ゛ーーーーー!!?!!」

 

あ、コレは駄目なパターンだな。骨格系の疲労が、かなり蓄積されている模様。つか、ちゃんと整体系の病院とか行ってるのかな?

 

「なのはさん。ちょっと、整体マッサージとか行ってみようか?」

 

「……お疲れなんですね。足裏マッサージとか、どうですか?」

 

「ちょ、止めあーーーーー!!」

 

ちょこっと、ツボを押さえるだけで悲鳴を上げるなのはさんに流石の俺も苦笑いを禁じ得ない。つか、この人……どんだけ無茶を仕出かしているんですかねぇ?全く、医者の不養生と同レベルの身体にかなり呆れる。つか、人間ドックに行ってればOKとか思ってんじゃねぇよ。あれは、病気を診るモノであって骨格や筋肉の疲労を診るモンじゃねぇからな?後、運動が出来るイコール健康てのも間違いだから!よし、一丁ガッツリ整体マッサージでもやりますか。てな訳で、死屍累々の訓練場で高町なのはの整体マッサージが開始された。途中、ヴィータの救難信号で呼ばれたシグナムも居たけど……現状を見て、困惑し狼狽えたまま放置されるなんて事もw。

その内、なのはさんの悲鳴を聞いて目覚めた訓練生達が集まって来てなのはさんの様子を見てビビるビビるw。

君等も、なのはさんみたいな不養生をしてたら骨を全部外して嵌め直すからね?覚悟しろよ?と脅しつつ、なのはさんのバリアジャケットを解除して靴を脱がし靴下も取って準備完了。

 

「じゃ、一番疲れてるであろう右足裏中指&薬指付け根をゴリゴリして上げるね?すんごーく痛いだろうけど……我慢だよ?」

 

「い、いや……お願い。許sあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

 

「素晴らしい反応だ。肝臓は、どうかな?薬指から真下、土踏まずから外辺りを……こんな感じで?」

 

「うぅっ……」

 

「フム。反応は微妙だな……とりあえず、全部行っちゃおうか?」

 

その後も、色んなツボをグリグリして上げたら悲鳴を上げたり悶絶したりを繰り返す。反応の良い所は、重点的に反応の鈍い所は使い魔に作らせたチェックシートに書き込んでいく。

 

「あ、シグナムもヤるか?」

 

「いや、遠慮しておく……」

 

「そうか。あ、そろそろヴィータを助けてやってくれ……利尿剤飲まして置いたから、お漏らしとかしてそうだw」

 

つか、なのはさんのマッサージが決定した時に一度見に行ったら罵詈雑言を言って来たので利尿剤入りの水をたらふく飲ませて置いたのだ。というか、彼処で漏らしたらヴィータの人生終わるんじゃね?水分補給は、大事だろう?と半ば強引に飲ませたけど……引き籠りになるかも知れないねw?

 

「とりあえず、筋弛緩剤を投与して徹底的にマッサージしたら解放して上げる。大丈夫、こちとら生態系のプロフェッショナルだよ?ツボマッサージだって、電撃マッサージだって出来るから!ふふふ。今日一日で、出来る事はやり切っちゃおう!」

 

何故か、なのはさんが絶望的な青い顔をしているけど……考慮はしない。遠慮なく、徹底的に解しに行くぞw。いやー、楽しみだなぁw。痛みに悶絶し、悲鳴を上げるなのはさんの醜態はw。

 

「ラケーテン……ハンマー!!!!!」

《Jawohl!!》

 

おっと、シグナムに解放されたヴィータがデバイス振り回して突っ込んで来た。流石に今、回避行動を取るとなのはさんが危険なのでハンマーの柄をガシッと掴んで腹パンする。もちろん、膀胱を狙いますよぉ?とは言え、トイレとか行った後だと何も起きないんだけどね。だが、解放されて直ぐこっちに来たのか蹲ったヴィータはその場で粗相をしてしまう。

 

「……んなっ!こっち、見んなあああぁぁぁ!!」

 

「フッ……解放されて、直ぐこっちに来るなんて……駄目だぜ?ちゃんと、現状把握や行動判断を間違っちゃぁさあ……」

 

「う、うぅぅ……うるせぇ!!テメェが、私に変なモンを飲ませなければこんな事にはーーー」

 

「トイレ行ってからでも、遅くなかったんじゃね?まあ、利尿剤に下剤も少し入れてあったから直ぐには来られなかったかもだけどw。戦場じゃ、ベストコンディションなんてありえないんだから……何時でも、何処でも戦える様にして置かないとねw?まあ、市販のお薬で割りと簡単に足止め出来ちゃったりはするけどw」

 

ちょっと、大き目の声で周囲の新人君達に聞こえる様に言った後ザックリ盛り下げる事も言っておく。というか、下剤は簡単に手に入るだろうけど利尿剤は市販では売ってない。

つか、あるにはあるだろうけど……ミッドチルダでは、見掛けなかった。では、何処で利尿剤を手に入れたかと言うと……もちろん、地球である。

 

「いやー、地球のドラッグストアは本当に便利だなぁw」

 

「双夜君……」

 

「つーか、利尿剤なんて誰が何に使うんだろうな?そして、なんでそんな需要があるのかとても不思議だ……」

 

「本当に、売っていたんですか?」

 

「うん。大分、疑問には思ったけど……買えるなら、買うのが僕だからな……下剤と共に購入したよ?」

 

「何に使う予定だったんですか!?」

 

「もちろん、悪戯に使う予定でした。例えば、トイレのない部屋に閉じ込めて……とか、トイレを封鎖して?とか……」

 

「鬼か!?」

 

えーでもぉ、そんなモンを売ってるドラッグストアが悪いというもの。そんなモノ見付けなきゃ、俺もそんな悪戯思い付きもしなかっただろう。

 

「つか、下剤!?」

 

「……そろそろ、効いて来るんじゃね?」

 

ぐぎゅるるる……。

 

言った瞬間、ヴィータの腹からおかしな音が鳴り響く。

間違いなく、下剤が効果を発揮し始めた音だった。

 

「ここで、バインドで拘束したらどうなるかなぁ?」

 

「止めろ!おい、シグナム!ソイツが、変な事出来ない様にしてくれ!私は、トイレに行って来る!!」

 

「わかった。早く行け」

 

「恩に切るぜ!!」

 

言って、ヴィータはそそくさとその場から離脱した。

 

「間に合うかなぁ?」

 

「双夜……鬼畜過ぎです……」

 

「知ってる。それに、なのはさんに筋弛緩剤を投与する予定は変わらないから……じゃ、グニャグニャにしてあげるね?」

 

首筋裏に、プスッと注射針を突き刺しギュッと薬剤を注入する。

即効性では無いので、ジワジワ効いて来るタイプだけど……それ故に、二,三時間はグッタリ間違いなしの優れモノ。その間に、首から肩に掛けて凝り固まった筋肉を揉み解して行く。

 

「あ、メッチャ凝ってますねぇお客さん」

 

「……お客さん、なんですか?」

 

「お?今日は、ユーリがツッコミ役かぁ……成長したなぁ?」

 

「あ、ボケだったんですね。双夜のボケは、わかり辛いです」

 

「いや、メッチャわかりやすいと思うんだけど。まあ、肩凝りって血流がどんだけ良くても起こる凝りだからな?特に女性は、ブラジャーで釣り上げているから肩の血流が留められやすい……」

 

特に胸の大きい人程、その凝りの固さは比例する。

だから、フェイトちゃんとかメッチャ凝ってそうだし戦闘以外で運動とかサボっていそうなので大変そうだ。

 

「双夜、それはセクハラでは?」

 

「んー……ぶっちゃけ、脂肪の塊だろ?まあ、脂肪は筋肉よりかは軽い方だけど……それでも、纏まればそれなりに重いからな?」

 

「重くないよ!?」

 

「えっと……」

 

「ペッタンコなら、重くないよ?でも、無いとコンプレックスに……あると、重い二重苦なソレを注視する女性は多い。はやてとか、はやてとか、はやてとか?」

 

「大きくなる魔法を組み込んで置けば良いのでは?」

 

「にゃはは。イメージと現実のギャップに板挟みに成りたいと?子供なユーリには、ちょっとまだわからない世界だったか……」

 

まあ、それがわかるから大人って訳じゃないけど……この二重苦は、男性をも巻き込む女性の三大難問の一つ。【美容】に含まれる、とても悩ましい問題だったりする。大きくても、小さくても頭を悩ませる苦々しい問題らしいからね?

 

「何にせよ……僕達、整体師の敵である事に代わりはないよ?」

 

ゴキン!と、肩の間接を外す。ついてに、ベキンと肘の間接も外した。なのはさんは、余り痛みを感じてない様なので今一何が起きているのかわからない顔をしているけど……知ったら知ったで、ワーキャー五月蝿くなるので黙っている。ニッコリ、笑顔で筋弛緩剤を投与された女性の間接を外すチビッ子……見た様子は、女性に抱き付いている御子様だけどヤってる事は鬼畜以外の何物でも無いので沈黙は必然だった。さあ、『ついで』だ。肩から腕へと掛けて、マッサージを加えながらツボを押しつつ《電撃魔法》も叩き込んで行く。ツボ押ししている指先から、なのはさんにも伝わるレベルの電撃を加えたマッサージで……時折、痛みを伴うツボ押しも忘れずに。つか、こことかヤバイんじゃね?

 

「あいたぁー!?ちょ、痛い!痛い!!」

 

「うん。悲鳴が、聞きたい時に聞けるって良いよね!」

 

「双夜、何か不穏な事言ってませんか?」

 

「ユーリ、暇ならその辺の新人を相手取って世の中の理不尽をシッカリ教えて上げると良い。どうも、とっても暇しているみたいだからね?」

 

「…………わかりました。空戦の教導E式で良いんですね?」

 

「うん。見た感じ、入隊仕立ての様だからE式でも出来るか不明かな?イケそうなら、D式でも良いけど……無理は、良くない」

 

なのはさんの教導方式を、五段階評価に置き換えて作った鍛練方。

それを形式化して、A~E式と呼んでいるのである。で、ユーリにはそのA~E式の教導方式をサックり仕込んでおいたのだ。

交流の一貫としてな!と言うか、何の話題も持ち合わせていない俺がユーリと仲良くキャッキャッウフフ出来る訳がないだろう?

 

だから、そこそこの会話を楽しみつつ気まずくなったら教導方式とかユーリの《スキル》を使った簡単な完全勝利法とかを叩き込み捲ったのである。それはもう、浅いモノから深淵に至るまでありとあらゆる手段をガッツリと!時間だけは、有り余っていたからねぇ。結果、かなり万能な怪物が出来上がってしまったけど。

なので、最近は生徒を指導する方法とか法則を教えている。

その内、神崎を越えた俺の相方になる可能性も……微レ存有り。

 

「さて、と?右側は終わったので外した間接とか入れて行くね?」

 

「え゛!?外した間接ぅ!?」

 

「大丈夫。ちょっと、ビリっと来るだろうけど……痛いのは、一瞬だけだから安心してね?ああ、直ぐに回復魔法も掛けるから痛みが永続する事はないよ?最悪、痛み止はたくさんあるから……」

 

痛み止に関しては、製作者が俺なので幾らでも作れるし効能の調整も出来る。低能なモノから、高性能なモノまで何でも御座れだ。

おや?シグナムから、連絡が行ったのかリンディ・ハラオウンがフェイトちゃんを伴って動き出したみたいだぞ?まあ、今更感があるけどなのはさんの治療を邪魔されたくも無いので足止めは用意させて貰うけど。数十体のフレールくんを動員して、デブチョ〇ボならぬデブフレールくんで転送ルームを占拠してみる。

ぶっちゃけ、俺の使い魔は【核】に当たる部分をどうにかしない限りその場に残り続けるので、転送力場から離れた場所に【核】を隠しておけばデブフレールくんを排除する事は不可能だ。

そんな感じで、フェイトちゃんの突撃を阻止した俺は遠慮なくなのはさんの整体マッサージを続行する。

 

「ほい。(コッ!)せい。(コキッ!)」

 

外れた間接を、サクッと素早く嵌め込んで行く。

本当は、もっとゆっくり嵌めた方が良いのだけれど……痛みは、少ない方が良さそうなので痛覚緩和系の魔術を使いながら嵌める。

 

「はぅ!?……ひゃ!?ちょ、痛いよ!?」

 

「大丈夫。ワザとだから!」

 

「悪意しか、聞こえて来ないんだけど!?」

 

「フハハハハ!弱い、弱いなぁ管理局のエース・オブ・エース!こんな不養生では、魔法ランクSの魔導師であったとしてもたかが知れると言うもの。ぶっちゃけ、この辺もヤバイんじゃありませんかねぇ?」

 

「ちょ、双夜君!?私でも、怒る時は怒あーーーーー!!」

 

「これ、戦闘中にツボ押ししたら楽勝だったんじゃね?」

 

《神威》で、時間を緩やかにし正確無比な打撃プラスツボ押しで超ダメージとかイケそうw。ついでに、デバイスを持つ腕の握力を弱めるツボとか押したらポロッと落としてたんじゃないか?

 

「くらえぇ(棒)!」

 

《神威》を使って(無駄打ち)、痛みを伴いそうなツボを瞬発的に押し捲る。ついでに、身体強化で突く力もアップさせて置いたのでズブズブとなのはさんの肉体に指がメリ込んで行く様子はちょっと怖かった。つか、指先から第一間接までの半分も突っ込んだら十分でしょ!?これ以上は、肉を突き破りそうなので諦める。

 

「ふぎゃ!?」

 

短い悲鳴?の後、体を丸め様とするなのはさん。

しかし、俯せになっていたり俺が背中に乗っていたりで丸まれず、ピクピクと痙攣するしか出来なくて無言で顔を地面に押し付けている。こりゃ、余程痛かったんだろうなぁと苦笑いし、上空からの接近に気が付いてなのはさんを抱き抱えつつバックステップした。

次の瞬間には、上空から接近して来た者が武器を振り下ろした状態で降り立っていたけど被害はなし。まあ、被害があったとすれば肉体的なサイズ問題でなのはさんの足と頭を引き摺り掛けたって事くらい。でも、引き摺って無いからセーフ。セーフ!

 

「なのは、無事!?」

 

「フェイトちゃん!」

 

「なんだ。フェイトちゃんか……」

 

あーはいはい。リンディ・ハラオウンの要請で、フェイトちゃんが出撃するハメに成ったのはわかっていたけど……あの状態から、抜け出せた事には驚いて置く。というか、ちょっと目を離していたのでどうやって抜け出したのかわからず……もしかすると、羞恥心いっぱいな状況でリンディ・ハラオウンに解放して貰えたのかな?と予測する。それなら、ちょこっと羞恥心を刺激する方向でカマ掛けたら自滅してくれるんじゃね?

 

「時空管理局執務官フェイト・T・ハラオウンです。今すぐ、高町一等空尉を解放して投降して下さい」

 

「別に構わないけど……フェイトちゃん、あの状態から抜け出せたんだね?下着姿で、奇妙な格好になってたけど身体痛めてたりしてない?というか、あの状態を他人に見られたとか……?」

 

「…………な、なんの事かな?わ、私には、なんの事かわからない、かな?」

 

「ほぅ……一応、録画とかしてあるから何が起こったのか最初から見れるよ?なんなら、今ここでフェイトちゃんのあられもない連続トラップ……『羞恥の悪夢』を上映して良いんだぜ?」

 

「うぇ!?ろ、録画!?」

 

「クックックッ……まさか、あの素晴らしいハマりっプリを何もせずに見逃すなんてあり得ないよ。ある意味、僕の最高傑作!奇っ怪なオブジェクトと化した、フェイトちゃんがどうやってあの状態から抜け出せたのかが疑問でしかない。まさか、あの恥ずかしい姿を誰かに見られたのかな?」

 

「~~~~~っ!」

 

「ああ。シャーリーか……お疲れ様……」

 

顔を真っ赤にして、声に成らない声で悶絶するフェイトちゃん。

それはそれは、驚いただろうな?シャーリーさんは。だって、憧れの執務官様が奇妙なオブジェクトとなっていたら……俺ですら、困惑すると思われる。まあ、俺が憧れるとしたら爺さんか雫さんなので幻滅したりはしないけど。それでも、半裸で奇妙なオブジェクト姿を見られたら羞恥心で悶える事はあるだろう。という訳で、フェイトちゃんが奇妙なオブジェクト姿になっている静止画を公開。

結果、一瞬で真っ赤になったフェイトちゃんが両手で顔を隠してしゃがみ込んでしまった。

 

「フッ……戦わずして、勝ったな……」

 

「双夜君……これは、酷いよ?」

 

「大丈夫。本局では、クロノんの魔法少女姿が公開されているから!妹の為に、己が恥を公開するお兄ちゃん。いやぁ、兄妹愛を見せて(強制)貰ったよ!スバラシイナァ(棒)」

 

自分でも思うけど、やっぱり俺って鬼畜なんだなぁ……とシミジミ思う。だが、反省も後悔もしていないのでずっとこのままだろう。

人の弱味は、掴んだら徹底的に突つくのが面白いのであってそれをお金に替えようとする奴はただの外道である。(十分外道)

 

「それに、フェイトちゃんの羞恥心はアレがなのはさんに知られたからであって、他の誰かに知られたから恥ずかしい訳じゃないよ?ほら、関わりの薄い他人に知られるより関わりの濃い知り合いに知られる方が恥ずかしい事ってあるだろう?」

 

「…………それが、わかってて公開する双夜君はとても酷い子なんだね?フェイトちゃんが、可哀想だとは思わないの!?」

 

「思わないよ。そもそも、フェイトちゃんは僕を捕まえる為に来た『自由を奪う者』だよ?不可抗力で、管理局の施設を壊した事は認めるけど……アレは、回避できなかったから貫いたのであって、情状酌量の余地はあるハズなんだよ。そりゃ、回避できるのに貫いたのであれば容赦なく裁いて貰っても良いけど……《時渡り》後の瞬間、世界の理とこちらの理が混ざり切る前段階で十全に能力が使えない状況で回避しろと言われても……ねえ?」

 

不可能に決まってるじゃん。そもそも、この世界の理と俺の持つ理が完全に混じり切らないと俺は十全にその能力を使えないなんて状況に陥っている。というか、普通におかしいと思わないのかね?

俺達《神殺し》が使う魔法と、この世界で使われる魔法は完全に異なる魔法なんだよ?なのに、この世界で俺が魔法を使えるのは俺の持つ魔法理論がこの世界に混ざり込んだのが原因だ。

しかも、今回この世界は五分前創造によって生み出された世界で……それだけでも、混乱の極みにあったと言うのにそんなドタバタ状態に突撃して来たんだぞ?理同士の混ざり合い云々を度外視しても、まともな行動が出来たと断言できない。

つか、良く魔法が起動したよな?そんな、ドタバタ状況に突っ込んで更なる負荷を掛けたにも関わらず、こちらの魔法を起動させられるだけの余白が良く残っていたモノだと感心せざるを得ない。

それでも、起動したので外壁の染みに成らなかったのは行幸と喜んでいたら局員達が集まって来たので《ステルスモード》へと移行した。そしたら、神崎達の姿を見られた挙げ句に次元犯罪者として広域で指名手配犯となってしまったのである。お陰で、馬鹿共の顔写真が出回ってアイツ等は引き籠りを余儀なくさせられた。

まあ、当人達は元(其々の理由はあるけど)引き籠りなので問題なかったけど……それでも、こちらとしてはそれなりの痛手だ。

【外】に出て、無かった事にしたいのに世界によって【時空石】は封じられているし……踏んだり蹴ったりである。

そんな訳で、別行動中の俺はフェイトちゃん達から指名手配犯の居場所を聞かれてもわからない。アイツ等とは、時空管理局の施設を破壊したあの日からほぼ連絡も取らずに別行動だ。

奴等が、どこの世界に身を寄せているのか全く知らない。

故に、このまま逃げ切れば問題ない訳だな!!

 

「見て見て!フェイトちゃんが、変態だよ!!」

 

「カハッ!」「ちょ、双夜君!?」

 

とりあえず、フェイトちゃんが自分の執務室に入って来た所辺りから記録していた映像を流してみる事にした。

その結果?、フェイトちゃんが血反吐を吐いているけど俺は気にしない。むしろ、フェイトちゃんのあられもない行動を一つ一つ拾って指摘するだけの簡単なお仕事をしている。その指摘に、一々反応するフェイトちゃんが面白くてついつい指摘し続けていたら……フェイトちゃんが拗ねてしまった。

 

ウム……愉しいw。

 

 

 

 

 




三回消した……orz(泣)。

双夜とは違う、もう一人の双夜(仮名)について。
彼のストーリーを、何となく読み返してたんだけど……良く良く考えたら、まともな世界神が謀反を起こすレベルの野心家な世界神見習いとか雇う訳がないなぁ……と思い至りました。なので、バックストーリーを追加している内に彼が住まう世界の神が色々企んでやらかしてる感じになってしまった。というか、もう一人の双夜(仮名)のストーリーって話したっけ?話してないなら、意味不明な話になるねw。異世界転移&勇者召喚の被害者についてとか、書かなかったっけ?まあ、いいやーーーはてさて、作者のどうでもいい話!!

概要だけ……野心家の世界神見習いによって異世界へ生け贄として飛ばされた少年。世界神見習いに取っては、小遣い稼ぎだったんだけど……要約すると、小遣い=世界を創るリソースを稼ぎたい見習い神がアルバイトでとある世界の管理を任されました。でも、正規神からのお給料だけでは不満だった見習い神はその世界の人間を使って小遣い稼ぎをしようと目論みます。そして、目を付けられたのが……後に『如月双夜(仮名)』を名乗る少年。少年は、生け贄として世界から捨てられる。しかし、少年は自力で元の世界へ戻って来ます。それに腹を立てた見習い神は、再度少年を異世界へと投げ捨て(比喩)ました。それでも、少年は幾度となく元の世界へ戻って来る様になり……何時しか、見習い神はその少年だけを使って小遣いの荒稼ぎを始めます。

世界の『リソース』を使った担保の話はしているけど、もう一度。
簡単に言うと、異世界から有能な人間を借りる場合担保として世界を運用する為のリソースを一時預かりとするシステム。
己の世界の人間が、借りていた人間を元の世界へ戻せば担保として預けていたリソースの大半を返して貰えるが……戻さなかった場合は、全損する……ってヤツね!

それを故意に引き起こして、少年には自力で元の世界へ戻って貰えれば預けられていたリソースを全部独り占めに出来るっていう企てにw。結果、野心家の世界神見習いはアルバイトで管理している世界を自分のモノにしてしまおうと策を巡らせる。

ーーーっていうお話だったんだけど……元々、野心家な世界神見習いを雇う正規世界神が居るか?という話になったんだよね。普通に、そんな問題のある奴を雇うハズがないので正規世界神含む企てへと発展しちゃったよw。そして、少年は《神殺し》の道をひた走る。
最終的に、野心家の世界神見習いは少年によって断罪(殺)されますw。まあ、そういう話だからねぇw。

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m(_ _)m

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