絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
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ミッドチルダの首都に帰って来た。
ヴィヴィオ達は、公式戦に出る為のトレーニングに邁進し俺は神崎達を呼び出して転生者達の再教育を始めた所。言うまでも無いけど、転生者達の反発は凄まじいモノで今尚『俺が主人公だ!』と原作ヒロインに突撃しようとする馬鹿が後を断たない。
そんな、忙しい日々を過ごす中でヴィヴィオは確実に俺達の癒しに成りつつある。どっかの誰かさんは、俺の色に染まっちゃって癒しには成らなかったけど日々を楽しく過ごしてはいる。
「そう言えば、双夜って色んな世界を旅して来たんだよね?どんな世界があったの?」
「…………まあ、そうだな。剣と魔法の世界では、糞尿の臭いと共に串肉を食べたり……嗚咽を吐きながら、弁当食ったりしたな」
「何故、そんな話になるんですか!?」
何故って、それが一番印象に残ってるからだろうな。というか、ニッコリ笑顔で圧を放って来ないで欲しい。そもそも、ファンタジー系の世界で衛生面が突出している世界って然程多くはないんだぜ?魔法も、攻撃系が主で補助や生活面で活躍するモノは少ない。
そんな中、衛生面や生活魔法を充実させてる俺は異質に見えるらしく俺はどこに行っても目立つ存在だった。故に、そんな俺に異世界での一コマを聞くのは悪手だ。大雑把な質問では無く、もう少し突っ込んだ質問をするべきである。
「後は……異世界人と話をしていると、皆殺しにしたくなるぞ?」
「…………話をするだけで?」
「そう。世間話をするだけで、ムカムカイライラが募り……殺したくなるんだよ……」
ぶっちゃけ、自分さえ良ければ他がどうなっても良い的な思考の屑が多過ぎるんだ。そりゃ、生活が苦しいのはわかる。普通の生活を送るにしても、税金や魔物被害でアップアップだからな。
だけど、倫理観を無視して自分だけが得出来たら他が餓えようが死のうが気にならないという思想は屑を通り越してゴミとしか表現出来ない。自分達は、こんなにも苦しんでいるんだから異世界から拉致られて来た奴は問答無用で奴隷や馬車馬の様に働いて自分達を助けるのが義務だ!!みたいな事を平然と言い切りやがる。
ハッキリ言って、殲滅した所で問題なんて起きないよね?と言ってしまいそうになるよ。つーか、勇者(笑)として旅立ったらコッソリ【魔王】化して人類を殲滅しても良い気がして来る。やろうと思えば、出来る訳だしなぁ……ホント、普通ならこんな質問しないんだが一つの世界で何度そんな考えが頭を過る時があると思う?なんと!たった、一年程で百万回は普通に頭を過るからな?
ぶっちゃけ、通常の村や町が盗賊の根城と言われても納得してしまうレベルである。というか、盗賊モドキしか居ないから!!
「そう言えば、明日は神崎さんも訓練風景を見に来られるんですよね?久しぶりにお会いするので楽しみです!」
「ユーリは、久しぶりだろうけど……僕は、一度合流した時に会って居るんだよなぁ。まあ、全然変わって無かったけど」
馬鹿共の指導を頼むのに、神崎を呼び出しヘイトを彼方へ向けさせたのは記憶に新しい。なんたって、神々でさえも喉から手を出したくなるレベルの美女が隣に居る訳だからな。割りと簡単に、俺へ向かっていたヘイトが神崎に集中したのはとても笑えた。
やはり、『踏み台』と呼ばれる者は他の転生者から下に見られる傾向が強い模様。その為、神々が喉から手を出したくなるレベルの美女が神崎と腕を組んでいれば自然と転生者達のヘイトは神崎へと向かって行くんじゃないかと思った訳だが……まあ、そうなる様に翼にお願いして神崎の隣に居て貰った。そして、更に。
「お久しぶりですね?大悟さん!」
ユーリまでも、神崎の側へと友好的な態度で近付いて行くのだから転生者達の反発は凄まじいモノとなる。にゃははは。殺気が、強風の様に吹き荒れて物理的に神崎の身を震わせる。
いやはや、何なんだろうね?転生者達の反応は……まるで、嫉妬を形にしたらこんなんに成りました!的な感じだ。チラッと、テオルグ達に視線を送ればニッコリと溢れんばかりの笑顔を返され『兄様!』と神崎が『セイバー』と呼ぶ少女の姿で飛び付いて行く。
白黒の少女が加わった瞬間、馬鹿の一人が武器を振り上げて突撃。
しかし、割りとアッサリ制圧されて……それでも、言葉汚く神崎を罵って暴れる。いやホント、人間の嫉妬心ってここまで魂を歪めるモノだったんだね。そう言えば、人が憎悪という感情で【鬼】と呼ばれる妖しになる事があると雑学で習った記憶があったな。
そうか、これが《堕ち神》の原動力か……自分にはない感情を知って、目から鱗が溢れる感銘を受ける。もし、これが俺であれば……その感情は、【憤怒】扱いで魔力暴走を引き起こし爆発的な感情に呑まれて【魔王】と化すだけだけど。人の場合は、【鬼】や《堕ち神》になる模様。それじゃぁ、そろそろ彼等の感情を沈めるとしようか?w。
「もう、良いよ。翼も、お疲れ様~♪」
「あら、もう良いの?何か、実験をするみたいな事言ってたのに」
「実験って、なんですか!?私、聞いて無いんですけど!?」
「テオルグも、ラヴォルフもお疲れ様。もう、良いよw」
「「御意」」
言って、二人は元の男の姿へと戻って行った。
それを見た、転生者達から先程まで渦巻いていた憎悪が薄れて行く。いや、ホント君達はわかり易い人種だね?そんなにわかり易いと、色々面倒な奴等に利用され捲りだよ?
「さて、こんにちは。とりあえず、僕の話を聞いてくれるかな?ああ、そこの『セイバー』だった二人は僕の使い魔でテオルグとラヴォルフって言うんだ。むさ苦しいなら、また『セイバー』に変身させるけど……どっちが良い?」
とりあえず、餌をチラ付かせて煽り望みを聞いてその様にする。
その上で、翼にお金を渡してユーリとお茶をさせていれば転生者達は大人しくなってしまった。ホント、わかり易いね?君達はw。
一応、神々の娯楽と《旧・神族》の目的を説明して転生者と呼ばれる存在が世界に孔を開ける鍵なんだという事を教えた。
最初は、こちらの話を信じていなかった者が多かったけど……裏特典の話をしてみせたら、大体の奴が納得しちゃって《堕ち神》の話をする頃にはほぼ全員が裏事情に理解を示してくれる。
「でも、転生したら、主人公になれると聞いたんだ!?」
「……この世界って、『魔法少女リリカルなのは』って題名の物語なんだよね?題名にガッツリ、【魔法少女】と明記された挙げ句、個人の名前である『なのは』が入ってるのに君達が主人公に成れるものなの?」
「ーーーーーあ……」
そもそも、物語の題名に個人名が入ってる時点でそれが誰の物語なのかが一目瞭然なんだよね。にも関わらず、自分がその物語の主人公に成れるとか何故思い込めるのか……理解に苦しむ。
もし、本気で主人公に成りたいのであれば『なのは』と呼ばれる人物を殺す必要があるけど……そんな事をすれば、原作人物達から嫌われる上に転生者達の目的である『原作ヒロインでハーレムを作る』は実現不可能になるだろう。根本的な話、彼等が彼等の望みを叶える為にはその世界の中心人物を排除して自分が成り代わらないとイケない訳だ。でも、生半可な覚悟ではその人物に成り代わる事なんて出来ないし、物語のストーリーを知っていたとしても同じ様には出来ない。ぶっちゃけ、性別の壁って最もエグい壁だと思うんだよね。そりゃ、俺達みたいに心持ちで性別を変化させる事が出来る種族なら未だしも、最初から性別が固定されている生物では主人公に成ったとしても同じ様には出来ないと思われる。だって、男が母親役をこなすのはほぼ不可能だからね?
「…………オネエなら、ワンチャン?」
「待て、師匠!!何故、『オネエ』なんて発想が出て来るんですか!?というか、何故知っている!?」
「ほら、ハプシエルとかがそうじゃん」
「いや、違う!ハプシエルは、オネエとかじゃねぇから!!あれは、ハードゲイな両刀使いであってオネエじゃねぇから!!」
「ハプシエルって、何だっけ?聞いた事、あるんだけど……」
「俺も、聞いた事あるわ……何だったかなぁ……」
「アレじゃね?マジアカ!まじしゃんずあかでみー」
「あー、あー!思い出したわ。中級第三天使だ!!」
「そうそう、オカマな変態天使w!!」
「つか、アレは『オネエ』では無いだろw?」
「悪ぃ……俺、それ知らねぇわ……」
「なっ!?あの名作を知らないだと!?」
「ちょw、あれは名作じゃねぇだろwww」
ちょこっと、神崎と戯れていたら転生者の間でハプシエルの知名度を知る事になってしまった。中には、ハプシエルを知らない人もいるみたいだけど……殆どの転生者には、ハプシエルがどんな存在なのかがわかっているらしい。スゲーな?ハプシエル。
「そんなに有名なら、呼ぼうか?」
「待て!ハプシエルは、呼ぶんじゃねぇ!!お前等も、同意するんじゃねぇぞ!?マジで、アニメみたいな阿鼻叫喚地獄になるからな!?いや、ガチで!!」
神崎が、とても取り乱した様子で転生者達に訴えるモノだから、周囲の転生者達が騒然とした様子でザワザワざわめきを広げて行く。と言うか、そこは止めるんじゃ無くて被害者を増やす為に尽力を尽くすのが良いんじゃないか?
「神崎くん……」
「駄目だ!考え直せ!本当に、ハプシエルが目の前に現れたらどうするつもりだ!?本気で、アレを受け止めるハメになるんだぞ!?つか、マッチョなイケオジのディープなキッスを受け入れられるのか!?精神が、死ぬ所じゃ無いんだぞ!?因みに俺は、立ち直るまでにエライ時間が掛かったからな!?」
「ちょw必死過ぎやん……つか、アレと遭遇したのか!?」
「しかも、被害を受けたってカミングアウトしてるぞ!?」
「え!?マジで、ハプシエルが居るのか!?」
「ヤバくね?ハプシエルって、見ただけで精神汚染されるアレだろ?下手したら、発狂所の話じゃねぇぞ!?」
「いや、別の物語なんだからあり得なくね?」
「断言してやる!ここに居る、このチビッ子はハプシエルを召喚する事が出来る恐ろしい召喚術を持っているんだ!!」
「え゛!?マジで……ヤバイんじゃね?」
「マジで、ハプシエルが目の前に現れたら……」
「発狂所の騒ぎじゃ無くなるぞ!?」
「下手したら、廃人ですね!わかります……」
「止めろ!呼ぶな!呼ぶんじゃない!!」
「ちょっと、怖い物見たさもあるが……廃人は頂けない」
神崎の努力が実を結び、ハプシエル召喚は阻止されてしまった。
まあ、強制的にハプシエルを召喚し阿鼻叫喚地獄を再現しても良かったけど……神崎の必死さを見てたら、既に麻痺していた俺の心もイケない行為なんじゃ?という疑問が思い浮かんで来たので自粛する。でも、ハプシエル召喚が一番楽な転生者更正の方法だったんだけどなぁ?残念無念。
「ちょっと、捕まって髭でジョリジョリされた後にディープキスを強要されるだけだろう?それに、アレが一番転生者を楽に更正させれる方法なんだけど……」
「聞いたか!?野郎共。ガチで、更正の為だけにハプシエルを呼ばれたら俺等の精神が死ぬだけだからな!?」
「心を殺す行為を更正って言ってるだけじゃ……」
「そして、洗脳するんですね?わかります……」
「ヤベェ……ヤベェよ……」
「良いか、お前等!騒ぐなよ!?騒ぐんじゃねぇぞ!?」
『…………(シーン)…………』
唐突に静かになる転生者達。何?この一体感……何が、転生者達をこんな風にさせるのかはわからないけど。やはり、ハプシエルは偉大な天使なのだという事は再確認できた。
いやー、契約してて良かったハプシエル様々だなぁ。
「はい。二十分掛かりました!」
「なんで、そのネタなのよ?止めてなさい」
翼が何か言ったみたいだけど、神崎が邪魔で彼女の声はここまで届かなかった。それに、ハプシエルの知名度とその脅威度にちょっと笑ってしまう。そこまで、知られているんだなw。
本気で、笑ってしまったよ。
「みんな……そんなにハプシエルが好きなら、呼んで上げようか?というか、ハプシエルの理解率が高過ぎる気がしない?」
「よし、お前等!これから、お前等を真っ当な一般人に戻してやる。頑張って、未来ある日々の為に死力を尽くしてくれ!!」
「ハプシエルを呼ばないなら、頑張るのもやぶさかではない!」
「同意する。ハプシエルは、呼ぶな!!」
「ハプシエルを呼ぶなら、更正なんてしないぞ!?絶対にだ!!」
所が、どっこい。ハプシエルと、数日同じ部屋で過ごすと更正しちゃったりするんだなぁw。どんな、屑転生者でも問答無用で更正させるのがハプシエルの利点だったりする。
まあ、更正させられた者は見るも涙で語るも涙だけど。
なんたって、更正させられた者はガッツリ痩せ細り目の下には隈。
顔は蒼白く、下手をすると土気色。目は、狂気に染まり口を半開きで涎が下顎を濡らす様な状態になるからな。いやー、そんな彼等に常識を教えれば教える程スポンジが水を吸う様に常識を吸収し真っ当な人間になるから。因みに、これは洗脳ではない!!
「洗脳だ。超、洗脳だ!!」
「洗脳じゃないよ?そもそも、頭の中のデータを別のデータで上書きしてるだけなんだから洗脳ではなく【デリート】と呼ばれる行為でしかないんだけど……」
「あー……成る程。洗脳って、思想を改変する行為だから【上書き】とはまた別の行為に分類されるのか……」
「元ある思想を改変する……元ある思想を書き換える……」
「全然、違う行為でしたね。えっと、洗脳じゃなければ何だって言うんだ?支配?暗示?催眠……でもない。んー、わからん」
「知らねぇよ。ただ、あの餓鬼がヤバい奴なのはわかった」
「いずれにしろ、ヤバい!って事だけしかわからん……」
という訳で?彼等は、大人しく神崎に従う事にしたらしい。
その後、何故か俺だけが貶められるという結果となり……翌日には、恐怖の対象として見られるだけと化した。その様子に苛ついた俺は、神崎の足に触手の様に伸ばした影を絡めてビッタンビッタンと地面に叩き付けて見せる。叩き付ける度に、神崎の血が撒き散らされるので周囲が赤く染まって行くが気にしない。
最終的に、ペイッと神崎をテオルグ達に放り投げて終了とした。
「ひ、酷ぇ……」
「あれが、噂に名高き『ビッタンビッタン』か……」
「なんて、恐ろしい攻撃なんだ……」
「俺は、超暗黒歴史の方が恐ぇよ……女装して、きゃるーん♪だぜ!?しかも、スクール水着の上からセーラー服(上のみ)着て猫耳や猫尻尾付けてキャピキャピさせられるとか……死ねる!」
「アレは、洒落に成らなかった……」
「細マッチョなイケメンが、水着にセーラー服に猫耳仮装……普通に、死ぬかと思った(白目)」
「その上、ヤ太い声で『きゃるーん♪』とか言い出して(白目)」
「ギャル顔負けのきゃぴきゃぴで『きゃは♪』とか(白目)」
「最後まで、抵抗してた奴等がそれで陥落したからな(白目)」
「ハハハ。つか、無理だ。あんな目に合わせられたら……普通に自殺するって……(白目)」
「あれをさせられて、生きて居られるのは後にも先にも神崎さんくらいなモノ。普通は、自害する(白目)」
「んん!?俺まで、貶められてる!?」
復活した神崎が、何か言ってたみたいだけど俺は知らんフリ。
何はともあれ、こうして騙され転生者の更正プログラムがスタートしたのだった。ぶっちゃけ、裏話までしたんだからこのまま放逐しても良かったんだけど。それでは、不安が残るのである程度までは面倒を見る事になった。まあ、その不安の最もはコイツ等の元に、汚染系や侵食系の《堕ち神》が送り込まれたら連鎖反応で《堕ち神》化が進むんじゃないかという不安があるからな。
なので、今はまだ目が離せない未熟者達だった。
それに、一番の被害者である神崎の不幸な日々を第三者として見続けて居れば……『あんな風には、成りたくない』という願望に変わり、世界の歪みとなる事を諦める奴も出て来るだろうーーーという訳で、チラッとテオルグに視線を向ける。
そして、【GO!】サインを出しておいた。
すまん、神崎……君の犠牲は、忘れないよ。
そんな感じで、転生者の事を神崎に預けて俺は去る。
どうせ、この後は神崎が暗黒歴史を建設し続けるだけの絶望が続く。それを見せられる奴も、体験するであろう奴もひたすら頭を抱える事になるんだ。近くに居なくても、問題はあるまい……って事で、転生者全員の心がへし折れるまで続く【絶望という名の悪夢】が開幕する。さあ、近い将来を身近で体験するが良い!!
「さらば!!」
「え?ちょ、師匠どこ行くんッスか!?」
「兄様、失礼します!」
「は!?ちょ、え、なんでーーー!?」
《ゲート・オブ・バビロン》の奥深くに封印されていた、神崎専用の《神殺し》武具がラヴォルフの手によって取り出され……剥き出しのままテオルグの手で神崎に握らせた。その結果、油断していた神崎は《神殺し》専用武具に意識を乗っ取られ……暗黒歴史を転生者及び翼の目の前で晒す事となる。
『きゃるーん♪!きゃぴきゃぴ!!』
『『『うわああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!』』』
『『『ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!』』』
俺は、その様子を振り替える事無く走り去った。
その後、彼等がどうなったかは報告書のみで確認する。
映像は、周囲への悪影響をかんばみて止めた。ヴィヴィオの教育に、多大な悪影響を及ぼしそうだもんな!なので、書面だけの確認に留めておく。まあ、なんだ……全てが終わった後、神崎と転生者達が立ち直るまでの間中仲良く『orz』の状態でいたらしい。
「フム。じゃ、後は……時折、神崎の肉体を奪って女性らしい仕草を転生者達に見せてやってくれ。ああ、推測ッポイ解説を付けるのも忘れるな?精神汚染や侵食……怯えそうだなw」
『了解であります!!』
『タップリ、可愛がってやんよぉ!!』
「鬼畜の所業だな……」
……………………。
Side:神崎
「助けて!!」
以下、略。
……………………。
現在、俺……如月双夜は、ヴィヴィオの護衛とノーヴェ達の鍛練見学の為、聖王教会の中庭にてマッタリお昼寝中。つか、ここで襲撃してくる様な馬鹿は転生者くらいなモノだし、そうそう簡単に武道派シスターやベルカの見習い騎士共の巡回を抜けて来られる奴は居ないので平々凡々モードでOK。警戒するだけ無駄だ。
それに、何やらリオとコロナがハリーに会ったとかヴィヴィオに自慢している様子が見て取れる。フムフム、あの泣き虫さんはそれなりにDSAAの上位ランカーでもあるから出会えば自慢になるらしい。そう言えば、俺……アイツと因縁があるんだよなぁ?
この世界軸じゃないけど。因みに俺は、またにゃんこモードだよ。
この姿が、ここでは一番楽だからね。色んな意味で、な?
とりあえず、横目でチラチラノーヴェ達の鍛練風景を見つつポカポカ陽気にうとうとし始める。いやー、こんな良いお昼寝日和は中々無いからなぁ?メイン思考は休眠状態にして、サブ思考をフレールくんに繋げ……はい、おやすみなさい。
「………………zzz……」
ノーヴェ主導の元、三組に別れたヴィヴィオ達はそれぞれ己の特訓に邁進して行く。そっかー、覇王っ娘のデバイスはにゃんこになったのか……それで、ヴィヴィオのデバイスはウサギ。パックリ食われないと良いなぁ……捕食者と、非捕食者。絡まって遊んでたら、絶対襲われている様に見えるんだろうなぁ?あ、これ、今度の悪戯に使えるんじゃないかな?それを見た、ヴィヴィオや周囲の反応がとても楽しそうだなぁw。ぶっちゃけ、直前でデバイスを実のあるモノと交換したりしたらどうなるかなぁ?赤い血が、失われた首から噴き出したりしたら……ヴィヴィオの教育に悪いか。下手をしたら、お説教コースですね!OK、なまじリアルな生臭は止めてファンシー路線で纏めた方が良いかな?例えば、にゃんこに咥えられるとクリスの頭が変化する的な?これはこれで、驚くかな?もしくは、頭が巨大化したり超リアルモードになったりする様に調整した方が良いかも?感染ルートで、クリスもにゃんこモドキ化させてみたり?
耳の長い猫とか……需要あるかな?もしくは、ウサギパジャマをにゃんこに着せたりにゃんこぱをクリスに着せたり……やれる事は山程。
ミニヴィヴィオ化とか?
妖精みたいな羽虫……は、無理なので別途小さなヴィヴィオを作る必要があるけど。あ、なのはさんが欲しがるかな?うん、絶対欲しがるよな。ヴィヴィオのウサギパジャマフィギュア。
「…………フェイトちゃんも、かぁ……」
下手をすれば、ウェンディや他の奴等もきゃいきゃい求めて来たりするのでフィギュア系は無しの方向で。アレ、下手をすると際限なく求められる事があるからなぁ。本人の了承とか無視でw。
絶対、ヴィヴィオが泣く。まあ、泣かないにしても拗れて拗ねて長引く可能性があるので、それはノーサンキュウ。フィギュアに関しては、作成しない方向で……その代わり、パジャマは作って三人娘に渡してやろう。もしくは、覇王っ娘も巻き込んで四人でファンシーパジャマパーティーでもさせれば良いや。13歳なら、まだワンチャンイケるハズ。ギリギリの可能性もあるけど……まあ、ヴィヴィオが押し切ってくれるだろう。確か、楽しい事がたくさん続けば覇王っ娘の悲しい古き記憶もいずれ薄れて行くって事だったしな。
ただ、パジャマパーティーが楽しい思い出になるかどうかは知らないけど。いずれは、こんな事もあったなぁ……と言えるくらいにはなるだろう。一生の恥になるかも知れないけど……そこはそれ。ヴィヴィオ達には頑張って欲しい所。
「ん?……んん!?」
これは……シャンテだな。動きが変だけど、何を?その先には、お昼寝中の白い猫……って、俺か。ふーん……ほほぉ?
そして、その遥か後方にはシスターシャッハが居る。
あ、これ……いつものパターンだな。何かしら、悪戯をしようとするシャンテとそれを諌めるシャッハの構図。今回の対象は、俺だけど……バレバレだよ?
『……ヘイ!誰か、俺の変わりに驚かされたい奴は居ませんか?そして、驚かし返したい奴を募集中!自分なら、最高の驚きを与えられるという奴が居れば是非挙手を!!』(念話)
こうして、集った有志の中から選ばれた勇者が悪戯を仕掛けて来るシャンテを逆に驚かせるという結果をもぎ取った。
「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
チャンチャン。
最後の方は、単なる文字数稼ぎです。気にしなくて良いよw。
所で、着ぐるみ系パジャマを着て良い年齢って幾つまでなんでしょうね?着ぐるみは、全年齢対象(仕事含む)なので健康な人はみんな着てOKですけど……パジャマには、年齢対象がありそうです。
フッ……今回は、消し飛ばしてないよ?睡眠後に書くようにしたからな!!それでも、寝落ちはあるんだけどね。いやー、幾らでも眠れる体質って辛いよね。
ハッ!まさか、睡眠時無呼吸症ってヤツか!?とは思ったものの……いつ、息止まってるのかわからないので仰向けに寝ない様にしてるよw。対策としては、まず痩せようとは思ったんだけどね……下手にダイエット宣言すると一日に5~7食程食わされるので宣言は出来ないんだ。自分で買って来て食べる分と、親が買って来て食わさせられるヤツね。で、食わなきゃ良いじゃんって思うかも知れないけど……家の親はおかしな人で、普段は何もしない(家事とか)癖にダイエット宣言すると何かをしようと躍起になるんだよ。
そして、食べろ食べろコールが煩い。なんて言うか、『私がお前の為に買って来てやったんだから食え!』的な?主張をしてくるんだよ。ええ、家に居ると何度も携帯に電話が掛かって来たり……トイレ行く度に愚痴愚痴文句を言って来たりとひたすらこっちが折れるまで永遠に文句を続けられるんだよね。で、食ったら『痩せろ』コールですね。マジ、勘弁して欲しい。何度言っても、改善しないのでサイレントダイエットをしていると……『痩せた?』とか言い出して、ケーキとか甘い物を買って来る様になります。
そして、『食べろ食べろ』コールですねw。普通に、心へし折れます。この鬼畜っプリ……最悪です。泣き落としから始まり、逆ギレされて、説教垂れられて、文句言われて、電話掛けられて、メール来て、ひたすら永遠と食べろコール。因みに、食べなかった場合……それから毎日色んな食品を買って来て食え食えコール。更に、1ヶ月近く『食わなかった』文句を言われ続ける。マジでw。ひたすら、『食わなかった……』と言い続けるよ。地獄だ。なので、痩せようとはしてるけど奴等の前には長時居ない様にしている。下手に一緒に居ると、食べろ!痩せろ!食べろ!痩せろ!コールが始まるからな。で、長期間放置していると今度は『コミュニケーションが……』云々って言い出すんですね?わかります。
じゃぁ、自分でご飯を用意しなければ良い。って事をすると……断食ですね!!一日、二日は当たり前。で、買うと買って来るから買わない様にすると買わないという悪循環に陥ります。あっちが、買う事を考えてこっちが買わないとあっちも買いません。こっちが、買うとあっちも買って来ます。で、食え食えコール。何がしたいんですか?マジ、勘弁。勘弁して下さい。もう、無理。助けて……。
そして、ダイエットを止めたと悟ると……『三日ボウズ、ぷふっ!』と舐めプされます。メッチャ邪魔しておいて、三日ボウズもねぇから!アレされると、殺意が湧きますね。
殺したい、その笑顔……(憤怒)。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。