絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
ーいつもの公園ー
一部の者を残し、大体の転生者がこの世界の延命の為に己の特典削除に応じてくれた。残った一部の者は、特定の条件下の元で特典を起動させない限りリソースを消費しない様な特典だったので他の転生者達の了承もあって残す事に……アクティブ系能力だったからね。起動させても、そんなにリソースを食うモノでも無かったからOKとした。当人達も、自分の能力が他の能力が無いと意味のないモノだってわかってるからコレクター感覚で言ってたみたい。というか、レアスキルでも使えない分類らしい。
「というか、おまけ感覚で願った特典だったからな……」
「なんで、そんな事を……」
「必要だった特典が、先に消された特典だっただけだ。まあ、ソッコー消されたから余程アカンヤツだったみたいだけど……」
「あー、あるある。二つで、事足りたアレだろ?三つ目も、貰っておかないと何かモッタイナイ気分になったんだよな?」
「それな!まあ、だからと言って前の二つを駄目にする能力ってのもアレだったんで関係ないヤツを願った訳だけど……」
「そして、関係ない能力が残ったのだった、まるwww」
「そうそう、オマケ能力なw。放って置けば良いモノを……」
「ホンソレ。空欄にして置けば良かったと後悔している……」
「「「「つか、特典の仕様が鬼畜過ぎて草」」」」
特典の仕様……ああ。最初の特典が、一番強くなる仕様の事か。
でも、それは仕方がないと言うモノ。本来、死後の【願い】というモノは一つだけ叶える事が出来る様になってはいる。
大抵が、『現世の様子を見させて欲しい』と願う者の為に設けられたシステムだったのだが……最近は、来世の為に自分の為にと使われる様になったという。時間の流れって言うのは、ホント残酷なモノだと想うぜ?まあ、最近の奴等は現世に未練すら持たないから現世の事に興味なんて無いだろうし、来世があるなら自分の事を優先し様とするだろう。それが、【転生チート】とか【神様特典】と言われているモノの正体で……実際には、それ程強力な願いは叶わない様になっていた。どっかの糞野郎共が、目を付けなければ……な?言うまでもなく、《旧・神族》の奴等だ。
全く、現世に未練を残した死者のささやかな願いをそんな糞タレなモノに変えやがって……滅びれば良いのに。
人間も、人間だ。現世に未練が無いなら、黙って天国ないし地獄に落ちれば良いモノを『転生とか、出来ないの!?』なんてほざきやがって糞面倒臭ぇ。乗った奴も、馬鹿野郎だと思うが言い出す馬鹿もウザったい。つか、誰だよ!?こんな面倒臭い事を始めた馬鹿野郎は!?社会的にも、人生的にも終わらせてやりたいのに歴史書にすら乗ってないと来たもんだ。もしくは、敢えて乗せて無いだけかも知れないが……報復してやりたいんだけど?
「もしかして、【始まりの魔法使い】だったりして?」
『違うからな!?』
一人、人の和から離れて眺めていると唐突にウィンドが開いてドアップな【始まりの魔法使い】が映る。コイツ、今……俺の事、監視してやがった!?殺すか?
『待て!落ち着け。話せばわかる!』
「というか、今、《時空石》は封じられているハズなんだけど?」
『フッ……力を有り余らせた暇人を甘く見るなよ?』
「……言ってて、悲しくない?」
それ、自分で言っちゃう?言っちゃうんだ……【始まりの魔法使い】の【貴『腐』人化】が停まらない。『力』というか、それ……お金と暇を持て余した貴婦人と同じ状態ですよね?
『聞くな。わかってる……というか、今はとても寂しいんだ』
「……皆、出払っちゃったのか。大騒ぎだね」
『全くな。こっちが、把握してなかった所への襲撃だったからな……上下、蜂の巣を突いた様な騒ぎになっているよ』
「そう、続報が無いなら切るよ?」
『まあ、待て。何の用も無いのに通信を開くと思うか?』
「寂しいんだろ?」
『いやいや、寂しい云々ならもっと前に繋げてると思うぞ?』
「まあ、そうだろうな。なら、サッサと本題に入ってくれない?」
『辛辣過ぎる』
OK。切断するわ。
『あ、待て待て本題に入るから!!……物語の世界は、《オマケ》扱いらしいぞ?つまり、元々狙われていたのが今回持って行かれた世界だった模様』
ん?あっちが、本命だった?それって……?
「……なんか、便利そうなモノでもあった?」
『……そう、思うよな?まあ、あった訳ですが……』
「何?」
『【アウヴァイト】と【ベクトファルト】』
「は?両方とも、希少鉱石じゃん……しかも、兵器運用が可能なヤツ。え、何?アイツ等、また糞みたいなモノ作る気なの?」
『普通に考えたら、そうなるよな……』
その両方共、例の【天子】を精製するのに使われる希少金属の大本である。漸く、殲滅の目が見えて来たというのにまた量産を許しちゃう訳?ホント、舐めてるよね?滅びれば良いのに。
「また、【天子】増産ですか……」
『いや、そうでも無いらしい。俺等も、そう思って休暇返上で出撃したんだが……奴等、【天子】を越える兵器の製造に着手しているらしいのよ。一応、設計図は手に入れたんで魔術師連盟と魔法使い連盟が内容の解明を急いでいるけどな……』
「……【真実の瞳】は、なんて?」
『未だ、存在していないモノは鑑定できないよ。ただ、【呪い】を使った“何か”って事までは視えたらしいけど……』
「ふーん」
つまり、ウチのババア共が関わってる“兵器”って事だな。この間の事を考えるに、【呪い】を主体とした【呪物兵器】でも持ち出して来る予定なのだろう。前は、御先祖様が作った【魔導封じ】だった訳だけど今度は【呪物兵器】を持ち出す模様。構想だけなら、俺が生まれた世界の頃からあのババアの頭の中にあったらしい。ただ、世界の技術がその構想に届かなかっただけで妄想レベルでなら存在していたと言える。それが、《旧・神族》の技術を得て現実化したのかな?だとすると、後々面倒な事になりそうだ。
ん?なんで、俺がその事を知っているのかって?そりゃ、自分をハッピーエンドにしてやる為に色々していた時に知ったからだ。
「また、面倒な事を……」
『まあ、そういう事だからいずれ手を借りるとは思うけど、その時は機嫌良く手を借してくれよ?じゃ、またな?』
「あ、待って!【本体】の使用許可と、《グングニル》の使用申請ならびにウォーティー貸してくんね?ついでに、セレスティアの真名解放の申請もお願いしたい」
『…………は?【本体】は良いとしても、《グングニル》やウォーティーってどういう事だ?お前、今、何してるの!?』
あー、うん。疑問に思う気持ちは、良くわかるけど一度に質問して来ないで欲しい。というか、アレ言ったら別の奴も来ちゃいそうで怖過ぎるんですけど!?
「あー……【泥】が、居るかもしれないんだ」
『はあぁ!?【泥ぉ】!?……ちょ、それ、マジで言ってるのか?てか、ついこの間まだアレに遭遇したばかりだろう!?』
「ああ、うん。まあ、そうなんだけどね……でも、この世界軸って五分前創造で出来た突発型の世界なんだ……」
もし、前々からこの空域に“ソレ”が居たかも知れない故に、世界そのもので『お目覚めアタック』した可能性を示唆するモノだ。
つまり、五分前創造で出現すると同時に眠りに着いていた存在を叩き起こした事を意味する。ついでに言うなら、俺達もその世界誕生に巻き込まれた感じ……本来なら、別の世界軸に落ちる予定だったからな?なのに、この世界軸の誕生に巻き込まれて魔法が使えないなんて状態に陥ったらしい。その結果が、本局貫通のアレで……面倒極まりない幕開けとなったという事だ。
『別に構わないが……本体は、六百秒までにしろよ?』
「十分で、何をしろと?」
『呼ぶのは構わない。だが、使うのなら六百秒が限界だ。ウォーティーは、連絡はするけど必ずしも来るとは言えない。セレスティアの使用申請は受諾しておく。ただし、【泥】が確認出来たら……だからな?』
「それで良いよ。十分だ」
これで、『もしも』の事が起こっても何とかなるだろう。最悪、この世界軸が消滅するだけの話だから何とか出来ると言えば何とか出来る。まあ、怒られるのは覚悟の上だ。後は、何が出来る?
『最悪の事も考えて、里希も呼んで置くか?』
「良い、要らない。今、彼女を呼ぶと余計なのも付いて来るから呼ぶな。これ以上の混乱は、避けたい所」
『なら、希羅でも良いんだぞ?』
「余計に無理だろう?彼女程、多忙な奴は居ないぞ?」
『だが……』
「問題ない。最悪、消滅しても大丈夫な世界だ」
『……はぁ。死にそうな顔で何言ってやがる?』
「そ れ に !……それに、下手に創造主系の存在が関わると色々面倒に成るだろう?それなら、リソースの予備補充を申請するよ。まあ、今回は見送りになるかも知れないけど……」
『……………………』
だが、それもしないつもりだ。この世界は、余りにもリソースを消費し切っている。これじゃ、例え助かっても未来が乏しいままなのは確定していた。完全に、俺の……俺達の足止め扱いで、使い捨て予定の世界でしかない。それは、そこに住まう人々もまた同じ事を意味する。というか、この世界……問題しか無いんですけど?本当に、クソッタレだ。やってられない。
ワザワザ、【泥】の居る場所に世界を造って叩き起こし、足止めの為だけにその世界そのものを犠牲にするなんて酷過ぎる。
しかも、こっちが世界を見限られる様にワザとリソースを使い切って置くとか情け容赦が無い。これは、間違いなく《旧・神族》が絡んでいやがる様子。本当に、ろくでもない事しかしやがらねぇ!
だが、俺は天の邪鬼なんだよ。だから、手の平の上で転がってはやらねぇ。絶対、助けてみせる。この世界を、な?テメェ等の知らない方法で、予想すら出来ないやり方で魅せてやんよぉ?
「……お前さ、バックアップ出来るよな?」
『うわぁ、助ける気だ。コイツ……そりゃ、出来るけどさぁ……』
「じゃ、お前だけ《旧・神族》の手の上で踊ってろよ?」
『カチンー☆!OK、手伝ってやんよぉ?』
「ハハハ、チョロw。じゃ、廃棄された次元を回収して来てよ」
『無茶振り来たぁ!つか、廃棄されたので良いのかよ!?』
言ってみた瞬間、とっても大袈裟なリアクションを取る【始まりの魔法使い】。そんな、無茶振りなんてしてないハズなんだけど……と思いつつ視線を逸らす。ちょっと、廃棄された次元を回収して来るだけの簡単な作業じゃないかw。
「再度、新しく作らせる必要はねぇ。リサイクルだ。リサイクル」
『ハハハ。次元のリサイクル?本気で言ってるんだろうなぁw』
「ついでだから、周辺の世界軸もまとめてくんね?」
『更に、無茶振りブッ込んで来やがった!?』
ついに、頭を抱え始めたけど……まだ、序の口なんだよ?
「え?もっと、無茶振りして欲しい?じゃ、ついでだから適当な銀河も見繕ってくれるかな?」
『それ、一つの宇宙持って来いって言ってる様なモンだぜ?』
「ハッハッハッハw。モンじゃなくて、そう言ってるんだよ。そこに、希羅ブチ込んで天地創造使わせれば何とかなるだろ?」
『使えるモンは使うそのスタンス、嫌いじゃないぜ?』
無茶振りも無茶振り。それを、更に無茶ってみたら呆れられる。
仕様がないじゃないか!新規の次元じゃ、面倒なんだから!!
「既に存在する世界を、新たな次元にブチ込んだら矛盾が酷いから廃棄された次元をリサイクルして使える様にしてそこにブチ込む。多分、それでイケるんじゃね?」
『ハハハ。初めての取り組みで、何が起こるか全く不明なんだが……かしこまりだ。だが、リソース問題はそのままだぞ?』
「うん。【泥】解体したらイケるんじゃね?」
『は?……はあああぁぁぁぁ!?』
「もしくは、リソースに変換してやれば良い」
『ちょ、正気か!?【泥】だぞ!相手は!!』
「誰に向かって言ってるのさ?俺は、絶望ですら対価にして見せた魔法使いだぜ?」
『知ってるけど……出来るものなのか!?』
「出来るんじゃね?絶望が出来たんだから、【呪い】だって【祝福】に出来んだろう?」
『うへぇ……ウォーティーが、喜びそうな話だな……』
「うん。だから、説得よろしくね?」
『へーへ、面倒だが……かしこまりました!』
流石に、【呪い】を等価交換でリソースに変換出来るかは不明だけど。そうでもしなければ、枯渇したリソース問題が解決出来ないのでやるしかない。流石に、煮詰まった《古き堕ち神》をリソース変換しようなんて誰も思わない。だけど、【呪い】だってエネルギーと言えばエネルギーである訳だから何とかなるだろう?
前代未聞で、前例すらないけど【呪い】をリソース変換出来るなら今後の彼等には再利用の可能性が出て来るだろう。
まあ、とても危険でちょっと扱いを間違えれば何もかもがドロドロに融けちゃうけどw。最悪、【呪い】の元を閉じ込めて新たな次世代エネルギーだって言って《旧・神族》に送り着けてやれば良い。きっと、大喜びで受け取って中身をコピーしようと開けて絶望してくれるだろうから楽しみだ。その為には、《古き堕ち神》を一体捕まえなければ成らないだろうけど……皆、手伝ってくれるさw。
嫌がらせは、皆も大好きだからねw。
『なんか、凄い悪い顔をしているんだが……大丈夫か?』
「いやー、次世代エネルギーとして《旧・神族》に送ってやったらと思うとニヤケて来ちゃって……」
『《古き堕ち神》を次世代エネルギー!?……そんなん、面白過ぎるだろうが!?ちょ、誰か《古き堕ち神》捕まえて来てくんね?数が少なくて、どこに居んのかわからないけど《旧・神族》イジメに必要なんだ!え?どうするのかって?双夜が、《古き堕ち神》をリソース変換するって言ってるから次世代エネルギーとして送ってやるのに決まっているだろう!?』
誰に言っているのか、俺と同じ様なニヤニヤ顔でどこかに連絡を入れる【始まりの魔法使い】。だよね!だよね!とっても、楽しそうなネタだよね!《旧・神族》の嫌がる顔が、思い浮かぶかの様だw。でも、ちょっと待って欲しい。まだ、リソース変換出来るとは言ってない。先走られると、失敗した時にフォロー出来ないから【始まりの魔法使い】を止めるも奴は聞いちゃいなかった。
まあ、最終的に困るのは【始まりの魔法使い】なので俺は少し離れた場所から眺めるだけに留める。失敗しても、最悪【始まりの魔法使い】を箱詰めにして送り込めば良いだけなので放って置く事にした。もし、そうなっても《旧・神族》が慌てふためくのは代わりない事なので問題ではないと気が付く。
「つか、そもそも《古き堕ち神》なんて早々捕まらないけどなw」
まあ、捕まえられたとしてもアレが大人しくしている訳がないから、箱詰めなんて無理な話なんだけど……何とかするんだろうw。
でも無ければ、『捕まえて来い』なんて言えないもんな?今は、皆も冗談だと思って笑っているのだろうけど……奴は、割りと本気だぞ?きっと、本当に《古き堕ち神》狩りに行けって言ってる。
ただ、《古き堕ち神》は数が少ない上に無限に広がる次元世界の内外いずれかに潜んで居るので探した所で見付かるとも思えない。
ぶっちゃけ、宝くじを当てるより遭遇確率は低いと思われる。
なのに、こんな短期間で二匹目と遭遇してる俺は付いてないと言わざるを得ないだろう。本当、付いてない。だって、異形系なら未だしも【泥】系の《堕ち神》だぜ?【呪い】としては、ほぼ最強と言わざるを得ない【泥】系の《堕ち神》……最悪だ。無形系の《堕ち神》は、捕まえ難いので面倒が多い。上手く誘導しないと、直ぐ外されるし封印も儘ならない。世界の【外】に追い出すにしても、《術式・グングニル》と《ニーベルヴァレスティ》で挟んで弾く位しか思い浮かばなかった。いずれにしろ、無形系の《堕ち神》を捕らえて世界から弾き出すのは至難の技なので大変だ。山程、魔法や術式を使って隔離して《グングニル》と《ニーベルヴァレスティ》で弾き出せても俺では止めを刺せない。
なので、後は丸投げしてウォーティーの専用武具《セレスティア》で蒸発させるしか思い付かなかった。《セレスティア》なら、俺の《クレッセント・ノヴァ》に匹敵する聖属性で浄化系の最高峰だから何とかなるだろう。《古き堕ち神》が誇る、最大の特徴がその身に纏うありとあらゆる世界でかき集められた【呪い】だ。
それさえ、何とか出来るなら《堕ち神》殺しはそこそこ簡単だったりする。何たって、神々の弱体化スキルを保有しているのだから【呪い】を失っただけの【神モドキ】なんて敵でも何でもないだろう?つまり、そういう事だよ。《古き堕ち神》を最強足らしめているのは、その身に纏う【呪い】だけであって中身じゃないって話。どっかの誰かさんに言わせると、【祟り神】らしいけど……アレは、祟ってると言うより『絶望している』と表現するのがピッタリだ。実際、神々が《堕ち神》に至るのはこの世の理不尽さに絶望しているから!と聞いている。まあ、この事を人間が聞いたら『なら、自分の都合の良い様に世界を改変すれば良い。神様なんだから……』とのたまりそうだけど……管理者の出来る事ってそれ程多くは無いんだよ。それは、古の神々ですら同じ事。
だって、何をするにしてもリソースが無いと何も出来ないんだぜ?
そのシステムは、今も昔も変わらない。ただ、古の神々は《旧・神族》と違って『超』が付くレベルの大真面目な奴等で『不正』の『ふ』の字も起こさない存在だったらしい。最終的には、《旧・神族》の罠に嵌まって【始まりの魔法使い】が作った武具によって消滅したという事だけど……彼等が現在も存続して居れば、現在の世界をどういう風に見ただろうか少し興味がある。叶わぬ妄想ではあるけれど、そんな夢想くらいは許して欲しいモノだ。
「神魔戦争も、元はと言えば《旧・神族》が土地を求めて異界への扉を開いたせいだし、悪魔達を見て『悪』と決め付けた挙げ句侵略して来た!と騒いだせいだとも聞いているけど……」
ろくな事しやがらないな?
そもそも、十分過ぎる土地を得ていた《旧・神族》が新たな土地を求めていた理由が不明だ。それに、何を思って土地を求めていたのかはわからないけどその為に異界への扉を開くなんて……全く、意味がわからない。そんで、出た先の異界で原住民を見た目が醜いからと攻撃する意味もわからない。そこはまず、空気を読んで友好的な態度で話し掛けるのが普通だと思われる。それで、攻撃されたら説得とか撤退とかすれば良いのに、先に攻撃しておいて神々への報告が『侵略者だ!』って言うんだから頭おかしい。
奴等は、本当に好き勝手しておきながら自分達の有利になる事しかしない。本来の神々は、もっと威厳のある生真面目な存在だって言うのにその眷族が欲望と不正にまみれた糞とか……ホント、儘ならない。なんで、生真面目な存在からあんなのが生じるんでしょうね?全く、意味がわからないよ。
そんなこんなで、操り人形だった【始まりの魔法使い】が正気を取り戻して取った策が《クリプス》だって言うんだからややっこしい。因みに、《クリプス》ってのは『境界線』って意味らしい。
別名、『世界と世界を繋ぐ道』とも呼ばれているけど。
「んー、ウィンドを消すぞ?って、聞こえてねぇな?コイツ……」
もう、《古き堕ち神》をエネルギー変換出来るかもって言う情報に首ったけで周りの音も拾えてなさそうなので通信を切る。全く、興味のある事は集中して取り組めるというのにそれ以外の事が全てオミットされるのはどうかと思われる。と言うか、自分から通信して来た癖に通信相手を無視とかあたまおかしい。とりあえず、《旧・神族》の事は【始まりの魔法使い】に丸投げして俺は俺のするべき事をしようではないか!とは言え、転生者達の事は神崎に丸投げしているし、ヴィヴィオ達の方はシャンテとヴィクトーリアの試合が終わった所。転生者曰く、原作通り事が進んでいるとのこと。
次は、ヴィヴィオとミウラの試合があるそうだ。
「見に行ければ良いけど……」
『『『サーセン!!』』』
『『『お世話になっております!!』』』
「まあ、無理だわな……」
『『『ぐずっぐっず……』』』
『泣かせるじゃねぇか……』
『クソォ!この世界の転生者が、クズ過ぎる……!!』
何故か、神崎が報告書を転生者にも見せて泣かして居るんだけど……アレ、職権乱用っていうヤツじゃ無かったか?まあ、それで転生者達の更正が捗るなら良いけど……ガチ泣きの奴がいるんだが!?大丈夫か!?他人を見て我が身を振り替えるとは、良く言ったモノだけど、ここまで嵌まる転生者も中々居ないと思われる。
と言うか、報告書見て号泣しているのはおかしいんじゃねぇか?
とりあえず、号泣している転生者の後ろに回り込んで報告書の中身を確認してみた。すると、何故か最初の終わってしまった世界の報告書を読んでいる転生者がいるんだけど!?
「誰だ、人の恥じに該当する報告書をばら蒔いた奴は!?」
「ハッ!?不味いですよ、Masterに気が付かれました!!」
「兄様が、転生者の更正に必要だと言うから引っ張り出して来たモノを……本人に知られてしまったと!?」
「に、逃げましょう!」
「逃げるぞ!!」
「逃がすかぁ!!」
人の不始末を、転生者に公開していた馬鹿野郎を血祭りに上げるべく逃げて行く二匹を追い掛ける。コイツ等、マジで許すまじ!
ひっ捕まえて、省エネモードで網に放り込んだら遠心分離機に入れて回してやった。もちろん、吐くまで。そして、エレエレ状態になったので網の中に入れたまま神崎に預ける。
「要りません」
「吐瀉物まみれだもんな。わかる。けど、受け取れ!」
「申し訳ありませんが、生物はご遠慮下さい」
「何のネタかは知らんが、受け取って洗ってくんね?」
「……臭いんですけど?」
「知ってる。とりあえず、公園の池に沈めてみたら?」
「鬼畜か!?猫を、水に沈めるとか……貴様は、鬼か!?」
「溺れるだろ!?猫愛好家に殺されるぞ!?」
「猫は、止めろ!祟られる!!」
「なら、君達に贈呈しようか?」
「あ、ごめんなさい。こっちに持って来ないで下さい!」
「美少女だぞ?大好物だろぉ?」
「確かに、見た目は好みですが……ソレは、要らないです!」
『『『以下同文』』』
結局、吐瀉物まみれの使い魔達は神崎の手に強制で渡されるのだった。ついでなので、遠心分離機内のも渡そうとしたけど断られる。まあ、そりゃそうだわなw。
「……《クリアショーン》!!(洗浄魔法) ふっ……また、つまらんモノを洗浄してしまった」
ネタ魔法を使って、吐瀉物まみれの遠心分離機を洗浄する。
「お似合いだなw……」
「何がッスか!?」
「クックックッ……」
《旧・神族》と古の神々の話。昔から、奴等はあんな感じだったんだよ。古の神々は、超の付く堅物で生真面目な輩。でも、愚直過ぎて周囲の者の嘘とかが見抜けないタイプ。【真実の瞳】は、そんな彼等の間違いを正す為に存在するようになったらしい。
【始まりの魔法使い】が、創世記をやる前に存在した世界では一応【真実の瞳】というアイテム(神器)はあったらしい。だけど、アイテムでは使いたい時直ぐ使えないし、あやふやな発言には判断が効かなくて使えないので生物の瞳に融合させられたんだとか。
それなら、人間の感情(感性)や知識(経験)と連動して反応するから【真実の瞳】はより正確に物事を判別出来る様になった。双夜が、見て見ぬ振りをする位に、ね?まあ、個人によってその知りたい事は異なっているから全てがわかる訳じゃないんだけど。
例えば、【鮮血の】なら科学にまつわる真実が見える……とかね?
魔法使いには、魔法にまつわる真理が……とか。そんな感じ。
そりゃ、【真実の瞳】を持つ存在が全知全能であるならば話は別だけど……流石に、全知全能で唯一絶対の神なんて居ない!!!!!
全知(インテリ)は、居るかも知れないけれど……唯一絶対【神】は、居ないと言い切れる。全能では、ただの脳筋でしかない!!し?
確かに、バラせば居そうだけどw。こじつければ、全知全能を体現するのは可能だよ?例えば、生まれたばかりの赤ちゃんとか?何も知らず、動けず、何もわからない純粋無垢な赤ちゃんであれば全知全能と言えなくもない。自分で動かなくても、全部周囲がやってくれる状態だからな……無知無能でも、全知全能と言える訳だ。
寝てても、何もしなくても生活出来るって裏山しい。こうして、ニートは増えて行く。気を付けると良い。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
最近、『怖い話』っていうのをYou○ubeとかで見るんだけど……その中で、自分が作った音楽をアバター(ミ○)にまつわる怖い話を見付けました。まあ、内容は割愛するけど……ぶっちゃけ、これって人形遊びのデジタル版なだけなんじゃ?人形には、魂が宿る的な話があるでしょ?多分、アバターという名の人形に魂が宿って笑い掛けられただけだと思われる。ネットには、悪意が蔓延している事もあってアバターに宿る魂?も悪意の塊だったんじゃ無いかなぁ?もし、魂がデジタル化したとして……ネットの悪意に晒され続けたら悪霊となってもおかしく無いんじゃね?で、そんな悪霊が人に害を成したとして……仕方がないかと思われる。そう言う場だからなぁ……それに、誰もが『何か起きろ!』と念じてる様な場所だぜ?
間違いなく、悪質な悪霊となってさ迷っていそう……。
つか、良く良く思うとああ言う系の遊びって『魂を吹き込むんだ!』的な表現をする事があった様な…………?
アカン、ヤツですやん(恐)。そりゃ、自力で動き出したり意思を持ったりしても不思議じゃねぇよな!!
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。