絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四ニニ話

神崎:

 

 

さて、掲示板で戦姫と影についての情報を得た所で今は未だそれ等と出会って居ない幸運に感謝をする。魔法少女ネタで、障害となる存在は山程居るから目の前に出て来ない事を祈るばかりだ。

そもそも、三つ巴や四つ巴なんてモノは聞くだけで十分!!

目にしたくも無いし、対応する気もない。いずれは、対応する事になるんだろうけど……今は、良いよね?てな訳で、気不味くて居たたまれない場となった秘密基地から逃げ出した俺はマッタリとした気分で鳴海市を散策する。すると、こちらを驚愕の表情で凝視している美少年が目に止まった。そういやぁ、他の事に気を取られてて忘れてたけど……居たんだったね?転生者ェ……。

しかも、ハーレム野郎に濡れ衣?着せられて魔力を封じられた上に社会的に抹殺された奴等がこの地球に封じ込まれているらしい。

まあ、社会的に抹殺されたと言ってもミッドチルダでの社会的立場であって地球での社会的地位は失っていないらしいけど。とは言え、それも時間の問題なんじゃないかな?この間みたいに、月村やバニングスを襲撃している様じゃぁねぇ?

とりあえず、声を掛けてみる事にした。

 

「よぉ?今、大丈夫か?」

 

「あ、新たな転生者だと!?」

 

「もしかして、俺が主人公だ!とか言うタイプ?」

 

「…………アレ?ギルガメッシュだよな?」

 

「うん。セット装備GETしたぜ!」

 

普通なら、雑種呼ばわりされるのが一般的だもんな?そりゃ、常識的な一般人風に話し掛けられると戸惑うのもわかる。だが、転生者の全てがそういうアホじゃないと俺は信じたいので奴の反応をスルーして話を進めてみた。案の定、驚愕の表情で俺を見てる。

 

「ーーーーーセット、装備……セット装備?ああ、うん。そういう考え方もあるな……うん」

 

「イケメンで、お金も楽に稼げて四次元ポケットも付いて来るセット装備だよな?」

 

「あー……うん。言われてみれば、セット装備、だな……色々、間違ってる様な気がしないでもないけど……」

 

彼は、無理矢理納得してみたモノの、納得出来ない色々があったらしく戸惑っているのが手に取る様にわかる。けど、それは気にしないで良いので俺は今一番疑問に思ってる事を聞いてみた。

 

「それで、君は『俺が、主人公だ!』系の転生者なのかな?」

 

「…………そう、思ってた頃もありました……」

 

ああ、うん。改心したというか、ハーレム野郎に人生を潰されて目が覚めたタイプだったらしい。まあ、そりゃそうだよな。

前回の襲撃に参加してた奴は漏れ無く地獄に堕ちた訳なんだから。

ルール・ブレイカーで、神様特典全部失って今や普通の人。魔力はあるだろうけど、封じられた上に追放された奴等だ……まともに生きられるかは、本人次第っていう状況だから、ねぇ?

 

「成る程。まあ、そうだよな……で、ハーレム野郎に濡れ衣着せられて魔力も封じられて地球に追い返された、と?」

 

「あー……そっか。お前も、アイツに会ったんだ……残念だったな?お前も、アイツに人生を潰された転生者か?」

 

「いや、ハーレム野郎を潰した側の転生者だな」

 

「は?ハーレム野郎を潰したぁ!?」

 

「おうよ。なもんで、適当にマッタリ中だ」

 

「マジで!?じゃ、なんでここn…………ああ、そうか。アイツを潰したから、時空管理局に追われて居るのか……」

 

「……………………」

 

そう言えば、あのハーレム野郎をブチのめす為に時空管理局を襲撃して大混乱に貶めた訳だけど……俺等って、追われているんですかねぇ?何となく、あの大混乱のせいで有耶無耶になっている様な気もしないでもないんだけど。

 

「ここに居るのは、俺の意志だぞ?」

 

まあ、俺ではなく師匠の意志だけど。

 

「はぁ!?なんで!?ここじゃ、何も出来ないんだぞ!?」

 

「別に、ヒロインに興味は無いし……原作に関わる意味も無いからなぁ?ヒュッケバインMk-3を愛でるのに忙しいし……」

 

「あ、そっちの人か……でも、モビルスーツ系はインフ○ニット・スト○トス風に変化すると聞いたけど……」

 

「まあ、そうなんだが……実は、アルトアイゼンやヴァイスリッターを貰った奴も居てな?色々、楽しませて貰っているよ?」

 

「成る程。そりゃ、あっちには行けないわな。ジェイル・スカリエッティが居なくならない限りコピー品が出回りそうだし……」

 

「そんな訳で、こっちに引き籠って趣味に没頭してた訳だ」

 

「そりゃ、楽しいわな。OK、納得した……それで、これから原作に関わって行くのか?」

 

「いや、これからも趣味に没頭するよ?」

 

「デスヨネー。知ってた」

 

「そういう君は、戻るのか?」

 

「あー、まあ、そりゃ、戻りたいが……黒歴史を抉られるのはちょっと……それに、恋人が出来たんだ。もう少し、こっちで頑張るよ。ああ、他の奴にもまともな奴は居るからコミュニティに来ると良い。ただ、強硬派が居るから気を付けて」

 

「強硬派?」

 

「一応、ハーレム野郎をブッ潰してミッドチルダに戻ってヒロインをGETだぜ!!とか、イキッてる奴等だよ」

 

「居るんだ、そういう奴……」

 

「魔力封じられて、何言ってんだと思うだろうけど……居なくならないんだよな。そういう奴……」

 

「成る程。じゃ、そのコミュニティってのに行ってみるよ」

 

「ああ、仲間には言っておくからここに行ってみると良い」

 

言って、彼は何かをメモった紙を俺に渡して去って行った。

そんな彼の姿を見送って、あんな状況でも頑張って生きようとしている奴が居るんだなぁと思いつつ、背後から現れた師範代に渡されたメモを渡す。とりあえず、あの転生者の素性と素行調査を依頼しておいた。何となく、後ろめたさと罪悪感はあるけど……言葉だけで、全てを信じられないくらいには俺も揉まれているので致し方なしだ。それに、何となくではあるけれど……俺の顔に驚いていた奴が善良な転生者というのもおかしな話だからな。

多分、黄金律辺りを利用しようと考えたんじゃねぇかと思われる。

 

「ーーーと、思っていた頃がありました。普通に良い集まりだったオチに、俺が人間不振を患っている事を自覚するだけの話w」

 

疑って申し訳なかった事は認めるけど、俺が話し掛けた転生者は疑われても仕方のない人間だったけどね。つか、二重スパイって……そら、直感が働きますわ。しかも、両陣営公認の二重スパイ。

これはもう、全力全開で牽制合戦してるんですね?強硬派と穏健派の派閥争いが目に浮かぶ。そして、師範代達の調べでもその気が強いのは知れた。コイツ等、ミッドチルダに行けないからって原作放っておいて派閥争いやってる馬鹿共らしい。ーーって、どこが良い集団なんだ!?そりゃ、暇なのはわかるけど!!

 

「これ、大丈夫なん?」

 

「まあ、転生者だけの内輪揉めなんじゃないか?……外に、迷惑を掛けている様にも見えないし……良いとおもうぞ?それに、やっている事はまともだ。強硬派は、犯罪者の集まりだけどw」

 

「あー……うん?なる、ほど?」

 

有栖川は、そう言ってたけど……つまる所、強硬派共は電波系サイコパスな集団だが穏健派は常識的な派閥という事なのだろう。

それ故に、資金繰りが悪く俺の様な黄金律持ちの転生者を求めている模様。因みに、強硬派の資金繰りが良いのは犯罪で荒稼ぎしているからであるらしい。もし、あの転生者と出会った場面で俺がギルガメッシュッポイ対応をしていたのなら、俺は強硬派を紹介されてあちらの本拠地に連れてって貰えていただろう。そうなれば、後はこちらの思う壺だったのに惜しい事をしたと大後悔。師匠は、別段問題無いとは言ってくれたけれど。師匠の手伝いをしている俺としては、そのチャンスをモノに出来なかった時点で落第生の烙印を押されても仕方がないレベル。この時程、改心した事を呪った事は無かった。

 

「あー……これが、『押して駄目なら引いてみろ』効果か……」

 

まあ、俺の場合は逆パターン『引いて駄目なら押してみろ』(造語)だけれど……彼処で、押して置けばと思わずにはいられない。

 

 

 

……………………。

 

 

 

とりあえず、二重スパイ君から話が通っているハズなので俺はメモにあった場所に行ってみる事になった。もちろん、菓子折り箱(中身金)を持って怯えた感じでおっかなびっくりその建物に入って行く。まあ、全部師範代の指示だけれどw。

そして、声を掛けられたら悲鳴を上げつつ転がって土下座状態に移行して菓子折り箱を掲げてみた。後で、その時の転生者達の反応をフレールくんの視界を通した記録で見せて貰ったけど……驚いた表情で、口を半開きにしたまま数秒固まってて草が生えた。

しかも、俺の肩に手を乗せ様と思っていたらしく胸元まで持ち上げられ所在無さげな手がフラフラしている。いやー、師範代の指示とは言え申し訳ないッス。その後、ズッシリ重い菓子折り箱を持たされた転生者がメッチャ首を傾げているのも笑いを誘った。

ついでに言うと、余りにもおかしな菓子折り箱に疑問を持った転生者が恐る恐る箱を開けてドン引きしてたけど……大丈夫?と心配に成る程、腰抜け状態でアワアワしていたのが印象的だ。

そもそも、俺を仲間に加えようと考えたのは二重スパイ君だったけれど……その目的は、俺の《黄金律》だったハズなのだが?

だからこそ、菓子折り箱に二千万円詰めて持って行ったのに……何故、ドン引きする!?何なら、一億の方が良かったか?(鬼畜)

その後は、一部の者がメッチャ恐縮状態でアワアワ対応して来るという珍事になってるけど……ヤバい、笑えて来た。そして、浸透する二千万円。浸透すればする程、転生者達の対応がメッチャ丁寧になって行くのがわかるんですが……大丈夫か?穏健派。

 

「大丈夫だ。問題ない」

 

「ブハッ!ちょ、止めろよ。ネタ挟むの!!」

 

有栖川が、チョイチョイネタを挟んで来るのでついつい笑ってしまう。この記録は、一人の時に見るべきだったなぁ?と思いつつ転生者達の慌てっプリを肴にするのだった。つか、二千万円でコレなら一億持ってったらどうなっていた事やら?絶対、まともな対応はされなかったと思われる。よし、今度は十億くらい持って行ったろか?王の宝物庫に入れて置けば、重さとか関係ないからな。

まあ、嵩張るけどそれを目にした彼等がどんな感じになるのかも見てみたい。理性で己を律し、穏健派の活動資金にするのか……欲望に負けて、仲間内で仲間割れするのかとても楽しみだ。

 

「二千万程度で、コレだからなぁ……」

 

「二千万程度……二千万もあったら、遠藤と一緒にサバイバルな生活とかしてねぇからw。つか、普通に大金!!」

 

「二千万……鳴海市郊外に土地と家買って有栖川と住んでるわ」

 

「《黄金律》便利!まあ、日本経済をかんば見て十億もの大金を動かす事はしないけど……一億でも、十分楽しめそうだよな?」

 

「「鬼か!?」」

 

まあ、やったらやったで内部分裂とか始まりそうだけどw。

いや、確実に内輪揉めが始まり内部分裂の危機に見舞われるだろう。それはもう、強硬派も含めて大騒ぎに……そこへ、我々が介入して派閥争いを終わらせるんですね?わかります。ただ、師匠が介入した場合は穏健派や強硬派だけならず転生者全体がてんやわんやになるんだろうけど。そうなれば、彼等は自分達がどれだけ恵まれていたのか理解できると思われる。もし、これで理解出来ないと言うのならただのサイコパスか、それすら理解出来ないお馬鹿という事に他ならない。というか、続々と集まって来る報告書を眺めている内にちょっと面白そうな策略を思い付いてしまったんだけれど……ちょこっと、師匠に話してみる。

 

「師匠。この、索敵系の能力者を潰してからお金の持ち逃げを装ってみたら強硬派とか分裂するんじゃね?」

 

「…………強硬派の資金繰りは……うん。空中分解しそうだな?」

 

「だが、資金を管理している奴が居るから直ぐバレそうだけど?」

 

「通信機等を奪って、サバンナに跳ばせば良い。索敵系の能力者は、能力を削除してしまえば使えないだろうし……やる価値は、十分あるだろうね?」

 

「それにしても、転生者の内輪揉め程度に済んで良かったですね?

 

下手したら、社会現象とかにもなってそうで戦々恐々としてましたよ……」

 

「……………………」

 

何故だろう?師匠が、俺に向ける視線が呆れたモノの様に感じる。

まるで、何もわかってない奴を見る様な目だ。あるぇ?もしかして、俺……何か、重大な見落としとかしてるんですか!?段々、不安感が込み上げて来たんですけど!?ちょ、何か間違ってます?

 

「犯罪行為に走ってる時点で、転生者だけの内輪揉めじゃ無いよね?資金源は、原作住人(モブ)達なんだから内輪に納まって無いじゃないか……」

 

「「「あ!」」」

 

師匠に言われて、転生者だけの内輪に納まって無い事に気が付く。

というか、言われるまで有栖川達も内輪揉め程度にしか思って無かったのが不思議な話である。なので、師匠から見た彼等の派閥争いがどんなモノなのか拝聴させていただく。

 

「穏健派を名乗る者達は放って置いても構わんが、強硬派を名乗る転生者達は排除する必要があるな?コイツ等の資金稼ぎは、原作住人達を食い物にする様なやり方だからオススメしない」

 

そう言いつつ、師匠は使い魔達から上がって来ている報告書を俺達に渡して来る。それを見れば、大麻や危険ドラッグ等の薬物に加え詐欺に恐喝にと幅広い犯罪行為を行っている事が判明した。

ぶっちゃけ、まさか資金稼ぎと称してそんな事にまで手を伸ばしているなんて思っても居なかったから頭を殴られた彼の様な衝撃を受ける。おいおい、人としてやって良い事と悪い事があるだろう!?何、やらかしてくれてるんですかねぇ!?相手が、物語の住人とは言え……ここは、パラレルワールド。普通に、生きてる人間なんですよ!?と言った所で奴等からするとその認識は薄い。

所詮は、物語を成立させる為に存在するエキストラ。居ても、居なくても問題無い利用可能なモブ。言っちゃぁ悪いけど、世界を運用する上で存在するファクター程度にしか思われていない。

でも、そうじゃ無いんだ!と言った所で奴等が彼等を認めるハズも無い。だって、物語の世界に転生しただけなんだから……それが、どんな意味を持ちどういう事を現すのか理解しないのが転生者だ。余程、生前に近い世界でも無ければ基本的にゲームやアニメ世界認識なのがヲタクと呼ばれる人種である。各言う俺も、その辺りが曖昧で師匠から暴露話を聞かされるまでは実感が湧かなかった。というか、暴露話を聞かされても信じられなかったので師匠は俺に【真実の瞳】を使って現実との誤差を埋めたのである。

俺の細やかな抵抗を、ほぼ無理矢理……強制的に叩きのめしたのだった。ええ、鬼畜ですよ?鬼畜!!つか、幻想に憧れるヲタクを現実に引き戻せるアレは正に鬼畜の神業。抵抗すら出来んかったわ!!というか、あんなモン見せられて抵抗も糞もあるかいな!

物語の地球に、リアルの地球をフリジン(融合)させて現実感を持たせた上で理の異なる空間に突っ込むとか頭おかしいから!!

そりゃ、わかるんだよ?魔法の存在する世界なんて、世界の理そのモノに魔法が使える理由があるってのも理解出来る。

だけど、幻想と現実を融合させるとか……それで、物語のあやふやな部分を補うとかおかしくありませんか!?やりたい事はわかる。

わかるんだけれど、その部分にリアルを当て嵌めるのは止めて!そんな事をするなら、最初から最後まで創り切って欲しかった。というか、現実を幻想の代用品として使うとかマジ勘弁。

 

「それじゃぁ、仮想現実でしかないじゃないか!!」

 

「実は、転生と見せ掛けた大規模仮想シミュレーターだった!?」

 

「転生者なんて居ない!平行世界なんて、無かった!!」

 

「だったら、面倒が無くて《神殺し》も暇だったんだけど……」

 

「「「デスヨネー!!」」」

 

だが、ある意味では超現実的な仮想シミュレーターで間違いは無い。ただし、使われているのはVRシミュレーターとか等では無くガチ物の現実らしいけど。その為、本来なら世界の無い場所に世界が所狭しと並べられてて、其々がとても面倒な影響をもたらしているんだとか。しかも、未調整で無整備の放置状態と来たもんだ。それが、どんな影響をもたらすかなんて考えるまでもない。

中途半端に崩壊してて、周囲を巻き込んで連鎖崩壊なんて事になれば最悪……正規の世界をも巻き込んでの大騒ぎになるかも知れないのである。そりゃ、大慌てで調整しに来ますよね。

 

「因みに、放って置くと……どんな悪影響が?」

 

「重力震って知ってるか?」

 

「重力震?次元震では無くて?」

 

「まあ、次元震の前段階だな。重力震は、最初……惑星を震わせる程度の震動でしかないんだけど……放置し続けると空間そのものを震動させるに至るんだ」

 

「空間そのものを……震動させる?」

 

それって、次元震と然程変わらない現象では無いですか?つか、『重力が震動する』と聞くと震動する惑星だけでなく他の惑星にも影響を及ぼしそうに聞こえるけど?んん!?あるぇ?重力震って、惑星が震えているから【重力震】って言うんだよね?

 

「神崎ってば、ホント勘が良いよなw」

 

「…………oh……」

 

首を捻っていると、ニヤリと邪悪に笑った師匠が俺の疑問を肯定して来た。つまり、惑星が震えているんじゃなくて【重力】という概念そのものが震えている現象を【重力震】というらしい。

そうなると、惑星が震動しているなんて可愛らしい現象なんかじゃない。文字通り、『重力』と『空間』そのものが震動しているって事だ。え?重力って、震動したりするんですか!?

 

「普通は、震えたりしないよ?」

 

「ですよね!」

 

「でも、特殊な方法を使えば割りと簡単に震わす事は出来る」

 

「【鮮血の】さんかなぁ?」

 

あの人なら、やりそうだもんな!!

 

「まあ、震わせると言っても一瞬だけであって継続的に震動させ続ける事は出来ないハズなんだけど……複数回、連続で震動を与え続けると継続して震動させ続けられるという事が判明する」

 

「それ、経費どんだけ掛かったんだよ?」

 

「止めろ。絶対、ロクでもねぇ金額が飛んでるぞ?」

 

「穣単位。10の28乗クレジット。因みに、数千年単位で貯金してやったらしい。爆発は、芸術だ!!と本人は御満悦」

 

「聞きたくねぇ……」

 

「馬鹿だろ!?馬鹿だろ!?馬鹿だろ!?」

 

とりあえず、あの人が一番正気度薄いですよね!!

 

「そんな訳で、重力崩壊を起こした世界の影響はその世界だけでなく周辺の平行世界にまで及び……大規模災害へと繋がる」

 

「あはっw。それ、歴史的な話ですよね?ね!極最近の話とかじゃ無いですよね?ね!最近じゃねぇって言えよ!?」

 

「…………まあ、最近の話ではない。だが、資金さえあれば幾度と無く現象として再現出来る災害だったりするんだよなぁ……」

 

「止めろぉ!!考えたく無いのに気が付かせるな!!」

 

とは言え、その資金はそうそう簡単に貯まる物でも無いので、その現象を起こしたくても出来ないのが現状である。それに、それをヤりたがるのは【鮮血の】さんくらいで強大な力を持つ者は基本的に『調整が面倒臭い』という理由で拒否するそうだ。まあ、そりゃそうだよな。そもそも、強大な力を持つイコール世界の調整が出来る人って……その資格持ちって事だから、真っ先に思う事はその現象がもたらす結果とその後に待ち構えている調整である。それを考えたら、何もしたく無くなりますよね!知ってたw。

 

「安定思考が、多いのが現実的だからなぁ……」

 

「【鮮血の】さんの混乱思考とは、相反する訳か……」

 

「つか、科学者の性よ……」

 

「お金モッタイナイより、現象の再現を取るか……」

 

「科学者としては、真っ当なんだろうけど……資格持ちからしたら、テロリストと同義なのか……」

 

【鮮血の】さんによる、安定なテロリスト思考にちょっと安心しちゃう俺。何となく、調教されてるみたいで嫌な気分になる。

つか、あの【組織】には危険人物しか居ないのか!?

 

「重力震。空間震動。重力崩壊。公転軌道から、外れて行く惑星。星系崩壊からの銀河崩壊。次元震、次元断層、世界の終演、と」

 

「あはー。嫌な地震だったな……」

 

「地震で済めば楽ー♪。だがしかーし、世界崩壊の兆しはあったのだよ?それが、重力震だ!!!」

 

「つーか、それがどんなモノか知ってんのかよ?有栖川……」

 

「知らん!だが、震動っつーくらいだから揺れるんだろ?」

 

「知らんのなら、威張るなよ!?」

 

「基本的には、何も感じないよ?」

 

「はは。普通の震動じゃなかったw」

 

「答え聞いてからドヤってんじゃねぇよ!?」

 

何故か、遠藤がドヤ顔してるんだが……師匠が、答えてから勝ち誇ってんじゃねぇよ。つか、なんでボケる奴しか居ねぇんだよ!?

 

「でも、星系崩壊待った無し。あれよあれよと言う間に、冥王星が……海王星が……天王星が……と、太陽系から惑星が離れて行く。そして、最終的には太陽までもが無くなって真っ暗に……」

 

「それ、どんなホラー!?」

 

「そして、最後には誰も居なくなった……とw」

 

「火力発電も、水力発電も諦めて原子力に頼ろうぜ!!」

 

「ホンそれ。それと、長い氷河期の始まりだな……」

 

「太陽無いから、終わりのない氷河期ですね?わかります」

 

「成る程。何もかも、凍っちまうのか……」

 

そりゃ、水力発電なんて使えなくなりますよね。太陽電池なんて、ゴミに成り下がるし……火力発電も、最初は使えるだろうけど最終的に燃やすモノが無くなるか?熱発電と言うなら、マグナ発電も有りちゃぁ有りなんだろうけど……超危険だし?つーか、言い出したのは遠藤だったけど……わかってたのか?コイツ。

 

「氷河期って事は、超寒いんですよね?食物とか、育つんですか?そして、供給が可能なのか……何となく、無理な気がする」

 

「人類少なくなるから、可能ちゃぁ可能だよ?」

 

「それ、滅びるって事じゃ無いんですか!?」

 

「おぉ!?人類、おわた/(^o^)\!!」

 

「終わらせんな!まだ、終わってねぇよ!?」

 

「神崎ってば、人間不振な割には人類を信じてるよな?」

 

「人間不振って言うか、コイツの場合コミュ障なだけだろう?でなきゃ、在宅ワークなんて出来ねぇよw」

 

「まぁね。てか、人類なんて結局死滅する運命なんだから諦めれば良いモノを……何、イイ人ぶってんの?」

 

「見た目、ギルガメッシュの癖に……」

 

「OK。アルトとヴァイス、壊して来るわ!」

 

「サーセン!」

 

「許して下さい!!」

 

唐突に、俺をディスって来たと思ったら師匠がにこやかに巨大なハンマーを取り出して破壊宣言したら二人共土下座した。もう、わかってた癖に余計なボケをかますから師匠が脅しを掛けて来るんだよ。つか、脅しだよね?二人を引き摺って、メンテナンスルームに向かってるけど……脅しだよね!?いやいや、壊して反省させるんじゃなくて強化して乗れなくしてやれば良いんじゃね?

 

「師匠、壊さずにオーバーブーストで飛んだら気絶する様にしておけば良いッスよ?」

 

「任務、了解!」

 

「ちょぉ!?それ、乗る意味無いから!!ごめんて!許して!!お願いだから、乗れなくするのだけは許して下さい!!」

 

「ああ!?重力制御装置外すの止めてぇ!ごめんなさい!ホントに申し訳ございませんでした!なんでもするから許して!!」

 

「え?」

 

「あ!?」

 

「今、なんでもするって言った?」

 

「なんでもするって、言ったよね?」

 

「ゆ、許して……それだけは、ホントに許して……」

 

「どーしよっかなぁwww」

 

「なんでもするんだよね?」

 

「なんて事を……遠藤。お前の尊い犠牲は無駄にしないぜ?」

 

「犠牲にすんなあああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

 




三つ巴くらいなら、なんとかなるけど……複数巴になると、思惑が複数混線するから最終的に行き着く先が誰も予想すらしてない場面だったりするので作者も大混乱ですwww。以前、やった複数巴は最終的に彼等が手に入れようとした惑星が消し飛んで全員が呆然としていたヤツがあったけど……あれが、一番痛快だった話じゃないかな?確か、混線が乱戦で撹乱に暴走したから『喧嘩両成敗』が適応されてヒョッコリ現れたセイビアがスパッと消し飛ばしちゃったヤツですねw。他にも、其々が其々の思惑と望みを叶えようと奮闘したら組織の介入で思わぬ結末にたどり着いた事もありました。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

作者のどうでもいい創作話。

言葉尻を拾われて、TS転生をしてしまったとある男性の話。
設定としては、その転生者は神様転生で神様に『前世は、子供はおろか結婚も出来なかったので、次世では次代を産みたいと望む』なんて言ってしまったが故にTS転生させられた人。60年間も男で、独り身だった彼が突然女に生まれ変わり……高々、十五年程度で心まで女に染まる訳が無いだろう!?バリバリに現役な男認識だよ!?そんな彼が、ナヨッとした顔だけが良い男と恋仲になれるハズも無く……何故か、とあるパーティーのド真ん中で婚約破棄を叩き付けられた。しかも、良くわからない罪を押し付けられて彼が如何に極悪非道であるかを延々と語られ、徹底的に貶められているんだが!?
そもそも、男認識の彼が何故好意を寄せている訳でもない婚約者の心離れに、会った事もない女性に嫉妬してイジメなければ成らないのか!?つか、婚約者が居るのにも関わらず浮気した挙げ句……それを大々的に自ら公表し、それまで居た婚約者を要らなくなったから捨てるんだよぉ?と宣言してるって事に気が付きもしないとか頭大丈夫?というか、浮気してたんですね?その上、婚約者じゃない女性にプレゼントとか色々貢いだんですか?そのお金は、何処から出されたんでしょうね?もし、財務省から受け取ったお金だとしたら横領に当たるのですが……御存知ですか?確かに、婚約者用に予算を組まれてはいますが、それは現・婚約者用に組まれた予算であるので、それを使って他の女性にプレゼントを貢いでいたとしたら……偽証罪、横領罪、反逆罪、姦通罪に当たるので廃嫡確定ですが、大丈夫なんですか?まあ、知った事じゃ無いけど……お疲れ様です。
ただ、こちらとしては男に抱かれる覚悟が決まって無かったので万々歳なのですが……喜んで良いモノか、少し謎だ。とりあえず、これで傷物令嬢になったので暫くは婚約の話も出ないだろうから気が楽ではあるな。なんて、呑気に構えていたらそのまま結婚する事もなく歳を取りまた独り身のまま死に至る。そして、目が覚めたらまた女児で結婚して子を成すまで転生を繰り返す人生が待ち構えていた……って話。ぶっちゃけ、『次代を【産み】たい』なんて言わなければ女に生まれる事は無かった。言葉の綾なのに、それを残酷にも拾ってしまった神様は鬼畜だと言えるだろう。まあ、そんなネタを思い付いたってだけの話です。気が向いたら、書いても良いかもね?www!

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