絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

452 / 592
四二七話

Re:

 

 

幼馴染みズとの交流後、俺はいつの間にか居た師匠に拉致られて何故か【鮮血の】さんの目の前に差し出されていた。おっかなビックリ、ビクビク怯えていると何やら巨大な注射器を持ち出して来た【鮮血の】さんが『尻を出せ!』とか言い出して師匠に殴られている。いや、うん。何かを思う前に、師匠が動いちゃったので思考停止したままですが……『尻を出せ!』って事は、掘られるって事なんですかね?まあ、BL思考は横に置いておくとして通常サイズの注射器で採血された後にポイっと渡されたのが俺専用の秘密基地。

中は、師匠の部屋を除いた今まで通りの施設が入っているらしかった。で、話に付いて行けない俺を放って置いて二人は何やら知らない言語でガンガン話をしている。いや、何故そこで知らない言語!?内緒話をするなら、俺をここから追い出せば良いのでは!?何となく、不穏な空気を感じていると二人の視線がこちらを向いた。そして、何とも言えない目で俺を見詰めつつひたすら訳のわからぬ言語で話を進めて行く。何々!?と思ってたら、唐突に師匠が俺からヒッケ○インMk-Ⅲ(偽)のデバイスを取り上げて【鮮血の】さんに渡してしまった。

 

「フム。神崎君は、これを使ってみて違和感とかなかったのかい?ああ、身体を乗っ取られた云々は関係ないからそれ以外で気が付いた事はあるかな?」

 

「え?いえ、違和感とかありませんが……」

 

「やっぱ、改修されているとは言え本人の専用武具だから大丈夫だったんじゃね?」

 

「そうは言うが、今のと大分違って居るんだろう?」

 

「まあ、技術的なモノはねぇ……でも、武具に宿る精霊はそのままだし大丈夫なんじゃないかなぁ?」

 

「そんな、大雑把な……(汗)。まあ、機能がちゃんと合ってるならボクは構わないけど……本当に、大丈夫?」

 

いや、【鮮血の】さんがそんなに心配して来ると逆に不安に駈られるのですが……つか、そもそも俺の専用武具って《ゲート・オブ・バビロン》の奥深くに入って居たハズなんですけど?何故、貴殿方が持っていてデバイスに仕込めているんですかねぇ!?

俺、それだけが超不思議です。それと、こんにちわ!新たな黒色無双歴史!!俺の人生は、終了いたしました。

翼にもバレて、俺の心はズタボロですよ?嬉しいですか!?

 

「そんな、怨めしそうな顔をするな。別に、お前を貶めて楽しんでいる訳じゃないよ。ただ、精神鍛練はもう一ランク上げるけどな?ああ、それとな?別に、このデバイスに納められているモノはお前の専用武具って訳じゃないぞ?」

 

「へ?そうなんですか……?でも、俺の暗黒歴史は黒色無双歴史へとランクアップしたんですけど???」

 

「あー……黒色無双?ああ。あの、影みたいな色か……」

 

「ハハハ。黒から、漆黒。漆黒から、暗黒。最終的に行き着くのは黒色無双かぁ……その内、絶望歴史とか出て来るのかねぇ?」

 

「そんな事になったら、死にます!!」

 

「ほら、追い詰めるから……」

 

「僕が悪いのか!?というか、そもそも計画を持ち掛けて来たのはセイビアだろう!?何故、僕達が責められなければならない?」

 

「おぉ!言われてみれば、その通りだな!!そうだ。悪いのは、セイビアなんだからアイツに押し付けてしまえ!!」

 

何故、ここでセイビアさんの名前が出て来るのやら訳がわからない。つか、俺の専用武具が《ゲート・オブ・バビロン》から出て来たんですが……しかし、目の前にはデバイスに組み込まれたもう一本の専用武具がある。え?二本目!?

 

「ああ、これ?これは、セイビアが未来のお前から借りて来たお前専用武具だ。剣に宿る精霊も、成長仕切っているから意志疎通もしっかり出来て簡単に了承を得られたよ?」

 

「あんの糞野郎お!!」

 

「みんな、そう言うwww」

 

「いつもの事、いつもの事w」

 

故に、聖セイビアはトラブルメーカーと呼ばれるんだそうだ。

それを聞いて、超納得した。まあ、今回の事と言い俺の『きゃるーん♪』にしてもとんでもない《トラブル》だった訳だし?

そりゃ、《トラブルメーカー》と呼ばれても仕方がないと言うモノだ。つか、未来の俺から専用武具借りて来るとか発想が斜め上過ぎる。そもそも、未来の俺は何を考えて過去の俺にそんな事をしたのか意味不明だ。とは言え、目の前に居ない以上文句一つ言えないので、この話はこの場限りの話となった。

 

「それで、そのデバイス……どうするんですか?」

 

「……どうするかなぁ?」

 

あ、珍しく【鮮血の】さんと師匠が困ってるんですが!?

二人して、目の前に鎮座する俺の専用武具を前に困り顔。流石の師匠達でも、決定されていない未来に跳ぶ事は不可能なんだそうだ。となると、セイビアさんがどれだけとんでもない事をしているのかがわかるって話なんだけれど……色々、残念さが滲み出てて今一把握出来なかったりする。まあ、スゴいなぁ……(棒)。

 

「返して来いと言っても、本人がその気に成らなきゃ返しにも行かないぞ?あのトラブルメーカー……それに、何時の時代の神崎君なのかボクにはわからないし、なぁ?」

 

「結局、あのトラブルメーカーの気紛れに任せる事になるのか……というか、コレ、本当に借りて来たのか?」

 

「デスヨネーw。そう、思うよね!知ってた!!」

 

「勝手に持ち出して来たんだろうなぁ……(遠目)」

 

未来の俺、すまん!まさか、セイビアさんが勝手に持ち出してるとか思っても見なかったから……今頃、専用武具を無くしたとか大慌てしていそうだ。それにしても、あの女の子がそこそこ育っている姿を見るのは少しビックリな話である。ぶっちゃけ、自我が乏しく気弱そうな俺の専用武具精霊と違って、勝ち気でしっかりとした快活そうな少女が俺を見下ろしていた。まあ、見た目はリ○ちゃん人形程の妖精と称した方がシックリ来る容姿だけれど。

現在進行形で、メッチャ睨まれていたりする。まあ、理由はわからないでもない。ずっと、使う事なく《ゲート・オブ・バビロン》の中に仕舞い込み外にも出さないからなぁ……恨まれているんだろう。なので、《ゲート・オブ・バビロン》から取り出した現代の俺専用武具を未来の専用武具の隣に置いて視線を逸らす。

今、俺に出来る事と言えばこんな事しか出来ない。

 

「……良いのか?神崎。お前の専用武具に宿る精霊の性格が、未来の専用武具に宿る精霊と同じモノになるんだぞ?」

 

「あー……まあ、操られるのは困りますが周囲が賑やかになるのは構わないッスよ。むしろ、賑やかな方が嬉しいので……」

 

「ほぉぅ?なら、賑やかにしてやろうか?」

 

「いえ、賑やかなのと五月蝿いのは違いますので遠慮します」

 

唐突に、会話に割り込んで来た【鮮血の】さんの提案をお断りして俺は苦笑いでその場を凌ごうとする。つか、煩わしい系の賑やかさとか面倒臭いので全力で御遠慮いただきたい。

 

「【鮮血の】、やったら……壊す」

 

「……………………」

 

さっきまで、未来の俺専用武具を前にして仲良く話し合いをしていたのに今はもうピリピリとした雰囲気が流れてるという状況に笑いが込み上げて来る。なんで師匠は、忘れた頃に思い出したかの様に敵対行動を取るんでしょうね?まあ、気にならないけど。

 

「とりあえず、お前の専用武具はこのままにしておいて……今は、与えられた物の動作確認をしてこい。あ、後で取りに来るのを忘れるなよ?」

 

チッ。忘れた体で、【鮮血の】さんに押し付ける予定が師匠の一言でパアァになる。まあ、そんな事をすれば今度こそ武具に宿る精霊がへそを曲げて俺との関係が拗れるのがわかり切っているけど……コレばっかりは、ねぇ?魔改造は、受けないだろう。だが、俺達幼馴染みズと同様に精霊にも友達は必要だろう。

 

「因みに、『美女になってから出直して来い』等と言った馬鹿が超自分好みの美女になった精霊にガチ泣きをする結果を得ていたが……神崎は、どうするのかな?」

 

「それは、アイツが馬鹿なだけだろう?」

 

「まあ、そうなんだけどさぁ……オチは、超好みなのに触れないっていう結論に枕を濡らし続けるってヤツな?」

 

目の前で、ファッションショーや魅力的なポージングをされて手が出せない事に嘆く馬鹿がいるらしい。因みに、今は掲示板の住人と化していて……コテハンが、【虚実】と言うらしいって事だけ二人の会話から聞き取れた。つか、掲示板でも遭遇した事ねぇよ。

一応、そういう前例があるから下手な事は言わない方が良いっていう教訓だ。だけど、言うつもりも無ければ言いたくもない。

 

「とりあえず、明るくて元気な子になれば良いッスよ。出来れば、翼が凹んだ時にその明るさで暗い雰囲気を払ってくれる様な感じになれば良いなぁ……」

 

「なんか、切実な想いが聞こえるんだが……」

 

「いつもの事だ。気にするな……」

 

いや、『いつも』って事は無いでしょう!?俺、そんな思いの丈を師匠に語った事は無いッスよ!?そりゃ、使い魔である師範代達には語ったかも知れませんけど……師匠本人には、まだ何も言ってないハズです。つか、それ……師範代達からのリークなんじゃ!?というか、なんで他人がのろけている様子を見てる様な顔をしているんですか!?俺、のろけたりしてないッスよ!?

 

「知らぬは、本人だけってな……」

 

「メッチャ、のろけてる。のろけてるよwww!」

 

「はいはい、【鮮血の】は黙ってな?とりあえず、神崎はソレを試して来い。この馬鹿の相手は僕がしておくから……」

 

「うッス。了解であります!」

 

師匠に敬礼して、何故かテンション上げ上げな【鮮血の】さんを放置して俺はその場から逃げ出す。何故かわからないが、テンション⬆⬆な【鮮血の】さんが段々殺気立って行くのが怖かった。

 

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

そして、【鮮血の】さんのラボ?にあるちょっと大きめな倉庫?演習場?に来た俺は預けられた秘密基地のテスト運用を行う。

いや、『至れり尽くせり』とは正にこの事だろう!と思う程に至れり尽くせりな秘密基地にちょっと感激する。つか、これ程の完成され切った施設もそんなに無いと言わざるを得ない。

 

「ウォシュレットなのに自動洗浄付で、自動メンテナンスも出来るとか……ナニコレ!?いや、トイレ一つ取っても全部自動とか嬉し過ぎでしょ!?それに、俺のデバイスくらいだよ?精密機械って、なのにメンテナンス施設の充実ップリと来たら……w」

 

これ、最新のISだったとしてもメンテナンス出来るんじゃね!?と思ってしまう程に高性能だった。いったい、何を想定してこんな高性能な施設を作ったのかはわからないけど……【鮮血の】さんは、いつも通り【鮮血の】さんなんだなぁと思う。いや、本当に『【鮮血の】さんだから』という一言だけで全て片付いてしまうパワーWordに成り掛けているんですが!?つか、草生える。

 

「ちゃんと、翼達の部屋も用意されてるし……とよう不明の部屋が幾つか。中は、普通の部屋だから俺みたいなのが増える予定なのかな?……」

 

もしくは、保護した転生者ーー鉄みたいな奴の部屋かも知れない。

今回、有栖川達を保護した時に部屋が無くて困ったのは否めないから……俺の部屋で間借りしてた……その為に作ったと思われる。

とりあえず、俺や翼を含めても20近い部屋が完備されていた。

 

「サクッと、見て回ったけど……四階立ての建物が、四次元ポケットに収まっている感じだな……」

 

中で、普通に過ごせる事から何らかの方法で時間が進んでいるみたいだけれど。ドラ○もんが持ってた、四次元ポケットとは違うかも知れないけど……それに準ずる、空間庫である事に違いは無かった。まあ、俺には技術的な事はサッパリなので【鮮血の】さんスゲー!!で問題無い訳だけど、コレってアイテムBOXなのか四次元ポケットなのかは教えて欲しい所。師範代に聞いたら、教えてくれるかな?いや、座学を増やされそうだから諦めるか。

 

「つか、もう居たりするんだろうか?居ないよね……翼の護衛してるよね?OKOK、考えるのは止めようか……」

 

多分、居ない。気配も無いし、目の届く範囲に影も形も無いからまだ来て居ないと思いたい。だが、いつの間にか現れるので気が気では無かった。とりあえず、渡された物の確認は終わったのだから師匠達の元へと戻ろうと秘密基地から出て回収する。そう言えば、師匠の秘密基地を回収する事は出来なかったけど……コレは、回収出来るんだな?まあ、俺用だと渡されたんだから当たり前なんだけれど。やはり、その辺りの認証方法も気になった。

 

「そう言えば、コレ……師匠の魔工技術なんだろうか?科学技術じゃぁ、再現できないシステムも積んでるよな?」

 

「はい。それは、Masterの技術で作られていますよ?兄様」

 

「うおっ!?って、居たのか……リリィ」

 

「今、迎えに上がりました。兄様」

 

「迎えに?……え、何かされる予定だったのか!?」

 

「…………ふふふ。本当に、勘が良くなりましたね?兄様」

 

白い方のセイバーなのに、浮かべた笑みはとても邪悪ッポクてちょっと引いてしまう。まさかとは思うけど、黒セイバー……オルタの方じゃねぇよなぁ!?

 

「既に、区画の方が入れ替えられてちゃんとしたルートを辿らないと失敗作のゾンビ溢れるバイオハザード区画へと辿り着く事となったでしょう……」

 

「え……それって、無報酬でゾンビを屠れとか言うつもり……とか?もしくは、師匠を無償で使うって計画だった?」

 

「そう、ですね。その予定もあったんでしょう……ですが、私が送り込まれた以上それはあり得ません。では、兄様?《チェンジ・リング》にてこの場から脱出しますね?」

 

「うッス。お願いします!」

 

という訳で、俺と師範代(リリィ)は《チェンジ・リング》によって師匠達の目の前へと転移した。師匠は、普通に歓迎してくれたけど【鮮血の】さんが派手な舌打ちをしたのを見て思わず安堵が漏れた。つか、機動戦士ガン○ムのアム○みたいに『ちぃいぃぃぃ!!』なんて言い出す人を久しぶりに見たわ。ヲタク仲間に、そう言う事をする奴は居たけど……ここまで、本気で悔しがる人も初めてです。いや、その気持ちはわかるけど!!

 

「タダ働きは、嫌です……」

 

「なら、報酬出すから片して来てくれる?」

 

「駄目だ。下手に行って、二次被害が起きる可能性があるからな。これ以上、被害者を悪戯に増やすなよ?【鮮血の】!!」

 

「あ、《神殺し》もゾンビに成りうるんですね?なら、報酬を貰ってもしたくありません」

 

もしくは、それが居る施設を切り離してゼロ次元の海に流してしまえば良い。ただ、それをヤるとゼロ次元がちゃんとした世界に成った時にゾンビ在住が可能な世界になるらしいので出来ないとのこと。しかも、噛まれたり引っ掻かれたりすると感染して自らもゾンビになる世界ーーもしくは、そういうゾンビが無から湧く世界になるらしい。なので、下手な事は出来ないと師匠が言っていた。

だから、俺はその『下手な事』を口にする事なく専用武具を回収して《ゲート・オブ・バビロン》へ仕舞う。ちゃんと、交流出来たかな?そう思いつつ、視線を未来の専用武具に向けると何やらとても不満そうな顔をしていた。

 

「……………………」

 

なので、《ゲート・オブ・バビロン》に仕舞おうとしていた専用武具をワザと出したり仕舞ったりを繰り返す。すると、未来の専用武具に宿る精霊ちゃんが出したら喜んで仕舞うと不機嫌になるを繰り返す。成る程、良くわかる構図ですね。でも、こんな危険物そうそう表に出していられないんですわ。下手に出しておくと、人の精神を乗っ取って暗黒歴史を立ち上げるわ……ちょっと魔力を込めて、本駆動させたら太陽系を消し飛ばそうとするから怖くて使えない。それなら、多少の不満はあるだろうけど《ゲート・オブ・バビロン》で封印した方がこちらとしても扱いに困る事もない。ぶっちゃけ、威力が高過ぎて使い勝手が悪いのである。

 

「悪いけど、強過ぎる力は災いに成りやすいんだ。特に、人の世界で君を使う事は出来ない。神々と、殺り合うなら未だしも……対人戦では使えないんだよ……」

 

とりあえず、とても不満気な未来の専用武具に宿る精霊と視線を合わせてその旨を伝えると複雑そうな顔をしていた。

 

「武具に宿る精霊も、その事は十分に承知の上だ。それでも、お前の宝物庫に仕舞われるのは不満なんだよ」

 

「意識ある武具ってのは、使われるのが大前提のモノだからな……使ってくれない主人は、ストレスの捌け口に使われたりもする」

 

「でも、太陽系を消し飛ばそうとする力は要らないッスよ(苦笑)」

 

「は?太陽系を消し飛ばそうとする力?」

 

「神崎、神崎。【鮮血の】は、まだそこまで武具の力を引き出せないから……言っちゃ駄目だよw」

 

「は?いや、普通に消し飛ばし掛けましたけど……」

 

「……………………」

 

えっと……アレ?

 

「し、師匠?どういう事ですか!?」

 

「あー……まあ、なんだ。自分専用武具の力を引き出せる条件って、担い手がどれだけ心技体を鍛えているかに依るから……ね?」

 

対して俺は、師範代や師匠からガチ目に鍛えられていたので比較的にヤバいレベルの力を武具から引き出せたのだそうだ。つまり、全ては師匠達のスパルタが引き起こした事件だったらしい。

 

「良いか?精霊ちゃん。君が、宝物庫に閉じ込められる原因を作ったのはこの人達だ。絶対的に俺が悪い訳じゃないぞ?」

 

『コクコク』

 

良くわかった!と、何度も頷いてくれる専用武具に宿る未来の精霊ちゃん。現在の精霊ちゃんは、今一わかって無さそうなので成長した頃に再度告げるべきだろう。まあ、それがいつになるかはわからないけど。だが、最初がアレだったのは間違いなく師匠の責任だ。お陰様で、得なくても良いトラウマを植え付けられてしまった。というか、俺が警戒していたのは『きゃるーん♪』状態で太陽系を消し飛ばすレベルの力を使ってしまうんじゃないかっていう心配からだ。だって、身体を乗っ取られて居るんだぜ!?

そりゃ、最初は身体を乗っ取られたからっていう理由もあったんだ。だが、武具の持つあの力を見てからは……この精霊が、俺の肉体を奪ってその力を振るうんじゃないかという恐怖があった事は否めない。だからこそ、俺はこの子を《ゲート・オブ・バビロン》の奥深くに封印する事にした訳だからな。

 

「ぶっちゃけ、俺の精神をノックアウトして肉体を乗っ取られ……しかも、あの威力だろ?普通に、封印処置しますって……」

 

「まあ、肉体を奪われた上に世界を滅ぼすクソッタレな話はあるあるだからな……特に、あの世界の日本出身者なら真っ先に考える話だろうし……」

 

「呪われた武具とか……某有名ゲームでは、普通に出て来る話ですからね。しかも、バーサーカー状態でコントロール効かないとかあるあるデスヨネーw」

 

「RPGか……そう言えば、そんな感じの武器防具があったなぁ……んで、うっかり装備して解呪したら別物になってステータスが下がるんだろう?知ってる」

 

「アレ?なんか、俺が思ってたゲームと違う気がする……?」

 

多分、師匠が言ってるのは間違いなくRPGだとは思うけど俺や【鮮血の】さんが言うモノとは全然別物だろう。つか、【鮮血の】さんの認識は『○F』とか『ドラ○エ』系のゲームで……師匠のは、マイナーな奴じゃないかな?……一発芸的な当たりモノ?

 

「そう言えば、コイツ積みゲーを下からプレイする奴だったわ」

 

「それは……普通なのでは?」

 

最新バージョンから、プレイすると過去のゲームがつまらなくなるから過去ゲーからプレイするのは極一般的な行動だと思われる。

各言う俺も、プレイするなら新しい奴よりも古いヤツから消化するからな。下手に、最新バージョンのゲームからすると古いタイプのグラフィックがゴミに感じられてつまらなくなるので、先に前作から消化して次回作をプレイする様にしている。というか、この間フルダイブ型のVRを体験してから一般的に出回っているゲームがゴミに見えて困る現象に苛まれていたりするんだ。

まあ、【鮮血の】さんに相談したら解決したけど……あの体験は、とても新鮮だったと答えて置こう。で、どうやったかと言うとやりたいゲームソフトを購入して来て【鮮血の】さんに渡すだけである。そうすると、【鮮血の】さんがそのゲームをVR化してくれてフルダイブ型のVRでプレイ出来る様になるって訳だ。時間も短縮できて、超楽しい♪!技術的に、どうやってるかはわからないけどゲームを渡してから一時間程で完成するから待ち時間も少なくてとっても楽しめる。

 

「そう言えば、神崎はもう3DゲームのVR化は試したのか?」

 

「ええ。最高のグラフィックで、そこそこ遊ばせていただいてますが?何か、問題でもありましたか!?」

 

「いや、あの無駄に高性能なVR化を体験したのなら問題はない。だが、苦言は言わせて貰うぞ?【鮮血の】……神崎にVR化させたゲームで遊ばせるのは止めてくれないか?」

 

「ええー!?そんなぁ……メッチャ、喜んでくれてたのにぃ~」

 

「すまんな?だが、量子コンで悪戯に他社製品のゲームをVR化しないでくれないか?色々と、クレームとか来ているらしいぞ?」

 

「おぉぅ……それはまた、とっても面し……じゃ、無かった。楽しそうな話だね?……戦闘とか、出来るかな?」

 

「別に、先方さんはお前に喧嘩を売っている訳じゃないぞ?」

 

フムフム、成る程。【鮮血の】さんにクレーム入れると、喧嘩を売っている事になるのか……そりゃまた、酷い勘違いだな?しかも、当人はヤル気満々で戦闘まで視野に入れてると来たもんだ。

こりゃ、喧嘩を売ったゲーム会社はメッチャ叩かれるんじゃね!?

等と、思っていた頃もありました。でも実際には、叩かれるのは【鮮血の】さんの方でゲーム会社の方は損害賠償を受け取れるのだそうだ。因みに、【鮮血の】さんが某ゲーム会社に社会的にフルボッコにされた後『報復だあ!』と喚いて師匠に頬っぺをつねられていたけど……反省した様子は見受けられない。やっぱり、【鮮血の】さんはどんな事があっても【鮮血の】さんなんだと思われる。

つか、この人達が変わる様な事があるのだろうか?いや、無い!間違いなく無い!!今まで、ほぼ変わらなかったんだ。

これからも、このままの性格で日々を過ごすのだろう。

 

「何か、とても失礼な事を考えている気がする……」

 

「お前の存在よりかは、マシだろう?」

 

「ちょっと、今……存在自体が失礼って言わなかった!?」

 

「言ったけど?フン。まさか、違うとか言い出すんじゃないだろうな?おいおい、勘弁してくれよ?お前は、間違いなく存在自体が失礼だからwww」

 

「ムキィー!!失礼なんかじゃないやい!!そんな事を言い出す双夜の方が圧倒的に失礼だと思うけど!?」

 

「OK。その喧嘩、買ってやるよ。で、どの黒歴史を公開して欲しい?それとも、二百年程前にとある世界で思わず浮気しちゃったラーナちゃんの情報を悠久辺りにリークした方が良いかな?」

 

「ごめんなさい。許して下さい!それだけは……それだけは、勘弁して下さいませんか!?」

 

「えー?お前が、売って来た喧嘩だろう?僕は、それを買っただけだぜ?ああ、ここからは未確認なんだけれど……あの時に撒いた種が、うっかり発芽しちゃったらしいぞ?」

 

「ーーーーー」

 

唐突に、固まった【鮮血の】さんはそのまま斜めに傾いて行って最終的にパタリと倒れてしまう。しかも、何故か真っ白に燃え尽きた状態でだ。というか、【鮮血の】さんに恋人って居たんだ?という情報の方が気になっていた。だって、【鮮血の】さんだぞ?

あんな、自由人に恋人が居るとかちょっと考えられないんですけど!?それに、『撒いた種』って何の事だ?

 

「因みに、【鮮血の】に恋人は居ない!だが、ストーカーは居る」

 

「は!?ちょ、ストーカー!?」

 

「しかも、彼女は闇落ちした病んデレだ!!」

 

「おぉぅ……つか、それ、すずかさんと代わらねぇw」

 

「…………そんなストーカーに、子供が出来たなんて言ったらどうなるかなぁ?」

 

「え……こ ど も ぉ !?」

 

『撒いた種』って、そういう話かよ!?

 

 

 

 

 




鮮血の……發春(ハツハル)には、恋人こそ居ませんがストーカーは居ます。以前、SAOモドキ世界で『里希』というキャラが發春の恋人的な存在と言ってたかも知れませんが……彼女は、護衛である『初』に引かれているので發春の一方的な恋ですね。告白はしていますが、一度断られて居るので恋人関係ではありません。まあ、それでも諦め切れなくて何度もアタックしているのですが……結果は、言うまでも無いですね。發春は、ぶっちゃけると巨乳好きなのでストーカーちゃん(貧乳)は全力で嫌っています。なんで、ストーカーちゃんは闇落ちして病みました。隙あらば、發春を拉致ろうとするので發春にメッチャ嫌われています。流石に、見た目が良くても巨乳じゃない女性は嫌いな奴(クズ)なので割りと力付くで残酷に排除したりもしますね。でも、相手は不老不死。殺した所で排除出来るハズもなく延々とストーカーされています。で、今回。双夜がリークしようとしたのは『悠久』というキャラ。ストーカーちゃんとは、別のキャラではありますが……恋ばな大好きな乙女ちゃんです。
ぶっちゃけ、そんな相手に情報をリークしたらどうなるかくらいわかるだろう?え?わからない?恋ばなってのは、他人と共有するモノなんだよ。皆で、情報を共有してキャーキャー言うのが恋ばなだ。ハハハ。恋ばな大好きな乙女に恋の情報渡したら……あっという間に女性の間で共有されてストーカーちゃんに伝わるつーのwww。ストーカーちゃんからしたら、自分が好きな相手の情報を他人から聞かされた挙げ句に隠し子が居たって事になるからスッゲー切れそうだよね!!結論、刃傷沙汰間違いなしですよね!!www大草原www。という、やり取りだったんだよwww。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

作者のどうでもいい話!

そろそろ、定番化して来たかな?『作者のどうでもいい話!』
まあ、あとがきなので適当に作者が面白いかも?と思った事をつらつら語るだけの場となっているんだけど……たまには、本編に関係?する話でもしようか?
例えば、双夜の手元に最終的に残るのは『紫天の書(魔改造バージョン)』のみです。そうですねぇ……『レイジングハート』は、如月双夜(仮)が手に入れる事になっています。ああ、因みにこの事は確定事項であって『予定』とかではないですね!
『なんで!?』と聞かれても、既に決まった事なので変更はありません。『バルディッシュ』も『クラールヴィント』も売約済みだったりします。正確には、デバイスそのものの貸し出しであって売り捌いた訳じゃ無いよ?要は、中身のプログラムが売り捌かれただけかな?なんで、データさえ抽出されたら皮だけは変換されます。
ただし、『レイジングハート』は異なる。如月双夜(仮)に引き渡される。『レイジングハート』は、本当に如月双夜(仮)の持ち物になります。返還される事はありません。本気で、如月双夜から如月双夜(仮)に譲られた、のです。
理由は……『物語の世界に転生した者の中に、如月双夜(仮)の世界の魂が居たから』かな?まあ、世界設定の話になるから本編で語られる事もあるだろう。ここでは、語らない事にして置こう。
でだ、如月双夜の所有物である『レイジングハート(魔改造バージョン)』が如月双夜(仮)に渡った理由は、如月双夜(仮)の世界から物語の世界へ転生しちゃった奴が居たらしい。
もちろん、オリジナル・ソウルが、である。
それで、如月双夜(仮)は【宮使い】の《神殺し》をやっているのだが……それとは別に《境界の守護者》なるものもやっているのだよ。簡単に言うと《境界の守護者》とは、『世界と世界の隔たりを守護している者』って事なんだが……その業務の中に『迷い人の捜索』というモノがある。要は、異世界へ落ちた存在の捜索をしなければ成らないという悪夢の様な業務が……つか、何が悲しくて宇宙(次元)のどこかに落ちた?豆粒一つを探し出さにゃならんのだ!?
砂漠程度ならまだしも、次元の海に落ちた豆粒だぞ!?
ふざけんな!!完全に、終わりの見えない捜索じゃないか!?
しかも、転生してたら姿形が変わってますよね!?
下手したら、記憶すら無いですよね!?
いや、それ、なんて地獄!?
本人すら覚えていない人材を捜索しろとか鬼畜かよ!?
まあ、探すのは魂なんだけどなw。兎に角、世界をまたいで移動するモノが物質であれエネルギー体であれ……『またぐ行為』事態が、駄目なんだよ。禁止されていると言って良い。だから、如月双夜(仮)が動いているんだけど……まあ、他にも居る《境界の守護者》も忙しそうに動いている。人手不足だから!!!!
それで、『じゃあ、その人材を見付けたらどうするの?』って事になる訳だけれど……まあ、本人に意思確認をして異世界で生きるか元の世界に生まれ直すかの二択を与えられる。異世界で生きるのならば、元の世界に在る住人権ーーーあ、この住人権ってのは人間が作ったモノでは無く《魂》がどこに所属しているかを表す為の権限のことーーの移譲とか色々な手続きを行う必要がある。
それをする為に《境界の守護者》は居る。いや、執行の為に居る訳じゃ無くて必要があるからこそ《境界の守護者》という役職がある訳なんだが……それを如月双夜(仮)は、副業感覚でやっていてだなぁ?そのついでに、本業を全うするという訳のわからん事をやっているんだよ。正に、如月双夜と同種類の人間なんだ。仕事を趣味にしてる奴って事ですよね!知ってたwww。
まあ、だからって『レイジングハート』の譲渡なんて必要無いだろう?と言われるかもだけど、必要となるのは架空や幻想と呼ばれる世界から如月双夜(仮)が生きる世界に物を持ち込めるのかであって如月双夜と連絡を取り合えるモノと言われたら……元々、架空?幻想?世界にあった『レイジングハート』くらいしか無かったんだよ。
その他は、貸し出し中だったし直ぐには取り戻せない状態だったから……ぶっちゃけ、『紫天の書』なんて渡したら中に居る人達が黙って無いからw。だから、泣く泣く『レイジングハート』を譲ったって訳だ。守護騎士として、見た目12歳くらいのなのは、はやて、すずか、アリサ、ユーリが居る訳だし、ねぇ?理由は、いずれw。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。