絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
「合コンのお誘いに来たん…です、がぁ……」
いや、メッチャ怖いんですけど!?
セイビアさんの案内で、総務部に来た俺は真っ先に用件を口にした訳なんだけど……瞬間、ギラリっと殺気の籠った視線で睨まれてしまった。いやぁ、恐ろしいですね!見た目、綺麗なお姉さん方が超殺気立って睨んで来るって光景は早々ないですよ?
「待った待った!神崎、いきなり本件を伝えるんじゃない!言っただろう!?ここでは、寝とり寝とられは禁止なんだ。恋人の居る君が、合コンとか言ったって相手にされる訳がないだろう!?」
「あ、俺じゃないッス。俺の幼馴染み達と、合コンしませんか?です。すいません……ちょっと、気が逸りまして……」
「成る程。そういう事でしたか……こちらも、話も聞かずに睨んでしまって申し訳ありませんでした」
そう言って、頭を下げてくれたのは総務部課長のサリエル(天使族)さんだ。見た目は、種族名に恥じぬ天使そのものでどう見ても肉食系のお姉さんには見えない美女だった。だがしかし、何を隠そうこの人こそが総務部で一番の古株である恐怖のお局様である。
いやー、人は見掛けに寄らないとはホント……恐ろしい話だ。
「あ、後、その合コンで依頼もあるんです。俺の幼馴染みで、有栖川って奴がですねぇ……良く、地雷を踏み抜いて後始末を友人に押し付けるんですわ。なんで、ガッツリお仕置きして欲しいんですけど……可能ですか?」
「…………それは、私達を使って、という意味でしょうか?」
「気に入ったなら、食って貰っても構わないッスよ?」
「おぃ!?幼馴染みだろ、そんな事をお前が決めて良いのか!?」
「ふふふ。ヤ○ザの娘に手を出して、その後始末を友人に頼んで逃げる様な奴ですよ?その後始末をし終えたら……今度は、マ○ィアの愛人に手を出してて居なくなってました。その時、生まれて初めて銃撃戦に巻き込まれましたよ。しかも、後始末をした友人の名で遊んだからその友人も巻き添えになって、共に火消しに駆り出されるなんて地獄初めて体験しました。ついでに、悪徳政治家の娘を孕ましてその後始末も押し付けられましたよ。何が悲しくて、悪徳政治家退治を俺等がせにゃならんのですか!?」
「うわぁ……女の敵かよ?お前等、苦労してんなぁ!?」
「女の敵、理解しました。クズですね!!」
本当に、あのボケは本当にクズである。特に、女に関してのみ最悪のクズなのだ。下半身が緩いと言えば、良いのか……兎に角、関わる女全員がどこか後暗い所のある女ばかりでマトモなのと付き合ってた事が無いと言い切れるレベルで不運なのである。
それにより、こちらにも飛び火してその火消しをさせられる事が良くあった訳だけど……そういう時に限って、逃げ足が速かったりする。いや、本当に逃げ足だけは早い。
そして、今や……ISや魔法を手に入れて、やりたい放題できる様になった訳ッスよ。放置して良くなった分、亮の苦労は減ったと思いたいが……はた迷惑な輩である事に代わりはないのである。
そんなアホが、『合コンしたい』とか言い出しました。なら、ヤることはただ一つ。先に、火元に成りそうな女性をこっちから提示して被害を抑えようと言うのだ。その為に、それなりの綺麗所を用意して目移りしている所へ地雷をブッ込もうと言うのである。
「ぶっちゃけ、それなりの綺麗所を……と、思っていたが予想を裏切られたなぁ?【組織】の男って、贅沢じゃね?」
『『『おぉ……っ!』』』
「神崎くんは、良い子だねぇ……」
「策を労している分、悪い子ですが?」
「腹黒いのと、悪い子は別物だよ。それで、どうする予定なんだい?当然、ただ合コンさせる訳じゃないんだろう?」
「当たりは、一人で良いです。まあ、それを引くなら放置で良いです。でも、引かせないで下さい。彼には、痛い目に遇って欲しいので当たりを引いたと思わせて搾り取るなり心をへし折るなりしていただきたいんです」
「君は、鬼だなぁw。搾り取れとか、心をへし折れとか……かなり、鬼畜な事を言ってるぞ?」
「知ってます。でも、師匠はもっと悪辣でしょう?それは、セイビアさんも御存知なのでは?」
「……………………」
「ふふふ。バレているみたいですよ?」
内容は、知りませんよ?でも、何か悪巧みをする時はセイビアさんか【鮮血の】さんが関わっているのは知っているってだけ。いつ、どんな状況で、それを行っているのかは見た事はないけれど……悪巧みをしているのは知っているのだ。態々、報告してくれる人達が居るからな。しかも、悪巧みの全てが終わった後で。
「そっちは、全勝しているんだろう?」
「…………誰に訊かれたんですか?」
「師匠と、使い魔からだな。暇潰しで、ペラペラ教えてくれるんだよ。【組織】ネタは、面白いですよ?」
「……………………」
「……………………」
「情報漏洩に当たるかも知れませんが……」
「「はぁ……」」
知っています。わかっていますとも!でも、それがあっても面白いんです。とても興味深く、とても楽しく聞かせて貰ってます。
何はともあれ、総務部の協力は取り付けられたので写真を一枚撮らせて貰ってから帰宅する。まあ、帰宅まではセイビアさんと一緒だけれど。つか、【組織】に来たのって元々幼馴染みとの交流の為だった気がするんだけれど……主旨代わってません?
「思えば、遠い所まで来たもんだ……」
「え!?……今度は、何を企んでいやがるんだ!?」
「いやいや、元はと言えば幼馴染み達との交流が目的だったのに、どっかの馬鹿のせいで合コンですよ?合コン!!」
「あー……そう言えば、そうだったな……」
「なんで、こんな所に来てまで合コンの世話なんざせにゃならんのですか!?自分で、勝手にやれよ!?」
「で、勝手にやらせた結果が……ヤ○ザの娘に、マ○ィアの愛人。悪徳政治家の娘……と?」
「未成年の頃は、不良の彼女とか、暴走族総長の女とか……ちょっと、ヤバい所のお嬢さんだったり、したんですけどね?」
「…………呪われてるのかな?」
ロクな女に、引っ掛からねぇな?あの馬鹿は!!そりゃ、セイビアさんが呪いかと思う程度には呪われていそうだよ!!
だが、これは奴の好みの問題だ。決して、呪いとかではない。
「最悪、師匠を足りない数合わせに使われたりして……」
「協力は、惜しまない。こちらからも、独身貴族を出そう。きっと、みんな喜んで協力してくれるだろう!!」
「…………その反応だけで、恐い……」
「いや、だって如月双夜だよ!?地雷女ですら、避けて通る魔王様だよ!?言いたくないけど、【始まりの魔法使い】と良い勝負をしている皆の嫌われ者だよ!?」
「は?嫌われ者って、なんですかねぇ?(真顔)」
一瞬、セイビアさんが何を言っているのか理解出来なかった。
師匠が、【組織】の一般人から嫌われているだって!?唐突に、何を言い出すのかな?この人は……(^ω^#)ピキピキ。
「ひぃっ!?……あー、そうか。双夜と関わってるのって、【鮮血の】や俺みたいな一癖も二癖もある輩オンリーなんだよ。でも、普通のヤツからすると双夜って【組織】に多大な被害をもたらした【魔王】なんだよね。なんで、大暴れしてた頃のアイツを知ってる奴は皆忌避感が強いんだよ……」
「…………そう、ッスか。まあ、師匠の周りだけ変態度が高い理由はわかりました。でも、だったらなんで【組織】に所属させているんですか?師匠って、ある意味お荷物でしょう?」
「……そう言って、同意したらキレるんだろ?いきなり、感情の抜け落ちた様な顔で真顔になって『は?』とか『あ゛!?』とか言うんだろ!?全く、これだから双夜信者は恐ろしい」
誰が、師匠信者か!?そりゃ、行動や反応だけを見たらそう思うかも知れないが……俺のは、尊敬する人を貶された事に対しての怒りでしかない。対して、使い魔の信者達は師匠至上主義を拗らせているのでかなり過激だ。多分、セイビアさんみたいな反応が返って来た瞬間に手が出てるハズ。つか、殴り飛ばされても文句言えないッスよ?まあ、俺は手出ししませんけどね?
「とりあえず、セイビアさんは使い魔系の信者と会った事が無いんですね?でなけりゃ、今みたいな事が言えないハズですから」
「は?いや、会った事があるから言ったんだけど……?」
「なら、会われた信者が穏健派だったんでしょう。良かったですね?まだ、ビギナー系の信者で……」
「え?……え?あれ、ビギナー系!?」
「多分、本物なら既に手が出てますね。というか、噛み付かれているかもです。本当にそれ、信者系使い魔だったんですか?多分、理性のある系の使い魔だとするなら……それ、師匠の信者じゃ無いッスよ?因みに、師匠を至上とする使い魔はちょっとでも師匠を貶める言葉を呟くだけで殺しに来ます」
「は?殺しに来るって……え?」
「俺、三回程殺されたッスよ?」
うっかり、師匠の批判的言葉を言っただけで死にました。つか、言葉のアヤを拾われて殺されたのは初めてだったので記憶に残っている。というか、言葉のアヤだって言ってるのに問答無用だった。問答無用で、抗議の声すら黙殺されてプチっと潰される。
「じゃぁ、さっきの反応は……」
「セイビアさんには、尊敬する人っていないんッスか?」
「そりゃ、居るけど……」
「その尊敬する人を貶められる発言されて、へらへら笑っていられますか?俺は、無理ッスね……」
「ああ。成る程……確かに、俺でも怒り出すかもな……」
御理解頂けた様で何より。てか、セイビアさんの尊敬する人ってどんな人なんでしょう?むしろ、そっちの方が気になります!!
「あ。そう言えば、お前の尊敬する師匠なぁ……お前等置いて仕事に行っちまったぞ?時間無いって、言ってなぁ?」
「は!?……まあ、わかってましたけどね。じゃ、セイビアさんをプチッてした後に行かれたんですか?」
「プチッ……プチッて、否定は出来ないけど………………まあ、ストレス発散とか言ってたからすぐ戻って来るだろ……」
「ストレス、発散?え、仕事に行ったんですよね?それなのに、ストレス発散?ストレスを溜めるんじゃ無くて?」
「はは。久々にまともな返しが……だよね!そうだよね!!仕事って言ったら、ストレスが溜まる方だよね!!うんうん、そう!そのハズなのに、奴にはストレスを発動する方になるらしいんだよ!!書類整理が、ひとっ風呂浴びたかの様に振る舞い……仕事終わりには、腰に手を当ててフルーツ牛乳を飲むわ。営業周りに行けば、どこぞの高級エステティシャンに行ったみたいにツヤッツヤ!!挙げ句の果てには、ゾンビやグールの一個師団体を数百殲滅してサラリーマンの休暇明けみたいな反応をするんだぜ!?」
あ、しまった!!ここにも、師匠の非常識にダメージを受け溜め込んでた人が居た。そして、俺は地雷を踏み抜いてしまったらしい。いやー、出るわ出るわw。師匠への不満やクレームが後から後から出て来て笑た。どこまで、出て来るねーん!?とツッコミたくなるくらい出て止まらない。落ち着けー!?
「とりあえず、ツッコミが追い付かないので黙って下さい!!」
「お?お、おぅ。すまない。久しぶりだったんだ。マトモな反応が……どいつもこいつも、双夜に毒されてて狂った目でストレス発散ですよ?とか返して来るからなぁ……」
「気持ちはわかりますが……落ち着いていただけますか!?」
「OK、OK。もう、大丈夫だ」
とち狂ったセイビアさんを、正気に戻して俺達は来た道を戻る。
つか、師匠の悪癖がまさかここまで周囲に悪影響をもたらしているとは思ってもいなかったよ。まあ、双方の言い分はわからないでも無いけど……どっちも、どっちなんだよなぁ。各して、ゲームや娯楽に楽しみを見出だせない無報酬で働かされていた師匠と……働けば、ちゃんと報酬が出る事が常識の人達では価値観が違い過ぎる。
そこん所をちゃんと、話し合っていればこんなスレ違いは起きないっていうのに……全く、ちゃんと話をしろってばよ!
「置いて行かれた……とは、言わないんだな」
「言いません。言い訳が無いじゃないですか。それに、師匠が働き捲っているのにはちゃんと理由があるんですよ!」
「へぇ……それは、聞いてみたいね。その、ちゃんとした理由ってのを。あ、嘘は直ぐにわかるからな?ちゃんと、調べているんだから……なんたって、ここは情報を売りにしている組織なんだぜ?双夜の事はガッツリシッカリ調べ上げてある!!」
この人は、俺を何だと思ってるんですかねぇ?
「じゃ、師匠が35歳で中学生だった事は知ってるんですね?」
「おう、もちろんだとも!!年齢とか、関係なく学校に行けるって言うのには驚いたが……ちゃんと、知ってるよ」
「へぇ……なら、中学生は義務教育だから実力があって成人してても中学生である以上どんなに働いてもお金が貰えないって事は知ってるんですね?」
「ーーーーーは?」
「はいー、知ら無かったーwww。情報を収集する組織が、聞いて呆れるぜwww。ウケるーwww」
「ちょっと黙ろうか?」
「ア、ハイ……」
うわぁ……ヤベッ。メッチャ、怒気を孕んだ無表情で黙らさせられたんだが!?つか、ちゃんと調べてねぇからそういう齟齬が出て来るんでしょ?なのに、新たに出て来た新事実に逆ギレしないでくれないかなぁ……収集漏れで、逆ギレとか幼稚だぜ?
「思考も止めてくれない?マジ、腹立つんで!」
「………………あー……」
いや、思考ってさ……止められるモノじゃ無いんですけど!?
「……思考、止め?……別、の話題?」
ーーえっと……そういやぁ、有栖川の合コンどうするかなぁ?
とりあえず、思考の方向性を変える事で対応してみた。
多分、これでセイビアさんは俺が何を考えているかとかわからなくなったハズだ。あ、そう言えば会場の準備とかしてないけど……どうしよう?流石に、浅上兄妹でも会場の貸し借りに詳しくは無いだろうから俺が用意しないと駄目だろうな?因みに、有栖川達には期待していない。つか、ここに初めて来た挙げ句に【組織】のルールすら知らないアホ共だ。そんな奴等が、唐突に『合コンをするぞ!』と言った所でルールを知らないんじゃ用意する事も出来やしないだろう。なので、その他の諸々は俺に丸投げになってるんじゃ無いだろうか?とりあえず、セイビアさんの思考は師匠の世界のシステムに飛んで行ったので愁さんの方に連絡してみる。そしたら、直ぐに返答があった。いやー、こういう時は長らく【組織】に住んでる人に頼るのが吉ですなぁ?
「おぉう。うわ、メッチャある……」
返信されたメールを開いて見れば、事細かな申請方法がズラーと細かい字で書き連ねられていた。いや、これ……もっと、簡潔に答えてくれても良いんじゃねぇ?と思いはしたが、折角説明してくれたんだから頑張って読む事にする。まあ、ダイジェスト版が下の方から発掘されたけどね。チクショウ!!
そうこうしている内に、色々を呑み込んだセイビアさんが助っ人を呼んでくれてポイッと保護件を委譲して去って行った。因みに、呼ばれたお人は愁さんで苦笑いされていたんだけどね。
「うッス。出来れば、申請方法の御指導を願えないでしょうか?」
「うん、良いよ。所で、セイビアは急用でも出来たのかな?」
「あー……師匠の世界の学生と言うシステムの再確認に向かわれました。ほら、俺……師匠の弟子なんで、色んな事を師匠から聞かされるんですよね。で、師匠が35歳でありながら中学生になってたのは御存知?」
「もちろん。彼の情報は、【組織】全体で共有されていますからね。幼い頃から、死に至るまでちゃんと知っていますよ?」
「それに、漏れがあったんです。師匠ってば、実力があっても成人してても中学生という枠組みに入っているからと正当な報酬を受けられずにタダ働きさせられていたらしいんです」
「ほぉぅ?情報収集に漏れがあったんですね?しかも、彼がここに来てから一万年も過ぎてから発覚した訳ですか……なら、しかたがありませんね?」
言って、愁さんも不適な苛立った様な笑みを浮かべる。
師匠は元々、不遇な人生を強要されていた人なので周囲の人達がメッチャ敏感になる。それを師匠は、良しとしていないけど。
まあ、無報酬と言っても家族割だったり親族割(強制)だったりしたんだけど。それを聞いてて、どこまでも師匠を利用する奴等しか居ないんだなぁ……っと思ったのも束の間、それが師匠を守る行為になっていた事にビックリはした。本人曰く、師匠の世界では不用意にお金を持つと面倒なのがワラワラと集まって来るらしい。地球側には居なかったけど、エイスラミリオ側には貴族に準ずる方々が居て不用意に大金を持つとイチャモンを付けに集まって来るのだとか。
そして、宝くじ?で当たったお金を巻き上げようとするらしい。
まあ、宝くじに限らず一発大当たりをかますと何処からともなく現れて色々イチャモンを付けて来るとのこと。
例えば、倍にしてやるとか融資を持ち掛けたりするとかそんな感じでお金を引き出したら返さない。知らないと言い張るとか、それが普通に行われていたって言うんだから頭おかしい。最終的には、『我等は貴族なんだぞ!?』とか『平民風情が貴族に反抗するのか!?』とか言い掛かりを付けて攻撃してくるという。
「これだから、貴族って人種は……」
「貴族w。かつては、《旧・神族》も宗教貴族と呼ばれていましたね。正確には、現在で言う所の司祭や司教に当たる者達の事なのですが……そこに、金と権力が混ざって堕ちた結果が《旧・神族》と呼ばれる彼等の始祖です」
「師匠から聞いてます。【組織】が、堕ちなかった側の末裔だとかなんとか……でも、それって一部の方々ですよね?」
「そうですね。大部分は、神々や《旧・神族》の被害者が集まり作った被害者の会から派生したモノが正解でしょうか?」
「遠い所まで来ましたねぇ……」
「ええ。本当に、遠い所まで来てしまいました」
おや?もしかして、この口振りからして愁さんはその時の被害者さんなんですかねぇ?って事は、三劾年以上生きてる人って事になるんですが!?え……マジで!?どう見ても、人間にしか見えないんですが!?というか、幻想種???
「幻想種ですよ?妖精と猿狐のハーフですね」
「ふぇ!?ま、マジで!?人間にしか見えないんですが!?」
「まあ、元々猿と狐のハーフに妖精の力が加わっただけの存在ですからね。まあ、妖精の血の方が濃くて二三五の割合らしいですけど。なので、妖狐扱いを受けてます」
「妖狐……って、大妖怪ですか!?」
「いえ、あくまで妖精と猿狐のハーフです!」
兎も角、愁さんは幻想種に分類されるらしい。因みに、飛龍さんも幻想種で白龍の末裔なんだとか……あの人、ハムスターじゃ無いの?イメージ的に、完全にハムスターだと思ってたんだけど?
「ハムスターでは無いからね?」
「どう見ても、龍に見えないのですが!?」
「小動物に見えますが、龍で間違いないのです……」
「借金まみれで、財宝とか持っていなさそうなんですけど?」
「財宝を溜め込むのは、竜であって龍ではありませんから……」
あるぇ?そうだっけ……いや、同じだった筈なんだけどなぁ?
「どっちも、同じ『リュウ』と呼ばれているのに?」
「……『リュウ』はリュウでも、別物ですから……」
視線、逸らしやがりましたよ?この人も、わかってはいるんだろうなぁ……竜や龍も、財宝を溜め込む生物だって。でも、実際の白い龍は財宝を溜め込むどころか散財する始末。まあ、購入した物は溜め込んでいるだろうから財宝を溜め込んでいると言えなくも無いんだろう。つか、溜め込んでるよね?まさか、そっちも質屋に突っ込んではした金にし別の物を購入する為に散財してたりしないよね?
でも、飛龍さんだしなぁ……あり得なくはないか?
「この【組織】で、借金地獄……実力主義とは!?」
「い、一応、有能ではあるんですよ?ええ、戦闘面で彼の実力を疑う事はありません。ええ、戦闘面では……」
「つまり、生活能力が欠けていると?」
「…………ええ、まあ……」
ぶっちゃけると、金銭感覚が狂っている模様。
「あ!そっかー。なら、ドラゴンの肉は飛龍さんに頼めば良いのかーw。OK、了解したよーwww」
「……そうですね!それなら、リュウさんが己の尻尾を見詰めつつ巨大な鉈を持って永遠と悩んでいる姿を見なくて済みます!!」
サーセン!マジで、ごめんなさい!!まさか、あのおねだりがそんな状況を生み出しているとは思いもせず……苦労人1さんには、とても御迷惑をお掛けしました。つか、コテハンすら『苦労人』と書かれているんだから、その肩に加わる『苦労』をもう少し考慮するべきでしたね!そう言えば、あの人もヤンチャな扶養人を抱える【保護者】さんでした。ええ、見た目大人なのに中身が御子様だったり性犯罪者だったりする保護観察が必要な子供(屑)が幾人も居ると聞く。そんな人に、尻尾下さいなんて酷な事を……。
「因みに、愁さんも【苦労人3】なんてコテハンでしたか?」
「アレは、支給されたPCを個人登録したら自動でそうなったんですよ。幾人の方は、自分で決められたそうですが一部の者達は最初からコテハンが決まってましたよ……」
どこか、死にそうな顔色で諦め切った顔をした愁さんが遠い目であらぬ方向を見ている。ぶっちゃけ、自分で登録した訳ではないとは思ってたけど……まさかの自動だったとは。正しく、【鮮血の】さーん⤴!?と問い詰めたくなる出来事だった。
つか、全自動とか……鬼畜か!?
「じゃ、元はどんなコテハンにする予定だったんですか?」
「そうですね。運を掴むという意味で、【luck hunt】ですかね?そういう、固定ハンドルネームが良かったですね」
【ラックハント】……OK。ナイスだ【鮮血の】さん!そんなコテハン見たら、誰もが微妙な気分にされただろう。つか、それ……どんな自虐ネタ?と突っ込まずにはいられない。何が悲しくて、そんなコテハンを掲示板で永遠と見続け無ければならないんだ!?
きっと、色んな意味でカオスな掲示板となっていただろうな。
「こ、コテハンは、基本適当なので良いんですよ?下手に、意味深かな名前を付けると引かれますから……」
「……そうなんですか?」
「そうなんです!!」
それ程まで、追い詰められている人が居るとか思わないだろう?なのに、ただ雑談をしたいだけの場所で皆を苦しめる系のコテハンとか洒落に成りませんから!彼処は、気楽かつ悪意満々で意見を出し会う場所でもあるのでそういうコテハンは止めた方が良い。
全く、思わぬ所である意味恐ろしい話が聞けたから【組織】というのは最悪の場所である。つか、コテハン一つにとんでもない意味を吹き込もうとするのは止めていただきたい。元は、合コンから始まった師匠の世界での話だったのに……なんで、こんな恐怖を聞かされているんたわろうな!?
とりあえず、合コン(準備)の続き。そして、やはり置いてかれた神崎くん達。まあ、ジッとしていないだろうなぁ……とは、思ってた!!
でも、ちゃんと戻って来るハズだからもう少し付き合ってwww。
つか、世界を広げ過ぎるとこうなるから物語を作る時は管理出来る程度にしておくと良いよwww。
後、中学生云々のヤツは事実。つか、学生は勉学が本分であって金儲けは大人になってからが常識だからな。魔法使い達とか、再入学してくる輩は大抵それなりの財産を持ってるのが普通だし?
それに、義務教育だからなぁ……致し方無しだと思われる。
まあ、そもそも通っていた学院は双夜の御先祖様が理事を勤める保育園から大学院まで丸と一纏めにされた学園。その血の繋がりがバレたら、親族割で使われても致し方が無いと言わざるを得ないんだなぁ。まあ、だからと言って無給って訳には行かないんだけどね。
そんなこんなで、ほぼ無給なボランティア精神で命を掛けた依頼を回されていた双夜。身体も不自由なのに鬼畜っプリが目立つ話だったんだよなぁ……まあ、病院に担ぎ込まれてから内情が御先祖様にもバレて上も下もあっちこっちが青くなった話もありましたがwww
概ね一般的には、普通の健康人と認識されていたんだよねぇ?まさか、服をひっぺがしたら身体中なにかしらの手術痕だらけとかビックリしただろうなぁwww。そして、検索結果で二度ビックリ。
いやー……上も下も、あっちもこっちも蒼白になるお話でしたwww。特に、何も知らされて居なかった御先祖様(理事長)がマジで驚いてたから……そして、中兄と末弟が視線を逸らして口笛を吹く始末。
コイツ等、知ってやがったな!?と問い詰めてみたら、生きてるのが不思議と来たもんだ。マジギレしかかったらしいよ?www。
(他人事風)
何はともあれ、双夜の現状が知られて行く事になる分岐点だったんで……そこからは、双夜の両親である分家との話に入って行くんですよね。漸く、双夜の苦難というか苦労というか……物語の根幹が見えて来るって話です。それまでは、世界観や登場人物達の物語だった訳だけど……双夜の話が一番長くなりましたね。ただ、両親に殺されるだけの話なのにメッチャ長かった。
そして、始まるのは双夜が幸せになる為の物語。
この物語の双夜が、一つの平行世界の双夜を幸福にした……的な話があったでしょ?アレが、始まったと思ってくれればOK。ええ、二部構成で双夜が幸せになるまで超長い話が続きます。つか、もう一度最初から少しだけ異なる時間軸の物語を書いていた訳ですが……似た様で似てない物語をもう一回書くのは大変でした。一瞬、混ぜれば良かったかな?等という想いが頭を過ぎ去ったりしましたが……ひたすら書いていた様な気がする。因みに、その頃はパソコンなんて持って無かったので手書き……でした。ええ、とても手が疲れた記憶があります。ペン蛸も出来て、ナニコレ!?と思った事もありました。いや、本当に辛かった。五センチサイズのファイルが二冊分でパンパンになってたからかなりの枚数のルーズリーフを使った超大作になってましてね?それを、パソコンに取り入れるかどうかで迷ってますwww。あの苦労をもう一度とか……悪夢でしかない!!
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。