絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
……、結論だけを言おう。
農業区を一部、消し飛ばした俺は許された!!
後、緊急警報を鳴らした事も何も言われてない!!やったー!!
何故かと言うと、【始まりの魔法使い】が私的な理由で修行中の一《神殺し》を邪魔したと罪に問われたからだ。なんでも、修行中の者に対して妨害に当たる行為をしたと判断された為である。
因みに、『きゃるーん♪』擬きをやっていた者達はプロモーションビデオを撮っていたので除外。つまりは、【始まりの魔法使い】だけが該当者なので憲兵に連れて行かれた。まさか、そんなルールがあるなんて俺ちっとも知らなかったよ。まあ、命が懸かった商売?役職?だから。そりゃ、誰かを護る為に強くなろうとする者をそういう風に扱えば罪になるわ。なので、修練をしていた俺は罪に問われず重力の余波を捌いていただけの【始まりの魔法使い】は罪に問われた。本人は、『心外だ!』と言って騒いでいたけれど……最強の女剣士さんや銀河さんが、証言してくれた上に鍛練中の俺を映像に出し擁護して貰った結果だ。お陰様で、今も自由を満喫しております。シャバ最高!!因みに、【始まりの魔法使い】さんは豚箱に入れられて臭い飯を食べているとのこと。
「臭い飯ってw」
「兄様。言っておくがの、文字通りだからの?」
「養豚施設に無償奉仕で、豚共々飯を食べる苦行です」
「……………………」
何、それ!?ガチな苦行じゃ無いですか……嫌だぁ~。
しかも、昔ながらの手法を凝らしたマジ鬼畜な方の養豚施設らしい。つまりは、メッチャ獣臭いとのこと。泥臭く、獣臭い場所で飯を食べるとかどんな苦行ですか!?俺、絶対【組織】内で馬鹿はやらないぞ。絶対にだ!!とりあえず、有栖川達に巻き込まれない様にして置かねば……いずれ、地獄を見せられる気がする。
「ハプシエル呼んで、同棲させるとかじゃなくて良かったッス!」
「それは……それで、かなり精神に来る苦行ですね。兄様」
「成る程。SAOモドキ世界のアルン地下牢をイメージしたのだな?まあ、ある意味……似た様なもんじゃな?兄様よ」
「そう言えば、カリム・グラシア、どうなった?」
放置して出て来た手前、聞いて良いのか迷ったけど……拠点にかえれば、その問題を直視する事になるので同じ事だと思われた。
なので、この場で聞ける事は聞いてしまえば良い。面倒この上無いが、避けては通れない以上どうにもこうにもである。
「あの方は、間違いなく『カリ姉』であられましたよ。兄様」
「更に言えば、あの無限転生が出来なくなってて二重に驚いたの」
「外法でしたか……師匠は、何て言っておられましたか?」
「「その手があったか!?と言って(おったの)おられました」」
「持ってるんかい!!」
あの日、如月双夜(仮)さんがカリム・グラシアを置いて去って行った後、包帯まみれのセイビアさんがカリムを連れて行ってしまった。なんでも、ホムンクルスの生体番号の確認とか使われている術式の解析と安全性の確認とかで一時預りとなったのである。
つか、使われている術式は旧式のありふれたモノだったし、周囲への影響もほぼ皆無との事で皆……苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。余程、如月双夜(仮)が嫌われているのかと思いきや……実際は、《神殺し》レベルの術者がこんな簡単な術式に劣ったという現状が許せなかったとのこと。なんとも、下らない理由に心底呆れたモノである。とは言え、師匠すら思い付かなかった方法で魂を留めた上にホムンクルス体で自由を与えたという閃きには皆グゥの根も出なかった。むしろ、こんな簡単な方法で無限転生する魂を引き留められるのかと興味津々だったよ。そして、二言目には『まあ、アイツは生産職だからな』と意味不明な事を言っていた。いや、なんで?何が、生産職だからなんですか!?
「ああ。あの方は、元々【召喚被害者】なんですよ」
「異世界に、勇者として召喚されたものの戦闘職適正が皆無での」
「しかも、攻撃系スキルは元より魔法系スキルも無い……無い無い尽くしの無能力者だったんです」
「唯一、適正があったのが【生産】系での……それはそれは、苦労したそうじゃ。まあ、俗にハード系テンプレルートじゃな」
「召喚主から、無能者の烙印を押され無一文で追い出され……戦闘系能力が無いので、最弱のスライムにすら勝てずレベルも上がらない。死ぬ思いで、街に戻り公園に偶々生えていた薬草からポーションを作って店に売ったそうです」
うわぁ……本当にハードモード系テンプレルートじゃ無いですかぁ。あの人、そんな状態で良く生き残ってますね?それに、戦闘適正が皆無だって話ですけど……それなりに、戦える人ですよね?
「周囲の者に馬鹿にされつつ、食い扶持をギリギリの状態で凌ぐ日々。転機が訪れたのは、召喚から約半年と聞いておる。奴の作るポーションが、それなりのモノでの?調薬ギルドの目に留まったのが転機となったそうじゃ」
「そこからは、衣食住のある生活になってポーションを気力が続く限り作り続ける日々が開始されたそうです。ええ、そういう意味での生産生活ですね!」
つまり、ポーション作成デスマーチが始まったんですね?わかります。つか、ロクな目に遇わないな?あの人……。
「手作り。ここ、重要!【手作り】で、初級ポーションや中級ポーションを毎日一万本近く朝から晩まで作り続け……ある日、唐突にチート能力が発現。ポーションを作っていたハズなのに、初級ポーションの材料しか無かったハズなのに出来たのは上級ポーション。そこから、王宮へ戻されるのにそんなに時間も掛からなかったそうです」
そりゃ、初級ポーションの材料で初級ポーションを作ったら上級ポーションが出来たなんて眉唾ですよね。でも、王宮に戻されたって事はそれなりの数が上級ポーションになっていたのだろう。
もしかしたら、王宮所属の薬師辺りが視察ついでに確認したのかも知れない。いずれにしろ、そんな存在を放置する権力者は居ないだろうから、問答無用で彼は王宮へと戻されたのだろう。
「こうして、奴は大量のポーションを作り続ける日々を過ごしておった。そんな日々が、一年くらい続いたじゃろうか……理由は忘れたが、奴のステータスを再度確認する事があったらしくての?確認した後、奴は捕らえられ檻に入れられ兵士達の訓練所へと連行されたそうじゃ。そして、地獄の口が開いたそうだ」
「地獄の口?って、どういう事ですか?」
「彼のレベルは、最初こそ低レベルでありましたが……その世界は、何をしても経験値に換算される世界でして……気が付けば、彼のレベルは300を越えていたそうです」
「レベル300……」
そりゃまた、チート級のレベルですね。つか、アイテム生産でレベル300越えとかどれだけの生産をしたんですかねぇ?むしろ、俺はそっちの方が気になる所。というか、そんな超でたらめなレベルになったと言うのならステータスもそれ相応となったのでは?
「じゃが、ステータスは生産職レベルのままでのぉ?戦士職のレベル100にも劣っておった。まあ、それがそもそもの切欠だの」
「レベルは、過去最高クラス。しかし、ステータスは最強には程遠くむしろ最弱と言えるモノ。そこで、彼の世界の者達は考えました。コイツを使って、他の戦士&騎士達のレベルアップをさせたら良いんじゃないかと。しかも、おあつらえ向きに欠損が出ても復活させられるレベルの回復薬が大量にあった訳です」
そこまで聞けば、どんな馬鹿でもその先の予想は付く。つまり、その世界の王様は如月双夜(仮)を使って騎士団のパワーレベリングをした訳だ。即ち、如月双夜(仮)を生け贄に師範代達が『地獄』と称するレベルのパワーレベリングを。詳細は不明だけれど、それがどれだけ惨たらしいモノかは師範代達の表情から読み取れた。
というか、師範代達が表情を歪めるレベルの事が行われた模様。
そして、潤沢な回復アイテム……ああ、うん。何となく、何が行われたのかわかる気がする。しかも、ステータス値が戦士職のレベル100未満って良いカモですよね!!お疲れ様です。
「檻に入れて、外から槍で突くだけの簡単なお仕事だの」
「良く、生き残れましたね……」
「千回程、死の淵をさ迷えばエクストラスキルにハードモードな方の『不老不死』が生えますからね。因みに、ハードモードな不老不死Lv1は……ただ、死難く年を取り難いというだけのモノ」
「千回、死の、淵を、さ迷う……」
「滅多刺しにして、回復アイテムで回復。それを、何十、何百、何千と続ければ『不老不死』にもなりますよ?」
つ、ま、り、回復させては滅多刺し!回復させては滅多刺し……を繰り返したという訳ですね?それを千回?どんな拷問ですか?
嫌な話だ。更に言うと、その国に所属する兵士分だけ滅多刺しにされるんですね?レベル20の兵士が、一刺しすればレベル60。二刺しすれば、レベル80。三刺しで、レベル88。四刺しで、レベル95。五刺しで、レベル99……となったらしい。つまりは、一人頭五刺しで所属人数分刺され捲ったんですか?鬼畜かよ!!
「しかもだ。ハードモードの不老不死は、レベルアップするのに必要な経験値を溜めるのに一回死に掛けなければならない。一回死に掛けて、1P溜まるんじゃぞ?そして、レベル2に必要な経験値は一万じゃ……」
「一回、死に掛けて、1P、溜まる?」
えっと……つまりは、一万回死に掛けろって事ですかねぇ?
なに、それ……地獄じゃないですか!?じゃぁ、不老不死をレベル3にしようと思ったら一体どれたけの経験値を貯めないとイケないんですか!?え、十万!?……つまり、次のレベルに上げる為には前レベルの十倍の経験値が必要って事!?じ、じゃ、あの人の不老不死レベルって今いくつなんですかねぇ?え、はち!?
「あの人、百億回は確実に死に掛けているって事ですか!?」
「正確には、百十一億千百十一万千……回ですね!!」
「良く、正気でいられますよね……」
「ああ、それは……神を殺した際に受ける呪いのせいてだの。そのせいで、彼の者は正気を失う事すら出来ぬと言っておった」
「クソッタレかよ!?なんだ、その異世界地獄拷問人生は!?」
「あ、兄様。上手い事言いますね!」
「ウケ狙いじゃねーよ!!」
「まあ、そんな感じで様々な世界をたらい回しにされて……とりあえず、底辺の経験をひたすらさせられて現在に至っておる」
異世界召喚って、もっと薔薇色の人生を送れるモンだと思ってたんですが!?なんで、そんなにマイナス方向に天元突破してるんですかねぇ!?まるで、他の転移者がハッピーな人生を送っているから一部だけマイナス方向に突出させている様にも見える。
「まさか、等価交換の法則、とかが関わっているんですか?」
「お?何故、そんな結論に至るかのぉ?」
「どういう思考ルーチンで、そこへ至ったのでしょうか?謎です」
あ。なんか、地雷を踏み抜いた模様。いや、普通に『捨てる神あれば、拾う神もあり』かなぁと思っただけなんですけど?
なら、薔薇色の人生を過ごす者がいる以上、汚物にまみれた人生を過ごす者も居るんじゃないかなーと思っただけだ。なのに、この反応……マジ、なんですね?ほぉほぉ、そうですか。脱兎!!
「チイィィッ!!逃げましたよ、オルタ!!」
「ちょっと、頭を開いてみるだけじゃ!待たれよ、兄様!!」
「死ぬ!普通に、死ぬ!!」
全力で駆け出した瞬間、背後でヒュン!と空を斬る音がした。
間違いなく、師範代が人の頭を狙って剣か何かを振り回した模様。
全く、俺じゃ無ければとんでもない惨劇が繰り広げられた事間違いないだろう。だがしかーし、そんな惨劇に巻き込まれたく無い俺は危険を感知した瞬間に脱兎の如く駆け出した。そのお陰で、一撃目は命拾いしたみたいだが次からどうなるかはわからない。
だから、このまま逃げ切れる事を願っては居るが……はてさて、どうなる事やら?ひぃ!?鬼神が!鬼神が、追い掛けて来るゥ!
……………………
……………………
……………………。
酷い目に遇った(泣)。でも、俺達と接触したい掲示板の住人達のお陰で何とか逃げ切れた俺は……現在、セイビアさんのお宅にお邪魔している。つか、避難して来ました。表は、掲示板の住人と師範代達が戦闘を繰り広げている危険地帯なので拠点に戻るに戻れない俺は近場で知り合いが居る場所へ避難して来た訳だ。
それが、セイビアさんのお宅だった訳だけど……なんとも、自ら肉食獣の檻へと入ってしまった様な気分である。
「すいません。お二人の愛の巣にお邪魔しちゃって……」
「別に構いませんよ?」
「どうだ?ウチの天使は……」
いや、普通にセイビアさんと結婚したというだけで天使である事に疑いは無いのですけど。さて、どう答えたものか……迷う。
「…………素晴らしい奥様ですね!」
「ほぉう?面白い逃げ方するねぇ?」
「……………………」
ヤバい。選択を間違ったらしい。ここは、安全地帯では無く超危険地帯だった模様。つか、セイビアさんと腹の探り合いとか望んで居ませんから!俺は、外の戦闘が終わるまで匿って欲しいだけです!!なのに、ニッコリ笑顔のセイビアさんは何故か臨戦体制だったりする。そんなに、愛の巣にお邪魔されたく無かったのか!?
もしかすると、新婚の頃に何かあったのかも知れない。
「可愛いだろう?」
「高嶺の花だと思います」
「……手ぇ出したら殺すからな?」
「ハハハ。浄化されるの間違いでは?」
「……お前、コミュ障じゃ無かったか?」
「……コミュ障でしたね」
「それで、その返し、か……」
「そりゃ……師匠の元に居ますからねぇ……」
「フム。必要にかられてか……」
ええ。そりゃぁもう、挙げ足を取って来る使い魔が多いですからね!コミュ障だとか、言ってる暇は無いんですよ。『煩い』とか、『ウザい』で済めばそれで通しても良いですけど。言ったら、拳が飛んで来る様な環境ですからね!そりゃ、口も回る様になりますって……で、時たま回り切らずに殴られ追い回されるんです。
山程、勉強しましたよ。より良い環境を目指したら、こうなりましたって見本です。どうですか?言葉が足りない事はありますが、それさえ何とかすれば中々に愉しい日々の始まりッスよ?
「悲痛な気配がするんだが……」
俺は無言で、肩を竦めて見せた。どうせ、何を言っても悲惨な事に変わりは無かったから。面倒臭い事に、何をどう繕ってもこれまでの事を考えるとそれ程、間違っては居ないんだなぁこれが。
悲惨だったと言う気は、無いが否定する気も起きない。とはいえ、こうもひたすら同情され続けるのも面倒なのでそろそろ黙って欲しい。なので、師匠にボコられてた理由を聞いた。
「黙秘権を行使する!!」
「いやいや、悲痛だ悲惨だと言い捲ったんてすから譲歩しましょうよ?それとも、言えない様な事をしたんですか?」
「それで、いつ帰るんだ?」
「フレールくんが居れば、《チェンジ・リング》で一瞬なんですけどね。何故か、居なくて困ってます」
「フレールくん……アイツは、プライベート空間に入って来られないぞ?確か、【組織】内ではそうなっていたハズだ」
「そうなんですか?じゃ、お邪魔しました?」
「待て待て、今直ぐ出て行ったら拉致られるだけだ。フレールくんが、護衛で居るならちょっと待ってろ……」
言って、セイビアさんは席を外して直ぐに戻って来た。
「ほれ。これで、帰れるだろう?」
言って、セイビアさんが投げ寄越したのはフレールくんだ。
ワザワザ、フレールくんを招いて渡してくれたらしい。
「アザーッス!!これで、帰れる!!じゃ、今度菓子折りでも持って来ますね?そして、直ぐに帰りまーす!」
「いや、邪見にしている訳じゃ……」
セイビアさんが、何かを言い切る前に俺は《チェンジ・リング》を発動させて拠点へと戻る。下手に、『気にしなくて良いぞ』とか言われるとお礼すら出来なくなるのでそこはスルー。逃げる様に拠点へと戻って来た。とりあえず、宣言通り次に行く時には菓子折りでも持って行きますかねぇ?なので、端末から菓子折りのページを開いて眺める。つか、ここに在りそうなモノとか持って行っても喜ばれないんじゃないかな?食ってそうだもんなぁ?
とは言え、ゾンビせんべいとか誰が食べるんだよ!?と思う様なモノまで販売されているんだが……【鮮血の】さんの企画か?
「あの人、何故かこういう企画が好きだな?」
「そうですね。いつかは、あの頭を切り開いてやりたいと思ってます。興味はありますか?兄様」
「まだ、その話を引っ張るのか?だが、逃げ出して一度拠点に戻ればリセットされるんだよな?約束を違えると?」
「いいえ。Masterとの約束は、違えませんとも。ですから、一言文句を申し上げに来ました。……口惜しやぁ…………」
「ホラーかよ!?つか、そこまで力を入れて言う事かよ!?」
一体、どこからそんな音を出して居るんだよ!?と疑問に思ってしまうくらい……恐ろしくも、抑揚の無い声でリリィは呟いた。
だからこそ、普通に恐ろしく聞こえたが当の本人は首を傾げている。こ、コイツ……わかっててやってる癖に顔にも出しやしねぇ。
それが、ポーカーフェイスだと言う事は知っているが目にするのはブチギレ浅上兄妹が大暴れした以来である。何せ、アイツ等は言っても見せてくれないからとても珍しくなるんだよ。なので、普段の澄まし顔のまま嘘を言うコイツを見ると笑わせたくなる。
まあ、やらないけど。それをやったら、明日の鍛錬が地獄になるだろう。故に、そんな愚行は犯さないぞ。面倒臭い!
「とりあえず、専用武具のコントロール方法はそれなりにわかったよ。だが、アレはヤバいだろ!?」
「コントロール方法が、わかったのでは無かったのですか?」
「……いや、知ったという方が正しいのか……つか、闘争本能が関係するんだろ?精神が、高揚してると強力になるんだよな!?」
「その通りです。わかっているじゃないですか」
「いや、戦闘中だぞ!?いきなり、冷静になれと!?」
戦闘中で、暴れてるから心臓がバクバク言ってる状態で高揚するなと!?戦闘中なんて、特に何が起こるかわからないのに常に冷静でいられるハズもなく……ぶっちゃけ、未熟者には難題だった。
「だからこその鍛練ではないですか。なんの為に、実戦形式で鍛練していると思っていたのですか?兄様」
そりゃ、言われている事の意味はわかる。最初から、実戦形式だったからねぇ?いっぱい、気絶もしたしさせられた。でも、だからって専用武具の威力が武術技術と精神状態に依存するなんて聞いてねぇ!そりゃ、威力も高くなるだろうとも。だけど、アレは宇宙空間だったからこそ、あの程度で済んだけど……つか、地上だったらと思うと今でもゾッとするわ!!
「最初から、冷静であれば良いのですよ。であれば、あの様な事にはなりませんよ?兄様」
OK。良くわかった。今の俺では、全く持って使えないという事がな!つか、武具を扱う技術と精神状態で威力が上がるなんて本当に誰が考えたんだか……絶対、素人が考えたモノじゃねぇだろう!?とりあえず、その辺りの事はウンチクとして聞けそうだったのでリリィに聞いてみたらとんでもない奴の名前が出た。
「【始まりの魔法使い】ですね」
「アイツかよ!?ホント、ロクでも無い事しかしねぇなぁ!?」
「【組織】のルールは、大半をあの方が作ったそうです。故に、我々が把握していないルールも存在すると聞いてます」
「師範代でも、知らない事があると言うんですか?」
「それは……まあ、書物に成っているモノは存じ上げていますよ?ですが、この【組織】内での事については余り存じ上げていません。そもそも、今の様に頻繁に【組織】へ来ている事自体が初めてですからね。普段は、ここまで【組織】の施設に立ち寄る事はありませんので……」
ああ、成る程。つまり、俺達が居るから師匠はここに立ち寄らざるを得ない訳か。そりゃ、申し訳ない事をしております。
「ああ。別に、貴殿方が悪いと言う訳ではありませんよ?ただ、我々が【組織】に頼るのは食事くらいなモノで関わらない様にしていただけです。いうても、我々は【魔王】の眷族ですから」
「それって、何か意味があるのですか?ああ。師匠が、以前暴れていた事は知ってますよ?でも、その罪は償ったんですよね?」
「……そうですね。罪を償ったとは言いますが、それは償えば誰もが許してくれる類いのモノでしょうか?」
「…………ああ。いえ、そうですね。忌避的な感情まではなんとも成らないのか……師匠も、ッスね?」
「そうですね。周囲も、Masterも余り良くは思って無いでしょう。心無い事を言う方も多いですし……」
これは、アレだ。『儘ならない事柄』ってヤツだ。
本人が望んでいても、周囲が認めていてもどうにもならない類いのモノってのは存在する。いずれは、解決する問題だとしても今すぐにはどうにもならない話だ。つか、暴走していた理由が幾ら同情に値するとしても奪われた者には関係の無い話だもんな?わかる。
かく言う俺も、奪われた者だから。アレは、頭でわかっていても感情が付いて来なくてずっと混乱している状態だ。
特に、俺みたいに呪いで縛られている奴には効果抜群だろうとも。
「感情を持つ生き物って面倒臭いですよねー」
「兄様も、感情を持つ生き物ではありませんか……」
「ハハハ、俺含む知的生命体って意味ッスよ。つか、動物は感情の発達が乏しいんですよね?確か、本能がメッチャ発達してた記憶があるんですが……」
「そんな事はありませんよ?ちゃんと、喜怒哀楽があります。ただ、人間から見てそれがどんな風に表現されるかわからないから感情が乏しいのかも……という方が居る事は知っています」
「…………そう言えば、師範代達使い魔は動物になる事が出来ましたよね?なら、他の動物と話が出来るんですか?」
「いえ、出来ませんよ?そもそも、我々は【魔法生物】という異なる存在です。本物の動物と、見た目が同じだからと言って仲が良い訳ではありません」
「つまり、師匠の趣味でそんな姿をしている、と?」
「ぶっちゃければ、その通りですね」
つまり、師匠は癒しを求めてたりするという事ですか?まあ、割りと殺伐とした世界で生きて居られますからね。多少の癒しを求めていた所で、全く違和感も無いのでそれ以上質問する事はしなかった。下手に質問して、地雷を踏み抜いても自慢話に発展しても地獄でしか無いから致し方ない。面倒だぞ?興味もない他人の趣味を延々と聞かされる時間ってのは。まあ、子猫の癒し効果についてはそれほど苦行ではないと思うけど。
組織には、良くわからないルールがあるんだよ。
そして、作者はご飯を食べる時に別の匂いとかで邪魔されるのが嫌いです。まあ、だからと言って暴れたりはしませんが……とても、不快に感じます。だから、養豚場施設で無料奉仕w。
因みに、カレー食べてるのに真横で焼き肉を始める奴等とかイラッとします。ええ、作者がレトルトカレーを食べてるのに真横で超高級肉で焼き肉とか……桐箱から取り出して、これ見よがしにからかって来る輩が物凄く嫌いです。妹なんですが、メッチャ腹が立ちます!!その癖、人を貧乏人扱いしてきてとてもウザいです。
カレー( ゚Д゚)ウマー!
カレーに罪は無い。
カレー( ゚Д゚)ウマー!!
今度は寿司かよ!?回ってない寿司とか報告は良いから!!食わせろよ!え?これだから貧乏人は……だと!?糞ウゼぇ。マウント取りに来るんじゃねぇよ!?
ああ、はいはい貧乏貧乏w。
とりあえず、今回は如月双夜(仮)についての話と組織のルールについてを書きました。セイビアは、予定の無い来客が嫌いなだけで予定やアポのある客は歓迎するタイプですから行く時はまず一報を入れてからにすると喜びますw。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。