絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四三四話

Re:

 

 

色々あったけど、合コンの日がやって来た。

俺達は、非参加なので拠点でマッタリ中だが有栖川達参加者はおめかしして意気揚々と拠点から出て行く。ぶっちゃけ、奴がどうなろうと知った事じゃ無いが……こっちに飛び火しなけりゃ好きにしてくれて構わない。とは言え、奴の事なので飛び火しない訳が無い。全く、面倒な知り合いを持ったモノだよ。とりあえず、近日中は平穏が続くだろうけど……トラブルは、確実に起きるだろうな?もちろん、起こすのは有栖川なんだろうけど(断言)。

 

「その前に、俺は模擬戦があるんだよな……凍真も誘ってやるか?とは言え、アイツも合コンに参加するんだよなぁ……」

 

アイツが、一番地雷を踏み抜きそうなんだけれど……むしろ、知り合いの可能性がある。下手をすれば、食われてる可能性も?OK。リア充、死すべき!俺は、捨てる神となろう。YES!○兄弟。

 

「下品ですよ?兄様」

 

「思考にツッコミ御苦労さん。忘れてくれ」

 

「良いでしょう。私達も、そろそろのんびり生活に飽きて来ました。Masterも、お帰りになりそうなので【魔法少女】の世界に戻りましょうか?」

 

「え?まだ、行くの?もう、十分なんじゃね!?」

 

「もう、飽きて来ましたか?」

 

「飽きるって……そういう話じゃ無いだろう?」

 

「ですが、どれだけ飽きても仕事は仕事です。頑張りましょう!」

 

「あるぇ?会話が、噛み合わないんですけど!?」

 

ニッコリ笑顔の師範代は、それだけ言って拠点の中に入って行った。そして、ガチャン!という音で我に返る。ハッ!鍵を閉められた!!瞬間、背後に感じる気配と共にどこかで見掛けた様な方々が集まって来た。あ、掲示板の住人達?まさか、お見合いが始まったから!?ヤバい!師範代に見捨てられた!!これが、本当の『捨てる神』か!?そして、掲示板の住人に拾われるんですね?

 

「いやいや、普通に逃げますけど!?」

 

とは言え、相手は【組織】に古くからいる化け物達だ。早々に逃げ切れるモノでは無い。つか、師匠の近付くな宣言はどうした!?アレは、本人が居ないからって効力を失うモノでも無いだろう!?

いつから、合コン始まったらOKな雰囲気になってるんですかねぇ!?お前等、マジで師匠のお言葉を思い出してみろ!な?つか、幼馴染みィズの交流云々言い出したのはお前等だろう!?

それを自ら、違える気か!?勝手な思い込みで、自らの言葉を軽んじるとマジで恐怖体験する事になるんだぞ!?ほら、下がれ!下がれって!俺はお前等の為を思って言ってるんだぞ!?なぁってば!ちょ、アカンって……つか、ヤバい!後ろ!後ろ!!

彼等の背後、遥か先に邪悪な笑顔で屋根の上に仁王立ちする姿。扉を背に、近付く彼等から少しでも逃れ様と身を引き張り付いていたのが項をそうしたのか……彼等の頭先より向こう側に悪夢が再来するのをこの目で見せ付けられた。あ、これ……夢に見るやつだ!

 

「し、師匠。お戻りになってたんですね……」

 

その言葉に、何人かが振り返っててウケる。しかし、彼等の視線の先にあるのは壁と他の住人達の頭ばかり……結果、俺が逃れる為の苦し紛れな発言と取られた模様。だがしかーし、俺の視線は背後ではなく斜め上に向けられているんだよ!後ろじゃねぇ!屋根の上だよ!!きゃーーーー(女の様な悲鳴)!!

槍と共に師匠が降って来た。つか、矛を下に向けて全体重が乗った一撃を脳天から股関節まで突き入れるとか止めて頂けませんか?

夢に見ます。ええ、悪夢という名の夢に、です。

 

「あ、ああ……終わった。OK、OK。悪夢になるのが、確実なら俺も手を貸しましょう。ええ!丁度、専用武具の威力調整とか練習したいと思ってたんですよね!」

 

言って、ほぼヤケクソになった俺は《ダーティー・ニーズ》を片手に取り出し振り上げた。そして、展開するのは中距離中範囲技の《神滅・重力崩壊(ホール・ダウン)》である。まあ、現状で穿ち放てば俺の超近距離で起爆するだろうけど……皆、俺よりも上位者なんだから大丈夫だよね?ね!?って訳で、穿ちます!!

 

「《ホール・ダウン》!!」

 

「おまっ!?」

 

最早、破れかぶれで振り下ろします。成る様になれっ!つか、死で!そして、居なくなれぇ!俺の目の前から!今は、迷惑極まり無いんだよ!!とりあえず、師匠にブッ殺されてろ!!という思いで思い切り振り下ろす。しかし、その腕は振り下ろされる前に掴まれて剣に溜め込まれた魔力だけが解けそうで解放されず中途半端に飽和状態で荒れ狂う。ええぃ、振り下ろさせろや!?

 

「離せよ!?ブッた斬ってやるから!!」

 

「死ぬわ!!」

 

「大丈夫!俺達は、不老不死だ!!」

 

「ちょ!?それでも、痛いモノは痛いんだぞ!?」

 

「大丈夫!!俺は、何度も爆散したから!!」

 

「は!?ちょ、双夜はコイツにどんな鍛練をさせてるんだ!?」

 

「とりあえず、逝っとこうぜ?」

 

「ヤバい!目が、マジだ!!いや、ちょっと待とうか?」

 

「師匠!背後の家は破壊せず、俺ごと殺って下さい!!」

 

「そっちは、問題ない!既に、結界で別空間だ!」

 

「へ!?ちょ、マジで居んのか!?」

 

「どこだ!?どこnグピャッ!?」

 

その場に居た、掲示板の住人達が慌て出すのと同時に俺の意識は暗転した。多分、師匠が何らかの方法で掲示板の住人諸とも圧死させた結果の模様。気が付いたら、まだその場で倒れていて遠目に師匠が虐殺無双してたのでチョイと参加させて貰った。まあ、言うまでも無く相手が格上過ぎて手も足も出なかったけどw。

俺、メッチャ弱ぇw。草が、生えるくらい弱ぇw。雑魚じゃん!掠らせも出来んかったわw。掲示板の住人、ずっと部屋に閉じ籠っているんだろう!?なのに、あの強さ……どんなチートだよ!?

 

「師匠、敵が強過ぎます!!」

 

「まあ、お前にはまだ早いからな?」

 

「こんな化け物がウヨウヨしている場所が【組織】なんですね!」

 

「そんなに自分を卑下しなくても良いぞ?いずれは、追い付ける」

 

「はい!研鑽あるのみです!!」

 

まあ、だからと言って本日から研鑽を積む事はしないんだけど。それを始めるのは、【魔法少女】の世界に行ってからだろう。

そりゃ、【組織】でなら色々揃ってるし様々な経験を積めるだろうけど……それは、何か違う気がする。ぶっちゃけ、俺が知る『最強』を手にした多くの主人公達は何も無い状態でその境地に至っているんだから。純正培養された『最強』で良いのか、ちょっと疑問に思ってしまう。師匠も、ここで鍛練をしたとは聞いたけれど主は座学のみで武は実戦で鍛えたと聞く。

 

「そう言えば、如月双夜(仮)さんがカリム・グラシアを連れて来られたんですが……聞きました?」

 

「ああ。聞いたとも……いやはや、魔法や術式に関しては彼の方が分があるから致し方なしだ。流石は、ありとあらゆる魔法を解体した男だよ。あの胆力は、頭が上がらない」

 

「ありとあらゆるって……あの人、そんな事してたんだ……」

 

「アイツの防御術式と結界魔法には気を付けろ?僕が使う術式の原型を作った奴だからメッチャ硬いぞ?」

 

うわぁ。師匠が使う術式の原型だってさw。師匠の使う術式って言ったら、空間遮断に匹敵する防御術式だろう?そら、抜けそうにありませんわ。そもそも、師匠の防御すら抜けないのに完成された師匠の術式をポンポン使える上に未知の魔法も使えるってことでしょう?誰が、そんな敵を相手にするんですか!?普通に逃げますよ!当たり前でしょう!?

 

「それだけの魔法を使うのに、アイツは自分を【生産職】だと言う。もしくは、【作る者】だったかな?まあ、戦闘能力皆無なのに戦う方法を編み出して暴れたら被害は甚大とか訳がわからん」

 

「そらぁ……ん?戦闘能力皆無?」

 

「戦闘に関するありとあらゆる適正が無いんだよ。魔法も然り。にも関わらず、アイツは戦闘をこなすんだ。要は、それだけの努力を重ねた奴なんだよ」

 

「うわぁ、聞いてた話の通りだけど……師匠から聞くと、もっとハンデが大きく聞こえるw」

 

というか、二人とも人生がハードモード過ぎて聞きたくねぇ!

なんで、この人達みたいに局地的な宿命を背負った系の人物が居るの?普通は、バランスを考えて両極端な方々は減らす傾向が強いのに希にこういう人達がいるのが不思議でたまらない。まさかとは思うけど、何かしらの理由でバランス調整入ってます?

例えば、凄くお金持ちな人と酷く貧乏な人の遠い祖先が実は同じ血だったとかいう話。一方は、家を継ぎ……もう一方は、外に出たから逆パターンにしてみました的な?そんな、奇妙な苑で弄ばれてるとかいう理由。もし、()()なら止めて欲しい。

そりゃ、見ている分には面白いんだろうけど……実際は、メッチャ苦しい話だからな?片や、お金はあるけど善き人との縁が得られない人生。片や、善き人には恵まれるモノのお金の無い人生。

お金持ちの方は、なんかギスギスしているイメージがあるからそう言ってみたけど……何となく正解の気分。お金を求めて、魑魅魍魎が跋扈する腹の探り合い人生とか疲れそうな人生だな?

これなら、多少貧乏でも腹を割って話せる友人が居そうな貧乏人人生の方が楽そうだ。そりゃ、生活は苦しいかもだけど心が軽いなら楽しくは生きていけそうだ。まあ、結局の所……バランス大事!って話になるんだけど。で、話を戻すと俺の知り合いにその両極端中マイナスな人生に傾いた方が二人と言わず、四、五人居るんですけど!?【始まりの魔法使い】とか、秋月愁とか、聖セイビアとか、師匠とか……何、このメルトダウンな人々は!?

え?《神殺し》って、人生マイナスな方々じゃ無いと成れないんッスか!?因みに、愁さんは飛龍さんのせいで良く農業区でサバイバル生活をしているそうな……端末は、支給品だから問題ないけど一般的な生活は基本出来ないんだそうだ。そして、今回俺が農業区をフッ飛ばしたから今は商業区でゴミあさりをしているとか……サーセン!マジ、何も知らなかったんです!!山菜や家庭菜園で、日々を過ごしていたとか全く気が付かなかった!!

何、この苦労人……マジで、苦労人なんだけど!?誰かさんの保護者になったせいで……まさか、【組織】内にサバイバル生活をしている人が居るなんて思わないじゃ無いですか!

 

「ビックリ人間多過ぎ問題について!!」

 

「諦めろ、【組織】は落差が大きい場所でもあるんだ。因みに、【始まりの魔法使い】は貧乏人系だぞ?まあ、お金はあるけど買い物に行けないって意味では貧乏人だw」

 

「お金あるのに、貧乏人?買い物出来ないって……?」

 

何ですか?その、お笑いコントの様な人生は……え?マジで、買い物に行けないんですか!?ああ。存在がアレだから、人前に出られないのか。そりゃ、御愁傷様です。つか、笑い話ですね!!

 

「強制ボッチッスね。いや、師匠達は近付けるからボッチでは無いのか……それでも、ボッチに変わり無いとか訳がわからない」

 

「はは!ボッチw。ウケるぅ(笑)。そのまま、一人で死ねば良いのに……ホント、目障りな……」

 

なんで、【始まりの魔法使い】さんはこんなにも師匠から嫌われて居るんですかねぇ?何となく、【鮮血の】さん以上に嫌われている様な感じなんですけど?何か、やからしたのかな?とりあえず、そこら辺の事情が未だわからないのでその話題にはツッコミを入れたくない。下手をすると、面倒な事に成りかねないのでちょっと下がって置こう。それよりも、今は逃げ惑う掲示板の住人達を蹴散らすのが先だ。魔力充電完了!くらぇっ!!

 

「《神滅・重力圧縮(カタストロフィ)》!!!」

 

「目覚めろ!我が、最強の防御。《絶対防御盾(アイギス)》!!」

 

「ファ!?防がれちゃったんッスけど!?卑怯者!!」

 

「ワザワザ当たってやる義理はない!!」

 

「神崎、それを貸せ。こう言うのはなぁ、こう使うんだよ!!」

 

「ちょ!?おまっ!?止めっ!?」

 

「目覚めろ!ダーティー・ニーズ。《神滅・天体級超重力圧縮(ブラック・ホール)》!!!!!」

 

何故か、師匠が手にした瞬間に《ダーティー・ニーズ》の形状が変化して剣先から小さな黒い渦の様なモノが照射された。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

 

あの後、住居区の一部が黒い穴に呑まれて消滅した()()()。何故、その場に居たハズの俺が『らしい』なんて言っているのかというと、それ以降の出来事を知る事が出来なかったからだ。師匠が、《ブラック・ホール》を使った直ぐ後の辺りで後ろから飛んで来た物体に吹き飛ばされて“穴”に呑まれたからマジで知らん。気が付いたら、拠点のベットに寝かされていたよ。起きて直ぐに、師匠の元へと赴くと【鮮血の】さんが泣きながら師匠に文句を言ってる姿を確認する事になった。ああ、《ブラック・ホール》については……多分、【始まりの魔法使い】さんが何とかしてくれたんだと思う。だって、豚箱に居るハズの【始まりの魔法使い】が住居区の端に座り込んでい居たから。話し掛けたら、涙目で睨まれた。流石に、短期間で何度も施設を壊したのが不味かった模様。泣くのは、【鮮血の】さんだけかと思ったら【始まりの魔法使い】も泣くレベルの案件らしい。

そして、師匠の使ったアレが俺がいずれは至るらしい最終的な結末という事を師範代から聞いた。そうか、《天体級超重力圧縮》が俺の至るべき先なのか……って、思った程度。ぶっちゃけ、全く持って自信がありません。つか、まだ全然使えない領域の力なので俺的にはズルして先に最終奥義を見ただけの気分。

まあ、ズルでも無ければ詐欺でも無いんだけどね。つーか、あんなモン一体どういう状況で使う事になるんだろうな?って事の方が気になります。いや、マジであんな規模の攻撃をどういう状況なら使えるんでしょうね?意味がわからないよ!?

途中で、止められたらしいから通常規模で破壊の限りを尽くしたらどうなっていたのやら……考えたくもない話である。というか、天体級って事は惑星そのものがどうにかなっちゃうレベルですよね?そうか……天体をブッ壊すレベルの攻撃かぁ?ハハハ(凹)。

 

「Master。兄様が、黄昏ておられるのですが……」

 

「最終的に行き着く先がアレだったからの。ソッとして置いた方が良いぞ?というか、アレを更に圧縮するのじゃろ?マイクロレベルで使わせるという事かのぉ?」

 

「天体から見たら、普通にマイクロブラック・ホールだと思うんだけど……そこら辺も、しっかり鍛えてやってくれ」

 

「先は、まだまだ長そうですね……」

 

「専用武具なぞ、熟練度を上げねばコントロールも出来ぬと言うのに……初級の重力波も、まともに使えんのだぞ?」

 

「使えるのが、レベル3以上レベル7未満ですからね」

 

「それは……真っ先に、苦手意識を植え付けた馬鹿に文句を言ってくれ。そもそも、重力なんて範囲が曖昧な感じがあるからな。確実に、範囲を絞らせる技法を教えてやれよ?じゃないと、一生の後悔が生まれるからな?」

 

「「Yes my Master.」」

 

範囲を絞る……ああ、成る程。目の前で起こる、超常現象に意識を奪われてそこら辺の事がスッポリ抜け落ちちゃってたけど……そうですよね。そういう技法が無いと、無差別かつ無限に破壊の限りを尽くしますもんね……そらぁ、無いとおかしいッスわ。

 

「師匠ぉ……」

 

「お?復活したか?なら、先ずは第一段階の《重力波》辺りが使える様に成らないとな?じゃないと、本当にただの破壊神になるだけだぞ?それは、嫌なんだろう?」

 

「…………はい」

 

「なら、鍛練あるのみだ」

 

等と、師匠は言うけど……それが、出来る様になるのはずっと先の話だと思われる。普通に、天文台規模の超エネルギーを俺の魔力で制御するとか全くイメージ出来ないんですが!?俺が持つ、なけなしの魔力を総動員してもアレを制御出来るとも思えない。

本当に、アレを圧縮出来るのか眉唾でしか無かった。それと同時に、とても嫌な予感しかしないんですけど……なんと言うか、これまでにもあった暴力的な方法で強制的に覚え込まさせられそうな気配。そう言うのって、どこに訴えれば助かるんですかねぇ?

掲示板じゃ、直ぐにどうこうなるイメージは無いし……下手に訴えても、それを『普通』だと言われたら詰む。まあ、これまでの様子からして問題無さそうだけれど。下手に希望を持って、駄目だった時の事を考えると二の足を踏みそうだ。そんな事を考えていると、背後から伸びて来た手がガシッと俺の肩を掴んで来て耳元でボソッと囁かれる。いや、脅されました。

 

「逃がしませんよ?兄様」

 

割りと低い声がして、俺の背筋が凍った様に固まる。

フッ……魔王の手下からも、逃げられないみたいだ。

 

「ドナドナドナドナドーナァ……」

 

「観念するのだ。兄様よ」

 

「それに、使えない武具程恐ろしい物はありません。ちゃんと使えないと、大事な人をまた失う事になりますよ?」

 

逃げようか思案してると、正論が飛んで来た。まあ、言われる迄もなくわかり切っていた事ではあるんですけどね。ただ、それを言われた瞬間、脳裏を過った者が少し増えていた事に少々驚く。

これまでなら、翼一択だったソレは何故か浅上兄妹や有栖川達も入ってて自分の強欲さに驚かされた。そうか、幼馴染みィズも護るべき者判定ですか?全く、足枷ばかり増えやがって……と思えない自分に二度驚く。たった数日で、どうも俺はアイツ等を身内判定にしてしまったらしい。タクッ……ホント、強欲だな。

 

「はいはい。わかってますよっと……」

 

「おや?兄様が、逃げない!?」

 

「これは、天変地異の前触れか!?」

 

人が素直になると、途端に人格否定を始める師範代達。

OK、そんなに逃げられたいなら逃げてやんよぉ?という訳で、素直に了承すると見せ掛けてダッシュしてみた。

 

「ああ!?兄様!!素直になって置いて逃げ出さないで下さい!」

 

「すまぬ。兄様よ!我等が、天の邪鬼であった!!」

 

「うっせぇ!自分で撒いた種だろうがよ!?」

 

「ハイハイ。じゃれて無いで、鍛練しろよな?」

 

「師匠に呆れられた!?」

 

「うわぁっと、と……兄様、急に止まらないで下さい!」

 

「と言うか、器用だの?ダッシュから、唐突に『orz』へシフトするとは恐れ入った。それなら、ジャンピング土下座も出来そうじゃの?」

 

しねぇよ!?しないからな!?つか、何故ジャンピング土下座一択なんだ!?スライディングとかも、可能ちゃぁ可能なんだぜ?『orz』式スライディング土下座!!とか、な?

 

「兄様なら、出来そうですね?」

 

「なんなら、姉様に謝罪する時にでもしてみたらウケるのでは無いかの?まあ、兄様が浮気をするとも思えぬが……」

 

「これまで、浮気三昧でしたが……」

 

「おや?言われてみれば、ブレッブレじゃったの?」

 

止めて!人の黒歴史を抉って来ないで!!つか、そんな機会は二度と来ません!!心入れ換えた今、二度と【魔法少女】に現を抜かす様な真似はしません!!だから、ジャンピング土下座もしねぇよ!!何、期待した目でこっち見てやがるんだよ!?

 

「そう言えば、兄様の遺伝子は複製されたモノでしたね!」

 

「フム。では、兄様が複製された世界を探し出せば兄様と親子関係を持つDNAの主が居る可能性があるの?」

 

「つまり、余所で隠し子を作っていたと言い張る事が可能と言う事ですね?わかります」

 

「止めろーぉ!なんで、波風立て様として来るんだ!?」

 

コイツ等、マジでウゼェ!!そんなに、俺を貶めて楽しいか!?

つか、それをヤるなら親子関係の遺伝子を持つ者を探し出すより俺に似た使い魔を用意して自分達の子だと翼に紹介すれば良いだらう!?まあ、そんな事をされたら親近そu…変態扱いされるだけなんで面倒臭い。そういう方面の混乱はいらないから、もっと別方向の悪戯にして欲しい。いや、そもそも悪戯自体を止めて欲しいのだが……うん、無理だな。主人が、主人(大の悪戯好き)だし。その影響を諸に受けて居る以上、奴等も悪戯好きだ。

 

「そんなに、波風を立てたいなら自分等の信用を掛けてやれ!」

 

「嫌ですよ?他人だからこそ、楽しめるんじゃないですか…」

 

「なっ!?クズな答えが返って来ただと!?」

 

「と言うか、そういうモノではないかの?そもそも、悪戯に自分を組み込む輩は居らぬと思うがの?」

 

まあ、確かに知らない人を自分の楽しみの為だけに悪戯を仕掛けるのはハードルが高い。だからと言って、超身近な人を貶める様に玩具にしなくても良いハズ。つか、一人を寄って集って虐め抜くのは良いのか!?と、聞いてみたいレベル。マトモな答えが、帰って来るとは思わないけど。

 

「フムフム、成る程。つまり、師範代達は立場の弱い存在を玩具にして愉しめる鬼畜なんですね?」

 

「その辺については、僕も同意見だな。悪戯は、知り合いだけでなく細やかに見知らぬ者にも仕掛けるべきだ。じゃないと、経験値に成らないからなぁ……」

 

何の経験値か!?つか、師匠は見知らぬ他人にも悪戯を仕掛ける事があるらしい。それって、無差別悪戯って事ですか!?下手したら、無差別テロと認識されるんじゃ!?

 

「もちろん、当たった人には謝罪してるぞ?まあ、子供の悪戯程度に思われているからなぁ。因みに、知り合いにやる予定が狂った的な言い訳を忘れなければテロじゃないから!!」

 

「いや、普通にテロだから!!」

 

それじゃ、バレなきゃ何しても良いって話になるじゃないですか!

とりあえず、師匠には出来るだけ他人への悪戯テロは止める様にお願いして、師範代達には自分以外にも悪戯をする様にけし掛けて置いた。出来る事なら、トーマとか鉄とかに悪戯して欲しい所。

それなら、ギリ知り合い枠で笑って許してくれるだろうから何とかなると思われる。キレられたら、ひたすら謝って泣き付けw。

まあ、そんな姿の師範代達をイメージすら出来ないけど。

逆に、カウンター気味に相手を殴ってるイメージが湧いた。

うわぁ…有り得そう。この師範代達なら、普通にキレた被害者をボコって警察に突き出していそうだよ。元は、自分達が仕掛けた悪戯で相手が被害者なのにキレられたら問答無用で相手を加害者に仕立て上げるんだろう。その光景が、ありありと思い浮かべられて俺は大きく息を吐き出した。まあ、その後でとある可能性を思い付いてしまったがな!これ、下手をしたらキレた相手を暗殺して遺体を完璧に隠してしまうんじゃね?そしたら、完全犯罪成立ですね。嫌な話だなぁ。

 

 

 

 

 




とりあえず、合コンが始まれば後は掲示板の住人達の勝手だ!!という、当初の目的と異なる不文律が生まれてたって話。まあまあ、良くある話ではあるものの組織でも静観してる奴等が憶測や誤報を流して最初の禁止令を歪めた結果みたいな話を盛り込んで置きました。
最初は、双夜が幼馴染み達の交流を邪魔するな!と言っていただけなのに……最終的には、合コン明ければ突撃OKという話になってて草が生えた。まあ、こういう話もあるんだよ。って、例題を上げてみました。なので、警告はその都度繰り返しましょうwって話ですね。ただ、その警告を発していた双夜は仕事に行ってしまいましたけど。

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m(_ _)m

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