絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
「…………嫌や……」
「あん?まさか、関わり続けると言うのかい?」
「せや、犯罪を見逃すやなんてあり得へん!!」
「ふーん。なら、ちょっとばかり現実を見てみるかい?」
「な、なんや、現実って……」
往生際の悪い八神はやてを黙らせる為に……俺は一度、世界を
伽藍とした、砂浜が広がっていた。本当に面倒臭い。
なんで、こうも正義感の強い輩ってのは面倒事に首を突っ込みたがるのか……その癖、こうして記憶を保全出来ないと来た。まあ、基本的に【無かった】事にされるから例え一秒前の出来事であってもこうして修正されてしまう。
修正されてしまえば、そこであった事は【無かった】事にはなるけど何故か記憶に残っているという矛盾が生じる訳で……まあ、このまま出会わなければ彼女は何も知らないまま日々を過ごす事になるだろう。だから、手土産に使い魔に転生者を一人拉致って来て貰った。もちろん、生きている生きの良い犯罪に手を染めた転生者を。
そして、襲撃する様に家族団欒をしている八神家に突入して目の前で転生者を殺してみた。猟奇殺人ですね?
わかります。
そんな凶行を見せられ、混乱している中で転生者の肉体が薄れて光へと砕け散って行くと段階を経て彼女等は日常へと戻って行く。その上で、俺の事を思い出し顔色を真っ青へと変えた。
「どうだい?覚えても居られなかった八神はやてちゃん?」
「こ、こんな……こんなん……」
「さて、もう一つショッキングな事実を教えてあげようか?」
言って、先程行われた強襲からの猟奇的殺人の記録を彼女達の前で上映して見せる。しかも、目の前で行われた犯罪行為を記憶に留めて置く事すら出来ない自分達の行動もシッカリと記録されているってオマケ付きだ。
ぶっちゃけ、目の前で行われた凶行すら忘れてしまう時点で彼女等の干渉はほぼ無意味である事がわかる。
「さて、目の前で殺人事件があった訳ですが……段階を経て、日常へと戻って行く君達を見ても関われると思えるかい?」
「無理でしょう?貴女方は、貴女方の日常を守るべきだ」
「ハイハイ。使い魔は、黙ってなさい。さて、ここまでしても記憶を留めて置けない君達が僕等の仕事に干渉する…なんて事が、出来ると思うかい?例え、やったとしても記憶にも記録にも残らないソレをどうやって立件するのかな?」
一応、こちらの機器に記録があるから立件する事は出来るかも知れないけど……コレ、渡した瞬間から初期化されるんだよなぁ。この世界の記録媒体には、コピーも出来ないからこのまま使用するとしても不思議現象が色々邪魔して裁判にまで持ち込めるかどうか。
下手をすると、関わった全員の記憶が修正されて裁判自体が無かった事になる可能性も……それ以上に、目の前で凶行を目撃していながら数分で日常を取り戻して行く八神家の面々が精神異常者と見られる可能性もある。いや、もっと言うなら猟奇殺人を目撃していながらにこやかに話し掛ける周囲の者達の方がホラーかも知れない。
ぶっちゃけ、世界の修正力って俺達の都合がよろしい様でよろしく無かったりする。犯罪者には、とても都合の良いモノではあるけれど。事後処理が、楽になるってだけで実際は糞面倒臭せぇ現象だ。なんで、面倒臭せぇかって?
そりゃ、予測出来る修正なら良いが全く予測も出来ない不規則修正だからに決まっているだろう?ハプシエル召喚が、UFO出現とかゴジ○現るとかになったら誰だって面倒だと思うさ。しかも、関係者は皆俺達と会えば記憶が戻るっていう、ね?わかるだろう?この面倒ップリ!記憶さえ、戻らなければもっと簡単に済む話なのに……ちょっと、すれ違うだけで思い出しちゃうって言うんだから頭痛い。
この良くわからないシステムのせいで、俺が……俺達が、どれだけ苦労しているか。後、感情。いや、百歩譲って感情くらいは構わないけど。記憶の方が、百万倍厄介だ。
何故、戻る!?要らないだろう!?ソレさえ……それさえ無ければ、全てをスムーズに事が進めれると言うのに勘弁して欲しい。
「諦めろ、人間。君達が、どれだけ頑張ってもこの世界の内に住まう限り……この世界が、ルールだ!僕等みたいに、世界の内側に在住権が無い者はいつだって【外】から世界を眺めるまで!」
「…………人間?今、私等を【人間】って区別したか!?」
「だったら、何だ?首を切って、投げてくっ付けて見せたのに未だ僕を人間だとでも?あり得ないだろ?首を斬り落として生きてる生物がどこに居る?」
とは言え、彼女の周りには人間でない存在が複数いるから感覚が麻痺している可能性もある。だけど、それ等は決して死なない怪物では無い。闇の書の影響を失ったとは言っても、未だにその力は健在のままだ。それに、神崎が証明してくれている。彼女達が、それなりの時間その存在をこの世に留めていたって事を。アイツ、原作ヒロイン達が全員死んでも長生きしてたんだぜ?【享年百九歳】ってんだから驚きである。これだから、転生者ってヤツはw。
「もう、関わるな。関わった所で、君には何も出来ない。法も、正義も役に立たない事があるんだって納得しろ。どうせ、誰も信じてはくれない。信じたとしても、一度僕が【外】に出れば忘れる記憶だ。意味も価値もない。無駄なんだよ。何もかも……」
「でも、私は覚えていますよ?」
「シャマル先生は、ね。でも、この世界軸にずっと居る訳じゃ無いだろう?実際問題、魂をその肉体に固定してはいられないんだから、いずれは居なくなる定め。裁判中に居なくなったら終わるだけの話でしか無いよ」
「え……?ずっとは、居られないんですか?」
「いつ、何時に次の肉体へ転生するかは不明だ。今すぐの可能性もあるし何十年も居られる可能性もあるけど……君達の人生は、いつも痛みと悲しみの連続だろう?」
「…………それが、転生の鍵なんですね?」
「そうだな。統計から言って、闇の書事件辺りだろう?シャマル先生が、転生を繰り返している時期ってのは……」
「そう、ですね。大体、その辺りが多いかと思います」
それだけ、シャマル先生達の絶望が深い事件だった訳だ。あの事件は……そして、自分が目立つ為にそれ等の事件を利用して暴走する転生者の行動によっては、その絶望の深さも異なっていると思われる。前回より、次回……次回よりも、その先でシャマル先生達は絶望の奈落に突き落とされている模様。落ちる深さは、より深く重いモノへ刻々と深刻化しているらしい。まあ、そうで無ければシャマル先生が自分に転生するなんて現象は起きないから。
「すまんな?八神はやて。この件に関しては、諦めるが良い」
「……出来ひんって言うたら?」
「その時は、もう一度【外】に出てここから去るだけだ」
「ーーーほんま、私等には選択肢もあらへんねんな……」
「残念だったな?正義の味方。僕達は、転生者の暴虐によって世界が壊れない様にする為の戦いだから。ぶっちゃけ、それがどんなに悪どい行為であったとしても……それで、世界が救えるならば僕達は悪を名乗ろう。そこに住まう、ありとあらゆる生命体の為に身を粉にするつもりで働いている」
「…………ちょっと、待ち。なんや、転生者が居ったら世界がどうにかなるちゅうんか!?」
「んん?ああ、世界が滅びる……いや、転生者がやらかす事柄によっては知的生命体が理性と知性を失い獣となって殺し合い?」
「……なんで、ソレを先に言わへんのや!?」
顔を両手で覆って、俯き暫く黙り込んだ八神はやては何故かプリプリと怒りながら叫び出す。だって、お前……ストレートに言っても、信じ無いじゃないか。ここまで、説明し証明して漸く話に耳を傾ける様になるだろう?ぶっちゃけ、八神はやてを説得する方が面倒臭いというモノだ。
だから、『じゃ!』とだけ言ってニャンコモードへと変化する。八神はやてが、何か言ってるけど無視無視。
はぁ。
ホントに、面倒臭い奴だ。まあ、いすれにしろ八神はやてには何も出来ないんだけど。把握出来ないのだから、俺達が何をやっても彼女等がソレを認識する事は無い。
故に、ここまで暴露したのは俺の優しさである。それと、彼女等に釘を刺したかっただけなのだけれど。コレ、釘を刺せたのかなぁ?全然、刺せていない様な気がするんだけど?ホント、懲りないよね?もう一度、ホンの一瞬【外】に出てやり直した方が良いかも知れない。必要な情報は、収集し終えたからもう彼女等に関わる必要は無いんだよね。あるとしたら、シャマル先生くらいで既にマーキングはしてあるし、このままバイバイしても問題は無かったりする。というか、この場で蒐集しちゃえば良いんじゃね?
紫天の書で、シャマル先生の二重構造になってしまっている魂を蒐集してシャマル先生にはこの世界の【シャマル先生】に戻って貰う方法を取っても良いかも知れない。
その場合、俺はシャマル先生にクラールヴィントをお返しするだけで痛い思いはしなくて良いから楽チンではある。
周囲への影響は、一切考慮しない。
それによって、何が起こり誰が何をしてどうするのかとかを一切無視。言うまでもなく、転生者共が暴走する未来しか視えないけど……知った事じゃない。という訳で、この場に居る全員を強制拘束。思い立ったが吉日ってね?問答無用で、実行に移しますよ?
「ちょ、なんや!?どないしたんや!?」
「来たれ……【闇の書】……」
そして、
「どういう事や!?なんで、闇の書がここにあるんや!?」
色めき立つシグナム達と、なんちゃって闇の書……紫天の書の出現で、超勘違いした八神はやてが慌てた様に叫ぶ。だから、使い魔の一人に初代リインフォースの姿で現れて貰ってみたw。
それと同時に、悲しみの表情でチラッと八神はやてに視線を向けさせた後に顔を伏せさせる。それだけで、何も言葉を口にせずともリインフォースモドキが八神はやての事を知っていて……尚且つ、現在の主人に逆らえない風を装わせる事に成功。
いやー、捗りますねぇ?何がとは、言わないけど。
「なんで!?なんで、リインフォースが!?ちょっと、どういう事や!?説明しぃ!?」
「煩い。闇の書よ、シャマル先生のリンカーコアを蒐集しろ」
「なっ!?ふざけんなや!!くっ、このっ!ちょ、このバインド解いて!リインフォース!!シャマルー!!」
いやー、わかってたけど……すごいッスね?リンカーコアの蒐集なんて、昔は良く見て来た事だろうに守護騎士達の反応が被害者のソレである。というか、今までも蒐集被害者に闇の書の主として謝罪して来たハズなのにこの反応。やった事があるなら、やられる覚悟もあるだろうに……罪を償ったから大丈夫とか思ってたりするんだろうか?それはさて置き……周囲から怒号や悲鳴が上がる中、問答無用でシャマル先生の【魂】を蒐集する。まあ、見た目はリンカーコアの蒐集とほぼ変わらないのでシャマル先生が消滅の危機に瀕している様に見えている訳だが……実際に蒐集されているのは、【魂】の方なので問題無くシャマル先生はそのままで俺の知るシャマル先生だけが紫天の書へと吸収されて行く。
パタン。最終的に、蒐集が終わった事を示すページを閉じる音が響いて辺は沈黙が落ちた。でも、目の前には拘束されたままのシャマル先生が居るし紫天の書の内部には俺の【シャマル先生】が居るのもわかるので、この場に『シャマル先生』が二人存在する事になる訳だけど気にせず召喚する。さーて、どうなるかなぁ♪?
目の前に現れたのは、再召喚された『シャマル先生』。ちゃんと、外法によって如月双夜(仮)から受け取ったホムンクルス内に封じられた魂の存在も視て取れた。これで、シャマル先生が【シャマル先生】の絶望で他の世界に転生する事は無いと断言出来るが……コレ、転生者の罪が重くなりませんかねぇ?ま、俺の知った事じゃねぇけど。
「シャマル先生、どんな気分ですか?というか、目覚めてます?」
「え、えぇ……起きてはいます。いますが、これはどういう事なんでしょう?説明を求めても良いですか?」
「あー……うん。まあ、言うまでもなく闇の書云々は、嘘です。コレは、紫天の書って言って本型のストレージデバイスかな?」
「へぇ……では、こちらのリインフォースは?」
「あ、俺、Masterの使い魔です!他人の姿に変身する能力持ちです!Masterが、悪戯するからと呼ばれました!!」
「ちょ、止めろ!それじゃ、僕だけが悪いみたいに聞こえるじゃんか!お前だって、喜々として参加を表明しただろう!?」
「あ、用事があったんだった。……じゃ!!」
言って、元の姿に戻った使い魔はさっさと逃げてしまった。
てか、逃げた、だと!?
おま、お前、卑怯だぞ!?
説明しなきゃならないのに!
逃げ出した使い魔を見送った瞬間、俺の両肩にはシャマル先生の両手がガッシリと掴んでいた。見上げれば、ニッコリ笑顔なシャマル先生の顔。これは、逃げられまてん。
「それで、私のリンカーコアを蒐集するって言うのは?」
「リンカーコアでは無く、魂の蒐集です!これで、本来のシャマル先生が目を覚まします!!」
「え?本来の、私、デスが!?」
言って、シャマル先生は弾かれる様に拘束されるシャマル先生へと振り向いた。そこには、驚いた様子のシャマル先生が拘束されたシャマル先生を……えぇい、ややっこしい!以降、本来のシャマル先生を『シャマル』。俺のシャマル先生を『シャマル先生』と呼ぶ!!
「え、えぇっと……私、ですか?」
「……そ、そうですね。えぇっと、シャマル、です」
「あ、はい。えぇっと、私もシャマルです……」
「混乱必須な現状だが、八神はやてさんの意見を聞きたいと思います!では、八神はやてさん!今のお気持ちは?」
「……………………」
「はい。まだ、頭真っ白から復帰されていませんでした!!」
いや、まあ、わかっていた事だけど……直ぐには、復帰出来ませんよね!知ってた。だが、混乱は加速する。ただし、一部マッタリ状態だけど。言うまでもなく、シャマル先生ズだけマイペース。
更には、俺の悪戯で余計な混乱も招かれていたりするので余計に混乱から戻って来られないのだと思われる。だから、拘束を解いて俺はリビングへ行きTVに電源をいれた所で正気に戻った八神はやてに摘み上げられた。
「ど、どど、どどどどどどどどどどどどどういう事や!?」
「混乱、し過ぎだよ。八神はやて……」
「こ、これが、混乱せずに居られると思っとんのか!?」
「混乱に拍車を掛けたのは僕だけど……落ち着けw」
「これが、落ち着いて居られるかぁ!?」
「説明は、してやるから……落ち着けw。ぶっちゃけた話、僕の持つデバイスは紫天の書と呼ばれるモノで闇の書じゃ無い。だけど、闇の書と同じくベルカ発祥の魔導書だ」
まあ、純粋なベルカの魔導書かと問われたらちょっと違うと言わざるを得ないけど。なんせ、一度は神々の手に渡り何かしらの処置を受けていたから……元に戻したけど。
だからと言って、純粋なベルカ産の魔導書とは異なるモノでしか無い。そもそも、材質から言ってこの世のモノでは無かった。架空素材と架空プログラム……元は、紫天の書を使ったんだろうけどユーリを暴走させるにあたってかなり無理が祟ったみたいだった。なんせ、暴走しているのに制御可能なシステムとか訳のわからない仕様になっていたからだ。しかも、【永遠結晶エグザミア】と言いつつ全くの別物でリソースを糧に魔力を精製するとか無茶な仕様にしてあったから全部取替ましたよ!?更には、ユーリの人格にトラップまで仕掛けてあって接触した転生者に【呪い】を注入する【門】としての役割まであった。
だから、ユーリに関しては人格はそのままに肉体から何から一切合切を交換してあります。正確には、元の身体から【魂】のみを抽出して別の肉体に入れ替えたと言った方が良いだろう。だから、ユーリだけはマジで魔改造してあると言っても過言ではない。まあ、デバイスの方も全部取っ替えてあるけど……それをユーリは、全く知らない。
てか、そのまま使う訳が無いだろが!そんなモン。
転生者所か、俺達《神殺し》ですら対象とした爆弾を【組織】に持ち込んだり持ち歩いたりする訳が無い。だからこそ、ユーリを何処かの世界に放置する事が出来ないから俺が持ち歩いていたりする。
「ベルカ発祥の魔導書だったんだけど、ねぇ?ロクでもない奴等に、拿捕されて改造を受けて……いや、改造なんて生易しいモンじゃねぇな。表向きは、暴走している魔導書だけど……中身は、【呪い】というか人間の負の感情のみを抽出して鍋にブッ込んでグツグツ煮詰めに煮詰めて凝縮し濃縮し……最早、何の【呪い】かすらわからないレベルの【悪意】を組み込まれて解き放たれた一品に仕上げられていた。もし、それを何も知らない人間が手にしていたら闇の書の闇みたいな怪物が生まれて居ただろう、ね?」
「なんや、それ……そんなん、出来るハズが無いやんか!人の感情を……それのみを抽出って、そんなん人間に出来るとでも!?」
「……アンリ・マユ。かつて、神話の時代。地球という惑星で、とある宗教が『彼こそがこの世全ての悪である』と言った。だから、他の人はみんな救われる……ってね?その『この世全ての悪』にされた【彼】は、この世全ての悪という象徴となったんだよ」
「そんなん、ただの宗教で言い伝えの話やろ!?」
「それを形にした奴がいる。それが、転生者だ。転生者は、この世界に生まれる際に神々から三つの願いを与えられて生まれて来る。それは、自分に使っても良いし世界の為に使っても良い。だが、この世界を見てみろ。恒久的な世界平和になっている訳でも無く、誰か特定の人物がメッチャ幸せになっている訳でも無い。結局、転生者は自分の為だけにその願いを使うんだ」
「何なんや……その願いって……」
正に、愕然とした表情で俺を見る八神はやて。その想いは、驚愕なのか困惑なのかはわからないけど……感情が抜け落ちた様なモノだった。まあ、視えているけど気にしない。
「神様特典って言うらしいぜ?自分を強化する為に使われる三つの願い。本来は、死んだ者が現世に残して来た者へのギフトとして使われていたけど……今は、来世の為に自分へ使う奴が多い。例えば、《ニコポ・ナデポ》。君も経験があるんじゃないか?幼馴染みの男の子達に、笑い掛けられたり頭を撫でられたりした事が……アレな、魅了系の能力なんだわ」
「なんやて!?」
「まあ、前提条件として自分に好意を持っていて将来的にソレが恋愛感情に発展するモノであれば相手を自分に惚れさせれる能力だな。要は、恋人期間の前借りってヤツだ。だから、将来的に恋人と成れない者は表面上の変化しか得られない。例えば、顔が赤くなる的な?でも、転生者はソレを自分に惚れた状態だと思い込んで暴走し続ける訳だ。あるだろう?そういう経験……」
「……………………」
「まあ、話を戻すが『アンリ・マユ』って象徴を聖杯っていう釜に焚べて『この世全ての悪』と言う名の炉心を作った訳だ。永遠かつ無限に『この世全ての悪』という【呪い】を吐き出す炉心をな?そりゃ、『この世全ての悪』という象徴だ。そんなモノを聖杯の中に放り込んだら、その聖杯そのモノが『この世全ての悪』になっても仕方がない。そもそも、アンリ・マユってのは【悪】という象徴とした御神体だからな。御神体の方が朽ちても、それが悪であるという象徴である事に変わりはない。結果、そんなモノを焚べられた聖杯は『アンリ・マユ』と呼ばれるモノになった」
【悪】という概念をブチ込まれた聖杯かぁ……そりゃ、【呪い】にも成りますわ。だからと言って、ソレを《堕ち神》の製造機にされても困るので何度も破壊している訳だが転生者がいる限り何度でも復活を繰り返す訳ですね?わかります。これぞ、正にイタチごっこと言うヤツですね!神崎なら、ありがとうと喜ぶ所だ。
「ま、そんなモノを使ってでも己が人生を刺激あるモノにしたがる奴は何処にでも居てな?ソレを利用して、言葉巧みに『アンリ・マユ』を手に入れたゴミが新たなる転生者に世界を滅ぼす【門の鍵】を与えてこの世界に送り込んで来る訳だ。で、ソレが目的を達成するのを今か今かと待ち構えている」
「転生者が、目的を達成したらどうなるんですか?」
「おや?先生。先生は、シャマルさんとの対話をしなくても良いんですか?今までの事とか、これからの事とかを……」
「そうですね……今すぐに、どうなるって訳でも無いので後でも構いません。なので、そちらの話に交ぜて頂けますか?」
「まあ、構いませんが……」
「それで、【門の鍵】とはどの様なモノでしょう?」
「【門】とは、世界と世界を結ぶ境界線の事だ。それを開けるのが、転生者の使命。まあ、当人達は知らない事だけどね。知る必要すら無いけど。彼等に与えられた役割は、世界内部で暴れて歴史を歪めて壊す事にある。僕達は、それを『歪み』と呼んでいるけど……誰も、やらないつーか出来ないでいるみたいだね」
「出来ない?って、どういう事ですか?」
「じゃぁ、フェイト・テスタロッサの姉であるアリシア・テスタロッサを蘇生してみせろ。それが駄目なら、闇の書の管制人格であるリインフォースを救って見せろ。それでも駄目なら、ヴィヴィオを全く別の形でただの少女として幸せにしてみろ。聖王のゆりかごを飛ばしたりアルカンシェルで消し飛ばしたりしたらゲームオーバーだ……って、言われたら?」
ほぼ、確実に無理な話ですよね!そもそも、アニメで放映された史実から外れた未来を作れればソレは達成されると思われがちだけれど……実際は、ちょっと外れた所で何も変わらない事がわかっている。ぶっちゃけると、アニメで放映された歴史は【魔法少女リリカルなのは】を創作した作者が創ったモノであって
即ち、ソレから外れた場合のみ世界の扉が開く……というのが【組織】の結論だったりする。つまり、創作にも映像にもなっていない作者が思い付いて考えたストーリーとは異なる形で【魔法少女リリカルなのは】の世界の歴史があるという事だ。
そして、それは表には出て来てはいない……転生者も、知らないって言うのが【鮮血の】の言だった。詰まる所、【痛みと悲しみと最後の希望】というコンセプトがこの物語にはあるって話だけれど……それは、そもそも
要は、前提条件が違うのである。物語にするに当たって、そういうテーマを組み込む事で全年齢対象になったとしたのなら……元々の歴史ってのは、もっと絶望的な最悪の話だった可能性がある。
いや、正直な話……不屈の精神を持って居る主人公・高町なのはであっても、鬱になるレベルの世界だった可能性が出て来た訳だ。
だったら、この世界の歴史が
ヨッシャー!基点回帰だぜ!!物語の前段階、【魔法少女リリカルなのは】になる前の面倒で薄暗く陰鬱になる様な話が、この話を書くに当たって私が考えた物語!!
そもそも、無印とA'sとstrikersには話の印象的に大きな開きがある様に感じられたんだよね。ああ、映像になっている分だけだよ?無印は、高町なのはが成長しつつ友情を育んで行く物語として描かれているけど。全体的に見て、なんとなく……コレ、もっとヤバい話だったんじゃね?と思う程度には違和感バリバリでした。まあ、元が工ロゲーだったらしいって聞いたけど……それ以上に、一人の少女が痛い思いをしながら成長して行く様な話では無いなぁっと思ったのが始まり。というか、作者は三期から見た人なんだよね。そこから、無印……A's……と見て【魔法少女リリカルなのは】を知った訳です。だから、他の人とは違う見方になっちゃったんだよ。
本来で有るなら、無印、A's、strikersと見る所を……strikers、無印、A'sと見たので無印の印象がかなり他人と異なるんです。ぶっちゃけ、これもっとヤバかったんじゃね?と思わずには居られない。最後、フェイトがプレシアに手を伸ばしてますが……コレ、間に合って無いよね?物語になったから、間に合ったんだよね?って、思ってた。
A'sにしても、はやて、起きなかったんじゃね?とも思ったよ。まあ、色々と思う所があるけど……物語にしたから間に合ったり起きたりしたんだろうなぁって印象だった。
もしかすると、作者が鬼畜なストーリーを作る人だからかも知れません。ホント、ご都合主義って楽観的ですよね!
ご都合主義自体が、良く無いという訳じゃ無いですが……ハラハラドキドキを演出する為に使われるのは良いとするにしても世界の中心に主人公を置いてる物語は余り良く無いですね。双夜でも、割と残酷な目にあってますからねぇ?死にはしないけど、惨殺されたり捕まって拷問を受けたりと色々あります。というか、双夜の場合は人海戦術によるゴリ押しだったりしますけど。少しでも、良い風を得る為にそこら辺中に使い魔を配置してたりします。ぶっちゃけ、《ルール・ブレイカー》以外は手繰り寄せられる奇跡的な話にしてあるんだよね。《ルール・ブレイカー》以外は!!失敗する事もあるけど、フォローが凄い的な?
今回は、ユーリについても障りを書いたりしました。
ぶっちゃけ、魂以外は手が入ってますね。普通に……紫天の書に関しては、ちょっと先のお話でも触れましたが……最終的に、天地無用に出て来る樹雷王家の【船】の管制ユニットになります。ええ、虹色の光を出す樹木ですね。
アレと融合して、光皇翼が使える様に……チートが、更にチートになります。ありとあらゆるフィールド特性を持つ光皇翼を得たユーリ・エーベルヴァイン。現状でも強いのに、光皇翼を得て絶対無敵になるとか頭おかしい。
ネタだよw?ネタ!!
魔工技術の発展具合によっては、最大36枚の光皇翼を展開する【船】が完成します。魔導兵器が、自力で展開出来る光皇翼の最大枚数が25枚なので魔導兵器よりヤバい【船】が出来る予定。双夜は、現状8枚くらいですかねぇ?最終的には、16枚展開が可能になります。これだけでも、かなり組織がヤバい所だとわかる話だったりします。
で、ユーリが融合するユニットは……さて、何枚のヤツかな?当てたら、スゲーw。因みに、36枚のヤツではない。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。