絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
とりあえず、この世界の歴史がどんなモノだったのかは横に置いといて……今は、目の前で頭を抱えている八神はやてに視点を戻そう。とは言え、現状的にこれ以上の事はして上げられないんだよなぁ?だって、神様特典が云々言っても真っ当な人間には何も出来ないんだから面倒臭い。
故に、立てられる対策はある程度しか教えられない。
例えば、男の子に恋愛感情を持つな、とか?
「ああ、恋人を作ったら転生者共に暗殺されるかも知れないなぁ?だからと言って、転生者の中から選ぶと転生者同士による殺し合いになるだろうし……一生、独り身で居るしか無いな?」
「う、嘘やろっ!?嘘やって、言って!!」
「う、そ ♪……気は済んだか?」
「う、嘘やったんか?」
「まさか。ただの気休めだよ?」
「うわあああぁぁぁぁぁ……」
八神はやては、頭を抱え込んで崩れ落ちた。というか、神崎の推測ではもっと強烈な事を言っていたので、これでも十分加減したと言えるレベルである。大体、アニメのヒロインにガチで欲情する変態が居るとは思っても見なかったから。俺が、子供の時なんて病院で修行の日々で家無し子だったからアニメなんて見る暇も機会も無かった。
まあ、如月家に行って見ても良かったんだけど……基本、入院してたし?魔術の修行期間は、爺さんと一緒に居る時間の方が長かったからサバイバルで野宿な日々だった。
その後は、静と一緒になる為に世界中をフラフラしてたし……そもそも、アニメを見る機会そのモノが無かったと言えなくもない。いや、夢のある話ではあるんだよ?手に汗を握って、ハラハラドキドキする時間は楽しいモノだ。
弱きが、努力の果に強きを挫くのは見ていて清々しい。
だけど、俺には無縁の話でしかなかったんだ。静と一緒になった後も、静が抱えた問題とか目に付いた案件を片っ端からブチのめしていたから娯楽に触れる事なんてほぼ無かった。だから、転生者の様に娯楽の一つに本気で生涯を掛けられる情熱があるとか『頭がおかしい』としか言い様が無い。もっと、現実に目を向けろと言いたい。というか、終わりのあるソレ等よりも死に至るまで続く現実の方が大事だろう?馬鹿じゃね?と【鮮血の】に言った事があるけど苦笑いするだけで否定も肯定も無かった。
でも、まさか実際にアニメの世界へ行けるとか非現実的な状況に俺も頭を抱えたよ。ただ、裏話的な現実問題が浮上してどうでも良くなったけど。結局の所、アニメはアニメでしかなかった。娯楽は、娯楽のまま完結していて……そして、アニメに
ぶっちゃけると、【魔法少女】の世界と呼んでいるこの世界は厳密に言えば【魔法少女リリカルなのは】の世界では無い。ただ、その物語に似ているだけの世界があって……そこに神々が【色々】をした結果、極めて物語の世界に似た世界が完成しただけだ。神々がした【色々】ってのが、生まれて来る人物への干渉のみ。要は、居ないハズの人物や家系をこの世界に存在させたのである。
そう、高町家やバニングス家等の主要人物達が生まれる様に干渉しただけ。だからこそ、彼女等はこの世界に存在し今を生きているのである。なら、【魔法少女】の世界だからと男の転生者が活躍出来ないのは何故か……それは、転生者達の自業自得に他ならない。
チート能力を得ただけで、俺Tueee!とかやってるから隙だらけだし、能力に胡座をかいているからイザと言う時に動けない。実力が足りないって状況なのに、当人達は真面目に身体を鍛えもしないし判断能力も転生したてのままで成長すらしていない。そんな、無い無い尽くしで活躍出来る訳が無いだろう?それに加えて、結末を知っているから最善を目指して足掻こうともしない。
必死さも持たない彼等が、どれだけの事を出来ると言うんだ?もっと、真剣にこの世界と向き合っていれば少しはまともな活躍が出来ただろうけど。彼等では、ほぼほぼ無意味な話だ。とはいえ、様々な理由はあれど【少女】が活躍する世界である事は間違いじゃない。正確には、【女性上位世界】ってヤツだな。だから、俯瞰する様に世界全体を見ると……この世界は、女性が最も優位な立ち位置になっていた。まあ、商店での女性割引とかは俺の世界でもあったから除外するとしても全体的に女性の社会進出が目立つ。というか、世界人口的にも女性比率の方が多い?
サッと、世界のシステムにアクセスして男女の生まれる比率を確認するけど……目立った変更は見られなかった。
ログを確認するも、過去に大規模な変動があった訳でも無い。今の状況が、
でも、過去も現在も然程大きな変動も無く続いているので偶々そうなっただけだと思われる。
「運の変換率も、正常だし……本当に偶然なのかな?妙なプログラムが走ってる様子も無いし、ゲノムツリーや出生の率に手が加えられた様子も無い。因果は……正常」
アカシックレコードから、神通力の気配とかも追って見たけど表面上からは何も出て来なかった。なら、基盤方面は?基礎や規律と言った世界の土台辺も確認する。
だがしかし、何も出て来なかった。
これは、いよいよ本当に偶然の産物みたいな気配だ。
「でも、気になるんだよなぁ……」
流石に今、フルメンテする事は出来ないので詳細はわからないけど……なんとなく、何かしらの手が加えられた気がする。まあ、何の根拠もない勘でしか無いんだけど。
気になるんだよなぁ。
ちょっと、壁に穴を開けて小部屋でも作るかな?八神家の家主に許可を貰わなきゃならないけど。絶対、覗こうとするのは目に見えているし問答無用で知ろうと色々されそうだ。地球にでも行くか?もしくは、メンテ中だけ神崎達の元に戻って調べるのも良い。
「正義感なんて、やっぱり下らない感情だよな……」
「今のは、ちょっと聞き捨てならん一言やなぁ?」
「首を突っ込むなって言った。下手に首を突っ込んで、知らなくても良い事を知って頭を抱える事になっても知らないぞ?下手をすれば、世界の根幹まで見ちゃって自分という存在を否定する事になっても僕は何もしないからな?」
「……なんやようわからへんけど、正義感を下らないモンと言うんは許さへんで?」
「想いだけで、目的を達成する事は不可能だぞ?感情だけが先走って自滅するのは構わないが周囲まで巻き込むなら……それは害悪だ。だからこそ、君は地位を求めたのだろう?だが、僕はそこそこのモノを持ってる。力も、地位も……あると言えばあるんだよなぁ。だからこそ、許される事もある」
例え、正義を否定しても成したい目標を見失わなければ正義感なんてモノを抱かなくても正義を成す事は可能だ。どうせ、そんなモンを口にする輩なんざ五万といる。というか、そんなモンを口にする輩こそ信用出来ない代表だぞ?わかってるのか?もし、転生者の中にそんな下らない事を口にする馬鹿がいるのなら是非紹介して欲しい。問答無用で、ブチ殺してやるから是非に!!
「てか、さ。正義感なんて、振りかざさなくても結果として付いて来るならそれで良く無い?正義感を振りかざして、何もしない奴よりかは結果を出す奴の方が有能だと思うがねぇ?」
「うぉ……何も、反論出来へん……」
「実際、時空管理局の高官共は正義を振りかざした挙げ句、自ら率先して悪事を成していた輩も居たんだろう?例えば、最高評議会とか……どっかの准将殿とか……」
「うぐぐぐっ……」
「あ、そう言えば、無限書庫のバックドアとか開けたりは……して無いかぁw。ま、開けたら開けたでクロノやリンディさん辺りが血を吐く事になるしなぁ?てか、執務官が全員で掛かっても処理し切れない犯罪の記録がゴロゴロ出て来ますけど?」
「…………無限書庫に、バックドアなんてあるんか!?」
「開けるなよ!?執務官が、ダース単位で過労死するからな!?恨まれる所の話じゃねぇぞ!?」
「……マジで?」
「マジだ。実際、この世界では無いけど開けた世界軸では何人も病院送りにしたからな?そうだな……パラレルワールドって言えばわかるか?平行世界でも構わない。兎に角、開けた世界では何人もの執務官が病院に担ぎ込まれる事態になったからな!?まあ、死にたいのなら幾らでも仕事させてやるぞ?にゃはは。ええ、それはもう……終わらない、纏まらない、永遠と続く修羅場。もしくは、デスマーチと化すからなぁ……」
「……デスマーチ……」
「後、ユーノくんが真っ先に死ぬ。血反吐を吐きながら、本の海へと沈むからマジで止めてやって……それでなくても、家に帰れないんだろう?アイツ……お休み無しの無限書庫宿泊かぁ……」
「おぉう……せやな。無限書庫って、かなりヤバいモンがあるんか!?開けて見たい気もするけど、お休みが無くなるんはちょっと……それに、無限書庫に泊まるんも避けたいなぁ……」
それで済めば、良いけど……済むハズがありませんよね?住めば都とは、良く言ったモンだけど……基本が雑魚寝で、プライベートの『プ』の字も無い生活とか女性はしたく無いよね。最終的には、お風呂に行く時間も惜しくなって二三日入らないなんて強者も出る始末。栄養剤片手に、寝る間も無く突っ伏している奴や……その場で、仮眠取ってる奴なんてザラだぜ?そんな、修羅場とかやりたいか?やりたいなら、幾らでも開けてやるけど?と聞いたら、にこやかにザックリと断られた。
「正義感、どこ行った?」
「何の事や?私は、何も言うてへんで?」
「いやいや、そこは溢れんばかりの熱意を持って説得の場面だろう?何、逃げてるんだよ?」
「嫌や!お風呂入れぇへんとか地獄や!!」
「着替える暇も無いから安心して?」
「何が安心やねん!?着替えも、お風呂も、睡眠も出来へんとか年頃の女の子に求める事やあらへんやろ!?」
「正義感を語るなら、それくらい何のそのだろ?」
「それはソレ。これはコレや!」
「大丈夫。ちょっと、胃に穴が空く程度だから……」
「止めて!何も聞きとうあらへん!!」
最終的に、八神はやては俺の説得に納得してくれた様だった。脅した、とも言うけど。これ以上、女としての沽券に関わる所を削りたくもないだろうし?八神はやては、これにて俺から手を引いてくれる事を約束してくれた。ただし、残り二人は女の沽券なんざ気にもしない癖に女を全面に出せる人達なので別の説得法が必要だけれど。だから、一番の難物かつ俗物を説得出来たのは行幸だったと言って置こうかな?タヌキ女郎程、面倒臭い奴はいない。
「じゃ、なのはさんとフェイトちゃんの説得お願い出来るかな?因みに、説得出来なかったらデスマーチだよ?そして、あの二人なら間違いなく女の沽券なんざクソ喰らえな人達だよね?なのに、超モテモテなフェイトちゃんとか……どう思う?」
「ちょい待て!!なのはちゃんと、フェイトちゃんの説得って…………そんなん、出来ると思うか!?」
「出来ないだろうねぇ?」
「わかってて言うとんか!?」
「わかってるよ?よーく、わかっているとも……だからさぁ、あの二人には内緒にしておこうよw。君だって、お風呂に入れない状況に陥りたくは無いだろう?」
「………………よっしゃ!私は、何も聞かなかった!!」
「で、守護騎士の連中がポロッと告口しちゃうんですね?」
「はっ!?」
瞬間、グリンと顔を守護騎士達に向けた八神はやてはヴィータとシグナムに念押しするという愚行に出ていた。シグナムは、告口とかしなさそうだけれどヴィータはなのはさんと居る時間が長いからポロッと言っちゃう可能性はある。まあ、そんな事をしたらホラー系でなのはさんと諸共地獄に送ってあげる予定だ。最悪、三人娘全員プラスアルファがトラウマを得る程度の話で納めたい。
下手をして、この世界のヒロインズにトラウマを植え付けてしまう事こそ避けたい事柄だ。まあ、出来るだけトラウマを植え付け無い様にしないと後々が面倒そう。トラウマを植え付けるだけなら、俺よりも如月双夜(仮)が一番得意とする戦法だけど。こっちは、彼処まで割り切れないモノがあるからちょっと躊躇してしまう。悪戯なら、楽しく殺れるんだけどなぁ?俺だと、悪戯以外で他人の精神状態をsan値直葬する事は中々出来ない。
そりゃ、意図せずして直葬する事はあるよ?
あるけど、こちらの意図的には全然違うモノの事が多い。
まあ、それでも俺が全ての糸を引っ張ってました的な演技はする。偶然、直葬された奴には言えないっしょ?色んな意味で、さ。
そんな事を考えている間も、守護騎士にコンコンと念押しする八神はやて。そんなに念押しすると、逆に『ポロッと』が起きやすくならないか?まあ、それで怒られるのは八神はやて
「はやてに、恋人……かぁ。余程、度胸のある奴じゃ無いと恋人になってくれなさそうだよな?英雄なんだろう?お前……」
「うぐっ……ちょっと、大きな事件を解決しただけや」
「ジェイル・スカリエッティは、大物だったからなぁ?聖王のゆりかごにしても、目に見える驚異だから……君の恋人になる奴は大変だろう。色んな意味で……」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」
頭を抱えて、ソファーに沈む八神はやて。計らずして、SAN値直葬してしまったが……大丈夫か?意図して、やった訳じゃ無いけどちょっと同情してしまう。こういうのは、良くある事ではあるんだけど……そもそも、トラウマ云々に限らず意図しないSAN値直葬はあるあるな話だ。狙って殺る事もあるけど、稀にこちらの意図から外れたSAN値直葬が起こる事がある。そう言う時は、ほぼ手加減すら無く問答無用なエゲツ無いトラウマが刻まれる事となるんだよなぁ。特に、クトゥルフ級のヤバいSAN値直葬!!その時は、ニベも無く謝罪一択。だけれど、大抵は発狂しててスルーが可能だった。一度、気絶させて気持ちをリセットさせてみたけど本当に発狂しいる奴には言葉なんて通じ無い。
いやー、彼処まで会話の成り立たない話は無かったよ。
どうも、SAN値チェックを失敗しただけで無く精神まで逝ってしまったらしい。お陰で、精神病棟に入るなんて経験をしてしまった。まあ、付き添いだったけど。アレは、ヤバいわ。
ちょっと、ジョゴスに抱き締められただけだって言うのに精神BANとか永遠追放はやらかし過ぎだ。と言うか、シュブ=ニグラスを呼んだ訳じゃ無いんだから気絶リセットで元に戻って欲しい。
こう、玉虫色の……臓物的な脈動するドロドロとした液状のアレとか?臓物と液状って言ってる時点で、かなり矛盾した存在である訳だけど。それが、両立しているからショブ=ニグラスはSAN値直葬生物?と言われる訳で……心を空っぽにして、全てを受け入れる感じで見ればなんとかSAN値チェックしなくても良いんだけど。それが出来ないから、人は発狂するんだよね。ドロドロとした液状なのに、血管とか見た目が普通に臓物なんだよ。玉虫色なのに、臓物で触れば生き物と認識出来そうな見た目が圧倒的に気持ち悪い。例えるなら、ミートスライム?を凶悪にした感じ。
肉ばかりを与えて、肉系へと進化したスライムが『ミートスライム』と呼ばれるんだけど。見た目は、普通にピンク系の臓物。
それが、グッチャグッチャと音を鳴らしながら蠢く様がシュブ=ニグラスに似ているので是非現物を確認して欲しい。
アレが、玉虫色になれば疑似シュブ=ニグラスだ。まあ、そのま見ても玉虫色になってもSAN値チェックは必須なんだけどね。
どちらにしても、SAN値直葬系生物なのは変わらないから見るだけでも地獄だったりする。まあ、ミートスライムの方は生臭いからもっと嫌悪感を煽られるかもだけれど……シュブ=ニグラスは、もっとヤバいから!疑似体験したい人だけにオススメ。
まあ、誰も体験したくは無いだろうけどw。
「まあ、気を張らない事だ。下手に構えると、逆にポロッとやっちゃう可能性が増える。普通に、猫を一匹拾った的な感覚で構わんよ。まあ……可愛い物好きが、釣られて来る程度の話だ」
「可愛い物好きって……なのはちゃんの事か!?」
「可愛い物好きだろう?間違いなく……」
「それは……そうやけど……」
「そして、揉みくちゃにされて疲れ果てるんですね?わかります」
「あー……可愛い物好きって、手加減が無いからなぁ……」
「理性では、やっちゃイケないとわかっているのに目の前にしたら問答無用だよね。ヴィータは、経験あるんじゃね?」
チラッとヴィータを見れば、困惑した様な複雑な感情があるのかしどろもどろでプイッと顔を背ける。まあ、猫可愛いがりをされた経験があるなら、そのシンドさも理解してくれるだろう。それに、サイズ的な問題もあるから小さい者が玩具にされた時の疲労はかなり過酷だ。身体が大きいってのは、それだけ耐久度が高いって事にも繋がる。ぶっちゃけ、身体が小さくて玩具にされやすい奴程ボロボロになりやすい。特に、俺なんかはこれ以上育ち様が無いから一生モノだったりする。そりゃ、手加減が出来る桃ちゃんとかなら引き際も完璧だったけど……あの頃の高町なのはは容赦が無かったからなぁ?
「そう言えば、俺が保護された時の衣服がどうなったかとか知らね?捨てられたんなら、別に構いはしないけど……」
「それなら、私がちゃんと回収して来てますよ?」
「あ……じゃ、洗っちゃったのか……」
「え?洗っちゃ駄目でした!?」
「あー……変装用だから、そのままの方が良かったんだよ。まあ、また洗わずに着続ければ良いだけの話だけど……」
「なんや、手がこんどるなぁ?」
「そりゃ、色んなパターンでアレコレする事があるからな。ガッツリお風呂に入った後で、変装するなんて良くある話だし?」
「それで、あんな風な臭いとか出せるのか!?」
「まあ……油を水に溶かして、頭から被れば何ヶ月間も洗って無い風を装えるし?ちょっと、土の上をゴロゴロして薄汚れた風を出した上でドブの泥をチョイチョイ顔や体に塗ればアラ不思議……どこにでも居るだろう浮浪者に早変わりって、な?」
「マジか……そこまでするのかよ……」
「管理局は、その辺りザルだからな。相手が子供だと、警戒レベルが下がるんだよ。特に薄汚れた子供とか同情を誘い易いから調度良いんだぜ?」
「マジか……お前、そこまで考えてやってんのかよ……」
「ま、全部が全部じゃねぇから安心しとけ。俺みたいなのは例外中の例外だ。それに、必要としていた情報はGET済みだからな。本当なら、既にお前等の前から消えてる予定だったよ」
「……消えてないちゅう事は、予定外な事があったんやな?」
「その、予定外な事は私ですね?」
言って、シャマル先生が俺の隣に座った。まあ、カウンターの向こう側にもシャマルは居るんだけど。そっちは、エプロンをして何かお玉で掻き混ぜているけど……ゲロマズテロですか(震)?
「アレ、良いのか?ゲロマズテロにならないか?」
「ゲロ……」
「……マズ」
「テロ……」
ちょっと、守護騎士達の悲壮感がヤバい事になってるんだが!?
「大丈夫や。今朝の残り物を温めとるだけやし……」
「残り物って、カレー?味噌汁?僕は、肉じゃがとかが良いけど。あ、でも……シャマル先生が、作るのは止めてね?ああ、思い起こされるはデスケーキ。見た目は、普通。しかし、一口食べた者は皆……洗面所に駆け込んで行くのだよ……」
「うぅ……まだ、覚えているんですか!?」
「アレなら、普通に飯テロしててくれた方が良かった……」
進化しても、しなくても地獄となりやすいシャマル先生の料理。
アレだけは、本当に止めて欲しい。物資がヤバいって言ってるのに、割と厨房に立つ事が多かったシャマル先生。マジで勘弁して欲しい。食材は、玩具ではありません。
「食べ物の恨みは重いんだよ……わたるだろう?ヴィータ!!」
「なんで私なんだ……」
「一番、被害にあってそうだから?」
「…………クソッ!否定できねぇ……」
うっかり、つまみ食いで自滅してそうなイメージがあるからなぁ……情報提供者は、シャマル先生だけど。お陰で、シグナムやザフィーラ達の事も良く知っている。何かに付けて、『あの頃は……』とシャマル先生が思い出話をしてくれたから知らない守護騎士は一人もいない。まあ、イメージ通りと言うか知らなかった一面もあったりするけど概ね話通りだったりする。
「転生者は、時折残酷な事をしてくるからな。例えば、神々から得た能力で世界を滅茶苦茶にしてみたり。僕やシャマル先生が体験した様な話もある」
「そうですね。結局、みんな死んでしまいましたけど……」
「最後は、なのはさんを看取って一人になったよ……で、《ルール・ブレイカー》で破滅した時間軸を切り捨てて無かった事にしたから……かなり、時間が歪んだけど……」
「なんや、私等ではどうにも出来へん様な話やなぁ……」
「そら、神々ですらどうにも出来ない事をやるのが僕等の仕事だし?神々が出来る事は、僕等にも出来る事だから敵対したら負け確定の話だよ?やってみる?」
「せぇへんわ!というか、神様やったんかい!?」
「《神殺し》だよ。まあ、神を殺すんだから神よりも高い位にいる事は間違いないけどね。でも、神様じゃぁ無い。それだけは、間違わないで欲しいかな?」
「《神殺し》、なぁ?神様に寿命があるんはわかったわ。せやけど、神様が不正行為とかちょっと信じられへんわ……」
「その論議を君とする気は無い。そもそも、人間が神の姿を真似て生み出された存在だと言うなら、
「言ってる事はわかるんよ?わかるんやけど……」
「それが、洗脳教育ってヤツだ。教育って、怖ぇーなぁ?」
「…………せやな」
納得は出来ないけど、言ってる事はわかるので同意したって感じだ。この手の話は、信者共には神を貶めて居る的な話になるので反発される事の方が多い。だが、いずれにしろソレ等は人間が抱くイメージなだけであって事実とは異なる話だ。現実的では無いけど、そうで無ければ人間は何を信じて生きれば良いかがわからなくなる者も居る。
まあ、一人で孤独に生きられる奴は少数って事だ。
信心深く無いと、生きられない事は無いだろうけど……神を信じて無くても生きられる人は五万と居る。
そもそも、神に祈っても腹が膨れる訳でも無いんだから意味は無いと言い切れる。
なんせ、俺の人生は救いの無い人生だったらな……。
双夜の暗躍が止まらない!!ダベっているだけの様に見えて、現在進行系でやっちゃった事がダダ漏れな双夜。考えているとか言ってるけど、転生者が精神的に殺され捲っているという地獄絵図。まあ、ジョゴス程度なら構わないけどシュブ=ニグラスは不味いでしょ!?何、召喚してるの!?周辺、ヤバい事になってない!?特に地球。絶対、転生者どころか住人にも被害が及んでいるだろう事が目に見える。つか、みんな大好きクトゥルフ系神話だけれど、ソレを現実でやったらどうなるかわかり切っていますよね!?なのに、ソレを物語の中とは言え殺るヤバさ……伝わったら良いなぁ(願望)。なのに、本人は日常の中に居るという鬼畜ップリ。誰か、止めろぉ!!と言いたい。だがしかし、周囲に居る奴等は双夜の信者と来たモンだ。止まらないな。
そして、そのまま隠居状態に……。
前回、『段階を経て日常を取り戻して行く』的な話があったと思うんだが……これ、ある意味ホラーですよね!誰も、何も指摘しないので気が付きませんでした。でも、良く良く考えると猟奇的な行動をする者に普通に接する人々を一般人と言って良いものか……謎です。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。