絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四五五話

Re:

 

 

なんとか、秘密基地がある海岸線まで戻って来る事に成功した。

その後は、フレールくんの妖精転移で砂浜から秘密基地内へと跳んでソファーに座る。フレールくんが、掻き集めてくれた報告を聞きながら頭を抱える。いやはや、何とも面倒な転生者が居た様だ。まさか、神に全力で信仰を捧げる転生者があれ程の狂信者とは思いもしなかったよ。目的を果たす為には、その世界に住まう人々さえも巻き込んで殲滅に掛かるとか……正気の沙汰では無い。

俺が、言えた義理じゃ無いけど。義理じゃないけど!!

 

「…………ウム。どうやら、諦めた様だの」

 

「はい?え、まさか、付けられてた!?」

 

「サーチャーと本人に、だの。まあ、サーチャーに関しては我も気が付かなかったが……転移する際に、漸く感知したくらいじゃ」

 

「それ程、ですか!?」

 

「余程、ストーキングに長けた特典でも持っておるのだろう」

 

まさか、師範代の探知範囲外からストーキング出来る転生者が居ようとは驚き過ぎて呆然とする。つか、人外の索敵範囲外とかどんな神様特典を持っていやがるんでしょうね?それに、先程の砲撃魔法には非殺傷設定がされて無かったかの様に思える。周囲の被害者達が、砲撃によって怪我を負ったのか瓦礫によって怪我を負ったのか判断が付かなかったが……何となくそんな気がした。

 

「とりあえず、彼の襲撃者は『UNKNOWN』に指定するとして残りの転生者も探さねばならぬ」

 

「他の転生者、ねぇ?『UNKNOWN』に殺されてたりして……」

 

「その可能性は、少なからずあるじゃろうが……それでも、残っている者は居よう」

 

とは言え、それならば『UNKNOWN』は《堕ち神》へ至って居ないとおかしいので転生者同士の殺し合い等にはなっていないのだと思われる。だとしたら、何故に俺達が襲われたのかという話になって来るのだけれど……動機不明。それでも、確実に言えるのは襲撃者が俺達の明確な敵対者だという事だろう。

 

「はぁ……のっけから、大変な世界軸に来てしまった気がする」

 

「そうだの。だが、我々が成すべき事は変わらぬよ」

 

「それで、師匠は?まだ、お籠り中ですか?」

 

「ウム。Masterが、『疲れる』というのは余程の事だからのぉ……直ぐには、起きて来まい」

 

だとしたら、気持ちを切り替えて新たな方針を考えねばならない。

直ぐに出来るのは、情報の収集と見付かった転生者への場当たり的な対応のみだろう。差し当たって、現在集まっている情報を確認する必要がある。はてさて、鬼が出るか蛇が出るか……難題だ。

 

「とりあえず、集まった情報を確認しますか?」

 

「そうだの。何もわからぬままでは、方針も何も決められぬ」

 

「えっと、フレールくんの報告書は……」

 

まあ、フレールくんの報告書と言っても纏めて居るのは人型の使い魔さん達なんだけどね。しかも、暗号化(比喩)されたモノを文字に直して書き出すっていう、ね?とんでもなく、膨大な情報だから大変な作業だと聞いた事があるけど……この目で、確認した事は無い。それに、その作業をしている使い魔さん達はシステム・アガシオンの中でやっているそうだ。あの、ドラ○もんの頭と胴体しか無い物体の中で…。一応、中は広々とした世界が広がっているらしいけど。イメージ的には、樹○皇家の船みたいに中に広大な土地が広がっているみたいなモノとのこと。

 

「…………んー、ヒロイン周辺に転生者が居ませんねぇ?」

 

「これまでに、無いパターンだの。あの『UNKNOWN』が、追い払ったのかのぉ?」

 

「あ、あの『UNKNOWN』の名前とかありますよ!?」

 

「そりゃ、名前くらいはあるじゃろうて……」

 

「いや、そういう意味じゃなく……普通は、わからないモノじゃ無いですか?なのに、サクッとわかるこの気持ちプライスレス」

 

「知らぬ。生きている以上、何かしらの痕跡が残るのは必定。なれば、身割れしても致し方無かろう?」

 

「そうだけど……そうだけど!こう、何とも言えない気持ちがあるじゃ無いですか!!」

 

「フム。エモいってヤツかの?エモっておるの?兄様」

 

「なんで、そんな用語を知っているんだ!?」

 

この人外さんは、わからないだろうと思って口にしなかった単語を使って来るとか……ああんもう!ああ、そうだよ!今、正に言葉に出来ないあやふやな気持でいっぱいだよ!?それを『エモい』って言うのなら正しく()()()()いるともさ!エモい!!

だが、な!『エモ』で語れる程に、俺は熟練者って訳でも無いんだよ!それに、『UNKNOWN』の情報一つにかまけていられる程ヒマでも無いんでね!!そう思いながら、『UNKNOWN』の情報に目を通して次の報告書を手に取る。つか、『UNKNOWN』の本名の上に『UNKNOWN』とルビるのは止めてやれよ!?

ルビ以外の名前(本名)が、頭に入って来なくなるだろう!?

 

「これ、翻訳したの誰だよ!?」

 

「おや?何か、不備でもあったかのぉ?」

 

「本名の上に『UNKNOWN』ってルビられているんだが……」

 

「それは……また、おふざけが過ぎる者が担当したの?」

 

「とりあえず、お仕置きはお任せしますね?」

 

「心得た。Masterにも、報告しておこう」

 

流石に、報告書でふざけたりするのは師範代的にもアウトだったらしい。まあ、こんな程度ならマシなモノではあるけど……一人許されたからと、増長されて『もしも』の事があると大変だ。

そんな風に考えつつ、『UNKNOWN』のプロフィールを読み進めて行く。すると、生前は無神論者だったのに生まれ変わってからは敬虔たる信者として名前が上がっているのがおかし過ぎる。

コレって、神々によって洗脳されたとかでは無いよね?まさかとは思うけど、転生させて貰ったから信者化した……とか?

 

「ハハ。無神論者が、敬虔たる神の信徒?」

 

いやいや、流石に無理があるでしょう。どんな経験をしたとしても、元合理主義者が敬虔たる神の信徒になるハズが無い。

まあ、『UNKNOWN』が合理主義者かどうかはわからないけど。

だが、あの世界で生きて来た者がある日突然敬虔たる神の信者になる事は断じて無いと言い切れる。なんたって、とある物語でソレを証明してくれているからな?俺だって、どんな奇跡を齎されたとしてもだからと言って信徒になるとは限らない。

そりゃ、生きている内に奏が生き返ったというなら神の信徒になっていてもおかしくは無いが……今更の話である。

結論を言えば、そうならなかった事を知ってしまっているから……人は、死んだら蘇らない。そんな奇跡は、起こらないのが現実だ。それに、死者が生き返ったらそれはそれで大問題だろう。

 

「いずれにしても、俺が奏の傍にいる事は叶わなかったか……」

 

結局の所、『もしも』の話なんて現実を知らない者の夢想でしか無い訳だ。そんな願い、妄想するだけ無駄だろう。

そんな風に、己の人生を後悔していると翼達がヒョッコリ自室から出て来た。それに続いて、ぐったりと死んだ目をした師匠がすずかに抱かれて出て来る。

 

「ちょ、し、師匠!?師匠、大丈夫ですか!?師匠おぉぉぉ!?」

 

「ま、Master!?どうされたのですか!?リリィ!!」

 

「……………………グフッ……」

 

「わ、私は、全力で止めましたよ!?それなのに、すずか様が……うっうっ……(茶番&小芝居)」

 

口許に手を当て、泣き真似を始めるリリィ。茶番ですか?

それを、呆然とした顔(裏切った!?)で見るすずかにジト目かつ目を据わらせてみるアリサ。その後ろには、苦笑いを隠せて居ないカリムとシャマル先生が居た。ああ、大所帯になったなぁ……。

 

「それで、疲れて寝ている師匠を玩具にして気は済みましたか?」

 

「別に、玩具にしていた訳じゃ無いよ!?」

 

言い訳を言い出すすずかを放置して、チラッとアリサに視線を向けるとサッと視線を逸らされた。つまり、周囲が止めているにも関わらず疲れて寝ている師匠を叩き起こして玩具にした、と?

 

「うわぁ……すずかさん、鬼畜ぅ……!」

 

「そ、そんな事は無いんじゃないかな!?」

 

「じゃ、その死んでる(精神的に)師匠は何なんですかねぇ?」

 

ぐったりとして、ピクリとも動かない師匠を抱き締めるすずか。

あ……そろそろ開放して頂かないと、色々面倒な事になるので離して貰えませんかねぇ?あ、いや……わかるんですよ?母と子のコミュニケーションを大事にしたいって思いは。

 

「完全に、気絶しておるの?すずか様」

 

「アハハハ……(視線逸し)」

 

そんな中、苦笑いをしているシャマル先生達の更に背後からユーリ達が出て来た。いや、出て来てしまった!と言うべきか?結果、視線はユーリ達へと注がれる事となる。ネタ提供アザース!

 

「おや?そこに居るのは、ユーリ・エーベルヴァインさんではありませんか?もしや、すずか達に御助力されたのですか?」

 

更に、後へと続く様に出て来た人物を見て『これは!?』と直感的に『致命打では?』だと思った俺は追撃を仕掛けに行く。

 

「では、リインフォース・ツヴァイ様も御助力を?」

 

視線で、オルタに合図を送り……それに気が付いたオルタは、味を確かめる様に俺の後を追従する。いやー、美味しいですなーw。

こうなると、悪戯よりも捗ってしまうのが俺達だった。つか、出て来ちゃ駄目だろう?ユーリにツヴァイちゃんよぉwww?

そこは、最後まで隠れてる場面だぜ?クックックッ。

まあしかし、出て来ちゃったモノは仕方がないので美味しく戴くとしよう。ええ、しっかり火は通しますよぉ?

 

「成程。それで、師匠は気絶&白目を剥いていると?」

 

「これは、余程の事があったのだろうな?」

 

「ええ。とても、口には出来ない事柄が……くっ……」

 

そして、追従の手を緩めない使い魔達。

ホント、捗りますねぇw。

 

「それで?構ってくれないとボコしていたのかい?」

 

「「「そ、そういう訳では……」」」

 

つか、コレ……イケるんじゃね?管理外世界の地球がどうなっているかはわからないが『UNKNOWN』を混乱させるには調度いい人材が揃ってるじゃん。しかも、みんなデバイス持ちで魔法も使えるから混乱は必死。上手く行けば、撹乱も出来るというオマケまで付いて来ると来たもんだ。という訳で、師匠を起こそう。

 

「師匠、出番ですよ?師匠の大好きな撹乱がやりたい放題のしたいです!!特に、すずかさん達に仕返しも出来て……今、正に、最高の手札が―――」

 

「……ハッ!そうか!すじゅかママ達を使えば、色々な所が大混乱に陥るじゃん!!いやー、これは捗るなぁ……w」

 

師匠、『悪戯』という言葉に釣られて覚醒。スゲー。魂まで、悪戯という娯楽に染められている人も珍しいッスよね。

 

「てな感じで、唆してみました!!」

 

「ちょ、アンタ……なんて事をしてくれてるのよ!?」

 

「先に師匠を使えない状態にしたのはアンタ等だろう!?」

 

「まあまあ、兄様。そのくらいで……」

 

「ヤったのだから、ヤられる覚悟もあろう?」

 

「という訳で、僕を玩具にした責任取ってくれるよね?」

 

という訳で、すずかさん達も参戦です。まあ、どういう風に組み込まれるのかとか……どんな展開が、待っているのかとかは横に置いといて純粋な戦力アップで無い事は確か、かな?戦力として、参戦させられるのでは無く飽くまで転生者の撹乱が目的だという。

100%、転生者達の混乱は必死だろうけど俺としては注目度が分散させられるので有り難い話ではある。問題があるとすれば、原作人物達も転生者と共に大混乱に陥るのが避けられないと言う事だろう。絶対、一悶着起きるのが目に見えているけど……それは、本人達に頑張って貰うとして俺と師匠は問題のある転生者の排除もしくは軌道修正が主となる。ぶっちゃけると、殺してしまうか生前の記憶を完全に削除するという方法を取る事になるだろう。

つか、師匠がとても悪い顔をなさっている。あれは、俺達が思い付かない様な事を考えているに違い無い。これは、すずかさんヤバい時に手を出しましたね?師匠が寝てる時は、放置が最適なんですよ?邪魔をしたら、ロクでも無い事に成りかねない。

 

「じゃ、ママ達には無限の魔力を供給してあげるね?供給される魔力は、紫天の書を経由して送るから副反応は無いと思うよ?」

 

「えっと……もしかして、あの胸がギュッとなるのが副反応なのかな?」

 

「だとしたら、かなり大変な話なんじゃ無いかしら?」

 

「大丈夫。その肉体は、マテリアルボディだから元より軽減されているハズだよ?それに、これからはユーリが魔力供給配分を担当してくれるから無茶さえしなければ何の問題もないよ」

 

そして、矢面では無いものの強制的に舞台へ押し込まれるユーリ。

そんな訳で、俺と師匠ペアと原作人物チームが出来上がった。

つっても、師匠は部屋にお籠りする事が決定していて俺は暫く翼や師範代達といつも通り行動を共にするので関係無いけど。ユーリを中心とした、原作人物チームは色々と動き辛いだろうけど何の柵も無いから自由に行動出来る模様。というか、カリムを連れて聖王教会に行ったらどうなる事やらw。

 

「とりあえず、すずかさんとアリサさんは私と一緒に行動します。シャマル先生とカリムさんは、ここで大人しくしていて下さい。流石に、同時期に同じ人が増えるというのは問題でしょうから」

 

「ええ、わかっています。このミッドチルダでは、ちょっと活動し辛いのはわかっていますからね……」

 

「別に気にしなくても良いんだよ?」

 

そう、師匠が口を挟んだ結果……ギラッとカリム&ユーリに睨まれるという珍事が発生。流石の師匠も、怖かったのか口を閉じた。

まあ、下手なツッコミをしたらニッコリ笑顔の三人に強制的にお風呂へ連れて行かれますもんね?最近では、ユーリが大人モードになれる様になったので余計に恐怖の対象が増えるという結果になっている。つか、師匠は色々とやらかし過ぎなので放置されているユーリとかに頭が上がらなくなって来ていた。ただし、当人である師匠はどこ吹く風状態ではあるけれど。

あの鋼の精神は裏山。

 

「てか、当人達の目の前に現れて『貴女のクローンです』とでも言って混乱を巻き起こしてくれた方が僕が動き易くなるんだけれど?何なら、レアスキルの複製に成功したと言ってくれてもOK」

 

「カリム・グラシアのレアスキルですか……でも、アレは翻訳が間違っていると地獄ですよ?」

 

「僕が、翻訳を間違うとでも?それに、ユーリも居るんだよ?」

 

「あー……そう言えば、そうでしたね……」

 

「何なら、リインフォース・アインスも何とか出来なくも無かったり?まあ、それははやてが見付かってからの話にしようか?」

 

「…………何とか、出来るんですか!?」

 

「うん?まあ、出来なくも無いよ?ただ、アカシックレコードの閲覧権と世界の記憶から特定の存在を抽出する方法を使うって程度の話。あー……リインフォース・アインスの複製体を作って、アカシックレコードから【魂】に該当するデータを抽出するだけだからなぁ……出来るんじゃない?」

 

ただ、それをするとナハトヴァールだけが消滅する事になるので、彼女の暴走を何とかしてから別の箱を用意しないとイケないらしい。つか、師匠はナハトヴァールまで救いたいんですね?全く、強欲な人である。まあ、俺も師匠の話に賛成だったりする訳だが。

 

「闇の書を元に戻すだけじゃ駄目なんですか?」

 

「駄目では無いけど……アインスが、罪の重さに耐えられないんじゃね?なら、一度空に帰って貰って再降臨させた方が楽」

 

「再降臨って……じゃ、ツヴァイはどうするんですか?」

 

「在るべきに戻すだけだけど?」

 

「在るべきにって、はやてに返すんですか?」

 

「うん。僕には、ユニゾンとか使えないしなぁ?」

 

「まあ、ハチャメチャし過ぎて融合出来ないんでしたか?」

 

「そもそも、リンカーコアとか借り物になるからねぇ?」

 

言って、俺と師匠の視線がツヴァイの方へと向けられる。それを受けて、ツヴァイが一歩下がっているけれど……どうにも出来ないのが現状だった。つか、リンカーコア無しでも師匠ならイケるんじゃね?でも、それをやったらこの世界の根幹が壊れるからやらないだけの気がする。元より、この世界の魔法はリンカーコアを基点としたモノだから師匠や俺の方が異端なんだろう。

 

「師匠なら、《ルール・ブレイカー》と【真実の瞳】を使えば可能でしょう?何となく、その為にある様な能力なんじゃ?」

 

「…………必要の無い事に使う気は無いよ。デメリットも、大きいし……まあ、世界には何ら影響は無いけど」

 

デメリット……俺が知っているのは、【真実の瞳】に関するデメリットだけで《ルール・ブレイカー》については何も知らない。

だが、【真実の瞳】については一時的な失明と聞いている。まあ、それは【真実の瞳】を十全に使った場合であって、通常の劣化状態で使う場合については何も無いそうだ。

 

「とりあえず、神崎……翼を連れて、ミッドチルダ内を練り歩いて来い。それで駄目なら、その三人を連れて行け。ああ、ユーリに関しては大人モードでよろしくな?」

 

「翼を、ですか?と言うか、襲撃前提の話ですよね?」

 

「そうだ。翼を連れて、襲撃されるならただの嫉妬だし……ああ、いや……そうだな。ユーリ達とミッドチルダを練り歩くのは、別に神崎で無くても良いのか。イケメンの男であるならテオルグ達でも問題無い訳だしなぁ?OK。神崎は翼を。他の三人については、こちはで相手を用意しよう」

 

転生者の目的を、炙り出すつもりですね?わかります。

つか、そんな事の為に俺等は襲撃前提でミッドチルダ内を練り歩かねばならないのですか?それはまた、地獄の散歩になりそうですね!ただ、その目的がわかる分とても効果的なのは言うまでもありませんけど。それでも、翼の安全くらいは保証して欲しい所。

 

「ついでに、転生者同士の諍いッポイ事も演出してみるか?原作人物はみんな、俺の女だぁ!的な?」

 

「オレハ、ハーレム王ニナル!的なヤツですね?」

 

「フン。王様って柄でも無いだろうに……」

 

いや、うん…まあ、そうなんですけどね?男なら、一度は夢見る浪漫らしいですよ?俺には、全く一切わからない気持ちですけれどね。いやー、俺は翼さえ居てくれるなら他はどうでも良いです。

ただ、転生した当初の俺に関しては洗脳されていたって事で見逃して欲しい。そりゃ、一時の気の迷いでシグナムと添い遂げましたがアレは師匠が誘導した結果ですからね!?シグナムに関しては、師匠も共犯って事で忘れて下さい。ノーカンです!!

 

「襲撃前提の散歩ではあるが、デートである事に変わりはないから楽しんで来ると良い。僕は、ここで監視の任に当たっているのでユーリ達はのんびりと遊んでるという体で良いよ?ああ、僕が相手になると色々面倒そうなんで別の奴を連れてって貰うから」

 

まあ、師匠が相手役になったりするとユーリとすずかさんが煩そうですもんね?下手をすると、恐怖の断頭台(皆でお風呂)に立つ事になりそうだ。女性の裸が、怖い師匠からしたら地獄過ぎる。

工口本でも、駄目だったもんな?写真なら、イケるかと思ったんだけど……にゃんこ化してまで、逃げ回られる事になったから見える肌の多さが駄目なんだと思われる。身体の大部分を覆う、ワンピースタイプの水着は大丈夫だったんだけど。布面積が少ないビキニは、言うまでも無く。だからと言って、パレオで下半身を隠していても上半身が露出増々だからとアウト。フリルの付いたビキニと、穴だらけワンピースではどちらも駄目だった。

そもそも、肌の露出が多いんだから当たり前かw。

 

「……神崎が、何やら不穏な事を考えている模様」

 

「別に、恐怖の断頭台とか考えて無いですよ?」

 

「……断頭台?何の話だ」

 

「いやー……師匠が、ユーリとデートしたらすずかやアリサと一緒にお風呂と言う名の断頭台に登るのか……とか、別パターンとか考えていた訳では……」

 

「語るに落ちてるわよ!?」

 

「ほぉほぉ……なら、神崎が他の女とデートしたらどうなるのか試しても良いんだな?」

 

「サーセンでした。許して下さい(ジャンピング土下座)」

 

露骨なまでの手の平返しに師匠は呆れた顔をする。流石の俺でも、痛みを伴うお仕置きとか受けたく無いんでね?そりゃ、やり過ぎたら謝りますよ?プライド?ハハ、そんなモンはその辺の野良犬にでも食わせてしまえ。それよりも、大事なモノがあるんじゃぁ!

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

何はともあれ、何処かで見た様なパートナーを傍らにユーリ達が順次『散歩』と称した炙り出しに出かけて行く。各言う俺も、翼を連れて昨日訪れたミッドチルダ首都のショッピングモールへと出掛ける予定だ。これで、他のチームまで襲われたのなら唯の嫉妬から来る襲撃だが……俺だけが襲われた場合、原作人物に近付く転生者への牽制という事になる。ただ、俺の場合は昨日とパートナーが違う事による制裁の可能性があるけど。

ぶっちゃけ、『監視』されていたのかも知れないのでそれを踏まえての『散歩』だ。むしろ、全員が襲われたのならハーレム思考の馬鹿が居る証明となる。これは、そういう炙り出しであった。

 

『じゃ、其々の役割を果たして貰おうか?』

 

そんな事を言いつつ、壁の裏に隠れてこちらをチラッチラッ見ている師匠が中々に微笑ましい。当然、デート仕様としてそこそこ露出のある服装をしている女性陣。特に、すずかさんが目の毒になる様な衣装を選んで居られるのですが?

「ある意味、本気のデート衣装ね……」

 

「あのまま、ホテルにでもカチ込むんですかね?」

 

「いったい、何の映画を見たのかしら?」

 

「仁義の無い極道系のヤツを少々。暇だったんじゃぁ……」

 

師匠にも、オススメして置いたので極道風の語尾が師匠の口から聞けるかも知れない。それはそれで、面白そうなので超オススメして置いた。流石に、極道の女達はエ口い方向に傾く事があるのでパスしたけど。後、怖い話にも工ロシーンがあるので危険。あ、真正の怖い話にはエ口シーンは無いよ?ただ、B級やC級の怖い話にはそういうシーンが含まれるっていうだけ。特に、女性が主人公の話には確実にエ口シーンが含まれていたよ。

 

「まあ、何にせよ炙り出し作戦開始だぜ!」

 

「現れたら、大悟くんを盾にすれば良いんだね?」

 

「え?ちょ……あるぇ?師範代達も来るんですか!?」

 

「はい。私達は、姉様の護衛です」

 

「流石に、兄様だけでは神々の干渉をどうにも出来ぬだろうからの?その為の護衛だ。気にするでない……ハーレム野郎」

 

「ちょぉ!?ハーレム野郎って……うわぁ、転生者共のヘイトメッチャ稼げそう……(泣)」

 

ええ、それはもう……ダース単位で、ガッツリ殺意を向けられる案件である。つか、憎悪に濁った視線をビンビン感じる気がするぜ……例え、幻覚だったとしても。これ、襲撃されるの確実じゃ無いですか。ヤダァ……。

 

 

 

 

 




とりあえず、襲撃者に対しての方針と炙り出し作戦の実行までを書いてみました。

私が作るキャラクターは、ピーキー過ぎる模様。例えば、如月双夜(仮)に至っては戦闘能力が皆無。戦闘職適性も無し。なんせ、彼は生産職だから!その癖、回復や支援系にある程度の能力が割り振られている。つっても、生産系能力に極振りなのでどれだけ良くても《C》マイナスなんだけどね?特殊が、《S、SS、SSS》の三つ。残りは、《A.B.C.D.E》の5段階。Cマイナスって事は、普通より低いって事になる。なのに、戦闘をすると戦闘職よりも被害が甚大になるって言うんだからおかしいw。まあ、システムの穴を突いた戦い方が主になるので致し方無いと言えば致し方無い。この物語の主人公である双夜は、良くも悪くも無いって感じだけど。つか、聖属性&光属性に極振り。魔術適正が、ギリA?精霊魔法の方の適正の方が高いから。妖精魔法は、Bかな?良く使うので、熟練度がかなり高目だけど…そのお陰で、ギリAマイナスくらい?
因みに、如月双夜の戦い方は錬金術を中心にした分解と再構築によって行われる。言うなれば、鋼の錬金術師みたいな戦い方。エドワード・エルリックが暴れた後の様に色々グチャグチャになります。
そして、一番の特徴が防御無視ですかねぇ?
装甲とか、防御力とかが完全に無効される攻撃方法がある?的な?正確には、分解途中のモノを投げる事によって分解された【分子】が肉体を透過して分布される。で、再構築時にそこにあるモノを推し退ける様に再構築されるんで…結果として、防御や装甲を貫通しているという事象を引き起こした事になり、敵対するモノへ致命的なダメージを与えたという結果をもたらす。そういう、エゲツない戦法を取ります。まあ、錬金術(分解&再構築)+黒子(とある科学の超電磁砲)のテレポート的な?攻撃法ですね。黒子のテレポートも、物質を推し除けて出現しますから…あんな感じになります。

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m(_ _)m

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