絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四五六話

Re:

 

 

「主よ、御身の力を持って彼の背徳者に鉄槌を降し給え!」

 

「はいはい、神様凄ーい!…なんて、バカバカしい!!」

 

とりあえず、現在進行系で狂信者の襲撃を受けている神崎大悟です。例に及ばず、問答無用で開幕ブッぱからのカウンターで砲撃魔法を消し飛ばし《瞬動術》で間合いを殺してからの接敵戦を行っています。

ぶっちゃけ、憎悪と殺意に染まった濁りに濁った視線を受けつつ全力で殴っている訳ですが……薬でもキメてるのか全く怯みもしないとは。つか、かなり強く殴っているハズなのに濡れた布団を殴っているかの様な感触に、防御系の能力を疑いつつも彼のプロフィールを思い出す。

そんな特典、無かった気がするんだけど?アレかな?気功系の技術を習得しちゃってるのかな?まあ、だからと言って肉体表面の防御を固めた所で《鎧通し》の前では紙同然なんだけどね。そんな訳で、ダメージを通したら驚愕という表情で俺を見た。その上で、『慢心王じゃ無いのか!?』とか言って居られますが本人じゃ無いんだから慢心もしてねぇよ!そもそも、俺の周囲に慢心を許してくれる人が居るとでも!?

 

「行くぞ!ラ○ンモード!!」

 

「ラカ○!?【ネギま】か!?って、作品が違ぇ!!」

 

「フハハハ!ギルガメッシュを鍛えて見たかったのだよ!!」

 

「はぁ!?くっ、このっ!暑苦しい系かああぁぁぁ!!」

 

ええ、暑苦しい系です。

つか、宝具を撃ち出す訳でも無く武器も持たず拳で殴り掛かって居るんだからわかりそうなモノだろう?

足裏に、最小のシールドを展開しつつソレを足場に爪先から生じた力を練り上げ…下半身から上半身へ。上半身から、右腕へ捻り突き刺す様に穿ち放つ!

 

なんちゃって覇王流、《覇王・断空拳》。

 

ついでに、浸透系で《鎧通し》も乗せて置く。

結果、狂信者が激痛に顔を歪め耐えきれぬ様子でブッ飛んで行った。まあ、元よりそういう武術ですもんね?

なので、追撃として今度は左側へと練り上げた力を通して覇王流、《覇王・断空波》!《断空波》とは、波○拳の一種で飛びっ道具的な攻撃方法である。

クソぉ!ボキャブラリーが少なくて、説明ベタで悪いんだが俺にはこれが精一杯。師匠や師範代なら、もっと的確な言葉で教えてくれるのに……つか、聞いてたハズなのに『波動○』の一言で説明完了した気になってしまう。

 

だって、それで通じるんだもん!

 

亮達に自慢したら、『神崎、○動拳を撃てる様になったのか!?』ととても驚いていたんだもん!クソキメェ。

『〜もん』とか、俺のキャラじゃねぇな。

ただの戯言なんで、聞き流してくれ。

UNKNOWNが持つ、マシンガン系の銃から魔力弾が大量に吐き出されて行く。相手は、男で金髪碧眼でも無いけど。

記憶の末端を、チョイチョイ刺激して来るその容姿。

更には、魔力光が黄色に近い黄緑とかもうアレを彷彿とさせやがる。つか、銀髪でオッドアイなのに鬼畜の限りを尽くす合理主義者な幼女がチラッチラッ頭を過るのだ。

そして、時折り呟かれる神様への賛美。まさかとは思うが、コイツの特典ってあの幼女で軍人な少佐と同じヤツか!?だとするなら、色々と面倒臭そうなんだけれど?

絶え間なく、バラ撒かれる魔力弾を弾きながら前へ…前へ。その兇器等が、向かって来るのは俺になんだけど……初速は、確かに速いのにある程度すると弾速が緩くなる。

きっと、近距離用の《ショートシュータ》なんだと思われ。なので、覇王流《旋衝波》で弾きつつ一定の距離を空けてその瞬間を狙う。人間の集中力なんて、高が知れている。いずれは、それも切れるからその時を逃さず斬り込めば何とかなるハズだ。

 

「クソッタレ!化け物かよ!?」

 

「フハハハハハハ!!!」

 

乱射される魔力、それを回避したり弾いたり一瞬の空白で前に出る。たった一歩で、ほぼ完全に間合いを詰められたUNKNOWNは慌てた様子でまた魔力弾を乱射した。

だが、良く良く考えると銃の射線って真っ直ぐ何だよな。

ぶっちゃけ、まともに相手をしてやらなくても絡め手や弱点を突いたりで簡単に相手取る事が出来る訳だ。そんな訳で、間合いを詰める際に《神速》を使って真横へ移動してから銃を掴み思いっ切り殴ってみた。

 

「ぎゃ!?痛てぇ!?痛てぇよぉ!?」

 

「はい?え、まさか……マジで?」

 

一発、殴っただけなのにこの反応……まさか、初めて殴られた!?いや、そんなハズは無いア○ロみたいな奴は早々居ないハズだと思われる。つか、生前や現代の経験で必ずそういう経験があったハズだ。というか、痛がり過ぎだろう!?戦闘を中断して、そこまで痛がるとか普通はありえない。ありえないので、後ろから全力で蹴り飛ばしてやった。すると、弾丸の様にとある廃ビルに叩き付けられた奴はそのまま上がって来なくなる。

 

あ、もしかして、演技だった!?

 

この場から離脱して、物影から狙撃する為にあえてそんな風に装った……とか?そう、考え慌てて奴が突っ込んだ辺りを調べてみると未だに痛みにのたうち回る馬鹿を発見。

 

――あ、コレマジなヤツだ。

 

まさか、本当に殴られた経験の無い奴が居るとは……思わなかったよ。普通は、親の躾とかで必ず経験する程度の痛みである。それなのに、この痛がり様……生前も現代も、そう言った痛みに関する経験が無い馬鹿だという事なのだろう。ネグレクトか、世間へのアピールなのかわからないが余程大事に育てられたのだと思われる。

だが、だからこそこんな馬鹿が生まれちゃった訳か。

とりあえず、痛みにのたうち回っている馬鹿を再度身体が浮き上がるくらいに蹴り上げると、先程よりも大きな声でギャーギャー喚き始める。

いやいや、それだけ元気なら大丈夫だろう?

つか、痛みに弱過ぎるんだが!?まさか、本当に他人から受ける痛みが今まで経験して来なかった?マジで!?

普通は、何かしら必ず他者との関わり(色んな)痛みを受けるんだがなぁ?もし、これがガチな話だとするなら何でこの世界に転生してるんだよ!?って話になる。

一応、言って置くがこの世界のテーマは『痛みと悲しみと最後の希望』だぜ?なのに、そのどれにも該当しない奴が居るとか……コイツを転生させた神は、いったい何を考えているんだ!?マジで、意味がわからないんですけど!?

 

「クソがっ!ペイン・アブソーバー、レベル100だ!!それと、VERY Easyモードセット!!死ねやあああぁぁぁ!!!」

 

その瞬間、コイツの神様特典が判明した。

一つだけ、文字化けしてたヤツがあった訳ですが……世界の難易度を操作するモノだったみたいです。しかも、ペインアブソーバーって痛覚設定の事ですよね?そりゃ、痛みに鈍感になれますわ。そして、痛みに弱いハズデスわ。

でもって、スキル《神殺し》でいずれの特典も無効化ですね?はい、ドーン!!とりあえず、蹴ってみた。

 

「ぎゃあああぁぁぁいぁぁぁぁぁ!!?!?」

 

ついでなので、そのまま連続でコンボも決めてみる。

ゲームみたく、コンボカウンターが出る訳じゃないけど流れる様に打撃が入ると楽しくなって来るよね!てな訳で、《竜巻旋風脚》!!やれそうだからって事で、初めてやってみたけど……中々、上手く出来たんじゃ無いか?

まあ、2発程度しか当たらなかったけど。

それでも、気分的に面白かったので良しとする。

出来るなら、巻き込む様な感じで複数回ダメージを与えられれば良かったんだけどな?流石に、物理法則的に無理だった模様。だから、地に足が付いた所から更にコンビネーションでワン・ツーを入れて思いっ切り蹴り飛ばして置いた。サンドバッグ、美味美味です!

 

「――あぁ、あ゜ぁぁぁ…クソ、クソがっ!このチーター野郎が、俺に何しやがった!?そ、そうか、お前も俺と同じ特典持ちだな!?リアル・ラカンとか言って置きながら、卑怯者が……」

 

「残念ながら、難易度の操作なんて出来ないぞ?なんせ、俺の特典は『Fate/stay nightのギルガメッシュになりたい』ってのと、『膨大な魔力』。それから、『セイバー並の直感』だからなぁ?」

 

最後のは、最近手に入れたモノではあるが《ニコポ・ナデポ》と答えるよりマシだと思ったからだ。それに、もしかすると目の前の馬鹿が原作と関わっていない可能性が出て来た。なんせ、見た目や装備がどこぞの幼女な少佐と変わらなかったからである。だとすると、転生先を間違っているかも知れないので黙って置く。まあ、原作人物を知らないのに態々教えてやる義理もない。

 

「クソッ!裏山な特典、貰いやがってぇ!だけど、俺にはまだ切り札があるんだよぉ!!神の奇跡は偉大なり、主を讃えよ。その誉れ高き名を!!死ねぇええぇぇぇ!!」

 

唐突に、目の前の転生者から膨大な魔力の本流が発生する。

 

――へぇ、幼女少佐と同じスキルな訳ね?

 

とは言え、その溢れ出す魔力もスキル《神殺し》によって弱体化して行くんだけど。流石に、この至近距離だと感知系の能力で消失して行く魔力がしっかりと認識できる。

この分だと、彼の攻撃をまともに受けたとしても基本魔力程度のダメージしか得られないだろう。ぶっちゃけ、神々の力と《神殺し》としての力の相性がよろしく無い。

元より、俺達は【神】を殺す側だからな。どれだけ、神から力を得ていようと天敵の前では無意味なんだとわかる。

そりゃ、天井と床を往復する(師匠と初めて会った時の話)事になりますわ。スキル《神殺し》、エゲツねぇwww。

 

 

 

 

 

   ―――――――――――――――

 

 

 

 

 

「―――‥ne of my sword.《偽・螺旋剣》!」

 

そんな、どうでも良い事を考えながら対応の為に行動しようとした時、別の場所からかなり膨大な魔力の本流を感じた。ハッとして振り返る…と同時に、俺の頬を掠めて行く何かが通り過ぎる。

 

「ぎぃやああああぁぁぁぁぁぁぁ!?い゛でえ゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!!」

 

ドシャッ!という、生き物に何かが刺さる様な鈍い音が背後でする。振り返えれば、螺旋状の剣がUNKNOWNの腹を貫いていた。

 

あ、コレ……メッチャ、痛いヤツですね!

 

つか、ペインアブソーバーレベル100に設定してあるんだから痛みなんて感じないハズなのに。ああ、いや……バリアジャケットを貫通してるから痛いのか。んん!?あ、いや、ペインアブソーバーだからバリアジャケットは関係無いな。だとすると、条件反射的な発言か?

まあ、どうでも良いけど。それ以上に、腹を貫かれた事によるスリップダメージでガリガリHPを削られている事を考えるべきでは?もしくは、出血多量とか……ペインアブソーバー、レベル100による理由から本人がそれを理解していないみたいだけれど、ソレを放置したらガチで死ぬんじゃね?なら、もうUNKNOWNは放置しても問題無い。

サッサと、病院に行くなり何なりしてくれ。って事で、俺はUNKNOWNを放置して螺旋剣を穿ち放った人物の姿を探す。流石に、地上から撃った可能性は低いから目に写るビルの屋上を探して行く。さあ、《直感》よ仕事の時間だぞ?と危機的状況でしか使えないスキルに丸投げしてみた。

 

「まあ、心当たりが無い訳じゃ無いんだけどね……」

 

あの螺旋剣は、きっと『偽・螺旋剣(カラドボルグ)』だと思われ。

つまり、【英霊エ○ヤ】モドキを探せば良い訳だ。

ワンちゃん、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン?まあ、俗に【クロエ】と呼ばれる少女をだな。

それで、問題は解決する。

つか、もう見付けました。

高層ビルでは無かったけど、それなりの中層ビルの屋上に赤い服を着た褐色肌の少女が白銀の髪を靡かせて立っている。多分、彼女で間違い無いんだろう。でも、フレールくん達からの報告にあんな少女居たか?まさかとは思うけど、最近の問題ある転生者が男しか居ないからって女の転生者を除外してるんじゃねぇだろうな!?そういう事なら、ちょっと師範代か師匠にガツンと言ってやらねば成らないんだが?

とりあえず、その少女の居るビルに俺は降りて行った。

 

「フン。誰かと思えば、ギルガメッシュか……」

 

「あ、コレ……中身、男か!?そして、まだ中二病に掛かって居られるんですね?後で、正気に戻った時に地獄が待っているぞ?」

 

「……………………」

 

ド正論で、先制してみたら中二病な少女は口を噤んで黙り込んでしまった。流石に、経験者なのでこういう反応をされると困る事はわかっている。まあ、大抵の中二病患者は一方的に会話を続けるのだが……この子は、黙ってしまった所を見る限りロープレ派の様だ。まあ、それも地獄と紙一重なんだけどねぇ?

 

「しかも、周囲に永遠と引き張られつつ、からかわれるというオマケ付きで……何度、枕を涙で濡らしたか……」

 

「……………………」

 

そうそう、今でも師範代達に黒歴史や暗黒歴史で遊ばれる身であるが故、身にしm……る所か魂にまで刻まれる程に地獄を見せられているよ。ええ、何度も枕を涙で濡らしましたとも!!

 

「所で、一つ確認したいんだが……霧島白亜という名前に心当たりはあるかな?」

 

「なっ!?何故、わた…俺の名を知っている!?」

 

「あー……OK、OK。大体、わかったよ。でだ、久しぶりだな?柴田源蔵。探したぞぉ?」

 

「なっ!?な、ななな、ななな、なな、な、なんで、生前の名前を、お、お前が知っているんだ!?」

 

「俺だよ、俺。あ、オレオレ詐欺じゃねぇぞ?俺だよ、鈴木満男。覚えてるか?お前に、Fate/stay nightを教えた元凶だよ!」

 

「え?……マジで、お前、満男なのか!?」

 

「おうよ。見た目は、こんなだけど……久しぶりだな?元気……そうだよなぁ?中二病してるんだから」

 

「お、おぉう……待って、マジで無かった事にして下さい!!」

 

「まあ、新庄兄妹とも連絡が付くんだけどな?」

 

瞬間、源蔵が両膝を付いて土下座を始める。

いや、気持ちは良くわかるけど……その姿で、土下座とかマジで止めてくれませんかねぇ!?ちょ、マジで俺が悪人ッポク見えるから止めてぇ!!これだから、真面目くんは対応に困るんだよなぁ……ただの軽口をガチで受け止めるんだから。冗談だと、笑い飛ばしてくれればやり易いのに……ホント、勘弁して下さい。

 

「ああ、そう言うのは良いって……俺も、結構やらかしたしな?ええ、それはもう弱味になるレベルで……あの兄妹の目の前で……ああああああああぁぁぁぁぁぁぁ……」

 

「ひぃ!?彼等の前で……詰んだ…………」

 

「……とりあえず、記憶の方はどうなってる?何度も、繰り返しをやってるのか?それとも、この世界が最初の世界か?」

 

「…………それを聞くって事は、お前も繰り返しをさせられているのか?出て来る転生者だけが、入れ替わるこの世界を……」

 

「あー、そういう認識か。そうじゃ無いんだ。パラレルワールド、平行世界と言われて何を思い付く?」

 

「パラレルワールド……ドラ○もん、もし○BOX。魔法世界……かな?え、ここってパラレルワールドな訳!?」

 

「OK、基礎的な知識はあるんだな?なら、話は早い。繰り返しの記憶があるなら、ここは最初の世界から見て並行に存在する世界……パラレルワールドというヤツだ。だから、入れ代わり立ち代わりではなく……白亜の方が、たらい回しにされている側になるな。記憶の引き継ぎがあるって言うのなら……な?」

 

「マジか……ここって、パラレルワールドだったのか……」

 

「でだ、俺はそんな世界で迷子になってる幼馴染みぃズを回収して回っている訳だ。そうそう、【奏】も見付けたぞ?」

 

「―――――え……マジで?かなッチも、転生していたのか!?」

 

「正確には、奏が転生したから俺()も転生させられたって感じかな?他にも、俺等の幼馴染みぃズが揃っているぞ?」

 

「そ、そうなんだ……だから、新庄兄妹の話に…………ん?俺【等】?『等』って言ったか!?」

 

「おうよ。今、俺が保護しているのは新庄兄妹と桜坂穂波や藤山雪に八代葵だな。後、俺と奏がいる」

 

「マジか……アイツ等も、転生して居たんだな……」

 

「そんな貴方に、とても悲しいお知らせです」

 

「なんだよ?改まって……」

 

「俺の現世での名前を発表しまーす!」

 

「ん?ああ、そう言えば、聞いてなかったな……で?」

 

「俺の現世での名前は……神崎大悟と言います!!」

 

「……………………なんだって?」

 

「だから、神崎大悟だよ……(にちゃぁ笑)」

 

「……………………」

 

嫌らしい笑みを浮かべつつ、現世での名前を発表した俺を食い入る様に見詰めた源蔵は……その理解を深めると同時に顔色を悪くして行った。きっと、俺と中二病合戦していた頃の記憶を思い出して色々と合点が一致してしまったのだろう。つまり、新庄兄妹や他の幼馴染みぃズと交流が既にあったと知ってしまった訳だ。

 

「実は、遠巻きに見られて居たんだよ……幼馴染みな彼等に、俺とお前が中二病合戦をしていたあの頃の光景を……新庄兄妹に、バッチリとなぁ!!!!」

 

「お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!」

 

それを告げた瞬間、その場に崩れ落ちる霧島白亜。

わかる!わかるぞぉ!その気持ち!俺も、そうだったからな!!でも、クロエの姿で男らしく頭を抱えて蹲るのはいただけない。是非とも、女の子ッポク呻いてくれると残念なモノを見る気分から開放されるんだがな?まあ、言っても仕方がないので黙って置くけど。

 

「とりあえず、アレとはどういう関係なのか教えて貰えると有り難いんだけれど?」

 

言って、いつの間にか貫通していた螺旋剣を抜いて回復しているUNKNOWNを見上げ顎で指し示す。そう言えば、アイツの特典に瞬間無限再生の文字があったのを思い出した。

それを使えば、どんな怪我でも数分で治ってしまうという特典だ。最後の特典は、魔力の増強なので考慮には入れていないけど。源蔵が、そのUNKNOWNを見上げつつ苦虫を噛み潰したかの様な顔をして口を開く。

 

「どんな関係も何も無いよ。わた…俺が原作人物達に近付いたら問答無用で攻撃してきた原作厨だと思われる」

 

「原作厨、かぁ……そりゃまた、厄介なのが出て来たな?」

 

「しかも、アイツ……なんか、ブツブツ言ったらパワーアップしやがるんだ。だから、何度か殺そうとしたんだけど……倒せなくてなぁ」

 

「ふーん。あ。でも、倒さなくて正解だ」

 

「なんで?」

 

「倒したら、闇堕ちした神々の【呪い】で殺戮のみの怪物になるからなぁ?他の転生者を殺したりするなよ?」

 

「マジで!?良かったぁ!途中まで、『良い子ちゃん』の【呪い】で良い子ちゃんしかやってられなかったからな。今、漸く素が出せる様になったんだぜ?」

 

「……………………」

 

それは……多分、師匠がやった十字○天使の矢モドキが原因だと思われる。思われたんだが、それを言う気にはなれなかったよ。

そして、その呪いが解けた理由にも心当たりがあった。

多分、俺達がこの世界軸にやって来たからじゃありませんか?つまり、それまでずっと『良い子ちゃんの呪い』が霧島白亜には掛かっていた事になる。良い子ちゃんな、霧島白亜……それは、まるでイリヤスフィールみたいな素直で可愛い女の子だったんだろう。

 

「……そ、そうか。いつから、そんな呪いを受けて居たんだ?」

 

「あん?いつだったかなぁ?かなり、最初の頃からだったと思うぞ?確か、月村すずかを食った頃辺りか?」

 

そう言えば、月村すずかを食ったから『良い子ちゃん』になる【呪い】を受ける事になったんだったな?なら、自業自得なのでスルーしても問題なかったわw。でも、気不味いのは気不味いので驚いた感じで答えて置く。良し、気が付かれて無いな!

 

「そう言えば、他の転生者とかにも会ったりしたか?」

 

「もちろん。こんな容姿だから、何度も声を掛けられたさ。その度に、『良い子ちゃんの呪い』を見た奴等が爆笑したり苦笑いして去って行くのを見送ったよ」

 

「それは……その性格が、【呪い】の為だと知って?それとも、『良い子』なお前に浄化されて?」

 

「………………後者……?」

 

欲望いっぱい、胸いっぱいで近付いて余りの純白さに心折れて去って行ったんだな?近くにいると、汚れている自分が浮き彫りにされたかの様な気持ちになって心へし折れたんですね?わかりみ。

まあ、あの状態な白亜を俺も知っているからなぁ……ちょっと、残念美少女だったけど。それでも、十分ロリコン共の心を掻っ攫える容姿ではあった。ただし、素の性格はこの通りですが。

 

「つか、女の子する気は無いんだな?」

 

「なんだよ、女の子をするって……まさか、わた…俺にオカマをやれって言う気じゃないだろうな!?」

 

「ま、無理ですよねぇ……あー、今のお前の容姿ってわかるか?褐色肌のイリヤスフィールって言えばわかると思うけど……」

 

「褐色肌のイリヤスフィール……成程、この顔どっかで見た事あるなぁとは思ってたけどイリヤスフィールだったのか……」

 

「気が付いて無かっただと!?いや、まあ、わかってたけど……Fateシリーズには、『魔法少女プリズマ・イリヤ』ってのがあってだなぁ?今のお前は、クロエってキャラクターにソックリなんだ。多分、変態共は『クロ』の愛称で言い寄って来たんじゃ無いか?ロリコンの変態共が、結合する為に群がって……」

 

「止めろ、思い出させんな!最初の頃、ガチ系の変態しか湧かなくて大変だったんだぞ!?まあ、見た目は極上のイケメンだったけど……いや、イケメンだからこそキモかった」

 

「じゃぁ、アレは?原作厨っていう、変態だぞ?」

 

「ああ言うのも嫌だけど、ロリコンは最も死ぬべきだと思うぞ?」

 

とても、良い笑顔で腕を擦りながら断言する白亜。この容姿で、英霊エミ○みたいなロープレされても困るので素のままで居て欲しい。つか、良く見たら青筋が浮かんでいるじゃ無いですかw!

 

「そんなに、ロリコンはキモかったか?」

 

「もちろんだとも!つか、わた…俺はロリコンじゃ無いぞ!?すずかに手を出した時だって、それなりに成長した後だっただろう!?」

 

「まあ、そうなんですが……今は、無理そうだよなw」

 

「わた…俺に、レズれと!?そりゃ、男に触るよりか女の子とイチャイチャしていたいけど……ガチ恋愛は、無理だぞ!?」

 

まあ、精神的に男寄りなのに男とイチャイチャは出来ないだろう。

 

「ありゃ?ガチ恋愛、無理ッスか?つまり、うほっならOK?」

 

「ホモでもねぇよ!あ、いや、性別は女だからホモにはならないかもだけど、わた…俺はホモ(精神的)じゃねぇ!!」

 

「はいはい。見てる分には、確かにホモじゃ無いよね。外見的には。でも、それだと君は男なの?女なの?問題が、勃発するんだけれど?おっとと、で、どっちなの?」

 

白亜をからかっている内に、完全回復したUNKNOWNが突っ込んで来た。それを、難無く回避して尚も馬鹿話を続け様とする。

その余裕ップリが、癪に触ったのか猛攻撃が始まった。

 

「死ねぇ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇええぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」

 

距離を詰めて来て、マシンガンを乱射しまくって壊れたレコードみたく同じ言葉を永遠と呟いている。これでは、まともな会話は不可能だろう。と言うか、お前の攻撃はもう見切ったあとだよ。

 

「ハハハ。ガチギレした小学生かよ……」

 

「まだ、素直な分……小学生の方が、まだまだマシだと思うんだが……コイツは、諦めが悪すぎるんじゃ?」

 

「でもまあ、それがネト民の性ですよ。ゲーマーなら、特に……それに、彼はこの世界をゲームだと思っているんですよね?」

 

つまり、自分より強いチート能力を持つ俺に嫉妬している訳か。だからと言って、そんなくだらない理由で殺される訳には行かないから抵抗を続けている訳で……とりあえず、殴ってみようか?

 

 

 

 

 




前世界では、シャマル先生。今世界では、霧島白亜…と合流しました。霧島白亜は、あの時以降ずっとイリヤスフィールの容姿で過ごしています。今は、クロエと同じ外見になっていますが…それは、英霊エミヤの影響だと思って下さい。まあ、神様特典である無限剣製を永遠と使っていればそうなっても致し方無いという判断でそうしました。
こうして、霧島白亜は【組織】へと護送されます。その後は、神崎が言っていた通りの茶番が始まって…白亜は、毎日枕を濡らす事になるでしょう。一応、そこまでセットで書きたい所ですが多分書けないと思う。なので、ネタバレです。要は、他の幼馴染みぃズの回収を行いたいのでそういう日常的な閑話は後回しにします。その頃には、もっとヤバいネタが新庄…いや、浅上兄妹に届けられるので全部纏めて揉みくちゃに出来ると…良いなぁw。

とりあえず、UNKNOWNについてはもうちょっと派手に殺り合って貰うとして神崎には頑張って貰おうかな?
そして、白亜の一人称が【俺】じゃなくて【私】な件w。
それを頑張って隠そうとする辺り、知られたく無い模様。
ツッコんで上げないで下さい。

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