絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
結論から言うと、有栖川が全額払う事になった。
まあ、他人の金を当てにして己は楽しい事だけを享受しようとするのは、超実力主義を掲げる場所からすると見過ごせ無い不正行為と見なされた模様。それと同時に、前回の合コンで得ていた恋人?とも別れる事になったとのこと。己すら養えない者とは、付き合えないと総務課のお局様から言われたと言う。つか、ガチな地雷さんをお持ち帰りしてたんかい!?と言いたくなった。まあ、こちらの依頼通り散々弄ばれた上で捨てられた形だが……本人は、そういう風には思って無いだろうから始末に置けない。
こりゃ、失敗かなぁ?とも思ったんだが……そこは、抜かり無かったよ。流石、実力主義を掲げる【組織】職員と言った所だ。
別れた途端、有栖川に降り掛かる不幸の連鎖とか誰が予想出来ると思うんだ?いやー、亮からもたらされる馬鹿の不幸ップリには本当に笑わせて貰っているよ。あのお局様、かなりの《ラックイーター》だったらしい。一生分のラッキーを使い果たした有栖川は、今までの様に遊び回る事が出来なくなってしまった。今までは、例えどんな女性だったとしてもその場で相手の厄介さ(手を出した後の話)はわからなかったんだけど。
だからこそ、あの馬鹿は色んな女性に手を出したい放題のしたい放題だったんだけれど。先に相手の厄介さ?危険度?がわかる様になったらしい。上手くは、説明出来ないんだけれど……実際に、現場を見てないからな。
とりあえず、相手の厄介さがわかる様になったとのこと。
なので、手が出し難くなったと言う。
「総務課のお局腐天使なら、《ラックイーター》じゃないぞ?」
「はい?ちょ、師匠。人の心を詠まないで下さいませんか?」
「はいはい。アイツの能力は、どちらかと言うと《付与》だな」
あ、これ……政治家の『善処する』と同じヤツですね。
つか、『フ』天使とはどんな字を書くんですか?
「《付与》ですか?まあ、天使族だと聞いては居ますが……」
「有栖川が、《付与》されたのは危険度が見える様になる特典じゃ無いか?俗に、《呪禍》と言う。後は、テオルグにでも聞け」
「では、後を引き継ぐかのぉ?さて、《呪禍》とは……正規の神々を殺した際に周囲に付与される【呪い】の一種であるの」
「【呪い】ですか……」
割と厄介な方の【呪い】が出て来た。
神を殺した際に、周囲に撒き散らされる【呪い】があるのは知っている。確か、殺された神の最も近くにいる者に付与される【呪い】だったハズだ。ある意味、カウンターみたいなモノで己の死をトリガーに、自分を殺した者が最も望む事を封殺するというモノだ。という事は、有栖川の現状は女性とあは〜ん ♪でうふ〜ん♡な事をしたいという性的欲求から来る本能なので、それが封殺されたってこと?
「アレは、人の願望を封じる事を第一としておるから……あの者が、女性と性的な行為が出来なくなったと考えるのが自然じゃの」
「代表的な【呪い】で、『異性から嫌われる』という【呪い】を如月双夜(仮)様が持っておられますね……」
「じゃが、アレには抜け穴があったのでは無かったか?」
「はい。正確には、『同種族の異性から嫌われる』ですね。なので、異種族の女性までは及びませんから問題ないとのこと」
「まあ、彼奴はサキュバスからモテモテではあったがのぉ?」
「正確には、悪魔系の女性体から人気があるというだけです」
なんでも、彼が所有する超巨大な惑星に悪魔族や魔族と言った忌み嫌われる存在を保護し捲った結果から、悪魔系の女性達からメッチャ注目されているという事らしい。
「まあ、あの方は【みんな仲良く!】を掲げている方なので悪魔だろうが魔族だろうが忌み嫌われているなら保護するのが趣味みたいな感じですからねぇ?」
「というかのぉ……彼奴が保護しておる悪魔や魔族は、元々普通の人間だった者達であろう?確か、魔素によって魔物化した人間を保護しておると言っておったわ……」
「それが、今では肉食動物の様にギラ付く視線を向けて来ると怯えていましたね。その内、捕食されるかも……と」
それは……別の意味での捕食でしょう?繁栄とか、繁殖的な。ただ、聞いた話ではあるけれどあの人の受けた【呪い】は『個』として完成させる的なモノが多かったハズだ。そう、異性との交わりを徹底的に封殺される様な【呪い】が……そんな、強制男子高状態のあの人にハイエナの様な肉食系女子が群がっている、と?
性的な能力も、封じられているとも言ってたから強制賢者タイム状態でもあるのか?即ち、トラウマレベルで恐ろしく感じてるんだろう。何となく、師匠に通じるモノがある様な気がして来た。
「どっちも、女性恐怖症……か?」
まあ、師匠に至っては女性の裸が苦手なだけで女性そのものに恐怖を抱いている訳では無いけれど。それでも、似通った部分があるのは間違い無い。だからこそ、あの人も師匠と同じ名前を名乗っているのだと思われた。
なんて、因果な。
「確かに、どちらも女性を怖がっていますね」
「まあ、Masterのは浮気防止策の一種だがな」
「浮気防止?ああ、静さんね。そう言えば、師匠には恋人がいらっしゃいましたね?会った事は無いですけど」
正確には、居るかどうかわからないけど……師匠が、生存を信じて捜索しているっていう程度の話だったハズだ。
おや?師匠も俺と似た様な事している様な気がして来たんですけど?だが、口には出来ない。下手にソレを口にして、信者達の琴線に引っ掛か理でもしたら地獄を見るのは俺だけだ。
「というか、静さんって存在するんですか?」
「居ます!と、言いますか……【組織】で、匿われて居ると如月双夜(仮)が言って来ました。何故、その事をアレが知っているのかはわかりませんが…居場所さえわかればこちらで探すだけです」
「は?それって、【組織】が隠しているって事なんじゃ……」
「
フム。誰も、そんな事を望みそうに無いな……って事は、文字通り【保護】していると言う事なのだろう。というか、【保護】しなければならない状態にあると言う事か?いずれにしろ、【組織】が爆弾(核兵器)を抱き込んでいる事は間違い無い。下手に起爆したら、壊滅どころでは無いレベルの爆弾を……な!!
「死にたいのかな?」
「ブフッ……ま、まあ、兄様がそう思ったとしても致し方無い事ではありますね。ですが、【今】あの方がMasterの傍に居られる事はこちらとしてもちょっと思う所があります」
「出来れば、《旧・神族》との問題が解決するまでは隠れて居て欲しいの?今、出て来られるとMasterが戦えなくなるから……」
確かに、過保護な師匠が【今】己よりも大事な存在に出て来られると『戦えなくなる』というのはわからないでもない。それならば、全ての問題が落ち着いてから出て来て欲しいと言う師範代達の気持ちも。これは、とても酷い『ジレンマ』というヤツだ。
「面倒臭い話ですね?サッサと、見付けたいという気持ちもわかれば、全てが片付いてからという気持ちもわかります」
「本当に、面倒臭い話なのです……」
「さて、兄様よ。そろそろ、お仕事の話をしようではないか?」
「ああ、うん。仕事の話をしたいのは山々なんですが……イラン事を話しだしたのは師範代達では?」
「まあ、細かい事は気にせぬが良い。で?どれにするんじゃ?」
言って、オルタが資料の入った封筒をカードゲームの如く並べて見せる。ぶっちゃけ、サッと見た感じでは余り関わりたくない系の人種だったハズだ。俗に、人の話を聞かない系と言えばわかりやすいか?あの、相手が一方的に話ているだけなのに何故かこちらの精神をゴリゴリと削られて行くだけっていう輩の資料である。
「こちらの言葉は、何故かソイツに取って都合の良い様に取られて話が噛み合わず通じないという虚無感。むしろ、時間の無駄」
「唐突に、ハイライトを消してブツブツと何言ってるんですか?」
「まあ、そういう人種の資料である事は間違い無いがの……」
「暗殺するだけなら、受けるッスよ?」
ただ、近付いてサクッと殺すだけのお仕事。
そう、考えたらもうそれだけで十分な気がして来る不思議。つか、暗殺しようぜ!!
「兄様が、この手の相手と話し合いとかしたくないのはわかるがの……そうも、行かないのがこの手の依頼じゃの?」
「では、お断りします。というか、どっちにしろ話が通じないんですから斬り捨てましょうよ!それが、最善ですって!!」
「そうは、問屋が卸さないのが現実です。そろそろ、兄様もこういう手合と相対する必要があると思われますが……」
「その先のパターンは知ってます。ぶっちゃけ、話し掛けると……『ギルガメッシュだと!?』と驚かれて問答無用でセットアップ。『ヒロインは、俺の嫁だ!』と襲い掛かられるんですね?そして、反撃とかせずにいたら勘違いして『俺TUEEEE!!』で……反撃したら、今度は『なんだ!?その、チートは!?』とか言われて逃げられたりある事無い事を喚かれて……以下ループ……」
「「……………………」」
流石の師範代達も、直ぐには否定出来なかったらしく黙り込んでしまった。つか、この顔で転生者に話し掛けたら十人中十人が似た様な反応をする事はわかり切っている。なのに、態々地雷系の人種の元に行って態々地雷を踏めとか師範代達は鬼畜だなぁw。
「では、何故態々その様な顔になさったんですか!?」
「そんなkっ!……神様転生した奴に言う台詞ではないですよね?それに、そもそも俺が《神殺し》に転生するなんて思ってませんよ!?今では、ただのネタではありますけど……当時は、イケメンでそれなりに強い存在のイメージが『ギルガメッシュ』ってキャラクターだっただけだ」
今では、ネタ職程度の認識だけど。
全ては、Types−Moonの演出が良かった結果の成れの果てだろう。多くの、中二病達の心を掴んだ結果とも言う。
まあ、だからと言ってギルガメッシュ本人になりたい奴は一人も居なかった訳だけど。その、容姿や能力を利用しようとする者は多くてもギルガメッシュ本人に成りたがった輩は居ない。コレばっかりは、俺様気質なギルガメッシュを反面教師にした結果だと思われる。ただ、アレを反面教師にしても踏み台人生まっしぐらだった訳だが。
むしろ、悪化したとも言える。俺以外にも、キャラクター【ギルガメッシュ】を選んだ奴が居るけど……どいつもこいつも、己が野望を叶える為に尊大過ぎる態度で自爆し捲っているからな?
お陰で、ヒロイン達が寄り付かないというオチとなった。
「そう言えば、二次創作系では嫌われ者だったな?」
「アレで、モテると思っている兄様がおかしいのです」
「まあ、それに突っ掛かっていた白亜もおかしい人の分類だの?」
「グハッ!!こっちにまで、流れ弾があぁ……」
何故か、隠れていた物陰から胸を押さえつつ現れる白亜。放置してたんだから、そのまま隠れときゃ良いのにコソコソしやがって!
「何、立ち聞きしてるんだよ!?」
「いや……ちょっと、通り掛かっただけなんだけど……」
「そう言えば、お前もニヒルな男カッコイイ派だったか?英霊エ○ヤを選ぶくらいだ。モテると思ってたタイプだろ?」
「あ、アレは……お、男らしいなぁって……」
「それなら、ランサーでも良かったじゃ無いか!」
もしくは、バーサーカーみたいな筋肉隆々の巨漢でも問題なかっただろうに……なのに、英霊エ○ヤを選んでいる時点で女の子達の視線を気にしていると言っている様なモノだ。まあ、唯の勘違いなんだけどな?つか、元の世界の認識がここまで非モテ野郎の概念を歪めているとは思わなかった。他の世界でも、それが通用すると思ってしまっている時点で容姿の優劣による『勝ち組』概念の根は根深い。【魔法少女】の世界で、何故それが通用すると思ったし!?この物語は、百合漫画としても有名だったじゃん!
「イケメン、関係ねぇ!取るべきは、性別の変化だった!!」
考えれば、考える程にド壷に嵌って行く感覚がする。
つか、女体化して置けば『きゃるーん♪』が黒色無双歴史になる事も無かったんじゃね!?そうか、《ニコポ・ナデボ》は女体化にして置くべきだったか!!(錯乱中)
「兄様よ、正気に戻るのだ。何故、自ら錯乱方向に思考を持って行くのか……コレ、白亜も錯乱し始めるで無い!」
「百合アニメ……女体化……うへへへへ……」
「イケメン……金持ち……うへへへへ……」
そうだよ!女体化して置けば、白亜みたく可愛い女の子になってた可能性があるじゃないか!そうすれば、普通に女の子とキャッキャウフフが出来たと言うのに……何故、俺は男のままなんだ!?
「何故でしょう?まるで、世紀末覇者の様なあり様ですね……」
「「酒……金……女……グヘヘヘへ……」」
もう、何も考えたくないと思考を放棄してたら横から変な言葉が聞こえて来たので無意識に対応する。酒、金、女……グヘヘへ。
「ええい!リリィまで、混乱を加速させるのは止めるのじゃ!」
「あ、申し訳ありません……」
「そなた等も、落ち着くが良い」
「「ゴハッ!?」」
また、貫かれた。
……………………
……………………
……………………。
酷い目に遭った。唐突に、オルタが俺の喉仏を突き抜きやがって余りの痛さに床をのたうち回る事となる。
今は、再生したけどな。
因みに、白亜は肋骨の隙間から肺を強打されたらしく、こちらものたうち回っていたけどな!全く、ちょっと錯乱した程度で殺しに来るとか止めて欲しい。とりあえず、嫌嫌ではあるけれど……ちょっと、どころか滅茶苦茶面倒臭い話なんだけれど。人の話を聞かない系の馬鹿共を相手にする事になりました。まあ、言うまでもない事だと思われますが奴等が俺を見て話を聞いてくれる確率は……0%である。何せ、出会った瞬間……『ギルガメッシュだとぉ!?』と、超驚いた後が『死ねエエェェェ!!』だったからな?何故、このパターン!?せめて、もう少しレパートリーを増やして欲しい所。つか、金ピカ鎧も着てねぇし髪も下ろしているから余程のヲタクくらいだけだろう。そういう輩は、俺がギルガメッシュだと見ただけでわかる輩がそこそこ居る訳だ。なのに、接触して説得しなきゃならないという任務。誰が、ギルガメッシュの話を聞いてくれる奴が居るんだよ!?しかも、難聴系の転生者なんて自分に都合の良い様にしか話を聞かない輩Onlyだぞ!?
まあ、とりあえず落ち着く様に言って手を取り腕を捻って地面に抑え付けてみたりもしたけど……勘違い系難聴転生者ってば、全くこちらの話に耳を傾け様ともしない。例え、大人しく話を聞いてくれた様に見せ掛けて離れたら殺しに来る馬鹿もいたけど……どいつもこいつも、相手がギルガメッシュだとわかるや否や敵対&殺害が当たり前みたいに向かって来るんですけど!?
もう、良いや。向かって来た馬鹿の顔面に、魔力強化を使ったビンタ(強打)を打ち込み首の骨を砕いて処理を実行。
アッサリ、首が曲がってはイケない所まで回って馬鹿は倒れた。ピクリとも、動かなくなるまで待ってその場を後にする。というか、動かなくなると奴等は光のポリゴンとなって消滅するからそれを確認して振り返ると師範代が呆れた顔で出迎えてくれた。
「説得は、しましたよ!?」
「私が、呆れているのは兄様にではありません」
「あ、そうッスか……つか、全く話も聞いて貰えませんでした!」
「ええ、知ってます。見ていましたから……それにしても、話を聞く振りまでして兄様を殺そうとするとは……怨まれてますね?」
「初対面ですよ!?つか、嫌われているのは『ギル』ッスよ!?」
「ええ。驚異と称するレベルの嫌われップリです。まあ、そんなキャラを選ぶ兄様も頭おかしいと言わざるを得ませんが……」
「ちょ!?色々、便利なキャラクターだったんッスよ!?」
選ぶだけで、《四次元ポケット》と《黄金律》が付いて来るキャラなんて早々居ない。それだけでも、お得なのに師範代にはわかって貰えないという罠。どれだけ便利でも、転生者に警戒心を抱かせる様では無能と言わざるを得ないとのこと。まさか、無能呼ばわりされるとは思っても見なかった。高々、見目が良いってだけなのにその謂れ用にイラッとする。俺も、好きでこんな容姿になっている訳じゃ無い。これも、全て俺を転生させた神が悪いんだ!アイツ、死んでも人に迷惑しか掛けないとかどこまで……。
「これが、【神】と言う名の害悪か……」
「……なんです?唐突に……」
「唐突に、ディスり始めよったぞ?」
「ですが、《神殺し》の方々には良くある光景ではあります」
「そうだの。良く見る光景じゃの……」
《神殺し》の先輩達は、唐突に神をディスる事があるらしい。でも、その気持ちは俺も良くわかるのでノーコメントとする。今、俺も似た様な事で神をディスったからな……多分、みんなこんな感じで既に居ない者達であろう存在達に文句を言う事ぐらいしか出来ないのだろう。畜生!!残すは、俺を転生させたクズ神を悪の道へと引き摺り込んだ糞神を見つけ出してブッ殺すくらいしか八つ当たりの手段が無いので現在待機中。こっちは、【組織】の機動力に任せるしか無いので俺は待機して置くしか出来ない。見付かったら、他の《神殺し》達と協力してソイツを殺すんだけど。その為、連絡待ちをしているって訳だ。その間は、師匠と共に馬鹿な悪玉転生者と戯れるだけである。
「とりあえず、兄様では話を聞かないタイプの転生者は相性が悪いという事が今回のお試しで確認出来ました」
「それ故、兄様にはこれまで通りまだ話の通じる転生者と戯れて貰う事にする。まあ、我等とて話を聞いて貰えんのだがの……」
「むしろ、その姿で向かうと『俺のハーレムに…』とか勧誘されるんじゃね?だからと言って、元の姿で行けば『新たな転生者か!?』という疑いを掛けられて話を聞いて貰えず……女の姿で行けば、ナンパされる……と?」
「「……………………」」
あ、既に試した後でしたか?話を聞かない系の転生者が、一番厄介な存在って事でFA?だからこそ、転生者である俺を投入したかったけど試してみたら同じ結果になったって事?お疲れ様です。
「ホンに、転生者とは厄介極まりない存在じゃの?」
「全くです。何故、あそこまで話を聞かないのか……これでは、説得をしようと動いた者が馬鹿を見るだけです」
殺っちゃった方が、速い様な気もするけど師匠達からすると……一応、努力はしました!アピールをしたいらしい。何故なら、師匠達と【組織】が別の命令系統にあるという事を示したいから…なんだそうだ。師匠が、【組織】に所属する存在だとアピールするよりも、唯の協力者という立場で世界を渡り歩いた方が色々とやり易いんだそうだ。それで、何がやり易いかというと……【組織】に所属しているだけで、師匠達の様な《神殺し》の世界入りを断る《世界の意思》が存在するらしい。理由は、【組織】が『悪の組織』という公約を宣誓しているからだという。
まさか、世界の意思に【悪】嫌いな意思が存在しているとは思わなかった。それ故に、師匠達は『【組織】に所属してはいないけど協力関係にはあるよ』という事にして活動しているのだという。
だからこそ、師匠は《神殺し》でありながら【神】を殺さない《神殺しの異端児》をやっているんだそうだ。
「はへぇ……それ、キツくありません?」
「ですが、必要な事ではあるのです。建前――ではありますが、【神】を殺さない事で【組織】との差別化を図り……『お客さん』対応にさせる事で、【組織】には所属していないというアピールが成立しております」
「マジか……それで、成立しているんだ……」
まあ、世界の意思も馬鹿では無いのでその事をわかっては居るけれど建前上【悪】では無いので認めざるを得ないんだそうだ。つか、何故そこまで【悪】を嫌うのかと聞いて見れば……《世界の意思》は元々、その世界で生きた知的生命体達の集合体なんだそうだ。なので、その大半が【悪】を気にしない様な存在であれば出入りの許可が貰え……【悪】という概念に敏感な意思は拒否する傾向が強いらしい。まるで、人間みたいだなぁ……と言えば、『個性があって良いじゃないか』と言われた。
「Masterは、アレを《世界の意思》と呼んでいますが……実際には、意識の集合体です。それ等が、それぞれの意見を出し合いほぼ多数決で決済をしているんですよ」
「それ故、【悪】という単語を嫌う輩が多ければ【組織】所属の隊員を受け入れないという場合があるの」
「ですので、Masterは【組織】と馴れ合いはしないという事で協力体制を敷いているだけの別組織だと言い張っているのです」
「これ、リリィ。その説明では、我々が【組織】所属の隊員の様に聞こえるでは無いか……我々は、あくまで【組織】の一員では無いのだぞ?わかっておるか?」
「…………そうですね……」
「で、その実態は?」
「実態……ですか?それは……」
「利用はしているが、所属はしておらん。我々が持つ【船】とて、我々で稼いだお金で購入した紛れもない我等所有の【船】だ!」
そんな話をしていると、いつの間にか現れた師匠が完全に否定をする事で完結という事となった。だがしかし、俺は師匠が正式に名乗りを上げた場面に立ち会っているんですが!?その時、師匠は……『セフィロト(国?)はザイグアス(軍)所属アロザイド分隊(群体)第七世代第一戦鬼《神殺し》如月双夜』と名乗っていたのを覚えている。つか、長い名乗りだなぁ!?
「一応、言って置くが……【組織】にそんな部隊は存在しないぞ?僕が、勝手に名乗っているだけの部隊だからな」
「え!?良いんですか、そんな事をしても……」
「にゃはは。良いんだよ!もしもの時は、クレームが【組織】に向かうだけだからなw!と言うか、そんな面倒はあっちに丸投げで良いんだ。そう、言っておけばあっちが勝手に処理してくれるからな。そもそも、ザイグアスに、分隊なんてシステムは無い」
あったとしても、【○○師団】とか【○○大隊】とかなので【分隊】を名乗っている師匠達は事実上存在しない部隊なのだとか。
「そんな、無茶苦茶な理由で存在しないとか……通るんですか?」
「通ってますね。……と言うよりも、【分隊】というのがそもそも【大隊】を分割した場合に発生する隊ですから……じゃぁ、どこの大隊だ!?と聞かれると答えられないというオチになります」
「というかの?【ドコドコ師団所属の○○大隊&○○分隊】と名乗るモノなんじゃが……【分隊】としか言わんからの?」
だから、セフィロトという国のザイグアス軍隊所属でその次が直ぐに【アロザイド分隊】なんて言い方にはならないとのこと。もっと、長ったらしい名前になるんだって……てか、今以上!?
ぶっちゃけ、なんでいきなり分隊になるんだよ!?とツッコミ所満載な名乗りなんだそうだ。言われてみれば、なんでいきなり分隊!?というオチだったので、まあそんなもんなんだなぁ……と納得した。
実際には、【ザイグアス軍】の後に続くとする【アロザイド】は【分隊】では無く【群体】らしい。
それを聞いた時、俺は悟った。
これ、師匠の言葉遊びなんですね?
と言うかですねぇ…セフィロトは、国名では無くて団体名なので更にややこしい話になります。しかも、ザイグアスに関しても軍隊名じゃ無いっていう、ね!!じゃ、何かというと人工的に造られた惑星名。そもそも、【組織】は【組織】だけであって国等に所属するモノじゃねぇから軍隊とか出来ないっていうオチ。私兵団ならワンちゃん?
だから、アロザイドも双夜が率いる群体の総称であって分隊ですらねぇ!ってオチです。じゃあ、なんでそれ等をそんな風に使っているかと言うと……作者が唯のカッコ付けに使っているってだけw。というか、適当に並べるだけで相手が勝手に誤解してくれるって話www。それに、【鮮血の】は『組織ナイトメア』と名乗ってるし?
故に、最初は……『セフィロトはザイグアスのアロザイド第七世代第一戦鬼《神殺し》如月双夜』と名乗ってました。それだけで、セフィロトという国のザイグアスという軍に所属するアロザイドと呼ばれる部隊の神殺し〜〜なんだなぁと誤解させたのが始まり。
それが、いつしか正式に使われるっていう話で……やり出したのは、極最近。でも、既に浸透していたってオチ。
だから、意味は無いんだけど…みんな、使っているというんだから大草原不可避。なので、双夜の正式な名乗りは『第七世代第一戦鬼《神殺し》如月双夜』までだったりします。これだけ。後は、別に言葉にしなくても構わない名称。でも、【組織】をアピールしたいのなら名乗ると良いよ?程度のモノ。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。