絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
という訳で、またまたやって来ました!
【組織】本部です。いや、うん。別に、ここへ来るのは構わないんだけど……ここの世界観、どうなってんの?
そりゃ、平行世界の元人間が集まった場所である事は知っているけど来る度に港の外観が変化するのは不思議である。つか、もしかすると同じ港じゃ無いのか!?
因みに、最初の時は現代風の港で次がファンタジー風の港だった。今は、中華風――雅で朱色多目な感じの建築物が目立つ――の港となっている。
つか、こんな日本があるんですかねぇ?
C国に占領でもされたかな?(趣味)
「師範代、ここの港って複数あるんですか?」
「……ああ。外観の話ですね?ええ、まあ……何と言いますか、港担当がとても飽きッポイ性格の方なのでチョイチョイ変化します。まあ、この程度なら問題にはなりませんが稀に凄まじいファンシーなデザインやファンタジーしてますよ?」
ちょっと、見てみたい気はしたがそれはそれで問題がありそうなので忘れる事にする。と言うか、港自体をパージ出来るとか師範代が言い出すからとても気になり始めたんですけど!?つか、港がパージされるとかどういう構造だよ!?メッチャ、気になるわ!
「クソッ!ツッコミ所、満載かよ!?」
「ツッコミ役が、少な過ぎるみたいだから緊急で募集してみたら?もしかすると、結構な人数が集まるかもよ!?」
「ハハハ。逆に、ボケ担当が集まって来たりしてな?」
能天気さんや、Yesロリーター!タッチ上等さんとか……な!
有り得そうで、とても嫌な気持ちになってしまった。
けれど、少しだけ現実が遠退いてくれて冷静になれる。
てか、この後で浅上美愛に会わなければならないと言う苦行が俺の胃を蝕むんですけど!?
―――嗚呼、憂鬱だ。
だって、何の実りも無い話し合いをしなければ成らないとか悪夢か!?既に、結論が出ているって言うのに相手の納得を得る為だけに会って話し合いをしなければ成らないとかどんな地獄だよ!?下手をすれば、逆上されて襲われる事がわかっていると言うのに……面倒臭い。だから言って、話し合いの場に翼を連れて行く訳には行かないから『恋人居るから忘れてね?』とも言えないし……マジで、胃が痛くなって来た様な気分。
そして、憂鬱な気分のまま浅上兄妹に会えば……二人は、俺を見るなりダッシュでジャンピン土下座を決めて謝って来た。と言うか、真面目な話し合いだと聞いていたのに会うや否やネタに走るんですか?そうですか。OK、OK。コイツ等、話し合いにネタを仕込む余裕があるなら反省も後悔もして無さそうですね?
「とりあえず、二人は《神殺し》に転生したのかな?」
「「もちろん!!」」
「そうか、そうか。じゃ、二人を《神殺し》に推挙させた奴って誰ですかねぇ?「セイビアだの」え、セイビアさんですか?じゃ、イケるんじゃね?つか、イケますよね?」
「イケるだろうの」
「なら、話は簡単じゃぁないですか。トーマが、体験したっていう『ワクワク異世界鍛錬譚』をヤラせれば良いんじゃね?」
もちろん、『妖精さん』も付けて貰って罵倒されながら鍛錬に励めば良いと思われる。つか、それが一番ベスト回答だと思うんだけど……どうですかねぇ?というか、二人は【戦鬼】ですか?【隠鬼】ですか?ああ、【戦鬼】なんですね?担当する《神殺し》のタイプによって、分かれてるって話は間違い無い様だ。
「まあ、【始まりの魔法使い】が引き籠もりだから【隠鬼】という訳では無いんですが……むしろ、【超戦鬼】?」
「元は、戦闘民族だったらしいの?」
「戦闘民族……どこの高町家ですかね?」
「何を言っておる?日本人は、皆戦闘民族では無いか……」
「いや、待って欲しい。日本人が、戦闘民族だなんて誰が言った!?超平和ボケした、温厚な民族ですよ!?」
「ですが、ソウルフードなるモノを求めて暴れる存在なんですよね?やっぱり、戦闘民族では無いですか……」
いや、確かにライトノベル等で【米】を求めて進軍する話は多いけど……そんな事で、戦闘民族呼びは勘弁して欲しい。つか、誰だ!?異世界で、ソウルフードを求めさ迷い暴れた馬鹿は!?
そんな事をするから、謂れの無い罵倒を俺が受けるハメになっただろう!?もう、マジで勘弁して欲しいんですが!?そう言えば、農業区でも米が大量に育てられて居ましたね!?
「日本人と言うだけで、戦闘民族は無いッスよ!?」
「本人方の名誉の為に名は出しませんが……」
「異界の地で、ソウルフードが食べられないと知った時のあの方々は異常が過ぎましたからね……」
この言い方からして、かなりの上位存在がやらかしてくれたらしい。しかも、名誉と来たら……ちょっと、口にしたくない方々が頭を過る。まさか、とは思うものの否定する言葉も思い付かないんだから相当だ。と言うか、迷い無く日本人なら【米】という連想ゲームは本当に勘弁願いたい。そりゃ、否定はしないけどそれ以外を主食にしている方々は普通に居る!!
「パンを主食にしている方は居ないんですか!?」
「居ます。居ますが、圧倒的に少ないですね……」
「他にも、甘味が主食の者も居るの?」
「あ、それはわかります。ロック・ウォーさんですね?」
「ウム。アレは、言うまでも無かったかの?」
あの人は、高速で移動する際の贅肉が風圧で歪むのを見て楽しむ系の人らしい。まあ、揺れる贅肉も周囲が湧くがちょっとした風圧で歪む贅肉も周囲を湧かせるだろう。そんな事を宣う俺も、ちょっと気になる所ではあるので何とも言い難い。あの、圧倒的駄肉感が……(笑)。ロック・ウォーさんは、わかって居る方でしたか。つか、甘味が主食?って事は努力してあの体型を維持しているのか……それは、とても辛そうですね?
「そう言えば、ロック・ウォーで思い出しましたが……あの方、先祖の霊に呪われて居ませんでした?」
「ぅん?ああ。それはもう、解決したの?何でも、祀らねば祟ってやるぅ〜という話じゃったの。要は、墓参りに来い、だの」
「何ッスか!?それ……」
「生前から、次に転生したのが《神殺し》な方々が体験した霊障ですね。何故か、現世と縁が切れずに継続して『生きている』と判断した先祖の霊達が『生きているなら奉れ』と騒いだ話です」
「遺伝子が、違うのと言っておるのに見た目が同じで魂も同じなら我等が子孫で間違いない等と頭の硬い事をぬかしよっての?揉めに揉め捲ったという話じゃな」
つか、《神殺し》に転生した時点で現世との縁も切れている筈なのにソレを考慮しない馬鹿が出た訳だ?というか、逆に奉られるべきは《神殺し》の方じゃ無いんですか?
「マジッスか!?それで、霊障に対抗できる《神殺し》に喧嘩を売った馬鹿(先祖の霊)が出たと!?というか、ソレ、どうなったんですか!?先祖の霊達は……」
「それでは、転生しても因果関係が切れない事になりますから人道に則って様々な方法で説得をし……それを聞いて頂けなかったので、実力で排除いたしました。先に力で排除すると、何処からともなく話を聞いた馬鹿がイチャもんを付けて来ますからね」
「半ば、悪霊と成り果ててしまっておったからの……こちらの話は、ほぼ聞いて貰えなんだわ。後でわかった事じゃが、どうやら彼の御先祖に《旧・神族》が干渉した結果だったようでの?彼の者達の中には、ロック・ウォーの《神殺し》に至った理由も居たそうじゃ……」
それは、また……《神殺し》が、神々を更に怨む様な話ですね?つか、死んだ者の魂すらも弄びますか?
本当に、【糞】ですね?
「実力で、排除したって事は師匠が居なかった時代ですか?」
「ええ、そうですが……何か、含みを感じます」
「師匠に融合しているという、【聖なる浄化の光】はいつから【組織】にあったんッスか?」
「ああ。アレか。……アレは、【始まりの魔法使い】がMasterを捕まえてから創り出したモノだと聞いておるの」
「は?え、アーティファクトって創り出せるんですか!?」
「出来るのは、【始まりの魔法使い】だけですけどね?」
「あの人、そんなに凄い人だったんだ……普段は、引き籠もりのニートッポク見えるけど……」
『悪かったな?ニートッポクて……』
「ひぇ!?」
バッと後ろを振り向くが、そこに予想した人の姿は無かった。しかし、この圧倒的な気配や周囲を圧し潰すかの様な重圧は紛れも無く【始まりの魔法使い】の気配。
ちょぉーっと、気軽に話し掛けられるのは避けたい系の存在感である。
「覗き見か?【始まりの】。趣味が悪くなったな?」
『何、俺の悪口を言っていた様なのでな?ちょっとばかり、悪戯してみただけの事よ……』
「はぁ〜ん?新人イビリか……器量が狭いと、また言われるぞ?」
『違う。イビっては居ない。全く、冗談も通じないとは……』
いつの間にか、師匠が俺達の前に出て【始まりの魔法使い】の相手を引き受けてくれていた。その前は、【組織】残留の使い魔から報告を受けて居たのに忙しい人である。まあ、それだけ実力があると言う事なんだろうが……これ、俺が軽口を叩いたせいですよね?申し訳ございません。
「謝らなくて良いですよ?軽口に、口を挟んだのはあの方ですから貴方に責任はありません。嫌がらせみたいなモノです」
「スルーすれば、良いだけの話だからの?それにも関わらず、話掛けて来たのは彼奴じゃ。新人イビリと言われても致し方無い」
『酷い言われ様だ……』
「事実だろう?それだけ、存在感を出して置きながら何も思う事は無かった等と宣うなよ?」
人の心を読んだ挙げ句、【始まりの魔法使い】への攻撃口実に使われた俺です。良いぞ!もっとやれぇー♪ とは言え、港でこんな事をしているとメッチャ目立つんですが……つか、人が集まって来たw!!本人達は、それを気にした風も無くただ淡々と言葉の応酬を繰り広げて居られるんだが……コレ、どう収集すんの?
「問題ありません。私達は、あの者達を放置して私達のやるべき事をするだけですので……では、そこに蹲って居る者も含めて移動しましょうか?」
「そうだの?馬鹿は、放って置くに限るの」
「では、Master。我々は、移動しますので後は頼みます」
「おう!行って来い。この馬鹿は、僕が承った!!」
『ちょ!?誰が、馬鹿で何を放置するってぇ!?』
「威圧感を出して、新人イビリをした挙げ句、放置される馬鹿が居たってだけだろう?にゃはは!さあ、お前の相手は僕だ!!」
言って、誰も居ない空間を
「お前、ちょっとは手加減しろよ!?」
「は?何でお前に手加減なぞせにゃならんのか!?」
「コイツ……そんなんだから、女に見捨てられるんだよ!?」
「カチーン☆!その女にすら、怯えられて見合いも出来ないゴミ風情が恋人の居た僕に何の用かなぁ?」
「お前、それを言ったら戦争しかねぇだろうが!?」
「先に始めたのはお前だろう!?とりあえず、死んどけ!!」
そう言って、師匠達が愉しそうに殴り合いを始めた瞬間、港全域にブザーが鳴り響き避難を促す放送が始まる。
え?ちょ、茶番程度の事で全力退避とか……どんだけ規模がデカいんだよ!?そんな事を考えつつ、慌てた様子の師範代達に引き摺られて俺達はその場から退避する事になった。つか、戻って来た早々……糞面倒な事に、巻き込まれたんですが!?ナニコレ!?
……………………。
幼馴染みィズの拠点にて。
「大変な目に遭いましたね?」
「大変つーか、茶番程度の事で全力退避とか!?」
「茶番は、間違っては居らぬが……あのレベルの茶番は、本気で死人が出るからの。退避せねば、巻き添えになっておったぞ?」
「不老不死でも、辛いモノは辛いですからあの場は逃げ一択です」
とは言うものの、この時の俺は師匠の使命も能力も甘く見て居たので師匠が【不死キラー】なんて能力持ちだなんて知りもしなかった。ついでに言えば、そこに【ルール・ブレイカー】を加えると【神々】であろうが《神殺し》であろうがどんな存在でも殺せるだなんて……考えもしなかったよ。流石、【終焉の魔法使い】である。まさか、円環の理にある【終末】を司っているなんてシャレにもならない人を師匠にしていた……なんて、ねぇ?とんでもないJOKERを掴んでいたんだもんだ。(超運強し)
「ウム。港は、崩壊した様だの?【船】は、無事じゃが……新たに別の港が用意されるまでは【船】には戻れぬそうだ」
「へぇ……格納庫も、崩壊したんですか?」
「いや、そういう話は聞いて居らぬの……」
「なら、【船】に戻るのは容易ですね?俺と美愛の話し合いの為だって……でも、それで港一つは規模がデカ過ぎると思うんですよ?まあ、換装も出来るんですから直ぐに戻れそうですけど?」
「中途半端に破壊すれば、こうなるオチはわかっていました。Masterと【始まりの魔法使い】の落ち度ですね!」
「知ってた。つか、先に情報を寄越したのは師範代達ですよね?それでわからない訳が無いですよ!?」
というか、港の仕様をネタとして話したのは間違いなく師範代達だ。にも関わらず、【船】には戻れ無いとかおかしな事を言い出すからバレるんだってわかってるでしょう!?そこから、師匠が美愛との話し合いの場を整えた?って事が筒抜けになった訳だけど……暴れる必要は無かったと思われる。なら、何故あの場で暴れる必要があったのかと言うと……多分、白亜に《神殺し》の戦いがどんなモノかを教える為だと思い付いた。あの場に居た『新人』と言えば、俺ではなく【白亜】だ。その白亜に、【始まりの魔法使い】の存在感と超級者との戦いを通して《神殺し》に転生する事への恐怖を煽ったんだと推測される。まあ、港から出るまでかなり時間が掛かったからなぁ?あの後、白亜が超ドン引きして師匠達の戦いに怯えて居たのは間違いはない。という事から、あの茶番は白亜への牽制か何かだったんだと考えられる訳だ。
「やり玉には挙げられてませんが、白亜が成りたくないと言ったら成功になるんですか?それとも、覚悟を決めさせたかったんですか?友達が、《神殺し》だから自分も……等と言われたく無いのはわかりましたがアレはやり過ぎだと思いますよ?」
「冷静になった兄様は素晴らしいですね!」
「良くぞ、この短時間でそこまで考察するとはの。我々も鼻が高いと言うモノだ。そして、あの教育は間違ってはいなかった!!」
「おい!こら、ちょっと待て。なんだ、その、実験的な言い方は!?まさか、あの教育って実験的なモノだったのか!?」
「HA、HA、HA。マサカ、ソンナワケガナイダロウ?」
マジか!?アレ、実験的な教育法だったのか!?多分、師匠辺が思い付いた方式を使い魔で通して実践した感じなんだろうけど……何となく面白く無いので追求する。追求しはするものの、落とし所なんて思い付きもしないので適当に責めるだけ責めて有耶無耶になってしまった。こういう所は、まだまだ未熟なんだよなぁ?
「まあ、強くなったと実感できるので構いませんが……言って下さいよ?マジで……後から知ると精神的ダメージががが……」
ぶっちゃけ、俺等の為に色々やらかしてくれる師匠達に立つ瀬がないとかホント勘弁して欲しい。その『やからし』で、多方面に多大な迷惑を掛けているかと思うと胃に穴が開きそうだから。
さて、とりあえず……師範代達との戯れもそこそこに本題へと入りますか?そう、考えていたけど視界の端に穂波が入って来たので確認したい事が増えた。コイツの再催眠って、どうなったんだ?
「なぁ、穂波の治療ってどうなったんだ?」
「あん?ああ。ちゃんと、別の依存へとシフトしたバズだぞ?」
「別の依存とは?買い物依存症じゃ、ねぇよなぁ?」
「もちろん。ソレに関しては、【鮮血の】さんとも相談してフルダイブゲームに依存する様にしたらしい。アレなら、幾らモノを買ったとしても架空貨幣を稼がないと駄目だからなぁ……」
どちらにしろ、買い物依存症とほぼ変わらない様にも感じるけどそこは少しずつ変化させて行く予定なんだとか。まあ、長く買い物依存症にドップリ浸かっていた奴が急に別の依存症へと変わった所で直ぐには買い物から離れられる訳が無いのはわかっていた。
だからって、フルダイブゲームの買い物へとシフトさせたって事らしいけど……ソレに強制力は無いんじゃないか?と疑問に思ってしまう。でも、【鮮血の】さんが関わっているから何とも言えない説得力が凄まじい。
あの人、マジマッドだから。
「今の所は、上手く行っている感じがする、かな?」
「まあ、そもそものストレス自体を感じ無いからかな?」
「つっても、全く感じ無い訳じゃ無いから。今の所は、様子見?」
「そうなるよなぁ……さて、後は美愛の件か……」
「あー……そっちは、マジですいませんでした!!」
言って、唐突に土下座をキメた亮に冷ややかな視線を向ける。メールにも記載した通り、こちらとしてはもうどうでも良い話だって言ってるのに何度も何度も謝ってくる浅上兄妹。ハッキリ言って、ウザいんだが……全然、その意思が伝わらないってオチ。
「だから、もう気にして無いって……」
「お前が、気にしなくてもこっちは気になるんだよ!?」
「ぶっちゃけて言うが……だからと言って、美愛とは付き合わないぞ?義理とは言え、お前と酒坏を交えたく無いからな……」
「お兄ちゃん、嫌い!!」
「カハッ!?(吐血)」
予期せぬ切り返しに、精神的ダメージを受けた亮が血反吐を吐いて床に沈む。わかっていた事ではあるが、唐突に発言させると亮でも耐え切れないみたいだった。
「と言うか、亮と言う存在がネックでしか無いからな?」
「妹の幸せを邪魔する兄なんて、要らないかな?」
「ケピョッ!?」
おっと、亮選手……良くわからない悲鳴を上げつつ、美愛の残酷なお言葉に胸を押さえる手が離せない!
そして、追撃を緩めない美愛選手がとても残酷な毒を吐く。吐き続ける!!
「だから、それでも納得が行かないと言うのならセイビアさんに頼んでトーマの修行に参加すれば良いんじゃない?」
「トーマの修行と言う名のイビリに!?え、本気!?」
「アレ、イビリじゃねぇぞ?異世界の常識を知らない俺達用に作成された超合理的な訓練法だからな?【妖精】っていうナビまで付いてるって話じゃ無かったか?」
「でも、あの『ワクワク異世界冒険譚』って内容が糞ゴミって話だよ?え、マジでアレに参加しろと!?」
「そうだ。とはいえ、俺はやった事が無いからどんな理不尽が出るかわからないからな?そんな、理不尽モノを体験させられるという罰で良いんじゃ無いかと思った訳だ?それに、晴れて《神殺し》に転生したんだから神の一匹や二匹狩ってこその《神殺し》なんだろう?」
もしくは、現世に俺のスマホを取りに行くという任務でも良いぞ?死んだ人間が、目の前に現れたとなればウチの親がどう反応するかとか色々知れるからなぁ?信頼していた分、俺を滅多刺し事件は凄まじい衝撃だっただろうからな?そして、更に目の前で自害されたんじゃ溜まったもんじゃない。それなのに、ヒョッコリ現れた上に俺のスマホを持って逃げるとか大混乱間違い無しと来たもんだ。そこそこ、面白い事になるかも知れない。
「あの冒険譚に、《神殺し》なんて項目無かったハズだぞ?」
「じゃぁ、現世の俺ん家に行ってスマホ取って来てよ?ちゃんと、ウチの親に挨拶してさ……今も、仲良しアピールして来てよ?」
「何そのルナティック任務!?美愛の滅多刺し事件で、俺等の信頼なんざ地に落ちたわ!?それなのに仲良しアピールとは!?」
「だから、良いんじゃ無いか……」
今の俺だと、家の中には入れて貰えないと思うし……スマホも取っては来られないだろう。それなら、生前の姿と変わらない浅上兄妹の方がワンちゃんあるかも知れないからな?
「無理に決まって居るだろう?美愛が自害した後、俺がどれだけ責められたと思っているんだ!?お前の親御さん、メチャクチャ怒っていたんだぞ!?」
「そりゃ、一人息子を滅多刺しにされたらなぁ?しかも、その息子は過去を断ち切って未来に生き直そうとしてたんだから尚更だろ?お前等だって、散々奏の事は忘れろと言ってたじゃないか!」
「唐突に、ド正論で殴って来るなや……」
「ああ、悪い悪い。お前が、美愛を貰ってくれないかなぁ……とか都合の良い事を考えてるみたいだったから腹が立って……」
「くっ……何も言い返せない……」
「とりあえず、俺はもう気にもしてない。してないから、その事に対する罰はセイビアさんに丸投げする。以上!」
という訳で、美愛へのお仕置きはセイビアさんに一任する事となった。そして、もう一つの問題へと視線を向ける。俺の視線に気が付いたらしい白亜が、ビクッ!?と身体を跳ねさせていたけど気にしない。気にした所で、アイツの場合ワザとな可能性もあるから対応が難しい。最近では、女言葉が身に沁みたらしく自然と女の子している。まあ、『女の子している』なんて変な言い方ではあるけれど……それは、仕方がない事でしか無い。
「兎に角、美愛はセイビアさんに一任する!精々、難しいお題を出されて悶絶するがいいさ……」
等と、少々脅しッポイモノを掛けて置いて自分はどうやって現世の自宅からスマホを取り返そうかと考えていた。
いや、まあ、俺の親なんだけど、ね?既に、死んだ事になっているから見付かると色々と面倒臭いから放置する事にした。どうしても、あのスマホが必要って訳でも無いし?なんだけれど……気になると言えば、気になる話ってだけで絶対的に知りたい訳じゃ無い。だって、たった一人友人の名前がわからないってだけの話なんだよ?報告書見れば、済むだけの話なのに……何を意地になっているんだ!?って話よ。とは言え、友人一人の名前も覚えて居ないっていうのもアレな訳で悔しいんだよなぁ?だから、もう一度知っていそうな亮に尋ねてみた。
「本当にアイツの名前って、覚えて居ないのか?」
「お前も、引き摺るよな?だから、覚えて無いって……と言っても、最初の取っ掛かりを思い出せれば一気に出そうだけれど」
「苗字はわかるんだぜ?まあ、それはお前もそうなんだろうけど……『cボッチ』だから、久保なのはわかっているんだ」
「久保?そうか、cボッチだったもんな?」
「なんだ?忘れてたのか……そうだよ。久保だから、cボッチだ」
「cボッチ……そうか、久保だから『cボッチ』……漸く思い出せたよ。久保アーキダランス・ウェスト・フォン・デル・アヴェレストだ!確か、そんな名前だったと思う。久保アキラと最初名付けようとしたけど、それならと長くした的な話を聞いたから」
「なけぇよ!!つか、そんな名前だったのか……」
掠りもしてなかったなw?
という訳で、次の回は白亜をイジり倒します(断言)!!
イリヤの姿で、メッチャ怯えている訳だからイジりたくなっても仕方がないよね?って事で、幼馴染みィズの玩具となっていただきましょう!
穂波さんに至っては、買い物依存症からまだ逃れられていません。まあ、かなりの長期間買い物依存症だった者がある日突然別の依存症になる訳が無いよねっていう習慣病の可能性も視野に入れたのでこんな結論となりました。
まあ、病気だからねぇ?どこまでホントで、どこまで本気かはわからない部分があるんだよ。特に依存と習慣系はマシでヤバいから。下手したら、道徳や倫理を乗り越えてくれるからなぁ?むしろ、最初から無かった?
何が起因かわからないけど……危険な病気と認識してる。
そして、漸く美愛の罰に関する話。
ぶっちゃけ、セイビアに丸投げしました!!トーマから、かなりの苦痛を伴うと聞いていた神崎くんは『ワクワク異世界冒険譚』へ美愛を送り込む事を決意。詳しい話はまた次回へ持ち越しです!!
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。