絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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あけおめです!今年もよろしく!!


三七ニ話

Re:

 

 

「つーか、お前等は話を掻き混ぜようとするな!全く、進まなくなるだろう?はぁ……話を戻すぞ?兎にも角にも、俺は白亜が何の理由も無く《神殺し》に転生しようとするのは反対だ」

 

幼馴染み達が、《神殺し》になるから……なんて、自分の意思無き選択を仕様としているのが看破できない。ソレは、誰かがやるから俺も……じゃ、絶対後悔する事になるだろう。だから、本当に本人が心の底から望み手を伸ばすならまだしも……集団心理モドキで《神殺し》になるのは間違っている。

 

「中途半端な気持ちで、こちら側に来るのは許さないぞ?もし、師匠以外に願い出て《神殺し》に成ったら男に戻してタップリ暗黒歴史や黒色無双歴史の刑に叩き落として記録してやるから!!」

 

「oh……コレは、俺達にはどうにもできないな……」

 

「俺のエゴだろうが何だろうが、自分の意志を含まない《神殺し》化はマジで許容しないからな?」

 

「これは……諦めるしか無いね?白亜……」

 

「そんなー(´・ω・`)」

 

「目と顔付きがマジだし、コイツが頑固者だって事は自他共に周知の事実だ。《神殺し》は、諦めるんだな?」

 

「まあ、《神殺し》に成らなくても付いて行くだけなら問題無いみたいだけれど?翼や他の原作人物を見るに、【紫天の書】を使って延命も出来るみたいだし?」

 

等と宣う白亜。しかし、アレを延命と称して良いモノなのかはわからない。師匠の言葉を信じるなら、一時的に時を留めて居るだけだと聞いたけど……詳しい仕組みは教えて貰って居なかった。

ぶっちゃけ、アレはかなりややっこしい仕組みで大きなデメリット伴うモノだと俺は思っている。だって、翼の最終目的が【転生】なんだぞ!?他の人達だって、何度も繰り返すループから開放されるのが目的で留まっているだけなんだぞ!?絶対、ロクでもない条件や誓約が組まれているに決まっている。それに、何の目的もない白亜が組み込まれ様としているとなれば、辞める様に進める事はするだろうが賛同したりはしない。

 

「止めとけって、マジで。これは、お前の為を思っての発言だからな?アレは、一見問題無い様に見えるかも知れないがヤバい」

 

「何だ、神崎。アレがどんなモノなのか知っている訳?」

 

「いや、知らん。知らんが、アレ……終身刑みたいなモノだぞ?」

 

だって、師匠だし……もう、その一言で大体の人は納得するってレベル。そんなモノに、ワザワザ取り込まれたいとか何いってんの!?と逆に聞きたくなった。

つか、【紫天の書】と呼ばれてるけど中身は師匠の魔改造済み品だぞ!?この【組織】や、師匠が持つ異端技術がふんだんに使われた未知の技術だぞ!?どこに、確定した安心&安全があるって言うんだ!?全く、安心できんわ!

 

「魔法科学とか、魔工技術とか言われて100%の信用が預けられるなら頼れば良い。だが、1%でも不安に思うなら止めとけ!」

 

「たった、1%じゃん……というか、『科学』なんでしょ?だったら、大丈夫なんじゃ無いかなぁ?」

 

その手前に、『魔法』という未知なモノがクッ付いているだけで何が起きるかわからねぇって言ってんだよ!!コイツ、人の話を一つも聞いてねぇじゃないか!?目的に視界が狭まって、視野が一点集中したから周囲に目が行かねぇ状態かよ!?

 

「OK、OK。へい!師範代、カモ~ン!!ちょっと、コイツ……正気に戻してやって貰えないッスか?視野狭窄状態みたいで、話聞いてくれないんッスよ。ああ、多少痛みが伴っても構わないッスよ?つか、一撃目で目が覚めると良いなぁ……」

 

「あ、ちょ、え!?ペギョ!?」

 

師範代を呼んだ瞬間、一拍を置いてトゲトゲの付いたメリケンサックで顔面を殴られる白亜。師範代の動きが、俺の目でも捉えられたのでそれなりに加減はしてくれている模様。だが、指にトンデモナイ凶器が装着されていたので白亜の顔面が心配になった。

 

あ、血が出てる……つか、刺さった!?

 

褐色肌なイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(クロエ)の顔に、普通に鋭く尖ったメリケンサックのトゲトゲが刺さって割と酷い出血が見られる。てか、情け容赦ない師範代の鬼畜攻撃がかなりド派手な流血騒ぎになってて俺は茫然としていた。いや、俺的にはそこまでするとは思っても見なかったから白亜の出血は想定外でちょっと引く。

いやいや、回復要員居ないのに流血騒ぎは不味いっしょ!?ちょ、今回復要員に連絡入れるからちょっと待って下さい!って言ってるのに、師範代は聞いて居ないのか軽いジョブをアッパーカット風に入れて空いた土手っ腹に蹴りを放つ。

 

「ちょ、待てって言ってるでしょ!?」

 

「大丈夫だ。回復要員参上……良いぞ!もっと殺れぇ!!」

 

「殺るな!?殺さない程度で、半殺しにして下さい!!」

 

「ちょ、兄様。それ、かなり無茶な注文ですよ!?」

 

だからと言って、殺したら転生しちゃうじゃ無いですか!?なら、師匠。魂が、()()()()()前に蘇生して下さいよ!?つか、肉体が死に至ってから魂が抜け落ちるまでそれなりの時間があるとは言え、即死の場合は一瞬なんッスから《神威》を使ってでも蘇生して貰うッスからね!?何なら、アカシックレコードでも可。

 

「何故だろう?神崎の闇が成長をしている様に感じる……」

 

「奇遇だの。我も、兄様が鬼畜の道を進んでおる様に思うの?」

 

「ええぃ!誰のせいだと思ってるんッスか!?」

 

「Master!うっかり、殺ってしまいました!!」

 

「はいはい。無限再生&蘇生、蘇生。肉体の再生を確認。魂の固着を確定。再起動っと……はい。後は、ヨロ〜」

 

うわぁ……師匠が、超適当な事をしている。まあ、蘇生魔法の方は確実かつ完璧にやっているみたいだけど……端から見ていると、全力で怠けている人が片手間に蘇生している様に見えるって不思議。というか、なんか聞こえちゃイケない言葉があった様な?

 

「《無限再生》ですか?それ、モンスターのスキルなんじゃ!?」

 

「……普通の《再生》じゃ、直ぐにテロメアがカンストするぞ?」

 

「普通の《再生》で、テロメア消費?マジッスか!?」

 

「《無限再生》じゃ無いと、マジであっという間に老化して《再生》不可って状態に陥るからな?」

 

「ひぇ!!《再生》不可……マジか……」

 

師匠の話では、【不老不死】という状態にも種類があるんだそうだ。まあ、師匠を見る限り俺達の知る常識ってのは基本的に小説や漫画等の創作物からチョイスされる事が多い。それ故、それ等が現実となるとどうしても思い通りにならない摩擦が生じる。

今回のソレも、その摩擦に該当する話だった。

ぶっちゃけると、自力で得た【不老不死】スキルから習得出来る《再生》はテロメアを消費して再生するらしい。逆に、《無限再生》はテロメアを消費せずに《再生》するスキルだと言う。つまり、千回も死に掛けて自力で習得した【不老不死】には欠陥があるという事だ。

 

「苦労して習得してるのに、欠陥スキルとは……」

 

「大体、チート無しのスキルなんてそんなもんだよ」

 

その癖、テロメアを消費しているにも関わらず【不老】だから年を取った様子は無く……ある日、突然再生出来なくなるって言うんだから恐ろしい。まあ、細胞分裂が出来ないんだから当たり前っちゃぁ当たり前なんだけどね。

でも、兆候すら無いとかどんだけやねん!?って、師匠にツッコミを入れた俺は悪くない。

 

「他にも、《超速再生》なんてモノもあるんだぜ?」

 

「それも、『無限』が付いてないからテロメア消費型なんでしょう?ハハ、大体オチは見えた……」

 

「Master!殺っちゃいました!」

 

「はいはい。《蘇生》、《蘇生》……」

 

「コレ、ついでに浅上兄妹にも受けさせたら《痛覚耐性》とか習得させられるんじゃね?とは、思うんだが……越権行為になるんッスか?」

 

「まあ、成るだろうな?そもそも、僕自身が正規《神殺し》に該当しないし、スカウトにしても神崎が初の事例だからなぁ?更には、実施している鍛錬も僕が考案したけれど却下されたヤツなんだよなぁ……そんな訳だから、頑張ってくれ……」

 

「ナニを!?と言いたい所ですが、了解です」

 

成程。今までの鍛錬然り、他の座学等も師匠が考案した方法な訳だな?そして、それ等は正規《神殺し》達から却下された不許可鍛錬法であり禁則事項に該当するらしい。

道理で、中々試験とかを受けさせて貰えない訳だ。

真っ先に、《痛覚耐性》からだったもんなぁ?習得必須スキルじゃねぇのに、必要になるからと習得させられた俺って一体……と思わずには居られないけど。それでも、習得して良かったかで言えば正解では無いにしろ重宝(良かった)しているスキルではある。

 

「拉致って来て、無理やり習得させれば誰も文句言わないと思いますけど?調度、セイビアさんはラミアさんの対応で忙しいでしょうし?何なら、師匠の判断にお任せしますが……」

 

「…………OK。習得させれば良いんだな?」

 

「まあ、時間があるかは不明ですけど……」

 

「大丈夫。無いなら、引き延ばせば良いんだよw」

 

時間を引き延ばす?それって、体感時間を延長させるって意味ですか?それとも、文字通り引き延ばすんですかねぇ?判断に困る。

いずれにしろ、師匠がそれをヤると決めたのなら俺が口を挟んだとしても関係ない話だ。浅上兄妹には、申し訳無いと思うけれど……金稼ぎが、停滞していると困っているならば《痛覚耐性》習得を急いでも良いと考える。とりあえず、フレールくんに拉致られて来た二人にある程度説明をして本人達に確認を取る所から始めたいと考えたのだった。

 

「って訳で、どうする?」

 

「唐突に何言ってやがるんだ?あんな、凶行を見せ付けて置いて《痛覚耐性》を習得してみない?なんて聞かれたら、断るに決まって居るだろう!?そりゃ、ソレがあれば金稼ぎが楽になるのはわかるけど……アレを見てから、どうしろと!?」

 

「私もパスかな?流石に、アレを見た後で同じ事をするなんて無理だよ。悪いんだけど、断っても良いかなぁ?」

 

「問答無用!!って言いたいけど、亮だけでも良いんだぜ?」

 

「いやいやいやいや、無理だって!あんなん見てから、《痛覚耐性》を習得しろとか鬼畜かよ!?」

 

宙を舞う白亜を指差し、全力拒否する亮。

 

「じゃ、セイビアさんにオンブに抱っこで過ごすのか?」

 

「それは、ちょっと情けないんじゃないか?」

 

「うぐっ…………それは、そうなんだけど……」

 

迷っている間も、白亜はメリケンサックを外した拳で殴られて宙を舞っている。というか、もう既に正気に戻っているとは思うんだけど……既に、趣旨が変わっているらしく未だに殴られ続けている白亜。このまま、《痛覚耐性》を習得させたら《神殺し》に転生させたりするんですかねぇ?チラッと、師匠を見るけどその真意は計り知れない。さて、どうしたモノか?そう、思い悩んでいると『ソイ!』という掛け声と共に亮が白亜と入れ替わった。

 

「え?ちょ、あ、ぎゃあああぁぁぁぁ!?」

 

「お、お兄ちゃん!?って、止めさせてよぉ!?」

 

「ハハ。止められると思うか?」

 

「ちょ、そこは弟子として師匠を諌める場面なんじゃ!?」

 

「【組織】のパワーバランス図、見た事ないのか?無理に決まって居るだろう?それに、【魔王】からは逃げられない……」

 

「う、嘘ぉ……ちょ、それ、最悪なヤツじゃん!?」

 

美愛は、そう言うけど……このままじゃぁ、セイビアさんにも俺にも負担が掛かって仕様が無いんだよ。金も掛かるし、なぁ?だから、少しでも自立出来る様にしようとしているんじゃないか!なのに、わかってくれないというオチ。だから、頑張って《痛覚耐性》を習得して貰う事にした。

 

「頑張れぇ……因みに、師匠?白亜は、《痛覚耐性》を習得出来ましたか?出来ないなら、師範代にお手玉でもして貰いましょう」

 

「お?良いねぇwもう一人、出してお手玉させてみるか?」

 

言って、師範代とは別の使い魔が呼び出して白亜と亮でお手玉を始める。数回毎に、白亜と亮が吹き上げられているけど……無重力でやれば、もっと簡単に出来ると思うんだが?まあ、落ちて来ないから無重力ではお手玉は出来ないか……見てるだけなら、面白いんだけど。何度も、吹き飛ばされる白亜と亮。その内、師範代から《蘇生魔法》のオファーが飛んで来るので今の所は問題無い様だ。ただし、美愛の様子は刻々と悪化している。

 

「ねぇ……止めさせてよぉ……」

 

「亮は、不老不死だから問題無いと思うけどな?問題は、白亜の方でさぁ……アレ見てると、凛ルートでギルガメッシュに殺される場面を思い出すよなぁ?なんで、ちょっと胸くそ悪い」

 

「だったら、止めてよぉ!!」

 

止めさせろと言われても、相手は見知らぬ使い魔と師範代だぜ?師範代は兎も角、もう一人の方は誰かわからないから止められないと思うんだけど?それでもと言うなら、自分で凸って来れば良いと思う。ここで、自分ではなく俺を行かせようとする辺り顔見知りか知り合いだと思っているんだろうが初見さんです。

 

「あっちは、初見さんだな。名前も知らんし、強さもわからん」

 

でも、見た感じだけで言うなら師範代達より強いと感じる。つか、この時点で強いと思える存在はヤバい系の存在なので関わる気はない。四文字や五文字で、俺達チート転生者が塵芥扱いなんだぜ?

もし、五文字以上となれば俺の出る幕は無い。

 

「まあ、お手玉が出来るんだから弱くは無いぞ?」

 

「アイツは、デンダラフォンだ。【組織】残留組の師範だな」

 

「はい、詰んだぁ。七文字使い魔さんですね?こんにちわ〜。四文字、五文字でボコボコにされてるのに七文字に喧嘩売れとか『死ね』って言われるのと同義。無理だ!!」

 

「リリィさんと、オルタさんの本名って……」

 

「リリィが、ラヴォルフ。オルタが、テオルグだな……」

 

「オルタさんの方が、弱いんですか!?」

 

あのレベルに至ると、弱いも糞もへったくれも無いんだけどな?そこら辺の機微が、わからないのは美愛達がマトモに鍛錬をして無い証拠。コイツ、本当に《神殺し》になる予定なのか?

 

「お前等が、《神殺し》に転生したのって何時だっけ?」

 

「まだ、一ヶ月も経って無いわよ!?」

 

「俺は、直ぐに鍛錬となったからなぁ?」

 

それは、普通ではありえない事らしいけど……それを可能にする為に、師匠は俺の魂を肉体に固着させたらしい。

だから、今でも腰の辺と喉下の辺りには小さな魔法陣が入れ墨されている。いや、入れ墨なのかはわからないけどあるんだよ。とても、小さなモノでそれ程目立ったりはしないけどあるんだ。その内、消してくれると思っていたんだけれどそのままにされている。

もしかすると、忘れられているのかも知れないけど気になるモノでも無いので放置。気にしても、どうにもならないから。

 

「そうなんだ。私も、直ぐに鍛錬が始まるんだと思ってたんだけどね?今は、座学が中心かな?って、そうじゃなくて止めてよ!」

 

「そうは言うがなぁ……師範代に初見さん。それに、師匠も居るから俺は何も出来ないぞ?相手が、悪過ぎるんだなぁ……」

 

そんな風に言っていたら、ポロッと白亜が溢れ落ちて来てそのまま戻される事なくピクピクしている。どうやら、真っ先に《痛覚耐性》のスキルを得たのは白亜だった模様。未だに、宙を舞う亮は《痛覚耐性》のスキルを得られていないらしい。

 

「――って、倒れてる美少女を助けてよぉ!?」

 

「おっと、すまんすまん。美愛が、亮を助けろと煩くてな……ほら、お手をどうぞ?っと……つか、大丈夫か?」

 

「酷い目にあった……と言うか、正気に戻っても終わらなかったよ!?なんで、あんなに続けたの!?」

 

「《痛覚耐性》スキルを習得させる為だな。じゃねぇと、鍛錬の度に地獄を見る事になるからなぁ?」

 

「うぅ……【組織】の方針がゆっくりしてたから油断した。でも、【組織】は【組織】で鍛錬は大分先の話だったから直ぐに鍛錬出来るこっちの方がマシなんだけどね?」

 

「そう言えば、【組織】の方は鍛錬に何時入るんだ?」

 

「ああ、それね。一年後からだって!」

 

「一年後!?本当に、ゆっくりしたカリキュラムなんだな?」

 

とりあえず、俺の気性からして合いそうに無いスケジュールである。これなら、師匠が用意してくれたスケジュールの方がマシだと思ってしまうんだが……まあ、言っても致し方無い。

 

「それで、白亜は合格ですか?」

 

「そうだな。余り、柵のある奴等を取り入れたくは無いが……過干渉している手前、受け入れざるを得ないんだよなぁ……」

 

「ああ。最初の何処までやったら良いのか、問題ですね?」

 

「ガッツリ、干渉したから今のお前が居る。でもそれは、最初にやらかした僕の責任が大きいから諦めた。本当なら、会う事も無かった縁だ。ありがたく受け止めとけ……」

 

「ええ、存じておりますとも……最初から、使える奴なんて居ない!!周囲の人間が育てなきゃ、いつまで経っても自立はできないからなぁ?例え、自立しても人任せな奴は居るけど」

 

「だからって、こんな強制しても意味が無いと思うけど……」

 

「危険度が高い方が、金払いが良いんだから良いじゃないか!」

 

「それは、そうなんだけれど……なんか、納得行かない!!」

 

納得とか、そういう話じゃ無い。要は、己の実力を相手に伝えてそれを示す機会が多ければ多い程良いって話だ。

そうすれば、色を付けて貰える事もあるし、別の稼ぎが良い話も聞ける。それなりに、良いこと尽くめだと思うんだけど……美愛には、余り良い話では無いらしい。全く、我儘だなぁ?

 

「安全なんて、どこでも保証されている訳じゃ無いだろう?」

 

「そーだけど!でも、なんか納得が行かないんだよ!!」

 

「はいはい。ほら、亮も《痛覚耐性》を習得したみたいだし良かったじゃん!!つーっと、お疲れさん!!」

 

美愛と戯れている間に、亮も習得を終えて落ちて来た。

ただ、セイビアさん達がギャグ系の存在だったからか落ちて来る姿はどこぞのギャグキャラよろしくル○ン三世の飛び込み風だったけど……女性の居るベッドに一瞬で服を脱ぎダイブする様な姿。

ボデッと落ちて来て、そのまま地面にあった窪みに突き刺さります。窪みと言うか、穴?に突き刺さる様に落ちたみたい。と言うか、あんな穴なんてあったっけ?んー、戦闘中の地形変化かな?

なにはともあれ、白亜も亮も《痛覚耐性》を習得したので解散するって流れになったんだけど……亮が、キレて文句を言い出した。

まあ、気持ちはわからないでも無いんだけれど……どうしたって、お金は稼がないとイケないモノだし三桜の事を考えたら習得して置いて良くはあるハズなんだけど。なのに、この反応。

 

「セイビアさんに言って、正式に抗議して貰いますからね!?」

 

「まあ、別に構わんが……アレが、僕に勝てるとでも?」

 

「デスヨネー?【組織】所属の人々じゃ、師匠に何言ってもスルーされるだけなんだよなぁ……師匠に意見したかったら……」

 

はて?誰が、居るだろうか?まあ、銀河さんや最強の女剣士とかなら意見を聞いたりはしてくれるのでは?まあ、俺では師匠の交友範囲がわからないので正確なモノは不明だ。それでも、師匠に意見出来そうな人は何人か知っては居る。ただ、名前を聞いただけの人も居るから声を大にして言えないのが現状だ。

例えば、ウォーティア・トレントレットさんとか?師匠とは、犬猿の仲だと言われてはいるけどそんな感じでは無かったからなぁ?

ウォーティアさんは、見た事がある人でもう一人の方は会った事があるのかわからないけど……ストライド・パーフェルクという人物だ。後、イナイサリー・ヴォートンという人物も師匠に意見出来る希少人物らしい。まあ、【組織】に居れば会えるかも知れないけど……世界を飛び回っていては会えないと思われる。

 

「ストライドとイナイサリーは、【組織】に所属してはいるが……拠点は別口だぞ?アイツ等は、別格だからなぁ……」

 

「師匠に、別格と言わせるヤバい奴等って事ですね?」

 

「つーか、【組織】に居る奴等よりマトモなだけだ」

 

『まるで、我々がマトモでは無いかの様な発言だな?』

 

「また、盗み聞きか?それで、自分はマトモですと言えるのか?」

 

「はいはい!盗み聞きしている人は、帰って。どうぞ?」

 

『…………辛辣だなぁ……』

 

ここでまた、暴れられると避難する暇も無いので割入って追い払う。本当は、こんな危険な役割とかしたく無いんだけど……放って置くと、被害が尋常じゃ無くなるので致し方無く割入る。

こんな役割、お金を貰ったって嫌だけど!誰も、ヤらないんだ。自分で、ヤるしか無いじゃ無いか!!下手したら、殺されちゃいますね?ハハハ。うわぁぃ……辛ぁい。

 

「師匠も、あんなのを相手にしないで下さい」

 

「……わかった。それで、これは越権行為になるのか?」

 

『別に……誰が、いつ、何を、習得して、何にそれを生かすのかなんて規定で決まっている訳じゃ無いから、出来てもクレームが良い所だろう?処罰対象でも無いから訴えても問題にもならんさ。諦めろとは言わんが、法的な罰則は無いぞ?』

 

「そんなぁ……でも、無理やり習得させられたんだよ!?」

 

『なら、逃げれば良かったのでは?と言っても、転生一ヶ月も過ぎていない者にはちとキツイか?【魔王】からは、逃げられないと諦めるのも手だが……選択肢は、与えてやらんかったのか?』

 

「今後の事を考えたら、習得必須スキルだろう?機会があるなら、積極的に受けさせるべきだと思っただけだ。自立したいならな」

 

『いずれにしても、ヤッちまったもんは仕方が無い。習得したのなら、それを生かして生きるべきだと思うけどな?』

 

いやー、この世界から出られない人の言う事は違いますね?ボジティブというか、やらかしたなら前向きにソレを活かそうとする辺りどれだけの絶望を諦めて来たのやら……涙が、無意識に出て来るレベル。なので、そのボジティブさは浅上兄妹にも見習って欲しい所。クレームは、聞いてはやるが考慮はしないけど。

 

「という訳だ。常々、自立したいと言っているんだろう?なら、これで自立出来る算段は立ったじゃないか……」

 

「問答無用であれ、自分が言った事のある言葉なら受け入れるが良いよ。自立、したかったんだろう?」

 

「それは、そうなんですが……」

 

「なら、良かったと思っていれば良い。後になってから、習得するとなると中々出来るモノでも無いから……なぁ?」

 

『煩い。こっちは、今尚、成長中なんだ……』

 

「魂のサイズが?」

 

『違―――う!!』

 

「ハハハ。セイビアさんには、メールして置いてやったから頑張って稼ぐと良い。これで、通常のバイト以外にも特殊バイトが出来る様になったな?良かった、良かった……」

 

「本気で言ってるのか?」

 

「本気も本気。自立、したかったんだろう?アイツ等の面倒を見ないとイケないしなぁ?有栖川は、バイトしているみたいだけど」

 

「三桜には、現金を持たせたく無いし……」

 

「遠藤も、頑張ってくれてはいるけれど。それも、一般的な頑張りでしか無いし……後は、他の奴等が来た時の事も考えないとならんからお金はあるだけあった方が良い……」

 

「だったら、ちょっとフライングした程度に思っとけよ。いずれとか言ってたら、いつまでも習得してなかったぜ?」

 

「………………そうだな……」

 

説得、完了。

 

 

 

 

 




あけましておめでとうございます!どうぞ、今年もよろしくお願いします…。そろそろ、6年目ですね……何故、こんなに続いてしまったのか作者もわかりません。話を盛り込み過ぎたのかな?でも、一度作ったモノを押入れに仕舞い込むのもどうかなぁ?って思うので致し方なかったんだよ!そう、これは避けたくても避けられないモノなんだ!
なので、暖かい目で見守ってやって下さい。

これにて、組織での幼馴染み絡みは終了かな?次は、滞在延長になった理由とそれに対する対処についてかな…?
それと、不老不死に種類があるとかって話だな…これに関しては、書き出すのが面倒なのでサラッと大まかな種類だけを上げとくね?先ずは…。
【自力習得の不老不死】について……千回死に掛けたら習得出来るってヤツ。通常の不老不死は、《再生》にテロメアを消費します。その内、《超速再生》とかも覚えるけど…無限は付きません。

【特殊特典の不老不死】……こっちは、《無限》が付く《再生》が生える話ですね。スキルの何処かに《無限》が付くと、テロメアは消費されないんだよって設定。

【吸血鬼系】…真祖は希少。そして、死にません。なのに、その継からはドンドン劣化して死んで行きます。最低種に至っては思考すら持っているのか怪しいレベル。

【ゾンビ系】…脆いというか、簡単に死にます。でも、死にません。不滅系の不老不死かな?墓に灰を撒くと復活します。灰は、川に流しましょう!墓土があれば、ネクロマンサーや錬金術師が作れます。後、傀儡師。
ゾンビ<グール<キョンシー<リビングデッド<ワイト ?
ミイラ<マミー<スケルトン<<<リッチ
ヴァンパイア<<<ノスフェラトゥ
知性が無いから有るの順?もしくは、進化録。

【至る者(魔術師や呪術師)】…真理へ至る道筋で不老不死に成った者。欲深く陰湿ストーカー。兎に角、後暗い奴等。陰キャとか、引き籠もり的な存在。

【不滅の不老不死(真祖)】…滅びる事は滅びるけど、死んだ訳じゃ無い不老不死。てか、滅ぼせない系の不老不死。糠喜びはしたく無いかぁ…。

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m(_ _)m

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