絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
師匠が、【船】と呼んでいるモノの中で……多分、コックピットに当たる場所。まあ、周囲を見回してもハッキリ言ってもコックピットとは呼べないその場所で師匠が命じる。
「艦首上げ15。面舵、10。左舷、艦あり……回避ぃ!」
ズズン!と、低い重低音が艦内に響く。
ぶっちゃけると、戦場真っ只中に居ます!!というか、港から出港して他の《神殺し》達が次々ワープして行く中……最後にワープしたのにも関わらず、ワープアウトしたのは敵軍のド真ん中。
しかも、既に他の《神殺し》と撃ち合いが始まっているという状況下で敵軍のド真ん中!砲弾飛び交うド真ん中に、ワープアウトして敵からも味方からも撃たれながら【始まりの魔法使い】を切り離し攻撃開始。いやー、ありとあらゆる(完全では無いけど名義上)フィールド特性のあるシールドがあるとは言え肝が冷える。
敵艦から砲撃される砲弾は、それほど問題視しない癖に後方から飛んで来る砲弾には極力回避しようとする師匠。わかります!敵よりも、味方の砲弾の方がヤバいんですね?で、時たま味方の砲弾に当たると低い低重音が艦内に響くのである。敵の砲弾は、何もそんな事にはならないのにね?いや、本当にヤバい出力の攻撃が飛んで来ているらしい。つーか、敵艦がシールドを展開しているにも関わらず当たり所が悪いと一撃で沈んでいるんですが!?
「毎度の事ながら、盾にもならんな……」
「へぇ……で、師匠は何をしているんですか?」
「索敵だな。トーマが、居るであろう【艦船】を探している」
「後方より、高エネルギー反応!!」
「シールド出力、上昇!防御態勢!!」
唐突に、警報が鳴り響き直後に衝撃が艦内を揺らす。その後に、被害状況と衝撃の原因が報告されるんだけど……先程の衝撃は、【始まりの魔法使い】が行った攻撃が原因だったらしい。そのせいで、シールド出力が下がったとか言っているんですが!?いや、もう勘弁して下さいよ!?
味方に落とされるぅ!!
「堕ちんよ。高々、シールド出力が2、3%落ちただけではな」
「正確には、5%程ですね。まあ、直ぐに回復出来るレベルです。【鮮血の】様と、Masterが手掛けた技術は伊達ではありません」
「……それ、何の台詞だ?全砲門展開。一斉掃射!」
「師匠、照準は?取ってませんよね?」
「これだけ密集していれば、そんなもんとらんでも当たる」
「むしろ、後方の味方に当たれば五の字ですね!」
「こちらも、当てねば割に合わん」
「堕ちたら、その時はその時だ。多分、戦力が増えるだろうけど」
「何故、増えるかと言うと【船】の中で遊んでいる《神殺し》達が【外】に放出されるからですね」
「暇を持て余すなら、サッサと出撃すれば良かろう?」
うわぁ……それはまた、敵からしたら悪夢的な話ですね。
つか、【船】の破壊が戦力の低下ではなく戦力の増強に繋がるとか頭の痛い話になるんじゃ?ぶっちゃけ、余り攻撃とかしたく無いんじゃ無いかなぁ?敵さん。だからこそ、弱々な武器を使って居るのかも知れない。いや、もしかしなくてもこちらの【船】を落さない様に戦っているに違いない(確信)!適当に損害を与えつつ、逃げ道の確保をしてトンズラするのが正しい戦略なんだろう。
「トンズラされた場合は、どうするんですか?」
「何故、その思考になったのかは聞きませんが……こちらには、《予知能力》を持つ者が居まして……」
「あ、もう良いです。わかりました……【魔王】からは、逃げられ無かったよって事ですね?知ってたw」
「兄様のこの理解力は、何なのだろうな?」
「きっと、IQが低くても直感がそれを補っているのでしょう」
「フム。兄様は、脳筋な癖に直感的天才であったか……」
「何だろう?すっごく、貶されている気分……」
馬鹿にされているのは、見てもわかるけどそこまで言われる程に馬鹿なつもりは無い。そりゃ、元々が洗脳されてハーレム馬鹿ではあったけれど。それは、今は昔……克服した過去でしかない。と言うか、そんな風に揶揄わられているのも腹立たしいので気分一新の為に視線【外】に向ける。正確には、師匠の周囲に開いたウィンドに表示される映像に視線を向けた訳だけど……現状は、ミサイルや砲弾にビーム等の攻撃アクションで雨霰だった。
『ミサイル郡に、反応兵器を確認!』
『熱量観測。ランダムで、乱射されているものと推測!』
『回避運動に入ります。席に着席願います!!』
『緊急伝!後方に、超高エネルギー反応ぉ!!』
「緊急ジャンプ!座標、L4.344.956.863!回り込め!!」
『緊急ショートジャンプ!座標、L4.344.956.863!送ります!』
『頂きました。緊急ジャンプします!!』
瞬間、ウィンドから見ていた【外】の光景が全て光と変わり一気に伸ばされて行く。うぉ!?SFだ!!SFッポイ!!と、アニメ等で見た光景に思わず白亜と共にはしゃいでしまう。つか、男児として生まれたならこの光景にはしゃがずして何が男の子か!?
俺は今、モーレツに興奮している。だって、アニメやゲームでしか見られなかった光景を実際に己の目で見ているんだぜ?興奮するな!と言われる方が俺に取っては地獄でしかない。
「ジャンプアウト後、反転しシールド出力最大へ!」
『ジャンプアウトまで、3、2、1、反転!シールド出力最大!!』
『高エネルギー波来ます!』
ズズン…!!激しく、艦内がシェイクされる。
つか、誰だ!?こんなレベルの衝撃波をブチかましている奴は!?さっきから、艦内警報が鳴り止まないんだが!?ちょ、これ大丈夫ですよね!?てか、ヤバくない?被害報告まだぁ!?
『シールド出力20%まで低下!!』
『転換炉に異常発生!!エンジン出力低下します!!』
「【始まりの】の糞野朗が!!オーバーブーストが使えるならそれで良い。転換炉の一時停止と、通常エンジン出力最大!シールドは、物理のみで他はカットしろ!!」
『転換炉一時停止。修復班は、出来るだけ急いで異常の解除に当たって下さい。その間、通常エンジンで持たせます』
『……物理シールドのみに移行。観測班、魔法兵器との仕分けを実行して下さい。物理以外は、回避運動にて回避します』
各部署から、悲鳴の様な声が聞こえ始めたんですが……大丈夫ッスか!?いや、指示を聞いていると中々綱渡りと思えるモノが発令された様な?フと、師範代達を見ると青冷めていた。
「あ、ヤバい命令確定だ……」
「さぁて、トーマはどこかなぁ?」
『拡散魔法来るぞ!!』『魔法攻撃を確認!!』『ルート算出!!』『ヒィィ!?回避ルート算出ぅ!!』『ちょ、間に合わない!?イヤー!?って、送りましたぁ!!『頂きました!回避いぃぃぃ!!』間に合ったよ……』
みんな、とっても懸命に師匠の命令をこなしている。というか、誰も彼もがとても必死?……っていうか、死物狂いで船の操縦をし始めたんですが!?あ、やっぱり、ヤバい命令だったんですね?
それまでは、ちょっとマッタリした空気だったのに師匠の命令後は緊張感溢れる職場へと変わってしまった。それはもう、誰も彼もが前方から飛んで来るエネルギー波を避け様と必死である。
「全域のスキャン完了。全体像を引き出し、【真実の瞳】にて探し人が何処に居るかは……はい。みっーけ!!って訳で、このルートをよろしく?」
『進行ルートを確認……え!?マジで!?』
『ちょ、【始まりの魔法使い】を掠めるルートなんですが!?』
『え!?』『ちょ、!?』『マジ!?』『止めて!』『ギャー!』
『『『『『嘘だと言ってぇ!?』』』』』
「とりあえず、あの艦が目標だ!行け!!」
はい。邪神様が、とっても鬼畜な命令を無茶振りされましたよ?
つか、位置的にほぼ反対方向にトーマが居るらしい。で、戦場を突っ切って行かないとショートジャンプで跳んだらまた捜索からやり直しになるとのこと。なので、乗組員から悲鳴が上がる。
『……転換炉の状態は!?』『無理!まだ、無理ぃ!!』
『オーバーブーストでも、あそこまでとなると連続使用は不可だぞ!?』
『通常エンジンで、あの激戦の中を突っ切るのは無理ぃ!!』
「多少、当たっても構わんぞ?」
『当たったら墜ちるから!!』『コアユニットだけでも切り離すか!?』『そんな事をしたら、余計に出力が落ちるだろ!?』
ギャーギャーと、通信機から各部署の悲鳴が上がって来る。いやー、それをニタニタ笑って見ている師匠は鬼畜ですね!つか、可哀想なので止めて上げて下さい。てか、ワザとなんですか?ワザとなんですね!全く、この悪戯っ子はこんな時でも悪戯かよ!?
「はぁ……あの、ちょっと良いですか?」
近くに居た師範代に、聞きたい事を訊ねる。まさかとは思うけど、これも俺の判断を試す試験じゃねぇだろうな?まあ、このままでは二の足を踏む奴が居るのでちょっと閃いた作戦を伝える事とした。駄目なら、『駄目だ』と周りの奴等が止めてくれるだろう。
「その、転換炉ってお高いんですかね?」
「……値段ですか?いえ、それ程でもありませんが……」
「というか、転換炉はMasterと【鮮血の】様しか作れぬ電気とマナの変換炉の事じゃの……」
「なら、材料費のみですね?では、転換炉を壊すつもりで突撃したら良いんじゃ無いですか?無茶振りをしているのは、師匠なんですから壊れても問題無いですよね?それに、多少は当たっても良いと言質は取れているんですからイケるんじゃ無いかなぁ?」
『…………よし!覚悟を決めるぞ!!転換炉、再起動!!』
『転換炉、再起動しました!出力、40%……全シールド展開』
『シールド出力、最大へ!ルート算出。回避ルートも則算!』
『通常エンジンも、平行して使用……最大稼働!!』
漸く、平静を取り戻したのか其々がそれぞれの役割を再開する。と言うか、師匠の根性が悪くて使い魔達が悲鳴を上げるのを初めて見た様な気がする。まあ、いつでも師匠は邪神なんだけど、ね?
「後、《カウンター》とか出来れば味方の船でも墜とせば良いかと。墜とした方が、戦力が増えるんですよねぇ?」
『兄様が……兄様が、Masterの様に……』
『段々、兄様がMaster色に染まって……』
「止めて下さい。死んでしまいます。てか、どいつもこいつも直ぐに師匠に似て来たと言えば済むかと思いやがってぇ!」
「それは、仕方ないだろう?実際、似た様な事を言い出すんだから。それに、子が親に似るのは当たり前だ」
「誰が、
「まあ、複製しただけだからなぁ……」
そもそも、俺の肉体って存在しているのかさえ不確かなのに産んだ生じた云々はちょっと避けて欲しい所。つか、無から生じたと言われても否定出来ないレベルなのに……勘弁して欲しい。
「その内、その肉体にも手を加える事になるんだろうな?」
「ちょ、怖い事言わないで下さいよ!?」
背景と化した現場では、以前と現状への対応が盛ん?に執り成されてはいるものの、何やら師匠が恐ろしい事を言い出したのでそちらに集中する。というか、肉体改造でスか?俺、魔改造されちゃうんッスか!?出来れば、痛くない方面でオナシャス!!
「強化ホムンクルスにするか?【神の写身】では、足りないだろう?最悪、ウォーティーに協力して貰う事になるかも、な?」
「えっと……どういう事でしょうか?」
「そこで、Masterでは無くこちらに訊いて来るのはMasterが答えないとわかっているからなのでしょうね……」
「そうだの。絶対、答えないパターンだの?なら、兄様の反応は至極真っ当な反応であったか……フム……」
いや、関心して無いで説明をお願いしたいのだが……出来れば、【神の写身】ってヤツを詳しく!!多分、『強化ホムンクルス』よりも重要な話だと思われるので(直感)!!
「では、何を説明しましょうか?」
「【神の写身】ってヤツをオナシャス!!」
とりあえず、今一番知りたい事を訊ねてみた。その背後で、【船】を操縦する使い魔達が目的の【船】へと突撃を開始したけど……気にしない!もう、完全に周りを放置して生徒モードへと入る。
「【神の写身】ですか……また、厄介なチョイスをして来ますね?兄様。では、【神の写身】について説明しましょう」
「【神の写身】とは、その名の通り、【神】と呼ばれる存在を複製して人間とした技法の事である。そもそも、人間は【神】を模倣して創造された生き物だと言う話は聞いた事があるであろう?」
例題として、何故かウォーティアさんの事が上がったけど……どうして、ウォーティアさんの話になるんですかねぇ?
「大前提として、ウォーティアは【始まりの魔法使い】の娘にして、あの馬鹿が己を模倣して創造した初の人間……らしい」
「実際には、失敗作で……人間以上の性能を秘めた怪物だったんですけど、ね?今でも、規格外の能力で数多の世界を牛耳っていますよ?そして、その本質は【始まりの魔法使い】の模倣品なんです。本人は、否定してますけど……」
つまり、規格外を模倣して創造された怪物がウォーティア・トレントレットさんという事らしい。その為、能力値は極上だし容姿も悪くはない。でも、フとした瞬間に化け物ップリを発揮してくれるので準警戒対象なんだとか。それを聞いて、なんとなく師匠がウォーティアさんを嫌っているのでは無く警戒態勢しているだけなんだと理解する。だって、【組織】でも準警戒対象なんだぜ?
そりゃ、警戒するでしょ?でもって、それは本人にもバレてる。いや、もしかしたら馬鹿正直に真正面から本人に宣誓したのかも知れないけど。師匠なら、ヤりそうなんだよなぁ?まあ、それよりも【始まりの魔法使い】を模倣して創造された存在?魂が、巨大化しちゃって世界の【内側】に入れなくなった【始まりの魔法使い】を模倣して?それとも、別の何かを模倣したのかな?
「…………んー?【始まりの魔法使い】の何を模倣したんですか?魂とかじゃ無いんですよね?」
「フム……何故、その結論を導き出したのか……ちょっと、頭かち割って中を覗いて見てみたいなぁ?なぁ、神崎……」
「嫌です!頭かち割られたく無いので拒絶します!!」
「チッ。【始まりの魔法使い】が、何を模倣したのか、だったな?もちろん、己の姿を模倣して人間風の生き物を作ろうとしたんだ。『己の姿を』と言っても、『ヒューマンタイプの』って意味だからな?ただ、【魔導兵器】としての能力や特性も模倣したみたいだけど。そんな事をしたら、普通に化け物になるんだよねぇ?寂しいからって、そんな化け物をポンポン創らないで欲しいよ」
「な、成程……」
いや、まあ……そ、そうッスね。良くわかったッスよ?
まさか、寂しいからって理由だとは思わなかったけれど……っと、そんな風に感想を思い浮かべた所で船体が激しく揺れて停まった。
『Master!なんとか、辿り着きましたよ!!』
「おー?ん!ああ、良くやったぞ!お前達!褒めてやろう!!」
今、現在状況を忘れてた風に見えたんですが……師匠、説明に夢中になって突撃中だったのを完全に忘れてましたね?もちろん、俺は忘れてはいませんでしたよ?ええ、師匠とは違いますからね!とは言え、俺がソレを忘れなかったのはこういう突撃にまだ慣れていないからの話で……慣れていたら、多分忘れていただろうな?
それによって、見事に使い魔達の反応が白けたモノとなっていた。まるで、こんなに頑張ったのに忘れられていたの?なんだか、おざなりな褒め方だなぁ?と言いたげな顔である。師匠も師匠で、ちょっとだけ気不味そうな感じで視線を逸していた。
「それで師匠、ここからはどうするんですか!?」
「ん?おぉ、白兵戦だ!敵艦内へ突撃して、トーマを探し出し保護と言う名の浄化を実行してみんなで殴る蹴るをやるんだ!!」
「何故、殴って蹴るんですか!?相手は、トーマなんですよね?」
「そりゃぁ、洗脳されているかも知れないからだろう?下手すりゃ、中身が【呪い】で汚染されているかも知れないし?ついでに、ちょっとお馬鹿な目に遭った馬鹿をコツくくらいの権利はある」
「それ、コツく所の話じゃ無いヤツですよね?使い魔達の鬱憤を晴らすレベルで殴る蹴るされるパターン……」
「兎にも角にも、白兵戦だ!戦闘員は、突撃ぃ!!どうせ、【組織】の払い下げ戦艦だ。多少、改造されてたって内部構造は大して変わらん!虱潰しにトーマを探し出せ!!」
「師匠!頑張ってくれる使い魔達へ、御褒美として多少のスキンシップくらいはして上げて下さいね?流石に、トリミングをしろとは言いませんがある程度の飴は必要かと……」
最悪、猫化した使い魔の群れに師匠を投げ込むくらいはした方が良いと思われ。それくらいの御褒美?が無けりゃ、使い魔達も頑張り損だろう。なので、艦内通信中に大声で呼び掛けて置く。
「トーマ救出後、師匠を投げ込む手筈をお願いしても?」
「最早、Masterまで切り売りしますか!?兄様」
「これは、ウカウカしておれぬの?Masterも我等も……」
「ハハハ。最低限のスキンシップじゃ無いですか……この程度で、師匠の切り売りだなんて言われたく無いですね!!」
数が多いとは言え、そこら辺の情緒を放置している師匠が全て悪いんです。なので、ここは弟子の俺が心を鬼にして師匠を使い魔の群れに投げ込むのが正しい飴の与え方だと考察する。
例え、それが師匠を生贄に捧げる行為であろうとも使い魔にだって美味しい?蜜は必須だろう?まあ、師匠が美味しい御褒美として機能するかは不明としてもかなり好かれて居るのは間違いない。
ならば、御褒美として十分機能するんじゃ無いかなぁ?
「いずれにしろ、一緒にお昼寝するくらいのモノになると思いますけどね?つか、そんなモンですよ?」
「「それでも、今までは無かったから(の)!!」」
そんな事、俺に言われても『そうですか』としか答えられないんですけど!?とりあえず、愚痴を聞いた程度に思って置きます。というか、御褒美は必須事項でしょう!?
まあ、師匠もそれなりに褒美を与え様とはしていたみたいだけれど……如何せん、使い魔の数が多過ぎた。だって、兆単位ッスよ!?兆単位!!御褒美を与え様とも、兆単位の御褒美を用意しなければならない!!
師匠で無くても、心へし折れるわ!!
だから、使い魔達は本当に良く頑張った!頑張って、頑張って頑張り続けたと思う。なので、そろそろ報われても良いハズだ。よって、師匠が思い当たらないというのであれば俺が与えてやれば良いだけの事。例え、師匠がどれだけ忙しいと暴れても何度だって進言しよう。
流石に、本気で暴れられたら俺にはどうする事も出来ないのでちょっと【組織】で使えそうな人と仲良くなって置く。今なら、相談を持ち掛ければ応えてくれそうな人が一人居るからな……師匠が苦手としていて、師匠に対抗出来そうな人が。
「手伝って貰えるかはわからないけど……ウォーティアさんに、アポイントメントを申し込む事は出来ますか?」
「……ここに、鬼畜が居ますよ!?オルタ……」
「兄様よ、本気でウォーティアにソレを頼むつもりか!?」
「あ。当たったら、砕けそう?でも、他の人となると一気に少なくなっちゃうんだけど……つか、【始まりの魔法使い】?」
「いや、駄目なら駄目で構わぬが……本気で、ウォーティアに使い魔の御褒美にMasterを投げ込みたい等と進言する気か!?」
「おい!お前等、クッチャベッて無いで白兵戦に出ろ!!」
「はーい!!じゃ、アポイントメントをよろしく!」
「…………嵐になりそうですね?オルタ……」
「……超ド級の台風になりそうだの?リリィ……」
「「はぁ…………」」
誰も居なくなった艦橋で、使い魔の二人が肩を落として重苦しい溜め息を吐き出した。『親の心子知らず……』という、諺があるがここは敢えて『使い魔の心親知らず』と言って置こうか?
……………………
……………………
……………………。
敵艦内へ突入した俺達は、とても苦戦を強いられていた。何故なら、敵艦内は【呪い】で生み出された化け物で溢れ返っていたからだ。お陰で、師匠が何度も【聖なる浄化の光】を使いつつ進まねば既に押し返されていたかも知れない。……と言いますか、それは俺の周囲だけで他の所はスイスイ進んでいたらしい。何故、そんな事になっていたかと言うと全ては俺が原因だった。
ぶっちゃけて言うと、俺の肉体というか《神殺し》の【転生体】が未だに不安定で余り【呪い】の様な強い歪みに触れさせると色々不味いからだと後で聞いた。本来であれば、数百年は安全な場所で修行や勉強をして肉体と魂の安定をはかる事になるんだが……転生して直ぐ、実践投入された挙げ句に魂を複数回融合させたモノだから未だに安定期に入っていなかったらしい。だから、師匠が俺の隣で【聖なる浄化の光】を使いつつ戦うなんて状況が生まれていたんだけど……これも、かなり異常な状況らしかった。
いや、もう、本当に……色々と申し訳ございません。
まあ、ウォーティーさん曰くそんな状態の俺を連れ回している師匠が悪いって話になるんだけど、ね?因みに、トーマは数十年の修行後に時空間転移でこちらに来ているので問題ないとのこと。
ただ、今回の事でこの先も大丈夫とは言い切れないらしいけど。
下手をすれば、【組織】の病棟で何年も【呪い】を浄化する為に入院するハメになるもかも知れないんだって!それを聞いた時は、【呪い】の恐ろしさに慄いたよ。《神殺し》でも、重度の【呪い】に汚染されると何年も掛けて浄化しなければならないと言う。
【呪い】、怖ぇ……。
そんな訳で、トーマのドロップ・アウトは避けられない事実とのこと。それもこれも、パートナーを用意しなかった【始まりの魔法使い】が全ての責任を負う事になるので俺達はトーマを助け出すだけで良いらしい。まあ、見付かればの話なんだけどね?
例え、見付かっても人型の状態でなければ師匠に殺されるだけの運命らしいけど。多分、人型で無くても理性は残って居ない可能性があるとのこと。ホント、踏んだり蹴ったりだな?トーマ。
『状況、クリア』『艦橋制圧完了』『住居区、クリア』『エンジンルーム、クリア』『敵勢力の排除を確認』『逃走ルート、確保』
『全ルート、オールクリア。残りは、格納庫のみです!!』
「了解した。神崎、格納庫へ行くぞ!!」
「はい!格納庫ですね?わかりました……」
格納庫かぁ……嫌な予感しかしねぇ!エイ○アン(映画)でも、ラスボスとは格納庫で戦ってたもんなぁ?あー、ロクな思い出がねぇなぁ格納庫?まあ、安定の格納庫と言えなくも無いけどw。
そして、俺は見る。触手に、絡まれ巻囚われるトーマの姿を……それを見た、俺の感想はというと。
「ああ。18禁の触手ネタですね?BLお疲れ様です!!」
生ゴミ投下!!ならぬ、【魔導兵器】投下です。
というか、アレ居るだけで難易度跳ね上がってね?
頑張れよぉ?使い魔達&《神殺し》見習い達(観測班)。
ウォーティア・トレントレットが、生まれた時の話をちょこっと説明。なので、ウォーティは、【始まりの魔法使い】の娘と呼ばれている。まあ、娘扱いされてるけど……厳密には、娘ではなく創造された模倣人間。【始まりの魔法使い】というか、【魔導兵器】を模倣して人間にしようとした結果生まれた化け物。ぶっちゃけ、元ネタが【魔導兵器】なので普通の人間なんて生まれる訳が無いんだよなぁ?神と魔の大戦で、魔を討ち滅ぼす為に神造した【魔導兵器】を模倣した所で人間になる訳が無い。とても酷い、【人造兵器】が出来上がっちゃったってオチ。
後は、光皇翼モドキが【始まりの魔法使い】の一撃で80%も削られるってオチに笑いしか出なかったよ。まあ、消し飛ばしても良かったんだけど……周囲に他の《神殺し》艦もあるから手加減させてみた。《旧・神族》側は、味方を盾にして数十艦が生存。それまで、攻勢だったのにあっという間に逃げ腰になって後退を始めるも後が無くて右往左往。その描写は、カットしたけど……【始まりの魔法使い】が前に出たのでアッサリ目的艦に辿り着けていた事で表現してみた。わかりにくいなら、今度別の話で書く事にする。艦隊戦は、今後も出て来そうだから……。
ホント、原作が迷子になっちまったな?一応、元ネタは魔法少女の話なのに……少女が出て来ないという話に……w
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
フと思い付いた令嬢が主人公の物語。
もちろん、王太子ざまぁ系。しかも、たくさんの人が死ぬタイプ。いやー、ナチュラルにバッサバッサと殺害する作者の頭がヤバいわぁw。とりあえず、簡単にストーリーを説明すると…婚約者の令嬢に婚約破棄を叩き付けた王太子が断罪される物語かな?ヒロインは、基本的にどうでも良いので好きに暴れてくれて構わないけど…浮気する男は叩き潰したいってのが私なのでw。リア充殺スマンwww。
一応、設定としては魔法のある世界ってだけだったんだけどね。冒険者あり、魔物ありな王権制度世界。
で、王権制度な世界だけれど魔法使いがデカい顔をする制度がある的な感じの設定。特殊な属性持ちであればある程、優位に立てる感じかな?まあ、例えば…空間属性で、伝説と呼ばれるくらいの発展世界?時空属性になると、神の領域とか言われるレベル。兎に角、生まれ持った属性でその後の人生が変わる様な世界観だと思ってくれ。それに、王侯貴族制度が絡んで国益だとか利益云々が関わって来る様な感じだ。考えるな感じろ?的な丼勘定だなw。
言うまでもないが、令嬢の持つ属性は時空属性だ。
その属性が元で、王太子の婚約者になる事となった。本人は、その話が出る前に夢で未来を観ている。もちろん、婚約破棄される未来を、だ。そんな未来を知っている訳だから、当然令嬢はその話を三度蹴るんだけど…家族や領民を人質にされた上に王命(勅命)で婚約者となる。
ぶっちゃけると、王様に脅される形で婚約者に据えられたと思ってくれ。いやー、流石、大人。汚い!!権力のある大人は汚いなぁ…っていうのを全面にしたかった!!
でもって、王太子は特別扱いされる令嬢が目障りでウザく思っているタイプ。高々、4属性程度で自分の婚約者に収まった我儘娘だと思い込んでるクズ。まあ、当人からしたら都合の良い婚約者ではあったんだけど。そもそも、この王太子には悪い癖があって…それが、婚約破棄後に大問題になる。とりあえず、その悪癖は横に置いといて王太子と令嬢が婚約した時からの設定を…まず、婚約したのは王太子が10歳で令嬢が12歳の頃。本来であるならば、年齢を釣り合わせる必要があったんだけど…令嬢の属性を取り入れたかった王様によって無理やり結ばれた婚約なので多少差があっても問題にはならないだろうという話。年上に設定した理由としては、令嬢が商会を立ち上げて商売をする必要があったからとしか言い様が無いね。まあ、商会を立ち上げるのは令嬢が14歳からだからまだ時間はあるんだけど。でも、婚約者になってお妃教育が始まって更には商会を立ち上げる事になるのはとても大変そうだ。14歳の子供にさせる事じゃ無いね。でも、そうでもしないと話にならないから致し方ない。とはいえ、売る物はアイテムBOX的なモノだから儲かるんだぜ?www国益にもなりますね!
ヒロインは、自作自演タイプ。ヒロイン取り巻きイケメン残りは、適当に騎士系と参謀系と文官とワンコ系でOK?
王様は、比較的にマトモ。王妃は、散財系の頭お花畑なおバカさん。仕事は出来るけど、私生活が駄目なおバカ。
自国の重鎮、侍従多数、メイド多数、令息令嬢多数、貴族多数。他国の重鎮他が集まる王家主催のパーティーで王太子がやらかします。
じゃ、大まかなストーリーを…王家主催のパーティーで、婚約破棄を叩き付けた王太子が逆に断罪される物語。ヒロインを逆ざまぁ!するのではなく婚約者である王太子をざまぁする系の話。ぶっちゃけ、ヒロインが当て馬ですw。
ヒロインは、途中で空気になって逃走させるか…逆に令嬢側に取り込んで王太子を勘違い男にするかで悩みました。
だが、どうでも良い事に気が付いたので前者でも問題無し。むしろ、後者だと話が長くなるだけだと気が付いた。
なので、途中で空気化して居なくなります。沈むとわかっている泥舟には乗らないタイプだったという事で。
王太子が、婚約破棄を叩き付けた所で令嬢の属性が判明。結果、逆に王太子が断罪される流れとなる。まあ、令嬢が己の無実を証明するのでも余り変わらなかったので属性が判明して国益を損ねるから貴族が手の平返しをした…でも良い。兎に角、王太子が致命的な馬鹿をやった流れになります。しかも、王家主催のパーティーで他国の重鎮が居る眼の前で大々的にやらかすので王位継承権剥奪と廃嫡は確定。ただ、問題があるとすれば嫡男が王太子一人だけだったのが致命的かな?だからこそ、やりたい放題のしたい放題だった訳だけど。その後、令嬢が慰謝料を王家に求めたが故にとんでもない悪事が表沙汰にされる事となった。
元より、王家の嫡男が王太子ただ一人だったので王太子がやりたい放題をしていた。その中に、交際費の私的流用というモノがあったが故に更なる問題が浮上する事になる。
元来、交際費って言うのは王太子または王子が婚約者と円滑な関係を形成する上で使用される公務費である。それを私的に流用する事は横領罪という罪に問われるモノなので基本はやらないんだけど…この王太子が、毛嫌いする婚約者と婚約したそもそもの理由がこの交際費を自由に使いたいが為だった。要は、遊ぶ金欲しさに婚約者を受け入れたのである。正に、クズ的発想だ!!だから、令嬢が婚約者になったとしてもプレゼントどころか手紙の一つも寄越さない建前だけの婚約者が出来上がる。しかも、令嬢は脅された上に勅命で縛られた婚約なので気にも止めないっていう、ね?そりゃ、最初の半年程は円滑な関係を形成しようと頑張るけど…交際費の私的流用を知ってからは、流用される血税の補填をしつつ名前ばかりの婚約者を演じる事になる。王太子の散財によって、消費されるお金は婚約者である令嬢が自分のお小遣いで補填していたが…魔が差した財務文官によって水増しされた金額が請求される様になってからは商会を立ててその儲けを補填に当てる事になる。
放置しても、咎められはしないだろうけど…もしもって事もありえるからな。特に、自由になりたいと思って居るのに王太子のせいで奴隷という将来もチラ付いてしまったから余計に必死になったのかも知れない。なにはともあれ、令嬢は求められるままに請求される金額を補填し続ける様になる訳だ。それが、まさかの婚約破棄で慰謝料に化けるとは思わずに日々を過ごして行く。最終的に、慰謝料となるソレは多くの文官を処刑台へと導く事になる。
ええ、メッチャ死にますよ?文官一人で済めば良いけど、基本的に横領罪は一族郎党全員の処刑が当たり前とされた時代の話だからねぇ?財務省の奴等は、令嬢に冤罪を吹っ掛けて令嬢を処刑しようと企むんだけど…令嬢の属性が知れた時点でその計画は破綻。その為に、数多くの貴族を巻き込んで自爆。その計画に乗っかった貴族は皆、財産の一部を王家に取り上げられる事となる。彼等に取ってしてみれば、色んな利益が見込めてウッハウハだったハズなのに馬鹿を見た感じになるのかな?後悔先に立たずを実体験した訳よ。ざまぁw。更に、財産省の文官共だけではなく王様にも直撃。国庫から、慰謝料として国家予算級の金額を令嬢に返さないとイケないっていう、ね?地獄を見るハメに。まあ、それを工面した令嬢もチートだけれど…そんな金額を要求する財産省の文官共も文官共である。
とりあえず、文官、文官と言っているけれど財産省の文官には貴族も混じってます。まあ、平民の文官がお金に直接触れる事は無いけれど…水増し請求する貴族を羨ましそうに妬み続けています。後日、誰がどれだけ水増ししたかを証言して日々の鬱憤を晴らすんだけどw。溜まったもんじゃ無いだろうね?横領をしていた文官共にとっては。
とりあえず、財務省の文官貴族達は令嬢の属性が四大属性だと思ってました。要は、一万人に一人程度の希少性だと考えていたんだよ。何故、そう思われていたかと言うと令嬢がその程度の魔法しか使わなかったからである。なので、神聖属性で癒しの魔法使いであるヒロインの方が希少だと思い込んでいた。というのが、現状だった。ならば、何故令嬢が己の属性を公開しなかったかというと…王様が、外道ではあるが比較的にマトモな感性を持っていたからである。即ち、王命によって禁じられていた訳だ。
王様の設定は、どこまで行っても中途半端にマトモな王様。国益第一!
王太子の設定は、散財癖のある頭がお花畑なクズ野郎。
王妃の設定は、中途半端に優秀な散財癖のある我儘令嬢。
財務省の文官共は、王太子に倣って(王太子を)庇う婚約者に水増し請求をする頭お花畑。婚約者から引き出すんだから罪には問われないよね!最終的に元王太子を逆恨み。
一部の貴族達…財務省の文官共に乗せられて、王太子の婚約者を貶め様と企てるアホぅ達。婚約破棄をした王太子を逆恨み。
という、設定になっております。
因みに、この物語の主人公が婚約破棄の後幸せになれたかどうかについてはノーコメント。他国の重鎮が居る眼の前で、己の属性を晒した訳だからその後どうなったかどうかは不明となる。でもまあ、沢山の優良物件達から入れ食い状態になった事は否定しない。国家予算級の慰謝を受け取れる上に最高レベルの逆玉だからなぁ?それに、神様レベルの属性持ちとか最高じゃん。逆玉な上に結婚後も大金が転がり込む事間違いなしとか…狙われ無い理由が無いんだけど?
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