絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

495 / 592
四七九話

凍真:

 

 

あ、どーもぉ?禍焔凍真です。

今回は、俺が物語の状況を伝えて行ければなぁっと思っております。ただ、今回は自我と彼等に接する人格が異なりますので御了承下さい。何故、そんな事になったかというと……そのまま潜入すると、必ず転生者と面倒なやり取りをせねばなりません。

ハッキリ言って、面倒臭いじゃ無いですか。ヒロイン達を狙う、頭のおかしい転生者達と関わりになりたいとも思いませんし?出来れば、早々に興味を失って貰うのに限ります。その為にも、本人格と疑似人格は別物であった方が良いという判断です。なので、俺の記憶と自我を魔王様が封印してくれました。お蔭で、多重人格になってはいますが転生者に関わらなくて済むと思えばこれ以上無いくらいに快適であります。なので、地の文とセリフが噛み合わなくても致し方無い事と認識をお願いしたい。ええ、ええ!メタ発言ではありますが、前提を説明して置かねば混乱間違い無いと思われましたので注釈として話させて頂いてます。決して、黒歴史の乱立とかでは無いので悪しからず。

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

俺が、原作人物達と合流したのは無人世界『カルナージ』。かつては、自然豊かで静かな場所だったらしいけど。現在は、宿泊施設に加えてアスレチックやら何やらが軒並み揃っているエース・オブ・エース御用達オフトレ施設となっている。そこへ、俺は記憶を失った状態で次元震と共に落ちて来た事になっているけど……次元震って、割と簡単に起こせるモノなんだな?タイミング的には、オフトレが終わってこれから帰ろうという状況から介入した?事になる。今は、次元震が収まるのを待っている状況だ。

落ちた当初は、懸念通り転生者達からメッチャ疑われていたみたいだけれど。大怪我をしていた事もあって、今は絶対安静状態でメガーヌさん宅の一部屋で休んでいる。というか、大怪我をしていた理由としては次元震と共にかなりの高度から落ちた事が原因だ。デバイスも無く――魔王様に取り上げられた――、防御魔法も展開させて貰えず自然な形で合流を強要されたから母なる大地に思いっ切りダイレクトアタックさせられた形だ。お蔭様で、原作人物側からは次元漂流者として保護される事になったよ。

落ちた当初は、頭のおかしい転生者達から新たなライバルの出現か!?と警戒されたけど……デバイスを持って無かった事と、大怪我をしていた事もあって早々に原作人物達が回収してくれて安静に休ませてくれた。

 

うん、魔王様の判断には感謝だな。

 

これ、下手にデバイスとか持っていたら殺されていたパターンだろ?もしくは、トドメ刺されてましたよね!?良かった〜デバイス持って無くて。大怪我したのは、苦しく辛い事ではあるけれど頭のおかしい転生者達に絡まれなくて幸いである。ありがとう!

それでは、今回の設定を説明しよう。と言っても、大体の役割は原作人物達との合流と転生者達の監視が主な役目なんだけどな?ハッキリ言えば、原作人物とお知り合いになって来いって話。

まあ、簡潔に言えばお見合いとか合コンとか言われるモノだと思いねぇw。そんな、出会いの為に俺は大怪我をするハメになったのかぁ……地獄のお見合いだな(冷静になった)。

それに、俺が行き着く先は聖王教会の孤児院であって原作人物達の近くという事にはならないと思われる。これが、無印であれば高町家やハラオウン家にお世話になれるんだろうけど。それは、高望み過ぎる。なので、ランク的には落ちるけど聖王教会の孤児院を目標に定めた。それに、原作人物の手で保護されただけでも十分上々なハズだ。何故なら、彼女達であれば自分達が助けた子どもを施設に預けてそのまま放置なんて事はしない。先ず、間違いなく色々と世話を焼いてくれるハズだ。そうなれば、ちょくちょく顔を出してくれたりヴィヴィオ達と仲良くなる可能性も広がるじゃ無いですか!いや、彼女達と仲良くなりたい訳じゃ無いけど……こちらとしては、とても都合が良いって事ですよ?ええ、それ以上でもそれ以下でもない。と言いますか……あるぇ?俺、何やらされてるのかなぁ?(我が身、振り返る瞬間)

 

――こんなの、俺じゃ無い(悶絶中)。

 

コンコン。ガチャ……。

 

「お邪魔しますね〜?まだ、眠っているかなぁ〜?」

 

ノックをして、部屋に入って来たのはメガーヌさん。気配を見れば、俺の方へと近付いて来てベットの脇で立ち止まり……ヒヤリとした手が、俺の額に当てられた。少し、気持ちが良い。

まあ、現状…怪我が原因で、かなりの高熱を身体が発し疑似人格は魘されているからこういうメガーヌさんの対応は本当に嬉しい。

俺は、中から周囲を伺う事しか出来ないから疑似人格の苦しみを解消してやる事すら出来ない。とりあえず、《再生能力》を自然に見えるレベルで最大値にはしてある。それでも、疑似人格には辛い事だろうから《痛覚耐性》も一緒に使って置く。これで、多少は楽になったかな?まだまだ、辛そうではあるけれど。ある程度は、持つと思われる。なんたって、ここカルナージには医療施設が無いから直ぐにでも色々揃っている医療局に連れて行きたいだろうけど……今は、次元震が邪魔して動けない。

 

「……頑張ってね?もう少し、だから……」

 

帰る時になって、俺が来たから色々待たされる事になって転生者以外が困惑顔。転生者達は、可愛い女の子達とお泊りが続くかも知れないと嬉しそうにしていた。全く、コイツ等は自分の事しか考えとらんのか!?考えとらんのだろうなぁ。それが、大人組の不況を買っているんだけど気が付いても居ないと来た。馬鹿だな?

兎に角、次元震が収まるまでは疑似人格が消滅しない様に維持に注力を注ぐ。ある程度は、大丈夫だとは言われたけど……どこまで大丈夫なのかは、俺にはわからないので状態維持に務める。下手すると、ホントにヤバい状況だからな?マジで、死にそうになっているんですが……あの魔王、マジで殴り飛ばしたい!!というか、あの組織の奴等はホントにクズばかり。俺を無理やり転生させて置いて放置するとか頭湧いてんのか!?と思わずには居られない。魔王様も魔王様で、クソ野郎に居場所を把握されたく無いからと神崎達を押し付けて自分はさっさと別の世界へ行ってしまう始末。敵前逃亡ですか?職務放棄ですか?いずれにしろ、どいつもこいつも頭のおかしい屑である。こちらとしても、余り関わり合いになりたくないので有り難い。そんか愚痴を、ツラツラと考えているといつの間にか時間が過ぎていたらしく俺はストレッチャーに乗せられて次元艦の中へと運ばれていた。

 

ふぉ!?いつの間に!?

 

因みに、俺が外の状況を何で把握できているかと言うと《魔力レーダー》という魔法のお陰である。正確には、レーダーではなく五感の一つ触覚を拡張して魔力波で物や人を判別する方法を習得しているからだ。これは、【隠鬼】の時に習得した基礎魔力操作で慣れれば意識する事なく周囲を把握できる様になれるとのこと。

今は、意識的に拡張してはいるけど……慣れるというより、コレって触覚と取って代わるんじゃ無いだろうか?そんな気がして、最近は怖くなって来た所。って、おんやぁ?今、俺、どこに……あ、もしかして、次元艦の医務室ですか?成程。そこであれば、ある程度の設備が整って居ますもんね?疑問に思いつつ、暫く様子見をしていると?段々、意識を保てなくなって来た。んん?何が起きているんでしょうかねぇ?何で、眠くなってるのかなぁ?それと同時に、疑似人格を苛んでいた痛みや苦しみも和らいで行く。あ、もしかして、麻酔とか痛み止めを注射されました!?でもって、その副作用で眠くなってます!?ちょ、あ、待って!い、今、意識を、持って、かれると……不味、い。

 

 

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

……。

 

目が覚めた。

直ぐに、己の肉体と疑似人格の状態を確認する。

良かった……今は、眠っているみたいだけれど状態は良好の様だ。肉体の方も、手放しで放置は出来ないけど改善へ向かってる模様。この様子なら、障害とかも残らなそうである。とは言っても、《神殺し》の肉体だからそんな重大な障害が起こる事も無いだろうけどな?……残らないよね?後で、端末で調べようか。

まあ、この任務中は何も出来ないだろうけど。

とりあえず、支給品のPCを起動させて脳内メモを実行。

これで、表向きはただ眠っている怪我人という風に見えているハズだ。ええ、バレません。

とりあえず、疑似人格が目覚めるまで俺も少しお休みします。魔力カット。では、お休みなさい。

 

 

…………

 

 

…………。

 

 

 

「…………あ……」

 

疑似人格が、目覚めました。というか、うとうとし始めた辺りで疑似人格がノンレム睡眠からレム睡眠に切り替わったので全然休めてません。デスヨネー……知ってた。そうなるって、大体気が付いていたとも。そして、目の前には魔力カット中に来たらしいシャマルさんの姿があった。

 

「……え、……だ、れ……?」

 

あ、どーも?つか、不審人物扱いw

 

「こんにちは。私は、時空管理局より来ました主任医務官シャマルと言います。貴方の治療に来ました。ちょっとだけ、我慢してね?」

 

「じく、う?……おい、しゃ、さん?」

 

「そ~ですよ?じっと、しててくださいねぇ?」

 

そう言って、体温計を取り出すとサクッと俺に咥えさせるシャマル先生。というか、コレって脇の下で体温を計るタイプのヤツじゃないか!?ちゃんと、殺菌消毒してあるんだろうな!?とクレーム的な文句が頭を横切った。だが、今は疑似人格が俺の身体を動かしているので何も出来ないという状況。ハッキリ言って、最悪である。なので、ちゃんと殺菌消毒されている事を祈ろう。

ピピッという、電子音がして体温計はシャマル先生に回収されて行った。シャマル先生が、計測結果を見て『まだ熱が高い』とか言っていたけど……体温計をそのままポケットにしまったのを視て、中の人である俺は絶望的な気分に苛まれる。

 

――ちょ、アニメ!?もっと、細部まで現実を再現してろよぉ!?俺は、誰と間接キッスをさせられたんだぁ!?脇か!?脇か!?

 

「お、くす、り?に、がいの、やだぁ……」

 

「ふふふ。大丈夫ですよ〜?甘いのも、ありますから〜」

 

諦念の気持ちで、進んで行く物語を眺めながらブラックアウトしようとする意識を保つ。くっ……これが、精神鍛錬というヤツか!?こんな、鍛錬は嫌なんですけど!?そんな絶望を抱きながら、シャマル先生と疑似人格のやり取りを見守り、検診が終わったシャマル先生が去って行く姿を見送る。待ってくれ!その体温計、ちゃんと殺菌消毒するんだよなぁ!?なぁってばよぉ!?

シャマル先生を見送り、また疑似人格だけの時間となる訳だが……疑似人格は、なんというか大人しく天井を見上げていた。

気を取り直して、疑似人格の紹介と俺の身体が何歳くらいに縮められたのかを説明しよう。とりあえず、俺の身体の方は多分9歳くらいのチビっ子になっている。もしかしたら、十歳かも知れないけど……そこら辺は、不明。でも、まあヴィヴィオ達と行動を共にする事を前提にすれば同年代というアドバンテージは大きいかも知れない。でも、関わり合いになりたくは無いので孤児院のストリートチルドレン達と不良ごっこが最適解かなぁ?

ほら、ストリートチルドレンの中に原作人物達と関わるキャラクターが居たじゃないか。出来れば、その子の弟分達の子分になって原作サイドからフェードアウト出来たらなぁと考えている。

まあ、無理だろうけどな。

嗚呼……逃げたい。下手に、転生者と関わると俺の性格からしてお節介とかやりそうなんだよなぁ?

なんたって、疑似人格は『俺そのモノ』だから。

俺から、《神殺し》や転生者の裏事情の知識を抜き去ってただの人間だった頃の人格を再現しただけの人格だから間違いなく転生者達と関われば目の敵にされるとわかり切っている。ただ、転生者云々の情報を消去してあるから自己宣告しない限りは大丈夫だと思うけど……過激派には、関係ないから憂鬱だ。まあ、未だに放置されているのでこのまま忘れてくれたら良いなぁとは思っている。

 

「…………ぼく、は、だれ……?」

 

――え?そこから!?

 

まさかとは思うけど、名前すらも忘れちゃってるんですか!?マジか!?そー言えば、自己紹介とかもして無かった気がする。そうか。難易度が、跳ね上がった気もするけど……そのお蔭で、転生者達から目を付けられない可能性も出て来た。もしくは、記憶喪失の間に消される可能性か?まあ、フォローはする言質を貰っているから問題は無い。無いんだけど、恐ろしいモノは恐ろしいので疑似人格がどうなってしまうのか…とか色々考えてしまう。

とは言え、魔王様もわからない部分が多いから疑似人格に関しては余り無茶をさせるなとも言われている。まあ、ヤバい時は自動的に()と切り替わるそうなので心配はしていない。それよりも、俺が疑似人格を演じられるかという心配事の方が強い。

まだ、疑似人格の性格がどんな感じなのか掴み切れて無いからマジでヤバい。今、切り替わったら普通にボロが出ると思われる。

なので、襲撃とかはだいぶ先であって欲しい所。今、来られても絶対安静と言われているので唐突に襲われるなんて事は無いと……信じたいのだが、己が主人公だと信じて疑わない転生者達なので余り信用は無い。実際、事前調査の段階では全員が己を主人公だと公言していたから間違い無い。いや、【魔法少女】の世界で男が主人公って片腹痛いわ。百歩譲って、男でも主人公になれるとしても自ら名乗り立つ者が主人公がいただろうか?いや、居ない。どれだけ望んでも、物語の中心にいる者こそが主人公なんだ!

コンコン。そうこうしていると、軽くノックをする音がして疑似人格の視線が扉に向けられる。すると、扉が開いて高町なのはが現れた!ギャー!?で、出たぁ!!管理局の白き悪魔だぁ!!

はい、サーセン。ちょっとした、出来心だったんです。だから、SLBは無しでお願いします。そんなボケを、聞こえないからと言って散々やっていたらキリッとした表情のなのはさんに睨まれた気がした。多分、気の所為だとは思うけど……心臓に悪い。

 

「初めましてになるのかな?時空管理局、戦技教導官、一等空尉高町なのはです。ちょっと、お話聞かせて貰えるかな?」

 

「……いぃ……えっ、と、じ、くう、なんとか、って、あに?」

 

「あー……時空管理局、なんだけど……知らない?」

 

「……おぉえて、あい、だ、け、かも?ごめん、ぁさい……」

 

「ああ、謝らなくていいよ。記憶喪失、だもん、ね?わからない事の方が、多い、かな?ゴメンね?」

 

苦笑いする高町なのはに、フルフルと首を横に振る俺。まあ、記憶喪失なんてそんなモンだというのもわかるのでこの場合は致し方無い。そして、多分名前すら覚えてなさそうな俺に眉間をギュッと寄せて高町なのはは質問を続けた。

 

「えっと……じゃ、名前教えて貰えるかな?」

 

「……なあ、ぇ?……な、まぇ……?」

 

「…………え!?名前も、わからない!?あ、良いよ。わからないんだから、とりあえず仮の名前を付けないと、だね?」

 

『名前が無いと不便だから』等と言い訳を重ねつつ、頭を抱えているッポイ高町なのは。わかる。わかるぞ!その気持ち。どこまで、封印しちゃってるんだろうね?あの魔王様は!?

そして、目の前の魔砲使いはとても困った様子であたふたして居る。さて、どうなるかな?てか、名付けですね?センスが、問われる大事な瞬間。果たして、高町なのはは俺の疑似人格であるが満足する名前を考えられるだろうか?

 

「えっと、それじゃあ……太郎くんで、どうかな?」

 

はい、駄目でしたーw。流石、日本人。わかりやすい!!と言いたいとこだけどセンスが無いね?それに、疑似人格もどこか不満げな様子。やはり、太郎は無いよなぁ?太郎は。

 

「うぅっ……ほ、ホントの名前がわかるまでだよ?ね?」

 

「…………わかった……」

 

不承不承と言った感じで、了承した疑似人格くんは『むぅー』と口を尖らせているけど……多分、高町なのはから見たら可愛いだけの仕草でしか無い。なので、出来れば止めて頂きたいのだけれど……俺の声は、聞こえないので抵抗らしい抵抗は出来なかった。

案の定、可愛さが爆発したのか多少控えめではあったけれど頭をナデナデされる。これ、知り合いだったら問答無用で抱き締められて居る場面だろう。知り合いじゃ無くて良かったぁ!!

 

「とりあえず、退院するまではもう少しここで療養しててね?」

 

「……たぁ、いぃ……?」

 

そう言えば、さっきから舌っ足らずと言うか……喋り難そうに、話すんだよね。多分、顔面から落ちたから顎でも割れているのかな?流石に、割れていなくても腫れてたりするのかも知れない。

魔力レーダーでは、周囲は把握できても己の状態までは確認できないから魔力操作で口周りを調べてみるけど……そこまで、細かな操作が出来ないので今一わからなかった。クソォ……OK、OK。

己の能力不足にちょっと苛つく。なので、何もする事のない今だからこそ出来る事をしようじゃないか!現状、魔力に関する修行は可能の様だからこの気に魔力操作だけでもワンランク上げて置いた方が良いかも知れない。とりあえず、疑似人格が俺を使っている間は魔力操作を中心に鍛錬するとして表の話はまだまだ続きそうなので鍛錬を開始する。どうせ、身体は動かないんだ時間は有効活用せねばなるまい。そんな訳で、高町なのはが去るまでの間……俺はひたすら、魔力操作で時間を潰していた。

 

 

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

コンコン。

 

「高町一等空尉。面会時間が、過ぎてますよ?」

 

「え?あ!もう、そんな時間?じゃぁ、そろそろ行くね?」

 

暫くして、幾つかの質問に答えていると見た事の無いシスター?看護婦?がやって来て面会時間の終わりを伝えて来る。高町なのはは、一度驚いて見せてから慌てた風に立ち上がった。ふぅ……出来れば、もう少し早く伝えてくれればこんなに疲れずに済んだかも知れない。でもまぁ、そのお蔭でナンバーズとヴィヴィオ周辺の状況が見えて来たのもまた事実。というか、転生者ェ……。

 

「それじゃあ、また来るからね?」

 

そう言って、足早に去って行った。その後、誰かが病室に訪ねて来る事も無く平穏無事な時間が流れていく。このまま、何事も無く終わってくれれば良いけど……等と、フラグを建ててみた。

日も傾き、夕方へと時間は進んで行く。

そろそろ、だろうか?もし、俺在を抹消する気があるのなら多分この時間帯が好機だろう。夕闇に紛れ、襲撃した方が色々と殺りやすいからなぁ。なので、中の人で、見た目からは察せられない俺は――魔力レーダーをフルオープンにする。検索範囲は、大体約一キロ程度のモノだけれど。それでも、魔力というエネルギーを感知するには程々使える能力だと重宝している。当然、生物に宿る魔力を感知するのだからそれなりの技量が必要になるんだが……慣れてしまえばどうという事はないのだよ。それに、魔力を感知出来ればそこにある感情ですら判別出来る。正確には、魔力に込められた感情の残滓を読み取る類の基本的な魔力操作らしいのだけれど……俺は、コレをひたすら磨かされた。誰にって?もちろん、妖精様にである。それが、出来るのと出来ないのでは雲泥の差なんだそうだ。特に、相手が、いつ、どこで、誰を、何を、狙っているのとかを知れれば偵察する者としては上位に入れるとのこと。なので、人の感情を魔力を通す事で把握出来る様に……と、妖精様に仕込まれたんだ。それが、まさかこんな事で活躍する事となるとは思いもしなかったけどな?ええ、感知出来ましたとも。しかも、数は三。其々が、悪意?殺意?を纏ってこちらへと近付いて来るのがわかる。いやー、わかっていた事だけれどこうもあからさまだと清々しい気持ちになるなぁ?

とりあえず、PCを起動して脳内操作でメールアプリを開き神崎達へ『ヘルプ』を送る。直ぐに返信が来て、ホッとするものの転生者達が素直に引いてくれるハズもないので何人抜けて来るのか予想してみた。これが、あの魔王様であるならば誰も残らないを即選択するけど。踏み台と名高いギルガメッシュ様だからなぁ?

そりゃ、あの魔王様の一番弟子を名乗ってて修羅や羅刹化してると言われている転生者だけれど。それなりの実績もあって、他の《神殺し》達から一目を置かれている奴だとしても、根付いてしまった先入観というのは漏れなく存在する。だって、俺が【隠鬼】として着いて回っていた時もチョイチョイ失敗していたんだぜ?

ああ、これが踏み台か……と納得までさせられた。そんな奴が、俺の殺生与奪を握っているかと思うと不安になっても致し方無いと言わざるを得ない。そりゃ、事前評価では問題無いと言われているけど一定確率で失敗する事があると聞けば不安になるのも致し方無いだろう?まあ、それが右斜め遥か上の話だとは知らない俺は、いつ神崎達の脇を抜けて来たキチ○イが俺に襲い掛って来るかを怯えて待っていた。だが、一時間経っても二時間経っても現れない転生者に何時しかグッスリ眠ってしまったのも気が付かず……朝になって、送られて来たメールの『全滅させちゃった☆』という文字を見て知る事になるのだった。

 

捕獲するって、作戦じゃなかったんかい!?

 

 

 

 

 




はい、漸く本来の路線に戻って来ました。いや、本来の路線では無いのか…そもそも、トーマに関しては余り役に経ってなさ過ぎてトーマというキャラクターを譲って下さった方の意向も達成できず浮雲状態でしたからね。でも、これで漸く活躍出来る様になるんじゃないかな?まあ、神崎くんがどういう感じで活躍するキャラクターなのかは読者の方々にも重々理解?して貰えただろう(予測)から今度は白亜かトーマに視線を向けて行こうぜ!という話です。
双夜は、これで地文とおさらばだぜ!と喜んでいそうですが…そうは問屋が降ろさねぇぞ!?と作者は言いたい。
まあ、でも…直ぐに引き摺り出す事も無いから喜ばせて置くだけになるんだけどね。
とりあえず、今後から神崎くん達三人でゴチャゴチャやらせる予定です。幼馴染みぃズ=茶番組。双夜&使い魔達=悪戯組。トーマ=真面目枠?苦労人?みたいな構図でイケたらなぁ…まあ、予定な未定だけれど、ねぇ?www

そもそも、トーマはとある読者からの貰い物キャラクターだった。で、それなりのストーリーを用意し楽しんで貰ったんだけど…その物語が終わった後に『もっと使って欲しい』という要望が来たのでもう一度使う事にした。んだけど、そこで困った事に双夜チームに組み込む為には何らかの被害でなければならないってオチに…。双夜のチームは、不法投棄物の溜まり場的な扱いだったからねぇ。だから、【組織】に関わっているにしろ関わって居ないにしろ一度、捨てる必要があったんだよ。神崎は、実験体っていう大義名分があったけど…何も無い状態では受け入れられなかったんだ。白亜も、一応男から女にしてあるので実験体と言えば実験体と言えなくも無い。双夜に、一度でも関わった事があってお仕置きと称して人生を変えられた者である訳だから問題無いと言えばなかった訳よ!!
所が、トーマは間接的に人生を変えられた者であり彼の人生を変えたのは現地人なので双夜の所へは難しかったんだ。まあ、関わっているんだから何でも良いじゃん!って捩じ込んでも良かったんだけど…結局、遠回りする事になった。本当は、一度《旧・神族》を経由させてセイビアに保護させるつもりだったんだけど…チョッカイを掛けて来た奴がいましてね?まあ、皆さんも御存知なアイツです。
結果的にソイツに持って行かれたって訳だ。

一応、【始まりの魔法使い】は作者の持ちキャラクターではありますが位的には作者より上の扱いになっているのでこちらの思惑を無視して行動出来る事になってます。ぶっちゃけ、クジ運悪かった…ってだけの話ではありますが、割りと高レア引いちゃったレベルの話ですね。確率的には、1%を引いちゃった訳なんだなぁw。一枚しか、入って無かったというのに…ねぇ?今度からは、半券にしようと思う。中の人レベルになれば、もう早々使われる事はない!そう、半券と該当半券を引かないと発動しないって状態にすれば!!実質、2枚引かないと使えないクジになりましたw。でも、一回引くとそのまま放置。二枚目を引いて発動するという様なクジにランクアップ!!二度と、引かない事を願って投入して置きました。

困った時の神頼み…ならぬ、クジ引き(ネタ)。結構、ガッツリ入ってて中には並々とホッチキス止めされた紙が…。
引いて困るクジもあるけど、美味しいモノではあるんだよ!!そう、困るモノも多いけどね!!【R18】とか出て来た時には破り捨ててゴミ箱へ。投稿出来るかぁ!!(怒)
【ハプシエル】&【R18】のコンボとか、ネタとしては良いけどちょっと投稿したらアカンヤツとか…後、女キャラ&【BL】と出て来たらそのキャラが腐りますw。流石に、キャラは排除してありますが…ハプシエルは普通に入ってます。彼は、ネタなので!!閑話休題。

とりあえず、今後は活躍してくれるだろう…という事で話を〆させていただきます。もう暫くは、この物語にお付き合い下さい。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。