絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四八八話

Re:

 

 

グリット表示からして、どうやら高町なのはがヴィヴィオに師匠を『元いた場所に戻して来なさい』的なお説教?をしている模様。というのが、判明したので通常モードに切り替えて見守っている。←今ココ。

てか、ウチの師匠はにゃんこモードで高町家に潜入する事にしたみたいだが……なんで、そういう事になったのか俺には全く予想すら付かない。いや、まあ、人間一人を拾うより、猫や犬を拾って来ました!の方が潜入する側としては簡単だけど。一日の半分は、家を空ける高町家では多分受入れてはくれないと思うぞ?等と考えていると、ついに師匠が高町なのはに話掛け始めた。当然、猫だと思っていた高町なのはは喋り出した師匠に警戒するけど。

元の姿を晒して、ちょっとの間置いてくれない?的な交渉を始める師匠に困惑気味。その内、ユーノくんは良くて自分は駄目なのかとか言い出した辺でネタバレを始めた。

うん、師匠ならその切り出して別方向に話を持って行きますよね。更には、高町なのはの暴挙というか警戒心の無さをヴィヴィオに教訓として教えるのは止めて上げて下さい。つか、ユーノくんとのやり取りを娘であるヴィヴィオに事細かに説明するのは反則だと思われる。ほら、高町なのはが羞恥心で混乱を始めたではありませんか!

 

「ヤバイなぁ……この人。なんで、その切り出しでそんな方向へ斬り込んで行くかなぁ?しかも、羞恥心を煽ってるよね?」

 

「正常な判断を狂わせる為だろうな?」

 

「それは、酷い……」

 

いやぁ、やり口が酷いだけで残酷な事まではやr……殺ったぁ!?唐突にウィンドを開いて、過去にこんな事をやってたんだよ的な話を始める師匠。しかも、アカシックレコードから抽出したのかこの時間軸で実際に起きたモノを題材にしている模様。あーあ、高町なのはが頭を抱えて泣き始めてしまったぞ?大丈夫か!?

 

「思いっ切り、イジリに行った、な?」

 

「風呂とかのプライベート空間は、基本的にグリット表示で記録されるからな。内容は、わからなくても状況は予測出来るから師匠ならどうしてそうなったのかも良くわかるだろうさ」

 

「キチクゥ〜。流石、邪神様、魔王様。ひっど〜い☆」

 

「……それ、本人の目の前でやってみ?」

 

「殺されるわ!!あ。でも、直ぐには殺されないかな?」

 

人の頭をスパーン!と叩いて置きながら、直ぐに前言を撤回する白亜。それだと、俺が叩かれた意味が無さ過ぎるんですが!?

 

「いえ、多分即殺されるかと……ええ。問答無用で……」

 

「【組織】では、そういう生死を賭けたボケツッコミが流行した事があったからの。最近でも、やる馬鹿は多いの」

 

「なので、サクッ☆と殺されるかと思われます」

 

「「【組織】、コワッ!!」」

 

流石、不死人が多く集う場所である。そんな、ボケツッコミが流行するとは誰も思わなかったよ。まあ、亮達なら喜んで取り入れてそうだけど。若手芸人以外は、そんな痛みや苦しみ混じるボケツッコミはしないだろう。

俺だったら、絶対殺らないから問題は無いけどネタとしては良いと思う。だから、冗談でチラッと白亜を見ればササッと距離を置かれた。

 

「コイツ……《気配察知》が、出来る様になったのか?」

 

「ええ!?出来ないよ!?ちょ、本当に出来ないから!!」

 

「でも、今……俺が、お前をチラッ見したら逃げたじゃないか」

 

「そうですね。私も、その様に拝見しました……」

 

「フム。視線の感知が出来るのなら、次の段階に進めるの?」

 

「違う!違うんだよ!?今のは、《気配察知》とかじゃ無くてタイミングを読んで引いただけだから!!」

 

「謙遜、謙遜。今のは、間違いなく《気配察知》でしょ?ヤッたじゃん、白亜。まだ、体力作りをしなきゃならないかと思ってたけど中々どうして良い成長率じゃないか!」

 

マグレというか、幼馴染みの阿吽な呼吸というヤツなんだろうけど。それが出来るなら、本当に《気配察知》を覚えるのも時間の問題だと思われる。何なら、ストーカー気質の転生者を捕まえて来て白亜を追い回させても良い。

そうすれば、《悪意感知》や《危機察知》も覚えられて良いかも知れない。一考の余地ありとして、師範代に告げて見れば青を通り越した白い顔の白亜が愕然とした表情で俺を見ていた。

 

「余り、修行に身が入らないならそういう荒療治もあるかもね?ってだけだから……体力作り、頑張れよ?」

 

「そうですね。兄様の様に、トラウマを使った修行も良いかも知れません。まあ、本人のやる気次第ではありますが……」

 

「そういう、修行方法もあると言うだけだの……何、真面目にやればその様な手も打たなくて良いだけよ」

 

「……………………」

 

「大丈夫。目に余る様なら、殺してしまえば良いだけだ」

 

「兄様よ?そういう所が、主に似て来ておるぞ?」

 

「フッ……師匠は、親では無いが憧れの人だからな……」

 

「……神崎、正気に戻ってよぉ!?そんな事、しないよねぇ!?」

 

白亜に取っては、最も恐ろしい相談を目の前でされて恐怖から泣きが入ったらしい。涙目で近付いて来て、俺の肩を掴んだと思ったら前後に揺すり始めた。その上で、反対の意を口にする。だが、俺はビクリともしなかった。

つーか、この程度の腕力で接近戦とかヤバくないか?下手をして、転生者に捕まったら逃げられないだろう?やっぱり、コイツちゃんと鍛えた方が良いかも知れない。

 

「なら、ちゃんと修行に打ち込め。最低でも、一時間は動き回れる程度の体力は付けて貰うからな?」

 

「うぅっ……わかったよぉ……(泣)」

 

「それに、最近ちょっとこの辺りに余分なモノが付いて来たんじゃ無いか?ほら、贅肉という女性が嫌うモノが……」

 

ポンポン、とお腹周りを叩いてやったらピョンと跳ぶ様に白亜は離れて行った。やはり、すずか達が作る食事やオヤツでちょっと肥っている模様。本人の自覚もあるらしく、指摘したこちらへの警戒度が跳ね上がった。

 

「ちょっと、神崎!デリカシーが無いわよ!?」

 

「腹筋が、割れるまで鍛えろとは言って無いんだからちょっとは体力と腕力握力を鍛えろよ。そんなんで、転生者に捕まったらどうやって逃げ出すつもりだ?【組織】に居た女の人達だって、そこまで筋肉質って訳じゃ無いのにとんでもない力だっただろう?」

 

「…………そりゃ、あの人達は化け物だから仕方が無いじゃない……そうだよね?」

 

「いえ、化け物だからという訳ではありません。ある程度、身体を作ったら後は《魔力強化》だけであのレベルです」

 

「そもそも、《肉体保護》の魔法を使えばかすり傷一つ負う事無く敵を蹴散らせるからの?」

 

「「マジで!?アレ、魔法なんだ!?」」

 

「いえ。魔法では無く、《魔力操作》の技です」

 

「嘘っ!?アレが、《魔力操作》の為せる技なの!?」

 

「だから、そなた等には《魔力操作》を覚えて貰おうとしておる訳だの。さすれば、最強の戦乙女になれるぞ?」

 

「戦乙女……」

 

おや?コイツ、戦乙女に興味があるの?もしかしたら、R18系のゲームでも思い浮かべたのかも知れないが……興味が出てきたのなら後もう一押でイケるんじゃない?戦乙女と言えば、ヴァルキュリアだが……白亜の適正からすると、後方からの火力か支援くらいしか出来ない。

そもそも、接近戦を主軸にした戦いとか色々足りなさ過ぎて師範代から呪術系に鞍替えしろって言われてる訳だしなぁ?多少、憧れはするだろうけど今は不可能だ。

白亜が、戦乙女になる為には体力はもちろんのこと身体能力の大幅な向上が求められるだろう。見た目、『クロエ』なのに原作から掛け離れたステータスなので後方支援に回される予定。なので、本気で戦乙女を目指すなら地道に身体能力の向上を図って行かねばならない。それこそ、短期間では難しいので長期戦は避けられないけど。

それなりのメニューを熟せば、数年である程度は辿り着けると思われる。一番簡単なのは、SAOモドキ世界でレベルを上げれば良いのだけれど。多分、それは師範代達が却下するだろうから今は訓練と鍛錬を頑張らなければならない。

 

「白亜。今のお前には無理だ。諦メロン」

 

「ちょ、別になりたいとか思ってないし!!」

 

「先ずは、基礎体力から向上させないとな?まあ、最短方法が無い訳では無いけど……それは、師範代達が却下するだろうから地道な努力を積み重ねないとならない」

 

「…………最短方法って?」

 

「SAOモドキ世界で、レベル上げだな。ただし、基礎能力がゴミだとレベルが上がっても雑魚程度でしか無いけど……」

 

「おぉ!RPG世界で、レベル上げかぁ……でも、今のままだと雑魚にしか成長できないのかぁ……って、ゴミ!?」

 

「今のお前、雑魚以下だって自覚ある?」

 

「え、えっと……う、嘘だよね?」

 

助けを求める様に、師範代達へと視線を向ける白亜。

しかし、師範代達は俺以上に残酷だ。スッと、視線を外した上で頷くんだから鬼としか言い様が無い。

つか、そこで頷くんだ?

 

「一応、言っておくが……その、《神殺し》の肉体は人間よりかはスペックが高い。高いけど、人外からしたら最低限のスペックでしか無い。でだ……俺達が、相手にするのは神様だ。ぶっちゃけ、理不尽の塊とも言える神様が敵なんだ。人間から見て、ちょっと毛が生えただけの存在にそんな理不尽が倒せると思うか?」

 

「うっ……理不尽の塊。なんて、言い草……」

 

「事実だろう?俺も、そんな理不尽の塊と戦ったりしたけど……ガチで、理不尽の塊だったからな!?更には、その理不尽の塊が【呪い】塗れで……【呪い】を撒き散らして来るんだぞ?つっても、イメージ出来ないか?なら、ゾンビが腐った胃液を撒き散らしながら襲って来るんだ」

 

「ひぇ!?」

 

「嫌な例えをするの?まあ、的確な例えではあるが……」

 

「少しでも、衣服に付いたらその服は捨てるしか無い。そんなレベルの腐臭を撒き散らしながら近付いて来るんだぞ?お前、今のままじゃソレ等を避ける事すら叶わないんだぞ?」

 

「……………………」

 

言葉なく、固まってしまった白亜は青い顔を更に蒼くし……おもむろに、己の腹を摘んだり擦ったりしていた。というか、贅肉云々は横に置いといて体力を付けろと言っているのに何故そういう思考になるのやら?全く、女心?ってのはわからないな。

 

「因みに、【組織】にはスライム顔のデブも居るからな?メッチャ、動けるし強かったぞ?」

 

「なに、その、化け物……」

 

まあ、デブなのに戦えて動けるとか色々おかしい話ではあるんだけれど。見た目、世紀末覇者に出て来る様なデブなのに《神速》使えて一瞬で間合いを殺せるあの人はガチでヤバい人だった。

つか、空気抵抗に負けて靡く贅肉が見たかったとか言われた時は己の耳を疑ったからな!?いや、マジで!まさか、そんな事の為に頑張って太ったと語るロック・ウォーさんは頭のおかしい人分類だった。つか、【組織】ならそんなモン幾らでも再現できるだろうに何故自分の肉体でやろうと思ったのかサッパリわからない。

掲示板でも、その話を振ってみたけど……みんな、俺と似た様な意見オンリーだった。

 

――だよね!だよね!意味不明だよね!!

 

「ホント、何をしたかったのやら……」

 

しかも、今はメッセンジャーとかやっているらしい。あの見た目で、メッセンジャー!!いやー、インパクトあり過ぎでしょう!?

あんなん、一目見たら頭から離れなくなるわ!?シミュラクラ現象みたいな顔で、ほぼ贅肉に埋まっている様な姿なのにあの動き!あの強さ!!……最強のデブとは、正に彼の事を言うのだろう。

 

「一体、どこの主人公だよ!?ラノベとかで、最初虐められててダンジョンで行方不明に。戻って来た時には、チートな俺TUEEEになってる様な人物だよな!?」

 

「…………言いたい事は、わかるわ。でも、見た目そのまんまじゃない!?どっかのギャグ漫画に出て来そうな感じだったわ!」

 

「それな!しかも、あんな見た目で嫁が3人も居るんだぜ!?」

 

「ちょ、マジ!?ウケる〜って、万年お一人様よ!?」

 

「アハハハ。ざまぁ!そんなんだから、陵辱なんて手段に出るんだろうな?元悪玉転生者殿?無いわー」

 

「ムキッー!コイツ、人の黒歴史抉ってきよる!!」

 

「師匠が、『良い子』にしてくれたから今があるんだぜ?」

 

「ぐぬぬぬぬっ……反論、出来ない……」

 

ロック・ウォーに関しては、触るな危険で横に置いておくとしてもちょっと話題にするだけで精神的なダメージがががが。なんであの人、あの見た目で嫁が3人も居るんだろうな?元の姿を拝んでみたいモノである。ちょっと、掲示板で聞いてみようかな?とも思わないでも無かった。

 

因みに、掲示板でああなる前のロック・ウォーを見せて貰う機会がこの数年後にあるのだが……メッチャイケメンだったわ(凹)!思わず、『え!?これが、あんなんになるの!?』とその場に居た全員で頭を抱えるハメになるんだけれど。そんな事は露知らず。

 

適当な話題で、白亜をからかいつつ使い魔達から送られて来る報告書とにらめっこ。ヤバそうな事が起こっていたら、師範代達と共に出撃して行って【歪み】で変化した魔物を狩る日々を送っている。というか、ここって魔法少女の世界ッスよね?なんで、モンスターモドキが出て来るんですかねぇ?モンスターというか、異形の姿をした元野生動物なんだけれど。リンカーコアを持ってたら、普通に魔法も使って来るのでマジ危険な生物と化していた。

 

「なんで、急にこんな【歪み】の発生率が上がったんだか……」

 

「複製世界の乱立が、原因じゃの……」

 

「本来であれば、平行世界というモノは人と歴史が違うモノなのですが現在乱立している世界は似た様な人と歴史で構成されて居ますので急激な変化が起きているのですよ」

 

「それに、世界と世界の間も近いからの。其々の世界の影響を受けて【歪み】始めておるのだろうよ」

 

その結果、異常事態が加速的に起きている……という訳だ。だから師匠は、ソレ等の世界を幾つかに纏めて一つにしてしまおうとしているらしい。ぶっちゃけ、聞いているには簡単そうだけど……それって、出来るんですか?そして、世界的に大丈夫なんですか?という疑問が浮かんでは消え、浮かんでは消えする。

 

「おや?兄様なら、ここらで質問の嵐を行うと踏んでおったんじゃがの?何も、聞かぬのか?」

 

「いやぁ、疑問は色々あるんですよ?でも、何から聞いたら良いか……フム。じゃ、そういう話の前例ってあります?」

 

その質問をした瞬間、師範代達の顔が歪むのを観測した。つまり、前代未聞……と。しかも、それをやった後に何が起きるかも不明。

なんて、苦笑い混じりで言われても不安にしかなれない。

 

「師匠って、前代未聞が好きですね?」

 

「いえいえ。誰もが、避けて来た話をやろうとするのが我等がMasterなのです。決して、他の方々がヘタレと言っている訳では無くてですね?あくまで、一般常識の話ですよ?」

 

師範代達は、そう前置きしてるけど……これって、【組織】の面々に対して、『お前等がちゃんとしてねぇからウチの師匠がやらかすんだろう!?』という文句が混じってますよね!?そりゃぁ、わからないでも無いですけど。だからって、避けて通って来たのなら慣習に倣って避けるという手もありますよね?

 

「じゃ、なんでヤるんですか?今まで、避けて来た事なんですよね?なら、やらなくても良いじゃ無いですか……」

 

「では、それが何の問題も無く出来るとしたなら兄様はどうされますか?避けますか?ヤりますか?」

 

成程。確かに、それで目指すべき目標との距離が縮まるならヤるだろうな?それによって、発生する多少の犠牲は無視してでも世界全体に良い影響を及ぼせるなら良い事尽くめだ。だがしかし、今回の事に関しては余り良い影響を及ぼせる様には思えない。

 

「……それをヤるのは、この世界が複製世界だからですか?」

 

「…………兄様は、痛い所を突いて来ますね。ええ、そうですよ?この世界が、何処かの世界をフルコピーした世界だからです」

 

「本来のオリジナルとも言える世界で、こんな大規模な変革等出来るはずも無かろう?下手をすれば、【組織】と敵対するやも知れぬ。しかし、複製世界なればその心配も無い」

 

「その世界に住む、住人達がどうなっても良いと?」

 

「フン。いずれにしても、放って置けばリソースの供給カットと共に消滅する程度の世界よ。ならば、我等が主が行う実験の役に立つ方が良かろう?」

 

流石、人外。その思考の中心は、己の主人である師匠のみという訳か。だが、確かにリソースの供給カットと共に消滅が確定している複製世界でしか出来ない実験だ。そこに住んでいる住人をほぼ無視すれば転生者の改悪?改善?ですら受け入れられるんだどうとでもなる。だが、倫理的な面ではかなり鬱っポイ内容だ。

 

「あ。ねぇねぇ、神崎。魔王様が、受け入れられるみたいだよ?」

 

「んぉ?あ、ヤベ……どんな交渉をしたのか、見てなかったわ!」

 

「どんなって……最初のヤツで断られた後、ヴィヴィオの護衛という形で再交渉してたよ?まあ、本人はどっちかというと断られた時点でアッサリ帰ろうとしてたけど……」

 

白亜が言うには、最初の交渉が無駄に終わった所で潔く帰ろうとしたらしい。それを慌てたヴィヴィオが、無茶振りをして再交渉する事に……まあ、その様子を目の前で見せられた高町なのはは苦笑いしていたらしいけど。ヴィヴィオが望むのならと、最終的には師匠を受け入れたとのこと。つか、それって諦めたんじゃね?

幾度、師匠を拒絶した所でヴィヴィオが我儘を言えば師匠が何度でもアタックして来ると悟ったんだと思われる。

これは、ヴィヴィオの一人勝ちですね?わかります。

 

「てか、魔王様ってば途中から死んだ目で対応してたわよ?」

 

「そりゃ、高町なのはも受け入れざるを得ないな……」

 

そもそも、精神が疲弊して目が死んでしまうくらい師匠は高町なのはと交渉を重ねたのだろうか?……もちろん、【否】である。師匠は、最初のアタックが失敗した所でサッサと離脱していた。

それを止めたのが、元凶であるヴィヴィオだって言うんだから師匠も困惑したろう。まあ、それで一番混乱したのは高町なのはだろうけど。最愛の娘が、心から共に居たいと言うんだから。

さぞかし、絶望的な戦いだっただろうな?不屈の精神でも、乗り切れない幻影を見たのかも知れない。大変ですねー?

とりあえず、師匠達が高町家に受け入れられた後の話をしよう。師匠は、にゃんこモードのままヴィヴィオの肩にぶら下がっていた。もちろん、お風呂とトイレ以外での話である。流石に、そこまでは立ち入らなかった模様。

その上で、高町なのはにヴィヴィオの中身が自分の知る妹だと告白していた。その流れ?で、かつてあった話も語り更には転生者についても説明した上で高町なのはに協力の要請を申請。まあ、直ぐには受け入れられないだろうからと数日待つと告げていた。しかし、数日も待たなくて良いと高町なのはの方から受諾の旨を伝えられて協力体制を築いて居たあたり面倒な事は時空管理局に丸投げするつもりなのだろう。

 

「酷い交渉を見せられて居る気分……」

 

「紛う事なき、残酷なまでに鬼畜な話だと思うぜ?だって、コレってアレだろう?問題が起きたら、こっちで処理するけど後始末は管理局で行ってね?って事だよな?」

 

「本当に酷い交渉だった!!全部、任せれば良いのに……」

 

「いやー、そっちはそっちで管理局が大変だろう?まあ、後始末なんてもっと大変な事だけれど。だって、ウチの師匠が関わるんだぜ?普通に、マトモな感性だと発狂モノだからな?」

 

調書を作るに当たって、常識ではありえない事を平然と行う奴等の所業を纏めなきゃならないんだから、担当になった奴の精神的かつ体力がとても心配である。無限書庫のバックヤードとか、開かないでくれればまた話は別なんだろうけど……開くんだろうな?

だって、それが一番手っ取り早い話なんだから致し方が無い。

 

「ユーノ・スクライアに黙祷……」

 

「折角、のんびり出来る様になって来たっていうのにまた残業の日々ですね!お疲れ様でーす♪」

 

いやぁ、楽しそうだね?君。まあ、俺も楽しくなって来た所ではあるけど。そうか……本局の無限書庫スタッフが、また徹夜の日々に叩き込まれるんですね?漸く……漸く、最近になって徹夜の日々から開放されたというのに師匠がバックヤードを開けたら地獄の連勤連夜が開始される訳だ。それでなくても、長い年月を掛けて整理整頓して来たというのに……裏帳簿的なモノが出て来たら、ソレに併せて再度整理整頓を行わなければならなくなる。

 

「嗚呼……奴等の悲鳴が聞こえる……」

 

「あるぇ?お前、管理局に何か怨みでもあったっけ?」

 

「あの場所に行くと、もれなくストーカー転生者が付いて来るんだよ。原作に関わらない様にしてたのに、A'sで無理やり引き摺り出されてさぁ……忌々しいったら無かったわ……」

 

ああ、そりゃ……疎ましくもなりますよね。

そして、始まるストーカーとの攻防。下手をすると、サーチャーで盗撮とかされてソレをネタに脅されるとかかなりの被害を受けたとのこと。つーか、盗撮映像で脅されたのか!?ネットに、住所付きでバラ撒くぞ!と脅されたらしい。まあ、脅して来た馬鹿は問答無用で叩き潰したらしいのだけれど。その後に、原作人物達が絡んで来て無理やり仲直りさせられた挙げ句、終生付き纏われる人生がスタートしたそうな。最悪ですね!つか、デメリットしか挙げ連ねないとか鬼畜か!?と思わずにはいられない。

 

「大変だったんだな?」

 

「もう、ホント……管理局に関わると、その後の人生が灰色になるんだよ!?下手したら、お先真っ暗に……」

 

「おいおい。身内の本性、サッサと暴いて本当の被害者を助けてやれよ!?なんで、そこまでバレなかったんだ!?」

 

「ソイツ、普段は社交的なんだよ。んで、何十枚も猫を被ってて周囲には良い子扱いされてたんだ。だから、ソイツがストーカーだなんて思いもしなかったらしい……」

 

ああ、良くあるイメージ戦略ですか。周囲に善良性を周知させ、でも実際には悪辣非道な事をやっている狡猾野郎だな。そりゃ、そんな戦術を使ってる奴の思うがままだろうさ。まあ、師匠が居たら使えない戦略なんだけど。【真実の瞳】に《正直者の陣》で、無理やりにでも暴けるからなぁ?つか、ウチの師匠に掛かればどんな狡猾な悪魔でも掌の上で転がされるだけだ。無詠唱で、《正直者の陣》を好きなタイミングで展開出来る師匠は効率的にソレを使って馬鹿の本音を周囲に暴露してくれるから……マジ危険。

てか、あの絶妙なタイミングを狙って展開される魔法陣の数々は見てて惚れ惚れするレベルの技量である。いや、マジで反論しようとしたら《正直者の陣》で本音を暴露してましたってオチだからな?しかも、《正直者の陣》には何種類かあってその中に自分が言っている言葉を認識出来ないというモノがある。

実際には、本人に言いたい事を言わせている認識を与えているだけだと説明を受けたけど……アレは、ある意味反則技だと思われる。だって、自分が言っている事が本人の認識と違うんだから?

本人が、自分を弁護する為に死力を尽くしていると思っているのに実際には溜め込んだ欲望の限りを口にしているってオチだ。周囲は、ドン引きするし信用はガタ落ちで蔑む様な視線を向けられるって言うんだから溜まったもんじゃない。なので、師匠の前で言い訳を口にする際は足元を注意しつつ魔法陣が展開されたら避けるしか無い。ただ、あの魔法陣……見た目、薄く展開出来るんだよなぁ。で、魔法陣が濃くなる度に強力になって行くというオプション付き。正に、鬼畜コンボである。

 

 

 

 

 




はてさて、漸く原作人物達との絡みパートに入り始めましたよ?なのに、このスローペース。巻き上げたいのに巻けない作者を許して下さい。書きたい話があっても、そこへ持ち込む為に通らなきゃならない筋があるんですよ。今は、それに入ろうとしている所。ああ…思い描いた物語をイメージだけで話に出来たらどんなに良いか…要は、書くの面倒臭い!でも、書かないと話にならない。なんて、ジレンマ。それなのに、限りある時間で物語を描いているっていうのに…全消し。復元不可とか、地獄でしか無い。
執筆中の寝落ちがアカンねん。わかってるんやけど、どうしても避けられない寝落ち。ウガァー!!ってなる。
そして、アップして…うっかり、消しちゃったw。
バックアップ取ってて良かった!でも、辛い。
しかも、最近ハーメルンのシステムが変わって右往左往してる。今までのやり方が、できないからメッチャ困ってるんだよね。何とか、アップしてはいるものの…辛い。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。
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