絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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戦前に……ちょこっとだけ、【転生者】達の思いを聞いてやって下さい。面倒なら、飛ばしてくれて構わないのでw

踏み台くん名募集中!!
名前だけでも良いのでくださいませんか?
サブ登場人物の名前も募集中です!


三七話

Side 皇也

 

 

 

ーー俺が、主人公のはずだった。

 

 

俺をこの世界に転生させた【神】は、この世界は全て『俺を中心に動く』、そう言っていたはずなのに……蓋を開けてみれば何の事は無い、嘘で塗り固められた世界だった。

一時期、苦難を乗り越えれば俺の思い通りに成るのではとも思ったけど……そうじゃ無かった。

《ニコポ・ナデポ》も上手く働かない……幻で、嘘で、欺瞞で満ちた世界。

誰だよ、《ニコポ・ナデポ》さえあればハーレムでウハウハラブラブな毎日を過ごせるって言い出したヤツは!?

全然、ウハウハでもラブラブでもないじゃないかっ!!

その上……俺以外にも、【転生者】がいて俺の【嫁】であるすずかを寝取って行く始末。

更には、【高町なのは】が【高町なのは】じゃ無いって……詐欺だ!なんで、【高町なのは】まで【転生者】なんだよ!?おかしいだろう!?やり直しを要求したいっ!!

フェイトも、はやても、全部……全部!俺の【嫁】のはずだろう!?何で、誰も俺を見ないんだ!?

それどころか、上手くなんて行かない……フェイトとプレシア……アリシアを助ける事には成功したけど、はやてを助けられなかった。

善かれと思って、もう一人の【転生者】と秘密利に動いていたら『犯罪だ』と言われた挙げ句、その罪の是非を裁判で決めるから何て言われて寝取り野郎とその仲間が時空管理局に缶詰にされてしまう。その間にも、【原作】は進んでいて【闇の書事件】が主人公不在のまま始まる。

11月中旬。シグナムの襲撃を受けて俺は意識不明になった。

でも、12月までには目覚めて【闇の書事件】に関わろうと直ぐに、地球に戻りたいと申請したのに「裁判が終わるまで駄目だ」とか訳のわからない事を永遠と繰り返される始末。

局員達と交渉して……それでも、戻れなくて力で訴えた結果が……「暴れるなら拘束する!」と、クロノ達と対立して……そのせいで、別の局員が【闇の書事件】の担当になるとか。

俺の思っている事とは全然全く違う事ばかり起きて……最終的に、なにも救えなかった。

八神はやては、グレアムと猫共の手により【闇の書】もろとも凍結処理されて虚数空間に捨てられたと耳にする。

【高町なのは】は、グレアム一派に協力して八神はやてを封印したらしい。初めてそれを聞いた時、俺はブチキレて【高町なのは】に文句を言いに行く。けど、【高町なのは】は……絶望感に身を震わせて、ただ泣くだけでなにも言い訳しなかった。そんな、弱々しい姿を見せられてなにかを言える状況じゃあ無くて……ただ、無気力に沈黙するだけに終わる。

それからの日々は、生前と似たような日々だった。

毎日毎日、ゲーセンに通ってはBOXの向こうに座る対戦者と格闘ゲームをするだけの日々。

ハメて、ハメて、ゲージを零にするだけの簡単な作業。

それと、似たような生活だ。

ただ、心の奥底にあるモヤモヤは晴れない。

これなら、ゲーセンの格ゲーの方がマシだ。

毎日毎日、時空管理局へ行って犯罪者共をボコボコにして病院送りにしまくってやった。始末書もいっぱい書かされたけど、それ以上に無気力さが俺を突き動かす。

なにも、成せなかった。

誰も救えない……俺は、主人公でもない別のなにか。

拳を振るって、敵を撃破して……恋愛もなにも……なにも……。

ただ、苛立って……何をするにしても、チラ付くのは八神はやての顔。なにもしなければ、シグナム達……ヴォルケンリッターの顔までもが思い起こされてもっと苛立った。

だから、拳を振るう。

全力で、敵を殴る。

殴って。

殴って。

殴って。

殴って。

殴って。

殴って。

殴って殴って。

殴って殺って殴って殴って。

殴って殴って殴って殴って殴って殴って。

殴って殴って殺って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って欧って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殴って殴って殺って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殺って殴って殴って……。

殴り抜いて、病院送りにした。

それでも、消えないんだ。

俺には、助けたかった人がいた。

助けて……それで、その人が……笑ってくれてさえいれば良かったんだ!!できるなら、俺の隣で……ずっと一緒に……。

ただ、それだけで良かった。

それだけで、十分だ。

それだけで……。

ハーレムなんて、二次的な願いでしかない。

俺は……八神はやてさえ、笑ってくれてさえいれば十分なんだ。【転生】なんて言われて、舞い上がっていた。

ハーレムと言われて……男の至上のロマンだろう?と言われてその気になっていた副次的な願い。

そんなモノ、望んでも無いのに望んでいるように言われて望んだだけの願い。

《ニコポ・ナデポ》なんて、欲しくは無かった。

俺が欲しかったのは……夜天の書の基礎データだ。

アレさえあれば、八神はやてをもっと……もっと、笑顔にできたはずなのに……俺は……俺はっ!!

後悔が、俺を押し潰す。そして、それが限界を超えようとした時……あの餓鬼が現れた。

だから、激痛に耐えながら俺は黙って聞いていたんだ。

 

 

『ーーーもう一回、人生やり直そうか?』

 

 

俺は、その一言を聞いて耳を疑った。

だって、そんなの都合が良すぎるじゃないか!

今まで、ずっとそんな好都合な【奇跡】起きてないんだぞ!?

 

 

『後悔しているんだろ?』

 

 

ずっと、後悔していた。

自分が、押し潰されそうになるくらい後悔している。

 

 

『自分の為に、誰かを失って絶望しているんだろう?』

 

 

そうだ。俺があの時、暴れずにいればクロノ達が【闇の書事件】の担当者になっていたはずなんだ。

そうすれば、八神はやては今も生きて笑ってくれていたはずだ。

 

 

『だったら、その絶望……俺が払ってやるよ!』

 

 

その言葉が、俺を押し潰そうとしていた後悔を、軒並み駆逐した。一瞬で、俺の罪も何もかもを消し飛ばしてくれる。

 

 

『だけど、俺は優しくは無いぜ?俺が、君に与えられるのは“チャンス”だけだ。それ以外のことはしてやれねぇ。その“チャンス”を、モノにするかしないかは君次第だ!』

 

 

いや、それで良い。全部を全部、払われていたら今度は別の想いで潰されてしまうからな。今度こそ、俺の手ではやてを助けるんだ。

 

 

『ああ、もう一度……君にチャンスをくれてやる!』

 

 

その言葉は、俺に無限の力をくれた。

 

 

 

皇也ーーFeed Out。

 

 

 

 

 

 

Side 凍真

 

 

 

俺が転生した時、ラッキー程度にしか思っていなかった。

死んだのは……まあ、残念な事ではあったけれど……それでも、後悔がない人生だったとは言えない。

もっと勉強をしていたら……もっと身体を鍛えていれば……等、様々な場面で散々後悔してきた。

まあ、それは良いとしよう。

どうせもう、死んでいるのだから仕方ない。

それよりもだ、自分を【神】と名乗るオッサンが【特典】をくれると言うので、転生する世界の事を聞いてそれに合った特典をと考えたのがマズかった。

【魔法少女リリカルなのは】だと聞いた瞬間、ラッキーがアンラッキーに変わる。知っているもなにも、漫画もビデオもDVDもブルーレイも劇場版も買って何度も暇潰しとしてみた事のある物語だ。

フィギュアとかには、手が出せなかったけれど……まあ、ギリギリ『オタク』と呼ばれるかもしれないレベルのオタクだ。

自覚はあるので、仕方がない。

それよりも、今は【転生】の話だ。

適当に選んでも良かったのだが、なんとなく妥協するのは気が引けた。だから、式神使いを選ぶ。しかし、【神】がどんな式神を望むのかを聞いてきたので四聖獣を選んだ。

そう、青龍・朱雀・白虎・玄武を願ったんだ。

そしてそれは、割りとすんなり叶えられた。

それと、無から有を産み出す【クリエイト】の能力。

ただし、戦闘には使えないレベルのモノにして貰う。

所謂、生活専用の能力である。そこそこ、丈夫なモノが造れるけど直ぐに壊れたり、造られる過程や理論を知っていないと使えない能力にして貰った。

こうしておけば、能力に依存する事も無いだろうし……何より、“造る”過程や理論を知りたいっていうのは見聞や知識の貯蔵には持って来いだと思ったからである。

最後に、式神を完全にコントロールする為に得たのは【霊力】だ。それによって、四聖獣は完全にコントロール下に置けている。

転生して、思ったのは【原作】には関わりたくないという事だ。何故なら、俺は【高町なのは】よりも年上だったからでもある。まあ、そんなのは言い訳だ。俺的には、遠くから眺めていられさえいれば良かった。その方が、楽しめそうだったからだ。だけど、運命は事ある事に俺を【原作】に関わらせようとした。

ちょっと歩けば、ジュエルシードに行き当たりフェイト・テスタロッサにバルディッシュを突き付けられるわ……ちょっと、買い物に出れば月村とバニングスの誘拐現場に遭遇するし……踏んだり蹴ったりだ。流石に放置する訳には行かず、助けに行ったら……もう一人の【転生者】と出会って面倒な事に喧嘩を吹っ掛けられたりと……【原作】にどうあっても、俺を関わらせたいらしい。

そして、月村達を助けた後……彼とは、語り合った。

もちろん、拳と魔法でだ。何とか引き分けに持ち込み、説得して【原作】に関わらなくても良い様にして貰う。

だけど、それがマズかったのだろう。彼によって、俺は時空管理局とは、関わらない方向で……しかし、【原作】をブレイクする事になってしまった。

つまりは、夜鏡皇也にプレシア・テスタロッサを生存させたいと願い出られたのである。ついては、プレシアからアリシアを盗み出すというクエストだ。

そして、それは成功し……プレシアは、戦う理由を……ジュエルシードを手に入れ、アルハザードへ行くという目的を失い時空管理局に投降した。

まあ、その後【高町なのは】に憑依転生した暁野分にアリシア・テスタロッサを蘇生してもらい、半年後にプレシア達に再会させる。蘇生云々に関しては、何とか誤魔化せた訳だけど……その後が、ダメダメだった。

俺達のしたことは、偽証罪に当たるということで管理局の裁判を受ける事になる。

そこで、蘇生に関しても聞き出そうとする管理局の思惑もあって、簡単には行きそうにない状況に陥っていた。

グダグダと時間を過ごし、何度も何度も同じ事を聞かれ、裁判すら行われず……無作為に時間だけが過ぎて行く。

そんな時、皇也が意識不明の重体で管理局の医療機関に運ばれたと聞いた。それが、11月中旬の話だ。

そして、【闇の書事件】が起きる。

目覚めた皇也が、地球に戻りたいと願い出たが……俺達は、裁判を待つ身の上でどうしようも無かった。

だけど、皇也は諦め切れずに時空管理局の武装隊と大揉めして独房に拘束される。

更に間の悪い事が続き、クロノ・ハラオウン率いるアースラチームが俺達の担当となった事で、【闇の書事件】が別の局員に依頼される事になってしまった。

そのせいで、【高町なのは】はたった一人で闘い……グレアムの使い魔の猫達に撃沈されて、グレアム一派に吸収される事になる。

そして、管理局の『みんな』で【闇の書】を凍結封印し虚数空間に捨てたという。正に、最悪の展開だった。

その後は、皇也が荒れて犯罪者を病院送りにしまくっている。俺は、裁判で無罪を得て地球に戻り、漣と共に日々を怠惰に過ごしていた。

なにも、やる気が起きないのである。

何をしても、前世よりも最悪な後悔を胸にただ生きていた。

もう、【原作】には関わらないという決意と共に彼女達から離れようとする。だが、月村すずかが俺の何を気に入ったのか……事ある事に関わって来る様になった。

そこそこ、彼女のアタックを回避しながら交流をしている。

深く関わる気はない。関わって、深い関係になっても俺は彼女を守り切れないだろう。その自信が、今は無かった。

転生前は、転生できてラッキーとか思ったけど……今は、後悔でいっぱいだ。

そんな時だった……あの幼児が、現れたのは。

DBの雨霰で、炙り出されてバインドで拘束され、皇也が倒されてグッタリしている翠也に連れて来られて話しを聞かされた。話しかけられていた訳じゃ無いけど……まるで、俺達の絶望を払いに来たかの様に幼児は言う。

 

 

『彼女と協力して、世界の確変をしてこいーーー』

 

 

俺は、『世界の確変』という言葉に自分の耳を疑った。

だって、あれだけの絶望を体験させられて……『もう、未来なんて無いんだ』と諦めてしまった俺の心にあの幼児が……。

 

 

『彼女の満足が行く結果を叩き出すまでな!』

 

 

知らないもう一人が驚く中で、幼児は自信満々に告げる。

【なのは(偽)】が満足できる結果?それは、俺達の……だが、俺達は現実を知っている。現実は……無慈悲だ。

そんな結果……得られるモノか!……そんな風に諦めて……拗ねて……捻れてしまった心に響くモノなんてありはしない。

ただ、あの自信満々な幼児の言葉が……煩わしいだけだった。

 

ーーもう一度、人生をやり直した処で何ができるって言うんだ!?

 

 

『巻き込んで申し訳ないが……君にも手伝って貰うよ?』

 

 

協力する気なんて、全く無かった。

何故なら、俺達の浅はかな行動で救えた命を失ってしまったんだ。一人だけじゃない。管制人格だけではなく、ヴォルケンリッターや八神はやて全員……失ってしまった!!

今更、なにを手伝えっていうんだ!?……失敗した俺に何ができるっていうんだ?

 

 

『まあ、関わりたく無くても……君は、凌辱系転生者に殺される可能性が高いとだけ言っておくよ?どうするかは、君が決めれば良い。ただし、僕と出会った時点で世界が消滅したらループ確定なんだけどね!!』

 

 

言われて、言葉を失った。

この上まだ、『凌辱系転生者』なんてモノが控えていたなんて思いもしなかったからだ。このまま行くと、俺は殺されてしまうらしい。まあ、それも悪くないと思ってしまった。

100歩譲って、誰かに殺されるのは良い。

それが俺への罰であるなら……俺みたいな浅はかな馬鹿が招いた結果が【死】であるなら、潔くこの身で受け止めるだけの話。

だけど、世界が消滅したらループしてやり直しとか……絶望を通り越して、悪夢としか言いようがない。

 

 

『ってか、僕……この後、死者蘇生で起きた世界の歪みを修正する仕事が待っているんだ……本当なら数十年掛かるんだけど……一年ほどで終わらせるんで……しばらくは、缶詰になるのかな?……まあ、君達より大変だ……』

 

 

一瞬、何を言われたのか全く頭が理解しなかった。

だって、死者蘇生が世界にそんな影響を及ぼしているなんて考えもしなかったからだ。歪みの修正!?数十年かかる?俺達が行った【原作】ブレイクで、関係の無い幼児が何年間もその修正の為に缶詰になるときいて後悔の念が沸き上がる。

 

 

『他にも、原作的にいるはずの人がいなくなってたり、いないはずの人がいたりと……世界は、かなり歪になっている……ぶっちゃけ、一年で済めば良いなぁ……』

 

 

遠い目で、これから辿るであろう未来を幻視する幼児。

俺達の存在が……俺達が行った行為が……この幼児の手を煩わすらしい。

俺は、呆然とその幼児を見上げる事しかできなかった。

でも、それだけは……それだけは、我慢できない。

 

俺が、自業自得で殺されるなら許容できる。

 

俺が犯した罪を、俺自身が償うなら幾らでも許容できる。

 

俺の罪だから……俺が償うべきモノだから。

 

……俺の……俺だけの後悔だ。

 

だけど、自分達が行った愚行で誰かに迷惑を掛けるという事だけは我慢できない。自分が招いた結果を、誰かに尻拭いさせる事だけは……許せない!それならば、自分自身の手で……もう一度……いや、幾らでもっ!何度でもっ!!彼女達を助けられると言うなら、この気持ちも少しは晴れるだろう。

それを思えば、多少の苦痛ぐらい耐えられる……耐えて見せられる。

 

 

凍真ーーFeed Out。

 

 

 

 

 

Side 錬月

 

 

 

面白ければ、僕は何でも良かったんや。

【転生】云々も、面白そうやったから受けた。

特典くれるってゆうから……。

 

 

〇Fateのアーチャー系の能力 

 

〇努力すれば報われる 

 

〇式神の剛鬼・閻鬼(やたらとスマートで美女)

 

 

式神については、ちょっと趣味に走ってしもうたけど。

美女と仲良うなりたいとゆう欲望の元、願ったんやけど……従順な超怪力の女性が二人なんて聞いておらへん。

アーチャーの能力は、射撃とか狙撃とかに特化した魔導師に成れればなぁ……と思ったんや。

まさか、身体能力が英霊レベルになるんは予想外やった。

努力すれば報われるは、努力すれば努力しただけ力にしたかった訳やけど……と言えば、聞こえは良いやろうが……何故か、限界が設定されておらへんかった。

今はもう、努力する気はない。

凍真が、僕と同じ【転生者】やってゆうんは前世ネタに反応するんでわかっとった。

せやけど、【原作】に関わる気が無さそうやったんでバラして楽しもうゆうたんやけど……どういう訳か、凍真は事ある事に【原作】に関わってしまう体質やったみたいや。

御愁傷様……とか思っとった訳なんやけど……まさか、巻き込まれる事になるやなんて思いもせんかったわ。

凍真と協力して、プレシア・テスタロッサからアリシアの入ったポットを奪い……プレシア・テスタロッサを生存させた。

ただ、【高町なのは】が僕達と同じ【転生者】やったんは予想外やったけど……まあ、害がないなら僕は構わへん。

ただ、その後の時空管理局行きは……皇也が、アリシアをプレシアに会わせるゆうた時に予想はしとった。

ただ、時空管理局に缶詰にされて【闇の書事件】に関われへんかったんは予想外ではあった。

ついでにゆうたら、フェイトとプレシアが時空管理局に着いて来たとゆうんも驚いた事や。

まあ、アリシアが検査の為に時空管理局に行くんはわかる。

せやけど、フェイトはダメだ。フェイトを時空管理局に連れ戻してしまったんだけは失策やった。

それに、皇也が意識不明で病院に担ぎ込まれたんも……目覚めて直ぐ暴れて、クロノ達アースラチームが僕達の担当になってしもうたんも失策だ。後は、グレアム一派の思い通りに事が進んではやて達は凍結封印されてしまった。

それ以来、皇也も凍真も塞ぎ込んどる。

助けたいと願って……助けられると信じて……助けられなかった凍真達。その絶望は、計り知れない。

二人を盛り上げたろう思て、凍真にはすずっちを……皇也にはフェイトを……それぞれ、焚き付けておいた。

ただ、皇也に関しては失敗。

凍真に関しては、成功したとだけゆうとく。

まだ、結果も出てへんしなぁ……と思っとったら、とんでもない餓鬼んチョが現れて、やり直しを依頼してきた。

チャンスをくれるってゆうなら、遠慮なくもろといたるわ!

 

 

錬月ーーーFeed Out。

 

 

 

 

 

Side 翼

 

 

私は、生前ずっと病院で闘病生活を送っていた。

なんの変鉄もない、真っ白で清潔な空間で病室から出ることもなく日々を寝て過ごすだけの毎日。その生活に飽きても逃げれず、学校に行くことも無いから友達もいない。

きっと、死ぬまでこのままなんだと思っていた。

結局の所、そのまま死んじゃった訳だけど……いや、あのチビッ子の言葉を信じるなら、まだ生きているかもしれない。

だけど、時間の問題だと思う。

だから、【転生】の話は本当に嬉しかった。

健康な身体と多くの友人を作りたくて……。

 

 

〇DBの孫悟空レベルの身体能力

 

〇H×Hの念能力

 

〇テイルズシリーズの全技・魔法

 

 

以上を望んだ。

ただ、孫悟空の身体能力は予想以上に高く、超人じみていてチートを軽く超えていた。念能力だって、身体を強化できれば良いかな?程度の話だったのに……異次元レベルへと私を至らせた。後は、ティルズシリーズの技や魔法を使っていただけなのに……それが、訓練となったらしく易々と他人と触れ合う事もできなくなってしまう。

力が、強すぎるのだ。腕力しかり……握力しかりである。

そして、【原作】にも管理局にも関わらずに生きて来た。

その間に、月村すずかやアリサ・バニングスと仲良くなったけど……念能力で得た予知能力で、【高町なのは】を避け続けていた。

だけど、あのチビッ子がディバインバスター乱撃で私を炙り出した事で【原作】に強制参加させられる事になる。

まさか、私の力を持ってしても壊れないバインドとか異常過ぎだ。《神殺し》の話もそうだったけど。

【次元消滅術式搭載型爆弾】にしたってそうだ。

私一人だけでは、抵抗もできずに滅んでしまう。

こんな理不尽、いくらでも覆せると思っていた。

いや、私のチートレベルならどんな問題も簡単になんとかできると信じていたんだ。だけど、現実はそうじゃ無かった。

私程度では、なにも出来なかった……なにもさせて貰えない。ただ、怯えて最後の瞬間を待つだけだと知った。

でも、あのチビッ子はたった一人でその絶望に立ち向かい、全てを救おうとしている……その姿に、一度は心奪われる。

ついでにいえば、私の初めての友人であったすずかを救ってくれた事にも感謝していた。言葉では伝えられ無かったけれど……それでも、私は嬉しかったんだ。

《ルール・ブレイカー》を預けられた時も、すずかのお礼程度に思っていた。それを世界に突き刺して、返礼とするつもりだったけど……まさか、別の平行世界に飛ばされるなんて思わなかったけど。

 

 

 

そして、運命の日。

 

 

 

私は……私達は、現実が無慈悲なんだと知った。

 

 

 

 

翼ーーーFeed Out。

 

 

 

 

 

Side

 

 

目の前の絶望に彼等は、心折れ膝を付いていた。

どう足掻いても、絶対に勝てるはずのない公式チートが彼等の前に立ち塞がっている。

 

 

「なんで、U-Dが闇の書の闇なんだよっ!!」

 

 

髪の毛こそ黒いが、間違いなくその闇はU-Dだ。

そう、これこそが……《旧・神族》のとった策略で罠だった。

繰り返しているのが、【転生者】だけだったが故に公式チートの強化版……否、《旧・神族》と存在を融合させたU-Dがラスボスとして出現したのだ。

その上、どんな方法を持ってしても倒せない上に救えない存在と化している。そんな怪物を、人の身で討とうというのだからイカれていた。

そして、過去の改竄を提案したヤツは未来で結果を待っている。それがちょっと、彼等の不満だった。

だけど、今は良い報告を持って未来へ行くのはできそうにない。このまま、彼等は撃破されて……世界を滅ぼされて、全てが絶望に沈む。それだけの話だった。

 

 

「終わりだ……また、救えなかった……」

 

 

「はは。チクショウめっ!!」

 

 

「アカンかぁ……」

 

 

それぞれが、諦めの言葉を呟いてデバイスを手から滑り落としてしまう。そして、見上げるのは……フィールド全てから、かき集められる魔力と巨大な収束スフィア。

U-Dによる、殺傷設定のスターライトブレイカーだ。

あれを食らえば、間違いなく彼等は命を落とすだろう。

 

 

「終わったな……」

 

 

「なんや早いけど、お疲れ様や……」

 

 

「ま、まだ、終わってないよ!もっと、頑張ろうよっ!!」

 

 

「なのは……」

 

 

「私達、まだ生きているんだよ!?まだ、やれる……まだっ!!」

 

 

魔力を失って、それでもまだ不屈の心を持つ少女は戦うのを止めなかった。既に、BJすら展開できない程消耗しているというのに……その瞳には、諦めない光がある。

だけど、現実は無慈悲で……不可能だった。

まず、全員の魔力量的な話もあるし……半数が、デバイスに支障をきたしている。怪我をして、直ぐにでも手術が必要な者もいた。更に、転送すら封じられた状態だ。

彼等に許されたのは、逃げる事もできずにただ死を待つだけだった。

そして、その呪文が呟かれる。

 

 

『《Starlight Breaker!!》』

 

 

収束されていた赤黒いスフィアから、彼等に向けて放たれる死の魔光。視界に写る全てが、ただ赤黒い光りに染め上げられた絶望の終演。そして、炸裂する。

その場にいた、全員を呑み込んでも飽き足らず、海の水をも蒸発させて海底を根こそぎえぐって……それでも、止まらないソレは結界すら破壊してなにもかもを消し飛ばして行った。

 

 

『フ……フフ……クッハハハハハ!!残念だったなぁ!《神殺し》!!この世界の滅びは変わらぬ運命だった様だ!!』

 

 

未だ、SLBの影響で爆煙が立ち込めている。

小さく幼い姿で、弱者を見下す少女が大笑いをしていた。

 

 

『ん?……』

 

 

そこそこ笑いを治めた少女が、なにかに気が付いたかの様に噴煙を見詰めている。

そして、驚愕の表情を浮かべた。

 

 

『バカなっ!?アレを受けて、まだ生きているだと!?』

 

 

噴煙が晴れたそこには、【転生者】達と【原作組】が健在で何が起きたのかわからないといった風に呆然としていた。

そして、そんな彼女達を護る様にたくさんの障壁魔法が展開されている。

 

 

 

 

その数、およそ300枚。

 

 

 

 

空間遮断に匹敵する防御魔法が彼等を護っていた。

 

 

 

 

『っ!?ば、バカな!?何故、ここにいる!?』

 

 

ソレを見たアホが、彼の存在に気が付く。

その瞬間、白い光りに包まれた閃光がU-Dと融合した《旧・神族》に突き刺さった。融合U-Dは、それを防ごうとして……そのまま圧されていく。

 

 

「「ーーーーー」」

 

 

【転生者】達と【原作組】は、言葉が出なかった。

あれだけ、自分達に無力感を叩き込んだ怪物が圧されている。それが、信じられなくてただ呆然としていた。

 

 

『くっ……な、何故!?』

 

 

『〔馬鹿か?お前は……俺達が、指を食わえて待つだけの能無しって訳じゃ無いんだ……その気になれば、こんなことだってできるっ!!〕』

 

 

【転生者】達に、勇気と安心感を与えてくれる力強い声が聞こえた。

 

 

『〔それじゃあ、無力感に打ちひしがれて消えて行け!…………真名解放!!〕』

 

 

『オノレ……オノレェ……!!!!』

 

 

澄まし顔だったU-Dが、顔を歪ませて苦しんでいる。

そして、真名が解放された。

その解放された真名に、彼等は驚きで硬直する。

 

 

「【ニーベルン……】」

 

 

『くっ……この《神殺しの異端児》がぁあぁぁぁ!!!!』

 

 

「【ヴァレスティー!!】」

 

 

ただの棒状のソレは、その真名解放により美しく大きい槍へと変化した。融合体は、魄翼を交差せさて完全防御行動へと変化させて……それでも、その攻撃を止められない。

魄翼が消し飛び、更には防御魔法も貫き……槍はU-Dの喉元まで差し迫る。

 

 

『くっ……これで、終わったと思うなよ!?下等生物めぇえぇあぁああぁぁぁ!!』

 

 

《旧・神族》は、負け犬の遠吠えを叫んで……槍に貫かれ、爆散した。小さな金髪の少女が、ゆっくりと海へ落ちて行く。それを凍真が、フラフラではあったものの受け止める。

闇の書の闇は、たった一撃で撃破されたのだ。

陸地の丘の上、聖祥小学校の門の前で12歳程の姿の少年が「ふぅ……」と溜め息を吐いた。

 

 

「さて、迎えも来たみたいだし……」

 

 

転送の魔法陣が、少し離れた場所で展開される。

そして、そこから武装隊の方々だろう人達が現れてこちらへと向かって来た。それと同時に、彼は気が付く。

 

 

「時空管理局次元航行艦アースラ所属エイブリッツ・コースターです。できれば、我々に御同行願います!」

 

 

「ごめん。まだ、終わりじゃないみたいなんだ……」

 

 

「え?」

 

 

「ほら、あの黒い淀み……これから、もう一戦あるみたいだよ?とりあえず、あそこにいる子達回収してあげたら?」

 

 

「馬鹿なっ!?今、倒されたはずなのに……また!?…………わ、わかりました!!」

 

 

保護されたU-Dから、少し離れた所に黒い淀みが出来上がっていた。そこから、ニョロニョロと触手状の機関が顔を出し始めている。

 

《旧・神族》の置き土産だ。

 

 

「あれに関しては、ついでに対処しておくから……君達は彼女等をお願いできるかな?……アルカ!!」

 

 

実際問題、【原作組】や【転生者】に戦える程の魔力が残っている者はいない。それに、イレギュラーに対応できるのは今のところ双夜しかいないだろう。

 

 

「はい!我がマスター!先行部隊を編成して、彼女等を護りつつ……敵を撃破します!」

 

 

「リンカーコア生成!」

 

 

数人のバトルジャンキーを連れたアルカリアが現れ、先行して行く。それを見送ってから、双夜はピンクに輝くリンカーコアを生成した。それを見た武装隊員が、ものすごーく驚いていたけれど無視。

 

 

「シンクロ・イン!!」

 

 

作り出したリンカーコアを己の胸の内に内包し、デバイスを用意する。用意するデバイスは、レイジングハートとバルディッシュ。クラールビントと蒼天の書は、予備扱いなので今は使わない。

 

 

「レイジングハート!バルディッシュ!セットアップ!!」

《《Standby ready……set up!》》

 

 

「ブラストワン!」

《Blaster Fast!!》

 

 

ブラスターシステムで、魔力を底上げする。

シューター・ビットを数機展開して、それに向かわせた。

 

 

《Sonic Move!!》

 

 

バルディッシュの声と共に、Sビットが消える。

先行部隊を追い越して、黒い淀みの元へ……そして、攻撃を開始した。黒い淀みから、出てくる触手が片っ端から討ち取られていく。

その間にも、黒い淀みが膨らんで盛り上がって……淀みの周囲から、黒い柱が立ち上がってその膨らみを囲んだ。

そして、臨界を超えて膨らみが破れて中身が生まれる。

中から出てきたのは、大きな輪を背負った虫の様な巨大生物だった。コイツが、双夜達の相手となるみたいだ。

そんな時、アルカリアから双夜に通信が来る。

 

 

『虫と言えば……これ、食べれそうですか?』

 

 

「わかってるくせに、聞くなよ……ってか、食わないよ!」

 

 

アルカリアの軽口を流して、アクセル・フィンを展開しつつ、双夜も飛び立ち先行した使い魔達を追う。

 

 

「行くよ!レイジングハート……アクセル・シューター!!」

《Accel Shooter!!》

 

 

それと同時に、Sビットを敵の頭上に配置して《Sonic Shooter》を乱射させる。使い魔達は、その合間を縫うように進んで攻撃していた。

 

 

「ブラスター……ツー!!」

《Blaster Second!!》

 

 

更に、ブラスター・ビットを追加する双夜。

上空だけだったモノに、側面が追加されていく。

それに気が付いたのか、敵も対応して上空に攻撃を始めた。しかし、攻撃が当たっても弾かれてしまう。

まるで、防壁があるかのように攻撃が通らなかった。

そして、側面のBビットからは砲撃魔法が発射され始める。

そうなると、敵が攻撃をする前に発射口が潰されるという状況に陥った。

元々あった、闇の書の闇の多重障壁は先行した使い魔達によって既に取り払われている。だから、急遽その場凌ぎで張った防壁も、たった一撃でふんさいされてしまった。

これでもか!という弾幕の中で、闇は何もできなくなってしまっている。防壁展開も……攻撃も……一秒すら、持たない。

その状況を画面越しに見ているのは、時空管理局のリンディ提督達だ。最早、弱いモノ虐めになりつつある戦況を見守っている。

 

 

「すごいわね……たった一人で、闇の書の闇を抑えているわ……」

 

 

「あの少年の推定魔力ですが、計測不可能です!!」

 

 

「そうでしょうね……あれだけ、魔法を撃ちながら全く衰えた様に見えないもの……とんでもない、魔力量だわ……」

 

 

「(ぽか~ん)」

 

 

「(ぽか~ん)」

 

 

言葉すらない局員達。

場面変わって、激戦地では……。

 

 

《Divine……》

「フルブースト・バスター!!」

 

 

直径数メートルの巨大砲撃が、闇の書の闇を呑み込み……その約三割を削って行く。ほぼ、作業状態の彼等は相手の魔力と血肉を削って遊んでいる様だった。

 

 

「マスター……そろそろ……」

 

 

「あ、うん。レイジングハート、単独モードに移行。リンカーコア排出……リンク・カット……レイジングハート!」

 

 

《Yes Master! Synchro In!!》

 

 

如月双夜から排出されたリンカーコアは、レイジングハートに呑み込まれて行く。そして、レイジングハートは双夜から離れて行った。

 

 

「さてと……じゃあ、魔法版《ニーべルン・ヴァレスティー》の準備に入るか……皆、よろしく!!」

 

 

『『はい!』』

 

 

「警告もよろしく!」

 

 

その応答と共に、空が分厚い雲に覆われて行った。

ゴロゴロと雷鳴が鳴り響き、稲光が闇を切り裂いて行く。

如月双夜の右側に、一本の光の柱が立ち上った。

それを手掴みで、掴み取り握り締める。元々、そうであったかの様に光の柱は一本の槍へと変化した。その槍を、帯状の魔法陣が何重にも囲んで行く。

矛先を天に向けると、凄まじい光と爆音と共に雷が槍へと落ちた。槍が、帯電する。時折、槍自身が雷を放っていた。

双夜が、槍に魔力を注いで行く。すると、槍は更に輝きを増して稲光も激しくなって行った。

 

 

「よし!ヤれ、アルカリア!!」

 

 

《Starlight Breaker!!》

「「行きます!(行くぜっ!!)Starlight……」」

 

 

レイジングハートと使い魔達の声が重なる。

使い魔の疑似リンカーコアによる、この世界の再現魔法。

ただし、一人だけじゃなく複数人による収束魔法だ。戦闘空間全域から、使い切れなかった魔力を数点に収束して行く。闇の書の闇を囲む様に、一定間の超距離を置いてSLBがスタンバイされた。更に、海面上には重力系魔法を準備した使い魔達の姿。俺は闇の書の闇から見て、北側に位置している。ザッと計算したら、この位置から出ないとイケない理由があるのだ。

 

 

「くそっ!なんで、後退しない?当たるぞ!?」

 

 

次元航行艦アースラの危険域離脱がまだ完了していなかった。かなり、広域の範囲を持つ魔法なのでできればさっさと後退して安全域へと退避して欲しかったのだが……本当に、無能な奴等だ。

 

 

「再度、警告!音声通信!」

 

 

『はい!』

 

 

「ついでに、強制入力!!邪魔すんな馬鹿共!!」

 

 

この瞬間、次元航行艦アースラの全投影ディスプレイに『邪魔すんな管理局!!』という文字が流れる。

そこで漸く、ぽか~んとしていたオペレーター達が退避勧告に気が付いた。慌てて、後退命令が実行される。

 

 

「よし!良いぞ、ヤれ!!」

 

 

その合図と共に、広域で重力魔法が発動した。

闇周辺から上空までを完全無重力空間にする。

そして、闇を下から氷の柱で叩き上げた。特定の位置に、防壁を展開しておく。闇はその位置で止まる。

 

 

「「……Breaker!!」」

 

 

四地点から、一斉にSLBが発射され闇に直撃する。

巨大な爆発と共に、闇の肉を削ぎ木っ端微塵にしていく。

その光景をジッと見つつ、あるモノを探す。闇の書の闇の核となっているリンカーコアを探しているのだ。

そして、見付けた。

 

 

「《ニーベルン・ヴァレスティー!!》」

 

 

それ目掛けて、槍を投擲する。

多少、魔法による軌道修正を掛けてあるが後はあれの魔法特性に任せて置いて問題ない。ほぼ、ノータイムでリンカーコアを貫通した超高エネルギー収束体は、いとも簡単にリンカーコアを蒸発させてそのまま惑星間を飛んで行った。

如月双夜の計算通り、どの惑星にも影響を及ばさずにそれは真っ直ぐ飛んで行く。あれが、そのエネルギーを失い消滅するのは数千光年先だろうが……惑星に当たって、星系を消し飛ばす事も無いだろう。

ただ、ちょっと……次元航行艦をカスったみたいだけど……まあそれは、自業自得なので割愛する。

 

 

「あ……爆発してる……」←アースラがw

 

 

「再生反応ありません!」

「跡形も残りませんでしたね……」

「敵機の存在確認できません!」

 

 

「準警戒体制のまま、フレールくんに哨戒させる。皆、良くやってくれた。ありがとう!」

 

 

双夜は、使い魔一人一人を誉めて撫でる。

マスターとしての義務であるが、苦にはならない。

そうこうしている内に、ちょっと憮然とした武装隊員達が転送されて来た。だけど、誰も彼に杖を向けようとはしない。

そんな事をしたら、あの化け物を虐めた双夜達を敵に回してしまうからだと思われる。誰だって、この得たいの知れない魔導師が恐ろしいのだ。

 

 

「時空管理局次元航行艦アースラ所属エイブリッツ・コースターです。できれば、我々に御同行願います!」

 

 

「高位次元から参りました。セフィロト……ユグドラシル・アロザイド総長・第七世代《神殺し》第三種戦鬼・如月双夜……その同行願い了承いたしました……」

 

 

「……で、では、こちらへ……」

 

 

武装隊員が、ちょっとビビる。

高位次元とか言い出すから、真意が読めなかったのだろう。

そして、彼等……【転生者】達が、如月双夜と再会を果たす。

 

 

 

Feed Out。

 

 

 

 

 

 

 

Side 双夜

 

 

「にしても、良くこの時代に来れたな?」

 

 

「翼が、《ルール・ブレイカー》をこの世界に刺してくれたおかげだ。ありがとう、翼……」

 

 

「ーーーふ、ふん!」

 

 

不知火は、キョトンとした後……慌てた様にそっぽを向いた。

顔が真っ赤なので、恥ずかしかったのだろう。もしかしたら、嬉しかったのかもしれない。

 

 

「えっと……この時代?」

 

 

俺をこの部屋に案内した武装隊員と共にギョッ!?とした顔でリンディ提督がなんとか捻り出した言葉が時間軸に関しての質問とは呆れてしまう。

 

 

「五年後の未来から来たからね。まあ、高位次元の存在に時間なんて関係ないよ」

 

 

「高位次元……ですか?」

 

 

「そう、かしこまる様なモンじゃないさ。神格を得られるなら、人間ですら行ける場所だよ……まあ、かく言う僕も元は人間だし……今は、不老不死の化け物だけどねー♪」

 

 

「……………………神格……元人間……不老不死……何か、とんでもない話を聞いている気分だわ……」

 

 

「全くです……」

 

 

リンディ提督が、額を指で押さえて困り果てている。

その隣で、案内役の武装隊員が苦笑いしていた。

 

 

「っていうか、闇の書の闇に融合していたアレも《旧・神族》っていう神格持ちだったんだけどね……」

 

 

「……《旧・神族》ですか?」

 

 

「ああ。人間を【玩具】と称する怪物だ……僕達は、アイツ等を殲滅する目的で下位世界を回っているんだよね……」

 

 

「…………人間を【玩具】……ですか……」

 

 

「ま、それはさっき、回避したんで……後は、闇の書をなんとかしてしまおうか?」

 

 

「…………え?」

 

 

「人外の能力……見せてやるよ!」

 

 

そう言って、俺は席を立った。

 

 

 

 

 

 




本来の回路であるならば、かなりの無茶が可能な双夜。
空間遮断に匹敵するとか言ってるけど、実際は空間遮断防御魔法なんだよね……アレ。およそ、300枚の防御障壁とか。
更に、【ニーベルンヴァレスティー】(レプリカ)なんてモノまで持ち出す始末。そして《旧・神族》はU-Dを切り捨てて世界の【外】へ逃げちゃった。
更に、魔法で再現した【ニーベルンヴァレスティー】。
雷系の神系魔法。
神々が使用する魔法……俗称、【神法】が叩き込まれる。
退避勧告に気が付くのが遅れて、余波に当たって爆発しちゃった無能さん達。射線上・範囲に入った上、逃げ遅れたアースラw銀河の果てに消えていくソレに当たって、中破しちゃった!




【《世界の外》】



『くっ……オノレ……オノレ、オノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレエェェェェ!!下等な劣等種風情が、この私を傷付けるだと!?この暴挙、万死に値する!!』

拳を握り締め、呪いを吐き出す。
黒々とした魔力が、身体全体から滲み出ている。

「へぇ……万死に値するなら、どうするつもりだい?」

そんな存在に声を掛ける者がいた。
憤りを吐き出していた《旧・神族》が、はっ!?とした様に振り返る。

「よう……《旧・神族》。懺悔は終わったかい?」

『か、か、《神殺し》だと……!?』

そこにいたのは、数十人の《神殺し》達だった。
それぞれが、武器を構え号令を待っている。

「まさか、如月双夜だけだと思ったのかい?残念、【俺達】もいたんだよ!さあ、【狂いし者に断罪を】……」

「【破滅を誘う者に制裁を】……」

『『我等、《神殺し》の名の元に!!!』』

『グゥゥッ……この下等な劣等種がああぁぁぁ!!!』

そして、今、《神殺し》と《旧・神族》の死戦が始まる!







適当かつ短くて申し訳無い。
本編が、長くなり過ぎた。前、後と分けようかと思ったりもしたんだけど……前・中・後となって増えたので止めたw
むしろ、一話辺り約8000文字を前提にしているのに、一話辺り約10000文字で三部構成とか……アカン!長過ぎる!という訳で没!止めました。

因みに、セフィロト(世界名)ユグドラシル(国名)アロザイド(所属部隊) 総長(所属部隊の代表)第七世代《神殺し》(世代)第三種戦鬼(後方支援です)と思って下さい。
第一種が前衛(近距離戦士)。第二種が中衛(魔法支援)第三種が後衛(医療系・特殊系)。第四種が技術的支援(武器とかを開発するところ)。双夜は、第三種に該当します。
ぶっちゃけ、【アロザイド】は如月双夜を【組織】に勧誘する為だけに新設された部隊です。一応、彼等の軍隊の一部扱いになってます。
第七世代は、一番新しい(双夜がフリーになった頃は)世代です。一応、第十一世代までありますが……この時は、第七世代が最も新しい世代として運営され始めた頃合いです。
因みに第一世代は、最も力の強い《神殺し》……【始まりの魔法使い】レベルが該当します。で、能力が弱くなって行くイメージを持って貰えればOKです。逆に、数字が大きくなるに連れて特殊系の能力者になっていきます。
要約すると、作者の考えが……。
第一←魔法や力が強ければ良いんだよ!一人が最強!!
第七←絡め手や特殊性に傾倒。力が弱くたって戦えるんだよ!
第十一←力や魔法が使えなくても特殊性のみでイケるぜ!時代は、数だ!!
てな感じに変化して行ったんだと思って下さいwww

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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