絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五〇四話

Re:

 

 

男であるならば、一度は夢見たそのシチュエーションは全員が元男という地獄絵図な叶え方だった。多分、ハーレムを望んでいた輩が対象になって居るんだろうけど……誰も彼もが、死んだ様な目で一人の男に群がっていた。その様子を、フレールくんを通して見た時は何とも思わなかったけれど……実際に生で、目にするとその地獄絵図は幕を開ける。これは、とても厳しいッスわ。

しかも、特定の誰かさんって問題となっている話題のギルガメッシュさんじゃありませんか!それを確認した瞬間、俺は今すぐにこの場から立ち去りたくなってしまった。というか、解散したい。

何故、俺はここに来てしまったのだろう?こんな事なら、絶対近付かなかったのに……とは言え、来てしまった以上は声を掛ける以外の選択肢が無い。だがしかし、あの集団に声を掛けるのはかなり勇気が要りますなぁ?完全に、周囲のTS転生者がギルガメッシュまでの道筋をガードしちゃってるからなぁ?彼処まで、ガードされていると近付く事もままならない。他の女を近付けたく無いのはわかるんだけど……これじゃぁ、男も近付けないんじゃね?この状況を作った神は、余程コイツ等の事が嫌いだったんだろう。だって、これでは()()()()()()()()()()()()()じゃないか。まあ、願ったり叶ったりなんだろうけどさ。

まあ、それ以上に【ノイズ】が出て来ないか心配で周囲をキョロキョロしてしまうんだけど。つか、俺等《神殺し》は【ノイズ】と接触したらどうなるんだろうね?やはり、シンフォギアの設定通りに炭素化してしまうんだろうか?それとも、《神殺し》のスキルが発動して【ノイズ】を弱体化したりしてしまうんだろうか?

つい、そんな疑問が頭を過る。流石に、新たな存在の出現に興味津々なのは隠せない。だって、あの【ノイズ】だぜ!?TVで見る事しか出来なかった存在が、目の前に現れた挙げ句に色々疑問だった事を検証出来るって言うんだから試したくなるのも致し方ない。それに、《神殺し》へと転生した自分がこの世界でどういう扱いになるのかも俄然興味がある。捕まえて、検証三昧したい!

【ノイズ】が、神様特典で追加された存在だと言うなら《神殺し》である俺達が居るとどうなるか……とか、気にならないか!?

 

――俺、気になります!!

 

「…………神埼、GO!!」

 

そして、容赦無く俺にGOサインを出すこの人にも興味が尽きないのは言うまでも無いだろう。なんか、鬼畜なまでに行け逝け言ってるけど、もう少し待って下さい。まだ、もうちょっと覚悟が定まらないので。つか、あの場に乱入するの面倒臭いです。それならば、先に【ノイズ】と一戦交えたい所。その辺に、テクテク歩いて居ませんかねぇ?【ノイズ】。そしたら、色々検証が捗るんですが……だが、そんな機会は存在しなかった。チクショウ!

だけど、もしそのチャンスが転がり込んで来たのなら……絶対、逃してなるものか(ネタw)!!

 

「サッサと行かないと、僕が突撃するぞ?」

「いや、先に俺が行きますって……」

あの場に、師匠を乱入させたら余計な面倒事が増えるだけの気がする。それに、師匠は【ノイズ】に対して知識が無いからどんな反応が返って来るか予想すら出来ない。もしかしたら、もっと別の事で何かを言われる可能性があるからちょっと怖い。だけれど、【真実の瞳】が【ノイズ】を写してどんな情報を上げて来るかは未知数だ。というか、師匠は【ノイズ】を倒せるのだろうか?

それ以上に、【ノイズ】は魔力で何とか出来るんだろうか?

 

「なら、サッサと行ってくれないかなぁ?」

 

「へいへい……」

 

それじゃ、予定調和な水面に投石してみるとしますか?というか、あの場にギルガメッシュへと転生した彼が居ないと俺が来た意味が無くなる。考えるまでもなく、あの場でなければ面倒事にしかならないじゃ無いか!?俺は、嫌だよ?あんな、顔の崩れたあんな糞野郎なギルガメッシュと同一視されるなんて!絶対、嫌だ!

 

「ヘェイ!そこの坊主。中身、男に囲まれて幸せかい?」

 

とりあえず、《瞬動術》でハーレムガードから一歩引いた辺りまで詰めてから声を掛けてみる。瞬間、周囲を囲んでいた外見少女達がギロリと同じ動きでこちらを睨んで来た。その異様な光景に、一瞬怯みそうになったけれど何とか踏み留まって睨み返す。つか、コエーよ。なんて、プログラムが組んであるんだよ!?

こんなんだから、周囲の奴等がコイツ等に現実を教えてやれないんだろう。だが、こちらも仕事なのでドン引きしている場合では無い。とりあえず、集団の中心に居る見た目少年に視線を向けた。

 

「ギ、ギルガメッシュ、だと!?」

 

「よぉ?転生者。お前も、ギルガメッシュ転生を果たしたのか?つか、見た目が小ギルじゃねぇ小ギルってどういう事だよ」

 

どう見ても、原作に出ていたギルガメッシュそのものの姿でこちらを見上げて来る少年がいた。こう、子供ッポイギルガメッシュって感じじゃ無くて……大人ッポイ雰囲気を纏った原作のギルガメッシュが驚愕の表情を浮かべてこちらを凝視している。

いやいや、そんなに驚かんでもと思うものの、自分と同じ選択した奴が目の前に出て来たらこんな反応をするのも致し方ないかも知れない。というか、アレなら見間違われる事も無いな。

そんな、驚愕の出会いを果した俺は更なる事情を聞こうと一歩足を踏み出した。すると、瞬間的に色めき立つ女子集団が敵愾心剝き出しで小ギルに近付けまいと道を閉ざす。というか、害悪と化したハーレムガードとか何処に需要があるんですかねぇ?まさか、ここまで神々の警戒が強いとは思いもしなかった。

 

「お前等も、大変だな?中身男なのに、そこの坊主に媚びなきゃならないんだからな。つか、良く見れば目が死んでやがる……」

 

そうか。そんなに、小ギルに媚びるのは辛いのか。苦労しているんだなぁ?そんな事を呟けば、一瞬だけ驚愕に彩られる表情が見えた。しかし、直ぐに敵意剥き出しの顔に戻ってこちらに攻撃を仕掛けて来る。やはり、中身と行動は別物という扱いになっている模様。だからこそ、どういう仕組みなのかがわからないのだけど。やはり、ここは師匠の出番ですかねぇ?

 

「汝等、その場を()()な!!」

 

ジャストタイミングで、師匠が俺の後ろから言霊を飛ばし今にも襲い掛かって来ようとしていたハーレムガード達を動けなくする。

流石、師匠。ちゃんと、この状況を見極めて適切な方法で相手を無力化してくれる。まあ、そのついでに俺も無力化されたけど。

 

「神崎は、動いていいぞ。お前等は、《黙って》ろ」

 

「ふぅ……師匠、コイツ等かなりヤバい事になっているみたいッスよ!?アレが居ると、自分の言葉所か感情すら表に出せないみたいッス!っていうか、目が死んでいるんッスけど!?」

 

「わかった、わかった!とりあえず、デメリット特典を排除すれば問題ない。さて、君達。僕達はこれから、君達に与えられた神様特典とは別にデメリット特典の排除に当たる」

 

「まあ、要するに今の状況から脱却出来るって事だ!」

 

多分、師匠の言葉だけでは理解が追い付かないだろうから俺が簡単な言葉に要約する。絶対、TSしちゃった奴等はソレを渇望しているだろうからな。でなきゃ、こんな死んだ様な目でハーレムガードに加わっているハズが無い。本当なら、引き籠もっていても良いハズなんだが……それは、彼女達の生活環境的に不可能な事だった。だから、こうして外を出回っている訳だがそのせいでギルガメッシュ転生をした奴に確保されちゃって居るんだよ。

ギルガメッシュ転生した奴は奴で、可愛い女の子にチヤホヤされたいが為に街中を徘徊してあっちこっちに隠れている彼女達を見付け出しこうやってハーレムガードを無理矢理作っている馬鹿だ。

多分、神様特典と今の状況を一番望んで活用している輩だろう。

まあ、ハーレムガードの中心で俺達の事を呆然と見ているのでただのド天然の可能性が微レ存あるけど。つか、気が付いてない?

 

「だが、その為には代償として与えられた三つの特典の内二つも排除しなければならない。まあ、そのままでも良いっていうなら嫌でも構わないんだが……」

 

「本来、基本的な神様特典は一つだけだ。だが、君達には三つの神様特典を与える為に敢えてデメリット特典なる物が付与されている。このデメリット特典は、無理して与えられた神様特典とセットになっているからデメリット特典を排除すると自動的に問答無用で残したい神様特典も消えてしまう。だが、安心してくれ!今なら、消されたく無い特典を残す事が出来る。こっちで、何を付与されたかを調べるから君達は残したい神様特典を選んでこちらに伝えてくれるだけで良い。さあ、その絶望から開放されるチャンスの時だ!今直ぐ、自由になりたい奴は残したい特典を選ぶと良い!!という訳で、先ずは君から行ってみようか?」

 

目の前に居る子に、そう告げると彼女は最初酷く動揺していたが直ぐに話を噛み砕いて飲み込んだらしく縋る様な目で訴え掛けて来る。そんな彼女の前に、師匠が立ちジッと視て彼女の得た神様特典を上げて行くとその瞳は驚愕に彩られた。

 

「とりあえず、成長系と魅了系は省けるとして残ったモノを残す方向で構わないか?」

 

成長系は良いとして、この子魅了系の能力を持ってんの!?まさかとは思うけど、ソレがこの状況を悪化させているんじゃ……。

 

「ステータス強化系は、既に使用済みだから消しても反映され続けるヤツな?魅了は、そもそも人を馬鹿にしている様なモノだから排除対象なんだ。けど、今のこの状況を悪化させている要因なんじゃ……とりあえず、魅了系は問答無用で削除だよ?」

 

そう告げると、一瞬迷う様な感情が視て取れたが直ぐにそれでも良いという強い目でこちらを見上げて来た。切り替えが、潔くて良いな?コイツ。でも、そのお陰でサクッと開放してやったら開放された事を確認したソイツは奇声を上げて自由を宣言した。

そうなって来ると、周囲を固めているハーレムガードの奴等も唐突な開放に驚きを隠せず、直ぐに自分も!自分も!と名乗りを上げ始める。と言っても、自由な行動は抑えられて居るので目で訴え掛けて来るだけなんだけど。それでも、これだけの人数が居ればウザk……騒がしく感じるモノらしい。

 

「自由だ!私は、自由だああああぁぁぁぁ!!」

 

「じゃ、ドンドン進めて行こうか!」

 

「あー、コラコラ。自由になったからって、どっかに行こうとしない!全員の処置が済むまで、中心の馬鹿を殴ってて良いからさ。もうちょっと、ここに居てくれないか?」

 

「あ、サーセン。後、ありがとやっしたー!!」

 

「お前は、何処の三下さんだよ!?」

 

「いやー、今までマジ辛かったんッスよー。あんな、勘違い野郎の相手をしなきゃならなかったんッスよ?しかも、自由に動ける内に出来るだけ遠くに行って隠れなきゃならないって言うのにソッコーで見付け出しやがって……何が悲しくて、ハーレム野郎の相手をしなきゃならないんですかねぇ?」

 

「まあ、その気持ちはわからないでも無い。だが、良かったんじゃ無いか?下手に、『俺が主人公だぁ!』なんて勘違いしたままこの世界に生きる人達に迷惑を掛け捲る前で……」

 

「うおおおおぉぉぉぉ!!自由だあああぁぁぁぁ!!!」

 

また、新たに開放された奴が出たらしい。ソイツを見れば、小躍りして己の気持ちを表現しそのまま中央にいた馬鹿を殴っていた。

 

「マジ、それな!つか、【リリなの】の世界に転生したハズなのに【ノイズ】や【シンフォギア】が出て来て地球じゃねぇし、メッチャ訳わかめで混乱してたし……」

 

「一応、【リリなの】で合ってるぞ。但し、ここが地球でない事は間違いない。というか、【シンフォギア】を望んだ転生者が居たから生まれた世界らしいぞ?地球を改変すると、色々面倒だから新たに近い感じの世界を創造したらしい」

 

「マジかぁ……じゃ、その【シンフォギア】を持っている奴が主人公なのか!?つー事は、私はモブかぁ……」

 

「あー…主人公、居ないぞ?というか、この転生は神々が楽しむ為の娯楽であり君達転生者が楽しむ転生じゃねぇから……」

 

「は?」「はあ!?」

 

「おお、新たな開放者よ。自由は、謳歌しているか?」

 

「おうよ!いやいや、じゃなくて今の所を詳しく!!」

 

デスヨネー。神々の娯楽と聞けば、十人中十人が訊きたくなる話ですよねーw。知ってた。

 

「いや、だから……転生者に、主人公は居ない!今も尚、主人公は高町なのはだ。つか、この世界の題名知ってるだろう?【魔法少女リリカルなのは】だ。つまり、ここは【魔法少女】の世界で『高町なのは』が主人公の世界だ!!これは、決して変わる事の無い不変的な確定事項だ。つまり、転生者は魔法少女高町なのはが主人公の世界にイレギュラー枠で転生してきただけの存在でしか無いって訳だな。お疲れ様〜w。主人公だと思った?でも、残念。主人公は、物語の題名にガッツリ書いてあるじゃん?」

 

「おぉう……確かに、【魔法少女リリカルなのは】ッスね……」

 

「ああ、そういうギミックか……つー事は、俺等が主人公になる為には高町なのはを殺して成り代わるか……主人公から離れて、独自の物語を展開しないとイケない訳か?マジかぁ……」

 

「コラコラ、物騒な事を言わない!つか、それをやろうとしたら彼処で特典の処理をしている人を敵に回す事になるぞ?ウチの師匠、デメリット特典の付与なんかもできるからな?……例えば、『超絶モブ!』とか『大成しない』とか付与されてみろ何も成功しないしヒーローにもなれなくなるぞ?」

 

「「「ひぇ!?ちょ、マジ(で!?)ッスか!?」」」

 

おや?また、あの強制ハーレムガードから開放された転生者が現れた様だ。とは言っても、皆がみんな可愛い女の子な外見なのでこうやって集まられると少し楽しくなって来る。

さぁて、どんな将来話でビビらせてやろうかなぁ?

やはり、王道パターンが鉄板か!?

 

「そういやぁ、お前等は将来をどうする予定だ?結婚するの?男と……ま、女なんだから致し方ないよねぇ〜♫」

 

「「「結婚……(しないよ!!)するか!?」」」

 

先に開放された二人は、普通に男言葉で反論するが後から開放された転生者には少し違和感が交じる。これ、かなり矯正された後なんじゃね?シスターの中には、そういうのに口うるさい人が時々居るから大変そうだ。見れば、衣服に隠れて見え辛いけど何かで叩かれた跡が見え隠れしていた。環境改善も、してやりたいけど……そういうのは、後に残らないから自力で何とかするしか無いんだよなぁ。俺等がヤレるならパパッと出来るんだが。

 

「いずれ、あの殴られてる奴に散らされるんだぜ?」

 

「殴……?ちょ、なんて羨ましい事を!おい、俺も混ぜてくれ!」

 

振り返った後、数人の少女達から殴られてるギルガメッシュ転生をした馬鹿を見て俺の周囲に居た奴が慌ててそっちへ駆けていく。

どうやら、彼女達も殴りに行った模様。まあ、積年の恨み辛みもあるだろう。それに、その程度で憎しみが晴れるならドンドンやるべきだと思う。すとれす、溜メ込ムノ良クナイ。

 

「来てくれて、ありがとう!神様特典が、少なくなったのは残念だけど……それ以上に、あのハーレムから抜け出せたんだ!そう、俺は自由だあああぁぁぁぁ!!」

 

次から次に、開放された転生者達が俺や師匠に感謝を述べて自由を満喫している。いや、寧ろ脳死状態でヒャッハーしていると言うべきだろうか?そうか……そんなに嫌だったのか。

周囲を見渡せば、号泣や感涙している奴まで居た。中には、性別が女だというのに脱ぎ出すバカも居て正気に戻った奴から『止めろぉ!』と止められる奴も出て来て超混乱中。カオスだった?

 

「こんのぉ!変態があああぁぁぁ!!」

 

「お?野郎のお気に入りが、正気に戻ったみたいだぞ!?」

 

「あの子は、奴の一番の被害者だったからなぁ……」

 

「12歳越えた辺りから、性的なタッチが過激になっていたからなぁ?顔が、整ってる分気持ち悪かった……orz」

 

「わかる。さり気なくやるならまだしも、ガッツリ行ってたもん。俺も、胸とか揉まれたぜ?アイツの中身、DTなんじゃね?」

 

「もしくは、キモヲタかも知れないぞ?ま、俺もだけど……」

 

「まあ、特大のブーメランが来る辺り私も変態だったんだよね」

 

「でも、アイツよりかはマシ!アイツは、生殖者だからな!!」

 

「そうそう。DTの変態なんだよなぁ……俺もだったけどw」

 

「セイショク者?実害が、あったのか?」

 

「いや。俺等の場合は、身体がまだ出来てないからって理由で逃れてたけど……中には、無理矢理犯された奴も居たんだよ」

 

「アイツ、小心者の癖に大人な女性にもモテるからそいつ等とやってたんだろう?あ、俺はまだ処◯です。拒否ってたんで……」

 

いや、処◯云々はどうでも良いんだけど。まあ、当人に取っては大事な話なんだろう。多分、女と男ではソレの価値観か違うんだろうけどね。というか、男でDTだった奴なら神聖視してそうだ。

更には、男に抱かれる気も無いだろうからずっと乙女のままかも知れない。そうなったら、色んな意味で悲惨だな?前世でも、今世でも経験を積まないという選択とか!?何の為に転生したんだか……神々の娯楽の為ですね?知ってた!!悲しい人生。

 

「というか、被害者が居るのか?」

 

「まあ、ノイズに殺られちゃったって話ですけど……」

 

「大体、アイツが抱いた女ってノイズに殺られてね?」

 

「そう言えば……まさか、面倒になって殺したとか?」

 

「「「…………あり得る……」」」

 

そして、ギルガメッシュのこの信用の無さよ……余程、馬鹿をやり続けて来たらしい。つか、かなり冷静だな?コイツ等。

 

「ノイズ、かぁ……そう言えば、バビロニアの宝物庫とゲート・オブ・バビロンが同じモノだって知ってるか?」

 

「「「は!?同じ、モノ!?」」」

 

「そうそう。あのハーレム野郎が、宝具を撃ち出す度に溢れているらしいぞ?なので、俺と師匠はそのゲート・オブ・バビロンをなんとかしに来たんだ……」

 

「マジで!?自作自演かよ!?」

 

「あー……違う、違う。世界の修正作用で、出来るだけ処理能力を軽くしようとしたらアレを一つ一つの個別認識するよりも同一視した方が軽くなるんだそうだ」

 

「……世界?」「修正作用!?」「処理能力?」

 

何言ってんだ?コイツ……という目で、俺を見上げる転生者達。

だが、君等の神様特典をどうにかできる時点でそういう存在だと宣言していたつもりなんだが……全く、頭の弱いお子様達だな?

 

「お前等、なぁ……神様特典をどうにか出来る時点でこちら側がこの世界の枠から外れたモノだってわかれよ……」

 

「でも、ギルガメッシュ転生をした人ですよね?」

 

「昔はな?今は、世界の枠から外れたモノに転生してギルガメッシュの容姿だけが残ってるだけの不老不死だな。あ、《超速再生》もあるから頭を潰して見せれば良いのか!!」

 

「「「あ。グロイのは(結構です)勘弁して下さい」」」

 

「うおぃ!?全く。俺の言葉は信じない癖に己の主張は通そうとするってどういう我儘だ!?つか、アイツにゲート・オブ・バビロンを使わせるなよ?下手をしたら、この世界が終わるからな?」

 

「あー……それは、難しいんじゃ無いかなぁ?」

 

「だって、アイツの持つ宝具こそがノイズ討伐の切り札みたいなモノだから、使わないなんて選択肢は無いと思う」

 

マジか!?てか、シンフォギア奏者はどうした!?この世界は、ソイツ?が【シンフォギア】を望んだから生まれた世界だろう?

なら、そんな神様特典を望んだ者が出て来るノイズを何とかするのが筋ってもんだ。もしかしたら、複数人の可能性もあるから割と名前の長い奴等で部隊を混成したんだからな!?

 

「あー……その事なんだけど、そのシンフォギア奏者……居ないぞ?存在すらしてないから、アイツが対応しているって訳よ」

 

「居ない?何故!?この世界は、シンフォギアを望んだから生まれた世界だぞ?なら、それを望んだ者が居ないと意味が無いんだけど!?あ。お前等は、ノイズを見た事があるか?」

 

「あるよ?でも、特異災害対策科なんて組織がある訳じゃ無いから襲われたら諦めるしか出来ないんだけどね……」

 

「そうそう。生活保証とかも無いから、襲われ損で泣き寝入り確定の最悪イベントと化しているよ」

 

「おぉう?なんか、酷い事になってんな!?つか、魔法で倒せそう?素手で、触ってみたりした?」

 

「素手で触ったら、炭素化するじゃん!てか、魔法なんて使えないぞ?まあ、使った事も無ければ使おうと思った事も無いんだけど……というか、使えるんだろうか?」

 

おいおい。コイツ等、完全なド素人じゃねぇか!?

しかも、戦闘の『戦』の字も知らない完全な一般人。

ちょっと、人より特別な力や身体能力が高いだけのお子様だ。

 

「こんな世界なのに、戦闘経験も無いのか……」

 

「戦闘経験って……そもそも、奴のハーレムに巻き込まれた時点でそんな事が出来る訳が無いだろう?」

 

そりゃ、そうか。あのハーレムガードに巻き込まれていたのなら、そんな話が出たとしてもあのハーレム野郎が許すハズも無い。なので、彼女達が戦う様な事は無かったのだろう。ゴミ野郎は、ハーレム野郎で自分をアピールする為にノイズが出た瞬間に宝具の乱射でかっこ良く倒したに違いない。という事なら、殆どノイズが出て来てもあのクズ野郎が倒して居ただけなんだと予測出来た。

 

 

「い、痛いビャないか!?君達だっヒヘェ、良い思いをヒただろう!?ヒョれなのに、僕ばかり殴るなんヒヘェあんまりだ!!」

 

 

そんなこんなで、気が付いたらハーレムガードvsハーレム野郎の対立が発生していた。まあ、それ自体はいずれ起きる事ではあったんだが……早いな?視線を向ければ、ハーレム野郎の顔がかなりグロい事になっていたけどある程度は会話する事が出来るみたいだ。つか、顔w!顔が……w

 

「はぁ!?ふざけんなよ!?何が、良い思いだ!人の意思を無視しやがって、テメェこそあんまり何だよ!!」

 

「ヒェ?は?え……な、何を言っヘ居るんだ!?君だっヒェ、あんなに喜んでいたヒャないか!?ヒョれなのに、人の意思を無視ヒた?喜んでいたんだから、同意ヒたヒョウなモノだろう!?」

 

何だろうな?何故か、微妙に会話の内容が合っていてモヤッとする。しかし、決定的な部分で致命的にボタンの掛け違いがあるのでどうしてもガッチリ噛み合う会話では無かった。だって言うのに、ソレを念頭に置いたまま勘違いな言い訳がハーレム野郎の口から出て来る度にハーレム野郎の信用が堕ちて行くのが目に見える様だ。まあ、元から馬鹿に信用なんて無かったんだけどな!!

 

「同意だぁ!?んなもん、した覚えもねぇよ!!つか、テメェの訳のわからない神様特典に付き合わさせられてこっちは辟易してたんだよ!!俺達の自由意志と、行動の自由を奪って置きながら何が()()()()だ!?ふざけんな!!」

 

「は?自由意志と行動の自由……何の事だよ!?」

 

「あーハイハイ!それについては、俺が説明しよう!!」

 

とりあえず、双方が事情をわかって居ない状況では話が全く進まないのでここら辺から俺達が介入する事にした。というか、そもそもの事柄が違って居るんだ。双方の理解所か、納得も引き出せないまま並行線で殺し合いとかされても困るというモノ。なので、ここで外部の俺が現状の説明を引き受けさせて貰って平等に現状把握をして貰えば何とかなると思った次第。

 

 

 

 

 




本当なら、ハーレム野郎vs神崎なんて事に成りかねなかったんだけれど。双夜が、早々に行動と沈黙を強制したのでそっち方面への道が閉ざされた。良い判断だと思うよ?下手に、そんな自由を与えたら何をされるかわかったモンじゃ無いからねぇ?

そして、神々とハーレム野郎の下衆差よ。良い思いをさせたんだから許容しろ…とは、とんでもないクズップリである。とりあえず、女の子達と対立し始めたので神崎が割り込んで現状の把握をさせてみよう!ってミッションになりました。頑張れ!神崎。負けるな!!神崎。ハーレム野郎が、難聴系でご都合主義じゃ無い事を祈っているよ(フラグ)!(笑)

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