絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五〇五話

Re:

 

 

「そんな馬鹿な!!」

 

右京右折はあったものの、ハーレム野郎に現状の把握をコンコンと説明して納得させる事に成功した!大変だった。コイツと来たら、人の話を疑い過ぎて全然理解しようとしやがらねぇんだから。

しかも、最初の方はハーレムガードを解散された腹いせにこちらを攻撃して来るっていうんだから困った。まあ、ウチの師匠にあっという間に制圧されちゃったんだけどね?ホント、サクッとw。

それでも、悪足掻きで攻撃を仕掛け様としたけれど全て封殺されたり、撃ち出した武器を尽く弾かれて諦めた模様。流石に、師匠に見えない様に物影から撃ち出された武器が振り返りもしない人に弾かれ捲ったら心折れたらしい。まあ、うん。あー、心折られる戦いでした。多分、俺がやっても同じ目に遭えると思う。

 

「…………どうだ?俺の師匠、メッチャ強いだろう?」

 

「いや、普通にバケモンなんですが!?」

 

「ガクガクブルブル」

 

「生身でサーヴァント級の担い手とか……チート?」

 

「ぅんにゃ、努力、らしいぞ?」

 

「バケモンに至る努力とは……?」

 

「努力?」

 

「努力って何だっけ?」

 

「普通に化け物で草が生える」

 

「大草原不可避」

 

「所詮、ギルガメッシュだったか……」

 

「それな!(σ゚∀゚)σ」

 

「素手で弾ける武器w」

 

「ナマクラw」

 

「宝具なんだなぁ……」

 

「とりあえず、ちょっと黙ろうか?」

 

「「「ひぇ!?」」」

 

全員で、喋り出されると収拾が付かないので黙らせてみた。魔力光を指先に集めて、近くに居たTS転生者の眼前に突き出すとその場に居た全員がドン引きする。やはり、コレってある程度の効果があるんだな?まあ、有名な方の真似でしかなかったんだが。

 

「神崎!その場を動くな!!」

 

「え!?」

 

〘――∪ντ!?〙

 

唐突な師匠の命令に、驚きながら固まっていると背後で不思議な音?というか声?みたいなモノが聞こえた。

それは、何と言うか濁った不協和音みたいな音だったのだが……あ!【ノイズ】か!?慌てて、背後に振り向けば目の前には誰かの後ろ姿があった。

一瞬、誰!?とは思ったものの直ぐにソレが師匠の使い魔である事に気が付く。現在、リリィとオルタは翼達に付いていて貰っているのでここには居ない。だから、俺の護衛として見知らぬ使い魔の誰かが付いてくれていたのだろう。未だに、足手まといとは。

 

「師匠!?」

 

「うぉ!?ノイズ!!」

 

「ヤベ!囲まれてる!!」

 

転生者達の声に触発される形で、周囲を見渡せば半透明のノイズに俺達は囲まれていた。ちょ、これってガチでヤバい状況なんじゃ!?とは思うものの、ノイズに触れたら炭素化してしまうので動けずに居た。そんな中、師匠は普段通りに使い魔へ指示を出す。

 

「シグルム、殺れそうか!?」

 

「Master、看破をお願いします!!」

 

「師匠!ノイズは、異端技術で創られた武器で無いと倒せません!!本来なら、シンフォギアを纏う奏者が――」

 

「既にやってる!神崎は、黙ってろ!!…………K式結界と武具を使え!!異端技術が、どんなモノかはわからないが【組織】の奴等が作った武具で対象可能だ!!」

 

そんな事を言われて、俺の頭を過ぎったのは【組織】の怪物達の事と、そんな方々が作った武具が普通の武具な訳が無いよなって事だった。つか、精霊を宿らせる武具の時点でアレも異端技術である事に違いがない。てか、間違いなく普通に異端技術ですよね!

つまり、俺の持つ《ダーティ・ニーズ》もノイズを倒せる武具という扱いになる訳だ。余り、気は進まないものの直ぐに《ダーティ・ニーズ》を取り出して構える。それじゃぁ、実験の時間だ!

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

結論から言うと、《ダーティ・ニーズ》でも普通に倒せました。ただ、それがK式結界によって簡単に出来る状況だったからなのかがわからない。というか、《K式結界》とは!?【K】は、何の略なんだろうな?なんとなく、聞くのが怖いんだけど?

 

「…………例のあの人が、Masterの魔工技術で創らせた【ありとあらゆるフィールド特性を持つ】と言われるフィールドと似た様なモノです。というか、神崎さんの方が詳しいのでは?」

 

「やっぱりか!!大体、そんな気がしていたよ……つか、魔法で再現が可能とか聞いて無いんだけれど……」

 

「何なら、妖精処理をされた種子でも持って置きますか?まあ、バリアジャケットでも代用が可能な様ですけど……」

 

先程、庇ってくれた使い魔さんにその話を聞けた時点で俺の知的好奇心は解消されている。例の『種子』に付いては、持っていたくも無いので丁重にお断りして置きました。つか、そんな危険物を個人に持たせ様とするんじゃねぇよ!?うっかり、フルバーストさせたらどうする気だったんだ!?それでなくても、とてつもないエネルギーを内包している種子なんだろう!?怖過ぎる!!

 

「ですが、デバイスも無いのにバリアジャケットを展開出来るんですか?もしかして、マルチタクスで?」

 

「まあ、その予定だけれど……もしかして、難しい?」

 

「Master。神崎さんが、うっかりノイズに触ってしまって炭素化してしまったりしたらどうするんですか!?」

 

「炭素化?そんなもん、する訳が無いだろう!《神殺し》で、不老不死だぞ!?そりゃ、完全な不老不死でないとしてもその程度は超速再生で何とかなる。魔力で、患部を遮断しても良い訳だしな?そもそも、それがどういう原理でなるか判ってないのか!?」

 

「え?確か、wikiでは肉体を炭素の塊に分解するとかなんとか?」

 

「分解って事は、錬金系の領分なんだろう?なら、触られた瞬間に逆流させてやれば良いじゃないか。それが無理でも、ソレをする為に流し込まれるモノを無効化してやれば良い。触れなきゃ、炭素化できないって言うのなら、その行為にはそれなりの理由があるって事だ。なら、その原因を排除してやれば良いだけだろ?」

 

うわぁ……シンプルぅ。でも、師匠の言う通り()()られなきゃ炭素化される事はない設定があるって事は触れる行為に原因が集約されているって事でもある。

まあ、体当たりしてくる奴等からどこまで自分を守り切れるかはわからないけど、それでもカウンターくらいは返せる訳だ。それを、逆錬金で流し込まれるモノを弾いてやれば炭素化は起こらない。だがしかし、俺そこまで錬金術を自由に使い熟せる技術はないッスよ!?

 

「だから、魔力で遮断しろと言ってるだろう!?」

 

「流し込まれるモノが、炭素化する為のエネルギーであるならばそれを魔力で止めれば良いだけでは?そもそも、そのシンフォギアと呼ばれる世界に魔力が存在したとでも?」

 

言われて、存在して無かった事を思い出す。【魔法少女】と呼ばれていた彼女達も、元来は錬金術師で使っていたデバイスも【賢者の石】を使った錬金術で変身していた記憶がある。そうなると、ノイズのアレも錬金術に関係するナニカという事だ。

だったら、対策は簡単に出来る。一度、試してみる必要はあるけど多分イケるだろう。つか、もし違っていた場合がちょっと怖いけどな。頼むから、違わないでくれよ?とは思うものの、ぶっつけ本番でそれを試す勇気は俺には無かった。とりあえず、師範代達が居ないのでシグルムさんにお願いして《分解(微)》を纏った手で触れて貰えないか聞いてみる。二つ返事で、了承を得られた俺は最初こそタイミングをこちらのペースで触って貰っていたが最終的にはシグルムさんのタイミングでの攻防と相成った。

まあ、最初は俺が魔力を纏った状態で触れて貰ってちゃんと防護出来るのかを確かめたりしたけど。それに加えて、分解され中に魔力で進行を遮断出来るのかも確認。

結論だけを言えば、錬金術の《分解》を魔力で抑えたり遮断したりする事が可能だった。ただ、魔力を纏うにはそれなりの集中力が必要だったけどな?

だから、ヤバい時は防御一択にして魔力を纏い攻撃の際は問答無用で《ダーティ・ニーズ》を振り回した方が効率的なんだと悟った。というか、それくらいしか出来ないのである。だって、戦闘をしながら触れる部分のみを魔力で覆うとかそんな器用な事出来ないからな?とりあえず、それは追々未来の俺に任せるとして今の俺は今できる事をやるのみだ。どんなに頑張っても、《魔力操作》が未熟な俺ではシグルムさんみたいに刹那的にガードする事が出来ない。刹那的でなくても、瞬間的になら俺でも出来るかも知れないけれど……そんな、不確かな方法では挑めない。

なので、防御は防御。攻撃は攻撃で、攻めるしか無いと結論付けた。

 

「クソォ……《魔力操作》、もっと頑張らないとなぁ?」

 

どれだけやっても、躓いている今……何をやっても無駄!なんだと思い込んでいた。だが、シグルムさんは見方を変えて部分展開や瞬間凝縮等をすれば良いと別のアプローチ法を指導してくれる。

俺は、一つの事が出来なければ前に進めないと考え過ぎていた事に気が付かされた。というか、順調だった分一度躓くと一つの事に執着して視野が狭くなってしまっていた様だ。

 

「ああ……コレ、何度も漫画とかで見たパターンじゃん……」

 

ちゃんと、学んだハズだったんだけどなぁ?経験してないモノは、百聞に劣るとは言うけどまさか本当だったとは……知っていても、それが経験でなければこうまでわからないモノだったとは思いもしなかった。いや、これまでにもそんな話は山程あったハズなのに他人に言われるまで気付きもしないとは……固定概念って怖い。

 

「しかも、コレって『ハン◯ー✕◯ンター』の《念》と似たヤツですよね?《点》が、オーラを纏うヤツで《凝》が一点集中。慣れない間は、指先で試す様に言われたけど……もしかして、目ン玉が爆散でもするんだろうか?」

 

それは……とても、痛そうだ。つか、想像したらとても面白い絵面に思えるけど、やる方は命懸けなんだと理解出来る。あるぇ?これ、慣れるまでは指先でと言われたけど……目ン玉爆散があり得るのなら、指先爆散もあり得るのでは!?ちょ、そこん所詳しく!と言いたかったけど今はノイズの事で忙しそうなので遠慮して置く。帰れば、師範代達という頼もしい先生も居る訳だし?

 

「ま、とりあえず、《凝》?」

 

一度目は、おっかなビックリだったので軽く集める程度にしてみた。すると、普通に半透明な茶色の球体が出来上がったんですが?えっと……?これ、指先でやらなきゃならないくらい危険な行為なんですよね?でも、一瞬で成功したんですけど?まあ、軽目だったからな!思いっ切り凝縮したら、ヤバい事になるんだと思われる。そんな感じで、余り濃度を高め無い方で解除と凝縮を繰り返して行く。うん、やっぱり何とも無い。つか、指先爆散とか起きないのでこのまま軽目で《凝》を試してみた。

 

「あー…………何か、わかった気がする……」

 

これ、アホな奴なら本気で全魔力の凝縮をやるんじゃね?

だから、目ン玉が爆散する事になって注意喚起が行われているんだと思われる。しかし、小心者は基本的に慎重な奴が多いから全力全開で魔力を凝縮する様な奴は居ないと思うぞ?そんな事を考えながら、新たな世界の扉を開いてしまった俺は魔力の流れ?が視える世界を楽しんだ。

つか、ウチの師匠がとんでもなく輝いていらっしゃる!

いや、マジでキラキラしておられるんですが!?

そう言えば、師匠の適正って光とか聖だったよな?だからか?

 

「くはー、眩しい!!(ネタ)キッラキラだぁー(棒)」

 

「…………楽しいか?」

 

瞬間、背後から地を這う様な声が聞こえて来た。

一瞬で、背筋が凍ってしまった俺はジャンピング土下座で背後に居た人に謝罪をする。サーセン!出来心だったんです!!ちょっとした、お茶目心でやりました!!許して下さい!!

 

「というか、まさかこうもアッサリと成功されるとは思いもしませんでした。良く、その魔力調整を思い付きました……」

 

あ。これ、シグルムさんだ。てか、俺が早々に《凝》を試した事について気が付いたスね!?まあ、指先に出してない時点でバレるか。だから、慌てて注意しに来てくれたのかな?

 

「ちょっとした、出来心だったんです!それに、俺は基本小心者なんで行き成り膨大な魔力で試すなんて出来ませんでした!!」

 

「成程。小心者ですか……中には、それで別のモノが見える様になった方も居たので真っ先には試さない様に言っただけですよ?」

 

「え?目ン玉が、爆散するんじゃ……」

 

「それも、あります」

 

「あるんだ……」

 

ヤバかった!普通に、爆散する可能性があったらしい。

そう言えば、前にも似た様な事をやった覚えがあった気がする。あの時は、言葉に魔力を乗せるとかいう無茶な話だったけどな!乗らんかったが……その代わり、言霊ではなく口からレーザーが出たけど。

つか、ドラゴンブレスならぬ《神殺し》ブレスとなってしまった。なので、最近は心持ち魔力が籠もってる?かなぁ……というレベルで、日常会話に混ぜて師範代達と会話している。まあ、効かないけど。なんとなく、キャンセルされているんだろうなぁっていうのがわかる様になって来た。でも、意識したり集中すると全然発動しないので普段喋っている時にチョイチョイ喉に魔力を集めるイメージで試している。ただ、意味を成さない部分で発動しているのか効果を実証は出来ないんだけどね。そんな訳で、魔力による何らかのアクションは出来ても上手く行かないのが現状だ。

 

「そう言えば、転生者には試した事が無かったなぁ?………………とりあえず、【跪け】――なーんちゃってw」

 

半信半疑で、目を閉じ言葉に魔力を込めるイメージで呟いてみる。やはり、成功したという明確な反応は無く言葉が流れて行くのを感じるだけだった。まあ、そんな簡単に成功したらこれまでの苦労(ブレス)は何だったのか!?という話になるので、苦笑いして目を開けた。すると、俺の周囲に居た転生者数人が何故か跪いて居るじゃありませんか!?その光景を見て、つい『ファ!?』と声を上げてしまったが……え?成功してた!?

 

「神崎ィ!遊んでいるなら、こっちに来い!お前等も、サッサと『避難』しろぉ!!でもって、神崎はこっちで実戦だ!!」

 

「ええ!?実践って、まだ防御出来るかわからないんスよ!?」

 

「うるせぇ!暇なんだろ!?だったら、手伝え!!炭素化は、まあ、何とかしてやるから!!」

 

「何とかって、どうするつもりですか!?」

 

「ほれ、フレールくんだ。それを、身体の何処かに引っ付けてろ。防御は、こっちでやってやるから突っ込め!!」

 

ウチの師匠が、とても適当な無茶振りして来た。防御を師匠任せで、突っ込めと!?そんなん、全く不安にならないんスけど!?

まあ、師匠の事だからチョイチョイ防護に穴を開けてノイズに触れる様にして来るんだろうけど。それにさえ気を付けていれば、何の気兼ねもする必要なく敵陣の真っ只中に突っ込めるというモノ。これは、ノイズ殲滅が捗りますね!!でも、完全に役立たず感が拭えなくなったど!?それに、防護しながら身体強化って難しくね!?ヤベ、防護に魔力を回したら身体強化が使えねぇ!!

 

「強化魔法が、使えないんですが!?」

 

「魔力操作が、魔力精密操作になれば使える!!」

 

「あるぇ〜?俺が今使おうとしているのも魔力精密操作の気がして来たんですけどぉ!?」

 

「神崎さん、頑張りましょう!!」

 

「えぇ!?ちょ、否定して下さいよぉ!?」

 

何故か、二人共俺の疑問に対して応(答)えてくれる事は無かった。つまり、俺が今しようとしている事は本来《魔力精密操作》でやる事であって今は出来るハズは無いってこと!?もしくは、本来なら簡単な魔力操作を急速成長させる為に問答無用で高度な魔力操作を求めてるのか!?

何れにしても、心がへし折れるだけなので止めて欲しい。と言った所で、スパルタな人は止めないか。

 

「チクショウ!凹んで、損したじゃないか!!」

 

「凹むくらいなら、手を動かせ!!」

 

動かして居ます共!!それでも、出来る出来る詐欺に乗せられて居たと判明した今……やる気が落ち込んでいるんだけど!?まあ、その凹み分はノイズに八つ当たりで晴らすんだけどね?

 

「糞がぁ!このっ!このっ!このッ!つか、《神殺し》の武具でサクサク刺す斬る薙ぎ払うだけってどんな作業!?」

 

いやもう、何と言うか武具で触れるだけでも効果があるっていうのは本当にただの作業でしか無いんですけど!?

もっと、戦っているっていう感じにでもなればもう少し心躍る時間になるんだけどな?でも、ただ完全に相手が雑魚だしちょっとした事で倒せるので飽きて来たとも言える。

そりゃさ、ノイズと殴り合いなんて出来ない事だとわかっては居るんだぜ?でも、ただ一方的に消し去る作業を延々とやらされるっていうのは感情が色めき立たないから心が凍る?と言わざるを得ない。だからと言って、師範代達との鍛錬の時間が楽しいって訳じゃ無いぞ?アレはあれで、別の達成感はあるんだけどな!でも、この作業は穴を掘っては埋める様な……そんな感じがするんだ。そう言えば、奏者の一人が『今更ノイズ』と言っていたが……こんな雑魚だとその気持ちが良くわかる。ほんそれ。今更ノイズッスね!!

 

「魔力集中!なんちゃって、覇王拳!!」

 

なので、魔力を拳に集中させて殴ってみた。

すると、不思議な感触が拳に伝わったと思った時にはノイズが吹っ飛んで行く姿が視界に収められる。つか、素手で殴った程度ではやはり倒せない模様。それと、魔力で防護しているならノイズを直接殴っても炭素化はしないという事が判明した。やはり、分解エネルギーを注入されないと炭素化はしないらしい。というか、分解エネルギーを魔力で防いだ?防いだというより、高密度のエネルギーで分解エネルギーが注入されるのを弾いた感じがする。

ただ、そこら辺の感覚は人それぞれらしいから『俺はそう感じた』という事にして置く。それに、殴った時の感触も磁石のS極とS極を近付けた時のそれだった。何と言えば、的確なのかわからないが反発力みたいなモノがノイズと魔力の間にあるのかも知れない(×)。いずれにしても、魔力でノイズの分解エネルギーを弾けるのなら炭素化に怯える必要は無いのでガンガン斬り捨てて行く。

でも、糞面倒い。というか、範囲攻撃はシンフォギア系列のエネルギーじゃねぇから一切使えないなんてどんな縛りプレイか!?実際、超面倒になったので《重力波》を撃ち出して薙ぎ払おうとしたらスリ抜けやがった。

つまり、異端技術の塊である専用武具以外でのノイズ討伐が出来ないって事だ。お陰様で、ストレスがマッハだぜ?

なので、ノイズ一体一体を丁寧にチマチマと倒す以外の選択肢が無いって状況。ぶっちゃけ、面倒この上無い挙げ句に魔力操作で防護したり強化したりと忙しいと来たもんだ。今までが、割とサックリ行けていた分ここに来ての淀みは完全なストレスでしか無かった。あー、まあ、格闘でサンドバッグ戦やってた奴が何言ってんだ!?って話なんだけど。格闘は、格闘で直線的な範囲攻撃があったんだよ!!タックルで、ガンガン進んで内側から外へと切り開いて行けばそこそこ簡単に落とせていたんだ。何なら、魔力操作の形状変化で魔力を刃にして敵陣へ突っ込んでも良い。なので、ノイズでの停滞はかなりの負担だった。というか、師匠が今まで通りに一振りでザクザク斬り捨てているから、それを視界の端に捉えつつチマチマ敵を倒さねばならないのは完全にストレスだった。

つか、どうしたらそんなにサクサクとイケるんだ?

 

 

――『真実の瞳よ、我に彼の者の【死】を視せよ。開眼!直死の魔眼!!』

 

 

「クソォ!これが、魔力操作の違いってヤツかあああぁぁぁ!!」

 

色々、溜まりに溜まった俺はつい声を張り上げた。その際、師匠の方から何か聞こえた様な気もするけど。俺は、イライラを消し飛ばす様に気合いを入れ直したんだ。まあ、余り意味は無いけど。

てか、この辺りから師匠のペースが更に上がってその背中が視界の端から中央に来た辺りで少し俺の心が折れかける。

 

――あんなん、どうやって届けって言うんだよ。

 

あんなの、どうしたって届かない。俺には、あんな領域に到れる実力も無ければ自信も無い。そんな不安が、あの小さな背中を見る俺の心を占める。たらればの話なんて、したって意味が無いのはわかっていた。それでも、自分があの背中に追い付けるなんてイメージが出来なかったんだ。そりゃ、歩み出したのは最近で師匠とは一万二千年もの差があるんだけど。それに、死線を越えた数だって師匠の方が上だ。それが、わかって居たのにそれでも俺の目標になった。ああ、これか……これが、戦闘系主人公達のジレンマってヤツか?それが、今なら手に取る様にわかるぜ。

元より、不可能の領域。それでも、そこに手を伸ばし続ける者の何と美しき事か……そりゃ、魅せられるってもんだわ。それに続く様に、まさか自分までもその背中を追う事になろうとは……鈴木満男だった頃は思いもしなかった。ギリッと、歯を食い縛る。

どいつもこいつも、糞馬鹿野郎だよ!!俺も含めて、なんでどいつもこいつも少年漫画みたいな展開に歯を食い縛ってでも興じていられるのか訳わからん。だが、目の前の小さな背中が視界に入った後まるでこちらを意識しているかの様にずっとそこに居るのだ。付かず、離れずといった絶妙な距離でずっと動かない。

それは、俺を待って居てくれる様で……奮い立たずには居られないじゃないか!!クソッと、弱音を吐き出してその背中を目指す。

いつか、その隣に立つその日を夢見て前へ――そして。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ!お、終わった……」

 

師匠の小さな背中を追って、ノイズを殲滅仕切れたのは一時間程経ってから。あんにゃろう共と来たら、次から次へと湧いて出て来やがって……ふざけんな!って怒声を上げたくなった。つか、どう考えてもあのギルガメッシュ転生者が《ゲート・オブ・バビロン》を使い捲くったせいですよね!?元男な女の子達に、良い所を魅せる為に俺達が戦っている隣で宝具をガンガン撃ち出していたから間違いない。なんて、自家発電……【ゲート・オブ・バビロン】を開いて、ノイズを吐き出しつつ殲滅。そのカラクリを知って尚、どれだけ自分のカッコ良さをアピールした所で自作自演としか見て貰えないんだなぁ。まあ、当の本人はそのカラクリを今一理解しているのかいないのかはわからないんだけどね?

それでも、一度は『わかった』と言わせたので多分わかっている前提で話を進める。ただ、それがどんな御都合解釈になるのかは観物だ。絶対、正確には理解してないだろう。特にああいう甘えん坊は、御都合解釈をするだろうからほぼ最初の説明ではそれのカラクリを理解する事が出来ない。だって、実際に確認済みだから。

 

「さてはて、どんな御都合解釈になったかな?」

 

「何だ?難聴系だったのか?」

 

「いえ、どっちかと言うと難解系ですかね?自分に取って、都合の良い方に解釈する系の人物ッポイです。じゃなきゃ、他人の意識を無視したハーレムなんぞ作らんでしょう?」

 

「成程。だから、キャラクターとスニーキング系の能力に魅了系能力なんて特典になっていたのですね……」

 

「うはっ!完全な確信犯じゃないですかぁ〜wやだぁ〜キモ〜い」

 

つか、スニーキング系の能力って自分のハーレムに入った女は全員マーキングでもしていたのかな?だから、彼女達がどれだけ逃げ様と回収出来た訳だ。これだから、ストーカー気質の転生者にスニーキング系の能力を与えるなとあれ程……言ってねぇわw

そして、安定の魅了系能力と……生前が、どんなモノだったのか良くわかる構成ですね!お疲れ様です!!

 

 

 

 

 




とりあえず、ノイズ戦です。いつ出そうか、かなり迷いました。突然、湧いて来るのが原作では普通だったので予兆なくというのがとても面倒でした。これが、【鮮血の】とかなら幾らでもパパッと出せるのにねぇ?アイツは、基本神出鬼没なので…でも、その前にフラグは建てないと来ないですね。要は、奴の噂をする…もしくは、名前を出す。
それで、フラグは建ちます。後は、気まぐれにふら〜と来ますwそういうルールwww来ない事もあるw。

なので、ノイズ戦に置いての神殺しはこんな感じに纏めました。魔力では、ノイズの炭素化のみを防げる。魔力を纏って殴ったり攻撃してもノイズは倒せない。倒せるのは、異端技術を使った武器……即ち、神殺し専用武具のみという設定ですね。まあ、要はデュランダルを装備した一般人がノイズと戦闘している様なモノです。ただ、この一般人はバリアジャケットを展開出来ますってだけですねw
多分、覚醒したデュランダルを弦十郎さんが装備してもノイズを倒せたんじゃ無いかなぁ?まあ、炭素化を防げないので前線には出られなかったと思うけどw

双夜を《凝》で視ると、キッラキラな理由は光&聖属性のせいです。双夜は、その二つが極振り状態なので魔力版の《凝》で視ると眩しく見えるって設定。
『うはっ!眩しぃ〜』は、ハ◯頭の事じゃ無いですw
まあ、一瞬誰もが思っただろうけどねw

直死の魔眼について、アレを最初にやったのは【鮮血の】です。双夜は、それを見た事があり真似をしているだけですね。じゃなきゃ、月姫や空の境界を知らない双夜が使えるハズが無い。大体、双夜のアニメ知識は抜けが多くてまだ昭和の段階なので今一近代的な範囲が抜け落ちてます。
だからこそ、神埼という存在が必要だった訳ですね!

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