絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五〇六話

Re:

 

 

「はぁ!?俺の宝具が羨ましいからって、俺を貶めて俺の宝具を奪おうとしてんじゃねぇよ!!つか、自我?自己意識?知らないね!てか、俺のハーレムを返しやがれ!!賠償しろよ!!クズがあぁ!!」

 

案の定、自己解釈が完全に御都合主義だったギルガメッシュ転生者。彼は、自分に取って最も都合の良い解釈をしていた。どうやら、俺が《王の宝物庫》の中身を持っていないから自分の名声を貶めそれを奪おうと様としている!と解釈した様だ。

いやいや、そんな方法で《王の財》を奪える訳が無いだろうがよ!?それに、お前自身それだけの宝具を持っていたってどれ一つマトモに使えないでだろう!?使えたとしても、《宝物庫》からガンガン撃ち出して敵を串刺しにする以外の方法も使えない様じゃありませんか!!

そりゃ、【ゲート・オブ・バビロン】では無いけれど。

俺だって、無限に物が入るアイテムストレージを持っているんだ。更に、そこからギルガメッシュみたいに撃ち出す事も可能だが……最近は、砲弾を撃ち出すよりも素手で殴った方が疾くて安全だって気が付いた。

なので、砲弾よりも接近戦を重宝している。

だって、砲弾を撃ち出すと思わぬ所に当たったりするからな?例えば、頭。そう、生物の急所の一つである頭を下手をするとかち割る事になるんだよ。すると、何の為に丸い砲弾にしたのかわからなくなるってオチ。しかも、500ミリ砲弾だぜ?ロマンだよな?直径50センチの砲弾!!

当たれば、かなり痛いけど打撲だけで済む非殺傷用の砲弾……だったのに、下手な所に当たると死に至る危険物となってしまった。だから最近は、別のモノも含めて作っている訳だけど。お陰様で、メキメキ錬金術がレベルアップしているよ。というか、ゴムや樹脂って錬金術でも作れるんだな?いやー、万能技能ですね?錬金術!!

そんな訳で、直径50センチ砲弾はドンドン様変りしまくっている。後は、中に入れる砲弾の形状を玉では無く四角い骨組みにしたりと工夫も欠かさない。まあ、真円だとバランスが悪くて撃ち出すとブレたりするんだけどね?

だから、弾丸と似た様な形に納まった。流石は、先人の知恵。全く、ブレなくなったよ。でも、余り先を尖らせると非殺傷じゃ無くなるから困る。そしたら、空気を逃がす方向で考えれば?と師匠からアドバイスを頂いた。

要するに、弾丸の先に角張らない硬化ゴムやプラスチックの十字架を貼り付けて撃ち出すという方法だ。

少し形が、ハンマーの頭みたいになったけどね?

ブレの方は、ロケットの羽みたいなモノを付けてやったら普通に安定した。いやー、先人の知恵様々です!!

ついでに、ギルガメッシュモドキの撃ち出す宝具程度では撃墜されなくなった。そりゃ、重さや大きさが違うんだ。同じ様な方法と速度で撃ち出したら、大きくて重い方が勝つわなw。ただし、こちらには《加速術式》がある。

アレを使えば、マッハレベルで撃ち出す事も可能だが……非殺傷をモットーにしているのに、相手を殺すレベルで撃ち出したら何の為の苦労か!?って話になってしまう。俺が今、頭を悩ませているのは相手を殺さずに無力化する方法なんだよ!!

そんな訳で、ギルガメッシュモドキの撃ち出す宝具を《ダーティ・ニーズ》で払い落としながら、背後から撃ち出したハンマー(ゴム十字架付き)?でフッ飛ばしてやった。

 

「アハハハアグギュ!?」

 

「「「!?」」」

 

俺TUEEE!!な大笑いをしていたギルガメッシュモドキは、横合いから突っ込んで来た500ミリ砲弾(十字架付き)に直撃……否、ハネられて地面を転がった。

いやー、見事なハネられップリだったよ?

ギャグキャラみたいに、おかしな格好でフッ飛んで行く様は見てて面白かった。一応、馬鹿がフッ飛んだ後セオリー通り暫くは近付かない様にして様子を見てたけど。

その後、一切ピクリともしないギルガメッシュモドキは確実に気を失っていた模様。

それを確認して、俺は大きなため息が出てしまった。

どうして、どいつもこいつも一撃で沈むんですかねぇ?

もっと、ド根性を見せてくれる奴は居ないんだろうか?

こう……何度も立ち上がり、何度も挑んで来る様な根性のある転生者は居ないものか?スポ根じゃねぇけど、熱く心躍る戦いがしてみたい。特に最近、そう思う様になった。

だって、最近の俺が体験している状況が何処ぞの少年漫画みたいなノリだから。それならば、敵となる転生者も少年漫画に出てくる敵か主人公みたいに生き汚く勝ちを取りに行く系の存在であって欲しかった。そりゃ、簡単に終わってくれるのは有り難いんだよ?でも、簡単であればある程そういうシチュエーションに憧れるってもんだ。

だからと言って、師範代や師匠を相手にするのはまた違うんだよなぁ?我儘だなw

 

「とりあえず、師匠。相手の無力化に成功しました」

 

「おう!さて、先ずはコイツの《宝物庫》とノイズが生み出される《宝物庫》の切り離しをするぞ!」

 

言って、師匠は虹色に輝く剣を呼び出した。

ソレをクルクルと回して、黒く染め上げたら割とあっさりギルガメッシュモドキに刺して半回転。だが、引き抜くかと思われたソレをそのまま放置して……更にもう一本、虹色に輝く剣を取り出した。師匠は、二本目のソレを今度は世界へと突き刺す。

そして、一回転させたのち引き抜いた。

最初のヤツは、《ルール・メイカー》で世界に突き立てた方が《ルール・ブレイカー》。それらは、同じモノではあるが完全に異なるモノだった。ギルガメッシュモドキに刺した《ルール・メイカー》は、【ゲート・オブ・バビロン】と【バビロニアの宝物庫】を別のモノとする新たな法則を作り出すモノ。その次に、世界へと使われたソレは世界と【バビロニアの宝物庫】を紐付けしている繋がりを切り離し隔離する《ルール・ブレイカー》。

やっている事は、それだけなんだけれど見た目に反して行われた事象は世界規模の改変。いやはや、見てるだけなら人と地面に剣?を突き立てるだけの簡単な様子なのに……やってる事が、人知を超えたとんでもなく恐ろしいハチャメチャだって言うんだから頭おかしい。

だが、そのハチャメチャによってこの世界と【バビロニアの宝物庫】が切り離され虚数空間へと落ちる。

それは、【バビロニアの宝物庫】が失われ今後ノイズによる特異災害が起こらなくなるという事に他ならない。

当初、世界から切り離した宝物庫をどうするかという問題に俺も師匠も頭を悩ませていた。宝物庫の中身が、人を絶対に殺すという生物?兵器?が詰まっているのだ。

有人世界へは、どうやったって移動させられない。

例え、無人世界であったとしてもいつなんどき時空管理局の時空艦が辿り着くかわからない。人が、住む事が出来ない環境の惑星に置いておく事も出来ない。外宇宙へ放流した処で、どんな巡り合わせで戻って来るとも知れない。

だから、確実に生物の居ない世界へ封印しなければイケない。だが、誰にも見付からない所へ封印しなければまたノイズによる第二第三の被害者が出てしまう。

だからこそ、人類が存続出来はするものの人類が一歩も立ち入らない場所にソレを移し替えなければならない。

でも、1%でも人類が立ち入る可能性があるのならその世界は候補から外さねばならなかった。ハッキリ言って、人類が立ち入らない可能性がある世界なんて早々見付からない。本当に、この宝物庫の移転には頭を捻らざるを得なかった。下手に、行き当たりバッタリでは不意の問題に対処できないからな。

なので、宝物庫の処遇を決めてからじゃ無いとこの世界には来られなかったんだ。だけど、時間を掛けた分は納得の出来る結論を出せたと思う。まあ、虚数空間にはこれまで以上に迷惑を掛ける事になるんだけど。

 

「位相空間の隔離を確認。バビロニアの宝物庫を虚数空間へ。《ルール・ブレイカー》による、門の開閉を……」

 

少し前までは、魔力で無理やり開いていたから次元震なんてモノが発生していたけど。今では、安心安全に虚数空間への道を開けられる様になったので楽チンである。

まあ、発生させた方が良い時は発生させるんだけど。

今は、面倒臭い事にしかならないだろうからこっそり扉を開ける。それで、一時的に保留状態で隔離してあった宝物庫をコッソリ開けた虚数空間への扉へと流し込んで行く。

あ…別に、本当の意味での『流し込み』では無くてイメージ的な流し込みなので気にしないでくれ。つか、惑星と同規模の穴が開く様子は壮観であった。良く見える様にと、師匠が空に浮かんでいる雲を撤去していてくれたので、宇宙空間に開いたにも関わらず虚数空間が綺麗に見える。

しかも、《ルール・ブレイカー》で開いた虚数空間なので本来起きるハズの事象は鳴りを潜め【バビロニアの宝物庫】が虚数空間の闇へと沈んでいく様をマザマザと見せ付けられた。

 

「ひぇっ!?あ、アレは、な、なん、何なんだ!?」

 

「虚数空間だよ。魔法少女リリカルなのはを知っているならわかるだろう?あそこでは、何もかもが意味を成さない」

 

だからこそ、ノイズを……【バビロニアの宝物庫】を捨てるには丁度良い場所だった。彼処でなら、どんな存在だった所で一度落ちてしまえば二度と舞い戻る事は無い訳だから。可能性があるとしたら、別の世界に繋がってポロッとノイズが数体生み落とされる程度の話だろう。

それが、何処であるかはわからないが……差して、被害も出さずに炭素化する程度の話だと思われる。

それこそ、ノイズが有人世界に落ちる確率は宝くじを買った方がまだ当たる確率が高い。いや、寧ろ宝くじの方が当たる確率が高いだろう。例え、神や《旧・神族》が干渉した所でノイズを有人世界に落とす事はほぼ不可能だと師匠は言った。というか、神や《旧・神族》が確率を操作した所で一般人がノイズに殺される事は無いそうだ。

唯一、可能性があるとしたら転生者くらいで……タイミングも、無印のラスト時の庭園で虚数空間が開いた時くらいなモノだそうだ。後は、どっかの馬鹿が虚数空間を開けたら出て来るかも?とだけ言われた。

つまり、余程の事をしない限りノイズが通常空間に現れる事は無く……また、人的被害も出る事は無いとのこと。

それを聞いた瞬間、思わず『そんな低確率なんですか!?』と疑問を投げ掛けてしまったくらい。

 

「君は、誰かが不幸にならないと気が済まないタイプなのか?ま、僕も他人の事をとやかく言えないけど……」

 

「いえ、そうでは無くて……原作で、あれだけ人を殺し捲くってたノイズが、二度と誰も殺さないと言われると不思議で……つか、アニメでは全て問題が解決した後も戦いが続いていたのに……」

 

ハッキリ言って、納得が行かない。原作が、俺達の戦いはこれからだ!で終わって居るのに師匠が居る居ないだけでこんな結末を迎えるなんて……と思わずには居られない。

 

「大団円じゃないッスか!!」

 

原作での、あの痛みや苦しみは一体何だったんだ!?と言わずにはいられない程の話である。物語が終わった後も、彼女達の戦いは続いて行ったのにここでは完全にソレが終わりを迎えるんだぜ!?納得行かねぇ!!

 

「ウチの師匠が、チート過ぎる件!!」

 

「今更な話だな……」

 

「いや、まあ、そーなんですけど!でも、こんなアッサリ終了に導かれると元となった物語が……」

 

「はいはい。神埼は、ハッピーエンドが好きなんだよな?わかってる。わかってるから、一つの可能性を見ていなさい」

 

そう言って、師匠は俺の背中をポンポンと叩くと【バビロニアの宝物庫】が虚数空間へ落ちて行くのを見送ってから虚数空間の穴を塞いで気絶しているギルガメッシュモドキから虹色に輝く剣を逆反転させてから抜いた。

瞬間、ギルガメッシュモドキがクワッ!!と目を見開いて師匠の下半身に抱き付く。そして、ニタァと笑みを浮かべ『死ねぇ!!』と声を荒げた。その声がトリガーだったのか、師匠と師匠に抱き付く馬鹿を中心に黄金の穴が周囲を取り囲んで宝具を吐き出す。複数の宝具が、師匠を貫かんと吐き出されたのには一瞬驚いたけれど……愚かな。

言うまでも無く、ソレ等は師匠にも馬鹿にも刺さらなかった。というか、数センチ手前で何か見えない壁にでも遮られているかの様に浮かんでいる。デスヨネー。

ぶっちゃけ、空間遮断に匹敵する防御&障壁魔法の使い手である師匠にその程度の攻撃が通じるとも思えない。

馬鹿からしたら、決死の自爆攻撃だったんだろうけど相手が悪かったな?そんな周囲の様子に、口を半開きにしてポカ〜ンと見上げているけどウチの師匠は容赦が無い。

呆けている馬鹿を尻目に指を一本ピンと伸ばすとソレを馬鹿の肩に突き立てた。文字通り、指先が肉を押し広げる様に馬鹿の肩に突き刺さると悲鳴を上げて転げ回る様に師匠から離れて行く。それにより、馬鹿から開放された師匠は肩を押さえ喚く馬鹿に近付いて蹴りをお見舞いした。

結果、師匠よりも頭一つ大きいハズの馬鹿は軽々と宙に舞い上がり錐揉み状態に陥る。そこへ、師匠は軽く飛び上がって追従すると踵落としで馬鹿を地面に叩き付けた。

 

――追撃ですね?知ってる。俺も、良くやられたw

 

地面に叩き付けられて、悲鳴も上げられなくなった馬鹿はビックンビクンと痙攣しているけど……師匠の追撃は、終わってなかったりする。叩き付けられた馬鹿と違い、フワッと地面に降り立った師匠は何を思ったのか馬鹿の股間を踏んで蹴って潰し始める。これには、激痛に悶絶していた馬鹿も堪らず悲鳴を上げた。足を内股に閉じるけど、師匠には他の攻撃手段が……って、俺も危ねぇ!!

慌てて、バックステップで、師匠達から距離を取る。

視線を戻せば、師匠がハンマーと例の呪物(Fetish)を取り出した所だった。例の呪物……それは、男の象徴たるアレを形取った物でソレに攻撃を加えると、半径3メートル〜五メートル以内に居る者にそれ相応の苦痛を与えるという代物だ。本来は、もっと別の使い方があるらしいんだけど……ウチの師匠は、そういう使い方をしない。

ほぼ、打撃を与えて周囲の男達を絶望させる事にしか使わなかったりする。まあ、使い方と言っても工口方面に全振りな話になるだけなので【18禁物】とだけ言っておこう。

 

「そっち方面の知識から言って、自慰とかに最適な呪物なんだけどなぁ?つか、オカマ育成用の魔道具?」

 

「何、恐ろしい想像をしているんですか!?」

 

ガッ!ゴッ!!鈍い音が響く。

 

「ブッGYAAAAAAああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

それと同時に、馬鹿が一人逝きましたw。ザマァ!!

 

「あ。シグルムさん、お疲れ様で〜す。でも、アレの本来の使い方ってそういうモノじゃ無いんですか?」

 

「違います。そりゃ、そういう風に使われる事もありますが……アレは、ああして使う物で合ってますよ?」

 

「……でも、元はエ口い事に使われてませんでした?」

 

「……流石ですね?まあ、そんな風に使われる事もありますが……それによって、多くの馬鹿が量産されまして……」

 

なんでも、ヤリ過ぎた馬鹿が発狂して暴れたそうな。

以降、アレをそういう場面で使う輩が減ったとのこと。

てか、風紀委員が規制を掛けて禁止事項に指定してしまったとか。まあ、そっち方面で発狂した挙げ句の果に暴走したんじゃ文句を言う馬鹿は少ないだろう。というか、そっち方面で使うと発狂する事になるのか……恐ろしいな?呪物。まあ、名前からして危険物である事は超わかるんだけどね。

そんな詰らない結果、工ロ方面で想定外なモノを使うのは【組織】では禁止なんだって……ま、俺がソレを使う日が来るかはわからないけどなw。

 

「……使った場合の罰則ってなんですか?」

 

「使う気ですか!?駄目ですよ?そんなモノに頼っては、技術が向上しませんよ!?」

 

「使いません!つか、使ってそうな人に心当たりがあるので現場を抑えたらチクってやろうかと……」

 

「成程。確かに、私にも心当たりがありますね。では、ソレを使っていた現場を抑えたら風紀委員に通報を。罰則は、その時によって違いますが概ね性の封印でしょうかね?」

 

「サガの封印ですか?」

 

「ええ。例えば、起たなくなります」

 

「……oh。いきなり、一番クルヤツが来たぜ……」

 

「起きなくなった方々には、魅力的な女性達のあられもない姿を見続ける事になりますね?興奮もしなくなるそうですよ?なんなら、男に反応する様にする事も可能だとか?」

 

辛い!それは、男に取ってとても耐え難い絶望じゃありませんか!?何が悲しくて、あられもない姿の女性ではなくその辺の男に欲情しなきゃならんとですか!?

 

「因みに、その時の記憶は全て消されます」

 

「あー?…………あ、成程。後で、記憶を元に抜くのを封じる訳ッスね!それはそれで、悲しい現実だけど……」

 

「ただ、絶望したという感情のみが残ります」

 

酷い。何が酷いかって?その間の記憶が無いのに、虚無感や絶望感のみが残っているっていうのが酷い。

『あられもない姿の女性達』云々の下りで、その記憶をどうするのかな?と思ってたけど、そこまで厳格に管理されるとか思わないじゃないですか!まあ、言い出しっぺが誰かわからない……事も無いけれど。それでも、そんな事を言い出す鬼畜な方々があの【組織】に所属しているって事ですよね?もしかしたら、女性かも知れないけど。

 

「大体、鬼畜な事を言い出すのは我等が主様くらいなモノですが……こちらは、ポアン・レイグ・アグレイ様ですね」

 

「……………………何処かで、聞いた事のある名前だ……」

 

「……農業区にお住みの武術の師範様です。神埼さんも、お会いされた事ありますよね?それも、何度も……」

 

「ああ!師匠の師匠ッスか!最強の女剣士さんッスね!!」

 

そうか。あの人って、ポアン・レイグ・アグレイっていうのか……何故か、覚えられない名前の人ッスね!!

そうして、俺はまたも彼女の名前を忘れて行くのだった。

なにはともあれ、バビロニアの宝物庫は虚数空間の闇へと消えて行き、ギルガメッシュモドキは師匠の手によって宝具という宝具をバラバラに切り刻まれ……最後は、【乖離剣】を持ち出したけどソレすらも斬り捨てられて終了した。というか、乖離剣が真っ二つになったんですけど!?え、アレって斬れるモノなの!?しかも、縦に真っ二つッスよ!?こう、回転するギミックがある場所を斬るのならわかるんだけど……縦に真っ二つってどういうこと!?

ありゃ、直らないな。つか、どんな腕の持ち主でも彼処まで壊れた武器を直せる者は居ないだろう。

しかも、他世界の異端技術ですよね?

 

ギルガメッシュ、オワタ\(^o^)/!!乙カレー。

 

まあ、その当人も真っ二つになった乖離剣を前にorz状態で呆然としている。ソレを囲んで、くすくす笑っている転生者達は心が鬼へと変わってしまった様子。だけど、その気持ちは良くわかるので見て見ぬ振りをする。散々、自由意思を奪って来たんだ。これからは、君が人形の様に生きると良いさ。

 

 

 

……………………。

 

 

 

こうして、ノイズ事件は幕を閉じた。

色々と、問題しか無かった事件ではあったが全てが丸く納まった事に感謝しよう。それに、数々の謎が残っているのでそこら辺を師匠に質問してみる事にする。だって、気になるじゃないか!例えば、シンフォギア奏者が居なかった件についてとか。そういう、組織も無いように見えたし?なので、その辺りを重点的に聞いてみたら返って来た答えがとても納得の行く話だった。

 

Q.シンフォギア奏者が居なかった理由について。

 

「主人公補正?ってのを当てにした結果だろう?」

 

「えっと……なんか、問題でもありましたかねぇ?」

 

「はぁ。良いかね?ここは、あくまで【魔法少女リリカルなのは】の世界なんだよ?なら、他の作品の主人公だからと主人公補正が掛かる訳が無いだろう?」

 

「あ……」

 

「その、シンフォギア奏者?は魔法少女なのか?」

 

「おぉう……そうだった。シンフォギアは、魔法とは関係の無いモノだったんだ……」

 

「ソレに転生した者も、勘違いしていたんだろうが……ここは、魔法少女の世界であって……更に言えば、高町なのはを主人公として回る世界なんだろう?」

 

その通りッスね!!そして、補正を失った主人公に転生した転生者は補正に頼り切りで物語を進めた結果……死亡した訳だ。多分、補正が必要なイベントで補正が効かずに何らかの形で死に至ったのだと思われる。

例えば、ガングニールの欠片を胸に受ける所を頭で受けたとか……手術中に死に至ったとか、思い当たる事は山程。

もしくは、欠片を受け取れずに炭素化した可能性もある。

魔法少女の世界で、まさかの早期引退は目も当てられない事だっただろう。憐れ、奏者。

当然、その話の流れからして【特異災害対策機動部】がどうなったかも予想が付く。別のシンフォギア奏者と共に、ノイズを殲滅する云々よりも前に全滅したと思われる。

主人公である彼女を欠いた特務係は、襲い来るノイズという脅威を退ける事が出来ずに滅びてしまったのだろう。

もしかしたら、その残滓が残っている可能性もあるけど……表立った行動は出来ずに今に至るのかも知れない。

いずれにしろ、それでは居ないのと同義なので気にする必要は無いと思われる。

考察終了!無駄な時間を過ごしてしまった。

それよりも、今は丁度良い機会なので師匠に他の物語がコラボされたどうなるのかを聞いてみることにした。

 

「じゃ、【まど☆マギ】とかどうですか?」

 

「まど、マギ?なんだ、それは?」

 

おぉう……師匠は、『まど☆マギ』を知らないご様子。

なら、懇切丁寧に教えて差し上げましょうかねぇ?

という訳で、『まど☆マギ』について概要を話してみた。

結果、『インキュベーター殺す』という口上が師匠の口から語られる事になる。そう言えば、キュウベー達が居なければあの世界って平和そのものに変化するんだよなぁ。

つまり、あの世界の歪みってキューベーな訳か?わかっていた事だけど、師匠が蹴散らすまでもなく彼等は全てに失敗していた訳だ。絶望を集める者を、十代の若い女の子にした時点で彼等の命運は確定していたんだ。世界の調整者に、【歪み】と称される程には歪んでいた模様。

 

「そもそも、世界の理を捻じ曲げる事が出来る時点でそれは世界の脅威だろう?当人達が、覚えていようがいまいがインキュベータは削除される因子でしか無い」

 

詰まる所、『まど☆マギ』が『リリなの』とコラボした時点で師匠はインキュベータを殲滅するだけのマシーンと化す訳だ。憐れ、インキュベータ。絶対、コラボしてくれるなよ?

 

 

 

 

 




設定って、怖いね?って話。何度も言う様だけど、ここは魔法少女が主人公の世界。他の物語を出した所で、その設定は完全固定された概念!!なので、例え他の物語とコラボしたとしても根底にあるのは【魔法少女が主人公の世界】という確固たる事実のみ。だから、主人公になれるのは魔法少女【高町なのは】のみだとあれ程言っているのに…ね?
シンフォギアが出て来たら、シンフォギア奏者が活躍するのが当たり前なんて思ってました?思ってたよね?残念。主人公はあくまで、魔法少女【高町なのは】のみだよ。

だからこそ、DOG DAYSは、DOG DAYSの世界に行ったんじゃないか!!設定には、ちゃんと従おうね?って事で作者が設定を大事にしている事は伝わったかな?
設定大事!!
そう、設定は大事なのだよ!!
大事な事なので何度でも言います!!


デメリット特典。ギルガメッシュモドキ。
難聴=思考・思想の固定化?
TS&女体化系男子限定ハーレム

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。
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