絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五〇七話 #

Re:

 

 

師匠が、orzの状態で項垂れている。

珍しい光景ではあるのだが……ノイズの問題を解決した後、俺達《神殺し》は問答無用で世界から弾き出されてしまった。まさか、こうも早く世界から追い出されると思ってなかった俺達は茫然自失で眼下に広がる世界を見ている。

あ、別に宇宙空間に居るって訳じゃ無くて……良くわからないけど、全体的に蒼い石造りの回廊に投げ出されている。

一応、秘密基地に残っていた翼や師範代達も居るのでメインメンバー全員が弾き出された感じだろうか?秘密基地そのものもあるので、マジで必要無くなった瞬間にペイッ!と摘んで投げ捨てられた感じ?になっていた。

因みに、師匠がorz状態になっている理由は多分ヴィヴィオの事が関係しているんだろう。だけど、こればっかりは仕方がないのだから気持ちを切り替えて行けば良いのに……だって、あの世界軸での問題は解決されたのだから。というか、まさか【ノイズ】問題が最も世界が解決を望んだ問題だったとはね?

それ以外にも問題は、あったんだろうけどきっと有象無象に近かったんだろう。俺的には、もう少しテコ入れしたかったんだけど……終わってしまった。こうして、世界から弾き出されてしまった以上俺達は何もできない。

転生者達よ……頼むから、原作人物達に迷惑を掛けないでくれよ?また、俺達に呼び出しが掛かりかねないからなぁ?

節度を守って、次世代ライフを楽しんで欲しいモノだ。

 

「まあ、使い魔達は居残りなんだけど、さw」

 

とりあえず、師匠はヴィヴィオと《約束》をちゃんと取り付けて居るんだからそこまで落ち込む話でも無いと思われる。多分、そういう事じゃ無いんだろうけど。それに、また何処かで会えるかも知れないじゃないですか!

 

「さあ、切り替えて行きましょう!」

 

「お前は、お気楽で良いなぁ……」

 

「そろそろ、トーマについても話をしてあげませんか?」

 

「話と言った所で……やつれてるだけだろう?」

 

ええ、俗に『幸せやつれ』ってヤツですねw?

余程、恋人?達に搾られたらしいトーマが俺達の近くにポップした後、ピクリとも動かずに倒れ伏している。こうも、動かない様子を見せ付けられるとちょっと蹴りを入れたくなるのは非リア充の性なのかも知れない。

 

――まあ、【元】非リア充だが。

 

しかし、年上で複数の女性に囲まれていただけとは言え、それが羨ましくないかというと……裏山しい事この上ないので複雑な気分だ。ただ、こうして干乾びたトーマを見るとどことなく哀愁が漂って来るのでそんな気分は消し飛んで逆に憐れになって来るのが不思議だった。

つか、爆散しろぉー?

 

「おい、トーマ。生きてたら、返事をしろ!!」

 

「……………………」

 

「…………あるぇ!?ちょ、トーマ?生きているか?生きていたら、返事をするんだ!!」

 

「……返事が無い。ただの屍の様だ」

 

「ちょw、師匠がネタを口にした、だと!?」

 

「ド◯クエのネタだろう?流石にやったわw」

 

「だとしても、ここまで無反応っていうのもおかしな話ではありませんか?まさかの過労死!?」

 

「秘密基地の自室に放り込んで放置案件?」

 

「過労……なのに、放置案件w」

 

この時の俺は、ちょっとしたネタで絡んでいただけなんだけど。それが、どういう経緯を持ってその結果をもたらしたのか考えてもわからない。わからないけれど、この話題は避けるべきだったのだと今ならわかる。完全な失敗談。

 

「そんなモンだ。それに、お前でもイラッとさせられたんだろ?リア充云々?で、囲まれて女とイチャイチャ出来る奴を羨むだったか?」

 

振り返った師匠と目が合って……瞬間、背筋にドライアイスを突っ込まれた様な気分に陥った。殺気とも、邪気とも違う……思い付く言葉が見当たらないけれど、見る者全てを凍らせる様な目をした師匠がそこに居た。

普段、何を考えているのかわからない猫の様な目とも違う……伽藍洞の瞳。動けない。指先一つまともに動かせない。

全てが、静止させられたかの様な目がこちらに向けられている。ヤバい。これは、アカン。これは、地雷を踏んじゃったヤツやん!!師匠の地雷踏んじゃった!!

やらかした――と、思った時には全てが遅かった。

そう言えば、師匠にはまだ見付かって居ない恋人が居たんでしたね!そんな相手に、『女とイチャイチャしてるヤツ裏山!』なんて言ったらどうなるかくらい想像出来ただろう!?サーッと、血の気が引く。これは、殺されても文句すら言えない状況だ。潔く、俺は首を差し出すしか無い。

 

「ふふふ、なーんてな?さて、この辺りで止めて置いてやるか……ん、どうした?顔色、悪いぞ?」

 

――冗談かよ!?マジで、死んだと思ったわ!!

 

「……師匠。すいませんでした。でも、殺るなら【始まりの魔法使い】を殺って下さい。アレが、全ての元凶です」

 

「んーぅ?何故、【魔導兵器】が出て来るんだ?まあ、それが間違いないのはわかり切っている事だが……w」

 

話は、噛み合って無いけれど。今、俺が師匠に伝えられる事はこの程度でしか無かった。というか、師匠に師匠の恋人さんの事を告げようとすると問答無用で何かしらの妨害というか干渉?が入って来るのである。誰が、何の目的でこんな大掛かりな事をしているのかはわからない。けど、師匠に恋人さんの事を告げる事は出来ない様になっていた。多分、時が来ないと告げられないってヤツなんだろうけれど。

それが、今で無い事は容易に想像出来た。

とりあえず、真実を師匠に伝える事が出来ないので俺はこんな風にしか言えない。それに多分、間違ってはいない様な気もするので全ての原因を【始まりの魔法使い】に押し付けて置いた。つか、この妨害も【お前】だろう!?

 

「死に腐れ!【始まりの魔法使い】!!」

 

「???神崎が、荒ぶっている……」

 

なにはともあれ、こちらの予定が大きく狂ってしまったのは変えられない事実。まあ、次の世界へ行けば変わる程度の予定だけれど。今、ここでは決められないモノであるので次の世界へ行かねばならない。

 

「……………………」

 

てか、なんで【ここ】に飛ばされたんでしょうね?

ここって、永遠のアセ◯アで出て来た【時の迷宮】じゃねぇの?というか、なんでここ?前に世界から弾き出された時も、ここに飛ばされた事があるけれど……《神殺し》とエターナルに、何らかの繋がりでもあるんですかねぇ?

 

「ここって、時の迷宮ですよね?もしかして、『ロウ・エターナル』って言葉を聞いた事が?」

 

「ん?トキミが、どうしたって?それとも、ユートか?そう言えば、アイツ等まだ神剣を巡って争ってるんだっけ?」

 

おやおやぁ?師匠は、平成関連のアニメやゲームネタは知らないハズでは?なのに、なんで永遠のア◯リアのネタを御存知なのかな?つか、会った事があるとでも言う様な口振りなんだけど!?それとも、【組織】関連でそっちの方々と関わりでもあるのかな?いずれにしても、謎が深まるばかり。

 

「えっと……お知り合いですか?」

 

「というか、何故会った事も無い神崎がエターナル共を知っているのか……そっちの方が、謎なんだけど?」

 

はい、『会った事』だそうですよ?つか、師匠の中では【ロウ・エターナル】が実在している事になっているんだけど!?アレ、ゲームのキャラクターですよね!?

つか、誰だ!?師匠に彼等との縁を繋げた奴は!?絶対的に、【鮮血の】さんが関わっている気がするんだけど!?何、やらかしてくれやがってるんですかねぇ!?というか、例によって彼らの情報を師匠に伝えていない野郎が居やがりますよ!?

 

「師匠……そろそろ、学習したらどうッスか?」

 

絶対、ネタとして師匠に事情を教えない馬鹿がアニメ知識やゲーム等のキャラを別物(実在する人)として紹介しているだろう!?じゃなきゃ、師匠の知識が色々おかしい方向に偏った感じに纏って居るんですが!?

 

「…………お前も、言う様になったなぁ?」

 

「俺が知っているイコールアニメorゲームって方程式を覚える事を推奨します……」

 

「…………考えたくない事実だな。つか、トキミはゲームのキャラクターだったのか……という事は、『スピリット』って使い魔じゃねぇのな?」

 

「誰だぁ!!師匠に間違った知識を教えたクソ野郎は!?出て来いやー!!!」

 

おま、お前!絶対、やっちゃイケない事をやらかしてくれてやがりますやん!?何で、何も知らない奴にテキトーな知識を植え付けてやがるんですか!?これ、アニメやゲーム世界に関わる奴に一番やらかしちゃイケない事じゃ無いんッスか!?てか、情報は正確に!!

じゃないと、にわか知識で間違った対処法とかやらかす人が増えるじゃないか!!ああんもう(怒)!!師匠のバディーになったのが、俺じゃなかったらどうするつもりだったのか訳がわからない。コレ、下手したら誤情報で大混乱オチになっていた可能性があると思われる。

 

「師匠!変な覚え方とかしないで下さい!!」

 

「あ。うん……ちょっと、素直になり過ぎてたわ」

 

「どいつもこいつも、面白がりやがってえぇぇ……良いですか!?面倒でしょうけど、教えられた知識の再確認をこちらにして頂けますか?」

 

「ああ、うん。わかった……えっと、じゃぁトキミ達は何かのキャラクターで良いんだな?」

 

「原作はゲーム。後に、アニメになりました……因みに、スピリットには誰が居ますか?」

 

「ん?あー、えっと……セリアとかエスペリアとか?」

 

「んん!?ちょ、え、どういう事?エスペリアは、わかるとしてもセリア?アセリアではなくて?」

 

どういう事だ?メインキャラなら、上位神剣をゲットしてエターナル化する話は何度も読んだけど……セリアは、下位神剣のスピリット扱いじゃ無かったか?あ。もしかして、アセリアをセリアと聞き間違えて覚えて居るとか?

 

「神殺しになった奴等が居るんだ。元は、スピリット?っていう種族だったらしいんだけど。転生して、神殺しに――」

 

「だああぁぁぁ!!なんばしよっとか!?」

 

ええぃ!どこのバカ野郎だ!?スピリットを《神殺し》に転生させた奴は!?つか、良くやった!まさか、あの美人さん達をこちらに引き込んだ天才がいらっしゃるとは!!どこの誰ですかねぇ!?そんな、とんでもない事をやらかしてくれたお人は!?なんとなく、師匠に間違った知識を植え付けた奴と同一人物な様な気がする。

 

「えっと……キレるのか、歓喜するのかどっちかにして貰えないだろうか?凄い事になってるぞ?神崎……」

 

「あ、サーセン。一ファンとしては、つい歓喜する様な話だったモノで……つか、《神殺し》に転生しているって事は【組織】で会えるって事ッスよね?」

 

「まあ、彼女達が居る場所へ行けば会えるけど…」

 

「マジッスか……」

 

「というか、この話二度目じゃ無かったか?神崎には、前にも話した記憶があるぞ?」

 

「え?マジで!?…………覚えて無いッスわ……」

 

いつ!?つか、その話をまともに聞いて無かった可能性がある模様。というか、それって何時の段階?

 

「確か、専用武具の話をしている時にチョロっと言った様な気がする……」

 

んん!?つか、それって……。

 

「それって、専用武具に意識が集中している時の話じゃないですか!そんなん、記憶に残る訳が無いッスよね!?」

 

それ以上に、例の暗黒歴史で当時の記憶なんて消し飛んで居る。『きゃるーん♪』とか、『振り付け有りダンス歌含む』絶望と恥の歴史とか覚えていたくも無い。そもそも、専用武具の説明に乗せる形でチョロっと言われた様な話を一々覚えているハズも無いだろう!?

 

「なにはともあれ……」

 

師匠が、周囲の馬鹿共によって面白半分に歪められた情報を教え込まれて居るのは理解した。理解したが、何がどう歪められているのかわからないので事ある毎に確認しなければならない模様。たくっ、糞面倒臭い事をしやがってぇ!

これじゃ、二度手間や三度手間になるじゃないか!!

何のネタなのか、わからないけど師匠の知識は相当歪められていると見て間違いは無さそうだ。ここに来て、師匠の知識が使えないとなると、とても面倒な気分にさせられた。

 

「なに、この、ストレス……師匠。とりあえず、【組織】で暴れて来ませんか?なんなら、一つ二つ施設を破壊しても良いと思いますよ?」

 

「神崎が、殺る気になっている……まあ、わからないでも無いが落ち着け。最悪、(仮)を呼び出して波動砲を使わせたら問題ないから……」

 

「あの人、宇宙戦艦とか持ってる口ですか?」

 

しかも、宇宙で戦艦なヤマト的なヤバいヤツ。

 

「何言ってんだ?アイツ、生産職だぞ?」

 

「いや、ソレ……俺の知る、生産職と違うから……」

 

生産職と言えば、工房に籠もってアイテムを作っている様な職業であって宇宙戦艦を作る職業等では断じて無い!!

 

「ファンタジーだからって、剣や盾を作る奴が生産職って訳じゃ無いだろう?別に、近代兵器作ったって良いじゃないか!各言う【鮮血の】だって、未来兵器作ってるしなぁ?」

 

「いや、まあ、そうなんですけど……」

 

「なら、時代は架空科学を現実に!っていうのが、(仮)の常套文句だぞ?それを、リアルで使うのがヤツだ」

 

「なんて、はた迷惑な……」

 

一体、どこのテロリストだ!?そんなモン、異世界のみで使いやがれ!!現実に持ち込んでんじゃねぇよ!?

つか、そんなモンでナニをするつもりだ!?まさかとは思うが、ソレで政府とか脅して金儲けしているんじゃねぇだろうな!?

まあ、異世界だろうと現実世界だろうと使っちゃイケないモノは使っちゃイケないんだけどな!!

しかし、一方的な蹂躙という観点だとそういうのは最高の道具だったりする。だと言うのに、ウチの師匠も(仮)さんもソレを使っての蹂躙はあまり好きでは無いと言う。

だったら、何の為に作ったと言うんだ!?って聞きたい所ではあるんだが……返って来る言葉は、簡単に予想が付くんだよなぁ?まあ、『趣味だ!』の一言で、切り捨てられそうだ。

 

「ありえるんだよなぁ……」

 

【組織】にも、そういう人が居たから(仮)さんとか普通に断言してくれそう。予想が付くんだよ、割と簡単に……等と思ってると、唐突に【鮮血の】さんからメールが来た。

 

「……余り、見たく無いんだけど……」

 

そもそも、この人は何故こんなにもタイムリーなタイミングでメールを送って来られるんですかね?まるで、こちらの動向が筒抜けであるかの様なメールである。開けて見ると、そこには【趣味にございます!!】の一言と共に画像が一枚添付されていた。画像の方は、見た事のある銀髪の美少女と思しき美少年が胸に手を当てて膝を付いている姿がある。

 

「え、エル◯スティ・エチェバ◯リア……」

 

あ、あの人、メールでボケて来やがった!?てか、この配役マッチし過ぎてやがるだろう!?片や、マッドサイエンティスト。片や、ロボットヲタク……どっちも、頭のおかしい技術者ですね!!スパ◯ボとかで、コラボったら絶対会わせたくない人物達だ。彼等が出逢えば、どんな化学反応が起きるかわかったモンじゃない配役。

しかも、【マ◯ック・ナ◯ツ】に至っては本当にスパ◯ボに組み込まれた経緯があるから否定も出来ない。

 

「うへぇ……マジかぁ。勘弁してくれよぉ……」

 

そして、(仮)さんである。生産職……何故、こうまで頭のおかしいキチ◯イが揃って居るのか?頭の痛い話である。

 

 

 

 

……閑話休題……。

 

 

 

 

 

「…………次の世界軸へ行こうか?」

 

「ですね。唐突な追い出しで、精神的ショック云々でグダグダしてましたがそろそろ移動したいですもんね?」

 

その後にも、人の精神をゴリゴリ削るやり取りがあったけれど気にしない事にする。下手に、詳細を思い出せば更にゴリゴリ削られるだけなので放置して置くに越した事はない。

師匠も、適当なボケにツッコミを入れるかの様な連続メールとかもう辟易だろうからな。俺も、既に心が折れかけているから新たな世界軸に行くのには賛成だった。

 

「さぁて、次の世界はどんな世界かなぁ?」

 

「前回みたいに、別の物語が参入してない事を祈るよ……」

 

「前回は、酷かったですもんねー?」

 

主人公が主人公でなくて、補正が仕事せずに早期退場とかホント面倒この上無い話になってましたからね?で、別の転生者が頭角を表してハーレムを作って居たかと思えば虚構のハーレムとか……地獄だった。しかも、中身が元男とか阿鼻叫喚地獄も真っ青な内容にドン引きでしか無かったからw。

だからこそ、次の世界への跳躍はちょっと期待してた。

もしかしたら、もっととんでもない結末に至った転生者が居るかも知れないと願っていたんだ。しかし、ブッ飛んだ転生者なんて居なかったし、こちら側以上にクソッタレ!な転生者は不在だった。だって、通常の世界には普通に踏み台な転生者しか居ない。それに対して、こちら側はブッ飛び変態とクレイジーキチ◯イの宝庫だ。

 

――俺も、染まってしまったなぁ?

 

「ブッ飛び変態……否定は、出来ませんね?」

 

「クレイジーキ◯ガイ……否定は、出来ぬの?」

 

何故、そこだけチョイスした!?つか、師範代達に俺の心の声が筒抜けなんですが!?まあ、今に始まった事ではないけど。それでも、唐突に呟かれると驚いてしまう。

 

「ブッ飛び変態とクレイジー鬼畜さん、とかw。笑っちゃうぜ?でも、それって誰の事だよ!?」

 

「目覚めて早々、話に食い付いて来るんじゃねぇよ!?」

 

いつの間にか、トーマが目を覚まし話に加わっていた。

しかも、師範代達の方に視線を向けている辺り……奴の中では、ブッ飛び変態とクレイジー鬼畜は師範代達という事になっている模様。残念ながら、その二人は基本的にマトモな精神をしている。そりゃ、おっかない人達ではあるけれどブッ飛んだ精神とか発狂している訳ではない。

なので、数少ない真当な人材に該当すると師匠からは紹介されている。

だと言うのに、鍛錬時の一部を抜き出してブッ飛び変態とかクレイジー鬼畜等というのはおかしいと言わざるを得ない。

そもそも、ちゃんと鍛錬や訓練に出ていれば普通に優しい良い師範代なんだ。ただ、サボったり逃げたりすると恐ろしい鬼へと変貌してしまうけどな?つまり、彼女達が変態だったり鬼畜に見えるのはトーマの自業自得という訳だ。彼女達の鍛錬&訓練から逃げ出したりサボったりしまくっているせいでもあるな?全く、自業自得なのを他人の責任にするとは図太い輩だ。なんだったら、俺もその師範代側に参加してやっても良いんだぜぇ?楽しく、鬼ゴッコくらいなら俺にも出来るハズだからな?というか、隠密訓練は受けているんだからそっち方面を主体に新たな戦闘スタイルを組めば良いのに……真面目な奴程、ハマる頭固い頑固モードですか?

こればっかりは、当人が気が付いて直さないと治らないモノだからなぁ……俺が言っても、逆に頑なになられて拗れるとヤバいので放置する。とりあえず、その事を師範代に伝えて似た様な状況を含むアニメとか見せれば悟ってくれるかも?

チョイスは、選ぶ人にお任せで。誰が選ぶのかは、知らないけど。それでも、拗れると言うのならトーマはそれまでの人材だったと諦めるしか無い。そう、この時は判断したんだが……その後、『超』が付く程うるさい妖精が派遣されて来て周囲が辟易とする中トーマの尻を叩かれる日々が幕を開ける。その妖精は、セイビアさん曰くトーマの【相棒】らしい。以降、ヤツは必死の形相で鍛錬や訓練に励む様になる。

つか、やれば出来るじゃ無いか……まあ、やらされている様に見えるんだけど。それと同時に、トーマの女漁りも鳴りを潜める事となる。鳴りを潜めるというか、お目付け役が傍に居るから女が寄り付かなくなっただけの様に思う。

『ほぉ〜ら、頑張んなさいよ!アンタが頑張らないと、あたしが帰れないんだからね!?サッサと起きて、訓練に行きなさ〜い!!』と言う声が、毎朝響く様になるのだった。

というか……そもそも、誰かに尻を蹴飛ばされないと動けない奴が何故《神殺し》なんぞに転生させられたんでしょうね?コレ、完全に【始まりの魔法使い】の配役ミスだよな?

ホント、ロクな事しやがらねぇな!?アイツは!!

 

 

 

 

……………………

 

 

 

……閑話休題……

 

 

 

……………………。

 

 

 

そうして、降り立った世界はどこか陰のある世界だった。

パッと見、何処にでもある普通の世界に見えるんだけど……どこか、薄暗い雰囲気があるというか?擦れ違う者全員が、陰鬱な顔をしている世界だ。多分、それが今回の歪みなんだろうけど……どいつもこいつも、俯いて歩く姿が仕組まれている様に見えてイラッとする。

コレ、原因を取り除いたら元に戻るんだよな!?

もし、戻らなかったらどうしてくれようか?

いや、本気でウザいんですけど!?

この世界軸に降り立って、スッキリしない気分のままウロウロさせられる者の感情がわかるか?どいつもこいつも、死んだ様な目をして俯き疲れた身体を引き摺る様に歩いて行く。ハッキリ言って、こんな世界を作った奴の顔を見てみたい。

何を考えて、こんな世界を創り出したのか数時間程問い詰めてみたい気分だ。こんな、陰鬱な雰囲気の世界なんて……ホラーにしろ、ミステリーにしろ余り遭遇したくない空気である。というか、どういうジャンルならこんな風に陰鬱とした空気になるんでしょうね?つか、チョンチョンと師匠の肩を突付いて周囲の俯いている人物達が普通の人間かどうか聞いてみる。すると、返って来た答えは『彼等は、吸血鬼だよ?』という予想外なモノだった。

 

――吸血鬼?血を吸う鬼…?

 

つまり、俺達はまんまと吸血鬼の大群が居るド真ん中に投げ出された形だ。誰だ!?魔法少女の世界で、ヴァンパイアハザードを犯した馬鹿は!?ふざけんなよ!?そんで、その物語の主人公に該当する転生者はもう既にこの世に居ないってオチだな!?そうなんだろう!?シンフォギアでも、そうだったもんな!?

 

――糞がああぁぁぁぁぁ!!!

 

「何なんですかねぇ?神様特典で、願って置きながら己は早々に退場するのが流行ってるんですかねぇ?」

 

「まあまあ、言ってやるなって……誰だって、自分を最高に輝かせたいモンなんだよ。それを神様特典に丸投げして、御都合主義に全振りするからおかしくなるだけで……」

 

丸投げに、全振りですか……ハハハ。上手い事言いますね?

多分、逆なんじゃないかなぁ?とも思ったけれど。

まあ、いつもの事なので気にしないで置く。

 

「兄様、兄様。こういう時は、ちゃんと訂正しないと不味いですよ?まあ、アレもネタなので構わないっちゃぁ構わないんですが……」

 

「神様特典に全振りして、御都合主義に丸投げしておるんじゃよ……が、正解じゃの。まあ、間違いでは無いが正解でも無いがの?」

 

「なら、もう良いじゃないですか。俺はもう、疲れました」

 

「ふぉ!?兄様が、疲れたじゃと!?」

 

「これは、精神的に参ってしまってるんですね!?」

 

「主様よ。兄様が、主人公不在に辟易しておるみたいじゃぞ!?どうにかならんかのぉ?」

 

「基本、馬鹿は何処にでも湧くぞ?」

 

「知ってますよ……」

 

ついでに、アホとボケも湧くんでしょう?

知ってる、知ってる。

馬鹿に着ける薬は、無いんですから致し方ありません。

ホント、馬鹿が治れば世の中は上手く回るんだけどねぇ?

 

 

 

 

 




ヴァンパイアと言えば、作者の中では化物語とかBLOOD+とかですね。今回は、歪み的なモノなので化物語では無いです。アレは、怪異と名の付いた別の事象なので今回のとは異なります。じゃ、BLOOD+か?と聞かれるとそれもまた違います。まあ、最強の吸血鬼(男)でハーレムと言えば?って所ですかねぇ?

ストライク ザ ブラッド。

古城とか呼ばれてる主人公の話ですね。
まあ、この世界にはもう居ませんが…生死の掛かった物語で、主人公補正が無ければ死んでる様な物語は基本的に生き残れません。御都合主義は、双夜の【ルール・ブレイカー】のみ。それですら、早々使われるモノでもありませんけどw 忘れた頃にチョイチョイ使われる程度。

何故、そのチョイスなのかって?そりゃぁ……最近、またコミックになってるヤツを読んだからだよw。
ぶっちゃけ、セルフ吸血で衝動が抑えられるのが良いなぁって思ってた。初めて見た時は、それで良いのか!?吸血鬼!!と馬鹿にしてましたけど。そして、中学生の血を吸うロリコン?とかw せめて、ロリババアにして置けば合法だったのに…。ロリババア…双夜の恋人である静がソレですねw つまり、双夜はロリb№⁈※π‼

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