絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五〇八話

Re:

 

 

「それにしても、襲って来ませんね?」

 

普通は、生きた人間を見ると吸血しようとワラワラ集まって来るんですけど……それが、一切無いっていうのも不思議な感じがする。吸血鬼なら、もっとこう……童貞が、貞操の緩い女にガッツガツしている様なイメージがあったんだけれど。ここの吸血鬼?は、その必死さというかガッツガッツしていないので不思議に思う。すると師匠が、首を傾げて不思議なモノを見る様に俺を見上げて来た。

 

「……神崎。お前、まだ人間のつもりだったのか?」

 

「…………そう言えば、不老不死の《神殺し》でしたね?」

 

「うん。分類的には、吸血鬼と同じ【不死者】なんだよなぁ……だから、仲間って訳じゃ無いけど襲われないよ?」

 

「ゾンビには、襲われた記憶がある様な……」

 

「アレには、知性が無いからねぇ?本能に訴え掛ける方向で避ける事は可能だけど……吸血鬼は、微かでも知性があるから襲って来ないよ。ソレに、僕を吸血したら滅びるだけだし?アーティファクトは、正常に稼働中だから……」

 

師匠が持つ(?)アーティファクトって、【クレッセント・ノヴァ】でしたね?ハハハ、そりゃ襲われない。発動したが最後、不死者と呼ばれる存在は問答無用に全て滅ぼされる運命のアーティファクトだ。って事は、この世界の歪みも一瞬で解除できるんじゃね!?と思ったけれど、それをやると吸血鬼化した人間諸共滅びるので意味が無いと気が付く。

ちょっと、発想が脳筋過ぎた様だ。まあ、俺の予想通りだとしたら多分これから相まみえる吸血鬼も脳筋系の輩しか居ないだろうけど。つか、吸血鬼で主人公の男が活躍する物語なんてそれ程多くは無いからなぁ?更には、努力をしないで最初から最強と言えば?パッと思い付くだけで、候補はかなり絞られる。特に、吸血鬼系でハーレムだけだとかなりの数になるが……最終的に最強に至るよりも、最初から最強である事を選択するなら候補に上がるのは一つだけだ。

もしかしたら、全然違うかも知れないけれど……多分、違う事は無いだろう。だって、吸血鬼系で最強に至りハーレムを築く物語ってスッゲー辛く面倒な物語が多いからな?

その点、あの物語なら最初から最強レベルで多少の努力は必要かも知れないけれど……すぐに、ハーレムが形成できるからソレを好む馬鹿は多い。なんせ、お目付け役に美少女な中学生が付いてくれるんだぜ?ロリコンなら、誰でも直ぐに思い付いて飛び付きそうな物語だ。

もし、それ系のキャラクターが居れば即決で師匠をソイツの元に送り出すんだけど。

多分、送り出されるのは俺なんだろうなぁ?

 

「……勝てるか?いや、わからんなぁ……」

 

相手が、物語のキャラクターでもここは現実世界。知っているからといって、胡座を掻けばこちらの想定外の動きをされたらそれで詰む。しかも、相手が強い存在であればある程ソレが現実化するとシャレにならなくなるからなぁ?

 

「ディミトリエ・ヴァトラーとか、絶対に相まみえたくない相手だよなぁ?他にも、ウジャウジャと居る吸血鬼共とか……超面倒臭い……」

 

「…………ヴァトラー、ですか。ストライク・ザ・ブラッドという題名の物語ですね。我々は、吸血鬼の真祖だとしても相対できますのでご心配なく」

 

「ひぃ!?」

 

「寧ろ、血液など持っておらぬから吸血される心配もあるまい。逆に、吸血鬼特攻まであるからのぉ?」

 

「ちょ、師範代……背後からコッソリ近付いて来ないで下さいよぉ〜。ビックリするじゃないですか!」

 

ご丁寧に、気配まで消して近付いて来る辺りそろそろ禁断症状でも出ましたか?悪戯成分の枯渇とか?つか、それだと師匠の方がヤバいと思われるが……どうなんでしょう?

 

「我々が、居るからと気を緩ませ過ぎです」

 

「これくらい、普段の兄様なら見抜けたハズだがの?」

 

「うぅ……思考に全て持って行かれたか……」

 

これ、後で絶対イジられるヤツ。まあ、気を抜き過ぎていた俺が悪いので潔くイジられるけど。悪戯は、駄目ですよ?

 

 

 

 

……閑話休題……。

 

 

 

 

その後、吸血鬼化した女性に群がられていたトーマと狼男をバッサバッサと薙ぎ倒していた翼を回収して俺達は秘密基地内に避難した。つか、ナニがとは言わないけど狼男達の一部がとても元気だったのは何だったのかな?鉄球の小さなモーニングスターで、叩き潰して置いたけれど。

見ていて、気分が良いモノでは無かった……とだけ言っておこう。つか、狼男が居た時点で化物語の線は消えたな?

まあ、怪異だった場合は人間らしさなんて残って無いんだけどな?多分、人の形はしているものの見た目が黒い人形みたいな状態だろう。

なのに、この世界の吸血鬼は見た目が完全に人間のままで背広を着ている者まで居た。しかも、お日様の下を普通に歩けるっていう点もある。これが、有象無象の吸血鬼ならお日様の下に出た瞬間に燃え上がりそうなモノなんだけど。あの物語の吸血鬼は、何故か太陽の下を歩いても燃え上がらないからわかりやすい。

そして、この世界に居る吸血鬼も太陽が大丈夫と来た。

普通なら、太陽は吸血鬼の天敵なはずなんだけれど。

それが、無いとされる物語もまた少ない。日中、少し太陽が陰っているとはいえ吸血鬼が堂々と真昼間から天下の横道を歩いていた時点で大半の物語がアウト。

瞬間的に、ピーンと来た物語がソレだった訳だが……例外に及ばず、主人公は早々に死去していた。多分、コイツじゃねぇ?と思われる人物が居た形跡はあったものの……そこに居たのは別人で、半ば《堕ち神》化し掛けていて速攻使い魔に処理されてしまう。きっと、その立場が羨ましく成り代わろうとした他の転生者に殺られてしまった模様。

結果的に、能力の引き継ぎが行われたけど眷属を抑え切れず半暴走状態で更には《堕ち神》の呪いまで手伝って自我消滅。

見付けた時には、ほぼ獣みたいな状態で向かって来たと言うので本当にギリギリのタイミングだったと思われる。

因みに、『ギリギリのタイミング』っていうのは《堕ち神》化した転生者が外に飛び出して人々を襲いながら呪いを撒き散らす寸前って意味だ。少しでも遅れていたら、彼の人工島全体が堕ちていた可能性もあるって言うんだからビビった。

あの人工島って、半妖が集まって出来た場所だろう?そんな所で、《堕ち神》の呪いをバラ撒いたとなれば半妖が本物の妖怪に覚醒する可能性大だったらしい。

 

「全く!これだから、転生者はっ!!」

 

問題ばかり起こして、後処理をしようともしないっていうんだから頭痛い。せめて、終息まで持ってて欲しい。物事にしろ現象にしろ、散らかすだけなら誰にでも……そう、幼稚園児でもできる。だけど、終息や後処理は幼稚園児には出来ない事だからそこは大人が頑張らないとイケないんだけど。

誰も、やってないみたいなんだよなぁ?そりゃ、神々の力が働いている以上……俺達みたいな存在が、関わらなきゃならないのは致し方無いとしても多少なりとも何かをしようとした形跡でもあればまだ許せる。だがしかし、大体が放置されているのが現状だ。まあ、やらかした当人が消滅しているってのもあるけど……否、だからと言って放置されているのはやはり問題だ。そういう時の、神様じゃねぇの?と思うんだが()()が言った『調整不要』の言葉を真に受け過ぎでは無かろうか?それを、真に受けた神様が沢山いて師匠達が出動する騒ぎにまで発展している。だと言うのに、この話が広まる事も無ければ話題に上がる事も無い。

 

「それは、我々が早々に潰して回っているから、ですね?知っていれば、誰もこんな事とかしませんよ?」

 

「だが、言われて見れば我々の動きも問題と言えば問題だの?噂より先行しているのは、確かに不味いやも知れぬ…」

 

「ですが、だからといって手を拱いていては後手後手になります!!それこそ、奴等の思うツボかと!!」

 

それは、確かに《旧・神族》の思惑通りかも知れない。

それでも、そうでもしなければ神々にその誤情報の間違いや誰かの思惑を知らせる術がないのも事実。だがしかし、対処が遅れれば遅れるだけ《旧・神族》の思惑通りとなるというジレンマ。完全に、奴等の術中にハマっている様な状況だった。だとしても、組織の人達や師匠が手をこまねいている訳じゃ無い。告知は、順を追って行っているらしいから組織系列の神族達は早々にその娯楽から手を引いているという。

てか、組織系列の神族って居るんだ?《神殺し》って言うから、全ての神々と敵対して居るものだと思っていたんだが……まさか、こちら側の息が掛かった神様が居るとは思わなかったよ。でも、詳しく聞くとどうもその神様達はほぼ全員がセイビアさんの身内とのこと。

 

「…………そうか。セイビアさんの身内か……」

 

何とも、反応し難い人の身内が関わっていますね?

そりゃ、功績だけを見ればセイビアさんは最上クラスの人材ではあるんだけど……当人の性格とかを考慮すると、どうしても微妙な反応を返す事しか出来ない。

良い人なのは、間違い無いんだよ?

俺だって、何度か会った事があるし?

でも、師匠や師範代達からの情報を聞いていると……手放しで、賞賛出来る人でも無いんだなぁ?人格面に、多大な歪みがあるとでも言えば良いか……兎に角、人となりに傷がある存在なんだよ。そんな人の身内と聞けば、精神が崩壊した様な人や人格破綻者が集まってる様なイメージになる訳だ。

 

「……どんな、人達なんですか?」

 

「人格者だよ?セイビアとは、正反対な人達と言えば良いか?……兎に角、セイビアなんぞよりも安心して任せられる人達さ。アイツの周りには、そういうのが集まり易いんだ」

 

まさかの人格者!?ソレを聞いた瞬間、『まさか!?』と言い出しそうになった。だって、()()セイビアさんですよ!?SAOモドキ世界の依頼を持って来た、策士レベルに腹黒なセイビアさんですよ!?

その身内が、人格者!?

 

「ウッソだあぁぁ……」

 

「溢れてます。溢れてますよぉ?兄様」

 

「気持ちは、わからないでもない。だが、事実なのだ兄様」

 

「妖精と同レベルなセイビアさんですよ!?」

 

「…………否定は、出来ませんね……」

 

「兄様も、言うようになったのぉ?」

 

言うようになったと言われても、実際問題セイビアさんが問題児なのは変わらない。

そりゃ、ウチの師匠も問題児らしいけどセイビアさんもそれに匹敵する問題児と聞いていた。

まあ、今の所はその部分が鳴りを潜めているらしいけど。

それでも、準警戒対象なんだそうだ。

 

「師匠も、割と似たり寄ったりな評価でしたけど」

 

「ほおおぉぅ?我等が、主様があの無神経男と似た様な評価であるか?掲示板では、その様な事が囁かれておるか?」

 

「それは、それは……通報案件ですね?わかりました。皆には、私達から伝えておきますね?」

 

おんやぁ?何故か、不穏な雰囲気になっちゃってるんですが!?こりゃ、オープン回線で楽しんでいる人達に飛び火するかな?まあ、飛び火すると言っても掲示板で楽しんでいる人達って組織の幹部や休暇中の《神殺し》達なんだけどね。

 

「んー……まぁ、良っか(他人事)w」

 

別に、あの人達がどうなろうと俺の知った事じゃ無いのでどうでも良い。現状、あの人達よりも《魔力操作》のレベルを上げる事の方が俺に取っては大事だった。

今まで、散々肉体だけを集中して鍛えて来た弊害とも言える現状に俺は焦りを覚えている。

だが、俺が焦って居ようが居まいが師範代達は気にした様子も無い。師匠も、気にした様子が無いので大丈夫なのだろうか?否、あれだけ迷惑を掛けているんだ。気にしてない風に見えるだけで、本当は俺の事を駄犬ならぬ駄目弟子だと思っているに違いない!!(被害妄想)

 

「あ、そうだ。神崎……」

 

「は、はい!?」

 

「ちょっと、頭、冷やそうか?」

 

「は!?」

 

次の瞬間、ゴッと視界が揺れたかと思うと俺の意識はゆっくりとブラックアウトして行った。後で、師匠に意識を刈られたんだと理解する。しかし、何故?あの場面で俺の意識を刈り取ったと言うんだろうか?わからない。わからないけど、師匠的には何かしらの意味があったんだろう。

 

 

 

 

……………………

 

 

 

……閑話休題……

 

 

 

……………………。

 

 

 

「は?……精神干渉!?それを、俺が受けていたんですか!?え、何時から!?」

 

「この世界へ来る直前だな。僕の防壁を破って、ランダムで精神的な干渉をされていたんだ。まさか、お前があの程度の精神干渉で凹むとは思わなかったよ」

 

どうやら俺は、《旧・神族》もしくはその系列の神様に精神的な干渉を受けていた模様。その為に、精神がダウン状態になって陰鬱な被害妄想を垂れ流しにしていたらしい。言われて見れば、確かに駄目弟子とかなんとか考えて居た様な?

 

「後、《魔力操作》に関しては僕が色々手を加えているから直ぐには成長しない様になってるよ」

 

実際問題。調子に乗った馬鹿が、色々やらかし過ぎて問題になっているらしい。なので、ゆっくりじっくり魔力に慣れれる様に様々な手を加えるのが現在の主流だという。つまり、俺が目標にしているジェットエンジン並の収束は師匠が妨害しているとのこと。

 

「因みに、調子に乗った奴はどうなりました?」

 

「破裂した。もしくは、穴という穴から血が噴き出したり……目ン玉が、弾け飛んだりした?」

 

「破裂……え?えっと、肉体が、ですか!?」

 

「そう。《魔力操作》は、基本的に危険な行為だからね。だから、先ず肉体を集中的に鍛える。そうすれば、ちょっとやらかしたくらいじゃぁ破裂したりはしなくなるからね」

 

健全な精神は、己を律するのも容易いからだと聞いた事はあったが詳しくは教えて貰って居なかった。

だが、師匠の様子から《魔力操作》による弊害がかなりヤバいのが読み取れる。いや、これは読み取らせているのか?兎に角、《魔力操作》で調子に乗るのは止めた方が良い事は理解した。

 

「脳溢血ですね?」

 

「血管、ブチ切れだの?」

 

恐ろしい言葉が、両隣から聞こえて来る。ぶっちゃけ、前任者達は何をやらかしてくれたのか手に取る様にわかってしまった。つか、この話を聞いていたら《魔力操作》の説明に『血管に添わせる様に巡らせる』的な説明があったのを思い出す。つまり、前任者達は魔力を加速させるのと同時に血液も加速させてしまったらしい。結果、師範代達が言う様な現象が起きて大惨事になったのだろう。

 

――ハハハ、《魔力操作》怖っ!!

 

OK。今後とも、《魔力操作》については慎重に事を進める事としよう。下手をしたら、トラウマレベルの大惨事を引き起こす事になりそうだからな?つか、全身から血を噴き出したりしたくねぇよ!目ン玉バーンも、脳みそドバーもやりたくねぇから!!というか、擬音で答えないで下さい!!

なにはともあれ、俺の中に《魔力操作》は命に関わる危険なスキルという不文律が刻まれる事件となった。

ぶっちゃけ、敵側から精神干渉を受けていたって事よりも《魔力操作》の方が百倍怖い。後、《魔力操作》を続ける上で肉体を鍛え続ける必要があると言われたのでそのまま鍛錬場に連れて行かれた。メッチャしごかれる。

過剰にシゴかれても、直ぐに結果が出る訳じゃ無いのに徹底的に基礎と型を確認された。

ちょっとでも、オリジナリティを加えると修正されたので師範代達はガチの鬼畜さんだと俺は思う。後に、師匠と共同で戦う時に下手なアドリブを入れるとバッサリ斬り捨られるからだと知ってからは止めたけど。

つか、かなり前から師匠との戦闘を視野に入れて矯正されてたと後で知る事になる。

まあ、師匠との共闘なんてずっと先の話なんだけどな?

でもまさか、俺が発した戯言を汲んで師匠との共闘ができる様に鍛錬や訓練をして貰えてたなんて思いもしなかったから……それを教えられた時は、言葉にならない程に凄く嬉しかった。その代わり、それを知った後の鍛錬がキツくなったのは言うまでもない。ソレは兎も角、現状では《魔力操作》のロックは外せないそうなのでこのまま《魔力操作》の鍛錬は継続と相成った。つか、もっと滑らかにもっと的確に巡らせる事を目的にドンドン課題を課せられる事になるんだけどな?てか、《魔力操作》のスキルレベルがMAXになっても成長ってできるんだ?って思ったのは言うまでもない。

やはり、ステータスで確認できる数値は完全に当てにならない模様。大凡の、目安程度に思っていた方が良いらしい。

 

「それなのに、ここに数値で踊らされた俺が通りますよ?」

 

「トーマ、踊らされたんだ?ステータスに?」

 

「踊ったよ!だって、ゲームだったら正確な数値じゃん!?なのに、リアルだと大凡の目安って……」

 

漸く、気が付いたらしいトーマが頭を抱えながら愚痴を溢す。まあ、ゲームをやった事のある奴ならステータスの数値が絶対だと認識してしまうかも知れないけれど。

 

――そうか。踊らされたのかw。

 

「お陰で、妖精様に馬鹿にされるし……セイビアさんには、大爆笑されるしで踏んだり蹴ったりだったよ!!」

 

――妖精様?ああ、お目付け役、ね。

 

「そう言えば、トーマって未来人だったっけ?じゃ、今のトーマは何してるの?組織で、修行中?」

 

「……暫くは、セイビアさん監修の世界で修行の日々だったよ。その後は、座学でひたすら世界の歪み関連や世情関連の話を教えられてた感じ?」

 

そして、その座学中は当然組織で寮生活をしている訳で……コイツが、組織の女性達にどう扱われていたのか簡単に想像できるオチだった。だから、ちょっとしたカマを掛けてみる。まあ、ニュアンス的には『昨夜はお楽しみでしたね?』的なカマをだ。結果、何度か関係を持った女性に夜這いを受けていたらしい。トーマは、何というか良識のある人物なので妙にガツガツしてない雰囲気がある。

それが、年上の女性にウケるらしく割と誘惑される事が多かった。だけど、基本的にその誘惑に乗らないのがトーマなのだが……それが、逆に女性を積極的にした原因だと掲示板では囁かれている。

つまり、大人の対応が逆に女性達の琴線に火を付けるのだ。寧ろ、意地?ってヤツを刺激するらしい。

つまり、トーマの知らない所で訳のわからない女の戦いが行われ……その結果、トーマが逆夜這いを掛けられるという頭の痛い現象が起きていたとのこと。

つか、女の戦い……ってw

 

――どんな戦いだよ!?

 

「トーマには、女難の面が出ているのか?」

 

「……………………」

 

俺が、そんな疑問の声を上げると唐突にトーマが崩れ落ちた。しかも、orzの状態で地面に突っ伏している。

どうも、トーマも色々と気にしている事柄らしい。

特に、女性に関する事柄は本当に敏感に反応するのだった。

てか、トラウマになってないか!?PTSDでは無いものの、それに近い恐怖体験をした事があるらしい。

下手を打っていれば、師匠と同じ女体恐怖症なんてモノになっていたとは当人談。羨ましくはなかったが、とてもムカついたのを覚えている。

 

「つか、滅びろ!男女の敵!!つか、DTの敵!!」

 

「(´・ω・`)そんなー……」

 

「豚は、出荷よー!!つか、ここに留まらないでくれませんかねぇ?てか、俺の翼に手を出したらガチで殺すからな!?《神殺し》に転生した事を後悔させてやるから!!」

 

「あ、それ……もう、後悔しっぱなしすから……」

 

「お、おぅ?あー、うん、そう、だったね……」

 

そう言えば、コイツ……強制的に《神殺し》にされてしまった被害者でしたね?成程、既に後悔しまくりの人生か?

「断れば良かったのに……」

 

「神崎さんは、あの人に詰め寄られて断れれると断言できますか?俺には、無理でした……」

 

「…………俺は、師匠以外に靡く予定は無いが……」

 

さて、どうだろう?唐突に、あの存在の前に立たされて是非を問われたら正確な返答ができるだろうか?でもまあ、コイツみたいに流れに身を任せようって事にはならないと思われる。だが、敢えてそんな状況に陥ったならば……。

 

「とりあえず、悲鳴を上げて逃げ惑うかな?」

 

「……………………」

 

「事前情報が、無いのは痛いけど……あの人、何度もその存在レベルで見合いに失敗しているからなぁ?そうやって、悲鳴上げて逃げ惑えば心折れたんじゃ無いか?」

 

「鬼か!?というか、見合いに失敗し捲くっているって話は聞いた事があるかも……妖精様が、言ってた様な?」

 

「多分、全力で凹ませる方向で精神に打撃を与えて置けば放置される事になったかも?」

 

「フムゥ……でも、動けなかったんですよねぇ……」

 

「うわっw!それ、訴えて良いヤツだと思うぜ?まあ、訴えたら【始まりの魔法使い】が困るだけなんだけどなw」

 

「困る、ですか?でも、あの人って最強の存在ですよね?」

 

「あー……最強っちゃぁ、最強かもだけどアレの強さはそれ程ヤバくは無いらしいぞ?そりゃ、俺達みたいな新人や木っ端《神殺し》には手が出ないけどな?」

 

そもそも、あの人の強味は《神殺し》としての能力のみに特化している。ただ、そうなる前に《旧・神族》の前身である光の眷属に捕まり当時の神々に【魔導兵器】という怪物に改造されているから強いんだと師匠は言っていた。

【リリなの】風に言うと、失われた技術で肉体を兵器改造されている戦闘機人みたいなモノらしい。つまり、ロストロギアって事だ。大昔の神々が、使っていた謎技術によって肉体を変質させられているから通常の《神殺し》より戦闘能力が高いんだって説明を受けている。

まあ、謎技術って称されているけど要は魔法と神通力と超越した科学技術が合わさったモノらしい。ただ、ソレが解析不能で手も足も出せないが故に遺失物となっているとのこと。

 

「じゃぁ、そんなに強くないんですか?」

 

「いや、強いよ?ただ、《神殺し》特化ってだけで弱くはないからw。問題は、彼の魂が巨大化した理由かな?」

 

それさえ無ければ、彼が零の次元に引き籠もる事も無かったのだけれど。でも、そのせいで彼は零の次元から外に出る事が叶わない存在へと進化した。例え、分体を出しても組織の施設内でしか活動出来ないらしい。前は、外界に降りて活動出来るとにわか知識で言ってたけど……その為には、師匠の《ルール・ブレイカー》で存在を偽らねばならない。

 

「なんで、巨大化したんでしたっけ?」

 

「狂った神を喰ったからだよ……お前、ちゃんと勉強したのか?なんで、俺より知らねぇんだよ!」

 

サッと、視線を逸らすトーマをジト目で睨みつつ俺はその話を聞いた時の事を思い出していた。ぶっちゃけ、ウチの師匠の場合は恋人が幸せになれる未来を探して並行世界を漁った結果らしい。まあ、師匠だけでは無かった訳だ。

恋人の幸せな姿を求めて、並行世界を漁った師匠がかなり多く居たという事だな。それだけ、師匠は恋人さんの事が大事だったのだろう。【自分】が、幸せに出来なかったとしても別の自分が恋人を幸せにしてくれたのなら現状を受け入れられる、と。

流石に、どういう心境だったらそんな結論に至れるのかはわからないが師匠はそういう風に結論をだしたんだ。

【始まりの魔法使い】は、そんな師匠とは違って『狂った神を喰らったからだ』という風に聞いた。どういう経緯で、そんな事をやらかす事になったのかはわからない。

だけど、その神がどんな神様だったのかは聞いている。

温厚で、気の弱い優しい神様だったらしい。そんな神様が、ある日唐突に狂ったんだと師範代は言っていた。

その神様に何が起こったのかは【始まりの魔法使い】しか知らないらしいけど……その温厚で、優しい神様は狂ってしまった。

結果、【始まりの魔法使い】はその神様を殺さずに喰らったのだという。その時、彼の中でどんな葛藤があったかはわからない。わからないが、殺さずに喰らった事だけが語り継がれている辺りその神様は【始まりの魔法使い】の恋人だったのかも知れない。だから、今も操を立てているのかは不明だけどw。

 

 

 

 

 




ヴァンパイア…吸血鬼とも呼ばれる彼等は、太陽の光を嫌い地下へと潜った地底人である。一応、作者の世界観ではそうなってるって話だからね!?ぶっちゃけて言うと、吸血鬼は地上人の血を好んで啜ると言われているけど…血液なら、どんなモノでもOK。偏食気味の吸血鬼なら、人間オンリーな奴も居るけど。そして、吸血鬼最大の特徴である吸血した相手を同じ吸血鬼にする!っていう設定は存在しません。吸血対象は、吸血されても人間のままです。←ここ大事!!繰り返すが、ファンタジーなら兎も角リアルファンタジーという分類では吸血鬼が吸血鬼を増やす為には人間を仮の吸血鬼にして己の心臓から直接吸血させる事で数を増やします。要は、吸血鬼になりたい人間と合意の上で己の心臓から直接吸血させて吸血鬼に転生させる感じ?
それが、この物語の吸血鬼という生き物の設定だ!!
血を啜られたくらいでは、人間は吸血鬼になりません!!


ゾンビ…または、リビングデッドと呼ばれる存在についてだけど。知能が無く、本能のみで動く死体である。また、呼吸をする生物に群がる習性があり、呼吸をする生き物を動かなくなるまで暴行する事から忌み嫌われている。
ハムハムされる事もあるよ!生きた者に取っては、見た目が恐ろしい存在に群がられた挙げ句暴行を受ける事になるっていうのは最悪だからな!ああ。因みに、リアルファンタジー・ゾンビにハムハムされても感染したりはしないよ?まあ、怪我してそこからバイ菌が入るくらいかな?最悪、そのバイ菌の種類によっては死に至るかも知れないけどね。でも、それで己がゾンビになる事は無いからw
そして、臭い!とっても、臭うんだよ!腐敗臭ががが!!
とりあえず、バイオハザードで生まれたゾンビ以外は感染する事は無いから息を止めて隠れるか酸素ボンベで呼吸をすればバレないよw。酸素ボンベは、息を吐き出すだけだから吸って吐いてを繰り返さない限り気が付かれません。


え?ゾンビが、キョンシーみたいだって?まあ、ソレも組み込まれているかも知れない。でも、吸血鬼は目もしっかり見えているだろうし息を止めた所で姿を捉えられたら寄って来ると思うぞ?その点、ゾンビは目も腐っているから見えて無いと思われる。だからこそ、呼吸で相手を判別している設定になってる訳だし?


結論だけを言うと、この混乱の最前線はとっても酷い事になってます。最早、手が付けられないので関わりたく無いレベルの状況。魔法少女にストブラを足して転生者を組み込んだら……転生者達が、色々と自分の思い通りにしようとして失敗する馬鹿が続出。魔法少女の原作放っといて、世界を引っ掻き回したら……手も足も出せない混乱の極みに至りました!って感じになってます。とりあえず、ストブラの原作崩壊は言うまでもなく…魔法少女の方は順当に行って舞台はミッドチルダへ移行。ただし、地球は現在おかしな方向に全振りされているので戦争こそ起きてないけど混迷状態で色々が暴走している状況です。
どうしてこうなっちゃったかなぁ……というレベル。
誰も彼もが、自分の望む結果を求めたらシッチャカメッチャカになりましたとさ。\(^o^)/オワタ!!

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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