絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五一〇話

Re:

 

 

「そもそも、原初のアヴローラが健在ならヴァトラーは普通に居るんじゃね?なのに、ヴァトラーが居ないってどういうこと?つか、アヴローラも居ないんだよな?」

 

吸血鬼関連は、放置で良いと言われても現状を見るに……ちょっと、どういう状況で誰も居ないなんて事になっているのかわからない。なので、そのままには出来なかった俺は調べてみる事にした。止められはしたけど、情報を集めるだけだからと押し切ってOKを貰った。だって、気になるじゃないか!まあ、だからと言って関われないんだけど。

 

 

 

……………………

 

 

 

……閑話休題……

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

フレールくんに情報を集めて貰った結果、とんでもない状況ができ上がっている事が判明した。というか、『とんでもない』と称するより物語を徹底的に引っ掻き回された後の祭りと言った所か?つか、誰だよ……こんな、鬼畜ネタ思い付いたヤツ。普通に、混乱を極めた結果の成れの果てじゃ無いですか!?こんなん、原作を知ってようが知っていまいが関係なく巻き込まれたら最後何も出来ずにバットエンド一直線でしかない。どういう事かと言うと、何人かの吸血鬼達が消滅していた。その原因が、まさか……いや、判明したというかなんというか。ちょっと調べたら、簡単に出て来たんだ。

まあ、それは良いと……ああ。いや、良く無いんだけど。

 

――すまん。かなり、混乱してるんだ。

 

誰に対する言い訳なのか……とりあえず、自分を落ち着かせる為に訳のわからない事を呟きながら彼の物語の現状を思い返す。ぶっちゃけ……ぶっちゃけ?あー……いや、かなり面倒な事になっていたんだ。これは、どいつもこいつもが自分の立場?を優先した為に原作が崩壊……崩壊?いや、ブッ壊れているとしか言いようが無い。一ファンとしては、『ふざけるなっ!』とやらかした奴等を怒鳴り付けたいが馬鹿をやった奴等はもうこの世に居ない。

つか、一部の原作人物達――吸血鬼(真祖)含む――が行方不明になっているし?一部が、存在しない。一応、こちらが把握出来ている人物は古城凪沙とヴァトラーにベアトリス。後は、ジリオラ……とりあえず、吸血鬼関連の人物達がボロボロである。何故、こうなった!?と言わざるを得ない。ホント、どうして『こう』なった!?

こちらが、集めた情報によると……主人公に憑依した者ではなく、主人公を亡き者にしてその立場をそっくりそのまま奪い取ろうとした転生者が色々やらかした結果が現状を作り出している。もちろん、それをやらかした奴はもう居ないし、やらかした後アヴローラの眷属が暴走したのもわかっていた。お陰で、その場に居たストーリーに深く関わっている人物達が軒並み行方不明になって一部は死亡している。ヴァトラーなんかは、異境に旅立ったかと思われたが……どうも、別口で消滅させられたらしい。それもこれも、転生者が関わっている事が判明しているが何が起きたのかは判明していない。一応、現状をみるに予測は立てられるんだよ。ただし、それが正解であるかどうかが判別できないだけで。

つか、主人公が居ないだけでここまで混沌としている物語もそう多くは無い。てか、間違い無く転生者が色々やらかした後の祭りですよね!?何をどうしたら、こんな混迷する世界が出来上がるんですか?というか、色んな思惑やら何やらが交錯して混沌としている。元より、複雑な話だったのにそれを更に複雑に混ぜっ返した馬鹿のせいでどうにもならなくなってしまっていた。

 

「兄様。コレを見て下さい……」

 

「……んん!?コレ、は?」

 

「転生者達が持つ、デメリット特典だの?」

 

「……………………こ、コレが、原因か!?」

 

現在、数人の転生者が持つ特定のデメリット特典がヤバ過ぎるモノだと判明した。つか、コレがまず間違い無く原因ですよね!?それは、転生者が死亡すると『周囲にいる吸血鬼も共に消滅する』というデメリット特典。つまり、一部の転生者を殺すと周囲にいる吸血鬼諸共消滅する事になるらしい。

 

「誰だ!?こんな、糞特典考えたヤツは!?」

 

「デメリット特典じゃから、神様が考えたヤツだの?」

 

なんだとぉー!?と、悲痛な叫びを上げてしまった俺は神々に対する《神殺し》お得意の怨嗟をブツブツと溢してしまった。まあ、それはトーマも同じだった訳だけど。

因みに、トーマもストブラのファンだったらしい。ただし、アニメ方面のライトヲタクだ。俺は、小説とかも読み漁った重量系のヲタクだけど。とはいえ、Wikipediaの無いこの世界では事細かな所までの記憶が曖昧なので人物名とか詳しい所属とかが今一つな部分もある。もしかしたら、俺の知らないキャラクターもいるかも知れないが……さて、どうしたモノか?とはいえ、関わる事は師匠に止められているので観測するだけに留まるんだけどな?

 

チ ク シ ョ ウ !!

 

「だああぁぁぁ!歯がゆい!!見てるだけなんて、なんて拷問!?突っ込んで行って、一つ一つ解決して回りたいのに何故今回に限って関わっちゃイケないんだ!?」

 

「それは、魔法少女に関係しない異なる物語だからでしょうね?我々は、あくまで魔法少女の世界で行われている歪みを解決する為にここに居ます。例え、同じ世界内であっても魔法少女とは異なる物語に干渉する事はできません」

 

「というか、だの……アレは、言わば囮じゃの?我らを誘き出す罠の一つであろうさ……」

 

例え、その物語の根底がどれだけこちらに関わっていたとしても大義名分が無ければ越権行為と見られるらしい。つまり、我々ではストブラに干渉した時点で世界から弾き出されてしまう可能性があるとのこと。もしくは、《神殺し》側のスキャンダルを今か今かと待ち構えているハイエナ共が喜々として押し寄せて来るかも知れないと。

お陰で、とっても歯がゆい思いをさせられております。

こちらからは手を出せず、あちらは混沌とした状況に呑まれ世界的に混乱混迷が続いている。というか、追加で第◯真祖が消滅しているというとんでもない情報が齎された。そのせいで、世界のパワーバランスが崩れて覇権を求めた馬鹿によって戦争になるかも知れないとヤバ過ぎるネタまで飛び交う始末。最悪、魔法少女側の原作人物達がミッドチルダに避難する事になるかも知れないと呟いていたらしい。

あっちは、とっても平和だからなぁ?なのに、何故ここはこんなにも困窮しているんでしょうね?二つの物語の狭間で、それぞれの行く末を眺めながら頭を抱える。

 

――どうしてこうなった!?

 

否、どうしてこうなってしまったのかはわかっている。

一部の転生者が、自分の思い通りに歴史を改変しようとして失敗した結果だ。だが、その結末が世界を巻き込む戦争っていうのは頂けない。干渉して、戦争を回避できるかどうかもわからないがこちらからも何らかのアプローチをした方が良いんじゃないだろうか!?

 

「駄目だぞ?兄様。アレは、引き起こるべくして引き起こっている現象だ。我々に干渉する術は無い。もし、干渉するなれば兄様が独り立ちをしてからにすると良かろうなのだ!」

 

「……独り立ちしていれば、干渉しても良いんですか?!」

 

「え、ええ。ですが、そのためには先ずMasterの許可と卒業をしなければなりません。まあ、現状では不可能ですけど」

 

リリィに言われなくても、それが現実では不可能なのは分かり切っている。今直ぐ、卒業なんて言ってもまだまだ知らない事は多いし学ぶべき事が山の様にある現状。無理。

 

「前回のシンフォギアは、完全に独立した世界で魔法少女の世界にまで影響を及ぼす可能性がありましたから介入できましたが……今回は、同一の世界にありながら完全に別の物語として確立していますからね。多少の影響はあれど……こうまで、あっちはあっち!こっちはこっち!!では、手の出し用がありません」

 

「何せ、魔法少女達がこちらでメインストーリーを進めなければならない訳でも無く……かと言って、こっちがどうなろうとあっちに影響を及ぼすわけでも無いからのぉ?」

 

つまり、吸血鬼が魔法少女の世界にチョッカイを出してくれでもすれば手が出せるけど……手を出してくれなければ、何もできないらしい。シンフォギアの時は、生まれ出るノイズがちょくちょくミッドチルダや他の世界にも現れていたから介入できたけれど……ここは、同じ世界でありながら完全に別の世界状態とのこと。一瞬、サウンドドラマCDを思い出したけれど……アレは、既に終わった物語だ。彼女らが、この地球で活動する事は無い。それは、魔法少女達が吸血鬼達と絡まない事を意味していた。唯一、高町なのはが実家に戻って来る様な事でもあれば話は別なんだろうけど。そんなストーリーは本編に無かったし、今後地球が舞台になる様な話も存在しないので無駄だろう。メインは、完全にミッドチルダに移ってしまっているからなぁ?多少、世界に影響はあれど世界を根底から覆す様な話なんぞ持ち上がらないと断言できた。非常に残念だが、ストブラに俺達が関わる理由が存在しないんだよ。ホントにな。

 

「完全に、指咥えて見てるだけの世界かよ……」

 

「そうですね。唯一、関われる話があるとすれば主人を失い暴走している眷属を討伐するか宥める程度かと……」

 

「…………眷属?アヴローラが使役してた、アレか?」

 

本当なら、古城とか言う主人公の眷属になるはずだった12体の聖霊?である。それが、主人を失い暴走しているとは思いもしなかった。つか、アレらが暴れているのか?

それが、どれ程の被害を齎しているのか想像すらしたくないんだが!?

 

「え?……暴走しているの?眷属が?マジで!?」

 

あの力が、誰にも抑えられずにヒャッハー!していると聞いてゾッとした。言われてみれば、アヴローラや古城が居なくなっているんだから、その眷属が自由に飛び回っていてもおかしくは無い。だって言うのに、俺は一部の吸血鬼が居ない事ばかり気にして眷属の事を考える事もしなかった。というか、開放されたら自由に飛び回っているイメージしか無かったわ。まさか、主人を失って暴走するとか考えないじゃん!

 

「えっと、被害状況は!?」

 

「ええ、まあ、なんと言いますか……」

 

何故か、歯切れの悪い師範代だったけど直ぐに気を取り直して教えてくれた。基本的には、人の居ない場所を飛び回っているらしいけど……自分のテリトリー?に入って来たモノには容赦なく攻撃を仕掛けているらしい。それって、テリトリーに入らなければ攻撃して来ないって事なんじゃ?

 

「……テリトリーに入っているのは、転生者共か?」

 

「ウム。彼の者を得て、最強になりたいそうだ」

 

「それは……果たして、契約してくれるモノなのか?」

 

そもそも、己の力量を示せば契約にこぎ着ける程易しくはないと思うんだけど。しかも、吸血鬼みたいに何百年も生きられる訳でも無いしなぁ?大丈夫なのか?ソレ……。

そりゃ、高々数十年ポッチだから気に入ってくれれば契約は成せるだろうけど。コロコロ変わる主人に、懐いてくれる様な存在じゃないぞ?転生者。それをわかってて、人間の……生短き転生者の膨大な力が在る者に全幅の【信】を預けてくれるとは到底考えられない。もし、彼らが【信】を預けてくれるとしたら……俺らみたいな不老不死くらいなモノだ。

 

「…………あ?師匠、とか?そう言えば、師匠、どこ行った?さっきまで、ここに居たはずなんだけど!?」

 

あの人の場合、彼らのテリトリーに入った瞬間に平伏される気がするんだけれど……どうなんだろう?というか、彼らは師匠の底知れぬ力に気が付くのだろうか?否、気が付くんだろうな?本能とか、そういう何の根拠のない勘とかで。

 

「…………連れて、帰って来ない事を祈る……」

 

――フラグ、建ててみました!!

 

「何故、そういうフラグを建設されるのですか?兄様」

 

「そりゃぁ、それが一番手っ取り早いから?」

 

「我等が主様なら、確かに手っ取り早いのは確かじゃの?じゃが、そうなってしまえば我先にと奪いに来る輩が……」

 

そうして、来る奴来る奴全員がプチッとされるんですね?わかります。まあ、対応するのは俺なんでしょうけど……何となく師匠なら、色々やらかしてくれそうだ。何も知らないまま、【獅子の黄金】とか仔猫サイズで顕現させて連れて来そう。ウチの師匠は、あんなにも邪悪な感じがするのに本人はかわいいモノ好きな気がするんですよね。フレールくんなんて、どこからどう見てもファンシーなぬいぐるみだからね?

そんな師匠が、第四真祖の眷属……だけじゃなくて、そういった様々な回収されなかったお供を連れて来たらどんなかわいい姿にされるのか全く予測すら立てられない。

 

「だから、そこら辺を詳しく知っていそうな師範代達を交えて……第一回、師匠が連れて帰って来るかわいいモノ選手権始まるよーwを始めたいと思いまーす!!」

 

ドンドンパフパフ―なんて、効果音がトーマの近くから鳴る。なんでも、そういう効果音を鳴らすアプリがあるらしい。ホント、どうでも良い様な雑学を良く知っているなぁ?

 

「何故でしょう?そこはかとなく、暇潰しの様な気が……」

 

「だって、師匠ってファンシーなモノ好きなんじゃないんですか?それが、厳ついキャラクターをどんな風にするか気になるじゃないですか!!」

 

「まあ、兄様の主張もわからないでもないがの……」

 

「でも、師匠がファンシー大好きキッズなのは間違い無いですよね!?キッズかどうかは不明だけれど……」

 

「「……………………」」

 

「はぁ。……確かに、Masterはかわいいモノが好きですね」

 

目の据わった師範代達に、ジットリとした視線を向けられる。俺の主張は、どうやらお気に召さなかったみたいだけれど俺の茶番には付き合ってくれるらしい。

 

「かわいい……というか、アレは心癒されるモノが好きなだけだと思うがの?殺伐とした世界に身を投じておると、時折無性に心癒やされる場所に行きたくなるからのぉ?」

 

それは……わかる。確かに、殺伐とした状況に身を投じていると急に違うモノで心を洗い流したくなる感覚が起きる事があるんだ。多分、師匠はソレを使い魔で再現したかったんだと思われる。まあ、半分くらいは成功している……と思う。

けれど、フレールくんやにゃんこ化使い魔さん達を見ている限り残りの半分は失敗している様な気がしないでもない。

どれだけ、ファンシーなモノで周囲を埋め尽くしても……そのファンシーなモノとした存在自体が、殺伐としていたら心休まる事もないだろう。むしろ、余計に殺伐とする事もありそうだ。それでも、師匠なら心洗われたと無理矢理に思っていそうだけれど。思い込みって、怖いからなぁ?

 

「じゃ、お題です!そうだなぁ?例えば、第四真祖の眷属が師匠に捕まって手乗りサイズのマスコットキャラクターにされる可能性は……何パーセントだと思いますか!?」

 

「「「……………………」」」

 

ここ、一番の疑問を投げかけた瞬間全員が黙った。

いや、黙ったというより眉を寄せテーブルに視線を固定して考え込んでいる様子。やはり、この疑問は俺の心に閉じ込めて墓まで持って行くべきだったか?と思いきやオルタが『成程』と呟いた。そして、かなり真面目な顔で俺へと視線を向ける。何度か頷いて、またテーブルへと視線を戻したオルタはそのまま沈黙を続けた。

 

「難問ですね……」

 

すると、リリィがそんな呟きを溢しトーマが苦笑いを浮かべるとオルタが可能性は無きにも在らず等と呟く。やはり、師匠を慕う使い魔達でもこの疑問には中々答えが出せない様子だった。ぶっちゃけ、俺もこの答えは出せないでいる。

リアルな数字を叩き出せば、師匠が第四真祖の眷属達をマスコットキャラにする確率は五十パーセント前後。冗談で答えるなら、八十パーセント以上だろうか?

 

「大きくて、嵩張る眷属を小さくかわいい眷属に……」

 

「兄様。変に誘導しようとするのは卑怯ですよ!?」

 

「それでなくても、我等が主様がソレをマスコットキャラにする確率は高いと言うのに……確信させるでない」

 

いやー、つい声に出ちゃったもんで……でも、この場にいる人達は皆師匠が第四真祖の眷属をマスコットキャラに変化させると信じている模様。まあ、俺も否定できなくなったけどな?だって、あの師匠だぜ?己の元に降るなら、問答無用でマスコットキャラへと変化させるんじゃね?

 

「そう言えば、人形(ヒトガタ)より大きい使い魔って見た事ありませんよね?居るんですか?」

 

「居る。ライオンの巨大化バージョンが、の。主様の側近使い魔なんじゃが……今は、特殊任務で出張中だ」

 

師匠の側近使い魔……なのに、出張中とはこれ如何に?

 

「今、居るのはアルカリア・フォーゲストくらいですね」

 

成程。そのファミリーネーム持ちが、師匠の側近なんですね?そう言えば、他にも側近では無いけれど師匠に親しい使い魔が居ると聞いている。初期の使い魔が、それに当たるとは言われたが……俺には、どなたが初期の使い魔なのか見分ける事はできない。全員、同じに見えるからな?

つか、全員が猫の姿でゴロリと秘密基地の床で寝転がっている。一応、貫禄がありそうなにゃんこ様も居るには居るけど……見分けは付かなかった。と、いうかだなぁw(苦笑)。

 

「…………師匠が居ないと、労いもできないな……」

 

そう、呟いた瞬間その場に居たにゃんこ様が全員ピクリと反応する。耳だけが、全部こっちに向けられている様子は壮観だ。いやー、かわいい反応だねぇ?まるで、食事に有り付けた時のにゃんこそのものである。まあ、実際には師匠の労いが目的のにゃんこ達ではあるけど。

 

「兄様。余り、刺激すると……」

 

「ハイハイ、わかってるよ!それでも、その姿を師匠に見せれば少しは君達を造った報いになるだろうに……」

 

「これが、か?ただ、耳をこちらに向けただけであろう?」

 

「にゃんこらしい反応じゃありませんか……その何気ない姿が見る人を癒やすんですよ……」

 

そう、にゃんこ姿の使い魔さん達に伝えた結果……にゃんこさん達は、唐突に猫動画で勉強を始めてしまった。成程、そうやって猫っぽい仕草を学んでいたのか……それに紛れて、師範代達までもが動画に見入っているのはツッコまない方が良いんだろうな?そんな、下らない事を思いながら過ごした午後。事態が、急変する事も無く進むのであった。

 

「ここは、急変して貰わないと困るんですが!?」

 

「全然、急変しませんね?何なら、転生者の襲撃があっても良いくらい!ストブラに関わりたい……」

 

「師匠が、第四真祖の眷属を連れて帰って来れば事態は急変するハズ!!だって言うのに……師匠、どこいったんだろう?全然、音沙汰が無いんですが!?」

 

「フラグ建築ですか……これが、馬鹿にできないんですよねぇ……建てたら、建てた分まで回収されるからなぁ?」

 

そうそう。決まって、心から望んでいる様な事は叶わないってオチまで付くけど。チクショウ!ストブラ、ストブラに干渉させて下さい!!マジで、お願いします!!

 

「古城とか、男共とは会いたくないけど……ヒロイン達には、会いたくなる呪いがががが……!!」

 

「わかる!ガチで、それな!!まあ、恋人とかには成れんけど……それでも、観光してみたくなるよな!!」

 

「人物を眺める観光……観光とは!?」

 

ええぃ!疑問に思うんじゃねぇ!!

 

「細けぇーこった気にすんなよ!観光は、観光だw」

 

できるなら、聖地巡回とかできると尚嬉しい。人物観光は置いといても、あの人工島を歩き回れるのは楽しいだろう。本来なら、主人公がブッ壊す部分とか今ならまだ残っているはずだからなぁ?完全な絃神島をウロウロするのもまた一興。

 

「主人公が居ない以上、ヒロインがどこに居るかなんてフレールくんでも無ければ見付けられんだろうし?」

 

「獅子王機関は、日本にあると思われ!!」

 

「まあ、それは、な?しかし、ヒロインが何処に居たかなんて覚えてるか?そこらへん、かなり曖昧なんだが……」

 

「…………あるぇ?そう言えば、どこに居たんだっけ?」

 

そこら辺は、メインストーリーに関係ないからかなり曖昧にされている部分だ。ぶっちゃけ、『獅子王機関の住居に住んでいた』という説明しかない。どこで、どんな生活をしていたとか一切の情報が存在しなかった。能力に関する話はあるけど……つまり、世界5分前創造じゃねぇけど唐突に世界が構築されたと言っても過言ではない訳だ。

 

「正に、五分前創造のソレだからなぁ?獅子王機関も後付ッポイし……まあ、設定なんてそんなモンなんだろうけど」

 

「確かに、過去が無いっていうのはかなりキツイ話に聞こえますねぇ?俺らみたいに、転生して活動を始めた転生者とそう変わらない様な感じですか?」

 

「……親も居なけりゃ、帰る家(用意はされてる)も無い。唐突に現れ、かわいい女の子に付き纏う奴、だろう?……自分で言っても、かなりヤバい存在に思えて来るんだが!?」

 

「ヤバいですね!まあ、帰る家は用意されてますが基本どこの誰なのかは不明のままですもんねぇ?」

 

「つか、住民権とかあったか?俺は、無かったんだが……」

 

「え!?……俺は、どうだっただろう?多分、そこら辺は月村家が何とかしてくれた様な……気も、する?」

 

「…………お前、嫁になんて危ない橋を渡らせているんだ!?そこは、自分で何とかするもんじゃねぇのかよ!?」

 

「ぐぅ……正論で、殴らないで下さいよ!?」

 

「普通に殴る話だよ!?まあ、俺の場合はミッドチルダに移住したから問題無かったけど……居残り組は、大変だったろうな?って思ってたらコレだよ……」

 

まあ、そこら辺は転生の際の神々に対する態度で変化するらしいけどな?ちゃんとした態度なら、世話を焼いてくれるが横暴な態度だと適当にあしらわれるらしい。ホント、白銀の空間での言動がその後の人生を左右するから下出に出た方が良いぞ?俺は、馬鹿だったから致し方ないけどなw。

 

「そんな俺が、今や馬鹿共を取り締まる側に……」

 

「ハハハ。人生、何が起こるかわかりませんよね?」

 

そんな事は、君が一番身に沁みてわかってそうなのに、な?

俺が知る限り、だんとつで波乱万丈な人生を送ってるトーマに言われると凄く居た堪れなく感じる。

だって、()()【始まりの魔法使い】が直々に呼び出した子羊だぜ?その上、呼び出された後は放置され周囲に流された挙げ句ウチの師匠に拾われ漸く平穏に過ごせる様になった憐れな奴でもある。あーいや、どちらかというと……邪神に拾われ、掌の上で転がされてるだけの気がしないでも無いけど。このまま、何も知らないままの方が幸せなのかも知れない。

 

 

 

 

 




神も参戦する物語!逆らう者(吸血鬼)は、皆殺しだ!!
ストライク・ザ・ブラッドが、ストライク・ザ・ブラッドをしていない件。むしろ、向かって来る転生者を殺したら周囲の吸血鬼纏めて消滅させられる物語へと変わってしまった!!だが、戦闘狂の吸血鬼達は気が付かない。目の前に立ち塞がる転生者が、最強の吸血鬼殺しだという事に!

こうして、第四真祖は古城に憑依した転生者を屠って消えてしまったとさ。それに関しては、本命の物語じゃないから問題は起きないけれど……この世界に居る転生者に取っては、青天の霹靂だろう。そして、それは神崎達にも言える。聖地巡礼とか言ってる時点でわかるだろう?わかるよね?どいつもこいつも、ヲタクとしてしか世界を見ていないんだよなぁ……現実になってると言うのに、誰も彼もがソレを物語の一部だとしか見ていない。それが、どんな結末を齎すかわかって無いんだよ。
物語で、そこに転生したなら自分が主人公!なのが当たり前!大体の二次創作小説が、そういう風潮だったから自分にもそれが当て嵌まるのだと信じて疑わない。その結果、現実に殺されてカウンターで殺し返して世界は混迷して行く。死んだ転生者は、まさか自分の選択が世界の混乱になってるだなんて思いもしないんだろうな?まあ、死んでるから知覚も認識もできないって言うのはわかるだろうけど…まさか、ソレによって吸血鬼情勢や世界情勢が変化してるなんて思いも寄らないだろう。最早、アレはストライク・ザ・ブラッドであってストライク・ザ・ブラッドでは無いのだよ。この世界に適応されるまでは、間違いなくストライク・ザ・ブラッドだったかも知れないけれど…今のアレは、ストライク・ザ・ブラッドにしてストライク・ザ・ブラッドでは無い違う物語。何故なら、ここは【魔法少女リリカルなのは】の世界だから!!
そう、あくまでここは【魔法少女】の世界なのだよ。
設定は大事。そう、設定は大事!!違う物語が参戦しても、ここは【魔法少女】の世界!!!
それが、絶対のルール!!

補正の無い物語は、こんな感じになるんだろう。

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m(_ _)m

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