絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五一四話

Re:

 

 

俺が干渉した故か、現在の世界経済がかなりヤバい。

聖女一人の為に、ちょっと拝借した金額が百億円程で……現在、俺が扱っている金額が数百兆ドルを超えて居るからだと思われる。普段なら、おちゃらけて『まだ、慌てる時間じゃない』なんてネタを挟んでいるだろうが……もう、そんな事言ってる暇はない。十二分に、慌てて良い頃合いだ!!

なんで、そんな事になっているかというと聖女の話が終わった辺りで解約とかして置けば良かったんだけど……忘れてたんだよ(ヤケクソ)!!お陰で、無用な調整を掛けつつ分配している所。ああ。もう、増やしてはいないからこれ以上被害が広がる事は無いと思われる。てか、拡がらないで(必死)!

とりあえず、聖女の能力をナーフしてから一ヶ月の時間が過ぎた。師匠は、未だに魔法少女の世界から戻って来ない。

多分、白亜から知識を貰って時間待ちしているか転生者達の事で忙しくしているのだろう。

そして、俺達は前回から引き続きストブラに関われてもいない。つか、関わってる暇が無くなった。なので、トーマに全部丸投げした所……トーマが、雑魚過ぎて使い物にならない事が判明。だから、鍛錬なり訓練に参加しろと言っていたんだ!吸血鬼如きに、負け帰って来やがって八つ裂きにしてやろか!?

 

「ざーこ♡ざこざこ、ざーこ♡等と言われたいのかの?」

 

「ごめんなさい。どうか、許して下さい……」

 

トーマが、オルタに追い詰められて土下座をした。

 

「満足に戦う事も出来ず、逃げ帰って来た感想はありますか?雑魚野郎?どうです?今からでも、鍛錬しますか?」

 

「お願いします。まさか、あんなにもアッサリ負けるとか思って無くて……【隠鬼】の能力と【戦鬼】の能力が、ここまで異なるとは……」

 

んー?なんか、とんでもない勘違いをしていそう?

つか、【戦鬼】は《堕ち神》と戦う存在ですよ?見習いならゆず知らず、神を殺す為に戦い方を学んで前線に立つ戦闘民族ですよ?というか、【見習い】と付いている《神殺し》達は数少ない《堕ち神》を倒した事が無いだけの戦闘民族。

経験さえ積めば、晴れて一人立ちが出来る段階まで登り詰めたプロフェッショナル達ですよ?まさかとは思うが、彼等が俺やトーマの様に弱い存在だとでも思っていたのだろうか?

なら、ちょっとその見識を書き換える為に見習い達との模擬戦をセッティングしようか?多分、ボコボコにされると思うけど?俺ですら、あの人達とまともに戦えないのに雑魚のトーマが勝てるとか思わない。それでも、現実を知るのは良い事だと思うのでセッティングはしてやろう。

つか、俺も交ぜて貰おうかな?俺も、自分がどの程度やれるのか知りたいと思っていたし?それが、わかるなら一度手合わせしても良い頃合いだ。もし、それでボコボコにされる様ならまた鍛錬や訓練に身が入るだろうからな!でも、今はそんな暇も無いのでやって来た妖精さんに丸投げしてトーマを預けてやった。以降、俺はお金にまつわる調整に集中する。

 

 

 

……………………

 

 

 

……神崎OUT……

 

 

 

……………………

 

 

 

 

 

Side ???

 

今、凍真の目の前に腕を組んだ妖精が居る。

なんでも、誰かさんの要請を受けてここにやって来たらしい。神崎は、己のうっかりで世界経済を牛耳るのに忙しくなったが為に関わりたい物語への権利を手放した。

それに、気を良くした凍真が『ならば!』と意気込んで意気揚々とストブラに干渉しに行ったが、アッサリ吸血鬼に負けて帰って来て今に至る。まさか、【隠鬼】ルートを卒業した者がこうもアッサリ負けて帰って来るとは誰も考えなかったんじゃないか?当人も、もう少しは戦えると思っていた様だけれど……駄目だったらしい。

 

「はぁ……何、コイツ。負け犬根性が育ってるじゃない!?まあ、使い易い様に色々調整はしたけど……まだ、使える、程度だったはずよ?」

 

妖精が、困り果てた顔で使い魔達に突っかかる。それを、すまし顔で流し淡々と語るのはリリィことラヴォルフと呼ばれる使い魔だ。彼女(彼?)は、如月双夜の使い魔で今は神崎達の護衛として彼等に付き従っている。

 

「我々が、保護した時にはもうこう成り果ててましたよ?」

 

「まあ、その前に《旧・神族》に捕まっておったがの?」

 

ラヴォルフをフォローする様に続いたのは、オルタことテオルグと呼ばれる使い魔。彼女(彼?)は、どうでも良さそうにあらぬ方向を見て答えていた。

 

「ああ。成程ね……その時に、内側を弄られたのね……」

 

その話を聞いて、妖精は何の気も無しに呟く。そこに、凍真への配慮とか遠慮は存在しない。ただ、事実のみを口にする。まあ、それが妖精だし彼女らが嘘を吐く事も無い。全てをありのまま受け入れ、ありのまま認識するのが妖精だ。

 

「それに、アレから引き離す必要がありましたので放置してました。それから、戻ること無くそのままになっております。それに、こっちの方がよろしいのでは?」

 

凍真は、当初【始まりの魔法使い】に呼ばれて《神殺し》側に引き込まれることとなった元人間。今でこそ、人外として生きてはいるが……最近は、何かと身に入らない様子。

その原因が、今目の前で明かされているというのに……本人は、知らされていなかったが為に困惑した様子だった。

 

「…………成程、ね。言われてみれば、確かにこのままの方が楽で良いわ。これも、アイツの判断?」

 

「いや、我らの判断だの」

 

「ふーん?良い判断だわ。アイツより、使えるわね?貴女達。そうね、変な自信を持たれるよりはマシか……」

 

その瞬間、使い魔の二人がピクリと反応を示すが妖精は気が付かない。使い魔達の空気が、変わった様な感じがしたのに妖精は気が付かなかった模様。というか、普段なら己の主を貶められた!と憤慨するはずなんだが……それを押し込める使い魔達。嫌悪な雰囲気が、その場を支配する。しかし、妖精は一切それに気が付いていないのか使い魔の反応を無視していた。その様子を眺めていた神崎は、かなりビクついて居はするものの無視を決め込んでいる。

余程、関わりたく無い模様。

 

「……ノヴァの直射は受けたの?」

 

「一応、呪われていましたのでそれを排除する為に処理しております。ただ、それでは純粋無垢になりかねませんのでもうひと手間掛けてあります」

 

「まあ、そうよね。アレは、一度浴びれば回避不可能ですもの。それなのに、俗物のままだったからおかしいとは思ってたわ。それじゃぁ、こっちで好きな様にして良いのね?」

 

「ええ。戦鬼であれば、どの様にしていただいても構いません。ただ、隠鬼の時に受けたモノは洗い流していただけると幸いです」

 

それで、話は終わったとばかりにオルタは去り、リリィのみがその場に残る。妖精は、彼女達への興味を失って直ぐに凍真へと向き直った。淡白な様子に見えるが、これが使い魔と妖精達の関係である。組織では、ここに双夜が加わって今にも殺し合いが始まらんばかりの雰囲気が広がったりするのだった。

いや、もう、本当に険悪な関係なんだよ。

 

「そう。アンタも、災難ね?こんな奴等に関わったばっかりに……でもまあ、既に覚悟は出来てると聞いて(私は)るからそれを思い出させてあげるわ。どうせ、アンタは何も覚えていないでしょうけどね?」

 

「…………それは、どういう……?」

 

凍真が、何かを言い終わる前に妖精の手が彼の額に当たって彼は意識を手放す様に倒れてしまう。その後、凍真は簡単に引きずられて行くと凍真の部屋へと押し込まれてしまった。

あの体格差で、どうやって?と思いはするも妖精には妖精用の魔法があるから然程不思議ではない。しかし、30センチ程度の妖精が成人男性一人の首根っこを掴んで移動する様は神崎や翼の視線を釘付けにするには十分だった。

 

 

 

Side 神崎

 

引きずられて行くトーマを見送り、俺は妖精の恐ろしさを十分以上に認識する。まさか、大の大人を引きずる程にパワフルだったとは思いもしなかったからだ。

 

「アレも、魔法なんですかねぇ?」

 

「あんなに小さいのに……パワフルね?」

 

「いや、まあ、パワフルっちゃぁパワフルだが……魔法だろう?つか、普通にオーバーオールを着こなす妖精が居るんだなぁって……妖精って、若葉色のワンピースじゃねぇのな」

 

そもそも、羽を出す穴とか必要なのではと思う?

しかも、普通に長袖のTシャツ着てたにも関わらず羽があったし飛んでいた妖精。背中側も見たけど、衣服に穴など開いている様子も無かった。それでも、その存在を主張する動く羽。衣服が、その動きを邪魔している様子すら無かった。アレで、どこから羽を出しているのか……見た目もだが、存在も不明だった。もしかしたら、妖精と呼ばれる種族は羽がなくても飛べるのかも知れない。

しかし、ならばあの羽は飾りなのか?それとも、実益を備えているのか……わからない。

 

「ああ。アレはですねぇ……まあ、どこにでも技術の限界に挑む方は居るのですよ。アレも、その一着ですね」

 

どうやら、組織には妖精の着衣を作る専門家が居るらしい。というか、かなりソフトに言いましたね?

その人物が、どのような趣味を持っているかは知らないがリリィの反応からして真っ当な人物でない事は聞き取れた。多分、人形に魅入られたHENTAIが作った物の様だが、それを着る妖精も体外だと思われる。じゃなきゃ、あんな30センチ程しか無い妖精の身体に合う服を意図も簡単に作っていると言われても信じられない。それを作っている輩も、それを着ている当人もとんでもない豪胆だ。それを着ている姿を、制作者に見せたりしているのだろうか?もし、そうだったなら中々に混沌としていそうな気がする。

 

「組織にも、生産職が居るんですね……」

 

「生産職……アレを、生産職と呼んで良いものか……」

 

おい!こら(怒)、質問に対して疑問で返す奴が居るか!?

そこは、何がなんでもちゃんとした【答え】で返すべき所だろう!?もしくは、最高の笑顔で沈黙とか。選択肢は、それなりにあったはずだ。なのに、質問に疑問で返す辺り…妖精の衣服を作ってる奴は生産職と呼ぶには相応しくないと語ってしまうリリィ。稀に、とても素直になってしまう師範代達なのだった。普段は、とても捻くれているのに、な!!

 

「一応、生産職と呼ばれる者達は居るぞ?」

 

「勝手なイメージで申し訳ないんスけど。生産職って物作りは最高だけど、とても戦闘能力が低いってイメージがありますね。それは、組織でも変わりありませんか?」

 

「あー……そうだのぉ?戦闘能力は、戦闘型の【隠鬼】の半分くらいかのぉ?流石に、戦鬼と比べられぬわ」

 

それでも、戦闘型の【隠鬼】の半分くらいの戦闘力はあるらしい。もしくは、後方支援系の科学班に所属する人員がソレに当たるらしい。それ以外は、天地創造能力を持つ物資調達係やソレ等を加工する加工屋などの部署があるとのこと。

 

「加工屋……それは、また色んな物を加工しているイメージになりますね?もしかして、食品とかですか?」

 

「いえ、インゴットや革製品等を扱う方々ですね。もしくは、魔法薬や錬金術等に使われる素材を担当していると言えばわかりやすいかも知れません」

 

「…………素材は、素材屋では無いんですか?」

 

「そっちは、そっちであるからの?因みに、素材屋は加工前の物品を扱っておる。野草や骨、原石や鉱石等も含まれるの。いずれにしても、調達科等を含めば『下請け業者』は数百に及ぶから細かい表記はされぬの」

 

つまり、加工屋は下請けから脱した所にある業者という事かな?まあ、あれだけ巨大な組織を支えている下部組織なんだ。俺等みたいな新参者が、想像できる程には大まかで無いらしい。つか、そんな下部組織があるのか……本格的だな?

 

「…………あるぇ?じゃぁ、科学班が素材を無駄(趣味)にしたら色んな部署からクレームが入るんじゃね?」

 

「来ますね。それはもう、色んな部署からクレームの嵐が……まあ、彼等が作る物は高値で売れるので素材屋や加工屋は余り大きな声で非難はできないんですけど……」

 

「故に、我らが主様は絶大な人気を誇っておるの?」

 

成程、発言力に差が出るのか。それでも、余計な事や趣味等に消費したら文句は言われるんだな?なら、科学班に鉄槌を下せる奴は貴重なんだろう。あの人、科学班達が造った趣味物を片っ端から壊したり脅したりする人なのでスカッとするらしい。まあ、それなりに壊されると虚しく感じる人が居るには居るらしいけど、多くの下請け人が科学班の絶望する姿に気を良くするという。

 

「そりゃ、気分が良いでしょうね!」

 

『他人の不幸は蜜の味』なんて言葉があるくらいだ。

憎き仇の絶望は、ひたすらに甘く感じるだろうさ。それは、まるで甘露の如く甘美で舌が溶けるくらいに美味いはずだ。

タイミングが良ければ、それを直に観られるって言うんだからそれに有り付けた関係者は胸のモヤモヤがスゥーっと消し飛ぶ思いに違いない。俺だって、馬鹿が手痛いしっぺ返しを受けているのを見るのはとても愉しい時間だったとも。

 

「それで、兄様はアレを分配できたのかの?」

 

「ある程度は。いやー、本当にフレールくん様々ですよ!フレールくんのお陰で、割り振る会社を選別せずに出来るのは有り難い。フレールくんのフォローが無けりゃ、一体何年掛かっていた事やら……」

 

いや、本当にフレールくん様々である。彼?が、集めてくれた情報のお陰で細かい審査までしなくて良くなったからな。

下手をしたら、数年は掛かっていたであろう時間が僅か数日で済んだのは感謝しか無かった。というか、社内状況とかもわかるとかちょっとプライバシーは?と聞きたくもなったけど些細な事。些細な事。それに、俺は個人を調べて来いと言った訳じゃないかセーフだよな?それに、そのお陰で会社に大金が振り込まれたんだからOKOK。

これで、良い物が造られればソレはそのまま世界への貢献になるだけなんだし問題無し無し。まだ、様子見が必要ではあるが状況からしてより良い方向に転んでくれたら一石二鳥で良い事なんじゃね?

 

「どうなるかはわからんが、俺の手元に大金が転がり込んで来るよりかはマシだ。《黄金律》の恐ろしさよ……」

 

「世界経済を牛耳る事もできたと言うのに欲の無い……」

 

「要らん、要らん。俺の両手は、翼を抱きしめる程度の長さしか無いんだ。これ以上を望める訳が無いだろう?」

 

言って、翼の肩に手を添え引き寄せた。

 

「おや、イチャ付くのですか?なら、本気で爆発させましょうか?独り身の寂しさを兄様で晴らすとしましょう」

 

「フム。確かに、目の前でイチャ付かれるのは目障りであるが……この程度であれば、壁も砂糖も吐かぬであろう?」

 

「というか、使い魔の恋愛事情ってどうなってんの?」

 

「「……………………」」

 

何故か、沈黙が返って来た。しかも、師範代達のジト目付きである。あるぇ?もしかして、なんか地雷踏んだ?

 

「えっと、不味い事を聞きましたか?」

 

「いや。我らの恋愛事情か……そう言えば、我らには生殖機能がない故な?余り、惚れた腫れたは無いの」

 

「そもそも、ソレを成す為の穴もありませんし……」

 

ちょっと、直接的な発言は控えろよ!?後、そういう発言の際はもっと恥じらいを持って言え。そんなんじゃ、中の人が男だとバレるぞ?多分、女の使い魔でも似た様な感じなんだろうけど……ストレート過ぎるのも考え物だ。

ストーカーが、如何に相手の姿形だけで惚れただの腫れただのを言っているのか師範代達の言葉を聞く度に思う。

本当に本気で、こんな女性が良いのだろうか?

まあ、女子会じゃコレの上を行くらしいけど。なんとも、言い難い話である。

 

「それで、幾らまで増やすおつもりですか?」

 

「ん?いやいや、流石に増えないでしょ。例え、《黄金律》を持ってしても商品開発が上手く行かなきゃ稼ぐ事にはならないと思うぞ?そもそも、世界経済を回す為の采配だ」

 

「兄様は、《黄金律》を甘く見積もっておるの?」

 

「スキルには、《拡大解釈》というシステムが組み込まれています。コレは、通常の機能に加えて保有者のイメージじや思い込みで機能の拡張が可能という事なんですが……」

 

「それは別に、保有者のみの思い込みやイメージでなくても問題なかったりするの。例えば、《不老不死》というスキルには食事や睡眠を必要としない……という拡大解釈が可能じゃの。それによって、体力さえ維持できるなら延々と戦えるのでは無いか?と考えた者が居たの」

 

え?ちょ、待って下さい。そんなこと言われたら、段々不安になって来るじゃないですか!?つか、拡大解釈ぅ!?

 

「結果、その者は食事も睡眠も必要とせず数ヶ月という月日を戦闘に費やしたそうですが……兄様の《黄金律》にもソレが当て嵌まると愚行します」

 

「それこそ、兄様の《黄金律》に対するイメージや思い込みがあれば問答無用でソレが機能してしまうの?」

 

俺の《黄金律》に対するイメージ……それは、言わずもがな『Fate/stay night』に出て来る英雄王ギルガメッシュがその大元なんだけれど。あの物語で、彼の者が行った金儲けと言えば『ワクワクざぶ〜ん?』……レジャー施設の運営だよな?

そりゃ、物語補正でそれなりに稼いでいたと思うけど……そもそも、彼が物語の中心として動いていた訳じゃ無いからそのスキルに対するイメージなんて断片的でコレ!というモノは無いはずだ。だがしかし、コレ!というモノが無いって事は……どんなイメージでも、当て嵌まるという事でもあるので下手をしたらとんでもない拡大解釈が可能かも知れなかった。

いや、でも、そんなはずは……深く考えれば考える程、俺は《黄金律》というスキルの事を簡単に金儲けできる程度の能力としてしか見ていない事に気が付かされる。

確か、『人生に置いてどれだけの金銭が付いて回るかの宿命』だとwikiには記されていたが……俺はもう、不老不死でちょっと師匠に貢献しただけで金塊を得られる人生になってますね?その気があれば、幾らでも湯水の如くお金に困らない人生となってしまった。

そして、俺の《黄金律》のランクは【S】。

ギルガメッシュでも、【A+】ランクだった様な?

あるぇ?これ、ヤバくね!?これだと、幾らでも稼げるって話になりませんか!?ちょ、ギルガメッシュ以上に稼げるって話になりそうなんですが!?チラッと師範代達を見ると、何故かとてもニヤニヤしている二人が居た。

え?まじッスか!?

本気で、超稼げるって話になっているんですか!?

 

「一応、師匠の《黄金律》のランクは……」

 

「…………【EX】ですね?まあ、《ルール・ブレイカー》で幾らでも操作が可能ですが……」

 

ハイ、詰んだ。俺、とんでもない場所でアホやってましたわ。一応、現在は師匠の《R・B》で弱体化して【A】程度にしてあるとは言え、元がとんでもない金額なら《黄金律》を幾ら弱体化させても変わらない結果ッスね?

つまり、バラ撒いたお金が倍々増しになって手元に戻って来る可能性がある?それこそ、数百兆ドルが数百兆ポンドに……(震)。

 

「因みに、《黄金律》の拡大解釈でどんな事が……」

 

「もちろん、兄様の人生に付いて回る宿命ですから間接的に関わっている会社はとても順調になりますね?」

 

「失敗無し!超大成功間違いなし!!向かう所、敵無しの会社になりそうだの?それが、複数とは世にも恐ろしい……」

 

そうじゃない!そういう話が、聞きたい訳じゃ無いんだ。

俺が聞きたかったのは、《黄金律》を拡大解釈したらどんなイメージが思い浮かぶかであってどんな影響が引き起こるかではないんだ。まあ、その手の影響があるのはすぐに思い浮かんだけれど。その他に、どんな拡大解釈ができるのかを教えて欲しかったんだ。

例えば、《黄金律》を持つ者が世界に与える影響とか?

現在は、とても不景気だとか不況だと言われている世界だけれど。俺が関わる事で、それがどう変化するのかとかとても気になる。下手をしたら、いきなり好景気に変転して……俺が、関わり続ける限り延々と好転するとかあり得るのか等を知りたかった。だが、コレを俺が疑問に浮かべた時点でソレが現実に起こる可能性もある。

だって、間接的に関わっているだけで俺がお金を配分した会社が好景気になると言うなら、俺が世界に与える影響はそう小さいモノじゃないはずだ。それこそ、一国の景気を俺一人で賄える程にはその影響があると思われる。

 

ならば、俺が取るべき行動は……?

 

 

 

 

 




スキルの拡大解釈。基本的に、そのスキルが持つイメージ範囲を広げるというシステムである。

因みに、良くある【不老不死】のイメージに《無限再生》というモノがある(三つ目の守護者とか、最強の魔法使い戦士とかによって)がコレは拡大では無く拡張に当たるので不可。逆に、睡眠や食事が必要なく体力(スタミナ)が尽きる事は無いから無限に活動出来る…といった風な拡大は可能である。これは、如月双夜(仮)が数百年の月日を活動するのに使っており実現可能な拡大解釈だとされている。
稀に、双夜が『スキルに丸投げしろ!』とか言ってるのが拡大解釈に当たる。要は、スキルの持つイメージにソレがあろうがなかろうが【当人をも騙せる嘘】であるなら思い込みでソレが可能になる、かも、しれないからである。
まあ、可能性であって可能かどうかは己をどこまで信じさせれるか…が肝なんだけど。因みに、なら《不老不死》に《無限再生》があっても問題ないよね!は通用しない。
この理由は、《無限再生》というスキルが別に存在しているからとも言われて居るが…なら、不老不死の拡大解釈は失敗するはすだ。何故なら、《不食》とか《不眠》とかのマイナースキルが存在するからである。代用スキルが、存在するとソレを不能にするのであれば拡大解釈は機能しないハズである。なのに、ソレを知っているにも関わらず不眠や不食が不老不死の拡大解釈で使用できる事となっているという事は何かしらの理由があるのだろう。

答え→世界の意志に依存する。

とりあえず、経済戦争したい訳じゃねぇから。ただ、作者もうっかりしていた結果だからw聖女を始末した後、どこにも手を引いたって書いて無かったから発生した話なんだよ。ついでなので、《黄金律》に纏わる怖い話を……と。

最近は、本業が忙しくなって来ていて中々この物語を書く時間が取れなくなりつつあります。もしかしたら、適当に入れていた【不定期投稿】が本格的化する可能性も見えて来たので唐突に更新が止まったら、ああ。書けなかったんだなぁ……と御理解下さい。

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m(_ _)m

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